JP7080560B2 - 繰り出し容器 - Google Patents

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本発明は、繰り出し容器に関するものである。
従来から、例えば特許文献1に示す繰り出し容器が知られている。この繰り出し容器は、内筒部と当該内筒部に相対的に回転可能に外装された外筒部とを有する容器本体と、外筒部との相対回転が規制された状態で内筒部に対して相対回転可能に配設された保持部材とを備え、内筒部と保持部材とに備えた雄ねじ部と雌ねじ部との圧接力が、保持部材の容器軸方向(螺旋方向)によらず同等に維持して操作性を向上させた、繰り出し容器が開示されている。
特開2014-188260号公報
ところで、上記の繰り出し容器においては、利用者が繰り出し容器をバッグ等に入れて持ち運ぶ際に、バッグと繰り出し容器との間の摩擦等により、内筒部に対して外筒部が相対的に回転し内容物が繰り出されてしまうことがあり、改善の余地があった。
本発明の目的とするところは、利用者が意図しない内容物の繰り出しを抑制することが可能な繰り出し容器を提供することにある。
本発明の繰り出し容器は、
上部に開口を有する筒状の容器本体と、
該容器本体内に配置され、皿状部と該皿状部の内周端に連なる内筒壁とを有し、該容器本体に対して上下方向に移動可能、且つ回転不能に支持された中皿体と、
上下方向に延び前記内筒壁の径方向内側を貫く回転軸を有する回転体と
を備え、
前記回転軸の外周面及び前記内筒壁の内周面には、少なくとも一対のねじ係合部が形成されており、
前記回転軸の外周面には、前記内筒壁と係合する全高さ領域にわたって周方向の少なくとも1箇所に切り欠きが形成され、
前記内筒壁の内周面には、周方向の少なくとも1箇所において径方向内側に突出する突出部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、前記回転軸の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠きが形成され、前記内筒壁の内周面には、周方向の対向する2箇所において径方向内側に突出する前記突出部としてのリブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、前記周方向の対向する2箇所に形成され径方向内側に突出する前記リブの径方向内側端同士の距離は、前記回転軸の前記切り欠きが形成されていない周方向位置における外径よりも短いことが好ましい。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、前記内筒壁は、前記突出部が形成された周方向位置を含む所定の周方向位置において、他の周方向位置よりも薄肉となるように構成されていることが好ましい。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、前記回転軸の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠きが形成され、前記内筒壁の内周面には、周方向の1箇所において径方向内側に突出する前記突出部としてのリブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、平面視における、前記リブの径方向内側端と前記内筒壁の内周面との最大距離は、前記回転軸の前記切り欠きが形成されていない周方向位置における外径よりも短いことが好ましい。
また、本発明の繰り出し容器は、上記構成において、前記中皿体は、前記皿状部の外周端に連なる外筒壁を更に有し、前記外筒壁の外周面及び前記容器本体の内周面の一方に形成され中心軸線方向に延びる凸部が、前記外筒壁の外周面及び前記容器本体の内周面の他方に形成され中心軸線方向に延びる凹部に嵌合することにより、前記中皿体は前記容器本体に対して回転不能に支持されることが好ましい。
本発明によれば、利用者が意図しない内容物の繰り出しを抑制することが可能な繰り出し容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態である繰り出し容器の正面断面図である。 本発明の第1実施形態である繰り出し容器の中皿体部分の拡大断面図である。 図2のA-A断面による断面図である。 図3の状態から回転体を中心軸線周りに90度回転させた状態を示す図であり、図5のB-B断面による断面図である。 図2の状態から回転体を中心軸線周りに90度回転させた状態を示す図である。 本発明の第2実施形態である繰り出し容器の中皿体部分の拡大断面図である。 図6のC-C断面による断面図である。 図7の状態から回転体を中心軸線周りに90度回転させた状態を示す図であり、図9のD-D断面による断面図である。 図6の状態から回転体を中心軸線周りに90度回転させた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の様々な形態を詳細に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する蓋体40が位置する側を上方(図1における上側)とし、回転体30が設けられる側を下方(図1における下側)とする。また、径方向外側とは、図1の上下方向に沿う繰り出し容器100の中心軸線Cを通り中心軸線Cに垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Cに向かう方向を意味するものとする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る繰り出し容器100を示す。本実施形態に係る繰り出し容器100は、上端部に開口13bを有する筒状の容器本体10と、容器本体10内に配置され、皿状部21と当該皿状部21の内周端に連なる内筒壁23とを有し、容器本体10に対して上下方向に移動可能、且つ回転不能に支持された中皿体20と、上下方向に延び内筒壁23の径方向内側を貫く回転軸31を有する回転体30と、容器本体10の上端部の開口13bを閉塞する蓋体40とを備えている。本実施形態に係る繰り出し容器100は、例えば化粧料(口紅、リップクリーム、若しくはスティックアイシャドウ等)、糊、又は薬剤等の棒状に形成された内容物を収容し、利用者が必要量だけ内容物を繰り出して使用するものである。
容器本体10は、図1等に示すように、上端に開口13bを有し、略円筒形状を有する側壁11と、側壁11の下端を閉塞する底壁15とを備えている。底壁15の内周端には、後述する回転体30に設けられた係合突部31dにアンダーカット係合し回転体30の下方への抜け出しを阻止する爪部15aが設けられている。そして、爪部15aの径方向内側には、回転軸31が貫通する開口15bが形成されている。
容器本体10の側壁11の内周面には、図3に示すように、突条11aが形成されている。突条11aは、後述する中皿体20の外筒壁27の外周面に形成された案内溝27bに嵌合することで、中皿体20を容器本体10に対して回転不能に支持している。
容器本体10の側壁11の上端部には、図1に示すように、側壁11よりも薄肉に形成された嵌合筒13が設けられている。そして、嵌合筒13の外周面に設けられた係止突起13aが後述する蓋体40の蓋体側壁41の内周面に形成された環状突部41aにアンダーカット係合することで、蓋体40は容器本体10に着脱可能に固定することができる。なお、容器本体10の材質は、各種合成樹脂のほか、アルミニウム等の金属材料を用いることができる。
中皿体20は、図示しない棒状の内容物を下方から支持する皿状部21と、皿状部21の内周端に連なり上下方向に延びる内筒壁23と、皿状部21の外周端に連なり上下方向に延びる外筒壁27とを備えている。
皿状部21は、回転体30の回転軸31を貫通させる内筒壁23から径方向外側、且つ略水平方向に延びる板状部であり、棒状の内容物を下方から支持する。内筒壁23の内周面には、図2に示すように、回転軸31の外周面に形成された雄ねじ部31a(図3等参照)にねじ係合可能な雌ねじ部23aが設けられている。すなわち、雄ねじ部31aと雌ねじ部23aは、対となるねじ係合部を構成している。上述のように、中皿体20は、容器本体10に対して相対回転不能に構成されているため、回転軸31を容器本体10に対して中心軸線C周りに回転させることにより、中皿体20に対しても回転し、中皿体20をねじ係合部を介して上下方向に移動させることができる。
外筒壁27は、皿状部21の外周端に連なり上下方向に延びる筒状部である。外筒壁27は、図3に示すように、中心軸線Cに沿って上下方向に延びる案内溝27b(凹部)が外周面に設けられており、この案内溝27b内に容器本体10の内周面に形成された突条11a(凸部)が嵌合することで、中皿体20は、容器本体10に対して中心軸線C周りに回転不能とされている。
内筒壁23のうち、皿状部21の下方部分には、図2及び図3に示すように、周方向の対向する2箇所において、径方向内側に突出するリブ23dが形成されている。リブは、平板部や薄肉部を補強するためにそれらの面に直交する方向に設けた部材であり、本実施形態のリブ23dは、内筒壁23と一体に形成されている。リブ23dは、内筒壁23の内周面に形成され、平面視で滑らかなR面で構成されると共に上下方向に概ね一様な形状を有している。
内筒壁23は、図3に示すように、リブ23dが形成された周方向位置を含む所定の周方向位置(図3の左右方向)において、壁の厚みが他の周方向位置よりも薄肉に形成された薄肉部23cを有している。この構成によって、後述するように、回転軸31を中心軸線C周りに90度回転させて、リブ23dと回転軸31における切り欠き31bが形成されていない雄ねじ部31aとが当接したとき(図4参照)に、薄肉部23cが径方向外側に変形して雄ねじ部31aを受け入れると共に、リブ23dが雄ねじ部31aを径方向内側に押圧することで、回転軸31と内筒壁23との摺動抵抗を増加させることができる。
回転体30は、図2に示すように、中皿体20の内筒壁23の径方向内側を貫く回転軸31と、回転軸31の下端部31cから径方向外側に延びる底壁33と、底壁33の外周端に連なる把持部35とを備えている。
回転軸31は、図2に示すように、繰り出し容器100の中心軸線Cに沿って上下方向に延び、中皿体20の内筒壁23の径方向内側を貫いている。回転軸31は、図3に示すように、外周面に雄ねじ部31aが形成されると共に、周方向の対向する2箇所に切り欠き31bが形成され、いわゆるIカットを施した断面形状を有している。そして、本実施形態では、内筒壁23の内周面において周方向の対向する2箇所に設けられたリブ23dの径方向内側端同士の距離が、回転軸31の切り欠き31bが形成されていない周方向位置における外径よりも短くなるように構成されている。このような構成の採用によって、利用者が回転軸31を中心軸線C周りに回転させて、リブ23dと、切り欠き31bが形成されていない周方向位置における雄ねじ部31aとを当接させることによって、図4に示すように、中皿体20側の薄肉部23cが径方向外側に変形して雄ねじ部31aを受け入れると共に、リブ23dが雄ねじ部31aを径方向内側に押圧することで、回転軸31と内筒壁23との摺動抵抗が増加する。
回転軸31の下端部31cには、径方向外側、且つ略水平方向に延びる円板状の底壁33が設けられている。そして、底壁33の外周端には、下方に連なり利用者が回転体30を回転させる際に把持する円筒状の把持部35が形成されている。繰り出し容器100の利用者が一方の手で容器本体10の外周面を把持しつつ他方の手でこの把持部35を把持しながら回転させることで、容器本体10に対して回転体30を中心軸線C周りに相対回転させて、中皿体20に支持された内容物を開口13bから上方に繰り出すことができる。
回転軸31の下端部31c近傍における外周面には、径方向外側に僅かに突出する係合突部31dが形成されている。容器本体10の開口15bに回転軸31を挿入して組み付ける際に、この係合突部31dに容器本体10側の爪部15aをアンダーカット係合させることで、回転体30を下方に引き抜き困難な状態で保持することができる。
蓋体40は、有頂筒状形状を有し、容器本体10の上端部の開口13bを閉塞する。蓋体40は、蓋体側壁41と、蓋体側壁41の上端に連なる頂壁43とを有している。蓋体40は、蓋体側壁41の内周面の環状突部41aが、容器本体10側の嵌合筒13の外周面に設けられた係止突起13aにアンダーカット係合することで、容器本体10に対して着脱可能に固定されている。
このような構成を有する繰り出し容器100を使用するに際しては、まず利用者が、図1の状態から蓋体40の蓋体側壁41を把持しながら上方に引き抜き、容器本体10の上端側の開口13bを開放して内容物を露出させる。次に、利用者は、一方の手で容器本体10の外周面を把持しつつ他方の手で回転体30の把持部35を把持しながら中心軸線C周りに回転させる。このとき、中皿体20は、突条11aが案内溝27bに嵌合することで容器本体10に対して回転不能に支持されているので、中皿体20に対して回転体30が回転することになる。本実施形態において、回転体30側の雄ねじ部31a及び中皿体20側の雌ねじ部23aは共に二条ねじとして構成されているため、回転体30を底面視で右回りに回転させることで、回転体30一回転あたり中皿体20を二条ねじの2ピッチに相当する距離だけ上方に移動させることができる。
なお、回転体30を容器本体10に対して相対回転させると、図2及び図3に示すように、中皿体20に設けたリブ23dと回転軸31との間に隙間がある状態と、図4及び図5に示すように、リブ23dが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態とが交互に入れ替わることになる。そして、リブ23dが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態では、薄肉部23cが径方向外側に変形し、その変形に伴う弾性力によって、リブ23dが雄ねじ部31aを径方向内側に押圧することで、回転軸31と内筒壁23との摺動抵抗が増加する。しかし、本実施形態では、リブ23dが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態であっても、利用者が把持部35を把持して回転体30を容易に回転させることができる程度の摺動抵抗しか生じないように構成されている。従って、利用者は、回転体30を回転させる際に多少の摺動抵抗の変動を感じつつも、容易に回転体30を回転させて、内容物を開口13bから上方に繰り出すことができる。
一方、利用者が繰り出し容器100をバッグ等に収容して持ち運ぶなどする際に、バッグと繰り出し容器100との間の摩擦等により回転体30に外力が作用することがある。しかし、上述のように、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大するような周方向位置(図4及び図5)を設けているため、回転体30に意図しない外力が作用しても、摺動抵抗が増大する周方向位置で回転体30が停止し、回転体30がそれ以上回転してしまうことがない。すなわち、本実施形態では、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置(図4及び図5)において、利用者が摺動抵抗に抗して回転体30を容易に回転させることができる一方、バッグと繰り出し容器100との間の摩擦等では回転しない程度の摺動抵抗が発生するように構成されている。従って、利用者が繰り出し容器100をバッグ等に収容して持ち運ぶ際に、意図しない内容物の繰り出しを抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態では、上部に開口13bを有する筒状の容器本体10と、容器本体10内に配置され、皿状部21と皿状部21の内周端に連なる内筒壁23とを有し、容器本体10に対して上下方向に移動可能、且つ回転不能に支持された中皿体20と、上下方向に延び内筒壁23の径方向内側を貫く回転軸31を有する回転体30とを備え、回転軸31の外周面及び内筒壁23の内周面には、ねじ係合部(雄ねじ部31a及び雌ねじ部23a)が形成されており、回転軸31の外周面には、周方向の少なくとも1箇所に切り欠き31bが形成され、内筒壁23の内周面には、周方向の少なくとも1箇所において径方向内側に突出する突出部23dが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、中皿体20に対して回転体30が回転したときに、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置が存在する。従って、利用者が繰り出し容器100をバッグ等に収容して持ち運ぶ際に摩擦等により回転体30に外力が作用しても、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置で回転体30の回転が停止する。これによって、意図しない内容物の繰り出しを抑制することができる。
また、本実施形態では、回転軸31の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠き31bが形成され、内筒壁23の内周面には、周方向の対向する2箇所において径方向内側に突出するリブ23dが形成されるように構成した、このような構成の採用によって、中皿体20に対して回転体30が回転したときに、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置が1回転内に2箇所存在する。従って、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する2箇所の周方向位置で回転体30の回転をより確実に停止させることができる。これによって、意図しない内容物の繰り出しを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、周方向の対向する2箇所に形成され径方向内側に突出するリブ23dの径方向内側端同士の距離は、回転軸31の切り欠き31bが形成されていない周方向位置における外径よりも短くなるように構成した。このような構成の採用によって、リブ23dが、切り欠き31bが形成されていない周方向位置における雄ねじ部31aに当接する際の中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗をより確実に発生させることができる。従って、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置(図4及び図5参照)で回転体30の回転をより確実に停止させることができる。これによって、意図しない内容物の繰り出しを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、内筒壁23は、突出部23dが形成された周方向位置を含む所定の周方向位置において、他の周方向位置よりも壁の厚みが薄肉である薄肉部23cを有するように構成した。このような構成の採用によって、突出部23dが、切り欠き31bが形成されていない周方向位置における雄ねじ部31aに当接する際に、薄肉部23cを径方向外側に弾性変形させることで、回転体30を中皿体20に対して相対回転し易くすることができる。従って、利用者が、意図して回転体30を回転させる際に、スムーズに回転させることができる。
また、本実施形態では、中皿体20は、皿状部21の外周端に連なる外筒壁27を更に有し、外筒壁27の外周面及び容器本体10の内周面の一方に形成され中心軸線C方向に延びる凸部(突条11a)が、外筒壁27の外周面及び容器本体10の内周面の他方に形成され中心軸線C方向に延びる凹部(案内溝27b)に嵌合することにより、中皿体20は容器本体10に対して回転不能に支持されるように構成した。このような構成の採用によって、中皿体20を確実に容器本体10に対して回転不能に支持し、中皿体20に対して回転体30を相対回転させることができるので、回転体30の回転をねじ係合部を介して中皿体20の上下方向の移動に変換することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、容器本体10の内周面に突条11aを形成すると共に、中皿体20の外筒壁27の外周面に案内溝27bを形成することで、容器本体10に対して中皿体20を回転不能に構成したが、この態様には限定されない。容器本体10の内周面に案内溝を形成すると共に、中皿体20の外筒壁27の外周面に突条を形成する構成としてもよい。また、突条及び案内溝以外の凸部及び凹部を採用してもよい。
また、本実施形態では、内筒壁23の内周面から突出する突出部として中心軸線C方向に延びるリブ23dを設けるように構成したが、この態様には限定されない。突出部として、内筒壁23の内周面に突起部等を設けてもよい。また、突出部は、必ずしも周方向の対向する2箇所に設けていなくてもよく、周方向の1箇所にのみ設けたり、周方向の3箇所以上に設けてもよい。
また、本実施形態では、回転軸31において、周方向の対向する2箇所に切り欠き31bを設けるように構成したが、この態様には限定されない。切り欠き31bを周方向の1箇所にのみ設けてDカットを形成したり、切り欠き31bを周方向の3箇所以上に設けてもよい。また、切り欠き31bは、図3及び図4に示すような中心軸線Cに平行な平面に限定されず、曲面で構成されていてもよい。
また、本実施形態では、回転軸31及び内筒壁23に二条ねじの構成を有する雄ねじ部31a及び雌ねじ部23aを設けるように構成したが、この態様には限定されない。雄ねじ部31a及び雌ねじ部23aは一条ねじであってもよいし、二条ねじ以外の多条ねじであってもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る繰り出し容器200について、図6乃至図9を用いて説明する。なお、本実施形態に係る繰り出し容器200は、第1実施形態と比較して、内筒壁23の構成が一部異なる他は、第1実施形態の構成と近似している。ここでは、第1実施形態との差異点を中心に説明する。
内筒壁23のうち、皿状部21の下方部分には、図6及び図7に示すように、周方向の1箇所において、径方向内側に突出するリブ23eが形成されている。リブ23eは、内筒壁23の内周面に形成され、中心軸線Cに平行な平面と内筒壁23の内周面とで囲まれた領域で構成されている。また、リブ23eは、上下方向に概ね一様な形状を有している。
回転体30は、図6に示すように、中皿体20の内筒壁23の径方向内側を貫く回転軸31と、回転軸31の下端部31cから径方向外側に延びる底壁33と、底壁33の外周端に連なる把持部35とを備えている。
回転軸31は、図6に示すように、繰り出し容器200の中心軸線Cに沿って上下方向に延び、中皿体20の内筒壁23の径方向内側を貫いている。回転軸31は、図7に示すように、外周面に雄ねじ部31aが形成されると共に、周方向の対向する2箇所に切り欠き31bが形成され、いわゆるIカットを施した断面形状を有している。そして、本実施形態では、平面視における、内筒壁23の内周面に設けられたリブ23eの径方向内側端と内筒壁23の内周面との最大距離は、回転軸31の切り欠き31bが形成されていない周方向位置における外径よりも短くなるように構成されている。このような構成の採用によって、利用者が回転軸31を中心軸線C周りに回転させて、リブ23eと、切り欠き31bが形成されていない周方向位置における雄ねじ部31aとを当接させることによって、図8に示すように、回転軸31がリブ23eによって、リブ23eとは反対方向に押圧される。これによって、回転軸31は、中心軸線Cに対して図8及び図9における左方向に偏心し、リブ23eと対向する内筒壁23の内周面に押し付けられる。従って、回転体30を中心軸線C周りに回転させる際の回転軸31と内筒壁23との摺動抵抗が増加する。
このような構成を有する繰り出し容器200を使用するに際しては、第1実施形態と同様に容器本体10から蓋体40を引き抜いた後、利用者は、一方の手で容器本体10の外周面を把持しつつ他方の手で回転体30の把持部35を把持しながら中心軸線C周りに回転させる。このとき、中皿体20は、突条11aが案内溝27bに嵌合することで容器本体10に対して回転不能に支持されているので、中皿体20に対して回転体30が回転することになる。本実施形態において、回転体30側の雄ねじ部31a及び中皿体20側の雌ねじ部23aは共に二条ねじとして構成されているため、回転体30を底面視で右回りに回転させることで、回転体30一回転あたり中皿体20を二条ねじの2ピッチに相当する距離だけ上方に移動させることができる。
なお、回転体30を容器本体10に対して相対回転させると、図6及び図7に示すように、中皿体20に設けたリブ23eと回転軸31との間に隙間がある状態と、図8及び図9に示すように、リブ23eが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態とが交互に入れ替わることになる。そして、リブ23eが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態では、回転軸31がリブ23eによって、リブ23eとは反対方向に押圧され、これによって、回転軸31は、中心軸線Cに対して図8及び図9における左方向に偏心し、リブ23eと対向する内筒壁23の内周面に押し付けられる。従って、回転体30を中心軸線C周りに回転させる際の回転軸31と内筒壁23との摺動抵抗が増加する。しかし、本実施形態では、リブ23eが回転軸31の雄ねじ部31aに当接した状態であっても、利用者が把持部35を把持して回転体30を容易に回転させることができる程度の摺動抵抗しか生じないように構成されている。従って、利用者は、回転体30を回転させる際に多少の摺動抵抗の変動を感じつつも、容易に回転体30を回転させて、内容物を開口13bから上方に繰り出すことができる。
一方、利用者が繰り出し容器200をバッグ等に収容して持ち運ぶなどする際に、バッグと繰り出し容器200との間の摩擦等により回転体30に外力が作用することがある。しかし、上述のように、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大するような周方向位置(図8及び図9)を設けているため、回転体30に意図しない外力が作用しても、摺動抵抗が増大する周方向位置で回転体30が停止し、回転体30がそれ以上回転してしまうことがない。すなわち、本実施形態では、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置(図8及び図9)において、利用者が摺動抵抗に抗して回転体30を容易に回転させることができる一方、バッグと繰り出し容器200との間の摩擦等では回転しない程度の摺動抵抗が発生するように構成されている。従って、利用者が繰り出し容器200をバッグ等に収容して持ち運ぶ際に、意図しない内容物の繰り出しを抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態では、回転軸31の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠き31bが形成され、内筒壁23の内周面には、周方向の1箇所において径方向内側に突出するリブ23eが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、中皿体20に対して回転体30が回転したときに、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置が1回転内に2箇所存在する。従って、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する2箇所の周方向位置で回転体30の回転をより確実に停止させることができる。これによって、意図しない内容物の繰り出しを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、平面視における、リブ23eの径方向内側端と内筒壁23の内周面との最大距離は、回転軸31の切り欠き31bが形成されていない周方向位置における外径よりも短くなるように構成した。このような構成の採用によって、リブ23eが、切り欠き31bが形成されていない周方向位置における雄ねじ部31aに当接する際の中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗をより確実に発生させることができる。従って、中皿体20に対する回転体30の摺動抵抗が増大する周方向位置(図8及び図9参照)で回転体30の回転をより確実に停止させることができる。これによって、意図しない内容物の繰り出しを確実に抑制することができる。
本発明は、例えば、化粧料(口紅、リップクリーム、若しくはスティックアイシャドウ等)、糊、又は薬剤等の棒状に形成された内容物を収容し、利用者が必要量だけ内容物を繰り出して使用する繰り出し容器に採用することができる。
10 容器本体
11 側壁
11a 突条(凸部)
13 嵌合筒
13a 係止突起
13b 開口
15 底壁
15a 爪部
15b 開口
20 中皿体
21 皿状部
23 内筒壁
23a 雌ねじ部
23c 薄肉部
23d リブ(突出部)
23e リブ(突出部)
27 外筒部
27b 案内溝(凹部)
30 回転体
31 回転軸
31a 雄ねじ部
31c 下端部
31d 係合突部
33 底壁
35 把持部
40 蓋体
41 蓋体側壁
41a 環状突部
43 頂壁
100 繰り出し容器
C 中心軸線

Claims (7)

  1. 上部に開口を有する筒状の容器本体と、
    該容器本体内に配置され、皿状部と該皿状部の内周端に連なる内筒壁とを有し、該容器本体に対して上下方向に移動可能、且つ回転不能に支持された中皿体と、
    上下方向に延び前記内筒壁の径方向内側を貫く回転軸を有する回転体と
    を備え、
    前記回転軸の外周面及び前記内筒壁の内周面には、少なくとも一対のねじ係合部が形成されており、
    前記回転軸の外周面には、前記内筒壁と係合する全高さ領域にわたって周方向の少なくとも1箇所に切り欠きが形成され、
    前記内筒壁の内周面には、周方向の少なくとも1箇所において径方向内側に突出する突出部が形成されていることを特徴とする繰り出し容器。
  2. 前記回転軸の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠きが形成され、前記内筒壁の内周面には、周方向の対向する2箇所において径方向内側に突出する前記突出部としてのリブが形成されている、請求項1に記載の繰り出し容器。
  3. 前記周方向の対向する2箇所に形成され径方向内側に突出する前記リブの径方向内側端同士の距離は、前記回転軸の前記切り欠きが形成されていない周方向位置における外径よりも短い、請求項2に記載の繰り出し容器。
  4. 前記内筒壁は、前記突出部が形成された周方向位置を含む所定の周方向位置において、他の周方向位置よりも薄肉となるように構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の繰り出し容器。
  5. 前記回転軸の外周面には、周方向の対向する2箇所に切り欠きが形成され、前記内筒壁の内周面には、周方向の1箇所において径方向内側に突出する前記突出部としてのリブが形成されている、請求項1に記載の繰り出し容器。
  6. 平面視における、前記リブの径方向内側端と前記内筒壁の内周面との最大距離は、前記回転軸の前記切り欠きが形成されていない周方向位置における外径よりも短い、請求項5に記載の繰り出し容器。
  7. 前記中皿体は、前記皿状部の外周端に連なる外筒壁を更に有し、前記外筒壁の外周面及び前記容器本体の内周面の一方に形成され中心軸線方向に延びる凸部が、前記外筒壁の外周面及び前記容器本体の内周面の他方に形成され中心軸線方向に延びる凹部に嵌合することにより、前記中皿体は前記容器本体に対して回転不能に支持される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の繰り出し容器。
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