JP7005108B2 - レフィル容器 - Google Patents

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JP7005108B2
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Description

本開示は、レフィル容器に関する。
従来、クリーム状等の内容物のレフィル(付け替え)等の目的で用いられる内容器と、内容器を収容可能な外容器とを有するレフィル容器が知られている。このようなレフィル容器は、内容器を外容器に着脱可能とするための構成を有している。例えば特許文献1では、内容器は、外容器と係合するねじ部を有している。
特開2015-30459号公報
しかし、特許文献1のようにねじ部を有する構成では、通常、外容器への内容器の着脱のために多くの回転操作が必要となるため、回転操作の途中で持ち替えが必要になる。したがって、操作性を考慮すると、内容器の着脱に要する回転角度を低減することが望ましい。内容器の着脱に要する回転角度は、ねじ部を多条ねじにして、条数を増やしていくことで低減できる。しかし、多条ねじの条数を増やしていくと、内容器の着脱に要する回転角度は低減するものの、ねじ部の全高寸法が増加して、容器の全高寸法の増加を招いてしまう。
本発明の目的は、少ない角度の回転操作で内容器を外容器に着脱でき、しかも、全高寸法の増加を抑制できるレフィル容器を提供することにある。
本発明の一態様に係るレフィル容器は、
内容物を収容可能な内容器と、
前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
前記外容器は、
前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
前記案内部は、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向外側に移動させ、前記内容器を前記非ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第2案内面を有する
また、本発明に係るレフィル容器は、
前記案内部に、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向内側に移動させ、前記内容器を前記ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第1案内面を有していてもよい。
また、本発明に係るレフィル容器は、前記可動部に、基端部から先端部まで前記軸心の周方向に延在する片持ち弾性片を有していてもよい。
また、本発明の一態様に係るレフィル容器は、
内容物を収容可能な内容器と、
前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
前記外容器は、
前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
前記内容器、前記外容器に対して、前記軸心に沿う軸方向への移動によって着脱可能であ
前記可動部、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記内容器を前記外容器から離脱する方向に押出す押出し部を有する
また、本発明の一態様に係るレフィル容器は、
内容物を収容可能な内容器と、
前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
前記外容器は、
前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
前記案内部は、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向内側に移動させ、前記内容器を前記ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第1案内面を有し、
前記外容器に、前記軸心の周方向に間隔を空けて配置された複数組の前記可動部及び前記第1案内面が設けられており
各第1案内面、前記軸心の周方向の他方に向かって前記軸心の径方向内側へ傾斜しており
各第1案内面、当該第1案内面の前記軸心の周方向の他方側の端縁から前記軸心の径方向外側に向けて延在する当接面とともに内向き段部を構成しており
各可動部、基端部から先端部まで前記軸心の周方向の他方に延在する片持ち弾性片を有
各可動部の前記基端部に、前記本体部材に凸状をなすように設けられた支持凸部が一体に連結しており
各支持凸部、隣接する前記当接面に当接することによって前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転を停止させる被当接面を有する
また、本発明の一態様に係るレフィル容器は、
内容物を収容可能な内容器と、
前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
前記外容器は、
前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
前記外容器
底部と、
前記底部の周縁に立設された環状の胴部とを有
前記回動部材が、前記外容器の前記底部を構成しており
前記回動部材
前記軸心の周方向に回転可能に前記軸心の径方向外側から前記本体部材に嵌合する外筒を有し、又は、
前記軸心の周方向に回転可能に前記軸心の径方向内側から前記本体部材に嵌合する周壁と、前記周壁の内周面に一体に連結する底壁と、前記底壁から垂下する摘み部とを有する
本発明によれば、少ない角度の回転操作で内容器を外容器に着脱でき、しかも、全高寸法の増加を抑制できるレフィル容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るレフィル容器を、内容器の着脱時の状態で示す半断面側面図である。 図1の一部拡大図である。 図1のA-A線に沿って示す外容器の断面図である。 図3の一部拡大図である。 第1実施形態に係るレフィル容器を、内容器を収容して閉蓋した状態で示す半断面側面図である。 図5の一部拡大図である。 図5のA-A線に沿って示す外容器の断面図である。 図7の一部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るレフィル容器を、内容器を収容して閉蓋した状態で示す半断面側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るレフィル容器について詳細に例示説明する。
まず、図1~図8を参照して、本発明の第1実施形態に係るレフィル容器1について詳細に例示説明する。図1及び図5に示すように、本実施形態に係るレフィル容器1は、内容物を収容可能な内容器2と、内容器2を収容可能な外容器3とを有している。本実施形態では、内容器2は、内容物を使い切ったときなどに交換が可能なレフィル用の容器である。内容物は、クリーム状の化粧料等であってよいが、これに限定されない。外容器3は、内容器2を係止可能な係止部4を有する本体部材5と、本体部材5に軸心Oの周方向に回転可能に連結された回動部材6とを備えている。本実施形態では、回動部材6の回転の軸心Oと、内容器2の中心と、外容器3の中心とは、互いに一致している。しかし、これらは一致していなくても構わない。本実施形態では、レフィル容器1は、閉蓋可能な広口の内容物の取出し口を有するジャー容器として構成されているが、これに限られない。例えば、レフィル容器1は、内容器に収容した液状等の内容物を吐出可能なポンプを有するポンプ付き容器であってもよい。
また、本実施形態では、レフィル容器1は、内容器2を閉塞可能な蓋7を有している。しかし、レフィル容器1は、蓋7を有していなくても構わない。蓋7は、外容器3の外周面に着脱可能な円筒状の装着筒8aと、装着筒8aの上端を閉塞する天壁8bとを有する蓋本体8を備えている。より具体的には、装着筒8aは、外容器3の外周面にねじ部を介して着脱可能に構成されている。しかし、装着筒8aは、外容器3の外周面に嵌合部を介して着脱可能に構成されてもよい。蓋7は、天壁8bの下面に配置された円盤状のパッキン9を有している。パッキン9の形状又は配置は適宜変更が可能である。蓋7は、パッキン9を有していなくても構わない。また、蓋7は、外容器3に代えて内容器2に着脱可能に構成されてもよい。内容器2、本体部材5、回動部材6及び蓋本体8は、例えば、合成樹脂の射出成形によって形成可能である。
図1に示すように、内容器2は、本実施形態では、底部2aと、底部2aの周縁に立設された円環状の胴部2bとを有している。内容器2の胴部2bは、上方に向けて拡径する傾斜部10と、傾斜部10から垂下する円環状の環状凸部11とを有している。しかし、内容器2の形状は変更が可能である。また、内容器2は、係止部4に係止されることが可能であるとともに軸心Oの周方向に全周に亘って設けられた円環状の被係止部12を有している。被係止部12は、環状凸部11の外周面に設けられている。図3及び図7には、環状凸部11及び被係止部12が、仮想線(二点鎖線)で示されている。
図1に示すように、外容器3は、本実施形態では、底部3aと、底部3aの周縁に立設された円環状の胴部3bとを有している。そして、内容器2は、外容器3に対して、軸心Oに沿う軸方向への移動によって着脱可能である。なお、軸心Oに沿う軸方向において、底部3aから口部(胴部3bの開放端部)に向かう方向が上方であり、その反対方向が下方である。
図1に示すように、本実施形態では、回動部材6は、外容器3の底部3aを構成している。また、回動部材6は、軸心Oの周方向に回転可能に軸心Oの径方向外側から本体部材5に嵌合する外筒13を有している。本体部材5は、軸心Oの周方向に回転可能に外筒13と嵌合する円環状の本体部5aと、係止部4を有するとともに本体部5aに対して軸心Oの径方向に移動可能な可動部5bとを備えている。すなわち、本体部材5は、係止部4を有するとともに軸心Oの径方向に移動可能な可動部5bを備えている。
本体部5aは、外筒13の径方向内側に配置された内筒14と、内筒14の上端から上方に延在する上筒15とを有している。本実施形態では、内筒14の外周面には、外筒13の内周面に設けられた円環状の凹部に嵌合する円環状の凸部が設けられている。しかし、内筒14と外筒13との嵌合部の構成は適宜変更が可能である。上筒15における下側部分の外径は、内筒14よりも拡径しており、上筒15における下側部分の外周面は、外筒13の外周面と面一となっている。上筒15における上側部分の外径は、その下側部分よりも縮径している。図5に示すように、上筒15における上側部分の外周面には、蓋7の装着筒8aを着脱可能である。その結果、蓋7の装着状態において、上筒15における下側部分の外周面は、蓋7の外周面と面一となっている。
図1及び図5に示すように、回動部材6は、軸心Oの周方向の一方CD1及び他方CD2(図3参照)への回動部材6の回転に伴って軸心Oの径方向内側及び外側への可動部5bの移動を案内することにより、内容器2の状態を、係止部4が内容器2に係止可能に係合したロック状態(図5及び図7参照)と、内容器2への係止部4の係合が解除された非ロック状態(図1及び図3参照)との間で切替える案内部16を有している。より具体的には、案内部16は、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6の回転に伴って可動部5bを押圧して軸心Oの径方向(本実施形態では径方向内側)に移動させ、内容器2をロック状態にするとともに、軸心Oの周方向の他方への回動部材6の回転に伴って内容器2を非ロック状態にするように構成されている。本実施形態では、案内部16は、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6の回転に伴って可動部5bを押圧して軸心Oの径方向(本実施形態では径方向内側)に移動させ、内容器2をロック状態にするとともに、軸心Oの周方向の他方CD2への回動部材6の回転に伴って可動部5bへの押圧を解除する第1案内面16aを有している。また、案内部16は、軸心Oの周方向の他方CD2への回動部材6の回転に伴って可動部5bを押圧して軸心Oの径方向(本実施形態では径方向外側)に移動させ、内容器2を非ロック状態にするとともに、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6の回転に伴って可動部5bへの押圧を解除する第2案内面16bを有している。
図1及び図3に示すように、第1案内面16aは、可動部5bに対して軸心Oの径方向外側に位置している。また、第1案内面16aは、軸心Oの周方向の他方CD2に向かって軸心Oの径方向内側へ傾斜している。第2案内面16bは、可動部5bに対して軸心Oの径方向内側に位置している。第2案内面16bは、軸心Oの周方向の他方CD2に向かって軸心Oの径方向内側へ傾斜している。本実施形態では、回動部材6は、図3に示すように、第1案内面16aと、第1案内面16aにおける軸心Oの周方向の他方CD2側の端縁から軸心Oの径方向外側に向けて延在する当接面17とからなる内向き段部18を有している。
図3に示すように、本実施形態では、回動部材6は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの案内部16を有している。また、回動部材6は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの内向き段部18を有している。本体部材5は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの可動部5bを有している。したがって、外容器3には、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3組の可動部5b及び第1案内面16aが設けられている。案内部16、内向き段部18及び可動部5bの数は、増減が可能であり、単数であってもよい。また、複数の案内部16、内向き段部18及び可動部5bにおける軸心Oの周方向の間隔は、等間隔に限られない。各第1案内面16aは、当該第1案内面16aにおける軸心Oの周方向の他方CD2側の端縁から軸心Oの径方向外側に向けて延在する当接面17とともに内向き段部18を構成している。
図1及び図3に示すように、本実施形態では、回動部材6は、外筒13の下端から下方に延在するとともに内径が外筒13より縮径された下筒19を有している。下筒19の内周面は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの内向き段部18を含む略円環状をなしている。下筒19の下端は、円板状の底面壁20で閉塞されている。底面壁20の上面には、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの上面視略円弧状をなす案内凸部21が設けられている。案内凸部21の数は、増減が可能であり、単数であってもよい。また、複数の案内凸部21における軸心Oの周方向の間隔は、等間隔に限られない。各案内凸部21は、第2案内面16bを含む外周面を有している。
図3に示すように、本実施形態では、各可動部5bは、基端部から先端部まで軸心Oの周方向の他方CD2に延在する片持ち弾性片を有している。各可動部5bの基端部には、本体部材5の本体部5aに凸状をなすように設けられた支持凸部22が一体に連結している。各支持凸部22は、隣接する当接面17に当接することによって軸心Oの周方向の他方CD2への回動部材6の回転を停止させる被当接面23を有している。
図2及び図4に示すように、各可動部5bは、基端部から先端部まで延在する上面視円弧形状をなすように湾曲した長尺板状の弾性アーム24を有している。弾性アーム24には、その弾性を調整するため等の目的で、適宜、切欠き及び/又は開口を設けることができる。弾性アーム24の先端部における内周面の上部には、係止部4が設けられている。係止部4は、上面視円弧状の凸部によって構成されている。各可動部5bは、弾性アーム24の先端部に一体に連結する上面視L字状の係合片25を有している。係合片25は、軸心Oの径方向内側に向けて上方へ傾斜した押出し面26を有している。このように、可動部5bは、可動部5bが図6に示す位置から図2に示す位置まで軸心Oの径方向外側へ移動することによって内容器2を上方に押出すように傾斜した押出し面26を有している。押出し面26は、軸心Oの周方向の他方CD2への回動部材6の回転に伴って内容器2を外容器3から離脱する方向(つまり上方)に押出す押出し部を構成している。本実施形態では、内容器2は、押出し面26に押出されることが可能であるとともに軸心Oの周方向に全周に亘って設けられた環状の被押出し部27を有している。被押出し部27は、環状凸部11の下端面によって構成されている。
本実施形態では、各案内凸部21の第2案内面16bにおける軸心Oの周方向の他方CD2側部分には、図6及び図8に示すように係止部4が内容器2に係合したときに、可動部5bの係合片25に上方への抜け出しを阻止可能に係合する第1係合凸部28aが設けられている。また、各案内凸部21の第2案内面16bにおける周方向の一方CD1側部分には、図2及び図4に示すように内容器2への係止部4の係合が解除されたときに、可動部5bの係合片25に上方への抜け出しを阻止可能に係合する第2係合凸部28bが設けられている。第1係合凸部28aと第2係合凸部28bとの間には、本体部材5と回動部材6との組付け時に可動部5bを下方に通過させる軸心Oの周方向の隙間が設けられている。
本実施形態では、回動部材6の外筒13の内周面には、図8に示すように係止部4が内容器2に係合したときにクリック感を生じさせる乗越え凸部29が設けられている。乗越え凸部29は、係止部4が内容器2に係合したときに、本体部材5の内筒14の外周面に設けられた第1被乗越え凸部30aを乗り越えることでクリック感を生じさせる。また、乗越え凸部29は、図4に示すように係止部4の内容器2への係合が解除されたときにもクリック感を生じさせる。乗越え凸部29は、係止部4の内容器2への係合が解除されたときに、本体部材5の内筒14の外周面に設けられた第2被乗越え凸部30bを乗り越えることでクリック感を生じさせる。このようなクリック感を生じさせるための構成は適宜変更が可能である。また、このようなクリック感を生じさせるための構成を設けなくても構わない。
本実施形態では、内容器2の胴部2bの外周面における上端部付近には、本体部材5に対する内容器2の回転を阻止する回り止めリブ31が設けられている。より具体的には、回り止めリブ31は、本体部材5の上筒15の上側部分の内周面における上端部に設けられた係合凹部32と係合することで、内容器2が軸心Oの周方向に回転することを阻止するように構成されている。本体部材5は、軸心Oの周方向に全周に亘って断続的に配置された多数の係合凹部32を有している。したがって、ユーザーは、内容器2を外容器3の内部に落とし込む際に、内容器2の周方向の位置合わせを特段必要としない。本実施形態では、内容器2は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された複数の回り止めリブ31を有している。しかし、複数の回り止めリブ31における軸心Oの周方向の間隔は、等間隔に限られない。また、回り止めリブ31の数は、単数であってもよい。また、回り止めリブ31を設けない構成としてもよい。
本実施形態に係るレフィル容器1においては、次の要領で、内容器2を外容器3に取付けることができる。まず、図1に示すように、蓋7を取外した状態で、内容器2を外容器3の内部に落とし込むと、図2に示すように、内容器2の環状凸部11の下端面で構成される被押出し部27が、可動部5bの押出し面26に載置される。この状態で、ユーザーは、一方の手で本体部材5を掴み、もう一方の手で回動部材6の外筒13を掴んで回動部材6を、図8に白抜き矢印で示すように、軸心Oの周方向の一方CD1に回転させることができる。この回転に伴い、案内部16の第1案内面16aは、図6及び図8に示すように、可動部5bを押圧して軸心Oの径方向内側に移動させることにより、可動部5bの係止部4を内容器2の被係止部12に係止可能に係合させ、内容器2をロック状態にする。また、このとき、案内部16の第2案内面16bは、可動部5bへの押圧を解除する。この状態では、内容器2に上方への外力が作用した場合でも、係止部4が内容器2の被係止部12に係止するため、内容器2を外容器3に保持することができる。また、このとき、可動部5bは、案内凸部21の第1係合凸部28aとの係合によって、上方への移動が阻止されるため、内容器2を外容器3に強固に保持することができる。また、内容器2は、軸心Oの周方向に全周に亘って設けられた環状の被係止部12を有しているので、内容器2を外容器3の内部に落とし込む際には内容器2の周方向の位置合わせが不要である。したがって、内容器2の取付け操作を簡単化できる。
また、本実施形態に係るレフィル容器1においては、次の要領で、内容器2を外容器3から取出すことができる。まず、蓋7を取外した状態で、ユーザーが回動部材6を軸心Oの周方向の他方CD2に回転させると、案内部16の第2案内面16bは、可動部5bを押圧して、図2及び図4に示すように軸心Oの径方向外側に移動させることにより、内容器2の被係止部12への係止部4の係合を解除し、内容器2を非ロック状態にする。また、このとき、案内部16の第1案内面16aは、可動部5bへの押圧を解除する。このように、本実施形態では、案内部16の第2案内面16bによって可動部5bを軸心Oの径方向外側に押圧することにより、内容器2への係止部4の係合を解除するようにレフィル容器1を構成しているので、内容器2への係止部4の係合を確実に解除することができる。
また、本実施形態では、ユーザーが回動部材6を軸心Oの周方向の他方CD2に回転させるときに、可動部5bがその変形を復元させる弾性力によっても軸心Oの径方向外側に移動するので、回動部材6を小さな操作力で回転させることができる。また、可動部5bが軸心Oの径方向外側に移動する際には、可動部5bの押出し面26によって内容器2が上方に押出される。したがって、内容器2への係止部4の係合の解除後に、内容器2を外容器3から容易に取出すことができる。また、内容器2への係止部4の係合の解除後には、各内向き段部18の当接面17を、隣接する支持凸部22の被当接面23に当接させることによって、軸心Oの周方向の他方CD2への回動部材6の回転を確実に停止させることができる。
このように、本実施形態では、案内部16が回動部材8の回転に伴って軸心Oの径方向への可動部5bの移動を案内することにより、内容器2の状態をロック状態と非ロック状態との間で切替えるようにレフィル容器1を構成しているので、少ない角度の回転操作で内容器2を外容器3に着脱することができ、しかも、レフィル容器1の全高寸法の増加を抑制することができる。また、本実施形態では、案内部16による可動部5bの押圧によって内容器2への係止部4の係合状態を維持するようにレフィル容器1を構成しているので、内容器2を外容器3に強固に保持することができる。
次に、図9を参照して、本発明の第2実施形態に係るレフィル容器1’について詳細に例示説明する。図9に示すように、本実施形態に係るレフィル容器1’では、回動部材6’は、軸心Oの周方向に回転可能に軸心Oの径方向内側から本体部材5’に嵌合する周壁33を有している。周壁33は円環状をなしている。本実施形態では、周壁33の外周面には、本体部材5’の円環状の外壁34の内周面に設けられた円環状の凸部に嵌合する円環状の凹部が設けられている。しかし、周壁33と外壁34との嵌合部の構成は適宜変更が可能である。
また、回動部材6’は、周壁33の内周面に一体に連結する底壁35を有している。底壁35は、周壁33の上下方向中間部に一体に連結しており、周壁33の上側部分は底壁35より上方に突出し、周壁33の下側部分は底壁35より下方に突出している。また、回動部材6’は、底壁35から垂下する摘み部36を有している。摘み部36は、底面視一文字状をなすリブによって構成されている。当該リブの両端部は、周壁33の内周面に一体に連結している。しかし、摘み部36の形状は変更が可能である。
周壁33の上側部分の内周面は、軸心Oの周方向に等間隔を空けて配置された3つの内向き段部18を含む略円環状をなしている。底壁35の上面には、3つの案内凸部21が設けられている。本体部材5’の外壁34の上端からは、内径が外壁34より縮径した上筒15’が上方に延在している。上筒15’の内周面には、3つの可動部5bが設けられている。なお、内向き段部18、案内凸部21及び可動部5bの数は3つに限られない。その他の構成は、第1実施形態の場合と同様となっている。
本実施形態に係るレフィル容器1’によれば、第1実施形態の場合の効果に加えて、摘み部36による回動部材6’の容易な回転操作を可能にすると同時に、回動部材6’の露出を抑えることで外観デザインを向上できるという効果を得ることができる。
前記の説明は、本発明の一実施形態を示したものにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。前記の実施形態は、本開示の基礎的事項に基づいて、例えば以下に述べるような、種々の変更が可能である。
前述した実施形態では、案内部16は、軸心Oの周方向の一方CD1及び他方CD2への回動部材6の回転に伴って軸心Oの径方向への可動部5bの移動を案内することにより、内容器2の状態をロック状態と非ロック状態との間で切替えるように構成されていた。しかし、案内部16は、軸心Oの周方向の一方CD1のみ(又は他方CD2のみ)への回動部材6の回転に伴って軸心Oの径方向への可動部5bの移動を案内することにより、内容器2の状態をロック状態と非ロック状態との間で切替えるように構成されてもよい。この場合、例えば、案内部16は、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6の回転により、可動部5bを軸心Oの径方向内側へ案内して内容器2をロック状態にするとともに、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6のさらなる回転により、可動部5bを軸心Oの径方向外側へ案内して内容器2を非ロック状態にするように構成されてもよい。また、前記の実施形態では、案内部16は、第1案内面16aを有していた。しかし、案内部16は、第1案内面16aを有するものに限られない。また、前述した実施形態では、案内部16は第2案内面16bを有していた。しかし、第2案内面16bを設けない構成としてもよい。
前述した実施形態では、レフィル容器1は、案内部16が、軸心Oの周方向の一方CD1への回動部材6の回転に伴って可動部5bを押圧して軸心Oの「径方向内側」に移動させることにより、内容器2をロック状態にするように構成されていた。しかし、レフィル容器1は、案内部が、軸心の周方向の一方への回動部材の回転に伴って可動部を押圧して軸心の「径方向外側」に移動させることにより、内容器2をロック状態にするように構成されてもよい。この場合、第1案内面16aは、軸心の周方向の一方への回動部材の回転に伴って可動部を押圧して軸心の「径方向外側」に移動させることにより、内容器2をロック状態にするように構成されてもよい。また、この場合、第2案内面16bは、軸心の周方向の他方への回動部材の回転に伴って可動部を押圧して軸心の「径方向内側」に移動させることにより、内容器2を非ロック状態にするように構成されてもよい。
前述した実施形態では、可動部5bは押出し面26を有していた。しかし、押出し面26を設けない構成としてもよい。
前述した実施形態では、可動部5bは、基端部から先端部まで軸心Oの周方向に延在する片持ち弾性片で構成されていた。しかし、可動部5bは、例えば、基端部から先端部まで上下方向に延在する片持ち弾性片で構成されてもよい。また、可動部5bは、両持ちの(すなわち、両端が支持された)弾性片で構成されてもよい。また、可動部5bは、弾性片で構成されたものに限られない。
前述した実施形態では、内容器2の被係止部12は、軸心Oの周方向に全周に亘って設けられていた。しかし、被係止部12を全周の一部のみに設けてもよい。
前述した実施形態では、外容器3の底部3aを構成する部材に案内部16を設け、もう一方の部材に可動部5bを設けていた。しかし、外容器3の底部3aを構成する部材に可動部を設け、もう一方の部材に案内部を設けてもよい。
1、1’ レフィル容器
2 内容器
2a 底部
2b 胴部
3 外容器
3a 底部
3b 胴部
4 係止部
5、5’ 本体部材
5a 本体部
5b 可動部
6、6’ 回動部材
7 蓋
8 蓋本体
8a 装着筒
8b 天壁
9 パッキン
10 傾斜部
11 環状凸部
12 被係止部
13 外筒
14 内筒
15、15’ 上筒
16 案内部
16a 第1案内面
16b 第2案内面
17 当接面
18 内向き段部
19 下筒
20 底面壁
21 案内凸部
22 支持凸部
23 被当接面
24 弾性アーム
25 係合片
26 押出し面(押出し部)
27 被押出し部
28a 第1係合凸部
28b 第2係合凸部
29 乗越え凸部
30a 第1被乗越え凸部
30b 第2被乗越え凸部
31 回り止めリブ
32 係合凹部
33 周壁
34 外壁
35 底壁
36 摘み部
O 軸心
CD1 周方向の一方
CD2 周方向の他方

Claims (6)

  1. 内容物を収容可能な内容器と、
    前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
    前記外容器は、
    前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
    前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
    前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
    前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
    前記案内部は、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向外側に移動させ、前記内容器を前記非ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第2案内面を有する、レフィル容器。
  2. 前記案内部は、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向内側に移動させ、前記内容器を前記ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第1案内面を有する、請求項1に記載のレフィル容器。
  3. 前記可動部は、基端部から先端部まで前記軸心の周方向に延在する片持ち弾性片を有する、請求項1又は2に記載のレフィル容器。
  4. 内容物を収容可能な内容器と、
    前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
    前記外容器は、
    前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
    前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
    前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
    前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
    前記内容器は、前記外容器に対して、前記軸心に沿う軸方向への移動によって着脱可能であり、
    前記可動部は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記内容器を前記外容器から離脱する方向に押出す押出し部を有する、レフィル容器。
  5. 内容物を収容可能な内容器と、
    前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
    前記外容器は、
    前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
    前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
    前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
    前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
    前記案内部は、前記軸心の周方向の一方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部を押圧して前記軸心の径方向内側に移動させ、前記内容器を前記ロック状態にするとともに、前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転に伴って前記可動部への押圧を解除する第1案内面を有し、
    前記外容器に、前記軸心の周方向に間隔を空けて配置された複数組の前記可動部及び前記第1案内面が設けられており、
    各第1案内面は、前記軸心の周方向の他方に向かって前記軸心の径方向内側へ傾斜しており、
    各第1案内面は、当該第1案内面の前記軸心の周方向の他方側の端縁から前記軸心の径方向外側に向けて延在する当接面とともに内向き段部を構成しており、
    各可動部は、基端部から先端部まで前記軸心の周方向の他方に延在する片持ち弾性片を有し、
    各可動部の前記基端部に、前記本体部材に凸状をなすように設けられた支持凸部が一体に連結しており、
    各支持凸部は、隣接する前記当接面に当接することによって前記軸心の周方向の他方への前記回動部材の回転を停止させる被当接面を有する、レフィル容器。
  6. 内容物を収容可能な内容器と、
    前記内容器を収容可能な外容器とを有し、
    前記外容器は、
    前記内容器を係止可能な係止部を有する本体部材と、
    前記本体部材に軸心の周方向に回転可能に連結された回動部材とを備え、
    前記本体部材は、前記係止部を有するとともに前記軸心の径方向に移動可能な可動部を備え、
    前記回動部材は、前記軸心の周方向への前記回動部材の回転に伴って前記軸心の径方向への前記可動部の移動を案内することにより、前記内容器の状態を、前記係止部が前記内容器に係止可能に係合したロック状態と、前記内容器への前記係止部の係合が解除された非ロック状態との間で切替える案内部を有し、
    前記外容器は、
    底部と、
    前記底部の周縁に立設された環状の胴部とを有し、
    前記回動部材は、前記外容器の前記底部を構成しており、
    前記回動部材は、
    前記軸心の周方向に回転可能に前記軸心の径方向外側から前記本体部材に嵌合する外筒を有し、又は、
    前記軸心の周方向に回転可能に前記軸心の径方向内側から前記本体部材に嵌合する周壁と、前記周壁の内周面に一体に連結する底壁と、前記底壁から垂下する摘み部とを有する、レフィル容器。
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