JP7482814B2 - 付け替え二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、付け替え二重容器に関する。
従来から、環境負荷低減等の観点から、内容器(レフィル容器)内に収容された内容物を使い切った後に、新たな内容器を付け替える(レフィルする)ことで、内容器を収容する外容器の再利用を図ることができる付け替え二重容器が知られている。
例えば下記特許文献1には、内容物が収容されるボトル型容器である内容器と、内容器を出し入れ可能に収容する収容容器である外容器と、外容器に取り外し可能に装着された環状蓋と、を備えた付け替え二重容器が開示されている。
環状蓋は、天壁から垂下する筒体部を備え、筒体部の内側には、内容器の首部に形成された環状突起の下端に係止される爪部が形成されている。これにより、環状突起の下端に環状蓋の爪部を係止させることで、内容器を環状蓋に対して吊り下げるように組み付けることが可能とされている。
特開2015-67332号公報
しかしながら、特許文献1に記載の付け替え二重容器では、何等かの理由(例えば外部衝撃を受けた場合等)によって、内容器の環状突起の下端から環状蓋の爪部が離れ、環状突起と爪部との係止が意図せずに解除されてしまう可能性があった。この場合には、外容器に対して内容器が下方に脱落するという不都合を招いてしまい、外容器内で内容器を安定に固定することができなくなるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、外容器内での内容器の安定した固定を行うことができる付け替え二重容器を提供することである。
(1)本発明に係る付け替え二重容器は、装着用口部を有する外容器と、内部に内容物が収容され、前記外容器内に前記装着用口部側から取出し可能に収容される内容器と、前記装着用口部に装着されると共に、前記外容器内に前記内容器を固定する固定リングと、を備え、前記内容器は、前記外容器内に収容されたセット位置において、前記装着用口部よりも容器軸方向の外側に配置される口部と、前記口部から径方向外側に向けて突出すると共に前記口部の全周に亘って形成されたフランジ部と、を備え、前記固定リングは、前記口部を挿通させる挿通孔が形成され、前記口部を径方向外側から囲む天壁と、前記天壁に連設されると共に前記装着用口部を径方向外側から囲み、前記装着用口部に対して装着される装着筒と、前記天壁に組み合わされ、前記フランジ部に対して押し当たるロック位置と、前記フランジ部から離間した解除位置との間を径方向に変位するロック片と、を備え、前記装着筒と前記ロック片との間には、前記固定リングが前記装着用口部に装着され、且つ前記内容器が前記セット位置に位置したときに、前記解除位置に向けた前記ロック片の変位を規制して、前記ロック片を前記ロック位置に位置決めする規制部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る付け替え二重容器によれば、内容器をいわゆるレフィル容器として利用することができ、外容器内に内容器を安定して固定することができると共に、内容器の付け替え作業を容易に行うことができる。
例えば、内容物を使い切った内容器を取り外す場合には、固定リングを装着用口部から取り外す。これにより、規制部によるロック片の規制を解除することができ、解除位置へのロック片の変位を許容することができる。そのため、固定リングの挿通孔内から口部を引き抜くように、固定リングから内容器を取り外すことができ、空の内容器を廃棄等することができる。
次いで、内容物が収容された新たな内容器に付け替える場合には、挿通孔内に新たな内容器の口部を挿通するように、内容器に固定リングを組み合わせる。この際、例えば固定リングのロック片をロック位置に変位させて、ロック片を利用して内容器を仮固定することもできる。次いで、装着用口部側から外容器内に内容器を差し込みながら、固定リングの装着筒を装着用口部に装着する。これにより、内容器をセット位置に位置させることができると共に、規制部を利用してロック片の変位を規制して、ロック片をロック位置に位置決めすることができる。そのため、内容器のフランジ部に対してロック片を押し当てた状態を維持することができ、ロック片を利用して内容器を安定して保持することができる。従って、例えば外部衝撃等が加わったとしても、意図せずに内容器が容器軸方向に移動するような挙動を抑制することができ、外容器に対する内容器の脱落等を防止することができる。その結果、外容器内で内容器を安定して固定することができ、内容器の付け替えを行ったとしても内容物を継続的に安定して使用することができる。
(2)前記フランジ部は、容器軸方向に沿って間隔をあけて複数形成されても良い。
この場合には、内容器の口部に、複数のフランジ部が容器軸方向に沿って間隔をあけて形成されているので、フランジ部が1つである場合に比べて、ロック片を押し当てることができる領域を容器軸方向に広く確保し易い。従って、内容器の固定を容易に行い易くなる。
(3)複数の前記フランジ部は、第1フランジ部と、前記第1フランジ部よりも容器軸方向の内側に位置する第2フランジ部と、を少なくとも備え、前記ロック片は、前記第2フランジ部に対して押し当たっても良い。
この場合には、固定リングのロック片を、第1フランジ部よりも内容器の胴部側(容器軸方向の内側)に位置する第2フランジ部に対して押し当てるので、第1フランジ部を利用してロック片を隠し易く、外部からロック片を見え難くすることができる。従って、見栄えを良くすることができ、デザイン性、意匠性に優れた付け替え二重容器とすることができる。
(4)前記天壁の一部は、前記第1フランジ部を径方向外側から囲むと共に、前記第1フランジ部に対して容器軸方向に同じ位置となるように形成されても良い。
この場合には、固定リングの天壁の一部が第1フランジ部を径方向外側から囲んでいると共に、第1フランジ部に対して容器軸方向に同じ高さ位置に形成されているので、第1フランジ部及び天壁を利用して、ロック片を覆って隠すことができる。従って、外部からロック片をさらに見え難くすることができる。
(5)前記ロック片は、前記ロック位置に位置したときに、前記フランジ部に対して容器軸方向の内側から係止される係止突起を有しても良い。
この場合には、フランジ部に対してロック片を押し付けるだけでなく、フランジ部に対して容器軸方向の内側から係止突起を係止させることができるので、外容器に対して内容器が容器軸方向の内側に向けて抜けるような挙動を効果的に防止することができる。従って、外容器内に内容器をさらに確実に固定することができる。
本発明に係る付け替え二重容器によれば、外容器内での内容器の安定した固定を行うことができる。
本発明に係る二重容器(付け替え二重容器)の第1実施形態を示す縦半断面図である。 図1に示す内容器の口部に仮キャップを装着した状態の側面図(一部断面)である。 図2に示す内容器の上面図である。 図1に示す固定リングの縦半断面図である。 図4に示すリング本体の縦半断面図である。 図5に示すリング本体の下面図である。 図4に示す爪リングの縦半断面図である。 図7に示す爪リングの下面図である。 図4に示す押さえリングの縦半断面図である。 図1に示す内容器に固定リングを仮固定した状態を示す部分拡大断面図である。 図4に示す固定リングと、図2に示す内容器とを組み合わせる直前の状態を示す図である。 図11に示す状態の後、固定リングが組み合わされた内容器を外容器内に差し込んでいる状態を示す図である。 図12に示す状態の後、固定リングが組み合わされた内容器を外容器内に収容した状態を示す図である。 図13に示す状態において、固定リングのロック片をロック位置に位置決めした状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る二重容器(付け替え二重容器)の第2実施形態を示す縦半断面図である。 図15に示す固定リングの縦半断面図である。 図16に示す爪リングの縦半断面図である。 図17に示す爪リングの下面図である。 固定リングが組み合わされた内容器を外容器内に差し込んでいる状態を示す図である。 図19に示す状態の後、固定リングが組み合わされた内容器を外容器内に収容することで、固定リングのロック片をロック位置に位置決めした状態を示す拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る付け替え二重容器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の二重容器(付け替え二重容器)1は、有底筒状の外容器2と、内部に図示しない内容物が収容され、且つ外容器2内に取出し可能に収容される有底筒状の内容器3と、外容器2に取り外し可能に装着されると共に外容器2内に内容器3を固定するための固定リング4と、を備えている。
外容器2、内容器3及び固定リング4は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿って外容器2の外底壁10から固定リング4に向かう方向を上方(容器軸O方向に沿った外側)といい、その反対方向を下方(容器軸O方向に沿った内側)という。さらに容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
内容器3内に収容される内容物としては、例えば液体化粧料等が挙げられるが、液状に場合に限定されるものではない。例えば内容物としては、固形状、粉状或いは粒状等の形態であっても構わないし、化粧料等の用途に限定されるものでもない。
外容器2は、外底壁10と、外底壁10の外周縁部から上方に向かって延びると共に内容器3を径方向外側から囲む外周壁11と、外周壁11の上端部からさらに上方に向けて延びた装着用口部12と、を備える有底筒状に形成されている。
ただし、外容器2は有底筒状に形成されている必要はなく、装着用口部12を有していれば、例えば外底壁10に、該外底壁10を上下に貫通する孔部やスリット孔等が形成されていても構わない。
本実施形態では、外容器2は有底筒状に形成されているため、外容器2の内部には上方に向けて開口した収容空間が形成されている。この収容空間内に、内容器3を収容することが可能とされている。なお外容器2は、特定の材料に限定されるものではないが、例えば合成樹脂材料、金属材料、ガラス材料等によって形成されている。
外周壁11及び装着用口部12は、例えば円筒状に形成されている。ただし、これら外周壁11及び装着用口部12の外形形状としては、平面視円形状に形成されている必要はなく、例えば平面視楕円形状、四角形等の多角形状に形成されていても構わない。
装着用口部12は、内径が外周壁11の内径と同等とされ、且つ外径が外周壁11の外径よりも小さく形成されている。装着用口部12の外周面には、第1ねじ部(例えば雄ねじ部)13が形成されている。
内容器3は、外容器2内に装着用口部12側(上方)から取出し可能に収容され、固定リング4によって吊り下げられるように保持されることで、外容器2内に収容されたセット位置P1で固定される。内容器3は、例えば合成樹脂製のボトル型容器とされ、口部20、肩部21、胴部22及び底部23を備え、これらが上方から下方に向けて、この順に連設されている。
内容器3は、例えば射出成形されたプリフォームを使用する二軸延伸ブロー成形、又は押出しブロー成形等の各種のブロー成形により形成されている。
内容器3を形成する合成樹脂材料としては、特定の材料に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、非晶性ポリエステル等や、これらのブレンド材料等が挙げられる。ただし、1種類の合成樹脂により形成される場合に限定されるものではなく、異種の合成樹脂を積層することで内容器3を形成しても構わない。
例えば、主材樹脂及びバリア性樹脂の2種類以上の合成樹脂を積層することで内容器3を形成しても構わない。この場合、主材樹脂としては、例えば上述したPET等の樹脂が挙げられる。また、バリア性樹脂は、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)や、湿気等の水分や、紫外線等の光や、香り等の匂い成分等が主材樹脂を透過することを規制するバリア性を有する樹脂であり、バリアする対象物に応じて適宜選択される樹脂とされる。例えば、ガスに対するバリア性を発揮させる場合には、ナイロン系樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等が挙げられ、水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
本実施形態の内容器3は、交換可能な付け替え用容器(レフィル容器)として機能するものであり、少なくとも胴部22の肉厚(厚さ)が、廃棄時に押潰すことで容易に減容変形な可能な程度の薄肉に形成されている。
ただし、胴部22の肉厚としては、内容物が充填された状態で内容器3を自立させたときに、内容器3の外観形状を保てる程度の肉厚とされている。さらにこれに加えて、本実施形態では、内容器3が密封状態(例えば内容物が充填され、且つ後述する仮キャップ8が締められた状態)で自立し、外観形状は保っているが、胴部22を把持した場合には、胴部22が容易に変形するような剛性を具備する程度の肉厚とされている。
さらに、付け替え容器(レフィル容器)である内容器3の胴部22を、上述のような薄肉に形成することで、内容器3の形成に必要な合成樹脂量を減らすことができ、環境負荷低減に貢献することができる。特に、付け替え容器である内容器3は、使用後に廃棄されるため、内容器3の合成樹脂量を減らすことで廃棄量の低減に繋がり、環境負荷低減に貢献することができる。
内容器3の胴部22の外径は、外周壁11の内径よりも小さく形成され、外周壁11の内側に抵抗少なく収まるように形成されている。内容器3は、先に述べたように、固定リング4によって吊り下げられるように保持されることで外容器2内に収容される。本実施形態では、内容器3が外容器2内に収容されたセット位置P1において、底部23と外容器2の外底壁10との間に隙間が確保されている。ただし、この場合に限られず、内容器3をセット位置P1に位置させたときに、底部23と外底壁10とが隙間なく接触するように構成しても構わない。
肩部21は、外容器2内に内容器3が収容されたセット位置P1において、外容器2における装着用口部12の内側に位置するように配置されている。口部20は、肩部21の上端部から上方に向けてストレート状に延びるように形成されている。従って、口部20は、外容器2内に内容器3が収容されたセット位置P1において、外容器2における装着用口部12よりも上方に延びるように形成されている。
口部20の外周面には、径方向外側に向かって突出すると共に、口部20の全周に亘って形成された環状のフランジ部30が形成されている。
具体的には、フランジ部30は、容器本体の口部20に上下方向に間隔をあけて2つ(複数)形成されている。2つのフランジ部30のうち、口部20の上端開口部側に位置するフランジ部30が第1フランジ部31として機能し、第1フランジ部31よりも胴部22及び肩部21側に位置するフランジ部30が第2フランジ部32として機能する。
本実施形態では、第1フランジ部31の直径よりも第2フランジ部32の直径が大きくなるように形成されている。これにより、第1フランジ部31の外周縁部よりも、第2フランジ部32の外周縁部の方が径方向外側に位置している。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば第1フランジ部31の外径と第2フランジ部32の外径とが同等であっても構わない。
なお、第1フランジ部31と第2フランジ部32との上下方向に沿った間隔は、例えば内容器3のサイズや、口部20の長さ等に応じて変更して構わない。
さらに、第1フランジ部31及び第2フランジ部32としては、径方向外側に向けて突出している突出幅が全周に亘って連続して続いている必要はなく、例えば周方向に間欠箇所を含んでいても構わない。つまり、フランジ部30(第1フランジ部31及び第2フランジ部32)は、口部20の全周に亘って間欠的に形成されていても構わない。
図2及び図3に示すように、第1フランジ部31と第2フランジ部32との間には、規制リブ33が形成されている。なお、図2及び図3では、口部20に仮キャップ8が装着された内容器3を図示している。
規制リブ33は、固定リング4側に形成された後述する規制溝47と協働することで、内容器3と固定リング4との容器軸O回りの相対回転を規制する機能を果たす。
規制リブ33は、第1フランジ部31と第2フランジ部32との間において、口部20の外周面から径方向外側に向けて板状に突出するように形成されている。第1フランジ部31及び第2フランジ部32は、規制リブ33を介して上下方向に一体に繋がるように形成されている。そのため、第1フランジ部31と第2フランジ部32とは、上下方向に互いに接近離間するような変位が規制されている。
規制リブ33は、外端部が第2フランジ部32の外周縁部と同等の位置に達する程度まで径方向に沿って延びている。これにより、規制リブ33は、第1フランジ部31よりも径方向外側に延びるように形成されている。
さらに規制リブ33は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、規制リブ33は、周方向に等間隔をあけて4つ形成、すなわち容器軸O回りに90度の間隔をあけて形成されている。ただし、規制リブ33の数は4つに限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
図1に示すように、上述のように構成された内容器3の口部20の上端開口部には、吐出孔5を有する中栓6が設けられている。これにより、吐出孔5を通じて内容器3内の内容物を外部に吐出することが可能となる。ただし、中栓6は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
さらに内容器3の口部20のうち、第1フランジ部31よりも上方に位置する部分の外周面には、他部品を装着するための装着ねじ部(例えば雄ねじ部)34が形成されている。これにより、装着ねじ部34を利用した螺着によって二重容器1を構成する本キャップ7を口部20に装着することが可能とされている。
本キャップ7は、有頂筒状に形成され、外容器2の外周壁11と同じ外形形状に形成されていると共に、外周壁11と同径に形成されている。図示の例では、本キャップ7は、二重の有頂筒状に形成され、例えば化粧性に優れたキャップとされている。ただし、本キャップ7としては、二重に形成されている必要はない。
上述のように構成された内容器3は、二重容器1を構成する一部品であるが、先に述べたように、交換可能な付け替え容器(レフィル容器)としても機能する。従って、図2及び図3に示すように、付け替え容器として市場に流通する場合には、内容器3の口部20には、本キャップ7に代えて有頂筒状の仮キャップ8が装着されている。
(固定リング)
図1に示すように、固定リング4は、外容器2の装着用口部12に装着されることで、外容器2内に収容された内容器3を固定して、内容器3をセット位置P1に保持する役割を果たしている。図1及び図4に示すように、固定リング4は、リング本体40と、径方向に変位するロック片51を有する爪リング50と、ロック片51の径方向外側への変位を規制する押さえリング(規制部)60と備え、これらが組み合わされることで構成されている。
図1、図4~図6に示すように、リング本体40は、内容器3の口部20を上下方向に挿通させる挿通孔41が形成され、口部20を径方向外側から囲む天壁42と、天壁42の外周縁部から下方に向けて延びるように連設され、外容器2の装着用口部12を径方向外側から囲むと共に装着用口部12に対して装着される装着筒43と、を有する円筒状に形成されている。
装着筒43は、外容器2の外周壁11の外径と同等の外径を有する円筒状に形成され、外容器2と本キャップ7との間に配置されている。特に、外容器2の外径、固定リング4の外径、及び本キャップ7の外径は、それぞれ同径とされている。従って、二重容器1全体の外形形状を、段差を有しない形状に仕上げることができ(図1参照)、見た目がシンプルで且つ高級感を醸し出す形状に設計することが可能である。
装着筒43は、外容器2の装着用口部12よりも上方に突出するように形成されている。装着筒43のうち、装着用口部12を径方向外側から囲む部分の内周面には、装着用口部12側に形成された第1ねじ部13に螺合する第2ねじ部(例えば雌ねじ部)44が形成されている。これにより、第1ねじ部13及び第2ねじ部44を利用して、装着用口部12に装着筒43を螺着させることができ、外容器2に対して固定リング4を装着することが可能とされている。
装着筒43のうち第2ねじ部44が形成されている部分よりも上方に位置する上側部分の内周面には、径方向内側に向けて突出した環状の係合突起45が形成されている。係合突起45は、後述する押さえリング60の下方への脱落を抑制する役割を担っている。
天壁42は、挿通孔41が形成された内周縁部側と、装着筒43が連設された外周縁部側とで上下方向に高さが異なる2段の段付き形状に形成されている。
具体的には、天壁42は、内容器3の第1フランジ部31を径方向外側から囲む環状の第1天壁42aと、第1天壁42aの外周縁部から下方に向けて延びる連結筒42bと、連結筒42bの下端部から径方向外側に向けて延びると共に内容器3の第2フランジ部32を径方向外側から囲み、且つ外周縁部が装着筒43の上端部に連設された環状の第2天壁42cと、を備えている。
第1天壁42aは、内容器3の第1フランジ部31との間に隙間をあけることなく囲むように形成されていると共に、第1フランジ部31に対して上下方向に同等の高さ位置となるように形成されている。図示の例では、第1天壁42aは、第1フランジ部31の上面と第1天壁42aの上面とが面一となるように形成されている。
そのため、第1天壁42aは、規制リブ33のうち第1フランジ部31よりも径方向外側に突出した部分に対して上方から接触するように配置されている。なお、第1天壁42aの開口部が、内容器3の口部20を挿通させる挿通孔41として機能する。
従って、内容器3の口部20に仮キャップ8が装着されたままの状態で、挿通孔41内に口部20を挿通させるように、内容器3に対して固定リング4を上方から被せるように組み合わせることが可能とされている。なお、内容器3に組み合わされた固定リング4は、規制リブ33に第1天壁42aが接触することで、内容器3に対する下方移動が規制され、内容器3に対して位置決めされる。
連結筒42bは、規制リブ33及び第2フランジ部32を径方向外側から囲む円筒状に形成されている。第2天壁42cは、第2フランジ部32の外周縁部との間に環状の隙間をあけた状態で、第2フランジ部32を径方向外側から囲んでいると共に、第2フランジ部32に対して上下方向に同等の高さ位置となるように形成されている。また、第2天壁42cは、外容器2の装着用口部12における上端開口縁との間に隙間をあけた状態で装着用口部12を上方から覆っている。
上述のように構成されたリング本体40の第1天壁42aには、内容器3の規制リブ33が嵌合される規制溝47が形成された規制筒46が下方に向けて突出するように形成されている。
規制筒46は、内容器3に形成された規制リブ33を径方向外側から囲む円筒状に形成され、その内周面に規制溝47が形成されている。規制溝47は、規制筒46の内周面から径方向外側に向けて凹むように形成されている共に、下方に向けて開口する縦長のスリット状に形成されている。規制溝47は、規制リブ33の数(4つ)よりも多い個数で、周方向に等間隔をあけて複数形成されている。
これにより、図1に示すように、内容器3に対して固定リング4を上方から組み合わせることで、規制リブ33のうち第1フランジ部31よりも径方向外側に突出した部分を、規制溝47内に嵌め込むことができる。これにより、規制リブ33と規制溝47とを周方向に互いに嵌合させた状態で、内容器3と固定リング4とを組み合わせることができる。そのため、規制リブ33と規制溝47との嵌合を利用して、内容器3と固定リング4との容器軸O回りの相対回転(共回り)を規制することが可能とされている。
図1、図4、図7及び図8に示すように、爪リング50は、上述のように構成されたリング本体40に対して下方から一体に組み合わされている。
爪リング50は、リング本体40における規制筒46を径方向外側から囲むと共に、規制筒46と連結筒42bとの間に嵌合される第1リング52と、内容器3の口部20を径方向外側から囲むと共にリング本体40における第2天壁42cに対して下方から接触する第2リング53と、第1リング52と第2リング53とを連結する複数の連結片54とを備えている。
第1リング52は、第1天壁42aに対して下方から接触した状態で、規制筒46と連結筒42bとの間に嵌合されている。第2リング53は、第1リング52よりも下方に配置され、且つ第1リング52よりも内径及び外径が大きいリング状に形成され、装着筒43との間に隙間をあけた状態で第2天壁42cに対して下方から接触している。これにより、第2リング53と装着筒43との間には、環状の隙間が形成されている。
複数の連結片54は、周方向に間隔をあけて配置されていると共に、上端部が第1リング52に一体に形成され、且つ下端部が第2リング53に一体に形成されている。これにより、第1リング52及び第2リング53は、周方向に間欠的に配置された複数の連結片54によって一体に組み合わされている。
各連結片54は、周方向に延びる板片状にそれぞれ形成されていると共に、上端部が第1リング52の下端面に一体に形成され、且つ下端部が第2リング53の内周面に一体に形成されている。これにより、複数の連結片54は、リング本体40の連結筒42bの内面に接触した状態で第1リング52と第2リング53とを一体に接続している。
さらに第1リング52には、第2フランジ部32に対して径方向外側から押し当たるロック位置P2(図1参照)と、第2フランジ部32から径方向外側に離間した解除位置P3(図7参照)との間を径方向に変位するロック片51が一体に形成されている。
ロック片51は、第1リング52の下端面から垂下するように形成され、第2フランジ部32よりも下方に向けて延びている。図示の例では、ロック片51は、第2リング53よりも下方に突出しない程度の長さとされている。さらにロック片51は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。具体的には、複数のロック片51は、複数の連結片54の間に位置するように配置されている。これにより、ロック片51と連結片54とが交互に周方向に並ぶように配置されている。
このように構成されたロック片51は、第1リング52との接続部分である上端部を基点として、径方向に変位可能とされている。
なお、ロック片51は径方向内側に向けて復元変位するように形成されている。つまり、ロック片51は、第2フランジ部32に対して径方向外側から押し当たるロック位置P2に向けて常時変位するように構成されている。
ロック片51の内周面には、径方向内側に向けて突出すると共に、図1に示すようにロック位置P2に位置したときに、第2フランジ部32の外周縁部に対して下方から係止する係止突起55が形成されている。これにより、内容器3は、ロック片51がロック位置P2に位置したときに係止突起55によって下方から支持された状態となり、固定リング4に対する下方への移動(脱落)が防止されている。
図1、図4及び図9に示すように、押さえリング60は、リング本体40の装着筒43とロック片51との間に配置され、固定リング4が装着用口部12に装着され、且つ内容器3がセット位置P1に位置したとき(図1参照)に、ロック片51の径方向外側への変位を規制して、ロック位置P2に位置決めする役割を担っている。
押さえリング60は、爪リング50の第2リング53を径方向外側から囲むと共に、第2リング53に対して上下方向に相対移動可能なスライドリング61と、スライドリング61の下端部から径方向内側に向けて突出した環状の押さえフランジ62と、押さえフランジ62の内周縁部から上方に向けて突出した環状の押さえ突起63と、を備えている。
スライドリング61は、上端部が径方向外側に向けて突出していると共に、リング本体40における装着筒43のうち第2ねじ部44が形成されている部分よりも上方に位置する上側部分の内周面に接触している。これにより、スライドリング61は、第2リング53及び装着筒43に対してそれぞれ接触(摺接)しながら、上下方向に移動可能とされている。
リング本体40における装着筒43の内周面には、先に述べたように環状の係合突起45が形成されているので、スライドリング61は、係合突起45を超えて下方に移動することが抑制されている(図4参照)。そのため、押さえリング60は、下方への脱落が抑制された状態でリング本体40及び爪リング50に対して組み合わされている。
さらにスライドリング61は、固定リング4を外容器2の装着用口部12に装着したときに(図1参照)、装着用口部12の上端開口縁によって押し上げられ、リング本体40の第2天壁42cに対して下方から接触するように変位する。
押さえフランジ62は、爪リング50の第2リング53よりも下方に配置され、第2リング53よりも径方向内側に向けて突出するように形成されている。図1に示すように、押さえフランジ62は、スライドリング61がリング本体40の第2天壁42cに対して下方から接触したときに、第2リング53の下端縁に対して下方から接触する。
押さえ突起63は、スライドリング61がリング本体40の第2天壁42cに対して下方から接触したときに、第2リング53とロック片51との間に下方から入り込む。これにより、押さえ突起63を利用して、ロック片51の径方向外側への変位を規制することが可能とされている。
その一方、押さえ突起63は、図4に示すように、スライドリング61が下方移動することに伴って第2リング53とロック片51との間から下方に離脱可能とされている。これにより、押さえ突起63は、ロック片51の径方向外側への変位を許容することが可能とされている。
(付け替え二重容器の作用)
上述のように構成された二重容器1を使用する場合について説明する。
内容物を使用する場合には、図1に示す状態から本キャップ7を容器軸O回りに回転させて、内容器3から本キャップ7を取り外す。これにより、二重容器1を傾倒させる等して、内容器3内の内容物を、吐出孔5を通じて外部に吐出することができ、内容物を使用することができる。
なお、外容器2内に収容されている内容器3は、外容器2に装着されている固定リング4に対して容器軸O回りに相対回転不能に組み合わされている。すなわち、内容器3と固定リング4とは、規制リブ33と規制溝47とが周方向に互いに嵌合した状態で組み合わされていることで、相対回転不能に組み合わされている。これにより、内容器3を共回りさせることなく、本キャップ7の着脱操作を適切に行うことができる。
次に、内容器3内の内容物を使い切り、使用済の内容器3を、内容物が収容されている新たな内容器3に交換して付け替え(レフィル)を行う場合について説明する。
この場合には、図2に示す付け替え容器である新たな内容器3を準備する。またこれと同時、或いは前後して、内部が空になった内容器3を外容器2内から取り外す。この場合には、図1に示す状態から、外容器2に対して固定リング4を容器軸O回りに回転させて、装着用口部12から装着筒43を離脱させる。このとき、先に述べたように内容器3と固定リング4とは容器軸O回りに相対回転不能に組み合わされているため、固定リング4と共に内容器3を回転させることができる。従って、外容器2から固定リング4及び内容器3を一緒に取り外すことができる。
外容器2から固定リング4及び内容器3を取り外すことで、押さえリング60に対する装着用口部12の押し上げが解除されるので、図10に示すように、押さえリング60を自重或いは下方への引っ張り操作等によって、下方に向けてスライド移動させることができる。
これにより、押さえ突起63によるロック片51の規制を解除できるので、ロック片51をロック位置P2から解除位置P3に変位させることが可能となる。従って、ロック片51を解除位置P3に変位させながら、固定リング4の挿通孔41内から口部20を下方に引き抜くことができ、固定リング4と内容器3とを上下方向に分離させることができる。
その結果、内部が空になった内容器3を固定リング4から取り外すことができ、内容器3を廃棄等することができる。なお、固定リング4のロック片51は、内容器3の取り外し後、ロック位置P2に復元変位する。
次いで、図11に示すように、固定リング4を、仮キャップ8が装着されている新たな内容器3に組み合わせる。この場合には、挿通孔41内に仮キャップ8が装着されている口部20を下方から挿通するように、内容器3に対して固定リング4を上方から被せる。この際、図12に示すように、内容器3の規制リブ33に対して固定リング4の第1天壁42aが上方から接触するまで、内容器3に対して固定リング4を移動させることができる。
上述の過程において、ロック片51は第2フランジを乗り越えながら下方に移動するので、ロック位置P2から一旦径方向外側に向かって移動して解除位置P3に達した後、ロック位置P2に復元変位する。これにより、ロック片51は、第2フランジ部32に対して径方向外側から押し当たり、且つ係止突起55が第2フランジ部32に対して下方から係止した仮固定状態となる。
次いで、図12に示すように、口部20に固定リング4が仮固定された内容器3を外容器2内に装着用口部12側から差し込むと共に、固定リング4を容器軸O回りに回転させて装着用口部12に捩じ込んで装着させる。これにより、図13及び図14に示すように、内容器3をセット位置P1に位置させることができると共に、押さえリング60が装着用口部12の上端開口縁によって押し上げられ、第2天壁42cに対して下方から接触する位置まで上方にスライド移動する。
従って、ロック片51と第2リング53との間に押さえ突起63を下方から入り込ませることができ、ロック片51の径方向外側への変位を規制して、ロック片51をロック位置P2に位置決めすることができる。そのため、第2フランジ部32に対してロック片51を径方向外側から押し当て、且つ係止突起55が第2フランジに対して下方から係止した状態を維持することができる。従って、ロック片51を利用して内容器3を安定して保持することができると共に、外容器2に対して内容器3が下方に向けて抜けてしまうような(脱落するような)挙動を効果的に防止することができる。
最後に、内容器3の口部20から仮キャップ8を取り外して、本キャップ7に付け替える。これにより、内容器3の付け替え作業を終了することができ、図1に示すように、二重容器1として再び使用することができる。
特に、固定リング4を利用して、外容器2内に内容器3を固定しているうえ、ロック片51の径方向外側への変位を規制してロック位置P2に位置決めしているので、例えば二重容器1に外部衝撃等が加わったとしても、意図せずに内容器3が上下方向に移動するような挙動を抑制することができる。とりわけ、外容器2に対する内容器3の脱落を効果的に防止することができる。
これらのことから、外容器2内で内容器3を安定して固定することができ、内容器3を付け替えたとしても、内容物を継続して安定に使用することができる。
以上説明したように、本実施形態の二重容器1によれば、外容器2内での内容器3の安定した固定を行うことができる。
さらに、内容器3は胴部22が薄肉に形成されているので、廃棄時に押潰して減容変形させることができる。従って、廃棄時に内容器3を折り畳む或いは潰す等することで、内容器3を小さくすることができ、容積を減らして環境負荷の低減を図ることができる。
さらに、内容器3の口部20に2つのフランジ部30(第1フランジ部31及び第2フランジ部32)を容器軸O方向に沿って間隔をあけて形成しているので、フランジ部30が1つである場合に比べて、ロック片51を押し当てることができる領域を容器軸O方向に広く確保し易いうえ、固定リング4を組み合わせ易い。従って、内容器3の固定を容易に行い易くなる。
さらに、内容器3の口部20に形成された第1フランジ部31及び第2フランジ部32を利用して、内容器3と固定リング4とを組み合わせ、固定リング4を操作することで、内容器3の付け替え操作を行うことができる。従って、内容器3が薄肉に形成されることで、胴部22に変形や潰れ等が生じ易い状況であっても、胴部22を把持することなく、内容器3の付け替えを行うことができる。従って、付け替えの操作性を向上することができる。
さらに、固定リング4のロック片51を、第1フランジ部31よりも下方に位置する第2フランジ部32に対して押し当てるので、第1フランジ部31を利用してロック片51を隠し易く、外部からロック片51を見え難くすることができる。それに加えて、固定リング4の第1天壁42aが第1フランジ部31を径方向外側から囲んでいると共に、第1フランジ部31と第1天壁42aとを同じ高さ位置に配置しているので、第1フランジ部31だけでなく、第1天壁42aを利用して、ロック片51を覆って隠すことができる。
これらのことから、外部からロック片51を見え難くすることができ、デザイン性、意匠性に優れた二重容器1とすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る付け替え二重容器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の二重容器(付け替え二重容器)70は、口部20にフランジ部30が1つだけ形成された内容器3を備えている。なお、図15では、口部20に仮キャップ8が装着されている状態を図示している。
規制リブ33は、フランジ部30の上面に一体に形成されるように、内容器3の口部20の外周面から径方向外側に向けて延びるように形成されている。規制リブ33は、外端部がフランジ部30の外周縁部と同等の位置に達する程度まで径方向に沿って延びている。
なお規制リブ33は、第1実施形態と同様に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。従って、規制リブ33は、周方向に等間隔をあけて4つ形成、すなわち容器軸O回りに90度の間隔をあけて形成されている。ただし、規制リブ33の数は4つに限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
(固定リング)
本実施形態の固定リング71は、図15及び図16に示すように、リング本体40及び爪リング72を組み合わせた構成とされており、第1実施形態における押さえリング60を具備していない。
図15~図18に示すように、爪リング72は、リング本体40における規制筒46を径方向外側から囲むと共に、規制筒46と連結筒42bとの間に嵌合される爪リング本体80と、爪リング本体80に一体に形成され、リング本体40における第2天壁42cに対して下方から接触する複数の固定片81と、爪リング本体80に一体に形成された複数のロック片82と、を備えている。
爪リング本体80は、第1天壁42aに対して下方から接触した状態で、規制筒46と連結筒42bとの間に嵌合されている。
複数の固定片81は、周方向に間隔をあけて配置されている。各固定片81は、爪リング本体80の下端面から下方に向けて延びた後、径方向外側に向けて延びる側面視L字形状に形成されている。これにより、複数の固定片81は、リング本体40に対して爪リング72を下方から組み合わせたときに、リング本体40の連結筒42bの内面に接触し、且つ第2天壁42cの下面に接触する。そのため、爪リング72の姿勢を安定に維持した状態で、リング本体40に組み合わせることが可能とされている。
なお、固定リング71を外容器2の装着用口部12に装着したときに、固定片81の外端部は第2天壁42cと装着用口部12の上端開口縁との間に上下方向に挟まれる(図15参照)。
複数のロック片82は、フランジ部30に対して径方向外側から押し当たるロック位置P2(図15参照)と、フランジ部30から径方向外側に離間した解除位置P3(図16参照)との間を径方向に変位可能とされている。
ロック片82は、爪リング本体80の下端面から垂下するように形成され、固定片81よりも下方に向けて延びている。さらにロック片82は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。具体的には、複数のロック片82は、複数の固定片81の間に位置するように配置されている。これにより、ロック片82と固定片81とが周方向に交互に並ぶように配置されている。
このように構成されたロック片82は、爪リング本体80との接続部分である上端部を基点として、径方向に変位可能とされている。
なお、ロック片82は、径方向内側に向けて復元変位するように形成されている。つまり、ロック片82は、フランジ部30に対して径方向外側から押し当たるロック位置P2に向けて常時変位するように構成されている。
さらにロック片82の内周面には、図15に示すように、径方向内側に向けて突出すると共に、ロック位置P2に位置したときに、フランジ部30の外周縁部に対して下方から係止する係止突起83が形成されている。これにより、内容器3は、ロック片82がロック位置P2に位置したときに係止突起83によって下方から支持された状態となり、固定リング71に対する下方への移動(脱落)が防止されている。
さらに本実施形態では、上述のように構成された固定リング71を外容器2の装着用口部12に装着した際、装着用口部12がロック片82と装着筒43との間に下方から入り込むように構成されている。これにより、装着用口部12を利用して、ロック片82の径方向外側への変位を規制して、ロック位置P2に位置決めさせることが可能とされている。従って、本実施形態では、固定リング71が装着用口部12に装着され、且つ内容器3がセット位置P1に位置したときに、ロック片82の径方向外側への変位を規制して、ロック位置P2に位置決めする規制部85として、装着用口部12を機能させることができる。
(付け替え二重容器の作用)
上述のように構成された二重容器70を使用する場合について説明する。
本実施形態の場合であっても、第1実施形態と同様に、外容器2内で内容器3を安定して固定することができ、内容器3を付け替えたとしても、内容物を継続して安定に使用することができる。
すなわち、内容器3を付け替える場合には、図19に示すように、口部20に固定リング71が仮固定した内容器3を外容器2内に装着用口部12側から差し込みながら、固定リング71を容器軸O回りに回転させて装着用口部12に捩じ込んで装着させる。これにより、内容器3をセット位置P1に位置させることができると共に、図20に示すように、ロック片82と装着筒43との間に装着用口部12を下方から入り込ませることができる。これにより、装着用口部12を利用して、ロック片82の径方向外側への変位を規制して、ロック片82をロック位置P2に位置決めすることができる。そのため、フランジ部30に対してロック片82を径方向外側から押し当てることができると共に、係止突起83をフランジ部30に対して下方から係止させた状態に維持することができる。
その結果、図15に示すように、ロック片82を利用して内容器3を安定して保持することができると共に、外容器2に対して内容器3が下方に向けて抜けてしまうような(脱落するような)挙動を効果的に防止することができる。
特に、本実施形態の二重容器70によれば、第1実施形態における押さえリング60を省略することができるので、構成の簡便化を図ることができると共に、部品点数の削減に伴う低コスト化等を図り易い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが可能であることに加え、各実施形態における変形例を適宜組み合わせてもよい。さらに、本実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、内容器の口部に本キャップを装着した場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、本キャップに代えて、例えば各種のポンプやスプレー等のディスペンサを装着しても構わない。この場合には、本発明に係る付け替え二重容器を、ディスペンサ付きの二重容器として利用することができる。
この場合であっても、内容物を使用する際の使い方が異なるだけで、付け替えに関しては各実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
さらに、この場合において、例えば内容器を薄肉に形成した状態で、外気を内容器内に取り込む構造を採用しても構わない。さらには、内容器を薄肉にすることによって、内容物の減少に伴って内容器を減容変形させる構成としても構わない。この場合には、残量を軽減すること等も可能となる。
さらに上記各実施形態では、ロック片を具備する固定リングを利用して外容器内に内容器を固定することで、例えば二重容器に外部衝撃等が加わったとしても、意図しない上下方向への内容器の移動を抑制でき、これによって外容器に対する内容器の脱落を効果的に防止することができる旨の主たる作用効果を説明した。これに加えて、本発明によれば、例えば以下の作用効果についても奏功することができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態において、二重容器を傾倒して内容物を手の平に吐出させるような使い方を行う場合には、二重容器を持ち上げて使用した後、二重容器を元の位置に戻したときに、外容器の外底壁側から内容器に衝撃が伝わることが想定される。具体的には、例えばテーブル等の載置面に二重容器を置いた場合等に、衝撃が伝わることが想定される。このような場合であっても、内容器の脱落を効果的に防止することができる。
さらには、二重容器を振り出し操作しながら内容物を吐出する場合には、上下方向の振り出し操作に起因する応力が内容器に作用することが想定される。このような場合であっても、内容器の脱落を効果的に防止することができる。
さらには、先に述べたように、内容器の口部に押下ヘッドを有するポンプ等を装着して使用した場合には、押下ヘッドの押下げ操作に起因する押下力が内容器に作用することが想定される。このような場合であっても、内容器の脱落を効果的に防止することが可能である。
さらに上記第1実施形態では、上下方向に間隔をあけて2つのフランジ部(第1フランイ部及び第2フランジ部)を形成した場合を例に挙げて説明したが、フランジ部の数は2つに限定されるものではなく、上下方向に間隔をあけて3つ以上形成されていても構わない。
さらに上記各実施形態では、ロック片に係止突起を形成した場合を例にあげて説明したが、係止突起は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合であっても、フランジ部の外周面に対してロック片を押し付けることができ、押付けに伴う抵抗力(摩擦力)等を利用して内容器を固定することが可能である。
さらに上記各実施形態では、フランジ部(第2フランジ部を含む)に対して径方向に変位するロック片を径方向外側から押し当てる構成を採用したが、フランジ部に対してロック片を押し当てることができれば、必ずしも径方向外側から押し当てる必要はない。例えば、解除位置からロック位置に向けてロック片を変位させ、ロック位置においてフランジ部に対して斜め下方(或いは真下から)ロック片を押し当てる構成としても構わない。
さらに上記各実施形態では、装着用口部に対して固定リングを螺着する場合を例に挙げて説明したが、装着方法としては捩じ込み式に限定されるものではない。例えば、装着用口部に対して装着筒をアンダーカット嵌合によって装着しても構わない。
この場合には、例えば固定リングと内容器とを相対回転不能に組み合わせる必要がない。従って、互いに周方向に嵌合し合う規制リブ及び規制溝を省略することも可能となり、さらなる部品点数の削減化、構成の簡便化等を図ることも可能である。
P1…セット位置
P2…ロック位置
P3…解除位置
O…容器軸
1、70…(二重容器)付け替え二重容器
2…外容器
3…内容器
4、71…固定リング
12…装着用口部
20…内容器の口部
30…フランジ部
31…第1フランジ部
32…第2フランジ部
41…挿通孔
42…天壁
43…装着筒
55、83…係止突起
60…押さえリング(規制部)
85…規制部

Claims (5)

  1. 装着用口部を有する外容器と、
    内部に内容物が収容され、前記外容器内に前記装着用口部側から取出し可能に収容される内容器と、
    前記装着用口部に装着されると共に、前記外容器内に前記内容器を固定する固定リングと、を備え、
    前記内容器は、前記外容器内に収容されたセット位置において、前記装着用口部よりも容器軸方向の外側に配置される口部と、前記口部から径方向外側に向けて突出すると共に前記口部の全周に亘って形成されたフランジ部と、を備え、
    前記固定リングは、
    前記口部を挿通させる挿通孔が形成され、前記口部を径方向外側から囲む天壁と、
    前記天壁に連設されると共に前記装着用口部を径方向外側から囲み、前記装着用口部に対して装着される装着筒と、
    前記天壁に組み合わされ、前記フランジ部に対して押し当たるロック位置と、前記フランジ部から離間した解除位置との間を径方向に変位するロック片と、を備え、
    前記装着筒と前記ロック片との間には、前記固定リングが前記装着用口部に装着され、且つ前記内容器が前記セット位置に位置したときに、前記解除位置に向けた前記ロック片の変位を規制して、前記ロック片を前記ロック位置に位置決めする規制部が設けられていることを特徴とする付け替え二重容器。
  2. 請求項1に記載の付け替え二重容器において、
    前記フランジ部は、容器軸方向に沿って間隔をあけて複数形成されている、付け替え二重容器。
  3. 請求項2に記載の付け替え二重容器において、
    複数の前記フランジ部は、第1フランジ部と、前記第1フランジ部よりも容器軸方向の内側に位置する第2フランジ部と、を少なくとも備え、
    前記ロック片は、前記第2フランジ部に対して押し当たる、付け替え二重容器。
  4. 請求項3に記載の付け替え二重容器において、
    前記天壁の一部は、前記第1フランジ部を径方向外側から囲むと共に、前記第1フランジ部に対して容器軸方向に同じ位置となるように形成されている、付け替え二重容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の付け替え二重容器において、
    前記ロック片は、前記ロック位置に位置したときに、前記フランジ部に対して容器軸方向の内側から係止される係止突起を有している、付け替え二重容器。
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