JP2020164202A - 二重容器 - Google Patents

二重容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020164202A
JP2020164202A JP2019066740A JP2019066740A JP2020164202A JP 2020164202 A JP2020164202 A JP 2020164202A JP 2019066740 A JP2019066740 A JP 2019066740A JP 2019066740 A JP2019066740 A JP 2019066740A JP 2020164202 A JP2020164202 A JP 2020164202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
peripheral surface
inner container
outer container
rotating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019066740A
Other languages
English (en)
Inventor
浩通 斉藤
Hiromichi Saito
浩通 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2019066740A priority Critical patent/JP2020164202A/ja
Publication of JP2020164202A publication Critical patent/JP2020164202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】外観をより良好にした二重容器を提供する。【解決手段】二重容器1Aは、内容器20と、外容器10と、回動部材30と、を備える。回動部材には、回動部材が外容器に対して回動したときに、内容器に形成された第1係合部と係合して内容器を上昇させる第2係合部が形成されている。外容器は、その内部を外側から視認可能な材質により形成されている。内容器の少なくとも外周面には加飾部が設けられており、内容器の外周面および外容器の内周面はともに非円形状に形成されており、互いに周方向に係合する。【選択図】図1

Description

本発明は、二重容器に関する。
特許文献1には、内容物が収容される有底筒状の内容器と、内容器が収容される有底筒状の外容器と、外容器の開口部に、外容器に対して容器軸回りに回動可能に取り付けられた回動部材と、を備えた二重容器が開示されている。この二重容器では、回動部材を外容器に対して容器軸回りに回動させると、回動部材に形成された雌ネジ部と内容器に形成された雄ネジ部とが係合して、内容器が上昇する。これにより、内容器を交換する際の操作性が良好となっている。内容器には、内容器の外容器に対する容器軸回りの回動を規制するための縦リブが設けられている。
特開2016−222288号公報
この種の二重容器では、外観を良好にするために、外容器を、その内部を外側から視認可能な材質により形成するとともに、内容器の外周面に加飾層を設ける場合がある。この場合、特許文献1の構成では、内容器に形成された縦リブが外容器の外側から視認されてしまう点が、外観を良好にするうえでの課題となっていた。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、外観をより良好にした二重容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る二重容器は、内容物が収容される有底筒状の内容器と、前記内容器が収容される有底筒状の外容器と、前記外容器の開口部に、前記外容器に対して容器軸回りに回動可能に取り付けられた回動部材と、を備え、前記回動部材には、前記回動部材が前記外容器に対して容器軸回りに回動したときに、前記内容器に形成された第1係合部と係合して前記内容器を上昇させる第2係合部が形成され、前記外容器は、その内部を外側から視認可能な材質により形成され、前記内容器の少なくとも外周面には加飾部が設けられており、前記内容器の外周面および前記外容器の内周面はともに非円形状に形成されており、互いに周方向に係合する。
上記態様によれば、回動部材を外容器に対して容器軸回りに回動させると、内容器の第1係合部と回動部材の第2係合部とが係合することで、内容器が外容器に対して上昇する。このとき、内容器の外周面および外容器の内周面がともに非円形状となっており互いに周方向に係合することで、内容器の外容器に対する容器軸回りの回動は規制されている。したがって、内容器が回動部材とともに外容器に対して回動することが抑えられ、確実に内容器を上昇させることができる。
さらに、外容器がその内部を外側から視認可能な材質により形成されており、内容器の少なくとも外周面には加飾部が設けられている。したがって、外容器を通して内容器の加飾部を使用者に視認させることが可能となっている。そして、内容器の外周面および外容器の内周面をともに非円形状とすることで内容器の外容器に対する回動を規制しているため、例えば内容器の外周面に縦リブなどを設ける場合と比較して、当該縦リブが使用者に視認されることがなく、二重容器の外観をより良好にすることができる。さらに、内容器の外周面は非円形状であり、かつ加飾部が設けられているため、美感の優れた二重容器とすることができる。
ここで、前記内容器の外周面および前記外容器の内周面はそれぞれ、凸部および凹部が周方向に全周にわたって連ねられた形状となっていてもよい。
この場合、内容器の外容器に対する容器軸回りの回動をより確実に規制することができる。また、凸部および凹部を周方向に連ねた形状によって、光の乱反射を用いた装飾効果を得たり、外容器の内周面および内容器の外周面を花形状、歯車形状、あるいは星型多角形状等に形成したりすることで、外観をより良好にすることもできる。
また、前記外容器の周壁の肉厚は、前記内容器の周壁の肉厚の3倍以上であってもよい。
この場合、外容器を厚肉に形成することで、例えば外容器の外観をガラスに近づけて、外観をより良好にすることができる。
また、前記回動部材の外側の表面には加飾部が設けられていてもよい。
この場合、外容器を通して回動部材を視認したときの美感を向上させることができる。さらに、回動部材の加飾部と内容器の加飾部とを同じ手段で設けたり、図柄、模様、文字などを連続させて表示したりすることで、内容器と回動部材との一体感を創出することも可能である。
本発明の上記態様によれば、外観をより良好にした二重容器を提供することができる。
第1実施形態に係る二重容器の半縦断面図である。 図1の外容器の平面図である。 図1の外容器の半縦断面図である。 図1の内容器の下面図である。 図1の内容器の部分縦断面図である。 図1の回動部材の半縦断面図である。 第2実施形態に係る二重容器の半縦断面図である。 図5の外容器および回動部材の平面図である。 図5の外容器および回動部材の半縦断面図である。 図5の内容器の下面図である。 図5の内容器の部分縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の二重容器について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、二重容器1Aは、外容器10と、内容器20と、回動部材30と、蓋40と、を備えている。内容器20は有底筒状に形成されており、内部に内容物が収容される。外容器10は有底筒状に形成されており、その内側に内容器20が収容される。回動部材30はリング状に形成されており、外容器10の開口部10aに取り付けられている。蓋40は有頂筒状に形成されており、外容器10に対して着脱可能に取り付けられている。
二重容器1Aは、例えばクリーム等の内容物を内容器20に収容したジャー容器として用いることができる。また、内容器20をリフィル容器として用い、必要に応じて内容器20を新品に交換することができる。
(方向定義)
本実施形態では、外容器10、内容器20、回動部材30、および蓋40は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。
上下方向において、外容器10の底壁12側を下方といい、開口部10a側を上方という。上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図2A、図2Bに示すように、外容器10は、周壁11と、底壁12と、装着筒部13と、口部14と、を有している。本実施形態の外容器10は透明な有色の樹脂により形成されている。なお、外容器10は透明な無色の樹脂により形成されていてもよいし、無色または有色の半透明な樹脂により形成されていてもよい。外容器10が透明または半透明な樹脂により形成されることで、外側から外容器10の内部を視認可能となっている。なお、外容器10の透明度は、内容器20に設ける加飾部の態様に応じて適宜選択することができる。例えば、内容器20の加飾部が、光沢のある蒸着層である場合には、当該蒸着層による光の反射が外容器10を通して視認可能な程度の、比較的低い透明度を選択してもよい。あるいは、内容器20の加飾部が、塗装、印刷、転写などによって設けられた色、文字、模様などである場合には、それらの色、文字、模様が外容器10を通して視認可能な高い透明度を選択してもよい。
外容器10の周壁11は略円筒状に形成されている。周壁11の外径は、周壁11の下端部から上方に向かうに従い漸次大きくなっている。縦断面視において、周壁11の外周面は、その下端部から上下方向の中央部にかけて湾曲している。ただし、周壁11の上端部近傍では、周壁11の外径は上下方向に沿って略一定となっている。
図2Aに示すように、平面視において、周壁11の内周面は非円形状に形成されている。より詳しくは、周壁11の内周面に、径方向内側に向けて突出した複数の凸部11aと、径方向外側に向けて窪んだ複数の凹部11bと、が形成されている。凸部11aおよび凹部11bは、周壁11の内周面における全周にわたって、周方向に交互に配置されている。
平面視において、凸部11aは径方向内側に向けて突出する曲面状に形成されており、凹部11bは径方向外側に向けて窪む曲面状に形成されている。さらに、凸部11aと凹部11bとはなだらかに接続されている。このため、平面視において、周壁11の内周面は角部のない曲線状となっている。また、周壁11の内周面は花形状に形成されている、ということもできる。
周壁11の厚み(径方向の寸法)は、内容器20の周壁21の厚みの3倍以上であることが好ましく、4倍以上であることがより好ましい。例えば内容器20の周壁21の厚みが1mm程度の場合、外容器10の周壁11の厚みは3mm以上である。なお、本実施形態の周壁11の厚みは周方向および上下方向に沿って変化しているが、本明細書では、周壁11の全体における厚みの平均値を「外容器10の周壁11の厚み」と定義する。同様に、内容器20の周壁21の全体における厚みの平均値を「内容器20の周壁21の厚み」と定義する。
装着筒部13は円筒状に形成されており、周壁11から上方に向けて延びている。装着筒部13の内径は周壁11の上端部における内径より大きく、装着筒部13の外径は周壁11の上端部における外径より小さい。装着筒部13の外周面には、雄ネジ部13aが形成されている。装着筒部13には、蓋40が装着される(図1参照)。
口部14は円筒状に形成されており、装着筒部13から上方に向けて延びている。口部14の内周面は装着筒部13の内周面と面一となっている。口部14の外径は装着筒部13の外径よりも小さい。口部14の外周面には、径方向外側に向けて突出する第1嵌合部14aが形成されている。第1嵌合部14aは、口部14の全周にわたって周方向に延びている。ただし、第1嵌合部14aは周方向に沿って間欠的に設けられていてもよい。口部14の上端開口部が、外容器10の開口部10aとなっている。
図3A、図3Bに示すように、内容器20は、周壁21と、底壁22と、第1係合部23と、フランジ部24と、を有している。内容器20は樹脂により形成されている。内容器20の少なくとも外周面には、加飾部が設けられている。本実施形態では、内容器20の外側の表面のうちフランジ部24の外周面よりも下側の部分に、加飾部が設けられている。より詳しくは、フランジ部24の外周面、フランジ部24の下面、周壁21の外周面、および底壁22の下面に、連続的に加飾部が設けられている。一方、フランジ部24の上面および内容器20の内側の表面には加飾部が設けられていない。なお、加飾部は、例えば内容器20の周壁21の外周面にのみ設けられてもよいし、内容器20の外側の表面全体に設けられてもよい。また、図1に示すように、本実施形態では周壁21の上部21aが回動部材30によって径方向外側から覆われるため、周壁21の下部21bの外周面にのみ加飾部を設けてもよい。
本実施形態における加飾部は、蒸着によって金属光沢感が付与された部分である。蒸着による光の反射が外容器10の外側から視認できる程度に、外容器10は、着色された透明な樹脂によって、透明度が比較的低く形成されている。
なお、加飾部の種類や、加飾部を設ける手段については適宜変更可能である。加飾部の種類としては、図柄、模様、文字、着色などが挙げられる。加飾部を設ける手段については、蒸着、塗装、印刷、転写などが挙げられる。
周壁21は略円筒状に形成されている。第1係合部23は、周壁21の上部21aにおける外周面に形成されている。第1係合部23は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。各第1係合部23は、回動部材30の後述する第2係合部34と係合することで、内容器20を上昇させる。各第1係合部23は雄ネジ状に形成されており、上方から下方に向かうに従って、周方向における一方側から他方側に向けて延びている。
フランジ部24は、周壁21の上端部から径方向外側に向けて延びており、平面視で環状に形成されている。
図3Aに示すように、内容器20を下方から見たとき、周壁21の外周面は非円形状に形成されている。より詳しくは、周壁21の下部21b(図3B参照)における外周面に、径方向外側に向けて突出した凸部21cと、径方向内側に向けて窪んだ凹部21dと、が形成されている。凸部21cおよび凹部21dは、周壁21の外周面における全周にわたって、周方向に交互に配置されている。
下面視において、凸部21cは径方向外側に向けて突出する曲面状に形成されており、凹部21dは径方向内側に向けて窪む曲面状に形成されている。さらに、凸部21cと凹部21dとはなだらかに接続されている。このため、下面視において、周壁21の外周面は角部のない曲線状となっている。また、周壁21の外周面は花形状に形成されている、ということもできる。
下面視における内容器20の周壁21の外周面の形状は、平面視における外容器10の周壁11の内周面の形状を小さくした形状となっている。内容器20を外容器10内に収容したとき、内容器20の凸部21cが、外容器10の隣接する2つの凸部11aの間に挟まれる。また、内容器20の凹部21d内に外容器10の凸部11aが進入し、外容器10の凹部11b内に内容器20の凸部21cが進入する。このような構成により、内容器20の外周面と外容器10の内周面とが周方向で互いに係合し、内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの相対的な回転が規制される。
回動部材30は、外容器10に対して容器軸O回りに回動可能に取り付けられている。図4に示すように、回動部材30は、係合筒部31と、環状部32と、嵌合筒部33と、を有している。係合筒部31は円筒状に形成されている。係合筒部31の外径は外容器10の装着筒部13および口部14の内径よりも小さい(図1参照)。係合筒部31の内径は内容器20の周壁21における上部21aの外径よりも大きい。
図4に示すように、係合筒部31の内周面には、第2係合部34が形成されている。第2係合部34は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。各第2係合部34は雌ネジ状に形成されており、上方から下方に向かうに従って、周方向における一方側から他方側に向けて延びている。なお、本実施形態では第1係合部23および第2係合部34は多条ネジとされているため、少ない回転量で内容器20を外容器10から取り外すことが可能となっており、内容器20を交換する際の操作性が良好となっている。なお、第1係合部23および第2係合部34は1条ネジであってもよい。
環状部32は、係合筒部31の上端部から径方向外側に向けて延びており、平面視で環状に形成されている。環状部32は、外容器10の口部14に対して上方から当接している。嵌合筒部33は円筒状に形成されており、環状部32の外周縁から下方に向けて延びている。嵌合筒部33の内周面には、径方向内側に向けて突出する第2嵌合部33aが形成されている。第2嵌合部33aが外容器10の第1嵌合部14aにアンダーカット嵌合することで、回動部材30の外容器10に対する上昇が規制されている。
図4に示すように、嵌合筒部33の外周面には、指かけ部33bが形成されている。指かけ部33bは、周方向に間隔を空けて複数形成されている。各指かけ部33bは、嵌合筒部33の外周面から径方向内側に向けて窪んでいる。各指かけ部33bは、嵌合筒部33の下端部から、嵌合筒部33の上下方向の中央部にかけて形成されている。指かけ部33bは、使用者が回動部材30を回動させるときの滑り止めとして用いられる。なお、指かけ部33bは、嵌合筒部33の外周面から径方向外側に向けて突出する複数の縦リブであってもよいし、嵌合筒部33の外周面に設けられたローレット形状などであってもよい。
回動部材30の外側の表面、すなわち係合筒部31の外周面または嵌合筒部33の外周面には、加飾部が設けられている。回動部材30の加飾部は、内容器20の加飾部と同様に、蒸着によって金属光沢が与えられた部分である。内容器20の周壁21の外周面、フランジ部24の外周面、および回動部材30の外側の表面に、同様の手段によって同様の加飾部が設けられているため、内容器20および回動部材30の一体感が創出されて、外観がより良好になっている。なお、内容器20の加飾部と回動部材30の加飾部とを連続させて一つの図柄、模様、文字などを表示させてもよい。
図1に示すように蓋40は、頂壁41および周壁42を有する有頂筒状に形成されている。頂壁41の上面は上方に向けて凸の曲面状に形成されている。頂壁41の下面には、上方に向けて窪む凹部が形成されており、当該凹部の底面から下方に向けて複数のリブが形成されている。周壁42の内周面には、外容器10の雄ネジ部13aに螺着された雌ネジ部42aが形成されている。
蓋40を外容器10に対して容器軸O回りに回転させることで、蓋40を外容器10から取り外したり、蓋40を外容器10に取り付けたりすることができる。蓋40の内側にはシール部材43が設けられている。シール部材43は円板状に形成されており、内容器20のフランジ部24に対して上方から接している。蓋40が外容器10に取り付けられたとき、シール部材43がフランジ部24と頂壁41との間で挟まれることで、内容器20の内部が密封される。
次に、以上のように構成された二重容器1Aの作用について説明する。
内容器20を交換する場合、まず蓋40を外容器10から取り外す。次に、回動部材30を外容器10に対して容器軸O回りに回動させる。このとき、回動部材30に指かけ部33bが形成されていることで、回動部材30を回動させる操作が容易となっている。
回動部材30を回動させると、内容器20の第1係合部23と回動部材30の第2係合部34とが係合することで、内容器20が外容器10に対して上昇する。ここで、先述の通り、内容器20の外周面および外容器10の内周面はともに非円形状となっており、互いに周方向に係合するため、内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの回動は規制されている。したがって、内容器20が回動部材30とともに外容器10に対して回動することが抑えられ、より確実に内容器20を上昇させることができる。
また、外容器10がその内部を外側から視認可能な材質により形成されており、内容器20の周壁21の外周面には加飾部が設けられている。したがって、外容器10を通して内容器20の加飾部を使用者に視認させることが可能となっている。そして、内容器20の外周面および外容器10の内周面をともに非円形状とすることで内容器20の外容器10に対する回動を規制しているため、例えば内容器20の外周面に縦リブなどを設ける場合と比較して、当該縦リブが使用者に視認されることがなく、二重容器1Aの外観をより良好にすることができる。さらに、内容器20の外周面は非円形状であり、かつ加飾部が設けられているため、美感の優れた二重容器1Aとすることができる。
また、内容器20の外周面は凸部21cおよび凹部21dが周方向に全周にわたって連ねられた形状となっており、外容器10の内周面も凸部11aおよび凹部11bが周方向に全周にわたって連ねられた形状となっている。この構成により、内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの回動をより確実に規制することができる。また、光の乱反射を用いた装飾効果を得たり、外容器10の内周面および内容器20の外周面を、花形状、歯車形状、あるいは星型多角形状に形成したりすることで、外観をより良好にすることもできる。
また、内容器20の外周面および外容器10の内周面が略同一の形状となっているため、内容器20を外容器10に装着した状態で、内容器20と外容器10との間に隙間が生じにくくなっている。このため、例えば内容器20と外容器10との間に一部だけ大きな隙間が生じるような構造となっておらず、外観がより良好となっている。
また、外容器10の周壁11の肉厚を内容器20の周壁21の肉厚の3倍以上とし、外容器10を厚肉に形成することで、例えば外容器10の外観をガラスに近づけて、外観をより良好にすることができる。
また、回動部材30の外側の表面、すなわち係合筒部31または嵌合筒部33の外周面に加飾部を設けた場合、外容器10を通して回動部材30を視認したときの美感を向上させることができる。さらに、回動部材30の加飾部と内容器20の加飾部とを同じ手段で設けたり、図柄、模様、文字などを連続させて表示したりすることで、内容器20と回動部材30との一体感を創出することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、外容器10が無色透明に形成されている。図5に示すように、本実施形態の二重容器1Bでは、外容器10の周壁11の外周面が、縦断面視において直線状に延びている。また、外容器10の底壁12の厚みが、周壁11の厚みと同等になっている。なお、底壁12の厚みを周壁11の厚み以上とすることで、外容器10の外観をより良好にしてもよい。底壁12を厚肉に形成することで、二重容器1Bの側面に対して、二重容器1Bの底部を透明かつ肉厚な見た目とすることができる。これにより、二重容器1Bの外観がよりガラス容器に近づき、高級感のある外観形状とすることができる。また、本実施形態でも底壁12の厚みは周壁11と同等となっており、上述の通り高級感のある見た目となっている。
図6Aに示すように、外容器10における周壁11の内周面は、平面視において星型多角形状に形成されている。より詳しくは、平面視において、外容器10の凸部11aは径方向内側に向けて突出する鈍角の角部となっており、凹部11bは径方向外側に向けて窪む鈍角の隅部となっている。凸部11aおよび凹部11bは、周壁11の内周面における全周にわたって、周方向に交互に配置されている。周壁11の内周面は、平面視において星型多角形状に形成されている、ということもできる。
図6A、図6Bに示すように、本実施形態の指かけ部33bは、回動部材30の嵌合筒部33の上端部から、上下方向における中央部にかけて形成されている。図6Aに示すように、指かけ部33bは周方向に間隔を空けて複数形成されている。各指かけ部33bは、嵌合筒部33の外周面から径方向内側に向けて窪む曲面状に形成されている。
図7A、図7Aに示すように、本実施形態においても内容器20の周壁21の下部21bにおける外周面に、凸部21cおよび凹部21dが形成されている。図7Aに示すように、下面視において、凸部21cは径方向外側に向けて突出する鈍角の角部となっており、凹部21dは径方向内側に向けて窪む鈍角の隅部となっている。凸部21cおよび凹部21dは、周壁21の外周面における全周にわたって、周方向に交互に配置されている。周壁21の外周面は、下面視において星型多角形状に形成されている、ということもできる。
本実施形態でも、下面視における内容器20の周壁21の外周面の形状は、平面視における外容器10の周壁11の内周面の形状を小さくした形状となっている。内容器20を外容器10内に収容したとき、内容器20の凸部21cが、外容器10の2つの凸部11aの間に挟まれる。また、内容器20の凹部21d内に外容器10の凸部11aが進入し、外容器10の凹部11b内に内容器20の凸部21cが進入する。このような構成により、内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの相対的な回転が規制される。
本実施形態でも、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、外容器10がその内部を外側から視認可能な材質により形成されており、内容器20の周壁21の外周面には加飾部が設けられている。したがって、外容器10を通して内容器20の加飾部を使用者に視認させることが可能となっている。そして、内容器20の外周面および外容器10の内周面をともに非円形状とすることで内容器20の外容器10に対する回動を規制しているため、例えば内容器20の外周面に縦リブなどを設ける場合と比較して、当該縦リブが使用者に視認されることがなく、二重容器1Bの外観をより良好にすることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と異なり、外容器10が無色透明に形成されている。このため、内容器20の外周面に形成された、加飾部としての金属光沢を付与する蒸着層を外容器10の外側から視認すると銀色となっている。
また、第1実施形態と同様に、本実施形態においても、外容器10の周壁11の肉厚が内容器20の周壁21の肉厚の3倍以上となっている。このように外容器10を厚肉に形成することで、例えば外容器10の外観をガラスに近づけて、外観をより良好にすることができる。
また、回動部材30の外側の表面、すなわち係合筒部31または嵌合筒部33の外周面に加飾部が設けられている。これにより、外容器10を通して回動部材30を視認したときの美感を向上させることができる。さらに、回動部材30の加飾部と内容器20の加飾部とを同じ手段で設けたり、図柄、模様、文字などを連続させて表示したりすることで、内容器20と回動部材30との一体感を創出することも可能である。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1実施形態および第2実施形態では、内容器20の外周面および外容器10の内周面はそれぞれ、凸部および凹部が周方向に全周にわたって連ねられた形状となっていた。しかしながら、例えば内容器20の外周面を下面視で楕円形状とし、外容器10の内周面を平面視で楕円形状としてもよい。この場合も、内容器20の外周面と外容器10の内周面とが係合することで、内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの回動を規制することができる。また、内容器20の外周面および外容器10の内周面を楕円形状とすることで内容器20の外容器10に対する容器軸O回りの回動を規制するため、例えば内容器20の外周面に縦リブなどを設ける場合と比較して、当該縦リブが使用者に視認されることがなく、二重容器の外観をより良好にすることができる。
また、第1実施形態および第2実施形態では、第1係合部23および第2係合部34はネジ状であったが、一方を螺旋状の溝とし、他方を当該溝に係合する突起としてもよい。この場合も、回動部材30が外容器10に対して容器軸O回りに回動したときに、第1係合部と第2係合部とを係合させて、内容器20を上昇させることができる。
また、外容器10の内側の表面や、外容器10の外側の表面に加飾を設けることも可能である。
また、内容器20は着色された成形体であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1A、1B…二重容器 10…外容器 10a…開口部 11…外容器の周壁 11a…凸部 11b…凹部 20…内容器 21…内容器の周壁 21c…凸部 21d…凹部 23…第1係合部 30…回動部材 34…第2係合部 O…容器軸

Claims (4)

  1. 内容物が収容される有底筒状の内容器と、
    前記内容器が収容される有底筒状の外容器と、
    前記外容器の開口部に、前記外容器に対して容器軸回りに回動可能に取り付けられた回動部材と、を備え、
    前記回動部材には、前記回動部材が前記外容器に対して容器軸回りに回動したときに、前記内容器に形成された第1係合部と係合して前記内容器を上昇させる第2係合部が形成され、
    前記外容器は、その内部を外側から視認可能な材質により形成され、
    前記内容器の少なくとも外周面には加飾部が設けられており、
    前記内容器の外周面および前記外容器の内周面はともに非円形状に形成されており、互いに周方向に係合する、二重容器。
  2. 前記内容器の外周面および前記外容器の内周面はそれぞれ、凸部および凹部が周方向に全周にわたって連ねられた形状となっている、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記外容器の周壁の肉厚は、前記内容器の周壁の肉厚の3倍以上である、請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記回動部材の外側の表面には加飾部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の二重容器。
JP2019066740A 2019-03-29 2019-03-29 二重容器 Pending JP2020164202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066740A JP2020164202A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 二重容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066740A JP2020164202A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 二重容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020164202A true JP2020164202A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72715694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019066740A Pending JP2020164202A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 二重容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020164202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7418089B2 (ja) 2020-10-30 2024-01-19 株式会社吉野工業所 二重容器
JP7482814B2 (ja) 2021-02-26 2024-05-14 株式会社吉野工業所 付け替え二重容器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028399A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Yoshino Kogyosho Co Ltd 二重容器
JP2013075673A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 二重容器
JP2016222288A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017113933A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 吉田プラ工業株式会社 二重ボトル容器の製造方法、および二重ボトル容器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028399A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Yoshino Kogyosho Co Ltd 二重容器
JP2013075673A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 二重容器
JP2016222288A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017113933A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 吉田プラ工業株式会社 二重ボトル容器の製造方法、および二重ボトル容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7418089B2 (ja) 2020-10-30 2024-01-19 株式会社吉野工業所 二重容器
JP7482814B2 (ja) 2021-02-26 2024-05-14 株式会社吉野工業所 付け替え二重容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020164202A (ja) 二重容器
US20210298451A1 (en) Refillable container device for a cosmetic product and associated casing
US20230107932A1 (en) Casing for a refillable container device for cosmetic product and associated container device
JP2003118763A (ja) 可変模様蓋
US20210298453A1 (en) Refillable container device for a cosmetic product and associated refill
US6309084B1 (en) Lamp showing dynamically changeful luster and shadow
JP2021143022A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2001327325A (ja) 二重容器
KR102038426B1 (ko) 회전 이중캡 구조를 갖는 화장품 용기
JP2003116631A (ja) 可変模様蓋付容器
JP2008030844A (ja) 装飾容器
CN117008221A (zh) 光学薄膜及具有该光学薄膜的外壳
JP2003040331A (ja) 二重容器
JP3125302U (ja) 飾り蓋
KR200326049Y1 (ko) 화장품 용기
JP6501163B2 (ja) 加飾容器
CN114291414A (zh) 具有装饰部的一键式盖
JP2018118767A (ja) 加飾容器
CN210446044U (zh) 日晚霜两用包装瓶
KR100563951B1 (ko) 화장품 용기
JP2004352326A (ja) 二重容器
JP2020138782A (ja) キャップ、及び容器
JP3111282U (ja) 容器用キャップ
CN103057826A (zh) 一种化妆品瓶瓶盖
WO2023008366A1 (ja) 容器、及びリフィル容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231205