JP7418089B2 - 二重容器 - Google Patents
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Description
例えば、以下の特許文献1に記載の二重容器は、内容器を挟持したときに外容器側係止突起と内容器側係止突起とによる係合が容易に外れやすい構造とすることにより、内容器の交換作業をスムーズに行えるようになっている。
外容器の内側に内容器が収容された二重容器であって、
外容器は、外周面に周設された環状凹部と、内周面に形成された雌ネジ部とを備えた外筒体で形成され、
内容器は、内容物が収容される収容部と、外容器の外周面に対向配置された状態で周方向に回転可能に設けられた操作筒部と、操作筒部の下端と収容部の外周面に突設された支持突起とを連結する弾性変形可能な連結部とを有して形成され、
支持突起と雌ネジ部とが噛み合う状態で外容器の内側に内容器が組み付けられており、操作筒部を回転させると、雌ネジ部によって支持突起がネジ送りされ、収容部が移動するように構成されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、内容物が減少した際に、操作筒部を回転させる操作を行うと収容部を上昇させることができるため、指先を収容部の奥深くまで挿入しなくても収容部の底に残留している内容物を容易に取り出すことができる。
具体的には、上記手段に、逆回転防止手段が、互いに対向配置された外筒体の内面と操作筒部の内面の一方に形成された凹凸部と、他方に形成された係止凸部とによって形成することが可能である。
上記手段では、一度開口端に向かって上昇移動した収容部が下方の位置に戻ることを防止することが可能となるため、使用するたびに収容部を初期状態の下方位置から移動させるという無駄な操作を不要とすることができる。
上記手段では、収容部を多点支持する支持突起を、それぞれネジ送りすることが可能となるため、収容部を傾くことなく安定的に上昇移動させることができる。
上記手段では、連結部が弾性変形しながら回転方向に沿って伸長できるため、操作筒部と外容器との連結を維持しながら、操作筒部に与えられた回転力を支持突起に伝達して収容部を上方に向かって移動させることができる。
尚、以下の説明において、正方向とは操作筒部を周方向に回転させたときに収容部が上昇移動する場合の回転方向を意味し、逆方向とは正方向は反対方向となる回転方向を意味する。
外筒体11の外周面の上部には段差部12が形成され、この段差部12の上に外筒体11よりも小さな外形寸法を有して成る口部14が立設されている。そして、この口部14の外周面には図示しない蓋体が螺合するための雄ネジ15が形成されている。口部14の上端は外容器10の開口端10aを形成し、口部14の内側は外容器10の口部内周面10bを構成している。
また操作筒部22の内周面には、周方向にアンダーカット状に形成されて成る係止凸部24(逆回転防止手段)が複数形成されている。
そして、商品を購入した使用者は、従来同様、図示しない蓋体を螺脱させ、指先を口部14内に挿入することにより、クリーム等の内容物を指先に付着させて取り出すことができる。
減少状態では、外容器10の開口端10aから収容部21の底21Aまでの高さ方向の距離Hが長くなるため、指先を収容部21の奥深くまで延ばさなければ底21A上に残留している内容物Pを取り出すことができない。
例えば上記実施例では、3条ネジからなる雌ネジ部18と、収容部21の周囲に120度の中心角を有して配置された3ケの支持突起21aとが噛み合う構成の場合を示して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その他の多条ネジ及びこの多条ネジの条数と同数から成る支持突起21aから成る構成であってもよい。
10 : 外容器
10a: 開口端
10b: 口部内周面
11 : 外筒体
12 : 段差部
14 : 口部
15 : 雄ネジ
16 : 環状凹部
17 : 凹凸部
18 : 雌ネジ部
20 : 内容器
21 : 収容部
21A: 底
21a: 支持突起
22 : 操作筒部
23 : 連結部
23a: 連結部の一端
23b: 連結部の他端
24 : 係止凸部
P : 内容物
H : 開口端から底までの高さ方向の距離
Claims (5)
- 外容器(10)の内側に内容器(20)が収容された二重容器であって、
前記外容器(10)は、外周面に周設された環状凹部(16)と、内周面に形成された雌ネジ部(18)とを備えた外筒体(11)で形成され、
前記内容器(20)は、内容物(P)が収容される収容部(21)と、前記外容器(10)の外周面に対向配置された状態で周方向に回転可能に設けられた操作筒部(22)と、該操作筒部(22)の下端と前記収容部(21)の外周面に突設された支持突起(21a)とを連結する弾性変形可能な連結部(23)とを有して形成され、
前記支持突起(21a)と前記雌ネジ部(18)とが噛み合う状態で前記外容器(10)の内側に前記内容器(20)が組み付けられており、前記操作筒部(22)を回転させると、前記雌ネジ部(18)によって前記支持突起(21a)がネジ送りされ、前記収容部(21)が移動するように構成されていることを特徴とする二重容器。 - 前記外容器(10)と操作筒部(22)とが対向する部分に、操作筒部(22)の正方向への回転のみを許容する逆回転防止手段が設けられている請求項1記載の二重容器。
- 逆回転防止手段が、互いに対向配置された外筒体(11)の内面と操作筒部(22)の内面の一方に形成された凹凸部(17)と、他方に形成された係止凸部(24)とによって形成されている請求項2記載の二重容器。
- 雌ネジ部(18)が多条ネジで形成され、収容部(21)の外周面に前記多条ネジの条数と同数の支持突起(21a)が形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二重容器。
- 連結部(23)が円弧状に形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の二重容器。
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