JP7080371B2 - 角パイプの穴開加工装置 - Google Patents
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Description
前記外金型装置は、その外金型装置と前記内金型装置との位置決めを行うパイロット用の金型を備え、
前記パイロット金型の金型本体は、穴開加工時の前記外金型装置のパンチの移動方向に弾性部材によって付勢されており、前記穴開加工時に、前記移動方向への移動を制限する接触部に接触することによって内金型装置内に一定寸法以上挿入されないような機構を備えた。
板厚が厚いパイプ材を穴開加工する場合でも、外金型装置のパイロット金型が作用して外金型装置と内金型装置とのパイプ材の幅方向の位置決めを行うために内金型装置内にパイロット金型が挿入されても一定寸法以上挿入されない。従来の構成のパイロット金型の構成では、板厚が厚いパイプ材を穴開加工する場合には、内金型装置内にパイロット金型が深く侵入する。その結果として内金型装置内のスクラップ収容部にパイロット金型が侵入し、スクラップをエアーで吹き出すことを阻害することになる。本発明によれば、パイロット金型が一定寸法以上スクラップ収容部に侵入することは無く、スクラップをエアーで吹き出すための空間が十分確保でき、エアーによるスクラップの吹き出しに支障をきたすことは皆無となる。またスクラップ収容部内に溜まったスクラップがパイロット金型の先端部と当たり正常な穴開加工が阻害されることも皆無となる。
前記機構は、前記パイロット金型に肩部を設け穴開装置が下降の際に前記肩部が前記接触部に接触することにより前記パイロット金型の先端が内金型装置内に一定寸法以上挿入されないような機構である。
図1は、本発明の穴開加工装置の全体図(正面図)であり、図2は、本発明の穴開加工装置の全体図(平面図)である。図3は、本発明のパイロット金型が内金型装置に一定寸法以上挿入されない機構の説明図、図4は本発明の穴開加工装置に使用するパイロット金型を使用した外金型装置の説明図、図5は本発明の穴開加工装置に使用する内金型装置の拡縮機構の説明図である。
本発明の穴開加工装置(以下、プレス機という)の構成を図1及び図2により説明する。図1において、1はプレス機本体、2は外金型装置3を昇降させるプレス装置、4は内金型装置、5はパイプ材を搭載し移動可能なテーブルである。プレス装置2はプレス機本体1に配置され、連結ブロック6によりプレス機本体1に配置したパンチプレ-ト7を介して外金型装置3と連結されている。22はプレス機本体1のプレス基台8上に立設し前記パンチプレ-ト7を上下方向に摺動可能に案内するガイドポスト、23はストリッパプレ-トで、パンチプレ-ト7に外金型装置3と共に取付けられている。プレス装置2の力は、連結ブロック6とパンチプレ-ト7を介して外金型装置3とストリッパプレ-ト23を昇降させる。24はストリッパプレ-ト23とパンチプレ-ト7の間に介在させたストリップバネ、25は外金型装置3のパンチ刃、Pはパイロット金型、26は内金型装置4の切刃部、27は抜孔であり、抜孔27の上部の縁部が切刃部26となっている。28は前記切刃部26から下部に位置する内金型装置4のスクラップ収容部である。尚パンチ刃25の先端の形状は、本実施形態の説明図では上側に広がる方向に弱テーパを設けた形状としているが、通常のフラット形状でも良い。
図1及び図2により角パイプの穴開加工方法について説明する。上述したように、角パイプWは、幅方向は仮位置決めされ長手方向に位置決め固定された状態でテーブル5に設置される。角パイプWの長さは、2mから4mの長さを有している。テーブル5は、プレス基台8上に配置されたガイド16に沿って移動可能となっている。またテーブル5は、移動ユニット15を介して位置決め駆動装置11と接続されている。位置決め駆動装置11は、ボ-ルネジ17とサ-ボモ-ター18により構成されている。この位置決め駆動装置11により角パイプWを外金型装置3に対してその長手方向の加工位置に位置決めを行う。
<3>テーブルの構成
テーブル5は、図1のA部に相当する部分である。上述のとおり、テーブル5は穴開加工する角パイプWを搭載しその長手方向に位置決めセット固定し、加工する角パイプWの長手方向に外金型装置3に対して位置決め駆動装置11により位置決め移動する部分である。テーブル5には、位置決め移動する機能、テーブル上で角パイプWを長手方向に位置決め固定する機能を備えている。図1及び図2では、角パイプのセットする本数は1本であるが、これに限定されるものではなく複数本セットする形態も可能である。このような構成により同種の角パイプの穴開加工を複数個行うことができる。
パイロット金型Pとは、図1のB部に相当する部分に配置されている。パイロット金型Pについて図3及び図4により説明する。図3(a)は、プレス装置が上昇した状態におけるパイロット金型Pの構成の説明図であり、図3(b)はプレス装置が下降した状態におけるパイロット金型Pの状態の説明図である。図4はパイロット金型Pの動作順序の説明図である。
このようなパイロット金型Pを用いることにより、従来技術では必要であった外金型装置3と内金型装置4との同軸の位置決め調整は不要となる。パイロット金型Pは上述のように図3の構成となっており、パンチ刃25が下降しても、その先端は一定寸法以上内金型装置4内に侵入することはない。更にスクラップ処理において、パイロット金型が内金型装置4のスクラップ収容部28内に深く侵入しエアーによるスクラップ処理を阻害することはない。またスクラップとパイロット金型Pが干渉することもない。
内金型装置4の拡縮機構は図1のC部に相当する部分である。図5により内金型装置の拡縮機構について説明する。
本実施例で説明した<3>で説明した角パイプWを搭載する移動テーブル5を使用せず角パイプを位置決め移動装置にて固定し位置決め移動して穴開加工を行う装置にも本発明内容は適用可能である。
2 プレス装置
3 外金型装置
4 内金型装置
5 テーブル
6 連結ブロック
7 パンチプレート
8 プレス基台
9 フレーム
10 摺動駆動装置
11 位置決め駆動装置
14 クランプ装置
15 移動ユニット
16 ガイド
17 ボールネジ
18 サーボモーター
19 基準ブロック
20 クランプシリンダー
21 制御装置
22 ガイドポスト
23 ストリッパプレート
24 ストリップバネ
25 パンチ刃(加工用パンチ)
26 切刃部
27 抜孔
28 スクラップ収容部
29 ダイプレート
41 伝達部材
42 下側拡縮ブロック
43 上側拡縮ブロック
44 開口部(内金型装置)
51 ストッパー
52 長手クランプ装置
A 角パイプ搭載部(移動テーブル)
B 金型位置決め部
C 内金型装置の拡縮部
G ガイド穴(ダイプレート)
H パイロット穴
K 当たり部(ストリッパプレートとパイロット金型本体の肩部との接触部)
P パイロット金型
P1 金型本体
P2 肩部
P3 スプリング
P4 スタッドボルト
S スクラップ
T 隙間
W 角パイプ
Claims (2)
- パイプ材の外側に配置する外金型装置と、このパイプ材の内部に挿入され前記外金型装置のパンチと協働してパイプ材に加工を施す内金型装置を備えたパイプ材加工用の穴開加工装置において、
前記外金型装置は、その外金型装置と前記内金型装置との位置決めを行うパイロット金型を備え、
前記パイロット金型の金型本体は、穴開加工時の前記外金型装置のパンチの移動方向に弾性部材によって付勢されており、前記穴開加工時に、前記移動方向への移動を制限する接触部に接触することによって内金型装置内に一定寸法以上挿入されないような機構を備えたことを特徴とするパイプ材の穴開加工装置。 - 前記機構は、前記パイロット金型に肩部を設け穴開装置が下降の際に前記肩部が前記接触部に接触することにより前記パイロット金型の先端が内金型装置内に一定寸法以上挿入されないような機構であることを特徴とする請求項1に記載の穴開加工装置。
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