JP4518539B2 - ワーク加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、簡単な構成により、完全な継目無し加工を実現し、また、その際にワークの板厚の大小にかかわらず、更に、オートインデックスステーションの径の大小にかわらず適用可能な金型装置を使用するワーク加工方法に関する。
従来より、例えば図13(A)(ワークwを上面(X−Y平面)から見た図)に示すように、一回の打ち抜き加工では、ワークwに大きな穴aを打ち抜くことができない場合には、次に示す追い抜き加工が行われる。
即ち、図13(A)において、上記穴aよりも小さい矩形断面の刃先を有するパンチ金型とダイ金型を用い、前回の打ち抜き穴に対して今回の打ち抜き穴の位置を長手方向(X軸方向)の距離mだけオーバラップさせることにより、1ヒット目(1)、2ヒット目(2)、3ヒット目(3)、4ヒット目(4)といったように、追い抜き加工が行われる。
ところが、上記追い抜き加工を行うと、図13(B)(ワークwを断面(X−Y平面(図13(A))に垂直なX−Z平面)から見た図)に示すように、穴aの上縁であって各ヒットごとのコーナ部c1、c2、c3の位置には、追い抜き加工終了後も、ダレd1とd2、d2とd3、d3とd4の間のダレ無し状態が残り、図13(C)のように、継目t1、t2、t3ができてしまう。
この理由は、次に述べるとおりである。即ち、図14(A)に示すように、例えば1ヒット目(1)で打ち抜き加工した穴a1のコーナ部c1近傍における切口面は、図14(B)に示すように、互いに直交する直線状の上縁f1、f1′に沿って形成されたダレd1とd1′、その下の剪断面s1とs1′、更にその下の破断面b1とb1′により構成されている。
この場合、上記ダレd1とd1′は、図示するように、上縁f1とf1′の外側(ワークwの上面側)と内側(穴a1側)に形成される。
そして、このダレd1とd1′が形成される場合には、前記した直線状の上縁f1とf1′即ち直線部(X軸方向とY軸方向)に働く応力は、コーナ部c1に近くなるにつれて互いに反発し合うので、図示するように、該ダレd1とd1′は徐々に小さくなり、コーナ部c1ではダレ無し状態となる。また、破断面も無い。
また、コーナ部c1では、よく知られているように、クラック(亀裂)が他の直線部(X軸方向とY軸方向)よりも遅く発生し、そのため、このクラックの直前に形成される剪断面n1が上下方向(Z軸方向)に長くなり、この長い剪断面n1は加工硬化している。
即ち、従来は、コーナ部c1では、ダレ無し状態となっており、加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n1 が形成されている。
この状態で、次の2ヒット目(2)の打ち抜き加工を行うと(図14(A))、前記図13(B)に示すように、前回の1ヒット目(1)のダレd1に対して一直線上に並んだ(X軸方向)新たなダレd2が形成されるが、この新たなダレd2は、1ヒット目(1)のコーナ部c1から徐々に大きくなって上縁である直線部(X軸方向)に移り、1ヒット目(1)のコーナ部c1のダレ無し状態は、そのまま残る。
これは、既述したように、1ヒット目(1)のコーナ部c1においては、前記図14(B)で述べたように、加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n1が形成されており、そのため、2ヒット目(2)に働く応力によっては、コーナ部c1にはダレを発生しないからである。
また、この2ヒット目(2)(図13(A))で打ち抜き加工した穴a2のコーナ部c2近傍の切口面と、3ヒット目(3)で打ち抜き加工した穴a3のコーナ部c3近傍の切口面は、いずれも前記図14(B)に示すコーナ部c1近傍の切口面と同様になる。
従って、順次3ヒット目(3)(図13(A))、4ヒット目(4)の打ち抜き加工を行っても、それぞれの前の2ヒット目(2)の穴a2、3ヒット目(3)の穴a3のコーナ部c2、c3には、加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n2(図13(B))、n3が形成されており、3ヒット目(3)、4ヒット目(4)に働く応力によっては、ダレを発生しない。
このため、既述したように(図13(B))、追い抜き加工終了後も、ダレd1とd2、d2とd3、d3とd4の間のダレ無し状態が残り、図13(C)のように、継目t1、t2、t3ができてしまう。
その結果、上記継目t1、t2、t3をそのまま放置しておけば、この継目t1、t2、t3ができている穴aが製品の一部を構成する場合には、製品としての価値が低下し、美観も損なうなど種々の弊害がある。
換言すれば、従来は(図13(A))、各ヒットごとに、コーナ部c1、c2、c3を形成した状態で追い抜き加工が行われ、その場合に、各コーナ部におけるダレの方向が極端に変化するので(例えばダレd1(図14(B))とd1′はそれぞれの方向が90°異なる)、追い抜き加工終了後も、打ち抜かれた穴aの上縁であって各コーナ部の位置には、ダレ無し部分が継目t1、t2、t3として残り(図13(B))、その結果、穴aの製品としての価値が低下するなどの種々の弊害がある。
この課題を解決するために、従来は、例えば特公昭61−9895号公報に開示されているように、片側が特殊R形状の金型を用いて追い抜き加工を行うことにより、継目をぼかす手段が開発された。
この手段は、例えば本願の図14で説明したように、1ヒット目(1)で打ち抜き加工された穴a1のコーナ部c1が、直角ではなくてRとなっている場合に相当し、コーナ部c1でダレd1とd1′の方向が極端に変化しないので、直角の場合のようにダレd1とd1′が反発し合うことはなく、該コーナ部c1のダレ無し状態も明確には表れない。
従って、上記片側特殊R形状の金型を用いて、1ヒット目(1)〜4ヒット目(4)まで追い抜き加工した場合には(本願の図13(A)に相当)、穴aの上縁に残る継目t1、t2、t3もぼかすことはできる(本願の図13(B)に相当)。
しかし、この特公昭61−9895号公報の手段も、継目を完全に無くすことはできず、従って、同様に、このような継目が残っている穴が製品の一部を構成する場合には、製品としての価値が低下する。
また、従来は、例えば特許第2599405号公報に開示されているように、輪郭線に近い近接線に沿って、予めダレを形成しておき(同公報第1図(B))、次に、このダレが形成された部分を、輪郭線に沿って追い抜き加工することにより(同公報第1図(C))、ダレが形成されない部分である継目を無くす手段が開発された。
しかし、この手段によっても、継目を完全に無くすことはできず、従って、同様に、このような継目が残っている穴が製品の一部を構成する場合には、製品としての価値が低下する。
そこで、前記特公昭61−9895号公報や特許第2599405号公報に開示された手段の課題を解決し、継目を完全に無くすために、例えば特許第2611128号公報に開示されているように、パンチ金型にシャー角を設けると共に、ダイ金型に切り刃と上下動自在なカウンタを設けることにより、コーナ部(本願の前記図14(B)に相当)を形成しない状態で追い抜き加工を行うことにより、継目無し加工を実現する手段が開発された。
特公昭61−9895号公報 特許第2599405号公報 特許第2611128号公報
しかし、前記特許第2611128号公報に開示された手段は、パンチ金型の刃先先端が完全にワークに食い込まないようにし、ダイ金型側の切り刃及びカウンタと協働して該ワークを切断加工することにより(同公報の図4、図5)、前記したように、コーナ部を形成しない状態で追い抜き加工を行うものである。
従って、パンチ金型にシャー角を設けただけでなく、ダイ金型側には、切り刃と上下動自在なカウンタを設けたために、部品を含めると、金型全体の構成が複雑であり、それに伴って、値段も高価になる。
また、ワークの板厚がある程度大きくなると(例えば2.3mm)、上記切り刃とカウンタが、切断時に加わるワークからの反力に耐えられずに破損するおそれがあり、厚板には適用できない場合がある。
更に、回転自在な金型ホルダに金型を搭載することにより、該金型の刃先を所望の角度に設定できるオートインデックスステーションが、従来より使用されているが、既述したように、特許第2611128号公報の金型は、構成が複雑であり、そのため、径が小さい(例えば1.1/4インチ)金型は製造が困難であり、従って、径が小さいオートインデックスステーションには適用できない場合がある。
本発明の目的は、簡単な構成により、完全な継目無し加工を実現し、また、その際にワークの板厚の大小にかかわらず、更に、オートインデックスステーションの径の大小にかわらず適用可能な金型装置を使用するワーク加工方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、
請求項に記載したように、パンチプレスに用いる金型装置であって、パンチ刃先1先端の前後に角度をつけたシャー角αが設けられているパンチ金型Pと、ダイ刃先3の前後に半抜き逃げ部4A、4Bが設けられているダイ金型Dから成る継目無し加工用金型装置を使用するワーク加工方法であって、
(1)上記パンチ金型Pとダイ金型Dにより、ワークWを所定の間隔Mで半抜きし、
(2)その後、同じパンチ金型Pとダイ金型Dにより、隣接する一方の半抜き部分H1
(H2 又はH3 )から他方の半抜き部分H2 (H3 又はH4 )へ跨がる部分J12(J23又はJ34)を打ち抜くことを特徴とするワーク加工方法という技術手段を講じている。
従って、本発明の構成によれば、半抜き工程において(図6(A))、上記パンチ金型Pとダイ金型Dにより(図1)、ワークWを(図6(A))所定の間隔Mで半抜きし、例えば半抜き部分H1 、H2 を形成し、次の打ち抜き工程において(図6(B))、同じパンチ金型Pとダイ金型Dで(図1)、例えば隣接する一方の半抜き部分H1 (図6(A))から他方の半抜き部分H2 へ跨がる部分J12を打ち抜いたとすれば、前記半抜き工程においては、半抜き部分H1 (図9の上図)、H2 の直線状の上縁F1 、F2 に沿って長手方向(X軸方向)のダレD1 、D2 が形成されるだけであって、従来のように(図14(B))、例えば直交するダレd1、d1′によるコーナ部c1が形成されず、また、該コーナ部c1における加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n1 も形成されないので、ダレ無し状態は発生せず、従って、後の打ち抜き工程において、新たに形成される長手方向(X軸方向)の中間のダレD12は(図9の下図)、前の半抜き工程において形成された前後(X軸方向)のダレD1 、D2 の端部E1 、E2 から徐々に大きくなるのではなく、該端部E1 、E2 の大きさのまま半抜き工程時(図9の上図)の上縁F1 、F2 を含む新たな上縁F12(図9の下図)の一部である直線部(X軸方向)に移るので、従来の(図13)ダレ無し部分であるコーナ部c1に相当する前記E1 、E2 (図9)にも、ダレを形成した状態となる。
そのため、半抜き工程で形成されたダレD1 、D2 と、打ち抜き工程で形成されたダレD12は(図9の下図)、上記新たな上縁F12に沿って一直線上に形成されて該上縁F12全体に行き渡っており、従来のように(図13(B))ダレ無し部分が継目t1として残ることが無くなり、これにより、上記シャー角α(図1)を設けただけのパンチ金型Pと、半抜き逃げ部4A、4Bを設けただけのダイ金型Dから成る簡単な構成の金型装置により、完全な継目無し加工が実現可能となる。
このことを従来技術と比較して言及すれば、次のようになる。即ち、本発明においては、半抜き工程で使用される金型と、打ち抜き工程で使用される金型が同一であり、この両工程で使用される金型が同一であることにより、それぞれの工程のダレが一直線上に均一に形成されるので、従来技術のように、形成されるダレの形状がそれぞれ異なる特殊Rと直線とを組み合わせて追い抜き加工するものや(特許文献1)、別の形状の金型で予めダレを形成した後矩形パンチで追い抜き加工するもの(特許文献2)に比べて、完全に継目を無くすことが可能となる。
また、本発明によれば、金型装置を前記したような簡単な構成としたことにより、従来のように切り刃やカウンタなどを備えていないので、加工時のワークW(図1)からの反力に対して抵抗が強くなり、例えば2.3mmより厚いワークWも加工可能となり、更には、簡単な構成としたので、例えば1.1/4インチといったような小さな径の金型P、Dも製造可能となり、径が小さいオートインデックスステーションにも搭載できる。
従って、本発明によれば、簡単な構成により、完全な継目無し加工を実現し、また、その際にワークの板厚の大小にかかわらず、更に、オートインデックスステーションの径の大小にかわらず適用可能な金型装置を使用するワーク加工方法を提供することができる。また、本発明によれば、半抜き工程(図6(A))と打ち抜き工程(図6(B))から成り、打ち抜き工程においては、既に両側が半抜きされたワーク部分(例えば図8(A)のJ12)を打ち抜くので、平坦なワーク部分に対する打ち抜き工程のみから成る従来技術と比べて(図13)、パンチ金型P側(図7、図8)からの加圧力が小さくて済む。
以下、本発明を実施例により添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の全体図であり、本発明がタレットパンチプレスに適用された場合を示す図である。
図1に示すタレットパンチプレスは、上部タレット6と下部タレット7を有し、それぞれパンチ金型とダイ金型が多数配置され、よく知られているように、該上部タレット6と下部タレット7を同期回転することにより、パンチセンタCにおいて、例えば本発明のような所望のパンチ金型Pとダイ金型Dを選択することができる。
パンチセンタCにおけるパンチ金型Pの上方には、油圧シリンダやサーボモータなどから構成されているラム35が設けられ、該ラム35によりパンチ金型Pを打圧すれば、ダイ金型Dと協働して、例えばワークWを半抜きしたり(例えば図7(B))、打ち抜くことができる(例えば図8(B))。
この場合、ラム35を駆動制御することより、パンチ金型Pの下死点は、自由に設定可能であり、例えば半抜き時には(図7(B))、後述するシャー角αが設けられているパンチ刃先1先端を、ワークWに軽く(例えば0.5mm程度)めり込ませることができる。
上記パンチ金型Pは、パンチガイド30とパンチボディ31とパンチヘッド32により構成されてる。
上記パンチガイド30は、リフトスプリング34を介して上部タレット6に支持され、キー9、キー溝8により、上下方向が案内されていると共に、回転しないようになっている。
上記パンチガイド30のフランジ上面に設けられたリテーナカラー36と、パンチヘッド32のフランジ下面との間には、ストリッパスプリング33が嵌挿され、該パンチヘッド32には、パンチボディ31が螺合されている。
上記パンチボディ31の下端は、パンチ刃先1が設けられ、該パンチ刃先1先端の前後には(X軸方向)、図示するように、上方に傾斜した斜面2A、2B(シャー角α)が形成されている。
この場合、上記パンチ刃先1の先端は、例えば図2に示すように、尖頭であり、この場合には、該尖頭のパンチ刃先1先端を有するパンチ金型Pと、後述する(図1、図4、図5)ダイ金型Dを用いてワークWを(図2)半抜きすれば、図示するように、断面が二等辺三角形の半抜き部分H1 、H2 、H3 ・・・が形成される。
また、パンチ刃先1の先端は、例えば図3に示すように、平坦であり、この場合には、該平坦なパンチ刃先1先端を有するパンチ金型Pと前記ダイ金型D(図1、図4、図5)を用いてワークWを(図3)半抜きすれば、図示するように、断面が台形の半抜き部分H1 ′、H2 ′、H3 ′・・・が形成される。
一方、ダイ金型Dは(図1)、下部タレット7に取り付けられ、該ダイ金型Dは、キー12、キー溝11により、回転しないようになっている。
このダイ金型Dのダイ本体5上には、前記パンチ刃先1に対応したダイ刃先3が設けられていると共に、該ダイ刃先3の前後(X軸方向)には、半抜き逃げ部4A、4Bが設けられている。
上記半抜き逃げ部4A、4Bは、後述する打ち抜き工程において(図8)、例えば隣接する一方の半抜き部分H1 (図8(A))から他方の半抜き部分H2 へ跨がる部分J12を打ち抜く場合に、両半抜き部分H1 、H2 を逃がす機能を有する。
この半抜き逃げ部4A、4Bは(図4)、ダイ刃先3下方のダイ孔13とダイ本体5の外側に連通する例えば浅い溝で構成されており、ダイ刃先3の前後であって、半抜きされるワークW上の(図5)例えば隣接する半抜き部分H1 、H2 の加工位置X1 、X2 に対応する位置に設けられている。
即ち、上記半抜き部分H1 、H2 は、ワークW上の加工位置X1 、X2 に形成されるが、該ワークWが左方に移動すると仮定して、前方半抜き逃げ部4Aの後縁(ダイ刃先3の前縁)は、前方半抜き部分H1 の加工位置X1 に対応し、後方半抜き逃げ部4Bの前縁(ダイ刃先3の後縁)は、後方半抜き部分H2 の加工位置X2 に対応している。
また、上記ワークW上の加工位置X1 、X2 の間隔Mは、パンチ刃先1(図9)、ダイ刃先3(図5)の断面形状の長さM(X軸方向)に等しい。
これにより、半抜き工程(図7)後の打ち抜き工程において(図8)、上記隣接する一方の半抜き部分H1 (図8(A))から他方の半抜き部分H2 へ跨がる部分J12を打ち抜くときに(図8(B))、半抜き部分H1 、H2 を半抜き逃げ部4A、4Bにそれぞれ逃がすことができるので、該半抜き部分H1 、H2 はダイ本体5上面で押しつぶされず、このため、完全な継目無し加工が可能となる(図9の下図)。
若し、半抜き逃げ部4A、4Bが(図1、図4、図5)設けられていないとすれば、打ち抜き時に(図8(B))上記半抜き部分H1 、H2 が、板押さえ10とダイ本体5の上面とでつぶされてしまう。
このように、上記シャー角α(図1)を設けただけのパンチ金型Pと、半抜き逃げ部4A、4Bを設けただけのダイ金型Dから成る簡単な構成の金型装置により、以下のように、完全な継目無し加工が可能となる。
この場合、上記本発明のパンチ金型Pとダイ金型Dを用いた半抜き工程が(図9の上図)、隣接する半抜き部分H1 、H2 だけで終了したとすれば、本発明によるこの半抜き工程は、従来の1ヒット目(1)に(図14(A))相当すると共に、後の本発明による打ち抜き工程は(図9の下図)、従来の2ヒット目(2)に(図14(A))相当し、このため、本発明のパンチ金型Pとダイ金型Dは、半抜き工程と打ち抜き工程において、次のように作用する。
即ち、従来の追い抜き加工では、既述したように(図14(A))、例えば1ヒット目(1)には、直交するダレd1(図14(B))、d1′によるコーナ部c1が形成され、且つコーナ部c1には、加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n1 が形成されて、この部分がダレ無し状態となる。
従って、前記1ヒット目(1)の長手方向(X軸方向)のダレd1に対して一直線上に形成された次の2ヒット目(2)の長手方向(X軸方向)のダレd2は(図13(B))、このコーナ部c1から徐々に大きくなって上縁である直線部(X軸方向)に移るが、該コーナ部c1のダレ無し状態は、継目t1として残る。
しかし、本発明によれば、半抜き工程においては、既述したように(図9上図)、例えば所定の間隔Mで形成された半抜き部分H1 、H2 の直線状の上縁F1 、F2 に沿って長手方向(X軸方向)のダレD1 、D2 が形成されるだけである。
そして、上記本発明の半抜き工程は、前記したように、従来の1ヒット目(1)(図14(A))に相当するが、従来のような(図14(B))例えば直交するダレd1、d1′によるコーナ部c1が形成されず、また、該コーナ部c1における加工硬化した上下方向(Z軸方向)に長い剪断面n1 も形成されないので、ダレ無し状態は発生しない。
このため、従来の2ヒット目(2)(図14(A))に相当する本発明の打ち抜き工程において、新たに形成される長手方向(X軸方向)の中間のダレD12は(図9の下図)、前の半抜き工程において形成された前後(X軸方向)のダレD1 、D2 の端部E1 、E2 から徐々に大きくなるのではなく、該端部E1 、E2 の大きさのまま半抜き工程時(図9の上図)の上縁F1 、F2 を含む新たな上縁F12(図9の下図)の一部である直線部(X軸方向)に移る。
その結果、本発明によれば、従来の(図13)ダレ無し部分であるコーナ部c1に相当する前記E1 、E2 (図9)にも、ダレを形成した状態となる。
これにより、半抜き工程時のダレD1 、D2 と、打ち抜き工程時のダレD12は(図9の下図)、上記新たな上縁F12に沿って一直線上に形成されて該上縁F12全体に行き渡っており、従来のように(図13(B))ダレ無し部分が継目t1として残ることが無くなる。
よって、上記シャー角α(図1)を設けただけのパンチ金型Pと、半抜き逃げ部4A、4Bを設けただけのダイ金型Dから成る簡単な構成の金型装置により、完全な継目無し加工が実現可能となる。
図6は、既述した本発明によるパンチ金型Pとダイ金型Dを使用するワーク加工方法を示し、図示するように、半抜き工程と(図6(A))打ち抜き工程(図6(B))により構成されている。
このうち半抜き工程では(図6(A))、ワークWを所定の間隔Mで半抜きする。
この場合、上記ワークWを半抜きする場合の所定の間隔Mは、パンチ刃先1とダイ刃先3の断面形状の長さM(X軸方向)(図9の下図)にほぼ等しく、例えば両刃先の断面形状の長さ(X軸方向)が30mm、幅(Y軸方向)が10mmの金型P、Dを使用したとすれば、該所定の間隔Mはほぼ30mmである。
そして、既述したように、パンチ刃先1(図1)をワークWに例えば0.5mm程度軽くめり込ませて半抜きすることにより、半抜き部分H1 (図6(A))、H2 が形成された場合の両者H1 、H2 の長さ(X軸方向)をLとすれば、両者H1 、H2 の間には、明らかに、距離K=M−L(L<M)の領域が形成されている。
この場合、上記半抜き部分H1 、H2 の各両側の長手方向(X軸方向)直線状の上縁F1 (図9の上図)、F2 に沿って、既述したダレD1 、D2 が形成され、該ダレD1 、D2 は、よく知られているように、上縁F1 、F2 の外側(ワークWの上面側)と内側(半抜き部分H1 、H2 側)にそれぞれ形成されている。
また、上記ダレD1 、D2 の下方には、剪断面S1 2 が形成されている。
この状態で、次の打ち抜き工程では(図6(B))、前記半抜き工程で(図6(A))使用したのと同じパンチ金型Pとダイ金型Dにより、例えば隣接する一方の半抜き部分H1 から他方の半抜き部分H2 へ跨がる部分J12を打ち抜く。
この場合、上記跨がる部分J12は、図9に示すように、一方と他方の半抜き部分の内側半分H1n、H2nと各内側半分H1n、H2nを連結する部分H12n により構成されている。
即ち、既述したように(図5)、前方半抜き逃げ部4Aの後縁(ダイ刃先3の前縁)は、前方半抜き部分H1 の加工位置X1 に対応し、後方半抜き逃げ部4Bの前縁(ダイ刃先3の後縁)は、後方半抜き部分H2 の加工位置X2 に対応していると共に、加工位置X1 、X2 の間隔Mは、パンチ刃先1(図9)、ダイ刃先3(図5)の断面形状の長さM(X軸方向)に等しい。
従って、打ち抜き工程において(図8)、ワークW上(図8(A))の前記加工位置X1 、X2 を、ダイ刃先3の前縁と、後縁にそれぞれ位置決めした後、本発明によるパンチ金型Pとダイ金型Dで該ワークWを打ち抜けば(図8(B))、前記したように(図9)、一方と他方の半抜き部分の内側半分H1n、H2nと各内側半分H1n、H2nを連結する部分H12n により構成されている跨がる部分J12が打ち抜かれる。
このように、上記跨がる部分J12が打ち抜かれると(図9の下図)、新たに長手方向(X軸方向)の中間のダレD12が、半抜き工程時(図9の上図)の上縁F1 、F2 を含む新たな上縁F12(図9の下図)に沿って形成されると共に、その下方には、剪断面S12が形成され、該ダレD12は、同様に、上縁F12の外側(ワークWの上面側)と内側(穴側)に形成される。
そして、この打ち抜き工程で形成されたダレD12は、既述したように、半抜き工程で形成された前後(X軸方向)のダレD1 、D2 の端部E1 、E2 から徐々に大きくなるのではなく、該端部E1 、E2 の大きさのまま新たな上縁F12(図9の下図)の一部である直線部(X軸方向)に移るので、従来の(図13)ダレ無し部分であるコーナ部c1に相当する前記端部E1 、E2 (図9)にも、ダレが形成された状態となる。
そのため、打ち抜き工程後は、ダレD1 、D2 、D12が(図9の下図)、上記新たな上縁F12に沿って一直線上に形成されて該上縁F12全体に行き渡り、従来のように(図13(B))ダレ無し部分が継目t1として残ることが無くなり、完全な継目無し加工が可能となる。
また、上記一直線上のダレD1 、D2 、D12の下方には、剪断面S1 、S2 、S12が、更にその下方には、破断面Bがそれぞれ形成されている。
一方、上記半抜き部分H1 、H2 について(図9の上図)、両者H1 、H2 に跨がる部分J12を打ち抜けば(図9の下図)、この跨がる部分J12は、後述するように(図8(B))、カスとなってカス排出孔13を介して排出されるが、半抜き部分H1 の外側半分H1tと、半抜き部分H2 の外側半分H2tが残る。
従って、更に、隣接する半抜き部分H2 (図6(A))からH3 へ跨がる部分J23と、隣接する半抜き部分H3 からH4 へ跨がる部分J34を打ち抜くといったように、最後まで打ち抜けば、最初の半抜き部分H1 の外側半分H1tと、最後の半抜き部分H4 の外側半分H4tが残り(図6(B))、これにより、図示するような矩形の穴Aが打ち抜かれたことになる。
この穴Aの切口面は、図10(A)に示すとおりであり、長手方向(X軸方向)両側の上縁F1 ′に沿って一直線上に、前記半抜き工程(図6(A)、図9の上図)と打ち抜き工程(図6(B)、図9の下図)のダレから成るダレD1 ′が形成され、該ダレD1 ′は、上縁F1 ′全体に行き渡っている。
しかし、この穴Aが製品の一部を構成し、一端に残った最初の半抜き部分H1 の外側半分H1tと、他端に残った最後の半抜き部分H4 の外側半分H4tを除去したい場合には、同じパンチ金型Pと(図1)ダイ金型Dを用いて、金型の半分をラップさせ、2つの外側半分H1t、H4tを打ち抜くことにより、図10(B)に示すように、穴Aを完全に継目無しで打ち抜くことができる。
以下、上記構成を有する本発明の動作を図7、図8に基づいて説明する。
この場合、上部タレット6(図1)と下部タレット7を同期回転して本発明による所望のパンチ金型Pとダイ金型DをパンチセンタCに位置決めし予め選択してあり、また、半抜きすべきワークW上(図6(A))の加工位置を、既述したX1 、X2 ・・・とする。
(1)半抜き工程の動作(図7)
半抜き工程においては、先ず図7(A)に示すように、クランプ(図示省略)などで把持されたワークWを移動させ、該ワークW上の最初の加工位置X1 を、パンチ刃先1とダイ刃先3の位置に、即ちパンチセンタCに位置決めする。
この状態で、ラム35を(図1)作動してパンチヘッド32を打圧することにより、パンチ金型P全体を下降させれば、図7(B)に示すように、板押さえ10で押さえられたワークWの上方からパンチ刃先1が下降して該ワークWに軽くめり込むことにより、半抜き部分H1 が形成される。
その後、ラム35(図1)を作動させ、ストリッパスプリング33(又はストリッパスプリング33とリフトスプリング34)の復元力により、パンチ金型P全体を上方に復帰させた状態で、図7(C)に示すように、ワークW上の次の加工位置X2 を、パンチセンタCに位置決めする。そのとき、既に形成された前記半抜き部分H1 は、前方逃げ部4Aと若干重なる位置に停止している。
この状態で、同様に、パンチ金型P全体を下降させれば、図7(D)に示すように、パンチ刃先1が下降してワークWに軽くめり込むことにより、前記半抜き部分H1 に隣接する次の半抜き部分H2 が形成される。
このように、位置決めと半抜きを繰り返すことにより、例えば半抜き部分H4 まで形成したときに(図6(A))半抜き工程が終了したとすれば、その後は、パンチ金型P全体を上方に復帰させることにより(図8(A))、次の打ち抜き工程(図6(B))に備える。
(2)打ち抜き工程の動作(図8)。
打ち抜き工程においては、先ず図8(A)に示すように、ワークWを移動させ、該ワークW上の隣接する半抜き部分H1 、H2 に跨がる部分J12を、パンチセンタCに位置決めする。
このとき、半抜き部分H1 、H2 は、半抜き逃げ部4A、4Bの位置にそれぞれ位置決めされていると共に、既述したように、該半抜き部分H1 、H2 の加工位置X1 、X2 が、ダイ刃先3の前縁、後縁の位置に位置決めされている。
この状態で、パンチ金型P全体を下降させれば、図8(B)に示すように、板押さえ10で押さえられたワークWの上方からパンチ刃先1が下降し、該パンチ刃先1とダイ刃先3により、上記半抜き部分H1 、H2 に跨がる部分J12が打ち抜かれ、この跨がる部分J12は、カスとなってカス排出孔13を介して排出される。
このとき、既述したように、半抜き部分H1 、H2 の外側半分H1t、H2tは、打ち抜かれずに残るが、この残っている外側半分H1t、H2tは、図示するように、半抜き逃げ部4A、4Bの位置に配置されている。
その後、ラム35(図1)を作動させ、ストリッパスプリング33とリフトスプリング34の復元力により、パンチ金型P全体を上方に復帰させた状態で、図8(C)に示すように、ワークW上の隣接する半抜き部分H2 、H3 に跨がる部分J23を、パンチセンタCに位置決めする。
この場合、半抜き部分H2 の内側半分H2nは(図9の下図)、既述したように、半抜き部分H1 、H2 に跨がる部分J12の一部として既に打ち抜かれており、残った半抜き部分H2 の外側半分H2tが(図8(C))、隣接する半抜き部分H3 に対しては、もう一方の内側半分H2nとなる。
従って、上記パンチセンタCに位置決めされた半抜き部分H2 、H3 に跨がる部分J23は、図9の下図で説明したのと同様に、この半抜き部分H2 の内側半分H2nと、半抜き部分H3 の内側半分H3nと、各内側半分H2n、H3nを連結する部分H23n により構成されていることになる(図8(C))。
また、この場合、残った半抜き部分H1 の外側半分H1tは、前方の半抜き逃げ部4Aを通過した位置に停止している。
この状態で、同様に、パンチ金型P全体を下降させれば、図8(D)に示すように、下降するパンチ刃先1とダイ刃先3により、上記半抜き部分H2 、H3 に跨がる部分J23が打ち抜かれ、跨がる部分J23は、カスとなってカス排出孔13を介して排出される。
このとき、同様に、半抜き部分H3 の外側半分H3tは、打ち抜かれずに残るが、この残っている外側半分H3tは、図示するように、後方の半抜き逃げ部4Bの位置に配置されている。
このように、位置決めと打ち抜きを繰り返すことにより、例えば半抜き部分H3 、H4 に跨がる部分J34まで打ち抜いたときに(図6(A))打ち抜き工程が終了したとすれば、既述したように、所定の穴Aが(図6(B))打ち抜かれ、図示するように、該穴Aの一端には、最初の半抜き部分H1 の外側半分H1tが、他端には、最後の半抜き部分H4 の外側半分H4tがそれぞれ残る。
若し、この穴Aが製品の一部を構成し、上記残った外側半分H1t、H4tを除去したい場合には、図10で説明したように、同じパンチ金型Pと(図8)ダイ金型Dを用いて、両外側半分H1t、H4tを打ち抜く。
図11、図12は、本発明によるワーク加工方法の他の実施例を示し、角窓の加工方法である。
即ち、本発明によるパンチ金型P(図1)とダイ金型Dを用いて既述した半抜き工程(図6(A))と打ち抜き工程(図6(B))を実施し、図11(A)に示すように、角窓が形成されるべき領域Qの周囲を構成する穴A1 、A2 、A3 、A4 を打ち抜く。
これにより、図示するように、各穴A1 、A2 、A3 、A4 の一端には、最初の半抜き部分の外側半分H11t 、H21t 、H31t 、H41t が、他端には、最後の半抜き部分の外側半分H1kt 、H2kt 、H3kt 、H4kt がそれぞれ残る。
この状態で、隣接する穴、例えば穴A1 とA4 のうちの一方の穴A1 の一端に残った最初の半抜き部分の外側半分H11t と、他方の穴A4 の他端に残った最後の半抜き部分の外側半分H4kt と、両外側半分H11t 、H4kt の直近のコーナ部C1 を含む領域Q1 を、所定のパンチ金型とダイ金型で打ち抜く。
この場合、コーナ部C1 を例えばRにしたいときには、上記領域Q1 を、刃先の断面形状の四隅がRであるR付きパンチ金型P′と(図11(B))ダイ金型D′で打ち抜く。
そして、R付きパンチ金型P′とダイ金型D′を、両外側半分H11t 、H4kt に完全にかかるようにして打ち抜けば、該両外側半分H11t 、H4kt が同時に除去され、図12(A)に示すような切口面を有するコーナ部C1 が形成される。
図12(A)は、例えば、他の領域Q2 (図11(A))、Q3 、Q4 についても、R付きパンチ金型P′と(図11(B))ダイ金型D′で打ち抜き、ワークW(図11(A))のうちの角窓が形成されるべき領域Qを取り除いた場合の図である。
図12(A)においては、外側半分H11t (図11(A))、H4kt がそれぞれ除去された一方と他方の穴A1 、A4 の直線状の上縁F1 、F4 に沿ってダレD1 、D4 が形成され、既述したように(例えば図10(B))、端部E1 、E4 にも、ダレが形成されている。
従って、コーナ部C1 を構成するダレD14は、上記ダレD1 、D4 の端部E1 、E4 の大きさのまま円弧状の上縁F14である円弧部に移ることにより形成され、ダレ無し状態は発生せず、ダレ無し部分が継目として残ることはない。
よって、図11(A)に示す角窓加工においては、全体としては、完全な継目無し加工が実現可能である。
図11(C)は、例えばコーナ部C1 を、既述したR(図11(B))とは異なり、直角にしたい場合であり、前記隣接する穴A1 、A4 の外側半分H11t 、H4kt を接近させ、図示するように、両外側半分H11t 、H4kt を整列させる。
この状態で、刃先の断面形状の四隅が直角である本発明によるパンチ金型Pとダイ金型Dにより、領域Q1 (図11(A)に相当)を打ち抜けば、両外側半分H11t 、H4kt が同時に除去され、図12(B)に示すような切口面を有するコーナ部C1 が形成される。
図12(B)は、前記図12(A)に対応する図であり、この図12(B)においては、既述したように(図11(C))整列された外側半分H11t 、H4kt がそれぞれ除去された一方と他方の穴A1 、A4 の直線状の上縁F1 、F4 に沿ってダレD1 、D4 、D14′が形成されている。
上記のように、角窓加工及び矩形の領域Qを(図11(A))製品とする場合も、ダレ無し部分が継目として残ることは全く無く、完全な継目無し加工を実現することができる。
上記のとおり、本発明は、簡単な構成により、完全な継目無し加工を実現し、また、その際にワークの板厚の大小にかかわらず、更に、オートインデックスステーションの径の大小にかわらず適用可能な金型装置を使用するワーク加工方法に利用され、また、加圧力が小さいパンチプレスにも有用であり、更には、通常のパンチプレスのみならず、タレットパンチプレス、シングルパンチプレスなどにも有用である。
本発明の全体図である。 本発明を構成するパンチ金型Pを示す図である。 本発明を構成するパンチ金型Pの他の実施例を示す図である。 本発明を構成するダイ金型Dを示す図である。 図4におけるダイ金型DとワークWとの関係を示す図である。 本発明によるワーク加工方法の全体図である。 図6における半抜き工程の動作説明図である。 図6における打ち抜き工程の動作説明図である。 図6における半抜き工程と打ち抜き工程の切口面を示す図である。 図6における打ち抜き工程で形成された穴Aの切口面を示す図である。 本発明によるワーク加工方法の他の実施例を示す図である(角窓加工)。 図11における切口面を示す図である。 従来技術の説明図である。 図13の理由を説明するための図である。
符号の説明
1 パンチ刃先
2A、2B 傾斜面
3 ダイ刃先
4A、4B 半抜き逃げ部
5 ダイ本体
6 上部タレット
7 下部タレット
8、11 キー溝
9、12、キー
10 板押さえ
13 カス排出孔
32 パンチヘッド
33 ストリッパスプリング
34 リフトスプリング
35 ラム
36 リテーナカラー
A 穴
B 破断面
D ダイ金型
0 、D1 、D2 、D12、D3 、D4 ダレ
1 、H2 、H3 、H4 半抜き部分
12、J23、J34 隣接する半抜き部分に跨がった部分
1 、S2 、S12 剪断面
P パンチ金型
W ワーク
1 、X2 、X3 、X4 加工位置

Claims (5)

  1. パンチプレスに用いる金型装置であって、パンチ刃先先端の前後に角度をつけたシャー角が設けられているパンチ金型と、ダイ刃先の前後に半抜き逃げ部が設けられているダイ金型から成る継目無し加工用金型装置を使用するワーク加工方法であって、
    (1)上記パンチ金型とダイ金型により、ワークを所定の間隔で半抜きし、
    (2)その後、同じパンチ金型とダイ金型により、隣接する一方の半抜き部分から他方の半抜き部分へ跨がる部分を打ち抜くことを特徴とするワーク加工方法。
  2. 上記(1)において、ワークを半抜きする場合の所定の間隔は、パンチ刃先とダイ刃先の断面形状の長手方向の長さにほぼ等しい請求項記載のワーク加工方法。
  3. 上記(2)において、隣接する一方の半抜き部分から他方の半抜き部分へ跨がる部分は、一方の半抜き部分の内側半分と各他方の半抜き部分の内側半分を連結する部分により構成されている請求項記載のワーク加工方法。
  4. 上記(1)と(2)により、製品の一部を構成する穴を打ち抜いた場合には、該穴の一端に残った最初の半抜き部分の外側半分と、他端に残った最後の半抜き部分の外側半分を、同じパンチ金型とダイ金型で打ち抜く請求項記載のワーク加工方法。
  5. 上記(1)と(2)により、角窓が形成されるべき領域の周囲を構成する穴を打ち抜いた場合には、隣接する穴のうちの一方の穴の一端に残った最初の半抜き部分の外側半分と、他方の穴の他端に残った最後の半抜き部分の外側半分と、両外側半分の直近のコーナ部を含む領域を、所定のパンチ金型とダイ金型で打ち抜く請求項記載のワーク加工方法。
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