JP2006224143A - ギアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯底の幅の狭いギアをプレス加工にて成形するための新規な製造方法を提案する。
【解決手段】歯先円直径D1よりも小さく、歯底円直径D2よりも大きい、第一加工用直径D3と、前記第一加工用直径D3よりも小さく、前記歯底円直径D2よりも大きい、第二加工用直径D4を設定し、前記歯先円直径D1と前記第一加工用直径D3の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない箇所A1を、ワーク1から取り除く第一加工工程と、前記第一加工用直径D3と前記第二加工用直径D4の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない箇所の内、周方向における中央箇所A2を、ワーク1から取り除く第二加工工程と、前記第二加工用直径D4と前記歯底円直径D2の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない残留箇所a2・a2を、ワーク1から取り除く第三加工工程とを有する、ギアの製造方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ギア成形技術に関するものであり、より詳しくは、プレス加工にて歯底の幅の狭いギア部を成形する技術に関するものである。
従来、ギアをプレス成形にて製造する方法が提案されており、この技術について開示する文献も存在する(例えば、特許文献1参照。)。このようなプレス成形によるギアの製造は、鍛造、歯切加工を実施して成形する場合と比較して、製造コストを大幅に削減できるという利点がある。
このギアのプレス成形に関連し、例えば、歯数を36、歯底の円弧の径をR2.92とするスプロケットのプレス成形においては、歯溝の剪断面を得るために、ファインブランキングによるラフ抜きを行った後、1回又は複数回のシェービング、又はサイジングを実施する製造方法が採用されている。また、対向剪断法にて、いわゆる潰し抜きを実施する製造方法も採用されている。
特開2004−268045号公報
上記のプレス成形によるスプロケットの製造方法は、歯数の少ないギアの成形には適用可能であることが確認されている。
ところが、例えば、歯数が63で、歯底の幅が1mmといったような短ピッチのギア(例えば、カムシャフトドリブンのギア)については、適用することができないことが確認された。
これは、歯底の幅が狭いと、ラフ抜き代を確保することができないためであり、仮に、1mm幅の歯底について0.2mmのラフ抜き代を確保した場合には、切歯の幅を0.6mmに設定する必要があり、切歯の強度的な問題からも実施困難である。また、歯底の幅が狭いため、シェービング、サイジングを実施することができないといった問題もある。
他方、対向剪断法については、剪断により抜かれた部材のスクラップが発生するが、歯底以外の部分のスクラップによって、歯底のスクラップの逃げが規制されることになり、この規制に対向してスクラップを抜くには、1mm幅の切刃では強度的に持たないといった問題がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みたものであり、歯底の幅の狭いギアをプレス加工にて成形するための新規な製造方法を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、歯先円直径よりも小さく、歯底円直径よりも大きい、第一加工用直径と、前記第一加工用直径よりも小さく、前記歯底円直径よりも大きい、第二加工用直径と、を設定し、前記歯先円直径と前記第一加工用直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない箇所を、ワークから取り除く第一加工工程と、前記第一加工用直径と前記第二加工用直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない箇所の内、周方向における中央箇所を、ワークから取り除く第二加工工程と、前記第二加工用直径と前記歯底円直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない残留箇所を、ワークから取り除く第三加工工程と、を有するギアの製造方法とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、前記第三加工工程は、対向剪断法による潰し抜きにて行われることとする。
また、請求項3に記載のごとく、前記第三加工工程の後に、仕上げ抜きを実施することとする。
また、請求項4に記載のごとく、前記第一加工工程は、ファインブランキングと1回又は複数回のシェービングの組み合わせによる加工方法、又は、ファインブランキングと1回又は複数回のサイジングの組み合わせによる加工方法、又は、対向剪断法による潰し抜きによる加工方法、のいずれかにより実施されることとする。
また、請求項5に記載のごとく、前記第二加工工程は、ファインブランキングと1回又は複数回のシェービングの組み合わせによる加工方法、又は、ファインブランキングと1回又は複数回のサイジングの組み合わせによる加工方法、又は、対向剪断法による潰し抜きによる加工方法、のいずれかにより実施されることとする。
また、請求項6に記載のごとく、前記第三加工工程は、ワークの一側表面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部を有する第一インナーパンチと、ワークの他側表面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部を有する第二インナーパンチと、前記第一インナーパンチの外歯部と噛合する円環状の内歯部を有する円筒状部材であって、前記内歯部のワーク側の先端に切刃が形成される第一アウターパンチと、前記第二インナーパンチの外歯部と噛合する円環状の内歯部を有する円筒状部材であって、前記内歯部のワーク側の先端に切刃が形成される第二アウターパンチと、を具備して構成する製造装置を用いて実施されることとする。
また、請求項7に記載のごとく、前記第一アウターパンチの前記内歯部、前記第二アウターパンチの前記内歯部の、いずれか一方、又は、両方において、歯先部分に形成される前記切刃が、ワークの一側表面と略同一位置に配置された状態で、歯底部分が前記ワークの一側表面から離れた位置に配置され、前記切刃から前記歯底部分にかけて勾配が形成されることとする。
以上の請求項1に記載の発明では、歯数が多く、歯底の狭いギアをプレス成形により製造することができる。
また、請求項2に記載の発明では、歯底に剪断面を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明では、歯溝溝の表面に縦線(ギアの板厚方向に線状に現れる突起部)が形成される場合に、仕上げ抜きを実施することにより、縦線を除去することができる。
また、請求項4、5に記載の発明では、これらの加工方法によって、歯溝の剪断面を得ることができる。
また、請求項6に記載の発明では、簡易な装置構成で、第三加工工程を実施することができる。
また、請求項7に記載の発明では、スクラップが半径方向外側へと逃げやすくなり、破断面の発生を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すごとく、本発明にかかるギアの製造方法は、歯先円直径D1よりも小さく、歯底円直径D2よりも大きい、第一加工用直径D3と、前記第一加工用直径D3よりも小さく、前記歯底円直径D2よりも大きい、第二加工用直径D4を設定し、前記歯先円直径D1と前記第一加工用直径D3の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない箇所A1をワーク1から取り除く第一加工工程と、前記第一加工用直径D3と前記第二加工用直径D4の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない箇所の内、周方向における中央箇所A2をワーク1から取り除く第二加工工程と、前記第二加工用直径D4と前記歯底円直径D2の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない残留箇所a2・a2をワーク1から取り除く第三加工工程とを有する、ギアの製造方法とするものである。
尚、本発明において、前記歯先円直径D1は、最終成形品において歯2・2の先端を通過する円の直径のことをいう。また、前記歯底円直径D2は、最終成形品において歯溝3・3の最も深い点を通過する円の直径のことをいう。
前記第一加工工程においては、成形される歯2・2の歯溝3・3の表面を剪断面とする(破断面としない)、周知の加工方法にて行われる。この加工方法として、例えば、ファインブランキングと1回又は複数回のシェービングの組み合わせ、又は、ファインブランキングと1回又は複数回のサイジングの組み合わせによる加工方法を採用できる。また、対向剪断法による潰し抜きの加工方法を採用してもよい。
前記第二加工工程は、いわゆる、ラフ抜きにて行われる。このラフ抜きにより、残留箇所a2・a2と、取り除かれる中央箇所A2との間に破断面が生じることになるが、次の第三加工工程により残留箇所a2・a2が潰し抜かれることになるため、特に問題が生じることがない。尚、ラフ抜きの他、第一加工工程と同様の加工方法を採用することも可能であるが、ラフ抜きを採用することによれば、簡易な装置構成により、また、工数も少なく第二加工工程を実施することができる。
前記第三加工工程は、図2に示すごとく、対向剪断法による潰し抜きにて行われるものであり、前記第二加工工程によって残された残留箇所a2を取り除くものである。
この潰し抜きにより、成形される歯2の歯溝3の歯底4の表面が剪断面とされる(破断面とならない)。
そして、図1に示すごとく、潰された残留箇所a2・a2は、スクラップ5となって、各歯溝3・3に存在し、また、各歯溝3・3に配置される各スクラップ5・5は、互いに接続されて円環状に構成される。
そして、この円環状に構成されたスクラップ5・5をしごき抜く、つまりは、図4の状態33に示すごとく、前記残留箇所a2・a2を潰し、スクラップ5を、切刃としての上刃11aと下刃12aにて挟み込んだ状態で、ワーク1を上刃11a及び下刃12aに対して相対移動させることにより、ワーク1からスクラップ5を取り除くものである。
以上の方法により、図5に示すごとく、歯2・2の数が63で、歯底4・4の幅Wが1mmといったギア10をプレス加工により製造することができる。
図2から図4は、前記第三加工工程の対向剪断法による潰し抜きを実施する場合に用いる装置構成について示す図である。尚、以下では、便宜上、図面の紙面上側を上、紙面下側を下として説明する。
これらの図において、1は、ワークである。また、13は、ワーク1の上面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部13Aを有する第一インナーパンチである。また、14は、ワーク1の下面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部14Aを有する第二インナーパンチである。
また、11は、前記第一インナーパンチ13の外歯部13Aと噛合する円環状の内歯部11Aを有する円筒状部材であって、前記内歯部11Aのワーク1側の先端(下側先端)に上刃11aが形成される第一アウターパンチである。また、12は、前記第二インナーパンチ14の外歯部14Aと噛合する円環状の内歯部12Aを有する円筒状部材であって、前記内歯部12Aのワーク1側の先端(上側先端)に下刃12aが形成される第二アウターパンチである。
また、図2に示すごとく、前記上刃11a及び下刃12aは、前記残留箇所a2の上面、下面に、それぞれ対向し、残留箇所a2の下端面を下刃12aにておさえつつ、上刃11aを下方へ移動させることにより、残留箇所a2が押し潰されて剪断され、歯底が形成されるようになっている。この歯底においては、剪断面を得ることができるようになっている。
また、前記第一アウターパンチ11の内歯部11Aにおいて、歯先部分に形成される前記上刃11aが、ワーク1の上面と略同一位置に配置された状態で、歯底部分11bがワーク1の上面から離れた位置に配置され、前記上刃11aから歯底部分11bにかけて、略20度の勾配11cが形成されるようになっている。
また、前記第二アウターパンチ12の内歯部12Aにおいて、歯先部分に形成される前記下刃12aが、ワーク1の下面と略同一位置に配置された状態で、歯底部分12bがワーク1の下面から離れた位置に配置され、前記下刃21aから歯底部分12bにかけて、略20度の勾配12cが形成されるようになっている。
以上のように勾配11c・12cを形成することにより、図4の第二段階32のスクラップ5に示すごとく、スクラップ5が半径方向外側へと逃げやすくなり、破断面の発生を防ぐことができる。
尚、本実施例では、前記第一アウターパンチ11の内歯部11A、第二アウターパンチ12の内歯部12Aのそれぞれにつき、勾配11c・12cを形成したが、下側へ移動される前記第一アウターパンチ11の内歯部11Aのみに勾配11cを形成する構成としても同様の効果を得ることができる。また、第二アウターパンチ12を上側へ移動させる構成とする場合には、該第二アウターパンチ12の内歯部12Aのみに勾配12cを形成する構成としてもよい。
また、図3において、21は、前記第一アウターパンチ11が固定される第一ベースであり、図示せぬアクチュエータにより上下方向に移動される。該第一ベース21は円筒状部材に構成されており、中央部の上下穴21aには、アクチュエータ18によって上下方向に移動されるアタッチメント22が摺動自在に設けられている。このアタッチメント22の下側に、前記第一インナーパンチ13が固定されている。
また、23は、前記第二アウターパンチ12が固定される第二ベースである。該第二ベース23は、プレス装置の架台等に固定される。また、該第二ベース23には、アクチュエータ19によって上下方向に進退するロッド19a・19aが挿入されており、該ロッド19a・19aの先端部には第二インナーパンチ14が固定されている。
以上の装置構成において、前記第三加工工程の潰し抜きが行われる。この潰し抜きについて、図4により段階的に説明する。
第一段階31に示すごとく、前記第一アウターパンチ11を下方へ移動させると、前記第二加工工程によって形成された残留箇所a2が、上側から上刃11aによって押し潰されるようにして剪断される。
この剪断は、上刃11aが下降する間、残留箇所a2の下端面が下刃12aの上面に当接し、該下刃12aによって残留箇所a2がおさえられること、また、ワーク1の歯2の下端面が第二インナーパンチ14の外歯部14Aに当接し、該外歯部14Aによって歯2がおさえられること、によって実現される。
そして、第二段階32に示すごとく、前記第一アウターパンチ11を規定量下降させると、押し潰されたスクラップ5が形成される。
このスクラップ5は、各歯溝3・3に形成されるもの同士で繋がれ、円環状に構成される。
尚、第一アウターパンチ11の下降量については、ワーク1の板厚や、素材によって設定される。
そして、第三段階33に示すごとく、前記第二インナーパンチ14をアクチュエータ19によって上昇させる一方、前記アクチュエータ18によって第一インナーパンチ13を上昇させることにより、ワーク1を上昇させる。この際、前記第一アウターパンチ11及び第二アウターパンチ12の上下移動は規制され、前記スクラップ5が上刃11aと下刃12aの間で挟まれた状態となっていることから、ワーク1が第一アウターパンチ11及び第二アウターパンチ12に対して移動され、前記スクラップ5がしごき抜かれることになる。
以上のようにしてしごき抜かれたスクラップ5は、円環状となるため、スクラップ5の回収作業等の後処理の取扱性が良好なものとなる。
また、このしごき抜きの際には、スクラップ5が、上刃11aと下刃12aの間で挟まれることになるので、形成される歯底4の表面を剪断面とすることができる。
以上の第三加工工程を完了することにより、図5に示すごとくのギア10をプレス加工により製造することができる。
このギア10の設計例として、板厚を6.5mm、歯数を63、歯底の幅を1mmとする構成を挙げておく。
また、前記第一加工工程の寸法設定の例として、図6に示すごとく、前記第一加工工程においては、幅W1を3mm〜4mmに設定し、最終製品の歯2・2を形成しない箇所A1を取り除くこととする。
また、前記第二加工工程の寸法設定の例として、図6に示すごとく、幅W2を1mm〜2mmに設定し、前記第一加工用直径D3と前記第二加工用直径D4の間の箇所であって、最終製品の歯2・2を形成しない箇所の内、周方向における中央箇所A2を取り除くこととする。また、第二加工用直径D4を歯底円直径D2よりも1.6mm大きく設定し、残留箇所a2の幅W3を略0.8mmに設定してスクラップ代を確保することとする。
さらに、上記のように複数の加工工程によって歯溝3・3を成形するため、歯溝溝の表面3・3に縦線(ギアの板厚方向に線状に現れる突起部)が形成される場合には、第三加工工程の後に、0.1mm〜0.2mm程度の厚みの仕上げ抜きを実施してもよい。
また、以上に述べた加工方法は、ギアの製造方法のみならず、プレスにより、のこぎり形状を成形する場合であって、歯底が狭く、歯溝の表面に剪断面を得る必要がある場合に適用可能である。また、鍵のように、一部に歯底の狭い歯溝を有する成形品を製造する場合にも適用可能である。
本発明にかかるギアの製造方法のプロセスフローについて示す図。 第三加工工程の潰し抜きを行うための上刃、下刃の形状について示す図。 第三加工工程の潰し抜きを行うための装置構成例について示す図。 第三加工工程の潰し抜きのプロセスについて段階的に示した図。 本発明にかかるギアの製造方法による製品の一例について示す図。 第一・第二加工工程における寸法設定についての説明図。
符号の説明
1 ワーク
2 歯
3 歯溝
4 歯底
D1 歯先円直径
D2 歯底円直径
D3 第一加工用直径
D4 第二加工用直径

Claims (7)

  1. 歯先円直径よりも小さく、歯底円直径よりも大きい、第一加工用直径と、
    前記第一加工用直径よりも小さく、前記歯底円直径よりも大きい、第二加工用直径と、
    を設定し、
    前記歯先円直径と前記第一加工用直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない箇所を、ワークから取り除く第一加工工程と、
    前記第一加工用直径と前記第二加工用直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない箇所の内、周方向における中央箇所を、ワークから取り除く第二加工工程と、
    前記第二加工用直径と前記歯底円直径の間の箇所であって、最終製品の歯を形成しない残留箇所を、ワークから取り除く第三加工工程と、を有するギアの製造方法。
  2. 前記第三加工工程は、対向剪断法による潰し抜きにて行われる、ことを特徴とする請求項1に記載のギアの製造方法。
  3. 前記第三加工工程の後に、仕上げ抜きを実施することとする、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のギアの製造方法。
  4. 前記第一加工工程は、
    ファインブランキングと1回又は複数回のシェービングの組み合わせによる加工方法、
    又は、
    ファインブランキングと1回又は複数回のサイジングの組み合わせによる加工方法、
    又は、
    対向剪断法による潰し抜きによる加工方法、
    のいずれかにより実施される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のギアの製造方法。
  5. 前記第二加工工程は、
    ファインブランキングと1回又は複数回のシェービングの組み合わせによる加工方法、
    又は、
    ファインブランキングと1回又は複数回のサイジングの組み合わせによる加工方法、
    又は、
    対向剪断法による潰し抜きによる加工方法、
    のいずれかにより実施される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のギアの製造方法。
  6. 前記第三加工工程は、
    ワークの一側表面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部を有する第一インナーパンチと、
    ワークの他側表面に当接し、最終製品と略同一の円環状の外歯部を有する第二インナーパンチと、
    前記第一インナーパンチの外歯部と噛合する円環状の内歯部を有する円筒状部材であって、前記内歯部のワーク側の先端に切刃が形成される第一アウターパンチと、
    前記第二インナーパンチの外歯部と噛合する円環状の内歯部を有する円筒状部材であって、前記内歯部のワーク側の先端に切刃が形成される第二アウターパンチと、
    を具備して構成する製造装置を用いて実施されることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のギアの製造方法。
  7. 前記第一アウターパンチの前記内歯部、前記第二アウターパンチの前記内歯部の、
    いずれか一方、又は、両方において、
    歯先部分に形成される前記切刃が、ワークの一側表面と略同一位置に配置された状態で、歯底部分が前記ワークの一側表面から離れた位置に配置され、前記切刃から前記歯底部分にかけて勾配が形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のギアの製造方法。
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