JP7077934B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関し、詳しくは、圧縮された燃焼室に燃料を直接噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、圧縮自着火式の内燃機関において、燃料と充填空気との燃焼室での予混合を促進するための技術が開示されている。この技術では、燃焼室に露出する燃料噴射装置の先端部の開口部に近接して、中空管で構成されたダクトが設けられている。開口部から噴射された燃料は、この中空管を通して燃焼室へと噴射される。中空管の内部では、噴射された燃料が通過する過程で充填空気との予混合が促進される。また、この技術では、燃料と充填空気の混合ガスの着火を補助するためのグロープラグがダクトの下流側に配置されている。これにより、混合ガスの着火性が向上する。
米国特許公開第2017/0114763号明細書
しかしながら、上記の技術では、ダクトを通過した後の混合ガスがグロープラグによって加熱される。ダクトを通過した後の混合ガスは燃焼室内の気流の影響を受けやすい。このため、上記の技術では、混合ガスの加熱が不十分となり失火を招くおそれがある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、圧縮自着火式の内燃機関において、スモークの発生を抑制するとともに着火性を向上させることのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1、第2及び第3の発明は、上記の目的を達成するため、圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関に適用される。内燃機関は、燃料を噴射する複数の噴孔を有する燃料噴射ノズルと、入口及び出口が燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備えている。燃料噴射ノズルは、複数の噴孔が内燃機関のシリンダヘッドから燃焼室へ露出するように設けられている。複数のダクトは、燃料噴射ノズルの複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ入口から出口へ通過するように構成されている。そして、内燃機関は、複数のダクトのうちの少なくとも1つを加熱する加熱装置を備えている。
の発明は、更に以下の特徴を有する。
複数のダクトは、第一ダクトと、第一ダクトよりもダクト長が短い第二ダクトと、を含んで構成される。そして、加熱装置は、第一ダクトを加熱せずに第二ダクトを加熱するように構成されている。
の発明は、更に以下の特徴を有する。
複数のダクトは、小径ダクトと、小径ダクトよりも内径が大きい大径ダクトと、を含んで構成されている。そして、加熱装置は、小径ダクトを加熱せずに大径ダクトを加熱するように構成されている。
の発明は、更に以下の特徴を有する。
複数のダクトは、低熱伝導率ダクトと、低熱伝導率ダクトよりも熱伝導率の高い高熱伝導率ダクトと、を含んで構成されている。そして、加熱装置は、低熱伝導率ダクトを加熱せずに高熱伝導率ダクトを加熱するように構成されている。
の発明は、上記の目的を達成するため、圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関に適用される。内燃機関は、燃料を噴射する複数の噴孔を有し、複数の噴孔が内燃機関のシリンダヘッドから燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、入口及び出口が燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備えている。複数のダクトは、燃料噴射ノズルの複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ入口から出口へ通過するように構成されている。また、複数のダクトは、通過した燃料噴霧の着火性が異なる低着火性ダクトと、高着火性ダクトと、を含んで構成されている。そして、内燃機関は、低着火性ダクトの出口に露出せずに高着火性ダクトの出口に露出した加熱装置を備えている。
の発明は、第の発明において、更に以下の特徴を有する。
高着火性ダクトは、低着火性ダクトに比べてダクト長が短くなるように構成されている。
の発明は、第又は第の発明において、更に以下の特徴を有する。
高着火性ダクトは、低着火性ダクトに比べて内径が大きくなるように構成されている。
の発明は、第乃至第の何れか1つの発明において、更に以下の特徴を有する。
高着火性ダクトは、低着火性ダクトに比べて熱伝導率が高くなるように構成されている。
の発明は、上記の目的を達成するため、圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関に適用される。内燃機関は、燃料を噴射する複数の噴孔を有する燃料噴射ノズルと、入口及び出口が燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備えている。燃料噴射ノズルは、複数の噴孔が内燃機関のシリンダヘッドから燃焼室へ露出するように設けられている。複数の噴孔は、燃料噴霧が燃焼室のボア壁面に向かって放射状に噴射されるように設けられている。ダクトは、複数の噴孔の一部に対応して配置されている。そして、内燃機関は、複数の噴孔のうち、ダクトが配置されていない噴孔から噴射された燃料噴霧を加熱する加熱装置を備えている。
第1、第2及び第3の発明によれば、内燃機関は、複数のダクトのうちの少なくとも1つのダクトを加熱する加熱装置を備えている。これにより、当該ダクトを通過する燃料噴霧をダクトの内壁面で加熱することができる。これにより、燃料噴霧が加熱されながら充填空気との予混合が進められるので、スモークの発生を抑制するとともに着火性を向上させることが可能となる。
ダクト長が短いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、第二ダクトは、第一ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は第一ダクトを加熱せずに第二ダクトを加熱するように構成されている。このような構成によれば、第二ダクトの着火性をより一層向上させることができる。これにより、第一ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、第二ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
ダクト内径が大きいダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、大径ダクトは、小径ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は、小径ダクトを加熱せずに大径ダクトを加熱するように構成されている。このような構成によれば、大径ダクトの着火性をより一層向上させることができる。これにより、小径ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、大径ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
熱伝導率が高いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、高熱伝導率ダクトは、低熱伝導率ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は、低熱伝導率ダクトを加熱せずに高熱伝導率ダクトを加熱するように構成されている。このような構成によれば、高熱伝導率ダクトの着火性をより一層向上させることができる。これにより、低熱伝導率ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、高熱伝導率ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
ダクト長が短いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、第二ダクトは、第一ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は第二ダクトの出口部に露出して設けられている。このような構成によれば、第二ダクトを通過した燃料噴霧の着火性をより一層向上させることができる。これにより、第一ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、第二ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
の発明によれば、内燃機関は、複数のダクトのうちの低着火性ダクトの出口に露出せずに高着火性ダクトの出口に露出した加熱装置を備えている。これにより、当該高着火性ダクトを通過した燃料噴霧を加熱することができる。これにより、低着火性ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、高着火性ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
ダクト内径が大きいダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、大径ダクトは、小径ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は、大径ダクトの出口部に露出して設けられている。このような構成によれば、大径ダクトの着火性をより一層向上させることができる。これにより、小径ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、大径ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
熱伝導率が高いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、高熱伝導率ダクトは、低熱伝導率ダクトと比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、加熱装置は、高熱伝導率ダクトの出口部に露出して設けられている。このような構成によれば、高熱伝導率ダクトの着火性をより一層向上させることができる。これにより、低熱伝導率ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、高熱伝導率ダクトを通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
ダクトを通過しない燃料噴霧は、ダクトを通過する燃料噴霧と比較して内燃機関の冷間時の着火性が高い。第の発明によれば、ダクトを通過しない燃料噴霧を加熱装置によって加熱することができるので、ダクトを通過しない燃料噴霧の着火性をより一層向上させることができる。これにより、ダクトを通過させて着火位置を延長させた噴霧と、ダクトを通過させずに着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
実施の形態1に係る内燃機関の燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 図1中の内燃機関をA-A線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態1のエンジンが備える制御装置の概略構成を示す図である。 比較例のエンジンのグロープラグの配置を説明するための模式図である。 図4に示す比較例のエンジンの低回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。 図4に示す比較例のエンジンの高回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態1のエンジンのグロープラグの配置を説明するための模式図である。 実施の形態1のエンジンの高回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態2に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 図9中のエンジンをB-B線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態2の変形例に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 図11中のエンジンをC-C線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態3に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態3の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態4に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態5に係るエンジンの燃焼室の内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態5の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態6に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態6の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。 実施の形態6の変形例としてのエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態7に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。 実施の形態8に係るエンジンの燃焼室の内部構造を側面側から模式的に透視した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
実施の形態1について図を参照して説明する。
[実施の形態1の構成]
図1は、実施の形態1に係る内燃機関の燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。また、図2は、図1中の内燃機関をA-A線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。実施の形態1の内燃機関2は、複数気筒を備えた圧縮自着火式の内燃機関(以下、単に「エンジン」と称する)である。なお、図1及び図2では、エンジン2が備える複数の気筒のうちの1つの気筒の内部構造を示している。
図1及び図2に示すように、エンジン2は、シリンダヘッド4とシリンダブロック6とを備えている。シリンダブロック6にはシリンダボア62が形成されている。図示しないピストンは、シリンダボア62の内部に配置されている。シリンダヘッド4、シリンダボア62及びピストンの頂面で囲まれた空間には、燃焼室8が形成されている。
燃焼室8を形成するシリンダヘッド4の天面部42には、吸気バルブ及び排気バルブ(何れも図示せず)が、それぞれ2つずつ配置されている。天面部42の中央には、燃料噴射ノズル16が配置されている。より詳しくは、天面部42の中央には、気筒中心軸線L1を中心軸として、燃料噴射ノズル16を固定するための取付穴44が貫通している。燃料噴射ノズル16は、ボデー161の内部にニードル162を備えた構成を有している。燃料噴射ノズル16には、燃焼室8のボア壁面に向かって均等に放射状に噴射される6つの噴孔18が設けられている。燃料噴射ノズル16は、先端の噴孔18が燃焼室8内へ露出するように取付穴44に固定されている。
実施の形態1のエンジン2は、シリンダヘッド4の天面部42に固定されたダクト20を備えている。ダクト20は、入口202から出口204に向かって貫通する直線の中空管により構成されている。ダクト20は、中空管の中心軸線が噴孔軸線L2と一致する位置になるように、6つの噴孔18のそれぞれに対して設けられている。
実施の形態1のエンジン2は、その特徴的な構成として、ダクト20を加熱するためのグロープラグ22を備えている。グロープラグ22は、ダクト20を加熱する加熱装置の一例である。グロープラグ22は、例えば、発熱部であるその先端部220がダクト20に接触する又は近接する位置となるように、シリンダヘッド4に固定されている。
以上のように構成されるエンジン2は、制御装置100によって制御される。図3は、実施の形態1のエンジンが備える制御装置の概略構成を示す図である。制御装置100はECU(Electronic Control Unit)である。ECU100の処理回路は、少なくとも入出力インタフェース102と少なくとも1つのメモリ104と少なくとも1つのCPU(プロセッサ)106とを備えている。入出力インタフェース102は、エンジンに取り付けられた各種センサ50からセンサ信号を取り込むとともに、内燃機関が備えるアクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられている。ECU100が信号を取り込む各種センサ50には、吸気通路に取り込まれた新気の流量を計測するためのエアフローメータ、クランク軸の回転角度を検出するクランク角センサ、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ等、エンジンの制御に必要な各種のセンサが含まれる。ECU100が操作信号を出すアクチュエータ52には、上述したグロープラグ22等の各種アクチュエータが含まれる。メモリ104には、内燃機関を制御するための各種の制御プログラム、マップ等が記憶されている。CPU(プロセッサ)106は、制御プログラム等をメモリから読み出して実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて操作信号を生成する。
なお、制御装置100の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ104に格納される。少なくとも1つのプロセッサ106は、少なくとも1つのメモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置100の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ106は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ104は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク等である。
また、制御装置100の処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェアを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。制御装置100の各部の機能がそれぞれ処理回路で実現されても良い。また、制御装置100の各部の機能がまとめて処理回路で実現されても良い。
また、制御装置100の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、他の一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置100の各機能を実現する。
[実施の形態1の動作]
圧縮自着火式のエンジン2では、燃焼室8内に充填された空気が圧縮された状態で、燃料噴射ノズル16から燃料が噴射される。噴射された燃料噴霧は、充填空気と混合されて燃料濃度の均質化が進められた後、自着火による燃焼が行われることが好ましい。しかしながら、例えば、ダクト20を備えていない構成では、燃料噴射ノズル16から噴射された燃料噴霧が、燃焼室8の熱を受けて逸早く過熱し、充填空気と十分に混合される前に自着火してしまうおそれがある。この場合、過濃燃料が燃焼することによるスモークの発生や、後燃え期間が長期化することによる熱効率の低下が問題となる。
これに対して、ダクト20を備えた構成では、燃料噴射ノズル16から噴射された燃料噴霧が入口202からダクト20の内部へと導入される。ダクト20内に燃料を通過させるとダクト20内を通過させない場合に比べて強いペネトレーション(貫徹力)の効果が得られる。これにより、燃焼室8のボア壁面付近の充填空気を効率よく活用することができる。
このように、実施の形態1のエンジン2によれば、噴射された燃料噴霧がダクト20を通過する過程で、自着火を抑制しながら燃料噴霧と充填空気との予混合を促進することができる。これにより、均質化される前の過濃燃料が自着火することによるスモークの発生を抑制することが可能となる。また、実施の形態1のエンジン2によれば、ダクト20を通過する間の自着火が抑制されるため、自着火時期を遅らせることができる。これにより、後燃え期間が短縮されるので、熱効率の向上を図ることができる。
ここで、本出願の発明者は、上述のダクト20についての以下の課題を認識した。それは、燃焼室8内にダクト20を設置した場合、低外気温時やエンジン2の冷間時等、着火性が低下する運転条件においても、着火位置が燃焼室8のボア壁面寄りに延長されるということである。その結果、エンジン2の冷間時等には、燃料噴霧が着火前にボア壁面に衝突し、HCの増加や失火を引き起こすおそれがある。
そこで、本出願の発明者は、グロープラグ等の加熱装置を用いて着火性を向上させる構成に着目した。図4は、比較例のエンジンのグロープラグの配置を説明するための模式図である。なお、この図に示す比較例のエンジンにおいて、実施の形態1のエンジンと共通する要素については同一の符号を付している。この図に示す比較例のエンジンでは、ダクト20の下流側の空間に発熱部である先端部220が露出するようにグロープラグ22が配置されている。このような配置によれば、ダクト20を通過して出口204から拡散した燃料噴霧をグロープラグ22の先端の発熱部によって加熱することができる。
しかしながら、この比較例のエンジンには、以下の課題がある。それは、ダクトを通過した燃料噴霧は、グロープラグ22の先端部220による「点での加熱」になるということである。このような構成では、ダクトを通過した燃料噴霧の全体を加熱することができないため、依然としてHCの増加や失火の課題が残る。
また、比較例のグロープラグ22の配置では、燃焼室内の気流の観点からも課題がある。図5は、図4に示す比較例のエンジンの低回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。また、図6は、図4に示す比較例のエンジンの高回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。なお、これらの図に示す比較例のエンジンにおいて、実施の形態1のエンジンと共通する要素については同一の符号を付している。図5に示すように、エンジンの低回転速度時には、例えば比較的弱い低スワール流が発生している場合がある。この場合、ダクト20を通過した燃料噴霧は低スワール流を受けて気流の下流側に流される。また、図6に示すように、エンジンの高回転速度時には、例えば比較的強い高スワール流が発生している場合がある。この場合、ダクト20を通過した燃料噴霧は高スワール流を受けて気流の下流側に大きく流される。
このように、ダクト20を通過した燃料噴霧は、スワール流の影響を受けて気流下流側に流される。このため、これらの図に示すように、燃料噴霧とグロープラグによる加熱点との位置関係は、エンジンの運転条件に応じて変化してしまう。このため、種々の運転条件において、燃料噴霧とグロープラグ22による加熱点との位置関係を最適化するためには、運転条件毎に燃料の噴射圧力や噴射時期等の適合を行うことが求められる。
このように、ダクト20の下流側にグロープラグ22を配置する比較例のエンジンでは、ダクト20を通過した燃料噴霧の着火性を向上させる点において課題がある。
図7は、実施の形態1のエンジンのグロープラグの配置を説明するための模式図である。この図に示すように、実施の形態1のエンジン2では、先端の加熱部がダクト20に接触又は近接するように、グロープラグ22がシリンダヘッド4に固定されている。このような構成によれば、グロープラグ22の先端部220の熱がダクト20の全体に伝達される。これにより、ダクト20を通過する燃料噴霧は、ダクト20の内壁面全体から受熱する。これにより、グロープラグ22から燃料噴霧への受熱が促進されるので、燃料噴霧の着火性を有効に向上させることができる。
図8は、実施の形態1のエンジンの高回転速度時の燃焼室内の気流の影響を下面側から模式的に透視した図である。この図に示すように、実施の形態1のエンジン2によれば、ダクト20を通過する過程で燃料噴霧が加熱される。これにより、スワール流の影響を受ける前に燃料噴霧を加熱することが可能となるため、運転条件によらずに安定した燃料噴霧の加熱を実現することが可能となる。
このように、実施の形態1のエンジン2によれば、燃料噴霧の安定した加熱が可能となるため、HCの増加及び失火の発生を効果的に抑制することが可能となる。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
ダクト20の構成は、燃料噴射ノズル16の噴孔18から噴射された燃料噴霧が入口202から出口204へ通過するように構成されていれば、その形状、本数等に限定はない。例えば、複数の円筒形状のダクト20が形成された円環形状の部材がシリンダヘッド4の天面部42に取り付けられている構成でもよい。
制御装置100は、エンジン2の運転条件に応じてグロープラグ22の通電状態を制御するように構成されていてもよい。例えば、制御装置100は、各種センサ50の検出値に基づいてエンジン2の冷間時や低外気温時の期間を特定し、当該期間に限りグロープラグ22への通電を行うように構成されていてもよい。これにより、不要な電力の消費を抑えることができるので、エネルギ効率の向上が可能となる。なお、この変形例は、後述する実施の形態2のエンジン2に対しても適用することができる。
グロープラグ22は、複数のダクト20の全てに設けられていなくてもよい。すなわち、グロープラグ22は、複数のダクト20のうちの少なくとも1つのダクト20に対応して設けられていればよい。これにより、着火性の向上とエネルギ効率の向上との両立を図ることが可能となる。なお、この変形例は、後述する他の実施の形態のエンジンに対しても適用することができる。
ダクト20を加熱する加熱装置はグロープラグ22に限られない。すなわち、加熱装置は、ダクト20を直接的に加熱することができるのであれば、例えば、ダクト20の周囲に接触或いは近接して配置された熱線でもよい。なお、この変形例は、後述する他の実施の形態のエンジンに対しても適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態2について図を参照して説明する。
[実施の形態2の構成]
図9は、実施の形態2に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。また、図10は、図9中のエンジンをB-B線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。なお、図9及び図10において、図1又は図2と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9及び図10に示すように、実施の形態2に係るエンジン2では、ダクト20がシリンダヘッド4の内部に構成されている。より詳しくは、ダクト20は、取付穴44の側面に設けられた入口202から天面部42に設けられた出口204に向かってシリンダヘッド4の内部を貫通する直線の貫通孔によって構成されている。また、ダクト20は、貫通孔の中心軸線が噴孔軸線L2と一致する位置になるように構成されている。実施の形態2のエンジン2では、6つの噴孔18の噴孔軸線L2に対してそれぞれダクト20が設けられている。
複数のダクト20のうちの少なくとも1つには、グロープラグ22が設けられている。グロープラグ22は、例えば、発熱部であるその先端部220がダクト20に接触する又は近接する位置となるように、シリンダヘッド4に固定されている。
[実施の形態2の動作]
実施の形態2のエンジン2では、シリンダヘッド4の内部に形成されているダクト20を、グロープラグ22によって加熱することができる。ダクト20を通過する燃料噴霧は、ダクト20の内壁面全体から受熱する。これにより、グロープラグ22から燃料噴霧への受熱が促進されるので、エンジン2の冷間時の燃料噴霧の着火性を有効に向上させることができる。
また、実施の形態2のエンジン2では、ダクト20がシリンダヘッド4の内部に形成されているため、部品点数を削減しつつエンジン2の冷間時の燃料噴霧の着火性を向上させることができる。
[実施の形態2の変形例]
実施の形態2のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
ダクト20を加熱する加熱装置は、グロープラグ22に限られない。図11は、実施の形態2の変形例に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。また、図12は、図11中のエンジンをC-C線で切断して内部構造を側面側から模式的に透視した図である。なお、図11及び図12において、図1又は図2と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この図に示すように、加熱装置は、ダクト20を直接的に加熱することができるのであれば、例えば、ダクト20の天面部42に設けられた円環状の発熱体222として構成されていてもよい。発熱体222は、通電を受けて発熱するヒータとして構成されている。発熱体222は、制御装置100によって制御される。例えば、発熱体222は、始動時のプレヒート期間において、350℃以上となるようにダクト20の出口204を加熱する。このような構成によれば、ダクト20に付着したデポジットを燃焼させるとともに、エンジン2の冷間時の燃料噴霧の着火性を有効に向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3について図を参照して説明する。
[実施の形態3の構成]
図13は、実施の形態3に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。なお、図13において、図1と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13に示すように、実施の形態3に係るエンジン2では、複数のダクト20は、複数の第一ダクト206と単一の第二ダクト207とを含んでいる。第二ダクト207は、第一ダクト206よりもダクト長が短くなるように構成されている。そして、グロープラグ22は、第二ダクト207に対応して設けられている。
[実施の形態3の特徴]
ダクト長が短いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、第二ダクト207は、第一ダクト206と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。実施の形態3のエンジン2によれば、グロープラグ22が第二ダクト207に対応して設けられているため、第二ダクト207の着火性をより一層向上させることができる。これにより、第一ダクト206を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、第二ダクト207を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
第二ダクト207は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の第二ダクト207のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。
第二ダクト207及び第一ダクト206は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。図14は、実施の形態3の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。この図に示すように、第二ダクト207及び第一ダクト206は、シリンダヘッド4の内部の貫通孔として構成されている。そして、第二ダクト207は天面部42側から座繰り穴208を加工することによってダクト長を第一ダクト206よりも短くしている。このような構成によっても、第二ダクト207及び第一ダクト206を形成することができる。
実施の形態4.
実施の形態4について図を参照して説明する。
[実施の形態4の構成]
図15は、実施の形態4に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。なお、図15において、図1と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図15に示すように、実施の形態4に係るエンジン2では、複数のダクト20のうちの1つがダクト内径の大きい大径ダクト210として構成され、その他のダクト20が大径ダクト210よりも内径の小さい小径ダクト212として構成されている。そして、グロープラグ22は、大径ダクト210に対応して設けられている。
[実施の形態4の特徴]
ダクト内径が大きいダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、大径ダクト210は、小径ダクト212と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。実施の形態4のエンジン2によれば、グロープラグ22が大径ダクト210に対応して設けられているため、大径ダクト210の着火性をより一層向上させることができる。これにより、小径ダクト212を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、大径ダクト210を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態4の変形例]
実施の形態4のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
大径ダクト210は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の大径ダクト210のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。
大径ダクト210及び小径ダクト212は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。
実施の形態4の大径ダクト210は、更に実施の形態3の第二ダクト207としての構成を兼ね備えていてもよい。
実施の形態5.
実施の形態5について図を参照して説明する。
[実施の形態5の構成]
図16は、実施の形態5に係るエンジンの燃焼室の内部構造を側面側から模式的に透視した図である。なお、図16において、図1と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図16に示すように、実施の形態に係るエンジン2では、複数のダクト20のうちの1つが熱伝導率の高い材料で形成された高熱伝導率ダクト214として構成され、その他のダクト20が高熱伝導率ダクト214よりも熱伝導率が低い材料で形成された低熱伝導率ダクト216として構成されている。そして、グロープラグ22は、高熱伝導率ダクト214に対応して設けられている。高熱伝導率ダクト214の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。また、低熱伝導率ダクト216の材料としては、例えば、クロム鋼やステンレスを用いることができる。
[実施の形態5の特徴]
高熱伝導率ダクト214は、低熱伝導率ダクト216と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。実施の形態5のエンジン2によれば、グロープラグ22が高熱伝導率ダクト214に対応して設けられているため、高熱伝導率ダクト214の着火性をより一層向上させることができる。これにより、低熱伝導率ダクト216を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、高熱伝導率ダクト214を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態5の変形例]
実施の形態5のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
高熱伝導率ダクト214は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の高熱伝導率ダクト214のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。
高熱伝導率ダクト214及び低熱伝導率ダクト216は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。図17は、実施の形態5の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。この図に示すように、高熱伝導率ダクト214及び低熱伝導率ダクト216は、シリンダヘッド4の内部の貫通孔として構成されている。シリンダヘッド4は、高熱伝導部材であるアルミニウムによって構成されている。そして、低熱伝導率ダクト216の周囲のシリンダヘッド4の天面部42及び取付穴44の側面は、低熱導電率部材であるクロム鋼によって形成された表面処理層217によって覆われている。このような構成によっても、高熱伝導率ダクト214及び低熱伝導率ダクト216を形成することができる。
実施の形態5のエンジン2は、実施の形態1から4の何れかのエンジンの構成と組み合わせて構成してもよい。
実施の形態6.
実施の形態6について図を参照して説明する。
[実施の形態6の構成]
図18は、実施の形態6に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。なお、図18において、図13と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図18に示すように、実施の形態6に係るエンジン2では、複数のダクト20のうちの1つがダクト長の短い第二ダクト207として構成され、その他のダクト20が第二ダクト207よりもダクト長が長い第一ダクト206として構成されている。そして、グロープラグ22は、第二ダクト207の下流側(出口側)の燃焼室に露出して設けられている。
[実施の形態6の特徴]
ダクト長が短いダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、第二ダクト207は、第一ダクト206と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。つまり、第一ダクト206は低着火性ダクトに相当し、第二ダクト207は、第一ダクト206よりも着火性の高い高着火性ダクトに相当する。実施の形態6のエンジン2によれば、高着火性ダクトである第二ダクト207を通過した燃料噴霧をグロープラグ22によって加熱することができるので、第二ダクト207を通過した燃料噴霧の着火性をより一層向上させることができる。これにより、第一ダクト206を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、第二ダクト207を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態6の変形例]
実施の形態6のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
第二ダクト207は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の第二ダクト207のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。
また、第二ダクト207及び第一ダクト206は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。図19は、実施の形態6の変形例としてのエンジンの内部構造を側面側から模式的に透視した図である。この図に示すように、第二ダクト207及び第一ダクト206は、シリンダヘッド4の内部の貫通孔として構成されている。そして、第二ダクト207は天面部42側から座繰り穴208を加工することによってダクト長を第一ダクト206よりも短くしている。グロープラグ22の先端部220は、第二ダクト207の出口204に露出するように配置されている。このような構成によっても、第二ダクト207及び第一ダクト206を形成することができる。
実施の形態6のエンジン2は、第二ダクト207を設けない構成でもよい。図20は、実施の形態6の変形例としてのエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。なお、図20において、図18と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図20に示すように、実施の形態の変形例に係るエンジン2では、第二ダクト207を配置していない。そして、グロープラグ22は、第二ダクト207を配置していない噴孔からの燃料噴霧に露出するように設けられている。
ダクトを通過しない燃料噴霧は、ダクトを通過する燃料噴霧と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。実施の形態の変形例に係るエンジン2によれば、ダクトを通過しない燃料噴霧をグロープラグ22によって加熱することができるので、着火性を向上させることができる。これにより、第一ダクト206を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、ダクトを通過させずに着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
実施の形態7.
実施の形態7について図を参照して説明する。
[実施の形態7の構成]
図21は、実施の形態7に係るエンジンの燃焼室の内部構造を下面側から模式的に透視した図である。なお、図21において、図15と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図21に示すように、実施の形態7に係るエンジン2では、複数のダクト20のうちの1つがダクト内径の大きい大径ダクト210として構成され、その他のダクト20が大径ダクト210よりも内径の小さい小径ダクト212として構成されている。そして、グロープラグ22は、大径ダクト210の出口204から噴射される燃料噴霧に露出するように設けられている。
[実施の形態7の特徴]
ダクト内径が大きいダクトほど、着火位置の延長効果が小さい。このため、大径ダクト210は、小径ダクト212と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。つまり、小径ダクト212は低着火性ダクトに相当し、大径ダクト210は、小径ダクト212よりも着火性の高い高着火性ダクトに相当する。実施の形態7のエンジン2によれば、高着火性ダクトである大径ダクト210を通過した燃料噴霧をグロープラグ22によって加熱することができるので、大径ダクト210を通過した燃料噴霧の着火性をより一層向上させることができる。これにより、小径ダクト212を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、大径ダクト210を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態7の変形例]
実施の形態7のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
大径ダクト210は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の大径ダクト210のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。
大径ダクト210及び小径ダクト212は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。
実施の形態7のエンジン2は、実施の形態6のエンジンの構成と組み合わせて構成してもよい。
実施の形態8.
実施の形態8について図を参照して説明する。
[実施の形態8の構成]
図22は、実施の形態8に係るエンジンの燃焼室の内部構造を側面側から模式的に透視した図である。なお、図22において、図16と共有する要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図22に示すように、実施の形態8に係るエンジン2では、複数のダクト20のうちの1つが熱伝導率の高い材料で形成された高熱伝導率ダクト214として構成され、その他のダクト20が高熱伝導率ダクト214よりも熱伝導率が低い材料で形成された低熱伝導率ダクト216として構成されている。そして、グロープラグ22は、高熱伝導率ダクト214の出口204から噴射される燃料噴霧に露出するように設けられている。
[実施の形態8の特徴]
高熱伝導率ダクト214は、低熱伝導率ダクト216と比較してエンジン2の冷間時の着火性が高い。つまり、低熱伝導率ダクト216は低着火性ダクトに相当し、高熱伝導率ダクト214は、低熱伝導率ダクト216よりも着火性の高い高着火性ダクトに相当する。実施の形態のエンジン2によれば、グロープラグ22が高着火性ダクトである高熱伝導率ダクト214を通過した燃料噴霧をグロープラグ22によって加熱することができるので、高熱伝導率ダクト214を通過した燃料噴霧の着火性をより一層向上させることができる。これにより、低熱伝導率ダクト216を通過させて着火位置を延長させた噴霧と、高熱伝導率ダクト214を通過させて着火性を向上させた噴霧の同時形成が可能なため、スモークの抑制と着火性の向上との両立が可能となる。
[実施の形態8の変形例]
実施の形態8のエンジン2は、以下のように変形した形態を採用してもよい。
高熱伝導率ダクト214は複数個設けてもよい。この場合、グロープラグ22は、複数の高熱伝導率ダクト214のうちの少なくとも1つに対応して設ける構成であればよい。また、高熱伝導率ダクト214及び低熱伝導率ダクト216は、シリンダヘッド4の内部に形成された貫通孔として構成されていてもよい。この場合、シリンダヘッド4は、高熱伝導部材であるアルミニウムによって構成し、低熱伝導率ダクト216の周囲のシリンダヘッド4の天面部42及び取付穴44の側面は、低熱導電率部材であるクロム鋼によって形成された表面処理層によって覆われるようにすればよい。このような構成によっても、高熱伝導率ダクト214及び低熱伝導率ダクト216を形成することができる。
実施の形態8のエンジン2は、実施の形態6又は7のエンジンの構成と組み合わせて構成してもよい。
2 内燃機関(エンジン)
4 シリンダヘッド
6 シリンダブロック
8 燃焼室
16 燃料噴射ノズル
18 噴孔
20 ダクト
22 グロープラグ
42 天面部
44 取付穴
50 各種センサ
52 アクチュエータ
62 シリンダボア
100 制御装置
102 入出力インタフェース
104 メモリ
106 プロセッサ
161 ボデー
162 ニードル
202 入口
204 出口
206 第一ダクト
207 第二ダクト
208 座繰り穴
210 大径ダクト
212 小径ダクト
214 高熱伝導率ダクト
216 低熱伝導率ダクト
217 表面処理層
222 発熱体

Claims (8)

  1. 圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関において、
    燃料を噴射する複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔が前記内燃機関のシリンダヘッドから前記燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、
    入口及び出口が前記燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備え、
    前記複数のダクトは、前記燃料噴射ノズルの前記複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ前記入口から前記出口へ通過するように構成され、
    前記複数のダクトのうちの少なくとも1つを加熱する加熱装置を備え、
    前記複数のダクトは、
    第一ダクトと、
    前記第一ダクトよりもダクト長が短い第二ダクトと、を含んで構成され、
    前記加熱装置は、前記第一ダクトを加熱せずに前記第二ダクトを加熱するように構成されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関において、
    燃料を噴射する複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔が前記内燃機関のシリンダヘッドから前記燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、
    入口及び出口が前記燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備え、
    前記複数のダクトは、前記燃料噴射ノズルの前記複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ前記入口から前記出口へ通過するように構成され、
    前記複数のダクトのうちの少なくとも1つを加熱する加熱装置を備え、
    前記複数のダクトは、
    小径ダクトと、
    前記小径ダクトよりも内径が大きい大径ダクトと、を含んで構成され、
    前記加熱装置は、前記小径ダクトを加熱せずに前記大径ダクトを加熱するように構成されていることを特徴とする内燃機関。
  3. 圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関において、
    燃料を噴射する複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔が前記内燃機関のシリンダヘッドから前記燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、
    入口及び出口が前記燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備え、
    前記複数のダクトは、前記燃料噴射ノズルの前記複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ前記入口から前記出口へ通過するように構成され、
    前記複数のダクトのうちの少なくとも1つを加熱する加熱装置を備え、
    前記複数のダクトは、
    低熱伝導率ダクトと、
    前記低熱伝導率ダクトよりも熱伝導率の高い高熱伝導率ダクトと、を含んで構成され、
    前記加熱装置は、前記低熱伝導率ダクトを加熱せずに前記高熱伝導率ダクトを加熱するように構成されていることを特徴とする内燃機関。
  4. 圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関において、
    燃料を噴射する複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔が前記内燃機関のシリンダヘッドから前記燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、
    入口及び出口が前記燃焼室に露出するように構成された複数の中空のダクトと、を備え、
    前記複数のダクトは、前記燃料噴射ノズルの前記複数の噴孔から噴射された燃料噴霧がそれぞれ前記入口から前記出口へ通過するように構成され、
    前記複数のダクトは、
    通過した燃料噴霧の着火性が異なる低着火性ダクトと、高着火性ダクトと、を含んで構成され、
    前記低着火性ダクトの前記出口に露出せずに前記高着火性ダクトの前記出口に露出した加熱装置を備えることを特徴とする内燃機関。
  5. 前記高着火性ダクトは、前記低着火性ダクトに比べてダクト長が短くなるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関。
  6. 前記高着火性ダクトは、前記低着火性ダクトに比べて内径が大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項又はに記載の内燃機関。
  7. 前記高着火性ダクトは、前記低着火性ダクトに比べて熱伝導率が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の内燃機関。
  8. 圧縮された燃焼室に燃料を噴射することにより燃焼を行う圧縮自着火式の内燃機関において、
    燃料を噴射する複数の噴孔を有し、前記噴孔が前記内燃機関のシリンダヘッドから前記燃焼室へ露出するように設けられた燃料噴射ノズルと、
    入口及び出口が前記燃焼室に露出するように設けられ、前記燃料噴射ノズルの前記噴孔から噴射された燃料噴霧が前記入口から前記出口へ通過するように構成された中空のダクトと、を備え、
    前記複数の噴孔は、前記燃料噴霧が前記燃焼室のボア壁面に向かって放射状に噴射されるように設けられ、
    前記ダクトは、前記複数の噴孔の一部に対応して配置され、
    前記複数の噴孔のうち、前記ダクトが配置されていない噴孔から噴射された燃料噴霧を加熱する加熱装置を備えることを特徴とする内燃機関。
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