JP2008151020A - 段差を備えたピストンを有した筒内噴射エンジンと制御装置 - Google Patents

段差を備えたピストンを有した筒内噴射エンジンと制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、ピストンに深いキャビティを設けること無く点火リタード時の燃焼の安定化を図り、またピストンの熱損失の低減による効率向上を可能とする筒内噴射エンジンを提供する。
【解決手段】
燃料噴射弁は、燃料噴射弁から点火プラグ下部に指向する上側噴霧孔と、燃料噴射弁からピストンへ指向し、且つ点火プラグ中心軸と上側噴霧孔と略同一面上にある中心噴霧孔とを備え、ピストン冠面の点火プラグ下の位置に、吸気側が低く、排気側が高くなっている第一の段差と、低くなった吸気側のピストン面の側方にシリンダ外周側が高くなる第二の段差を設け、第一の段差と第二の段差とはともにピストン冠面の直径の1から5%の高さであり、圧縮行程上死点前40度に燃料を噴射した時に、上側噴霧孔から噴射された燃料噴霧が、点火プラグ下の段差と側方の段差に囲まれた範囲に衝突することを特徴とする筒内噴射エンジン。
【選択図】図7

Description

本発明は、段差を備えたピストンを有する筒内噴射エンジンとその制御装置に関する。
冷機始動時のファストアイドルにおいて、点火時期を遅らせた場合に安定して燃焼させるためにピストン冠面に深いキャビティを設け、そのキャビティで混合気を保持することを特徴とする特開2006−177274号公報の技術がある。
特開2006−177274号公報
点火リタード燃焼において混合気を保持するために深いキャビティを設けると、混合気をキャビティ内に成層化させた場合、キャビティ内に非常に高い濃度の混合気が形成され、すすが生成されやすくなる問題がある。また均質運転条件においてピストンの表面積が大きくなり熱損失が増加するほか、キャビティ部で空気流動に剥離が生じ筒内に生成される流動が弱くなり、混合気が不均一になる問題がある。
そこで本発明は、ピストンに深いキャビティを設けること無く点火リタード時の燃焼の安定化を図り、またピストンの熱損失の低減による効率向上を可能とする筒内噴射エンジンを提供する。
シリンダの吸気側で筒内に直接噴射可能な位置に複数の噴孔を有した燃料噴射弁を設けた筒内噴射エンジンにおいて、燃料噴射弁は、燃料噴射弁から点火プラグ下部に指向する上側噴霧孔と、燃料噴射弁からピストンへ指向し、且つ点火プラグ中心軸と上側噴霧孔と略同一面上にある中心噴霧孔とを備え、ピストン冠面の点火プラグ下の位置に、吸気側が低く、排気側が高くなっている第一の段差と、低くなった吸気側のピストン面の側方にシリンダ外周側が高くなる第二の段差を設け、第一の段差と第二の段差とはともにピストン冠面の直径の1から5%の高さであり、圧縮行程上死点前40度に燃料を噴射した時に、上側噴霧孔から噴射された燃料噴霧が、点火プラグ下の段差と側方の段差に囲まれた範囲に衝突することを特徴とする筒内噴射エンジン。
冷機始動時において、噴霧によって生成される空気流動をピストンに設けた段差及び側壁によって渦流にし、この渦によって混合気を段差部分で停滞させることにより、混合気の拡散を抑え、安定した燃焼を得ることができる。また、段差の高さを2mm以下にすることによりすすの発生を抑制し、且つ均質条件でのタンブル流動の減衰及び冷却損失を抑えることができる。
第一の実施例における筒内噴射エンジンの構成を図1に示す。
シリンダヘッド1とシリンダブロック2、そしてシリンダブロック2に挿入されたピストン3により燃焼室が形成され、燃焼室の中心上部に点火プラグ4が設けられている。燃焼室に吸気管5と排気管6がそれぞれ開口しており、開口部を開閉する吸気弁7と排気弁8が設けられている。燃焼室の吸気側には燃焼室に直接燃料が噴射できるように燃料噴射弁9が設けられる。燃料噴射弁9の設置される角度はシリンダ水平面に対し36度となっている。
ピストン3は図2に示す形状をしており、図の左側が吸気側である。曲面10と平面
11で構成される段差12が点火プラグ4のほぼ真下に設けられている。また、段差12の側面には曲面で形成された側壁13が設けられている。曲面10及び側壁13の曲率はR15としている。ピストン3表面から段差12までの距離は2mmとなっている。この値は、点火プラグ4の略真下に、ピストン3の直径の1〜5%の段差を有する比較的浅いキャビティ部を設けることにより、キャビティ部での空気流動に剥離が生じるのを防ぎ、混合気を均一にできる。
側壁13の幅は、図13に示すように上死点前40度に燃料を噴射した時に燃料噴霧がピストン3に衝突したときに、その幅よりも長くなっている。また側壁13の長さは、側壁13の端部がピストン3に衝突する燃料噴霧の半分が衝突する位置よりも吸気側にある。
燃料噴射弁9の噴霧形状を図3,図4に示す。燃料噴射弁9のノズル部を拡大したものを図5に示す。図3は燃料噴射弁9に対し横から観察した時の噴霧形状を表している。燃料圧力は11MPa、雰囲気圧力は大気圧の条件である。図4は噴孔から30mm下のAA断面において燃料噴射から1ms後の噴霧形状を表している。
燃料噴射弁9の先端には円周上に噴孔14が設けられており、噴孔14aから上側噴霧15aが、噴孔14dからは中心噴霧15dが、噴孔14b,14c,14e,14fからは側方噴霧15b,15c,15e,15fが夫々形成される。燃料噴射弁9の中心軸に対し上側噴霧15aは36度の角度で噴射するような孔となっている。また、上側噴霧15aと中心噴霧15dは燃料噴射弁9の中心軸に対し同一面に位置するよう噴孔を設定している。燃料噴射弁9は上側噴霧15aが点火プラグ4に指向するように設置されている。燃料噴射弁9の取り付け角度は上述のように36度となっており、上側噴霧15aは図1で見た場合、噴霧点から真横に進むことになる。
ここで、図3のような噴霧形状を確認するための方法を以下に記述する。噴射する燃料は実際にエンジン内で噴射するガソリンが望ましいが、ガソリンと性状が同じ流体を用いても良い。この燃料の圧力を11MPaまで昇圧し、雰囲気圧力が大気圧の容器内に噴射する。この容器には厚さが5mm程度のシート光を入射できる窓と高速度カメラにより噴霧を撮影できる窓を設けておく必要がある。燃料噴射から終了までの噴射パルスは1msとし、燃料噴射弁に駆動パルス信号を与え、燃料を噴射する。そして、駆動パルス信号に同期して、噴射から1ms後の噴霧の写真を撮影するようにすればよい。なお光源は噴霧形状が分かるものであれば何でもよい。
図6はエンジン全体の概略を示す。ピストン3はコンロッド16を介してクランク軸
17と連結されており、クランク軸17にはクランク角度とエンジン回転数を検出可能なクランク角センサ18が設置されている。シリンダブロック2には冷却水の温度を検出する水温センサ19が設置されている。アクセルペダル20には運転者の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ21を備えている。吸気管5には吸入する空気量を調節可能な絞り弁22が設けられており、その上流には吸入する空気量を検出可能なエアフローセンサ(図示しない)が設けられている。排気管6には三元触媒23を備えており、その上流側には空燃比センサ24を、下流にはO2 センサ25が設けられている。燃料噴射弁9には高燃圧用の燃料配管26によって燃料タンク27内に設置された低圧ポンプ28が接続されており、燃料配管24の途中には燃料を更に昇圧する高圧ポンプ29と燃料圧力を検出可能な燃料圧力センサ30が設置されている。
電子制御装置(ECU)31は、設定されたプログラムに従って演算処理を実行する中央処理装置(CPU)32,制御プログラムや演算に必要なデータを記憶しているリードオンリーメモリ(ROM)33,演算結果を一時的に格納するためのランダムアクセスメモリ(RAM)34と、各センサからの信号を受信する入力回路35,演算結果から各装置に信号を送信する出力回路36で構成されている。
次に第一の実施例の動作について図7から図10により説明する。まず,エンジンがキーオンされると、ROM33に記録されたプログラムに従い、まず水温センサ19からの信号が入力回路35を介しCPU32に送られる。水温が80℃以上の場合は既に暖気済みと判断され、ROM33に記録された一般的な条件によって始動される。
水温が80℃未満の場合、冷機始動モードに設定され、予めROM33に記録されたパルス幅に従って燃料が噴射される。また噴射時期,点火時期もROM33に記録された数値に設定され、スタータにより始動される。
クランク角センサ18の信号が入力回路35を介しCPU32に送られる。回転数が
1000r/min 未満の場合はクランキング条件と判定され、上述したようにROM33に記録されたパルス幅,噴射時期,点火時期に従って動作する。
回転数が1000r/min 以上になるとファストアイドル条件と判定される。
ファストアイドルでは排気温度を高くするため、点火時期が上死点後30度となるようにROM33に設定されている。燃料噴射回数は2回に設定され、1回目の噴射時期が上死点前30度、2回目の噴射時期を上死点後28度に設定される。燃料噴射量は、上述の噴射時期,点火時期においてIMEP(図示平均有効圧)が1.5barとなるように予め
ROM33に記録されている。また、1回目と2回目の燃料噴射量の割合が6:4になるように燃料噴射量が決定される。燃料噴射量に対し空燃比が16となるようにスロットル22が制御される。なお、点火時期を遅らせているためIMEPを1.5barにするためには多くの燃料噴射量が必要となる。空燃比を16にするためにスロットルはほぼ全開状態となる。
燃料圧力センサ30の信号が入力装置35を介してRAM34に送られる。ROM33には予め燃料圧力と燃料噴射量から噴射パルス幅を決定可能なマップデータが記録されており,そのマップデータに従って1回目と2回目のパルス幅が決定される。
ファストアイドル,エンジン回転数1400r/min での1回目の燃料噴射直後の燃焼室内の様子を図7に示す。なお、図7から図10はすべて燃焼室中心断面の様子である。
上側噴霧15aは燃料噴射弁9のほぼ真横に噴口が向けられており、上側噴霧15aは点火プラグ4の下方へ進む。それに対し中心噴霧15d及び側方噴霧15b,15c,
15e,15fは図11に示すような位置に夫々の噴霧が衝突することとなる。
この時、燃料噴霧が動くことにより燃料液滴と空気との間に摩擦が生じ、上側噴霧15aは吸気から排気側に向かう空気流動を、中心噴霧15dはピストン3に向かう空気流動を形成する。このピストン3に向かう空気流動はピストン3に衝突後、ピストン表面を排気側に向かって流れる空気流動になり、図8に示すように燃焼室内には上側噴霧15aによって燃料噴射弁9から排気側に向かう空気流動Aと、空気流動Aに遅れてピストン3表面で排気側に向かう空気流動Bが形成される。
上死点前10度での燃焼室内の混合気の様子を図9に示す。燃料噴射後はピストン圧縮により筒内の空気温度は高温になっており、燃料が気化しやすい状態となっている。上側噴霧15aは点火プラグ4の下側を通過しながら混合気を形成する。中心噴霧15dはピストン3表面を滑りながら混合気を形成しつつ進んでいく。上側噴霧15aから気化した混合気Cが点火プラグ4の下側に、中心噴霧15dから気化した混合気Dがピストン3表面に存在している。中心噴霧15dはピストン3に衝突しているために空気流動Bは空気流動Aに比べ弱い。そのため、空気流動Aの後ろでは周囲より圧力が低くなり、中心噴霧11aから気化した混合気Cが空気流動Aによって引き上げられる現象が発生する。
点火時期である上死点後30度での混合気の様子を図10に示す。中心噴霧15dにより生成された空気流動はピストン3表面を沿って移動するが、ピストン3の中心部に設けた曲面10により上昇流へと変わり、点火プラグ4の下で回転する渦となる。そのため、混合気Dは空気流動Bの流れにのって点火プラグ4回りに停滞することとなる。また、上側噴霧15aにより生成された空気流動Aは空気流動Bの渦の影響を受け、空気流動Bとは反対に回転する渦となる。上側噴霧15aより気化した混合気Cは空気流動Aの流れに乗り、点火プラグ4の右側に停滞することになる。
上死点後30度のピストン3表面の空気流動を図12に示す。ピストン3に側壁13を設け、且つその幅を噴霧衝突位置より広くしているため、上述の曲面10と同様に段差部分で渦が生じ、この渦によって側方噴霧の混合気が拡散せず段差に囲まれた位置で停滞することとなる。
このように点火プラグ4の下部に曲面10を設けることにより点火プラグ4の下部で回転する空気流動Bと点火プラグ4の右で回転する空気流動Aを生成することができ、混合気を点火プラグ4の周りに停滞させることが出来る。また、側壁13を設けることにより側方噴霧の混合気も拡散させず停滞させることが出来る。それによって点火時期が上死点後の条件でも安定して着火及び燃焼させることができる。更に、段差の高さを2mmと小さくしているため混合気が過度に集中することなくすすの発生を抑制することが出来る。
次に第一の実施例における全開運転時の動作について図14から図16により説明する。
暖気後、アクセルペダル20が踏み込まれるとアクセル開度センサ21の信号が入力回路35を経由してCPU32に送られ開度が検出される。同様にクランク角センサ19から信号がRAM34に送られ、CPU32によって回転数が計算される。CPU32はアクセル開度とエンジン回転数に対し予めROM33に用意された回転数と負荷のマップデータから絞り弁22の開度を決定する。そして出力回路36から信号が絞り弁22に送られ、目標開度になるよう制御される。
燃料噴射量は空燃比が11〜14前後になるよう設定される。燃料噴射時期は、ROM34に用意されたアクセル開度とエンジン回転数のマップデータにより決定される。本実施例ではエンジン回転数が2000r/min の全開条件で上死点後60度に設定されている。図14に燃料噴射直後のインジェクタから燃焼室内を横から観察した様子を示す。燃料噴射後、燃料は空気と混合し均一な混合気を形成する。筒内には図15に示すように吸気によって生じるタンブル流Eが生成される。燃料噴霧はタンブル流Eの流れに乗ってまずピストン3近傍に集まるため、燃料から気化した混合気Fはピストン3近傍に形成される。全開運転条件では効率の良い燃焼のために均一な混合気を形成する必要があるが、ピストン3に設けた段差12は、ピストン3のタンブル流Eに対し上流側である平面11を高くしているため段差12がタンブル流Eを阻害することはない。そのため、図16に示すようにタンブル流Eによって混合気Fは燃焼室内に均一に拡散し、燃焼に理想的な均一混合気を形成しやすくなる。また、段差12は2mm以下と浅くしているためピストン3表面積は平面なピストンと殆ど同じであり、冷却損失の小さい効率の良い燃焼が可能となる。
第二の実施例について説明する。本実施例で用いるピストン形状を図17に示す。第一の実施例との差は、ピストン3の曲面10の配置を、直線に沿ってではなく曲線にそって配置したことであり、第二の実施例はピストン形状のバリエーションを示したものである。ピストン3表面から段差12までの距離は第一の実施例と同様に2mmとなっている。ピストン以外の形状は実施例一と同様である。作用及び効果は実施例一と同じであるため記述を省略する。
第三の実施例について説明する。本実施例で用いるピストン形状を図18に示す。本実施例も第二の実施例と同様にピストン形状のバリエーションを示したもので、第一及び第二の実施例と異なりピストンフラット面に対し曲面10が深くなるようにしたものである。ピストンフラット面から曲面10の最も低い所までの深さは2mmとなっている。第三の実施例においても第一及び第二の実施例と同様に段差12及び側壁13を設けている。作用及び効果は実施例一と同じであるため記述を省略する。
第四の実施例について説明する。本実施例で用いるピストン形状を図19に示す。本実施例もピストン形状のバリエーションを示したものである。上述の第一から第三の実施例と異なる点は、吸気側にも段差12を設け、窪みに対して全周に曲面で構成された面を設けたことである。窪みの深さは2mmである。このような形状であっても第一の実施例と同様の効果を得ることが出来る。
次に第5の実施例について説明する。本実施例ではエンジン構成は第一の実施例と同じであり、異なる点は図20〜図22に示す燃料噴射弁を用いていることである。第一の実施例では6本の燃料を噴射していたが、本実施例では4本となっている。本特許における効果をえるためにはプラグ4の下部方向に向けた上側噴霧15a,上側噴霧15aと点火プラグ4と同一面上にある中心噴霧15dが必要であり、それ以外は自由方向を決定してもかまわない。このような噴霧形状においても実施例一〜実施例四のピストン形状と組み合わせることにより冷機始動時の燃焼を安定させ、すすの生成を抑制させることが出来る。
次に第六の実施例について説明する。本実施例ではエンジン構成は第一の実施例と同じであり、異なる点は図23〜図25に示す燃料噴射弁を用いていることである。第一の実施例と異なる点は、上側噴霧15aを形成する噴孔14aの直径を大きくし、上側噴霧
15aの流量を大きくしたことである。上側噴霧15aを多くすることにより燃焼室内に生成される空気流動Aの勢いが増し、中心噴霧15dから気化した混合気Dをより点火プラグ4方向へ上昇させやすくなりより燃焼が安定する効果を得られる。
次に第7の実施例について説明する。本実施例ではエンジン構成は第一の実施例と同じであり、異なる点は図26〜図28に示す燃料噴射弁を用いていることである。第一の実施例と異なる点は、上側噴霧及び中心噴霧を複数の噴霧で構成したことである。上側噴霧38a,38b,38fはそれぞれ噴孔37a,37b,37fによって生成され、中心噴霧38c,38d,38eはそれぞれ噴孔37c,37d,37eによって生成される。本実施例でも第一の実施例と同様の効果を得ることができ、上側噴霧及び下側噴霧がそれぞれ複数の噴霧で構成されても冷機始動時における燃焼安定性の向上、及びすすの抑制を抑えることができる。
実施例1における構成を示す。 実施例1におけるピストン形状を示す。 実施例1における噴霧外観形状を示す。 実施例1における噴霧の水平断面形状を示す。 実施例1における燃料噴射弁のノズル部を示す。 本発明におけるエンジン全体図を示す。 実施例1における燃料噴射直後の様子を示す。 実施例1における空気流動の概要を示す。 実施例1における燃焼室内の混合気の様子を示す。 実施例1における点火時期での様子を示す。 実施例1における噴霧のピストンへの衝突位置を示す。 実施例1における噴霧によって生じる空気流動を示す。 実施例1における噴霧衝突位置とピストン形状の関係を示す。 実施例1における均質条件での燃料噴射直後の様子を示す。 実施例1における均質条件での混合気の様子を示す。 実施例1における均質条件での圧縮行程の様子を示す。 実施例2におけるピストン形状を示す。 実施例3におけるピストン形状を示す。 実施例4におけるピストン形状を示す。 実施例5における噴霧外観形状を示す。 実施例5における噴霧の水平断面形状を示す。 実施例5における燃料噴射弁のノズル部を示す。 実施例6における噴霧外観形状を示す。 実施例6における噴霧の水平断面形状を示す。 実施例6における燃料噴射弁のノズル部を示す。 実施例7における噴霧外観形状を示す。 実施例7における噴霧の水平断面形状を示す。 実施例7における燃料噴射弁のノズル部を示す。
符号の説明
3 ピストン
4 点火プラグ
9 燃料噴射弁
10 曲面
12 段差
13 側壁
15a 上側噴霧
15b,15c,15e,15f 側方噴霧
15d 中心噴霧

Claims (3)

  1. シリンダの吸気側で筒内に直接噴射可能な位置に複数の噴孔を有した燃料噴射弁を設けた筒内噴射エンジンにおいて、
    前記燃料噴射弁は、
    燃料噴射弁から点火プラグ下部に指向する上側噴霧孔と、
    燃料噴射弁からピストンへ指向し、且つ点火プラグ中心軸と前記上側噴霧孔と略同一面上にある中心噴霧孔とを備え、
    ピストン冠面の点火プラグ下の位置に、吸気側が低く、排気側が高くなっている第1の段差と、低くなった吸気側のピストン面の側方にシリンダ外周側が高くなる第2の段差を設け、
    前記第一の段差と前記第2の段差とはともに前記ピストン冠面の直径の1から5%の高さであり、
    圧縮行程上死点前40度に燃料を噴射した時に、前記上側噴霧孔から噴射された燃料噴霧が、点火プラグ下の段差と側方の段差に囲まれた範囲に衝突することを特徴とする筒内噴射エンジン。
  2. 点火プラグ下の段差の稜線が直線で構成されることを特徴とする請求項1記載の筒内噴射エンジン。
  3. 点火プラグ下の段差の稜線が曲線で構成されることを特徴とする請求項1記載の筒内噴射エンジン。
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