JP7076844B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサ素子に導電性高分子を含む電解コンデンサに関する。
従来の電解コンデンサは特許文献1に開示されている。この電解コンデンサは有底筒状の本体ケース内にコンデンサ素子を収納し、本体ケースの開口部がゴム等の封口体により封口される。
コンデンサ素子は誘電体被膜が形成された陽極箔と対向陰極箔とをセパレータを介して巻回して形成される。コンデンサ素子には導電性高分子及び電解液が含浸される。導電性高分子の粒子の分散液中にコンデンサ素子を浸漬し、取り出して乾燥させることにより導電性高分子がコンデンサ素子に含浸される。また、電解液中にコンデンサ素子を浸漬することにより、電解液がコンデンサ素子に含浸される。
上記構成の電解コンデンサによると、陽極箔と対向陰極箔との間に導電性高分子が配されるため、電解コンデンサのESRを低くすることができる。また、電解液により誘電体被膜の欠陥が修復され、電解コンデンサの耐電圧を高くすることができる。
特開2008-10657号公報(第4頁-第13頁、第1図)
しかしながら、上記従来の電解コンデンサによると、コンデンサ素子の陽極箔、セパレータ及び対向陰極箔は径方向に互いに密接する。このため、導電性高分子の粒子の分散液から取り出されたコンデンサ素子を乾燥させる際に、分散媒がコンデンサ素子の軸方向から抜け出す。この時、導電性高分子の粒子は急速に流れる分散媒とともに軸方向に移動し、軸方向の端部に集中して配される。従って、対向する陽極箔と対向陰極箔との間で導電性高分子が配されない範囲が大きく、ESRを充分低くできない問題があった。
本発明は、ESRの低い電解コンデンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、セパレータを介して第1電極体と第2電極体とを巻回して電解液を保持するコンデンサ素子を本体ケース内に収納した電解コンデンサにおいて、前記第1電極体と前記第2電極体との間に導電性高分子の粒子が稠密状態で前記セパレータの長手方向に延びて配される導電性高分子粒子帯を有し、前記導電性高分子粒子帯内にセルロース誘導体が含まれるとともに、前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の中心線に対して少なくとも一方の領域内で、前記セパレータの短手方向に半分以上設けられることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサにおいて、前記セルロース誘導体が前記電解液に含まれることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサにおいて、前記セルロース誘導体が45℃以上の加熱によって水をゲル化させるゲル化剤であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサにおいて、前記セルロース誘導体が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのいずれかであること特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサにおいて、前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の両端部間に亙って設けられることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサにおいて、前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の一端部と中央部との間に亙って設けられることを特徴としている。
また本発明は、電解液を保持するコンデンサ素子を本体ケース内に収納した電解コンデンサの製造方法において、
セパレータを介して第1電極体と第2電極体とを巻回して前記コンデンサ素子をロール状に形成する巻回工程と、
前記コンデンサ素子をセルロース誘導体の水溶液に浸漬するセルロース誘導体浸漬工程と、
前記水溶液から取り出した前記コンデンサ素子を乾燥させる第1乾燥工程と、
前記第1乾燥工程後に前記コンデンサ素子を導電性高分子の分散液に浸漬する導電性高分子浸漬工程と、
前記分散液から取り出した前記コンデンサ素子を乾燥させる第2乾燥工程と、
前記第2乾燥工程後に前記第1電極体と前記第2電極体との間に電解液を保持させる電解液保持工程とを備えることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサの製造方法において、前記第2乾燥工程で前記コンデンサ素子を45℃以上の環境下で乾燥させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の電解コンデンサの製造方法において、前記セルロース誘導体が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのいずれかであることを特徴としている。
本発明によると、導電性高分子の粒子が稠密状態でセパレータの長手方向に延びる導電性高分子粒子帯がセパレータの短手方向の中心線に対して少なくとも一方の領域内で、セパレータの短手方向に半分以上設けられる。このため、導電性高分子が第1電極体と第2電極体との間の広い範囲に配される。従って、電解コンデンサのESRを低くすることができる。
また本発明によると、第1電極体、セパレータ及び第2電極体を巻回したコンデンサ素子をセルロース誘導体の水溶液に浸漬して乾燥させた後、導電性高分子の分散液に浸漬して乾燥させる。これにより、導電性高分子の分散液はコンデンサ素子に保持されたセルロース誘導体の溶解によって粘度が高くなり、乾燥時に分散媒の軸方向への移動が緩慢になる。このため、導電性高分子の粒子の軸方向の移動が抑制され、導電性高分子が第1電極体と第2電極体との間の広い範囲に配される。従って、電解コンデンサのESRを低くすることができる。
本発明の実施形態に係る電解コンデンサを上方から見た斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサを下方から見た斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ本体を示す正面断面図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子を示す斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサの絶縁シートの設置状態を示す斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサの絶縁シートの設置状態を示す斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサの製造工程を示す工程図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子の第1乾燥工程後の状態を説明する斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子の第2乾燥工程後の状態を説明する斜視図 本発明の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子の第2乾燥工程後の他の状態を説明する斜視図 本発明の実施形態及び比較例に係る電解コンデンサの第1電極体を示す撮影画像
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は一実施形態の電解コンデンサ1を上方から見た斜視図及び下方から見た斜視図を示している。電解コンデンサ1はコンデンサ本体2と座板6とを備えている。座板6は合成樹脂により形成され、コンデンサ本体2を保持する。座板6には一対の貫通孔6a及び貫通孔6bが設けられる。後述するコンデンサ本体2に設けられたリード端子7、8は貫通孔6a、6bに挿通して折曲され、回路基板に半田付けされる。
図3はコンデンサ本体2の正面断面図を示している。コンデンサ本体2は本体ケース3、コンデンサ素子10、絶縁シート4及び封口体5を備えている。本体ケース3はアルミニウム等の金属により断面円形の有底筒状に形成され、円筒状の周壁3bの一端を端壁3aにより閉塞して他端に開口部3cを開口する。
コンデンサ素子10は本体ケース3に収納され、後述する第1電極体11及び第2電極体12(図4参照)にそれぞれ接続されたリード端子7、8が延出される。
封口体5は絶縁体の弾性材料(ゴム等)の成形品により円板状に形成され、一対の貫通孔5a、5bを有している。本体ケース3の開口部3cに封口体5を配した状態で本体ケース3の周面に絞り加工を施して凹部3dが形成される。これにより、封口体5が固定され、本体ケース3の開口部3cが封口体5により封口される。この時、本体ケース3に収納されたコンデンサ素子10のリード端子7、8が貫通孔5a、5bに圧入され、コンデンサ素子10が固定される。
図4はコンデンサ素子10の斜視図を示している。コンデンサ素子10は長手方向Xに延びる長尺状の第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13を有している。第1電極体11と第2電極体12とを絶縁体のセパレータ13を介して巻回してコンデンサ素子10がロール状に形成される。第1電極体11または第2電極体12の終端は巻止めテープ14によって固定される。セパレータ13の短手方向Yの幅Wは絶縁のため第1電極体11及び第2電極体12の短手方向Yの幅よりも大きく形成される。
第1電極体11はアルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の弁作用金属から成っている。第1電極体11の表面には化成処理によって酸化物の誘電体皮膜(不図示)が形成される。第2電極体12はセパレータ13を介して第1電極体11に対向し、アルミニウム等により形成される。
リード端子7は誘電体被膜を有した第1電極体11に接続され、リード端子8は第2電極体12に接続される。尚、第1電極体11及び第2電極体12に誘電体被膜を設けてもよい。
コンデンサ素子10の第1電極体11と第2電極体12との間には導電性高分子が配される。また、コンデンサ素子10には電解液が保持される。
図5及び図6は絶縁シート4の設置状態の斜視図を示している。図5は本体ケース3の内側を見た図を示しており、図6は本体ケース3を省いたコンデンサ素子10の上部を示している。
絶縁シート4は天然セルロース繊維または合成樹脂繊維を積層して形成され、本体ケース3の端壁3aとコンデンサ素子10との間に配される。絶縁シート4によって本体ケース3を介した第1電極体11と第2電極体12との短絡が防止される。
また、絶縁シート4は正方形に形成され、絶縁シート4の対角線は本体ケース3の内径よりも大きくなっている。このため、絶縁シート4は本体ケース3の端壁3a(図3参照)上に配される底面部4aと、底面部4aから折曲して周壁3b上に配される側面部4bとを有する。絶縁シート4を長方形に形成してもよく、平行四辺形(菱形を含む)に形成してもよい。
また、絶縁シート4にビタミン類酸化防止剤(ビタミンC等)、アミン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、糖類酸化防止剤等の酸化抑制剤を保持してもよい。これにより、コンデンサ本体2の封口時に閉じ込められる空気や、経年使用により侵入する空気等の酸化性物質が酸化抑制剤によって補足または酸化性の低い化合物に化学変化する。このため、導電性高分子の酸化を抑制して電解コンデンサ1の経時的なESRの増加を抑制することができる。
図7は電解コンデンサ1の製造工程を示す工程図である。電解コンデンサ1は素子形成工程、組立工程、洗浄工程、エージング工程及び検査工程を順に行って形成される。また、コンデンサ素子10を形成する素子形成工程は、陽極化成工程、端子形成工程、巻回工程、素子化成工程、セルロース誘導体浸漬工程、第1乾燥工程、導電性高分子浸漬工程、第2乾燥工程及び電解液保持工程が順に行われる。
陽極化成工程では、まず弁作用金属から成る第1電極体11の表面をエッチング処理により粗面化する。エッチング処理を施した第1電極体11は化成液中で陽極酸化され、表面に酸化膜から成る誘電体皮膜が形成される。
端子形成工程では第1電極体11及び第2電極体12の一端にリード端子7、8のリードタブ(不図示)がカシメによって接合される。
巻回工程ではセパレータ13を介して第1電極体11と第2電極体12とを巻回し、コンデンサ素子10がロール状に形成される。コンデンサ素子10の終端は巻き止めテープ14によって固定される。
素子化成工程ではコンデンサ素子10を化成液中に浸漬して陽極酸化する。これにより、巻回工程等で欠損した誘電体皮膜が修復される。
セルロース誘導体浸漬工程では、セルロース誘導体21(図8参照)の水溶液内に、コンデンサ素子10を浸漬する。第1乾燥工程ではセルロース誘導体21(図8参照)の水溶液から取り出したコンデンサ素子10を乾燥させる。
図8はコンデンサ素子10の第1乾燥工程後の状態を説明する斜視図である。セルロース誘導体浸漬工程により第1電極体11と第2電極体12との間にセルロース誘導体21の水溶液が保持され、第1乾燥工程によって溶媒である水が蒸発する。これにより、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13の表面にはセルロース誘導体21が付着する。
尚、図8及び後述する図9、図10において、コンデンサ素子10のセパレータ13の表面を図示しているが、第1電極体11及び第2電極体12の表面も同様である。また説明の便宜上、セルロース誘導体21を粒子状に記載しているが、セルロース誘導体21は膜状に形成される。
セルロース誘導体21として、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が用いられる。
これらのセルロース誘導体21はセルロースの水酸基の一部が置換されているため、セルロースの水酸基による分子内水素結合が弱まり水に溶解しやすい。セルロース誘導体21の水溶液は0.05%以上の濃度でコンデンサ素子10に含浸することで、後述するように短手方向Yに幅の広い導電性高分子粒子帯23(図9参照)を形成し易くなる。また、セルロース誘導体21の水溶液は2%以下の濃度であればコンデンサ素子10内に含浸し易い。
また、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロースは、水酸基の一部を脂肪酸エステル等に置換することで疎水化してもよい。これにより、ヒドロキシアルキルセルロースの水溶性を調整し、水への溶解時にママコ発生を抑制することができる。
導電性高分子浸漬工程では、導電性高分子22の粒子を分散媒に分散した分散液にコンデンサ素子10を浸漬し、分散液をコンデンサ素子10に含浸させる。本実施形態では分散媒として水を用い、コンデンサ素子10は導電性高分子22の粒子の水分散液に浸漬される。
コンデンサ素子10が導電性高分子22の水分散液に浸漬されると、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13の相互間に導電性高分子22の粒子が稠密状態で一様に配される。また、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13に付着していたセルロース誘導体21の一部が分散媒に溶解する。これにより、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13の近傍で導電性高分子22の水分散液の粘度が高くなる。
第2乾燥工程では導電性高分子22の水分散液から取り出したコンデンサ素子10を乾燥させる。コンデンサ素子10を45℃以上の温度(例えば、100℃~200℃)で乾燥させると迅速に乾燥するためより望ましい。
図9はコンデンサ素子10の第2乾燥工程後の状態を説明する斜視図である。第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13は径方向に互いに密接する。このため、コンデンサ素子10に含浸した導電性高分子22の水分散液の分散媒は乾燥時にコンデンサ素子10の軸方向から抜け出す。この時、セルロース誘導体21が溶解した導電性高分子22の水分散液は乾燥時の高温でも粘度が高いため水の移動が緩慢となる。
このため、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13上の導電性高分子22の粒子は乾燥前の位置からの移動量が少ない。従って、導電性高分子22の粒子は乾燥前の位置を保持して第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13上に付着する。また、水分散液に溶解したセルロース誘導体21が乾燥により第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13上に再付着する。
これにより、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13上には第2乾燥工程で付着した導電性高分子22の粒子が略連続的に一様に配される。即ち、第1電極体11と第2電極体12との間には、導電性高分子22の粒子が稠密状態でセパレータ13の長手方向Xに延びた帯状の導電性高分子粒子帯23が形成される。導電性高分子粒子帯23には、導電性高分子22の粒子の層内に閉じ込められたセルロース誘導体21及び第2乾燥工程で再付着したセルロース誘導体21が含まれる。
この時、セルロース誘導体21として、45℃以上の加熱によって水をゲル化させるゲル化剤を用いるとより望ましい。これにより、第2乾燥工程でコンデンサ素子10を45℃以上の雰囲気に加熱して乾燥させると、セルロース誘導体21が溶解した水分散液が物理ゲルに変化する。このため、水が沸騰する100℃程度の温度でも水の移動がより緩慢となり、導電性高分子22の移動をより少なくできる。
上記のゲル化剤として、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いることができる。
尚、図9において理解を容易にするために、導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの端縁とセパレータ13の短手方向Yの端縁とを離れて示している。導電性高分子22の水分散液は短手方向Yの端縁からコンデンサ素子10に含浸されるため、通常、導電性高分子粒子帯23はセパレータ13の短手方向Yの端縁から形成される。
導電性高分子粒子帯23はセパレータ13の短手方向Yの両端部間に亙って設けられる即ち、導電性高分子粒子帯23はセパレータ13の短手方向Yの中心線Cにより区分した第1領域26及び第2領域27内に形成される。第1、第2領域26、27の短手方向Yの幅Dはセパレータ13の短手方向Yの幅Wの1/2である。
この時、第1領域26内の導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの幅A1は第1領域26の短手方向Yの幅Dの半分以上になっている。また、第2領域27内の導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの幅A2は第2領域27の短手方向Yの幅Dの半分以上になっている。
これにより、導電性高分子22が第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13の広い範囲に偏りが少ない状態で存在する。従って、電解コンデンサ1のESRを低くすることができる。
また、セルロース誘導体21の粘性が高い場合に導電性高分子22の水分散液の粘度の上昇が大きくなり、水分散液がコンデンサ素子10の内部まで含浸されない場合がある。図10はこの状態のコンデンサ素子10の第2乾燥工程後の状態を説明する斜視図である。短手方向Yの端縁からコンデンサ素子10に含浸される水分散液が中心線Cに到達しないため、導電性高分子粒子帯23は短手方向Yに分割して形成される。
この時、上記と同様に、第1領域26内の導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの幅A1は第1領域26の短手方向Yの幅Dの半分以上になっている。また、第2領域27内の導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの幅A2は第2領域27の短手方向Yの幅Dの半分以上になっている。従って、電解コンデンサ1のESRを低くすることができる。
尚、導電性高分子浸漬工程で電解液にコンデンサ素子10の軸方向の一端部のみを導電性高分子の水分散液に浸漬して他端部を水分散液に非浸漬状態にしてもよい。これにより、導電性高分子粒子帯23がセパレータ13の短手方向Yの一端部と中央部との間に亙って設けられる。この時、第1領域26または第2領域27の少なくとも一方において、短手方向Yに導電性高分子粒子帯23が半分以上形成されると、上記と同様に広い範囲に導電性高分子22が配される。
電解液保持工程ではコンデンサ素子10を非水系の電解液中に浸漬する。これにより、コンデンサ素子10に電解液が保持される。また、第1電極体11、第2電極体12及びセパレータ13上のセルロース誘導体21(図9参照)は電解液に浮遊して含まれる。電解液はγ-ブチロラクトン等の極性溶媒に有機酸または有機酸塩の電解質が溶解される。電解液としてボロジサリチル酸のγ-ブチロラクトン溶液を用いることができる。
溶媒中の電解質の濃度は特に制限されるものではなく、例えば、5~50重量%とすることができる。また、コンデンサ素子10の浸漬時間はサイズに応じて異なるが、例えば、1秒~数時間、好ましくは1秒~5分とすることができる。また、コンデンサ素子10の浸漬温度は特に制限されないが、例えば、0℃~80℃、好ましくは10℃~40℃とすることができる。
組立工程では本体ケース3の開口部3cに封口体5を装着する。そして、封口体5に対向した本体ケース3の周面に絞り加工を施して凹部3dを形成するとともに、開口部3cの周縁にカーリング加工が施される。これにより、コンデンサ素子10を収納した本体ケース3が封口される。
洗浄工程では本体ケース3の外面に付着した電解液による汚れが洗浄される。エージング工程では、リード端子7、8間に定格電圧または定格電圧よりも高電圧を印加しながら、例えば、約125℃で約1時間のエージング処理を行う。エージング処理によって第1電極体11の切断面やリード端子7の接続部分等に生じる誘電体皮膜の欠陥が修復される。
検査工程では電解コンデンサ1の外観及び特性が検査される。これにより、電解コンデンサ1が完成する。
本実施形態によると、導電性高分子22の粒子が稠密状態でセパレータ13の長手方向Xに延びる導電性高分子粒子帯23が第1電極体11と第2電極体12との間に設けられる。導電性高分子粒子帯23はセパレータ13の短手方向Yの中心線Cに対して少なくとも一方の領域(第1領域26または第2領域27)内で、セパレータ13の短手方向Yに半分以上設けられる。このため、導電性高分子22が第1電極体11と第2電極体12との間の広い範囲に配される。従って、電解コンデンサ1のESRを低くすることができる。この時、導電性高分子粒子帯23内にセルロース誘導体21が含まれる。
また、電解液にセルロース誘導体21が含まれるため、電解液の粘度を高くすることができる。これにより、高温環境下でも電解液の蒸散が抑制され、電解コンデンサ1の経時的なESRの増加を抑制することができる。
また、セルロース誘導体21として45℃以上の加熱によって水をゲル化させるゲル化剤を用いると、セルロース誘導体浸漬工程、第1乾燥工程、導電性高分子浸漬工程及び第2乾燥工程を順に行った際に、セルロース誘導体21が溶解した水が第2乾燥工程で物理ゲルに変化する。これにより、導電性高分子22の粒子の移動を少なくして広い範囲に導電性高分子22を容易に配することができる。
また、セルロース誘導体21が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのいずれかであると、セルロース誘導体21が溶解した水を容易に物理ゲルに変化させることができる。
また、導電性高分子粒子帯23がセパレータ13の短手方向Yの両端部間に亙って設けられるので、導電性高分子22が第1電極体11と第2電極体12との間のより広い範囲に配される。従って、電解コンデンサ1のESRをより低くすることができる。
また、導電性高分子粒子帯23がセパレータ13の短手方向Yの一端部と中央部との間に亙って設けられると、導電性高分子22が第1電極体11と第2電極体12との間のより広い範囲に配される。従って、電解コンデンサ1のESRをより低くすることができる。
また、セルロース誘導体浸漬工程でコンデンサ素子10をセルロース誘導体21の水溶液に浸漬し、第1乾燥工程で乾燥させる。その後、導電性高分子浸漬工程でコンデンサ素子10を導電性高分子22の分散液に浸漬し、第2乾燥工程で乾燥させる。これにより、導電性高分子22の分散液はコンデンサ素子10に保持されたセルロース誘導体21の溶解によって粘度が高くなり、乾燥時に分散媒の軸方向への移動が緩慢になる。このため、導電性高分子22の粒子の軸方向の移動が抑制され、導電性高分子22が第1電極体11と第2電極体12との間の広い範囲に配される。従って、電解コンデンサ1のESRを低くすることができる。
また、第2乾燥工程でコンデンサ素子10を45℃以上の環境下で乾燥させるので、セルロース誘導体21にゲル化剤を用いることでセルロース誘導体21が溶解した水を物理ゲルに変化させることができる。これにより、乾燥時に導電性高分子22の分散媒の軸方向への移動がより緩慢になり、導電性高分子22の粒子の移動をより少なくすることができる。
以下に本実施形態の電解コンデンサ1の特性評価を行うために形成した実施例及び比較例について説明する。
実施例1の電解コンデンサ1は本体ケース3の外形寸法をφ6.3mm×H7.7mmとし、定格63V-15μFのコンデンサ素子10を作成した。電解液にはボロジサリチル酸のγ-ブチロラクトン溶液を用いている。
また、セルロース誘導体浸漬工程において、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液にコンデンサ素子10を浸漬した。ヒドロキシプロピルメチルセルロースには三昌(株)社製NEOVISCO(登録商標)?MC HM4000Sを用いている。また、セルロース誘導体の水溶液の濃度を0.5%にしている。
実施例2の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例1と同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて水溶液の濃度を1.0%にしている。その他の条件は実施例1と同一である。
実施例3の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例1に対して粘性が同じでゲル化温度の高いヒドロキシプロピルメチルセルロース(三昌(株)社製NEOVISCO?MC RM4000)を用いている。また、セルロース誘導体の水溶液の濃度を0.5%にしている。その他の条件は実施例1と同一である。
実施例4の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例3と同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて水溶液の濃度を1.0%にしている。その他の条件は実施例3と同一である。
実施例5の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例3に対して粘性が高くゲル化温度が同じヒドロキシプロピルメチルセルロース(三昌(株)社製NEOVISCO?MC RM15000S)を用いている。また、セルロース誘導体の水溶液の濃度を0.5%にしている。その他の条件は実施例3と同一である。
実施例6の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例5と同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて水溶液の濃度を1.0%にしている。その他の条件は実施例5と同一である。
実施例7の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例5に対して粘性が高くゲル化温度が同じヒドロキシプロピルメチルセルロース(三昌(株)社製NEOVISCO?MC RM30000S)を用いている。また、セルロース誘導体の水溶液の濃度を0.5%にしている。その他の条件は実施例5と同一である。
実施例8の電解コンデンサ1は、セルロース誘導体浸漬工程において、実施例7と同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて水溶液の濃度を1.0%にしている。その他の条件は実施例7と同一である。
[比較例]
また、比較例として、セルロース誘導体浸漬工程を省いて電解コンデンサ1を形成した。セルロース誘導体浸漬工程以外の条件は実施例1と同一である。
Figure 0007076844000001
表1は各実施例及び比較例の100kHzにおけるESR(単位:mΩ)を測定した結果を示している。表1に示すように、実施例1~8の電解コンデンサ1のESRが低いが、比較例のESRが高くなっている。これにより、セルロース誘導体浸漬工程を設けて導電性高分子粒子帯23の短手方向Yの幅を広く形成することにより、電解コンデンサ1のESRを低くすることができる。
また、実施例1~7は前述の図9に示すように導電性高分子粒子帯23がセパレータ13の短手方向Yの両端部間に亙って形成された。実施例8はセルロース誘導体の粘性及び濃度が高いため、前述の図10に示すように導電性高分子粒子帯23がセパレータ13の短手方向Yに分割して形成された。
図11(a)及び図11(b)はそれぞれ実施例1及び比較例の第1電極体11のSEMによる撮影画像を示している。同図において、第1電極体11の短手方向Yの幅W’は5mmである。また、第1電極体11内の黒い部分が導電性高分子22である。
図11によると、実施例1では導電性高分子22の粒子が稠密状態の導電性高分子粒子帯23が長手方向Xに延びて短手方向Yに広い幅で形成されている。これに対して、比較例では導電性高分子22が短手方向Yの両端部に集中し、中央部では分散して配される。このため、実施例1のESRを比較例のESRよりも低くすることができる。
本発明は、電解コンデンサ及び電解コンデンサを制御回路に実装した自動車、電子機器等に利用することができる。
1 電解コンデンサ
2 コンデンサ本体
3 本体ケース
3a 端壁
3b 周壁
4 絶縁シート
5 封口体
6 座板
7、8 リード端子
10 コンデンサ素子
11 第1電極体
12 第2電極体
13 セパレータ
14 テープ
21 セルロース誘導体
22 導電性高分子
23 導電性高分子粒子帯
26 第1領域
27 第2領域
C 中心線

Claims (9)

  1. セパレータを介して第1電極体と第2電極体とを巻回して電解液を保持するコンデンサ素子を本体ケース内に収納した電解コンデンサにおいて、前記第1電極体と前記第2電極体との間に導電性高分子の粒子が稠密状態で前記セパレータの長手方向に延びて配される導電性高分子粒子帯を有し、前記導電性高分子粒子帯内にセルロース誘導体が含まれるとともに、前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の中心線に対して少なくとも一方の領域内で、前記セパレータの短手方向に半分以上設けられることを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 前記セルロース誘導体が前記電解液に含まれることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記セルロース誘導体が45℃以上の加熱によって水をゲル化させるゲル化剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記セルロース誘導体が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのいずれかであること特徴とする請求項3に記載の電解コンデンサ。
  5. 前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の両端部間に亙って設けられることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  6. 前記導電性高分子粒子帯が前記セパレータの短手方向の一端部と中央部との間に亙って設けられることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  7. 電解液を保持するコンデンサ素子を本体ケース内に収納した電解コンデンサの製造方法において、
    セパレータを介して第1電極体と第2電極体とを巻回して前記コンデンサ素子をロール状に形成する巻回工程と、
    前記コンデンサ素子をセルロース誘導体の水溶液に浸漬するセルロース誘導体浸漬工程と、
    前記水溶液から取り出した前記コンデンサ素子を乾燥させる第1乾燥工程と、
    前記第1乾燥工程後に前記コンデンサ素子を導電性高分子の分散液に浸漬する導電性高分子浸漬工程と、
    前記分散液から取り出した前記コンデンサ素子を乾燥させる第2乾燥工程と、
    前記第2乾燥工程後に前記第1電極体と前記第2電極体との間に電解液を保持させる電解液保持工程とを備えることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
  8. 前記第2乾燥工程で前記コンデンサ素子を45℃以上の環境下で乾燥させることを特徴とする請求項7に記載の電解コンデンサの製造方法。
  9. 前記セルロース誘導体が、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の電解コンデンサの製造方法。
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