JP7072487B2 - 電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子7を示す斜視図であり、図2は、コンデンサ素子7を有する電解コンデンサ10の構成を示す断面図である。図1に示すように、ハイブリッドコンデンサにおいては、エッチング処理および酸化皮膜形成処理が施された陽極箔1と陰極箔2とが電解紙(セパレータ)3を介して巻回され、素子止めテープ(図示せず)で固定されてコンデンサ素子7が形成されている。陽極箔1および陰極箔2には、陽極および陰極の引き出しリード線4および5が接続される。
両電極箔間に、図1に示す電解紙3を介して円筒形のコンデンサ素子7に巻取りながら、電極引き出しリードを陽極箔1および陰極箔2の各々に接続する。最後に、巻き終わりを素子止めテープ(図示せず)で止める(ステップS101)。電極引き出しリードと電極箔との接続方法としては、針穴加締方法やコールド加締(冷間圧着)、超音波溶接加締等を例示することができる。また、コンデンサ素子7に対して、封口体8を取り付ける。
陽極箔の切り口や、陽極引き出しリード4及び陰極引き出しリード5の取り付け時に欠損した、誘電体酸化皮膜の修復(以下、化成処理)を行う(ステップS102)。化成処理に用いる化成液は、カルボン酸基を有する有機酸塩類、リン酸等の無機酸塩類の溶質を有機溶媒または無機溶媒に溶解した化成液が使用されるが、本実施形態では、溶質にアジピン酸アンモニウムを主体とした水溶媒に溶解させ、濃度0.1wt%~2wt%化成液を用いて、電圧を印加し、化成処理を行う。その後、熱処理と化成処理を数回繰り返すことにより、強靭な誘電体酸化皮膜が形成される。ここで行う熱処理は200℃~300℃の温度範囲で数十分程度行う。
次に、電解コンデンサの陰極層である導電性高分子層の形成を行う(ステップS103)。化成処理を行ったコンデンサ素子7に、導電性高分子(以下、PEDOT/PSS)を水に分散させた水溶液を減圧含浸させる。含浸時の浸漬深さは、図4に示すように、液面21がコンデンサ素子7の巻回軸方向の長さLの1/2~2/3となるようにしている。次に、素子を引き上げ、30℃の室温中で乾燥(導電性高分子の乾燥)を行うことで、コンデンサ素子7に導電性高分子層を形成させる。
PEDOT/PSSの配向性を高めるため、高沸点溶剤浸漬及び乾燥処理を行う(ステップS104)。導電性高分子層を形成させたコンデンサ素子7を、エチレングリコール(以下、EG)とポリグリセリン(以下、PG)を所定の重量比で混合した高沸点溶剤に含浸させる。その後、PEDOT/PSSの再配向性を促進させるため、60℃の減圧下で4時間乾燥させる(EG乾燥)。
導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサの場合は、本工程を実施する。導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサの場合は、本工程を行なわない。高沸点溶剤浸漬及び乾燥処理を行った後、減圧や加圧等によりコンデンサ素子7に駆動用電解液を含浸させる(ステップS105)。電解液は微量の溶質・安定剤を含む溶液として、沸点200℃以上の有機溶媒との混合溶液である。本実施形態では、γ-バレロラクトンを主溶媒とした。また、この時の含浸時間は、コンデンサ素子7のサイズや駆動用電解液の種類によって異なるが、一般的に素子サイズが大きくなるほど含浸時間も長くなる。その後、過剰な駆動用電解液を遠心分離機にて、ある一定量取り除く。
電解質を含浸したコンデンサ素子7を金属ケース内に収納し、金属ケースの開口部を封口体10で封止するとともにカーリング加工を施し気密を保持する。(ステップS106)。
続いて、125℃の温度条件にてコンデンサに所定の電圧を印加しエージング処理を施し(ステップS107)、電解コンデンサが完成する。本実施形態における電解コンデンサは、直径6.5mm、長さ5.8mm、定格電圧35V、静電容量47μFである。
比較例は、EGとPGを100:0の重量比とした(すなわち、EGのみを用いた)極性溶媒に含浸させたコンデンサ素子を使用した電解コンデンサである。
本実施例1は、EGとPGを95:5の重量比で混合した高沸点溶剤に含浸させたコンデンサ素子を使用した電解コンデンサである。
本実施例2は、EGとPGを90:10の重量比で混合した高沸点溶剤に含浸させたコンデンサ素子を使用した電解コンデンサである。
本実施例3は、EGとPGを85:15の重量比で混合した高沸点溶剤に含浸させたコンデンサ素子を使用した電解コンデンサである。
本実施例4は、EGとPGを80:20の重量比で混合した高沸点溶剤に含浸させたコンデンサ素子を使用した電解コンデンサである。
比較例の電解コンデンサにおけるEG乾燥後は、Capは44.7μF、tanδは0.013、ESRは21.5mΩであり、160℃乾燥後は、Capは39.5μF、tanδは0.060、ESRは25.5mΩである。従って、EG乾燥後から160℃乾燥後のESRの変化量は1.19倍である。
比較例の電解コンデンサにおけるエージング後は、120HzにおけるCapは44.2μF、120Hzにおけるtanδは0.017、120HzにおけるESRは0.50mΩ、100kHzにおけるESRは0.0282mΩ、1分間(1min)のリーク電流(LC)は0.8μAである。また、リフロー後は、120HzにおけるCapは43.4μF、120Hzにおけるtanδは0.024、120HzにおけるESRは0.74mΩ、100kHzにおけるESRは0.0345mΩ、1分間(1min)のリーク電流(LC)は92.4μAである。従って、エージング後からリフロー後のCapの変化率(ΔC/Co)は-1.9%である。また、エージング後からリフロー後のESR変化率は、120Hzにおいては1.47倍であり、100kHzにおいては1.22倍である。
比較例の電解コンデンサにおけるラッシュ試験前は、120HzにおけるCapは43.3μF、120Hzにおけるtanδは0.024、120HzにおけるESRは0.74mΩ、100kHzにおけるESRは0.0342mΩ、1分間(1min)のリーク電流(LC)は66.7μAである。また、ラッシュ試験後は、120HzにおけるCapは42.7μF、120Hzにおけるtanδは0.079、120HzにおけるESRは2.45mΩ、100kHzにおけるESRは0.0381mΩ、1分間(1min)のリーク電流(LC)は43.4μAである。従って、ラッシュ試験前後のCapの変化率は-1.39%である。また、ラッシュ試験前からラッシュ試験後のESRの変化率は、120Hzにおいては3.31倍であり、100kHzにおいては1.11倍である。
比較例の電解コンデンサについて、120HzにおけるCapは、-55℃の温度環境下では35.1μFであり、20℃の温度環境下では42.1μFである。従って、Capの変化率は-16.6%である。
2 陰極箔
3 電解紙(セパレータ)
4、5 引き出しリード線
6 座板
7 コンデンサ素子
8 封口体
12 外装ケース
Claims (3)
- 電解紙を介して弁金属の陽極箔と陰極箔とを対向させ、巻回してなるコンデンサ素子を有する電解コンデンサの製造方法であって、
前記コンデンサ素子の誘電体酸化皮膜の表面に導電性高分子層を形成する工程と、
前記導電性高分子層が形成された前記コンデンサ素子に対して、極性溶媒からなる第1の溶媒に当該第1の溶媒よりも沸点が高い第2の溶媒を添加した高沸点溶剤を含浸させる工程と、
前記高沸点溶剤が含浸された前記コンデンサ素子に対して、前記第1の溶媒の沸点よりも高く、かつ、前記第2の溶媒の沸点よりも低い温度で高温乾燥処理を施す工程と、
を備えることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。 - 前記第1の溶媒は、エチレングリコールであり、
前記第2の溶媒は、ポリグリセリンである
ことを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサの製造方法。 - 前記エチレングリコールに対する前記ポリグリセリンの添加量は、5~10wt%であることを特徴とする請求項2に記載の電解コンデンサの製造方法。
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