JP7075151B1 - トラック - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばボディの積荷容積の確保とボディへの貨物の運搬効率の向上を併せて図ることのできる新規な構造のトラックを低コストで提供可能にすることを目的とする。【解決手段】シャシ14に対してボディ16が着脱及び交換可能とされたトラック12において、ボディ16を地上に立脚状態で支持せしめる複数本の支持脚46が、ボディ16の床材28に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされており、ボディ16から車幅方向外方に離れた外方位置で複数本の支持脚46が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめたボディ16に対してシャシ14を後退させてボディ16下へ導き入れることができるようになっている一方、ボディ16の下部へ引き入れられた内方位置で複数本の支持脚46が立脚されることで、ボディ16のあおり板30の開閉に際しての支持脚46の当接が回避されるようになっていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用 展示会名:久松自動車販売株式会社,有限会社山中運送,トランスポートアトミック株式会社および日建リース工業株式会社に対する「トラックの内覧および説明会」 展示日 :令和3年1月29日
本発明は、「シャシに対してボディが恒常的固定具によって固定されて着脱及び交換を想定しない状態で搭載(架装)されたボディ固定型の基本構造を有するトラック」およびかくの如きトラックにおいて好適に採用される「ガイドライン設定具を備えたトラック」並びに「トラック用のガイドライン設定具」に関するものである。
従来から、各種貨物の運搬に用いられるトラックとして、シャシに対してボディが恒常的固定具によって固定されて着脱及び交換を想定しない状態で架装(搭載)された「ボディ固定型のトラック」が多く利用されている。しかし、このようなボディ固定型のトラックでは、積荷(貨物)をボディへ積み込んだり運び出したりする時間中に停車し続ける必要があることから、運搬効率の向上に限界があった。また、ボディの形状や構造によって積荷(貨物)の種類が制限される場合もあった。
一方、シャシに対してボディを着脱可能に架装した「ボディ着脱型のトラック」も知られている。シャシに対してボディを着脱及び交換可能とすることで、積荷を載せたボディを目的地でシャシから取り外した後、直ちに、予め積荷を積み込んだ別のボディをシャシに載せ代えることで、運搬効率の向上が図られる。また、積荷の種類などに応じて、シャシに対して形状や構造の異なるボディを載せ代えることも可能になる。
しかしながら、輸送の現場において「ボディ着脱型のトラック」は少なく、殆どのトラックが「ボディ固定型のトラック」として市場に提供されて使用されているのが現状である。その理由は、例えば以下の(ア)~(ウ)の如きである。
(ア) 「ボディ固定型のトラック」に比して「ボディ着脱型のトラック」は構造が複雑で価格も高いこと
(イ) 「ボディ固定型のトラック」に比して「ボディ着脱型のトラック」はボディ床の地上高が大きくなる分だけ積載可能容積が小さくなること
(ウ) 「ボディ着脱型のトラック」を用いた運搬効率の向上効果を享受できる場合が限定的であり、多くのトラックを備えた運送業者が定常的で回数の多い特定の輸送経路を対象にする場合などに限られること。
ところで、上記(ウ)に関しては、固定的でなく流動的な環境要因である。例えば、運送業者の新規顧客が定常的で回数の多い特定の経路を対象に輸送を要求する場合もあるし、運送業者が事業拡大したり、事業統合等によって小規模な運送業者が大規模な運送業者となることもある。また、トラックは資産として流動的な動産であり、小規模な運送業者から大規模な運送業者へ譲渡されることもある。このような変化によって、「ボディ着脱型のトラック」を用いた運搬効率の向上効果を享受できる環境に変化する場合もある。
一方、上記(ア)及び(イ)に関しては、固定的な固有要因であり、改善が望めないデメリットであった。ここにおいて、これら(ア)及び(イ)の原因は、「ボディ着脱型のトラック」では、「ボディ固定型のトラック」では不要とされる固有の機構として、ボディをシャシへ装着する際に適切な位置へ案内するガイド機構が必要とされることにある。
すなわち、「ボディ着脱型のトラック」では、地上に立脚状態で支持せしめたボディに対してシャシを後退させて、該ボディの適合位置へシャシを位置合わせするために、ボディに対してシャシを車幅方向で位置合わせする車幅方向案内機構が設けられている。蓋し、ボディとシャシとの位置合わせは、車両前後方向ではシャシを前後させることで容易に調節できるものの、前輪の操舵だけでシャシをボディへ車幅方向に位置合わせすることが難しいからである。
かかる車幅方向案内機構は、シャシのラダーフレーム上に載せたサブフレームによって実現されている。具体的には、例えば実開昭53-148408号公報や特開2004-322698号公報などに示されているように、ボディに対してシャシを車幅方向で案内する傾斜ガイド壁や、ガイドローラなどを、サブフレームによってメインフレーム上に設けた構造とされている。
このように、従来の「ボディ着脱型のトラック」では、車幅方向案内機構を必要とすることから、ボディの天部の地上高さがサブフレームの分だけ大きくなってしまうことが避けられなかった。そのために、構造が複雑になって高価となることが避けられないだけでなく、法定上で制限される最大地上高さによって、ボディ単体での高さ寸法ひいては容積が「ボディ固定型のトラック」に比して小さくなってしまうという問題があったのである。
しかも、サブフレームを含む車幅方向案内機構によるシャシ側の重量増加が避けられないことから、トラック走行時の燃費などにも悪影響があった。更に、メインフレーム上にサブフレームを設置するに際して、ボディ重量がサブフレームを介してメインフレームに載荷されて支持されることとなる。そのために、サブフレーム強度の確保も必要になることに加えて、ボディの実質的な支持面が、メインフレームの天面からサブフレームの部材高さ寸法分だけ高くなってしまい、トラックの走行安定性などへも悪影響の懸念もあった。
要するに、従来における「ボディ固定型のトラック」と「ボディ着脱型のトラック」では、基本的なボディ装着構造が異なっており、仮に「ボディ固定型のトラック」を「ボディ着脱型のトラック」に事後的に改造しようとしても、(i)サブフレームを含む車幅方向案内機構を事後的に実現することが労力や費用の点で難しく、また、(ii)ボディ自体にも高さ寸法を変更するための大幅な改造が必要となって更なる労力や費用が嵩んでしまうことが避けられなかった。それ故、事情を知る当業者は、「ボディ固定型のトラック」として市場に提供されたトラックを、事後的に「ボディ着脱型のトラック」に変更することは、現実的でないと認識していたのである。
因みに、トラックの新車市場では、良く知られているように、トラックメーカーによって製造されたキャビン付き(エンジンやトランスミッション等の走行装置を含む)のシャシに対して架装メーカー(ボディメーカー)によって製造されたボディが架装(搭載)されることによって完成し、市場に提供されている。それ故、市場に提供される新車のトラックでは、既に「ボディ固定型のトラック」と「ボディ着脱型のトラック」との何れかが決定されており、それらの何れかによってボディ固定具やサブフレーム等の架装構造だけでなくボディ寸法なども異なって設定されており、ボディ固定型とボディ着脱型との相互間における事後的な変更は全く考慮されていないのである。
実開昭53-148408号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであり、例えばボディの積荷容積の確保とボディへの貨物の運搬効率の向上を併せて図ることのできる新規な構造のトラックを低コストで提供可能にすることを目的とする。
また、本発明は、かくの如き新規な構造のトラックなどにおいても好適に採用され得て、ボディとシャシとを車幅方向で効率的に位置合わせすることを可能とする、新規な構造を有する「ガイドライン設定具を備えたトラック」及び「トラック用のガイドライン設定具」を提供することも、目的の一つとする。
本発明の第一の態様は、シャシに対してボディが着脱及び交換可能とされたトラックにおいて、該ボディの両側には、下端が車両前後方向に延びる回動軸を中心として展開可能となっているあおり板が設けられている一方、該ボディを地上に立脚状態で支持せしめる複数本の支持脚が、該ボディの床材に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされており、該ボディから車幅方向外方に離れた外方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディ下へ導き入れることができる該ボディに対する第1の立脚支持状態が実現されると共に、該ボディの外側面よりも車幅方向内方に収容された内方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、下方に垂れ下がった状態の該あおり板と該支持脚との当接を回避することができる該ボディに対する第2の立脚支持状態が実現されるようになっており、前記第1の立脚支持状態と前記第2の立脚支持状態とを選択的に発現できる該支持脚の立脚機構を備えていることを特徴とするトラックである。
本態様によれば、後述の(ix)に記載の発明に関する説明から理解されるように、例えばシャシがない状態で複数のボディを優れたスペース効率をもって立脚状態で並置すること等も可能になる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係るトラックであって、前記支持脚が前記ボディに対して車幅方向の抜き差しによって脱着可能とされているものである。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係るトラックであって、前記ボディの少なくとも右側において、該ボディの外側面を基準として下方に延長させた位置でボディ前後方向に延びるガイドラインを、前記シャシに装着されたタイヤの車幅方向外方に位置させて目視可能に示すガイドライン設定具を設けることにより、
地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせする際に、運転者が該ガイドラインと該タイヤとの間の隙間を確認することにより目視により該ボディに対して該シャシを車幅方向で位置合わせすることができるようにしたものである。
本態様によれば、後述の(ii)に記載の発明に関する説明から理解されるように、新たな着眼点により、後退運転操作する運転者自身が、ボディに対してシャシを左右幅方向で適正位置へ容易に導くことのできる、新規なトラックが実現され得る。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に係るトラックであって、前記ガイドラインが、前記ボディから吊り下げられており、前記タイヤの接触に際して車幅方向で逃げるように変位可能で、且つ該タイヤの接触が解消されるのに伴って重力の作用で初期設定位置へ自動的に復帰するようにされているものである。
本態様によれば、後述の(iii)及び(iv)に記載の発明に関する説明から理解されるように、仮にタイヤがガイドラインへ接触しても損傷が回避され得て、特段の支障なく、ボディの適正位置へシャシを導くように、運転者は連続してスムーズに後退運転を続けることができて、シャシに対するボディの装着作業も一層容易となる。
第一の態様に係るトラックでは、例えばシャシから離脱されたボディを、省スペース下で立脚状態となしつつ、あおり板の開閉を支障なく行えるようにすることなども可能とされる。
第三の態様に係るトラックでは、シャシに対してボディを搭載する際の運転者の視点などに関して観察や検討を加えた結果として得られた新たな着眼点に基づいて、後退運転操作する運転者自身が、ボディに対してシャシを左右幅方向で適正位置へ容易に導くことのできる、新規なトラックが実現され得る。
本発明の一実施形態としてのトラックの要部を示す側面概要図。 図1に示したトラックにおけるシャシの具体的な一例を示す斜視図としての説明用写真。 図2に示されたシャシの具体的一例を別の視点で示す斜視図としての説明用写真。 図1に示したトラックにおけるボディの床構造の具体的な一例を示す底面概要図。 図1に示したトラックにおいて採用可能な本発明に係るガイドライン設定具の一実施形態を示す斜視図としての説明用写真。 図5に示したガイドライン設定具を備えたトラックを別の視点で示す斜視図としての説明用写真。 図5に示したガイドライン設定具を備えたボディに対してシャシを後退運転して位置合わせする作業状態を説明するための斜視図としての説明用写真。 図1に示したトラックに採用されて床材の骨格メンバを地上に立脚支持せしめる支持脚の具体的な一例を示す斜視説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。先ず、図1には、本発明の一実施形態としてのガイドライン設定具10を備えたトラック(荷物運搬車両)12が示されている。なお、以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向は、原則として車両の前後方向、左右方向、上下方向をいう。
より詳細には、トラック12は、「ボディ固定型のトラック」として製造されて市場提供されたものである。具体的には、トラックメーカーによって製造されたシャシ14に対して、架装メーカーがボディ16を搭載固定して製造されて、「ボディ固定型のトラック」として市場提供されたものである。
シャシ14は、図2,3に示されているように、ラダーフレーム18に対して、左右各複数のタイヤ(車輪)18が懸架装置を介して装着されていると共に、車輪に駆動力を及ぼすエンジンやトランスミッション、燃料タンク等の駆動装置が搭載されている。また、ラダーフレーム18の前方には、運転席を備えたキャビン20が搭載されている。
ラダーフレーム18は、左右のサイドメンハ24,24が複数のクロスメンバ26によって一体的に連結固定された構造とされている。左右のサイドメンハ24,24は、車幅方向の略中央に位置して車前後方向で略全長に亘って延びている。ラダーフレーム18の前方に位置して、左右の操舵輪が配されていると共に、ラダーフレーム18の中間から後方に位置して、左右の駆動輪および補助輪が適数個配されている。
尤も、シャシ14の具体的構造や大きさなどは、トラック12の大きさや用途などに応じて適宜に設計変更されるものであって、本発明において限定的に解釈されるものでない。
ラダーフレーム18における左右のサイドメンハ24,24は、キャビン20の下方に位置して、キャビン20から車両後方に向かって延びだしている。そして、これら左右のサイドメンハ24,24の上面に対してボディ16が載置されて支持された状態で、シャシ14にボディ16が搭載されて固定されている。
ボディ16は、所謂ウイングボデーとされている。即ち、かかるボディ16は、床部材28の周囲が左右側壁と前後壁からなる周壁で囲まれていると共に、周壁の上方への開口が天井壁によって覆われており、ボディ16の内部に荷室を備えている。一般に、後壁は左右に開くドア構造とされている。また、左右側壁は、下部があおり板30とされており、かかるあおり板30は、下端を前後に延びる回動軸を中心として外方に開かれて、下方に垂れ下がるように展開可能となっている。左右側壁の上部は、天井壁と連続したウィング部32とされており、かかるウィング部32は、天井壁の幅方向中央を前後に延びる回動軸を中心として上方に開かれて、鳥の羽根のように持ち上がることで、荷室が左右両側に開放可能とされている。
尤も、ボディ16の具体的形状や構造、大きさなどは、トラックの大きさや用途(積み荷)などに応じて適宜に設計変更されるものであって、本発明において限定的に解釈されるものでない。具体的には、上述の如きウィングボデーに代えて、バンボディや平ボディなどを採用することも可能である。
本実施形態のトラック12が市場に提供された前提構造(初期構造)において、かかるボディ16は、床部材28の骨格部分が、シャシ14のラダーフレーム18に対して、着脱及び交換を想定していない恒常的固定具によって固定されることにより、ボディ固定型の基本構造を有するトラック12とされている。具体的には、例えばボディ16の床部材28の骨格を構成する強度部材(根太材など)が、ラダーフレーム18を構成するクロスメンバ26に対して、螺合ボルトやUボルト,コ型ボルトなどの直接的固定具を用いて直接に固着されている。しかも、かかる固着部分は、車幅方向の中央付近に配されたクロスメンバ26上とされてアクセスが困難な場所にあり、固定ねじの取り外しにも作業時間を必要とすることなどから、着脱及び交換を想定していない恒常的固定具による固定構造となっている。
また、このような固定状態下において、ボディ16の重量は、実質的に全てラダーフレーム18に対して直接的に及ぼされて支持されており、構造的にはボディ16がラダーフレーム18ひいてはシャシ14と略一体化されている。
かくの如きボディ固定型の基本構造をもって市場に提供されたトラック12は、本実施形態において、上述の恒常的固定具が取り外されている。かかる恒常的固定具が取り外されることによって、シャシ14から分離されたボディ16は、その床部材28を構成する強度部材である骨格メンバが、恒常的固定具の取り外し前と同様に、ラダーフレーム18を構成するクロスメンバ26に対して直接的に載置されており、ボディ16の重量が、ラダーフレーム18によって直接に支持された状態が維持されている。
一つの具体例が、図4に示されている。かかる図4は、ボディ単体の底部材28の底面視である。本具体例では、ボディ16の床部材28の骨格メンバが、車幅方向の略中央を前後方向にそれぞれ延びる左右の縦根太36,36と、前後方向に間隔をもって配設された複数本の横根太38とによって構成されている。縦根太36,36と横根太38,38は、何れが上方であっても良いが、互いに交差状態で重ね合わされており、相互に直接に又は間接的に固定されている。そして、これら縦根太36,36と横根太38の上を覆うようにして、ボディ16の荷室の底面を構成する床材が配設されている。なお、縦根太36,36と横根太38は、一方が他方よりも高さ寸法を大きくされて、当該他方が当該一方を貫通して組み合わされていても良い。
かくの如きボディ16の床部材28の骨格メンバは、ボディ16の下方に露出されており、縦根太36,36と横根太38との下方に位置する方の根太材が、シャシ14のラダーフレーム18のサイドメンバ124,24に対して、直接的に載置された「恒常的固定具の取り外し前の構造」が維持されている。なお、ボディ16の根太材は、ラダーフレーム18のクロスメンハド26にも載置されて重量支持されていても良い。
尤も、ボディ16の床部材28は、骨格メンバである根太材をラダーフレーム18に対して直接に且つ強固に固定する恒常的固定具の取り外しに伴って、床部材28の根太材(縦根太36及び/又は横根太38)を補強しても良い。具体的には、例えば縦根太36や横根太38に補強材を重ねて固着したり、根太材の本数を増やしたりすることが、現実的である。
一方、恒常的固定具が取り外されたシャシ14とボディ16との間には、新たに、ラダーフレーム18から車幅方向外方に離れた位置において、車外から容易にアクセスできる位置に、容易に解除可能な緊締具42が、複数箇所に設けられている。
具体的には、ラダーフレーム18には、左右のサイドメンバ24に固着されて、それぞれ車幅方向外側に向かって突出する左右のアーム部材44,44が、新たに設けられている。そして、各アーム部材44の突出先端部分に緊締具42が装備されており、かかる緊締具42によって、アーム部材44が、ボディ16の床部材28の骨格メンバである根太材に対して、前後左右及び上下方向において固定的に位置決め可能とされている。
なお、本実施形態では、図2,3に示されているように、左右のアーム部材44,44が車幅方向で一体的につながった構造をもって形成されているが、左右のアーム部材44,44の具体的構造や固定方法は限定されるものでない。例えば、左右のアーム部材44,44は、各別に形成されてサイドメンバ24,24に固着されても良い。また、アーム部材44は、サイドメンバ24に対してボルト等で固定されるが、溶着でも良い。更に、アーム部材44は、ラダーフレーム18による支持強度や、部材自体の耐荷重性能、剛性などを確保するために、必要に応じて、トラス状にする斜め材などの支承材の如き補強部材を備えることができる。
また、本実施形態において、新たに設置された左右のアーム部材44,44は、車幅方向でつながっているが、ラダーフレーム18のサイドメンバ24を跨ぐ部分はサイドメンバ24の上面に重ね合わされるだけの薄肉のプレートとされている。それ故、サイドメンバ24の上面に対して、シャシ14の床部材28の骨格を構成する根太材が直接に重ね合わされて、シャシ14の重量をラダーフレーム18が直接的に支持するのに支障がないようにされている。
更にまた、本実施形態では、左右に延びる一対のアーム部材44,44が、ラダーフレーム18の前後方向で相互に離隔する2箇所に設けられているが、かかるアーム部材44の数や位置は特に限定されるものでない。尤も、左右方向で各一つ以上は、緊締具42を備えたアーム部材44を設けることが望ましい。なお、アーム部材44は、ラダーフレーム18を構成するサイドメンバ24やクロスメンバ26およびボディ16の床部材28の骨格メンバ36,38と同様、鉄等の剛性材で形成されることが望ましく、上下方向やねじり方向に作用する応力などを考慮して、例えばI型鋼や溝型鋼,H型鋼などを利用することも可能である。
アーム部材44に装備される緊締具42は、アーム部材44をボディ16の床部材28の根太材(36,38)に対して、離脱可能に係合させ、又は解除可能に固定させるものであれば良く、具体的構造は限定されるものではない。尤も、かかる緊締具42は、緊締と解除の操作が容易で、且つ緊締強度に優れたものが望ましい。具体的には、例えば公開実用昭和53-16208号公報や、特開平10-100787号公報、特開昭60-90190号公報、特開2007-168875号公報などに開示された公知のツイストロック式緊締具などを採用することができる。かかるツイストロック式緊締具は、例えばアーム部材44の先端側に装備された先細矩形山形の先端ロック部を、鉛直軸回りに回動操作可能に且つ鉛直軸方向に突出可能とし、かかる先端ロック部を上方に突出させて、ボディ16の床部材28の骨格フレームに設けた係合孔45に対して挿通させてから回動させることで、係止状態に維持するようにしたものである。
なお、このようなツイストロック式緊締具の他、例えばアーム部材44とボディ16の根太材との一方に突設した固定ロッドを、他方に設けた挿通穴に挿し入れて、側方から差し入れた固定用ピンを両者間に貫通させることで、挿通穴から固定ロッドの抜け出しを阻止するように為し、当該固定用ピンを引き抜くことで固定ロッドの抜けだしを許容するピン固定式構造の緊締具なども、採用可能である。
上述の如き構造とされた本実施形態のトラック12にあっては、「ボディ固定型のトラック」として市場提供されたトラックを基本構造としており、ラダーフレームでボディ重量を直接に支持せしめた「ボディ固定型のトラック」の構造を維持したことで、「ボディ着脱型のトラック」のようにサブフレームを備えていない。それ故、ボディの架装時におけるボディ床面の地上高さが高くなってしまうことがなく、ボディ固定型のトラックと同等のボディ床面の地上高さが維持され得る。その結果、ボディの最高地上高の基準を満たしつつ、ボディ固定型のトラックとして市場提供されたままのボディ16を採用することも可能になり、ボディ固定型のトラックと同等にボディの積載スペース(ボディ内の収容可能容積)を大きく確保することができる。また、ラダーフレーム18とボディ16との間にサブフレーム等の重量物が介在しないことから、重量の増加や構造の複雑化などを抑えて「ボディ固定型のトラック」のメリットが維持され得る。
そのうえで、「ボディ固定型のトラック」に必須の恒常的締結具を取り外し、代わりに、ラダーフレーム18から車幅方向外側に突出する左右のアーム部材44,44を新たに採用して、各アーム部材44の突出先端付近に配した緊締具42により、ボディ16をシャシ14に対して固定した。このように、ボディ16とシャシ14の固定位置を、車幅方向両端近くに設定したことで、車幅方向略中央に設置された恒常的固定具を取り除きつつ、ボディ16の横への転がり方向に対して大きな抵抗モーメントを発現し得る固定機構を、かかる緊締具42をもって設置し得た。それ故、恒常的固定具を取り除きつつ、少ない数で且つ車外側方からの操作容易な位置において、解除可能な緊締具42を設けることが可能となって、「ボディ固定型のトラック」を基本構造としつつ、シャシ14に対するボディ16の分離を手動操作によって容易に可能な構造を効率的に実現可能と為し得た。即ち、本実施形態においては、複数個(実施形態では合計4個)の緊締具42だけで、ボディ16がシャシ14へ固定されており、これらの緊締具42を解除することでボディ16がシャシ14から分離可能とされている。
また、恒常的固定具が取り除かれてシャシ14から分離可能とされたボディ16には、例えば従来公知の「ボディ着脱型のトラック」と同様に、前後方向両端近くでそれぞれ幅方向外方に張り出した位置において下方に延びだして、ボディ16を単体で地上に支持せしめる複数の支持脚46(図4,7参照)が設けられている。
かかる支持脚46の本数や設置位置、具体的構造などは限定されるものでなく、ボディ16に対して着脱可能としてボディ16と共に搬送可能にしても良いし、伸縮や回転などによって取り外す必要なくボディ16へ一体的に収納可能とされていても良い。支持脚46を伸縮可能にして、支持脚46で支持されるボディ16の地上高さを変更設定可能にすれば、異なるシャシ14への対応なども容易になる。
また、支持脚46をボディ16から取り外し可能にすれば、例えば輸送の中継センターなどに多数のボディ16をシャシ14から取り外した状態で並置しておいて、異なる経路を往復運転するシャシ14間で受け渡す、所謂スワップボディ(セパレートボディ)を行う際に、支持脚46をボディ16から取り外して中継センターなどに予め備えておくことも容易となる。更にまた、支持脚46をボディ16から取り外し可能とし、複数種類のボディ16へ適用可能にすることで、限られた数の支持脚46を複数のボディ16間で共用することも容易となる。更に、支持脚46をボディ16から取り外し可能とすれば、伸縮構造の支持脚46を採用せずとも、異なる長さ(地上高さ)の支持脚46に付け替えることにより、立脚支持されたボディ16の地上高さを、シャシ14等に応じて適宜に変更設定することも可能となる。
このような支持脚46で地上所定高さをもってボディ16を立脚支持させることで、締結具42を解除してボディ16から分離されたシャシ14を車両前方へ移動させて離脱させたり、シャシ14を後退させてボディ16の下方へ導き入れることができる。
因みに、本実施形態では、車幅方向両側に設けられた各複数本の支持脚46が、それぞれボディの床部材28に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされている。具体的には、本実施形態では、ボディ16の底面において車幅方向に延びる矩形状の支持筒体47が、床部材20の骨格メンバ38に対して固定的に設けられている。一方、略鉛直下方に延びる支持脚46の上端には、車幅方向内方に向かって略水平に延びる取付部48が一体形成されている。そして、この取付部48が、支持筒体47に対して車幅方向で移動可能に挿し入れられている。また、取付部48の外周断面形状と、支持筒体47の内周断面形状は、対応する非円形状(本実施形態では矩形状)とされており、車幅方向に延びる中心軸回りで相互に回転不能に内外挿されている。取付部48の外周断面は、支持筒体47の内周断面に対して一回り小さな対応形状とされており、好適には挿通状態下での相互のがたつきも極力抑えられた大きさの関係をもって形成されている。
要するに、支持脚46は、取付部48が支持筒体47に内挿されることで、ボディ16の床部材28に対して固定的に取り付けられており、且つ、車幅方向では、支持筒体47に対して抜き差しによって脱着可能とされている。更に、支持脚46のボディ16への装着状態下においても、取付部48を支持筒体47に対して軸方向で出し入れすることで、支持脚46の位置が、ボディ16の車幅方向で複数箇所に変更設定可能とされている。
本実施形態では、図8に示されているように、各支持脚46の取付部48に対して位置決め孔49が形成されており、固定ピン50が、支持筒体47に形成されたピン孔51を通じて位置決め孔49へ挿通されることにより、ボディ16の車幅方向における支持脚46の位置が固定的に設定可能とされている。特に本実施形態では、取付部48における位置決め孔49が、支持筒体47への出し入れ方向で相互に離れて複数箇所(少なくとも2箇所)に形成されている。これによって、図8に示されるように、支持脚46から離れた位置に形成された位置決め孔49(図8中では、支持筒体47内に位置しているので見えない)へ固定ピン50が挿通されて、図7に示されるように、ボディ16から車幅方向外方に離れた外方位置で各支持脚46が立脚されることで、左右の支持脚46,46間の車幅方向対向間距離が大きくされて、地上に立脚状態で支持せしめたボディ16に対してシャシ14を後退させてボディ下へ導き入れることができるようになっている。
一方、図8の状態から取付部48を支持筒体47に対して車幅方向内方に更に差し込んで、図8の状態で実線で図示されている位置決め孔49に対して、支持筒体47内で固定ピン50を挿通させることにより、ボディ16の下部へ引き入れられた内方位置で各支持脚46が立脚されることとなる。この位置では、各支持脚46は、ボディ16の外側面よりも車幅方向内方に収容された状態となることから、たとえあおり板30の下方に位置する場合でも、あおり板30を開いて下方に垂れ下がった状態において、あおり板30の支持脚46への接触やうち当たりが回避され得ることとなる。
それ故、このように支持脚46を車幅方向内方に位置せしめてボディ16を立脚状態で支持させることで、あおり板30を開いて積荷作業や荷下し作業等を行うことも可能になる。なお、支持脚46の車幅方向位置を変更する場合には、例えば図7に示されている如きジャッキ装置52などを用いてボディ16の一部や片側(場合によっては左右両側)を持ち上げることなどによって、特定の(又は全部の)支持脚46に作用しているボディ16の荷重を抜いて軽減することで、作業が容易となる。また、ボディ16の左右何れか片側だけから積荷や荷下しの作業を行う場合には、当該片側だけを1台のジャッキ装置52で少し持ち上げることで、当該片側に位置する支持脚46だけを内方位置に設定することで、あおり板30を開閉可能にして作業することもできる。
なお、ボディ16をシャシ14から脱着するに際しては、例えばボディ16の左右両側をそれぞれジャッキ装置52で持ち上げて各支持脚46を着脱する他、ボディ16の片側ずつ順次にジャッキ装置52で持ち上げて支持脚46の着脱を行うことで1台のジャッキ装置52で作業対応することも可能である。また、シャシ14側にエアサスペンション等による昇降機構が装備されている場合には、当該シャシ14側の昇降機構を利用してボディ16の支持脚46の着脱ひいてはボディ16に対するシャシ14の脱着を行うこともできる。その際シャシ14の前輪側だけにエアサスペンション等による昇降機構が装備されている場合には、ボディ16の後端側だけをジャッキ装置52で持ち上げることで、1台のジャッキ装置52で、ボディ16の支持脚46の着脱ひいてはボディ16に対するシャシ14の脱着を行うようにしても良い。
特に本実施形態では、地上に立脚状態で支持せしめたボディ16に対してシャシ14を後退させて適合位置へ位置合わせする際に、ボディ16に対するシャシ14の後退端を規定する前後方向ストッパ機構が設けられている。具体的には、例えば図1に示すように、ボディ16とシャシ14との間において、前後方向で対向位置して、ボディ16に対してシャシ14が後退して適合位置に達した際に相互に当接する当接部材を設けることによって、かかる前後方向ストッパ機構53が構成されている。なお、かかる前後方向ストッパ機構53における相互の当接部材間には、緩衝ゴムなどの緩衝機構を設けることも可能である。
さらに、シャシ14を後退させてボディ16の下方へ導き入れた後には、ボディ16をシャシ14に対して相対的に下降させて、ボディ16をシャシ14のラダーフレーム18によって支持せしめることとなる。その際に、シャシ14とボディ16とが、水平方向で多少(例えば数cmとか10cm以下とか)位置ずれがあったとしても、シャシ14とボディ16とを相対的に位置合わせしてズレ補正するズレ補正用案内機構54が、本実施形態のトラックには設けられている。
具体的に、かかるズレ補正用案内機構54は、例えば図2に見えるように、シャシ14のラダーフレーム18に対して固定的に設けられて上方に向かって突出する先細状のガイド凸部56と、ボディ16の床部材を構成する骨格メンバに固定的に設けられて下方に向かって開口するガイド穴58とを含んで構成される。これらガイド凸部56とガイド穴58は、シャシ14とボディ16との正規の適合位置において水平方向で互いに対応する位置に設けられている。それ故、シャシ14を後退させてボディ16下へ導き入れて停車させた状態で左右方向や前後方向で相互に多少のズレがあっても、ボディ16をシャシ14に対して相対的に下降接近させる過程で、ボディ重量を利用して最終的に左右の適正位置でボディをシャシ上に載置することが可能になる。即ち、先細形状とされたガイド凸部56の傾斜面が、ガイド穴58の周壁内縁に当接する際の水平分力によってボディ16がシャシ14に対して相対的に水平方向で適切な位置へ導かれてシャシ14のラダーフレーム18上で適合する位置に載置され得る。なお、ガイド突起56とガイド穴58は、具体的形状を限定されるものでないし、シャシ14側とボディ16側とにおいて互いに反対側に設けても良く、また、設置数や設置位置などは限定されない。
ところで、上述の如き構造とされた本実施形態のトラック12では、当初から「着脱型のトラック」として市場に提供されたトラックに装備されているガイド機構が存在していない。このガイド機構を敢えて採用しないが故に、サブフレーム構造を必要としない構造の簡略化や、ボディサイズの確保、ボディ支持剛性の確保などが実現され得たともいえる。しかし、ガイド機構を備えないトラックでは、ドライバーにとって、シャシに対してボディを換装する操作が難しくなってしまうことが避けられない。それ故、たとえ上述のズレ補正用案内機構54を備えていたとしても、補正可能な範囲を超えてシャシ14とボディ16とが幅方向で位置ズレすると対応できなくなってしまうし、ズレ補正用案内機構54で補正可能な範囲にシャシ14とボディ16とが位置合わせされるように、シャシ14を後退運転させる操作が難しくなってしまって、相当の労力や時間、運転技能が必用となってしまうおそれがある。
このように、基本構造が「ボディ着脱型のトラック」ではなく、あくまでも「ボディ固定型のトラック」を基本構造として恒常的固定具を取り外してボディ分離可能としたことに伴って、本実施形態のトラックに固有の新規な課題に対して対処するために、本実施形態のトラックは、新たにガイドライン設定具10を備えている。
かかるガイドライン設定具10は、車両において少なくとも運転者の操作側(日本では右側)において、ボディ16の左右外側面を基準として下方に延長させた位置で前後方向に延びるガイドライン60(図5,6参照)を、シャシ14に装着されたタイヤ19の車幅方向外方に位置させて目視可能に示すものである。このようなガイドライン設定具10を採用したことにより、図7に示されるように、複数の支持脚50によって地上に立脚状態で支持せしめたボディ16に対してシャシ14を後退させてボディ16の適合位置へ位置合わせする際に、運転者62がガイドライン60とタイヤ19との間の隙間を確認することにより目視によりボディ16に対してシャシ14を車幅方向で、容易且つ適切に位置合わせすることができる。
具体的にガイドライン設定具10は、例えば図5,6に示されているように、所定長さで直線状に延びるロッド状部材62を、ボディ16の幅方向外面を基準として、即ちボディ16の幅方向外面を下方に延長させた線に対して平行に延びるガイドライン60を、ボディ16の幅方向外面と略等しい位置で(車幅方向で数cm乃至は5cm以下の範囲内で)与えるように、吊下部材64を用いて懸吊させることによって構成され得る。なお、ガイドライン60は、ロッド状部材62の如き物体の車幅方向内面によって形成されて、タイヤ19の外側面に対向して前後方向に延びるライン(線又は面)によって構成される。本実施形態では、円形ロッド状の部材62の車幅方向内面によって直線状のガイドライン60が形成されている。
ロッド状部材62の具体的形状や大きさ、長さなどは限定されるものでないが、シャシ14を後退作動させる運転者が運転席から目視して、ガイドライン60とタイヤ19の外側面との平行度や間隔を容易に把握できるように、車両前後方向で30cm以上の長さで延びるガイドライン60を与えることが望ましい。また、かかるガイドライン60を、タイヤ外側面の外方に5~25cmの範囲内だけ離れた位置に与えるように、ボディ16に対して吊下部材64で懸吊支持されることが望ましい。
また、ロッド状部材62は、車幅方向内側面によって与えられるガイドライン60を斜め上方から目視する運転者が確認しやすいように、前後方向に延びるロッド状部材62の幅寸法(水平面への鉛直投影図における左右幅寸法)は、2cm以上あることが望ましい。
更にまた、ボディに対するシャシの平行度を、運転者に簡易且つ効率的に示すことができるように、ロッド状部材62においてボディ16外側面と対向して平行に延びる部位の前後方向長さ、換言すればガイドライン60の長さは、30cm以上とされることが望ましく、より好適には100cm以上とされる。
なお、ロッド状部材62は、タイヤ19の外側面と前後方向で長い距離に亘って対向位置することが望ましく、タイヤ19のサイズにもよるが、一般に、地上高さが20~100cmの範囲内で略水平に配されることが望ましい。
尤も、ボディ16に対してシャシ14を後退させて位置合わせする際に、ボディ16に懸吊支持されたロッド状部材62に対して、タイヤ19がボディ16の前方から後方に向けて相対移動せしめられる。それ故、ロッド状部材62は、ボディ16とシャシ14との適合位置(架装状態での固定位置)に拘わらず、シャシ14の前後方向でタイヤ19が車幅方向内方を走行せしめられることとなる任意の位置に設けることが可能である。なお、好適には、図1に示されているように、ロッド状部材62は、ボディ16とシャシ14との適合位置においてタイヤ19の車幅方向外側に位置するように配される。また、前後方向で複数のタイヤ19が装着される場合には、少なくとも一つのタイヤ19の外側で対応する位置にガイドライン60が与えられるように、好適には前方側と後方側の各タイヤ19,18に対応する位置にガイドラインが与えられるように、ガイドライン設定具10が設けられる。
さらに、ロッド状部材62をボディ16に対して支持せしめる吊下部材64は、ロッド状部材62を重力作用で鉛直下方に吊り下げるように可撓性の紐状とされており、本実施形態では、ロッド状部材62が前後の各端部付近において、吊下部材64,64によって懸吊支持されている。即ち、各吊下部材64の下端はロッド状部材62に固着されている一方、各吊下部材64の上端が、ボディ16の側壁(あおり板30)の下端付近の外面に固着されている。ボディ16に対する固着は、例えば図6に例示されるように、あおり板30の外面に対して接着やボルト固定されたり或いは磁石等で取り外し可能に固着されたりすることで取り付けられる基台部分68を用いて行われ得る。かかる基台部分68には外方に突出するピン状の支持突起70が設けられており、この支持突起70に対して吊下部材74の上端が支持されている。なお、支持突起70の突出高さを調節することで、あおり板30の外面を基準としてロッド状部材62ひいてはガイドライン60の車幅方向位置を調節設定することもできる。
尤も、ガイドラインを実現する具体的構造は限定されるものでなく、例えば吊下部材64として紐に代えて帯状乃至は短冊状の連結テープや連結プレートを採用することで、ロッド状部材62の揺れを抑えることも可能である。また、ボディ16の外側面に対して、下方に向かって広がる平板部材を取り付けて、当該平板部材の内面によってガイドラインを与えることも可能である。或いは、ボディ16とは別体の自立式の壁状又は柱状のガイド用部材を採用し、当該ガイド用部材をボディ16の側面に当接させて位置決め設置することで、当該ガイド用部材の内側面によってガイドラインを与えることも可能である。
何れにしても、上述の如きガイドライン60によって、ボディ16に対して相対的に後退せしめられるシャシ14のタイヤ19に対して車幅方向外側に対向するように離隔位置せしめられて、ボディ中心軸と平行に前後方向へ延びる指標線を、後退運転する者に対して、目視によって容易に与えることが可能になる。それ故、ボディ16を搭載するためにシャシ14を後退させてボディ16へ位置合わせする際、運転者がタイヤ19とガイドライン60との隙間を目安とすることで、車幅方向においてシャシ14をボディ16の適合位置へ容易に導くことが可能になる。
特に、中型~大型のトラック運転者は、図7に示されるように、トラック後退時に窓やドア隙間等から後方を目視して、操舵されない後方タイヤの側面を見つつ操舵することが多い。それ故、タイヤから上方に離れて位置しているボディ16の側面を基準として下方に移動させて、タイヤ19の外側にガイドライン60を目視可能に設置したことで、タイヤ19とガイドライン60との対向面間の隙間の大きさを適正に保つように後退運転操作することによって、ボディ16に対してシャシ14を左右幅方向で適正位置へ導くことが容易となる。
なお、ボディ16を自立状態で支持せしめる支持脚50も、ボディ16の幅方向外方に位置しており、トラック後退時にタイヤ等との間に隙間をもって対向することから、車幅方向でのガイドラインを与えるようにも思われるかもしれないが、当業者であれば判るように、支持脚50は、シャシ14側(タイヤ等を含む)との万一の接触も回避するために、シャシ14の両側に大きく離れて設けられるものである。このことは、支持脚50に対してシャシ14が接触してしまうと、ボディ16自体や積載物に対して甚大な損傷を与えることが容易に想像できることから当然のことである。それ故、ボディ16の支持脚50は、ガイドラインを与えるようなものではなく、本実施形態のガイドライン設定具10によって与えられるガイドライン60は、ボディ16の支持脚50よりも車幅方向で内方に位置して設定されることとなり、それによって、上述の如き、後退運転操作する際にボディ16に対してシャシ14を左右幅方向で適正位置へ導くことをサポートする効果が発揮され得る。
その際、本実施形態のガイドライン設定具10では、ガイドライン60を与えるロッド状部材62が可撓性の吊下部材64で懸吊支持されていることから、シャシ14の後退操作時に仮にタイヤ19がロッド状部材62に接触しても、ロッド状部材62が逃げて損傷を回避することができる。また、接触が解消した場合には、ロッド状部材62が、重力作用で速やかに且つ自動的に元の位置に復帰して適正位置においてガイドライン60を与え得る。それ故、仮にタイヤ19がロッド状部材62へ接触等しても、特段の支障なく、ボディ16の適正位置へシャシ14を導くように後退運転を連続してスムーズに続けることができる。
なお、シャシ14の後退操作時におけるタイヤ19の接触などに際しては、ガイドライン60を与える部材を、重力作用で初期設定位置へ自動的に復帰させる他、バネ部材等を用いて弾性的な復元作用で初期設定位置へ自動的に復帰させるようにしても良い。
また、本態様のガイドライン設置具10では、ロッド状部材62をボディ16から取り外したり、或いは吊下部材64を巻き取る等してロッド状部材62をボディ16の床部材28の下部へ収納したりすることが容易とされている。それ故、トラック12へボディ16を架装して走行する際にガイドライン設置具10が邪魔になることを防止しつつ、ボディ16と共にガイドライン設置具10を搬送させること等も可能となり、必要に応じてガイドライン60を設定して利用することも可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上述の実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて適宜に修正、改良などを加えた態様において実施可能であり、そのような各種態様が、何れも、本発明に含まれるものである。例えば、前述の実施形態において具体的な例も示した、前述の本発明の第一の態様に係る特定構造の支持脚を備えたトラック、第三の態様に係るガイドライン設定具を備えたトラックなどは、「ボディ固定型のトラック」を基本構造とするものに限定されることなく「ボディ着脱型のトラック」を基本構造とするものにも適用可能であって、そのようなことを含めて、当業者であれば、前述の実施形態の説明から発明内容と範囲を理解できるところである。
なお、本発明は、以下に記載の本発明の原出願に係る発明を含むものであり、その構成および作用効果に関して、付記しておく。
本発明の原出願は、
(i) 左右のサイドメンバが複数のクロスメンバで一体的に連結固定されたラダーフレームを備えたシャシに対して、縦根太と横根太による骨格を有する床材を備えた積荷用のボディが載置されて支持されており、且つ、該シャシの該ラダーフレームに対して該ボディの該骨格が、着脱及び交換を想定していない恒常的固定具によって固定されることにより架装されたボディ固定型の基本構造を有するトラックにおいて、前記ラダーフレームのサイドメンバ及び/又はクロスメンバに対して、前記ボディの縦根太及び/又は横根太が載置されることにより、該ボディ重量が該ラダーフレームによって直接に支持された状態が維持されている一方、前記恒常的固定具が取り除かれて該ボディが該シャシから離脱可能とされていると共に、前記ラダーフレームには前記左右のサイドメンバからそれぞれ車幅方向外側に突出する位置固定用の左右のアーム部材が追加固設されており、該左右の各アーム部材に対して前記ボディの床材の骨格を解除可能に係止して位置決めする緊締具が設けられていることによって、前記シャシに載置された前記ボディ天部の地上高さ寸法を維持しつつ、該ボディが該シャシに対して着脱及び交換可能とされていることを特徴とするトラック、
(ii) 前記ボディの少なくとも右側において、該ボディの外側面を基準として下方に延長させた位置でボディ前後方向に延びるガイドラインを、前記シャシに装着されたタイヤの車幅方向外方に位置させて目視可能に示すガイドライン設定具を設けることにより、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせする際に、運転者が該ガイドラインと該タイヤとの間の隙間を確認することにより目視により該ボディに対して該シャシを車幅方向で位置合わせすることができるようにした(i)に記載のトラック、
(iii) 前記ガイドライン設置具における前記ガイドラインが、前記タイヤの接触に際して、車幅方向で変位可能で且つ初期設定位置へ自動的に復帰するようになっている(ii)に記載のトラック、
(iv) 前記ガイドラインが、前記ボディから吊り下げられて重力作用で初期設定位置へ自動的に復帰する(iii)に記載のトラック、
(v) 前記ガイドライン設置具における前記ガイドラインが、前記ボディの外側面と対向して平行に延びるように車両前後方向で30cm以上の長さで延びる対向内面をもって構成されている(ii)~(iv)の何れか一項に記載のトラック、
(vi) 前記ガイドライン設置具において、前記ガイドラインと前記タイヤとの間の隙間が5~25cmの範囲内に設定されている(ii)~(v)の何れか一項に記載のトラック、
(vii) 前記ガイドライン設置具において、前記ガイドラインが前記ボディに対して着脱又は収納可能とされている(ii)~(vi)の何れか一項に記載のトラック、
(viii) 前記シャシと前記ボディとの間には、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディを該シャシに対して相対的に下降させる際に、該シャシの重量を利用して、傾斜案内面によって該シャシと該ボディとを水平方向で相対的に位置合わせしてズレ補正するズレ補正用案内機構が設けられていると共に、前記シャシと前記ボディとの間には、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせする際に、該ボディに対する該シャシの後退端を規定する前後方向ストッパ機構が設けられている(i)~(vii)の何れか一項に記載のトラック、
(ix) 前記ボディを地上に立脚状態で支持せしめる複数本の支持脚が、該ボディの前記床材に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされており、該ボディから車幅方向外方に離れた外方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディ下へ導き入れることができるようになっている一方、該ボディの下部へ引き入れられた内方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、該ボディのあおり板の開閉に際しての該支持脚の当接が回避されるようになっている(i)~(viii)の何れか一項に記載のトラック、
(x) シャシに対してボディが着脱及び交換可能とされたトラックにおいて、前記ボディの少なくとも右側において、該ボディの外側面を基準として下方に延長させた位置でボディ前後方向に延びるガイドラインを、前記シャシに装着されたタイヤの車幅方向外方に位置させて目視可能に示すガイドライン設定具を設けることにより、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせする際に、運転者が該ガイドラインと該タイヤとの間の隙間を確認することにより目視により該ボディに対して該シャシを車幅方向で位置合わせすることができるようにしたことを特徴とするトラック、
(xi) シャシに対してボディが着脱及び交換可能とされたトラックにおいて、該ボディを地上に立脚状態で支持せしめる複数本の支持脚が、該ボディの床材に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされており、該ボディから車幅方向外方に離れた外方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディ下へ導き入れることができるようになっている一方、該ボディの下部へ引き入れられた内方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、該ボディのあおり板の開閉に際しての該支持脚の当接が回避されるようになっていることを特徴とするトラック、
(xii) トラックのシャシに対して着脱及び交換可能に架装されるボディに用いられて、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせするためのガイドライン設定具であって、前記ボディの少なくとも右側において、該ボディの外側面を基準として下方に延長させた位置でボディ前後方向に延びるガイドラインを、前記シャシに装着されたタイヤの車幅方向外方に位置させて目視可能に設定することを特徴とするガイドライン設定具、
(xiii) 前記ガイドラインが、前記ボディから吊り下げられており、前記タイヤの接触に際して車幅方向で逃げるように変位可能で、且つ該タイヤの接触が解消されるのに伴って重力の作用で初期設定位置へ自動的に復帰する(xii)に記載のガイドライン設定具、
に関する発明を含む。
上記(i)に記載の発明は、「ボディ着脱型のトラック」ではなく、あくまでも「ボディ固定型のトラック」を基本構造として市場提供されたトラックを対象とするものであり、かかる「ボディ固定型のトラック」を事後的に改造することによってボディを脱着可能にすることに、新たな着眼点、すなわち基本的技術思想が存在する。そして、本発明に係るトラックでは、恒常的固定具を取り除きつつも、ラダーフレームでボディ重量を直接に支持せしめた「ボディ固定型のトラック」の構造を維持したことで、ボディの架装時におけるボディ床面の地上高さが維持されて得て、ボディ固定型のトラックと同等に、ボディの積載スペースを大きく確保することも可能と為し得た。また、ラダーフレームとボディとの間に介在するサブフレームを不要としたことで、重量の増加や構造の複雑化などを抑えて「ボディ固定型のトラック」のメリットを維持し得た。一方、ラダーフレームから車幅方向外側に突出する左右のアーム部材を新たに採用して、車幅方向の両端近くに配した緊締具により、ボディをシャシに対して固定した。そして、ボディとシャシの固定位置を、車幅方向両端近くに設定したことで、恒常的固定具を取り除きつつ、ボディの横への転がり方向に対して大きな抵抗モーメントを発現し得る固定機構を、設置し得た。それ故、恒常的固定具を取り除きつつ、少ない数で且つ車外側方からの操作容易な位置において、解除可能な緊締具を設けることが可能となって、「ボディ固定型のトラック」を基本構造としつつ、シャシに対するボディの着脱可能な構造を効率的に実現可能と為し得た。
上記(ii)に記載の発明では、ボディを搭載するためにシャシを後退させてボディへ位置合わせする際、運転者がタイヤとガイドラインとの隙間を目安とすることで、シャシをボディの適合位置へ容易に導くことが可能になる。すなわち、本発明者は、特に中型~大型のトラック運転者が、トラック後退時に窓やドア隙間等から後方を目視して、後方タイヤの側面を見つつ操舵するという特徴に着目した。また同時に、ボディは、タイヤから上方に離れて位置していること、及び、ボディの左右側面はタイヤの外側面から所定寸法だけ車幅方向に突出していること、更に、シャシに装着された後方のタイヤは、操舵輪でなく、タイヤ外側面はシャシ中心軸と平行であることにも着目した。そして、このような着眼点から、本態様に係るガイドライン設定具を完成したのであり、ボディの下方に位置してボディの側面と平行に前後方向に延びる面をガイドラインとして、シャシ側のタイヤの外側面と所定隙間をもって対向して示すことにより、運転者自身が当該ガイドラインとタイヤとの隙間の大きさを適正に保つように後退運転操作することで、ボディに対してシャシを左右幅方向で適正位置へ導くことが容易となるのである。
上記(iii)に記載の発明では、後退運転時にボディの左右の適正位置へシャシを導く過程において、仮にタイヤがガイドラインへ接触しても損傷が回避され得て、特段の支障なく、ボディの適正位置へシャシを導くように後退運転を連続してスムーズに続けることができる。
上記(iv)に記載の発明では、重力を利用することで、タイヤの接触で変位した場合でも初期設定位置へ速やかに復帰するガイドラインを、簡単な構造で実現することが可能になる。
上記(v)に記載の発明では、ガイドラインによって、ボディ中心軸と平行に前後方向へ延びる指標線を、後退運転する者に対して、目視によって容易に与えることが可能になり、ボディに対するシャシの平行度を、運転者に簡易且つ効率的に示すことができる。
上記(vi)に記載の発明では、ガイドラインとタイヤとの対向面間の隙間を5~25cmとすることで、運転者が隙間の大きさの適否を比較的容易に把握することが可能になる。蓋し、かかる隙間が小さすぎると、後退運転に際してシャシをボディの適正位置へ導くに際して、ガイドラインとタイヤとの接触が発生しやすくなって、適正な隙間へ導くことに支障がでるおそれがある。反対に、かかる隙間が大きすぎると、後退運転に際してシャシをボディの適正位置へ導くに際して、ガイドラインとタイヤとの平行度や隙間の適否の判断を、運転者が適切にし難くなるおそれがある。
上記(vii)に記載の発明では、ガイドライン設置具を、ボディに着脱又は収納可能にしたことで、トラックへボディを架装して走行する際にガイドラインが邪魔になることを防止しつつ、ボディと共に移動させることが可能となり、必要に応じてガイドラインを設定して利用することができることから、利便性の向上が図られ得る。
上記(viii)に記載の発明では、後退運転時に例えばガイドライン設置具等を利用して或いは利用せずにボディの左右の適正位置へシャシを導く際に、左右方向で多少のズレがあっても、ボディをシャシに対して相対的に下降接近させる過程で、ボディ重量を利用して最終的に左右の適正位置でボディをシャシ上に載置することが可能になる。また、前後方向においても、前後方向ストッパ機構により、ボディとシャシが相対的に適正に位置決めされて、ホディをシャシ上で適正位置へ載置することができる。
上記(ix)に記載の発明では、外方位置の支持脚で支持せしめたボディに対してシャシを着脱可能にする一方、内方位置の支持脚でボディを支持せしめることで、シャシがない状態でボディを立脚状態に支持し続けることができる。これにより、例えば複数のボディを優れたスペース効率をもって立脚状態で並置することも可能になる。また、支持脚を内方位置とすることで、ボディ単体を立脚状態としたままで、荷積みや荷下ろしの作業を行うことが可能になり、輸送効率の向上等にもつながる。
上記(x)に記載の発明では、前述の(ii)に記載の発明に関する説明から理解されるように、新たな着眼点により、後退運転操作する運転者自身が、ボディに対してシャシを左右幅方向で適正位置へ容易に導くことのできる、新規なトラックが実現され得る。
上記(xi)に記載の発明では、前述の(ix)に記載の発明に関する説明から理解されるように、例えばシャシがない状態で複数のボディを優れたスペース効率をもって立脚状態で並置すること等も可能になる。また、例えばシャシから離脱されたボディを、省スペース下で立脚状態となしつつ、あおり板の開閉を支障なく行えるようにすることなども可能とされる。
上記(xii)に記載の発明では、前述の(ii)に記載の発明に関する説明から理解されるように、新たな着眼点により、後退運転操作する運転者自身が、ボディに対してシャシを左右幅方向で適正位置へ容易に導くことのできる、新規なガイドライン設定具が実現され得る。
上記(xiii)に記載の発明では、前述の(iii)及び(iv)に記載の発明に関する説明から理解されるように、仮にタイヤがガイドラインへ接触しても損傷が回避され得て、特段の支障なく、ボディの適正位置へシャシを導くように、運転者は連続してスムーズに後退運転を続けることができて、シャシに対するボディの装着作業も一層容易となる。
10 ガイドライン設定具
12 トラック
14 シャシ
16 ボディ
18 ラダーフレーム
19 タイヤ
20 キャビン
24 サイドメンバ
26 クロスメンバ
28 床部材
30 あおり板
32 ウィング部
36 縦根太
38 横根太
42 緊締具
44 アーム部材
45 係合孔
46 支持脚
47 支持筒体
48 取付部
49 位置決め孔
50 ピン
51 ピン孔
52 ジャッキ装置
53 前後方向ストッパ機構
54 ズレ補正用案内機構
56 ガイド突起
58 ガイド穴
60 ガイドライン
62 ロッド状部材
64 吊下部材
68 基台部分
70 支持突起

Claims (5)

  1. シャシに対してボディが着脱及び交換可能とされたトラックにおいて、
    該ボディの両側には、下端が車両前後方向に延びる回動軸を中心として展開可能となっているあおり板が設けられている一方、
    該ボディを地上に立脚状態で支持せしめる複数本の支持脚が、該ボディの床材に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされており、
    該ボディから車幅方向外方に離れた外方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディ下へ導き入れることができる該ボディに対する第1の立脚支持状態が実現されると共に、
    該ボディの外側面よりも車幅方向内方に収容された内方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、下方に垂れ下がった状態の該あおり板と該支持脚との当接を回避することができる該ボディに対する第2の立脚支持状態が実現されるようになっており、
    前記第1の立脚支持状態と前記第2の立脚支持状態とを選択的に発現できる該支持脚の立脚機構を備えていることを特徴とするトラック。
  2. 前記支持脚が前記ボディに対して車幅方向の抜き差しによって脱着可能とされている請求項1に記載のトラック。
  3. 前記ボディの少なくとも右側において、該ボディの外側面を基準として下方に延長させた位置でボディ前後方向に延びるガイドラインを、前記シャシに装着されたタイヤの車幅方向外方に位置させて目視可能に示すガイドライン設定具を設けることにより、
    地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディの適合位置へ位置合わせする際に、運転者が該ガイドラインと該タイヤとの間の隙間を確認することにより目視により該ボディに対して該シャシを車幅方向で位置合わせすることができるようにした請求項1又は2に記載のトラック。
  4. 前記ガイドラインが、前記ボディから吊り下げられており、前記タイヤの接触に際して車幅方向で逃げるように変位可能で、且つ該タイヤの接触が解消されるのに伴って重力の作用で初期設定位置へ自動的に復帰する請求項3に記載のトラック。
  5. 下端が車両前後方向に延びる回動軸を中心として展開可能とされたあおり板を備えておりトラックにおけるシャシに対して着脱及び交換可能とされたボディを、複数本の支持脚によって地上に立脚状態で支持せしめるに際して、
    該ボディの床材に対して車幅方向で異なる複数位置に設定可能とされた該複数本の支持脚を用い、
    該ボディから車幅方向外方に離れた外方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、地上に立脚状態で支持せしめた該ボディに対して前記シャシを後退させて該ボディ下へ導き入れることができる該ボディに対する第1の立脚支持状態と、
    該ボディの外側面よりも車幅方向内方に収容された内方位置で該複数本の支持脚が立脚されることで、下方に垂れ下がった状態の前記あおり板と該支持脚との当接を回避することができる該ボディに対する第2の立脚支持状態と
    を、選択的に発現させることを特徴とする支持脚によるボディの立脚支持方法。
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