JP7074712B2 - 加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクおよび当該インクジェットインクを用いた印刷物の製造方法 - Google Patents
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(1)その硬化物のガラス転移温度(Tg)が30℃以下の2官能以上のウレタンアクリレート(A)、
2-アリロキシメチルアクリル酸エステル(B)、
その硬化物のTgが-12℃以上132℃以下の分子内に芳香族以外の環状構造を有する単官能アクリレートモノマー(C)、
その硬化物のTgが0℃以下の下記式(1)または式(2)で表される単官能アクリレートモノマー(D)、
および、
重合開始剤を含む加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクであって、
全重合性モノマー中の
前記(A)の含有濃度が8質量%以上、
前記(B)の含有濃度が22.2質量%以上39.5質量%以下、
前記(C)の含有濃度が前記(B)と合わせて44.4質量%以上63.9質量%以下、
前記(D)の含有濃度が0質量%以上33.3質量%以下であり、
当該インクジェットインクの硬化後のTgが0℃以上30℃以下であることを特徴とする加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインク、
(2)さらに、分散剤および顔料を含むことを特徴とする(1)に記載の加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインク。
(3)(1)または(2)記載の加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクを、インクジェットプリンタを用いて樹脂基材に付着させる工程と、付着させた前記加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクに活性エネルギー線を照射して硬化させる工程とを含むことを特徴とする印刷物の製造方法、
である。
表2の実施例1の材料を遮光下、乾燥空気雰囲気中、ホモミキサーで30分間混合撹拌した後、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過し、実施例1の加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクを得た。
ガラス転移温度は、各実施例および比較例のインクジェットインクの一定量をとり、紫外線の積算光量1000mJ/cm2以上を照射し、さらに150℃のオーブンで30分以上加熱して得られたサンプルを用い、DSC測定装置(PerkinElmer社製 DSC8500)で、-60℃から200℃まで20℃/分で昇温後、100℃/分で冷却、再び-60℃から200℃まで20℃/分で昇温したときに検出したピークから定法に従い、求めた。
実施例および比較例の各インクジェットインクをピエゾ型インクジェットヘッド(KM512MH、コニカミノルタ社製、以下の評価においても同じ装置を使用した。)を搭載したインクジェットプリンタを用いて720×720dpiの解像度で、ポリエステル樹脂フィルムにベタ印刷した後、高圧水銀灯を用いて320nm~390nmの波長領域で1000mJ/cm2の積算光量で紫外線照射した。その紫外線照射後の皮膜を指触し、表面にベタつきのないものを○、ややべたつきがあるものを△(実用上問題ない)、べたつきが顕著なものを×として評価した。
実施例および比較例の各インクジェットインクを、ピエゾ型インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタを用いて、厚さ0.2mmのポリカーボネート樹脂板(パンライトPC-2151、帝人(株)製)に、高圧水銀灯を用いて320nm~390nmの波長領域で1000mJ/cm2の積算光量で紫外線照射して、インク厚み20μm、線幅1mm、5mm方眼を描いたポリカーボネート樹脂板印刷物を得た。得られた印刷物を、真空成形機(フォーミング300X型、成光産業(株)製)を用いて、ヒーター温度360℃で2分間加熱し、最も伸びる部分(延伸部)で180%(5mm方眼が9mm)となる型を用いて成形したとき、延伸部の印刷部分に割れや剥がれが無いものを○、割れや剥がれがあるものを×として評価した。
前記<延伸性>で作製したポリカーボネート樹脂板印刷物の硬化膜に、×状の切れ込みを入れ、その上に粘着テープを密着させて剥がしたときに、その硬化皮膜が剥がれないものを○、剥がれるものを×として評価とした。
Claims (3)
- その硬化物のガラス転移温度(Tg)が30℃以下の2官能以上のウレタンアクリレート(A)、
2-アリロキシメチルアクリル酸エステル(B)、
その硬化物のTgが-12℃以上132℃以下の分子内に芳香族以外の環状構造を有する単官能アクリレートモノマー(C)、
その硬化物のTgが0℃以下の下記式(1)または式(2)で表される単官能アクリレートモノマー(D)、
および、
重合開始剤を含む加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクであって、
全重合性モノマー中の
前記(A)の含有濃度が8質量%以上、
前記(B)の含有濃度が22.2質量%以上39.5質量%以下、
前記(C)の含有濃度が前記(B)と合わせて44.4質量%以上63.9質量%以下、
前記(D)の含有濃度が0質量%以上33.3質量%以下であり、
当該インクジェットインクの硬化後のTgが0℃以上30℃以下であることを特徴とする加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインク。
- さらに、分散剤および顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインク。
- 請求項1または2記載の加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクを、インクジェットプリンタを用いて樹脂基材に付着させる工程と、付着させた前記加飾フィルム用活性エネルギー線硬化性インクジェットインクに活性エネルギー線を照射して硬化させる工程とを含むことを特徴とする印刷物の製造方法。
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