JP7071892B2 - 防草コンクリートブロック集合体マット及びその製造方法 - Google Patents

防草コンクリートブロック集合体マット及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、護岸等に使用する定型コンクリートブロックや擬石ブロックを配したコンクリートブロック集合マットにおいて、集合体マットに防草機能を有する防草コンクリートブロック集合体マット及びその製造方法である。
近時、護岸等に多数のコンクリートブロックを敷き詰めたマットが施行の簡便さから使用されている。
従来のコンクリートブロック集合マットの製造工程は、複数のコンクリートブロックの底面にエポキシ樹脂接着剤を塗りマットに固着して、護岸等に施工する施工方法(特許文献1)や、また、コンクリートブロックの成型時に、コンクリートが未硬化状態にある内にシートを押し当ててシートに固着する方法(特許文献2)が提案されている。
本発明者も、施工面における天然石模様の擬石の配置状況が不規則に観取されるコンクリートブロックを開発し、この擬石ブロックコンクリート型枠において、型枠が施工時の配列になるように複数の型枠を一括して配列し、コンクリートを流し込んだ際には擬石の底面が型枠の上部の表面に露出し、露出した擬石の底面に大粒の石を混入したセメントおよびアクリル水性接着剤を練り込んだ接着剤を塗布し、その上に透水性の不織布マットを敷いて擬石をマットに固着させ、固着後に型枠から擬石をマットごと一緒に脱形するコンクリート擬石ブロック付きマットを提供している(特許文献3)。この際、目地の土砂が流失しないように構成し、ブロックの隙間にマットに草や小灌木が育生し自然破壊が最小限にとどまるように工夫したコンクリートブロック集合体マットが開発されている。
この擬石ブロックコンクリート型枠において、型枠が施工時の配列になるように複数の型枠が一括して配列し、コンクリートを流し込んだ際には擬石の底面が型枠の上部の表面に露出し、露出した擬石の底面に大粒の石を混入したセメントおよびアクリル水性接着剤を練った接着剤を塗布し、その上に透水性の不織布マットを敷いて擬石をマットに固着させ、固着後に型枠から擬石をマットごと一緒に脱形するコンクリート擬石ブロック付きマットを提供している。なお、防草マット自体は、特許文献5に開示されている。
ところで、これらの工程において、マットの大きさは通常幅1.6m、長さ6mと大きな表面積であるが、コンクリートを型枠に打設してブロック底面が上になるように集合体を形成し、このコンクリートブロック集合体が形成された型枠の上面に接着剤を塗布してマットを敷き詰める。
この際、本出願人はコンクリートブロックの底面とマットとの接合を確実にするために、マットの上面から接合部分を満遍なく加圧する必要があるが。このマットの加圧接着には、通常、特許文献4に示されるような、床に床材やシートを加圧接着する際に使用される幅広の加圧ローラで圧着しする接着加圧具を提供している。
実公昭51-9135号公報 特開昭54-93018号公報 特開2008-265172号公報 特開2013-133655号公報 特開2010-71038号公報
従来のコンクリートブロック集合体マットは、自然破壊が生じないように、草や木や雑草が生えることが奨励され、前掲の特許文献3、4は使用する接着剤に柔軟性が無いため、マットに必ずひび割れが生じ、その隙間から草や木が育生して、自然破壊が生じないないようにしたものであるが、近時、保守や清掃の為にブッロクの集合マットにおいても、草木や雑草が育たない生えないコンクリートブロック集合体マットの開発が求められている。
草木や雑草が育たない生えないマットとして、除草材の使用も考えられるが、除草材が環境負荷になるので、使用できない場合が多い。
本発明は、コンクリートブロック集合体マットにおいて、除草材を使用することなく、防草機能を有するコンクリートブロック集合体マット及びその製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、コンクリートブロック集合マットに対応した型枠を設け、該型枠の内側にコンクリートブロックの多数のブロック型枠を設け、該型枠にセメントミルクを打設し、打設したセメンメントミルクの上面が乾く前に、通気性を有する不織布或いは基布のマットを敷き詰め、マットの上表面に乾いた状態で柔軟性を有する接着剤とセメントミルクとを配合した配合接着剤ミルクをブロックの上面の全体に散布し、最上層の配合接着剤ミルクが接着加圧具で前記不織布或いは基布の下面まで含浸するように加圧して、打設したメンメントミルクの上面とマットを接着固定し、かつ、マットが乾いた状態でも柔軟性と通気性を維持するようにしたことを特徴とする防草コンクリートブロック集合マットの製造方法である。
請求項2の発明は、コンクリートブロック集合マットに対応した型枠を設け、 該型枠の内側にコンクリートブロックの多数のブロック型枠を設け、該型枠にセメントミルクを打設し、打設したセメンメントミルクの上面が乾く前に、通気性を有する不織布或いは基布のマットを敷き詰め、マットの上表面に乾いた状態で柔軟性を有する接着剤とセメントミルクとを配合した配合接着剤ミルクをブロックの上面の全体に散布し、最上層の配合接着剤ミルクが接着加圧具で前記不織布或いは基布の下面まで含浸するように加圧して、打設したメンメントミルクの上面とマットを接着固定し、かつ、マットが乾いた状態でも柔軟性と通気性を維持するようにしたことを特徴とする防草コンクリートブロック集合マットである。
請求項3の発明は、前記不織布のマットは、ポリエステルの短(長)繊維からなる不織布で目付が100乃至500g/m2で、好ましくは200乃至300g/m2で50このマスクはあることを特徴とする請求項2に記載の防草コンクリートブロック集合マットである。
請求項4の発明は、前記接着剤はスチレン-ブタジエン共重合ラテックスを主成分とすることを特徴とする請求項2に記載の防草コンクリートブロック集合マットである。
以上説明したように、本発明の請求項1のコンクリートブロック集合体マットの製造方法によれば、配合接着剤を最後に散布するので、従来のように、途中でブロックの底面の全面にモルタル等の接着剤を散布してその上にマットを敷いて加圧するのと異なり工程を簡略化でき、有用なコンクリートブロック集合体マットを製造できる。
また、本発明の請求項2~4のコンクリートブロック集合体マットによれば、配合接着剤は柔軟性を有するので、従来のようにマットに亀裂が生じないので、この隙間から草木や雑草が育たず、また、マットの繊維にセメントミルクと接着剤からなる配合接着ミルクが草木の栄養にはならないので、草木が生育せず防草機能を有するので、保守や清掃が簡単になる。
さらに、配合接着剤がセメントミルクと接着剤との配合としたので、乾いた際にはセメントミルクの縮小による空気が通ずる細かな隙間ができて、これによって通気性があり、マット下の基礎用土が過湿になることを防ぐ。また、配合接着剤を不織布或いは基布に含浸させたので、これら不織布或いは基布の強度が向上し、繊維表面が配合接着剤に覆われ露出していないので戸外においても紫外線の劣化を防止できる。
図1(a)は本発明の実施例のコンクリート擬石ブロックの一個の斜視図、図1(b)はその底面図、図1(c)はその側面図 図2(a)は、図1のコンクリート擬石ブロックの複数を固着したコンクリート擬石ブロック付きマットの平面図であり、図2(b)はその側面図、 本発明の実施例のコンクリート擬石ブロック付きマットにおける、コンクリート打設前の擬石型枠の平面図、 使用する基布(マット)の状態を説明する平面図 図3の型枠にコンクリートを打設した側面図、 型枠にコンクリートを打設した後、時間を経過した状態の側面図、 本実施例で使用するマットと擬石ブロックを接合する製造工程を説明する説明図、 図7で接着剤を塗布する製造工程を説明する説明図、 コンクリート擬石ブロック付きマットの型枠において、接着加圧具を使用した状態の側面拡大断面図、 型枠にマットと擬石ブロックを接合した状態の平面図、 本発明の実施例の接着加圧具の全体の平面図、 図11の接着加圧具の細幅ローラー単体の斜視図、 細幅ローラーの挙動を示す斜視図、 マットとコンクリート矩形ブロックの正面図、 クレーンでコンクリートブロック集合マットの両端を把持して湾曲させた状態の斜視図、 図2のコンクリート擬石ブロック付きマットの複数枚を護岸に施工した状態の説明図である。
ここで、本発明に好適なブロックの集合体にマット(基布)とを合体するために接着する接着加圧具の実施例を図面を参照して説明する。
[ブロックの集合体にマット2]
まず、本発明の本実施例の好適なコンクリートのブロック(擬石)の集合体をマット2に接合した防草(草が生えないようにした)コンクリートブロック集合マット2を説明する。
図2(a)は、コンクリートブロック集合マット2の平面図、図2(b)はその側面図であるが、不織布或いは基布からなるマット2には、図1で示すようなコンクリート擬石ブロック1が多数敷き詰められてマット2に接着されている。
このコンクリート擬石ブロック1(以下、単に「ブロック」という。)は図1(a)の斜視図に示すようなもので、一ブロックは縦(X)30cm,横(Y)30cm,高さ(Z)10cm程度の大きさで、基板11上に大きな擬石12が4個と小さな擬石13が2個と配置され、擬石表面は自然石に模した凹凸が色彩を有しており、図1(b)の底面図、その側面図の図1(c)に示すように、底面14はほぼ平らであるが、コンクリートには砕石15や砂利16が混合されていることから、所々にこれら砕石15や砂利16が部分的に露出しているため、凸凹になっている箇所が多数箇所生じてしまう。
また、本実施例の複数配列のコンクリート擬石ブロック自体は、周囲や上面に複雑な凸凹を有し、ブロックの擬石の外周や接合線に直線部分が一切なく、上面が相対的に平らであるが自然石に模した滑りにくい平面模様であるので、スリップ止めになり作業員や完成後の人が水辺を歩くにも適した形状のものを使用した。
勿論、本発明は、擬石ブロックだけではなく、図14に示すような矩形コンクリートブロック1aを集合させたコンクリート製のブロック付きマット2も対象であり、他にも六角形や円形の幾何学模様でも良い。
図2に示すように、本実施例で使用するコンクリート擬石ブロック付きマット2(或いは、図14に示すようなコンクリート矩形ブロック1aを集合したマット2も含むが、ここでは図2のものを主に説明する。)は、図3に示すように、コンクリート製のブロックに接する底面14(図10の型枠3では上面)がセメント素材などのポリエステル繊維の不織布で、この不織布の内部に間隔を置いて縦或いは横方向に補強のためにポリエステル(或いはポリポロピレン)製フィラメントの束を撚ったロープ21が縦方向に組み込まれている。
この基布であるマット2は図4(a)に示すように、ポリエステル、ポリポロピレン、綿等の不織布にロープ21が縦方向に入り込んであるが、図4(b)に示すように、ポリエステル、ポリポロピレン、綿等の不織布又は布に縦方向のロープ21に加えて横方向にロープ21aを織り込んでもよい。後述するが、ポリエステル繊維の不織布は、綿やそれ以外合成繊維で織られた帆布を使用してもよく、これらの繊維には後述するように接着剤とセメントミルクを混合した配合接着剤が完全に含浸しさせているので、ベルトのように強度が格段にに向上し、配合接着剤で覆われて直接繊維が露出しないので、紫外線から防御するので耐久性も増す。
このマット2の面積は幅1.6m、長さ6mと大きな表面積であり、マット2の全体の平均厚さは3mm以上で柔軟性がある。本実施例の1マット当たりのコンクリート擬石ブロック1の全体は1.3トンであることから、施工時にマット2を吊り上げた時にこれに耐える強度を有しなければならず、縦方向の引張強度は2.94Kgf/5cmであり、引張伸度は15%以下であり、透水性は1×10-2cm/secのものを使用した。この不織布のマットは、ポリエステルの短繊維からなる不織布で目付が100乃至500g/m2で、好ましくは200乃至300g/m2で十分に通気性がある素材であり、更に接着材とセメントミルクを混合した配合接着材が含浸しているので紫外線に対しても耐久性が向上する。
このマット2には、図2に示すように、本実施例では、前記のコンクリート擬石ブロック1を縦(X方向)に20~30行、横(Y方向)に6列に後述する接着剤で固定し、縁部の(左側)端部分A、(下側)端部分C、(右側)端部分Bにはブロック1が存在しないマットだけのマット把持部A,B,Cを設け、(上側)端部分Dにはコンクリート擬石ブロック1がマット2から若干はみ出る程度にまで存在させる(図2参照)マット接合部Dが設けられている。
そして、施工においては、図15及び図16に示すように、護岸などの施工においては、複数のコンクリート製の擬石ブロック1が付いたマット2ごと一括して、図15に示すようなフォークリフト6によって運搬車に積載し、現場に運搬してから、先ず、フォークリフト6などでマット2のブロックのない両把持部A,Bをフォークリフト6に備えた把持具7で把持し、施工現場である護岸に直接マット2を敷き、マット2の両把持部A,Bを堤側Eと河川側Fとに固定する。更に、次のマットを敷き詰める場合は、既に施工されているマット2だけの左側端部分の把持部Cの上に、把持部がない接合部分Dの擬石ブロック1を、施工されている擬石ブロック1に密接して敷き詰める。
なお、フォークリフト6等でマット2の両把持部A,Bを把持して移動するが、この際マット2は大きく湾曲状態となり、その後平坦状態に戻されるが、この際に、後述するように、配合接着剤4は乾いても柔軟性のある接着剤(アイカ工業製:クロスレンCMX-02)を用いたので簡単に狭い亀裂が生ずることがなく、隙間が生じないことから、この隙間に土等が堆積して草木が生育せずすることがなく、雑草を処理する保守や清掃が不必要になる。勿論、マット2の大きさや把持部A,B,Cの形や大きさは、施工現場の状況に合わせて適宜変更される。
[ブロック付きマットの型枠]
次に、本実施例に使用するのコンクリート製の擬石ブロック付きマット及びその製造方法を図3乃至図13に沿って説明する。
前述した擬石ブロックについての型枠3は、図3の型枠平面図、図5の側面図に示すように、前述したコンクリート擬石ブロック付きマット2(図2参照)に搭載される複数の擬石ブロック1の数だけ個々の擬石型枠32を集合配列し、この複数の擬石(或いは、コンクリートブロック)型枠32を一括して一体化した一つの大きな型枠3としたものである。
この長方形の型枠3は、周りの外枠31がFRP樹脂で、内側の擬石を形成する擬石型枠32はポリウレタン樹脂で構成され、型枠底面部分321(図5参照)には鉄筋や鉄板が埋め込まれて型枠全体を補強している。
型枠3の全体形状は、外枠31の外周に鉄骨の強固な基礎枠33を設け、底面38(図5参照)は、一対の長手方向の外枠31の中間には補強鉄骨35を掛け渡し、長手方向に直交するH鋼の被案内部材36が左右に補強を兼ねて掛け渡されている。
また、長手方向の外枠31の内側のほぼ中央には、フォークリフト6(図15参照)のフォーク61a,bが挿入される角材のフォーク挿入部材37a,bが設けられ、フォーク挿入部材37a,bは断面矩形の中空であって、この中空部にフォーク挿入部材37a,bを挿入するがこの角材は補強を兼ねて掛け渡されている。
このような構成であるので、型枠3にセメントミルク(生コンクリート)を打設すれば、1マットに対応する複数の集合状態のコンクリート擬石ブロック1を一度に一括して作製できる。
[ブロック付きマットの製造]
図5~図10に示すような工程で、図5に示すように、この型枠3の各擬石(コンクリートブロック)型枠32にセメントミルク(生コンクリート)を打設し、次に図7に示すように、型枠3によって型どられた擬石ブロック1の底部14の表面が上向きに露出しており、図7に示すようにセメントミルク(生コンクリート)を打設して時間が経過すると、上表面に所謂トロ或いはノロと呼ばれるセメント自体よりも比重が小さいセメントミルク状のものが浮かぶ。
完全に乾いていないこの状態の時に、コンクリートブロック(擬石)の全底面14にマット2を敷き詰める。
擬石ブロック1の底部14の表面が上向きにした底面(上面)14は、セメントミルクが浸み出して薄いセメントペースト層が形成されるが、これは、加圧によりマット2から浸み出る配合接着剤ミルクと混合されマット2の底面23とコンクリート(擬石)ブロック1の底面14とを接着固定する。
このように、擬石ブロック1の多数の底面14の全面にマットを敷き詰める作業を行うが、図7に示すように、厚さ3~6mm程度の不織布(帆布等の織られた基布)2のマット2のマット基布ロール22を、型枠3の上面に押し当てながら敷き詰める。そして、図8に示すように、前記の組成の配合接着剤4をスプレーガン41で型枠3(接着剤料4は型枠3からは脱離可能である。)と擬石ブロック1の底部14の全面に一括して散布し塗布する。
次に、この配合接着剤を詳細に説明する。
本実施例で使用する接着剤料としては、次の[表1]の組成の配合接着剤4がマットの柔軟性や強度からも有効であった。
[表1]配合接着剤の配合比
配合比:接着剤 1重量
セメント 1.5~6重量
水 1~5重量
ここで使用する接着剤(アイカ工業製:クロスレンCMX-02)は、モルタル混和用SBRラテックスで、セメントミルク(セメント+水=生コンクリート)との混和性がよく、各種下地との接着性がよく、耐水性や帯アルカリ性が良好であり、物性はスチレン-ブタジエン共重合ラテックスを主成分とし、不揮発分45%、粘度50(mPa・s),pH8.5であり、乾いても柔軟性があり曲げても亀裂を生じない。
上記の配合比は重要であって、接着剤に対して、セメントミルクが多すぎると接着力が低下しブロックが剥がれやすくなり、セメントミルクが少なすぎると、乾いたときにセメントミルクの縮小による空間が少なくなり通気性がなくなる。
また、上記のスチレン-ブタジエン共重合ラテックスとセメントミルクの配合接着剤でブロックを集合したマットは適度の柔軟性を有し、巻き取ってロール状にでき取り扱いが容易になる。
最後に、配合接着剤4を塗布したマット2の上面から、加圧ローラの接着加圧具5で押し圧すると、配合接着剤4が前記不織布2の裏面23から浸み出るようになり、加圧によりマット2から浸み出る配合接着剤ミルク4と混合されマット2の底面23とコンクリート(擬石)ブロック1の底面14とを接着固定する。
その結果、図8、図9に示したように、擬石ブロック1とマット2とは配合接着剤4によって接着固定されることになり、硬化終了した時点で、図10に示すように、擬石ブロック1とマット2が強固に一体になったコンクリート擬石ブロック集合マット2を型枠3からフォークリフト6等のフォーク61a,b(図15参照)使用して脱型する。
この場合にマットの上側の全面に散布し塗布した配合接着剤4の層を、簡単にほぼ均一に0.3mm~1.0mmの厚さにし、好ましくは0.5mmの厚さに形成するのが良いが、後述するように、加圧ローラ51の接着加圧具5で押し圧すると、配合接着剤が前記不織布(或いは基布)の表面から裏面に浸み出るようになる。
図7に示すように、厚さ3~6mm程度の不織布のマット2のマット基布ロール22を、型枠3の上面に押し当てながら敷き詰め、図9に示すように、接着加圧具5で押し圧すると、図10に示したように、擬石ブロック1とマット2とは配合接着剤4によって接着固定されることになり、硬化終了した時点で、擬石ブロック1とマット2が強固に一体になったコンクリート擬石ブロック集合マット2を型枠3からフォークリフト6等のフォーク61a,b(図15参照)使用して脱型する。
[接着加圧具の構成]
上述したように、擬石ブロック1とマット2とを配合接着剤4によって接着固定するが、コンクリートには砕石や砂利が混入され、これがブロック底面の表面から突出し表面に凸凹が存在するので、従来のように広幅のローラーを使用したのでは、一カ所でも突出部分があるとその高さに広幅のローラーが持ち上げられるので、突出部分の左右側ではマットが浮いてしまい広い範囲でマットを加圧することが出来なかったが、本実施例では、ブロック底面14とマット2との間の左右の範囲や、凸部の前後での隙間を無して両者の全面での接着をより確実にするために、図10に示すような接着加圧具5を使用する。
この接着加圧具5を、図11から図13に示して説明するが、図11に示すように、細幅ローラー51を幅方向に中心孔511に丸棒軸52を貫通して多数並列し、丸棒軸52の両端に支持部521を設け、両支持部521は操作支持部53に支持されている。この操作支持部53は支持部521を支持する一対の適宜長さの斜行支持部531及び合体した操作棒部532が設けられ、その先端部にはハンドル54が設けられている。なお、丸棒軸52の両端の支持部521と斜行支持部531の先端の接合部は溶接で固着してあるが、これは重量のある接着加圧具5ではネジ結合であると外れたりする不具合が生じるのを防ぐためである。
ところで、細幅ローラー51は比重の大きな重量のある鉛で製作され、大きさは、図12に示すように、直径Yが3cmから8cmが好ましいが本実施例では5cmであり、幅Zは1cmから2cmが好ましいが本実施例では1.5cmであり、中空孔511の内径X1は1.5cmから4cmが好ましいが本実施例では2.5cmである。また、中心孔511を貫通する丸棒軸52の直径X2は0.8cmから2cmが好ましいが本実施例では1.5cmである。なお、本実施例での細幅ローラー51の材料は鉛であるが、重量があれば鉄等の他の金属製でもよい。これは、接着加圧具5が、その自重で自然にマット2を加圧できるようにするためである。そして、前記の両支持部521間の長さは45cm程度であり、その間に丸棒軸52を貫通して細幅ローラー51は30個が並列配置されて、接着加圧具5の自重も35Kgである。
前述した中心孔511と丸棒軸52との距離の比率は、図9、図13に示すように、コンクリート(擬石)ブロック1の底面14に部分的に出っ張った砕石15や砂利16の一部が存在するが、この凸部で生じるブロック底面14とマット2との間の隙間が無いように部分的に上下動するように、ある程度の大きさがなければならないが、中心孔511の内径X1は、丸棒軸52の直径X2よりも少なくとも1.5倍以上大きくして、隣り合う細幅ローラー51が上下に十分移動可能にするとともに互いの側面が回動可能な状態で接触するように並列しているが、本実施例では、X1=2cm,X2が1.5cmで比率は1.67である。
[接着加圧具の作動]
次に、この接着加圧具5の作動を図12に沿って説明する。
従来のような広幅のローラーを使用したのでは、一カ所でも突出部分があるとその高さに広幅のローラーが持ち上げられるので、突出部分の左右側ではマット2が浮いてしまい広い範囲でマット2を加圧することができないが、本発明の実施例の細幅ローラー51は、図9、図13に示すように、分割された細幅ローラー51は隣り合う細幅ローラー51に対しても実線のように上下に移動可能にし、一カ所に突出部分があってもその部分の細幅ローラー51だけが持ち上げられるだけなので、突出部分の左右側の左右の細幅ローラー51は点線の細幅ローラー51のようにそのまま圧着しながら移動し、マット2から浮くことがなく、また、凸部があっても細幅の複数の細幅ローラー51が小刻みに上下動することができるので、結果としてブロック底面14とマット2との間の隙間が生じないように加圧することができ、確実に両者を接着する。
この接着加圧具5では、図13に示すように、細かく分割された細幅ローラー51で、隣り合う細幅ローラー51が互いに上下動可能であるので、一部分の細幅ローラー51が持ち上がっても、たの細幅ローラー51が空間を埋めるように、底面14の砕石15や砂利16に沿って下方に押圧するので、空間が存在することがなく、ブロック底面14とマット2とを確実に密着させて両者を接合させる。
さらに、細幅ローラー51自体を鉛製としたので、合計で30個ともなると、接着加圧具5自体が35Kgの重さとなり、使用者が力を掛けなくても、ハンドル54(図11参照)を押すだけ或いは引くだけで、鉛等の接着加圧具5の自重で自然にマット2を加圧できる。勿論、均一に加圧することができるのであれば、長いローラーの接着加圧具であってもよい。
したがって、本接着加圧具5を一度マット2上を移動操作させれば、ブロック底面14とマット2との間の隙間を無くして、全面で両者を圧着して配合接着剤4をむらなくマット裏面23に押し出して、打設したセメンメントミルクの底部(上面)14が乾く前に、接着剤とセメントミルクとを配合した配合接着剤4をセメントミルクの上面の全体に散布(スプレイ)し、その上に通気性を有するポリエステルやポリプロピレンの合成繊維、綿糸の不織布(或いは基布)のマット2を敷き詰め、その上から、加圧ローラ51の接着加圧具5で押し圧すると、配合接着剤4が前記不織布の表面から裏面に浸み出るようになり、マット2の底面23とコンクリート(擬石)ブロック1の底面14とを接着固定する。
以上のように、本実施例のブロックの集合体にマット2の製造方法によれば、配合接着剤を最後に散布するので、従来のように、途中でブロックの底面の全面にモルタル等の接着剤を散布してその上にマットを敷いて加圧するのと異なり工程を簡略化でき、有用なコンクリートブロック集合体マットを製造できる。また、接着するための接着加圧具5によって接圧し、ブロックの裏にまで浸み出た配合接着剤4がマット自体のポリエステル繊維の不織布(或いは基布)内部にまでほぼ完全に浸みので、不織布或いは布の強度が向上し、戸外での紫外線の劣化を防ぐことができる。
さらに、全体にセメントミルクで覆われ防草効果を向上させるとともに接着力を高め、配合接着剤が乾いても柔軟性を有するので、従来のようにマットに亀裂が生じず、亀裂の隙間から草木や雑草が育たず、マットの繊維、セメントミルク、接着剤はが草木の栄養にはならないので、草木が生育せず防草機能を有するので、保守や清掃が簡単になる。また、配合接着剤がセメントミルクと接着剤との配合としたので、乾いた際にはセメントミルクの縮小による空気が通ずる細かな隙間ができ通気性があるので、マット下の基礎用土が過湿になることを防ぐ。
本発明は、マット2の上面から配合接着剤を散布し塗布することで、マット2の底面23には接着剤を塗布する工程が要らないが、必要であれば従来どうりブロック1の底面14の全面に配合接着剤を塗布する工程を付加してもよい。
A,B,C・・把持部、D・・接合部分、E・・堤、F・・河川、
1・・コンクリート擬石ブロック、1a・・コンクリート矩形ブロック、
11・・基板、12,13・・擬石、14・・底面(枠では上面)、15・・砕石、
16・・砂利、17・・セメント上澄ミルク
2・・マット(基布、ポリエステル繊維の不織布、或いは綿の帆布)、
21・・ポリエステルフィラメント(或いは綿の帆布)の束を撚ったロープ、
22・・マット基布ロール、23・・マット底面
3・・(コンクリートブロック)型枠、31・・外枠、
32・・擬石型枠、321…型枠底面部分、322・・型枠上面部分、
33・・基礎枠、35・・補強鉄骨、36・・被案内部材、
37a,b・・フォーク挿入部材、38・・底面、
4・・配合接着剤、41・・スプレーガン、
5・・接着加圧具、
51・・細幅ローラー、511・・中心孔、
52・・丸棒軸、521・・支持部、
53・・操作支持部、531・・斜行支持部、532・・操作棒部、
54・・ハンドル、
6・・フォークリフト、61a,b・・フォーク、
7・・把持具

Claims (4)

  1. コンクリートブロック集合マットに対応した型枠を設け、
    該型枠の内側にコンクリートブロックの多数のブロック型枠を設け、該型枠にセメントミルクを打設し、打設したセメンメントミルクの上面が乾く前に、通気性を有する不織布或いは基布であるマットを敷き詰め、マットの上表面に乾いた状態で柔軟性を有する接着剤とセメントミルクとを配合した配合接着剤ミルクをブロックの上面の全体に散布し、
    最上層の配合接着剤ミルクが接着加圧具で前記不織布或いは基布の下面まで含浸するように加圧して、打設したメンメントミルクの上面とマットを接着固定し、かつ、マットが乾いた状態でも柔軟性と通気性を維持するようにしたことを特徴とする防草コンクリートブロック集合マットの製造方法。
  2. コンクリートブロック集合マットに対応した型枠を設け、
    該型枠の内側にコンクリートブロックの多数のブロック型枠を設け、該型枠にセメントミルクを打設し、打設したセメンメントミルクの上面が乾く前に、通気性を有する不織布或いは基布のマットを敷き詰め、マットの上表面に乾いた状態で柔軟性を有する接着剤とセメントミルクとを配合した配合接着剤ミルクをブロックの上面の全体に散布し、
    最上層の配合接着剤ミルクが接着加圧具で前記不織布或いは基布の下面まで含浸するように加圧して、打設したメンメントミルクの上面とマットを接着固定し、かつ、マットが乾いた状態でも柔軟性と通気性を維持するようにしたことを特徴とする防草コンクリートブロック集合マット。
  3. 前記不織布のマットは、ポリエステルの短繊維からなる不織布で目付が100乃至500g/m2であることを特徴とする請求項2に記載の防草コンクリートブロック集合マット。
  4. 前記接着剤はスチレン-ブタジエン共重合ラテックスを主成分とすることを特徴とする請求項2に記載の防草コンクリートブロック集合マット。
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