JP7071709B2 - ブロー成形容器の製造方法、ブロー成形型、ブロー成形用転写シート、およびブロー成形容器 - Google Patents

ブロー成形容器の製造方法、ブロー成形型、ブロー成形用転写シート、およびブロー成形容器 Download PDF

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本開示は、ブロー成形容器の製造方法、ブロー成形型、ブロー成形用転写シート、およびブロー成形容器に関する。
近時、飲食品等の内容液を収容するボトルとして、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチックボトルには内容液が収容される。
このような内容液を収容するプラスチックボトルは、金型内にプリフォームを挿入し、2軸延伸ブロー成形することにより製造される。
ところで、従来、プラスチックボトルの表面に凹凸等の模様を形成しようとする場合、ブロー成形金型の内面に機械加工等により凹凸を形成し、ブロー成形時にこの金型内面の凹凸をプラスチックボトルの表面に転写することが一般的である(例えば特許文献1参照)。このため、プラスチックボトルの表面の凹凸形状を変更しようとした場合、ブロー成形金型そのものを製造し直す必要があり、費用や時間がかかっている。
特開2009-241971号公報
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、ブロー成形容器の表面の凹凸形状を容易に変更することが可能な、ブロー成形容器の製造方法、ブロー成形型、ブロー成形用転写シート、およびブロー成形容器を提供する。
一実施の形態によるブロー成形容器の製造方法は、ブロー成形容器の製造方法であって、パリソンを準備する工程と、型本体と、前記型本体の内面に貼着された転写シートとを有するブロー成形型を準備する工程と、前記パリソンを前記ブロー成形型内でブロー成形し、ブロー成形容器を作製する工程と、を備え、前記ブロー成形容器の外面に、前記型本体の内面に貼着された前記転写シートの表面形状が転写される。
一実施の形態によるブロー成形容器の製造方法において、前記転写シートの表面は凹凸形状を有しても良い。
一実施の形態によるブロー成形容器の製造方法において、前記転写シートの表面は鏡面仕上げされていても良い。
一実施の形態によるブロー成形容器の製造方法において、前記型本体は樹脂型であっても良い。
一実施の形態によるブロー成形型は、ブロー成形型であって、型本体と、前記型本体の内面に貼着された転写シートと、を備えている。
一実施の形態によるブロー成形型において、前記転写シートの表面は凹凸形状を有しても良い。
一実施の形態によるブロー成形型において、前記転写シートの表面は鏡面仕上げされていても良い。
一実施の形態によるブロー成形型において、前記型本体は樹脂型であっても良い。
一実施の形態によるブロー成形用転写シートは、ブロー成形用転写シートであって、ブロー成形型に貼着される貼着層と、前記貼着層上に配置され、ブロー成形容器の外面に転写される形状を有する転写層と、を備えている。
一実施の形態によるブロー成形用転写シートにおいて、前記転写層の表面は凹凸形状を有しても良い。
一実施の形態によるブロー成形用転写シートにおいて、前記転写層の表面は鏡面仕上げされていても良い。
一実施の形態によるブロー成形用転写シートにおいて、前記貼着層上に設けられた剥離紙を更に備えても良い。
一実施の形態によるブロー成形容器は、ブロー成形容器であって、外面を備え、前記外面に、ブロー成形容器を成形するブロー成形型に貼着された転写シートの表面形状が転写されている。
本開示によれば、ブロー成形容器の表面の凹凸形状を容易に変更することができる。
図1は、一実施の形態によるブロー成形容器を示す部分垂直断面図。 図2(a)~(e)は、一実施の形態によるブロー成形容器の製造方法を示す概略図。 図3は、一実施の形態による転写シートを示す断面図。 図4は、一変形例によるブロー成形容器を示す部分垂直断面図。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。図1乃至図3は一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
ブロー成形容器の構成
まず、図1により、本実施の形態によるブロー成形容器の概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれブロー成形容器10Aを正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。
図1に示すブロー成形容器10Aは、後述するように、ブロー成形型50を用いてプリフォーム10aに対して2軸延伸ブロー成形を施すことにより、プリフォーム10aを膨張させて得られたものである。
このようなブロー成形容器10Aは、口部11と、口部11下方に設けられた首部13と、首部13下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
このうち口部11は、図示しないキャップに螺着されるねじ部14と、ねじ部14下方に設けられたフランジ部17とを有している。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。ブロー成形容器10Aに内容液等の内容物が充填され、口部11に図示しないキャップが螺着されることにより、内容物入りブロー成形容器が作製される。
首部13は、フランジ部17と肩部12との間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。また、肩部12は、首部13と胴部20との間に位置しており、首部13側から胴部20側に向けて徐々に径が拡大する形状(水平断面において徐々に面積が拡大する形状)を有している。
胴部20は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、胴部20が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。あるいは、胴部20が上方から下方に向けて均一でない水平断面をもつ筒形状を有していても良い。
また、本実施の形態において、胴部20の外面には、転写領域23が形成されている。この転写領域23は、ブロー成形容器10Aを成形するブロー成形型50内に貼着された転写シート60(後述)の表面形状が転写されたものである。この転写領域23は、凹凸形状を有している。このような凹凸形状としては、例えばシボ等の規則的又は不規則的な凹凸模様であっても良い。この凹凸模様の深さ(最も突出した部分と最も凹んだ部分との差)は、例えば1μm以上500μm以下としても良い。あるいは、凹凸形状としては、文字や図柄等の一定の輪郭をもつ凹凸であっても良い。この一定の輪郭をもつ凹凸の深さ(最も突出した部分と最も凹んだ部分との差)は、例えば1μm以上500μm以下としても良い。また転写領域23は、凹凸形状に加え、あるいは凹凸形状に代えて、転写シート60に付着したラメ粉等の微細粉末が転写していても良い。このほか、胴部20の外面には、転写領域23以外の凹凸、例えば、減圧吸収パネル又は溝等の凹凸が形成されていても良い。
転写領域23は、胴部20の外面の全体に形成されていても良く、胴部20の外面の一部のみに形成されていても良い。また、転写領域23は、胴部20に限らず、肩部12、首部13、および/または、底部30の一部または全体に形成されていても良い。なお、本実施の形態において、転写領域23は、シボ状の凹凸形状(図1の網掛部)を有する。
底部30は、中央に位置する凹部31と、この凹部31周囲に設けられた接地部32とを有している。なお、底部30の形状についても特に限定されるものではなく、従来公知の底部形状(例えばペタロイド底形状や丸底形状等)を有していても良い。
また胴部20におけるブロー成形容器10Aの厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm以上250μm以下程度に薄くすることができる。さらに、ブロー成形容器10Aの重量についても、これに限定されるものではないが、10g以上20g以下とすることができる。このようにブロー成形容器10Aの肉厚を薄くすることにより、ブロー成形容器10Aの軽量化を図ることができる。
このようなブロー成形容器10Aは、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおブロー成形容器10Aの材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、IO(アイオノマー)を使用することが好ましい。ブロー成形容器10Aは、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良いが、リサイクルのしやすさを考慮した場合、無色透明であることが好ましい。また、上述した各種樹脂をブレンドして用いても良い。さらに、ブロー成形容器10Aの内面に、容器のバリア性を高めるために、例えばダイヤモンド状炭素膜や酸化珪素薄膜等の蒸着膜を形成しても良い。
また、ブロー成形容器10Aは、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを射出成形後、ブロー成形することによりガスバリア性を有する多層ボトルとして形成しても良い。なお、中間層としては、上述した各種樹脂をブレンドした樹脂を用いても良い。
また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡プリフォームを成形し、この発泡プリフォームをブロー成形することによって、ブロー成形容器10Aを作製しても良い。このようなブロー成形容器10Aは、発泡セルを内蔵しているため、ブロー成形容器10A全体の遮光性を高めることができる。
このようなブロー成形容器10Aは、例えば満注容量が100ml以上2000ml以下のボトルからなっていても良い。あるいは、ブロー成形容器10Aは、満注容量が例えば10L以上60L以下の大型のボトルであっても良い。
ブロー成形容器の製造方法
次に図2(a)~(e)により、本実施の形態によるブロー成形容器10Aの製造方法(ブロー成形方法)について説明する。
まず、プラスチック材料製のプリフォーム(パリソン)10aを準備する(図2(a)参照)。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりプリフォーム10aを作製しても良い。また、プリフォーム10aとして、従来一般に用いられるプリフォームを用いても良い。
プリフォーム10aは、口部11aと、口部11aに連結された胴部20aと、胴部20aに連結された底部30aとを備えている。このうち口部11aは、上述したブロー成形容器10Aの口部11に対応するものであり、口部11と略同一の形状を有している。また、胴部20aは、上述したブロー成形容器10Aの首部13、肩部12および胴部20に対応するものであり、略円筒形状を有している。底部30aは、上述したブロー成形容器10Aの底部30に対応するものであり、略半球形状を有している。
次に、プリフォーム10aは、加熱装置51によって加熱される(図2(b)参照)。このとき、プリフォーム10aは、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
続いて、加熱装置51によって加熱されたプリフォーム10aは、ブロー成形型50に送られる(図2(c)参照)。
ブロー成形容器10Aは、このブロー成形型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形型50は、金属型または樹脂型である型本体52と、型本体52の内面に貼着された転写シート60とを有する。本実施の形態において、このような型本体52と、転写シート60とを有するブロー成形型50も提供する。
型本体52は、互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図2(c)参照)。型本体52の内面は、ブロー成形容器10Aの肩部12、首部13、胴部20および底部30に対応する形状を有している。図2(c)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いており、底部金型50cは上方に上がっている。この状態で型本体52の胴部金型50a、50b間に、プリフォーム10aが挿入される。
また、転写シート60は、一対の胴部金型50a、50bの内面にそれぞれ貼着されており、上述した転写領域23に対応する位置に設けられている。この転写シート60の表面は、上述したように凹凸形状を有している。
次に図2(d)に示すように、底部金型50cが下がったのちに一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、型本体52の一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、プリフォーム10aに対して2軸延伸ブロー成形が施される。
このことにより、プリフォーム10aは、ブロー成形型50の内面に対応する形状に賦形され、ブロー成形型50内でプリフォーム10aからブロー成形容器10Aが得られる。この間、胴部金型50a、50bは30℃乃至80℃まで加熱され、底部金型50cは5℃乃至25℃まで冷却される。また、ブロー成形型50内では、転写シート60の表面の凹凸形状が、ブロー成形容器10Aの胴部20に転写され、胴部20に、凹凸を有する転写領域23が形成される。このとき、ブロー成形容器10Aの延伸に伴い、転写シート60は、その表面の法線方向に沿って型本体52の内面に押し付けられる。このため、ブロー成形時に転写シート60の位置がずれにくい。
その後、図2(e)に示すように、型本体52の一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形型50内からブロー成形容器10Aが取出される。このとき、転写シート60は、ブロー成形容器10Aから離され、引き続き型本体52の内面に残存する。このようにして、図1に示すブロー成形容器10Aが得られる。
転写シートの構成
次に図3により、本実施の形態による転写シートの構成について説明する。
図3に示すように、本実施の形態によるブロー成形用の転写シート60は、ブロー成形型50の型本体52に貼着される貼着層61と、貼着層61上に配置され、ブロー成形容器10Aの外面に転写される形状を有する転写層62と、を備えている。
貼着層61は、粘着剤を含むものであっても良い。この粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、スチレン-ブタジエン共重合樹脂などの合成ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン、ロジントリグリセリド、水素化ロジンなどのロジン系樹脂が適用できる。貼着層61の厚みは、例えば5μm以上300μm以下の範囲としても良い。
貼着層61は、型本体52から剥がすことが可能であり、手作業または機械作業にて剥がすことが可能で、仮に貼着層61が型本体52に残存してしまう場合であっても水やアルコールで清掃することによって除去可能である。貼着層61を除去することにより、型本体52を、転写シート60を貼る前の状態に戻すことが可能である。この場合、型本体52に、再度、別の転写シート60を貼ることも可能となる。
転写層62としては、例えば塩化ビニル樹脂から作製された塩ビ紙等、耐候性および耐熱性に優れた材料を用いることが好ましい。転写層62の厚みは、例えば10μm以上3000μm以下の範囲としても良く、ボトル形状をより保ちたい場合には10μm以上100μm以下としても良い。
転写層62の表面は、凹凸形状を有している。このような凹凸形状としては、例えばシボ等の規則的又は不規則的な凹凸模様、あるいは文字や図柄等の一定の輪郭をもつ凹凸であっても良い。また転写層62の表面には、ラメ粉等の光沢を有する微細粉末が付着していても良い。
また、貼着層61上には、剥離紙63が設けられている。剥離紙63は、貼着層61上であって、転写層62の反対側に剥離可能に貼着されている。この剥離紙63を貼着層61から剥離し、貼着層61を型本体52の外面に貼り付けることにより、転写層62が型本体52の内面に向けられる。この状態で、ブロー成形を行うことにより、ブロー成形容器10Aの外面に転写層62の凹凸形状が転写される。
剥離紙63は、例えば上質紙、コート紙、含浸紙、又はプラスチックフィルムなどの基材と、基材の片面に設けられた離型層とを有している。離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、型本体52と、型本体52の内面に貼着された転写シート60とを有するブロー成形型50を用いてブロー成形を行う。このとき、ブロー成形容器10Aの外面に、型本体52に貼着された転写シート60の表面形状が転写される。これにより、ブロー成形容器10Aの表面に凹凸形状を有する転写領域23を容易に形成することができる。また、型本体52に貼着された転写シート60を剥離し、他の転写シート60に交換することを容易に行うことができる。このため、ブロー成形容器10Aの表面の凹凸形状を容易かつ短時間で変更することができる。この場合、型本体52そのものを製造し直す必要がないので、型本体52の製造に必要な費用や時間を節減することができる。さらに、転写シート60は、既存の型本体52に貼着することができるので、既存の型本体52の全体的な形状を維持しつつ、ブロー成形容器10Aの表面に所望の様々な凹凸形状を付与することができる。
また本実施の形態によれば、転写シート60の表面は凹凸形状を有するので、この転写シート60の凹凸形状がブロー成形容器10Aの表面に転写され、凹凸形状を有するブロー成形容器10Aを簡単に作製することができる。
(変形例)
次に、上記実施の形態の変形例について説明する。
上記実施の形態において、転写領域23が凹凸形状を有している場合を例にとって説明した。しかしながら、これに限らず、図4に示すように、転写領域23は、鏡面仕上げされた転写シート60の表面が転写されることにより、鏡面状に形成されていても良い。この鏡面の表面粗さは、例えばRa(算術平均粗さ)1.0以下としても良い。転写シート60は、例えばグロスシート等、表面が鏡面仕上げされた転写層を有するシートからなる。この場合、転写シート60の鏡面仕上げされた表面形状がブロー成形容器10Aの表面に転写されるので、ブロー成形容器10Aの表面に鏡面状の転写領域23を容易に形成することができる。とりわけ、型本体52が、例えば試作の用途等に用いられる樹脂型からなる場合、樹脂型の表面を研磨することが難しく、ブロー成形容器10Aの表面が粗くなる傾向がある。これに対して、鏡面仕上げされた転写シート60を型本体52の内面に貼着してブロー成形を行うことにより、樹脂型を用いた場合であっても、ブロー成形容器10Aの表面を鏡面状に形成することが可能となる。
また、上記実施の形態において、ブロー成形容器10Aは2軸延伸ブロー成形法により作製される場合を例にとって説明した。しかしながら、これに限らず、ブロー成形容器10Aはダイレクトブロー成形法により作製されても良い。すなわち、成形材料を加熱溶融してチューブ状に押し出したパリソンを用い、このパリソンをブロー成形型50内で成形することにより、転写シート60の表面形状をブロー成形容器10Aの表面に転写しても良い。
また、上記実施の形態において、型本体52の内面に転写シート60が1層貼着される場合を例にとって説明した。しかしながら、これに限らず、型本体52の内面に貼着された転写シート60上に、さらに別の転写シートを貼着しても良い。すなわち、型本体52の内面に転写シート60を多層に設けても良い。この場合、上記別の転写シートは、転写シート60よりも面積が小さいものとすることが好ましい。これにより、別の転写シートを適宜交換することにより、ブロー成形容器10Aの表面に様々な種類の形状を転写することが可能となる。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10A ブロー成形容器
10a プリフォーム(パリソン)
11 口部
12 肩部
13 首部
14 ねじ部
17 フランジ部
20 胴部
23 転写領域
30 底部
31 凹部
32 接地部
50 ブロー成形型
52 型本体
60 転写シート
61 貼着層
62 転写層
63 剥離紙

Claims (12)

  1. ブロー成形容器の製造方法であって、
    パリソンを準備する工程と、
    型本体と、前記型本体の内面に貼着された転写シートとを有するブロー成形型を準備する工程と、
    前記パリソンを前記ブロー成形型内でブロー成形し、ブロー成形容器を作製する工程と、を備え、
    前記ブロー成形容器の外面に、前記型本体の内面に貼着された前記転写シートの表面形状が転写され
    前記転写シートは、
    前記ブロー成形型に貼着される貼着層と、
    前記貼着層上に配置され、前記ブロー成形容器の外面に転写される形状を有する転写層と、を備え、
    前記転写層は、塩化ビニル紙である、ブロー成形容器の製造方法。
  2. 前記転写シートの表面は凹凸形状を有する、請求項1記載のブロー成形容器の製造方法。
  3. 前記転写シートの表面は鏡面仕上げされている、請求項1記載のブロー成形容器の製造方法。
  4. 前記型本体は樹脂型である、請求項1乃至3のいずれか一項記載のブロー成形容器の製造方法。
  5. ブロー成形型であって、
    型本体と、
    前記型本体の内面に貼着された転写シートと、を備え
    前記転写シートは、
    前記型本体に貼着された貼着層と、
    前記貼着層上に配置され、ブロー成形容器の外面に転写される形状を有する転写層と、を備え、
    前記転写層は、塩化ビニル紙である、ブロー成形型。
  6. 前記転写シートの表面は凹凸形状を有する、請求項5記載のブロー成形型。
  7. 前記転写シートの表面は鏡面仕上げされている、請求項5記載のブロー成形型。
  8. 前記型本体は樹脂型である、請求項5乃至7のいずれか一項記載のブロー成形型。
  9. ブロー成形用転写シートであって、
    ブロー成形型に貼着される貼着層と、
    前記貼着層上に配置され、ブロー成形容器の外面に転写される形状を有する転写層と、を備え
    前記転写層は、塩化ビニル紙である、ブロー成形用転写シート。
  10. 前記転写層の表面は凹凸形状を有する、請求項9記載のブロー成形用転写シート。
  11. 前記転写層の表面は鏡面仕上げされている、請求項9記載のブロー成形用転写シート。
  12. 前記貼着層上に設けられた剥離紙を更に備えた、請求項9乃至11のいずれか一項記載のブロー成形用転写シート。
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