JP7071563B1 - 作業実績管理システム及び作業実績管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確に作業者の作業実績を管理することができるとともに、工場等の作業現場に容易に導入することができる作業実績管理システムを提供する。【解決手段】作業実績管理システム1は、作業者20によって携帯され媒体識別情報が記憶されたカード型通信器22と、作業実績を管理する作業実績管理サーバ50と、を有する。カード型通信器22は、作業設備11ごとに設けられたビーコン端末14が出力するビーコン信号を受信するビーコン信号受信部と、受信したビーコン信号に基づいて作業者11の作業状態を判定する作業状態判定部と、を有する。作業実績管理サーバ50は、ビーコン端末特定情報に基づいて、作業者20と、作業設備11と、作業開始時刻及び作業終了時刻を対応付けた作業実績情報を生成する作業実績情報生成部を有する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 2020年11月2日にあいホールディングス株式会社のウェブサイトで公表 2020年11月2日に株式会社Social Area Networksのウェブサイトで公表 2020年11月5日に動画共有サイトYouTubeのウェブサイトで公表
本発明は、作業実績管理システム及び作業実績管理方法に係り、特に、無線信号を用いた作業実績管理システムと作業実績管理方法に関する。
工場等の作業現場には、複数の機械設備が設置され、作業員によって利用されている。例えば、旋盤やボール盤のような切削加工機、射出成型機のようなプラスチック加工機、表面研磨機といった製造装置や、包装装置等が工場内の作業エリアに配置されて、作業員の利用に供されている。そして、作業現場では、作業員がどのような作業を行ったかを管理するための、作業実績管理システムが導入されている。
特許文献1には、作業場所の近傍に設置されたRFIDリーダライタに、作業者が所持するRFIDタグをかざしたタイミングを作業者の作業開始とし、作業者がRFIDタグをRFIDリーダライタから回収したタイミングを作業終了時刻とすることによって、作業者の作業時間を管理する技術が開示されている。
特開2005-141530号公報
上述したように、RFIDタグとRFIDリーダライタを用いて作業管理を行うことによって、作業者に負担をかけることなく作業実績を管理することができるものの、以下のような課題があった。
第一に、作業者がRFIDタグをRFIDリーダライタにかざす行為を失念することがあり、これにより正しい作業実績を得ることができないことがあった。
第二に、RFIDリーダライタと作業実績を管理する管理装置が有線の通信ケーブルで接続されていたため、作業実績管理システムを導入する際に、作業現場にケーブルを敷設するための工事が必要であった。そして、作業現場に多数の機械設備が設置され、それぞれの機械設備についてRFIDリーダライタを取り付ける場合に、工事の規模が大きくなるという課題があった。
そこで、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、より正確に作業者の作業実績を管理することができるとともに、工場等の作業現場に容易に導入することができる作業実績管理システムを提供することにある。
前記課題は、本発明の作業実績管理システムによれば、作業者によって携帯され、媒体識別情報が記憶された識別情報記憶媒体と、作業実績を管理する管理装置と、を有する作業実績管理システムであって、前記識別情報記憶媒体は、作業設備ごとに設けられたビーコン端末が出力するビーコン信号を受信するビーコン信号受信部と、前記受信したビーコン信号に基づいて、前記作業者の作業状態を判定する作業状態判定部と、前記作業状態の判定結果に基づいて、前記受信したビーコン信号に含まれるビーコン端末識別情報と前記媒体識別情報とを対応付けたビーコン端末特定情報を送信するビーコン端末特定情報送信部と、を有し、前記ビーコン端末特定情報送信部は、前記作業者が作業を行っている状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信し、前記作業者が作業を行っていない状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信することなく前記媒体識別情報を送信し、前記管理装置は、前記ビーコン端末特定情報を受信するビーコン端末特定情報受信部と、前記ビーコン端末特定情報に基づいて、前記作業者と、前記作業設備と、作業開始時刻及び作業終了時刻とを対応付けた作業実績情報を生成する作業実績情報生成部と、前記作業実績情報を出力する作業実績情報出力部と、を有することにより解決される。
上記構成によれば、作業設備ごとに設けられたビーコン端末のビーコン端末識別情報と媒体識別情報を対応付けたビーコン端末特定情報を、作業者が携帯する識別情報記憶媒体から、無線通信によって管理装置に送信するため、作業設備と管理装置を接続するためのケーブル敷設の工事が不要となるため、作業管理システムを容易に導入することができる。
そして、作業者の作業状態を識別情報記憶媒体が判定し、管理装置は作業者の作業状態を判定しない。このため、管理装置の処理負担が軽減され、多数の作業者の作業実績を集中管理することが可能となる。
そして、作業者と作業設備と作業開始時刻及び作業終了時刻を対応付けた作業実績情報が生成される。すなわち、作業実績を作業設備に対応付けて管理するため、作業実績を作業者の動線で管理する場合と比較して少ない情報で簡潔に作業実績を把握することができる。
そして、管理装置は、ビーコン端末特定情報を受信した場合には作業者が作業設備を操作して作業を行っている状態と判定し、媒体識別情報を受信した場合には作業者が作業設備を操作して作業を行っていない状態と判定する。そして管理装置は、ビーコン端末特定情報及び媒体識別情報のいずれも受信していない場合には、作業者が勤務中ではないと判定することができる。
また、前記作業状態判定部は、前記識別情報記憶媒体と前記ビーコン端末との間の距離を所定の閾値と比較することによって前記作業者が作業を行っている状態か作業を行っていない状態かを判定すると好適である。これにより、作業者が作業設備の前に移動するだけで作業実績情報が生成されるため、作業者が作業開始または作業終了の入力を失念することによって作業実績情報が不正確となることが防止される。
また、前記閾値は、前記作業者が前記作業設備を操作して作業を行うことができる距離であると好適である。これにより、作業を行っている状態と作業を行っていない状態を適切に判定することが可能となるため、より正確な作業実績情報を生成することができる。
また、前記識別情報記憶媒体は、前記閾値を設定するための閾値設定部を有すると好適である。閾値を適切に設定することによって、作業を行っている状態と作業を行っていない状態を適切に判定することが可能となるため、より正確な作業実績情報を生成することができる。
また、前記ビーコン信号受信部が複数の前記作業設備ごとに設けられた複数の前記ビーコン端末から前記ビーコン信号を受信した場合には、前記作業状態判定部は、複数の前記ビーコン信号のうち、受信信号レベルが最も大きい前記ビーコン信号に基づいて、前記作業状態を判定すると好適である。これにより、作業者の周辺に複数の作業設備が設置されている場合に、作業者が実際に操作している作業設備を適切に特定することが可能となるため、より正確な作業実績情報を生成することができる。
また、前記作業状態判定部は、前記複数のビーコン端末のそれぞれから受信した複数の前記ビーコン信号について、前記ビーコン端末毎に前記ビーコン信号の受信信号レベルの外れ値を除いた平均値を算出し、該平均値が最も大きい前記受信したビーコン信号に基づいて前記作業状態を判定すると好適である。これにより、作業者の周辺に複数の作業設備が設置されている場合に、作業者が実際に操作している作業設備を適切に特定することが可能となるため、より正確な作業実績情報を生成することができる。
また、前記作業実績情報出力部は、前記作業者ごとの作業実績情報である作業者別実績情報と、前記作業設備ごとの作業実績情報である設備別運用実績情報とを、切替表示可能に出力すると好適である。これにより、作業実績情報を、作業者ごと、及び作業設備ごとの2つの観点で把握することができる。
また、前記作業実績管理システムは、前記ビーコン端末を有し、前記ビーコン端末は、前記ビーコン信号の出力レベルを設定するための出力レベル設定部を有すると好適である。これにより、大きさの異なる作業設備や作業エリアにおける作業状態を適切に判定することができるため、より正確な作業実績情報を生成することができる。
また、前記識別情報記憶媒体は、カード型識別情報記憶媒体であると好適である。これにより、作業者は、識別情報記憶媒体を首から吊り下げるか、もしくは作業着のポケットに収納することができるため、作業者の作業効率を低下させることなく識別情報記憶媒体を容易に携帯することができる。
本発明に係る作業実績管理システムによれば、作業者が作業管理システムに作業開始及び作業終了を入力することなく、より正確に作業者の作業実績を管理することができる。また、工場等の作業現場に容易に作業実績管理システムを導入することができる。
機械設備と作業者の配置を示す図である。 作業実績管理システムの全体構成を示す図である。 カード型通信器の機能構成を示す図である。 管理装置の機能構成を示す図である。 機械設備情報記憶部のデータ構造を示す図である。 作業者情報記憶部のデータ構造を示す図である。 作業実績記憶部のデータ構造を示す図である。 作業状態判定処理の概念を示す図である。 作業対象の機械設備を特定する処理の概念を示す図である。 作業の流れと作業実績情報の関係を示す図である。 作業実績管理サーバが行う処理の流れを示す図である。 作業者実績画面の一例を示す図である。 設備運転実績画面の一例を示す図である。 機械設備と作業者の配置の変形例を示す図である。 作業者実績画面の変形例を示す図である。 設備運転実績画面の変形例を示す図である。 機械設備と作業者の配置の第二の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図1~図10を用いて説明する。
<<実施形態の概要>>
最初に、作業実績管理システム1の概要を説明する。
本実施形態の作業実績管理システム(以下、本システムという)1は、工場等で働く作業者20が、工場内の作業エリア10に設置された機械設備11を操作して行う作業の作業実績を管理するために用いられる。機械設備11は、本発明の作業設備の一例である。ただし、作業設備は、機械設備11に限定されるものではなく、例えば電子基板の製造エリアで作業する作業者によって操作される電子基板の製造設備も含まれる。また作業エリア10は、工場等の建屋内の作業エリア10に限定されず、屋外の作業エリア10であってもよい。
図1は、作業エリア10に設置された複数の機械設備11と、機械設備11を操作して作業を行っている作業者20と、機械設備11の前から離れて移動中の作業者20と、作業エリア10外に設置された作業実績管理サーバ50を示している。
作業実績管理サーバ50は、作業者20が機械設備11を操作して行った作業の作業実績を管理する。具体的には、作業者20が、機械設備11を操作して作業を開始した時刻と、作業を終了した時刻を管理することによって、機械設備11を操作して行われた作業の作業時間を作業実績情報として管理する。作業エリア10の管理者(不図示)は、作業実績管理サーバ50にアクセスすることによって、作業者20の作業実績と、機械設備11の運用実績を把握することができる。
図1に示すように、作業エリア10には、複数の機械設備11が歩行レーン16に沿って設置されている。機械設備11には、ビーコン信号を出力可能なビーコン端末14が取り付けられている。移動中の作業者20は、歩行レーン16を歩行して機械設備11の前まで移動する。そして、機械設備11の前まで移動すると、作業者20は、機械設備11を操作して作業を開始する。
作業者20は、カード型通信器(カード型識別情報記憶媒体)22を携帯している。作業者20が機械設備11の前まで移動すると、カード型通信器22は、作業者20が操作する機械設備11に取り付けられたビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信する。そしてカード型通信器22は、作業者20が作業を行っているか否かを判定し、作業を行っていると判定した場合には、受信したビーコン信号に含まれるビーコンIDを、カード型通信器22を識別可能なカードIDとともに作業実績管理サーバ50に送信する。ビーコンIDは、ビーコン端末14を識別可能な情報である。作業者20が作業を行っているか否かの判定方法については、後述する。
作業実績管理サーバ50は、ビーコンID及びカードIDを受信し、作業者20が機械設備11を操作して作業を開始した時刻と作業を終了した時刻を判定することによって作業実績情報を生成する。作業実績情報は、作業者20と、作業者20が操作した機械設備11と、作業開始時刻及び作業終了時刻からなる情報である。そして作業実績管理サーバ50は、作業実績情報に基づいて、作業者20ごとの作業実績である作業者実績情報(作業者別実績情報)と、機械設備11ごとの作業実績である設備運用実績情報(設備別運用実績情報)とを、出力表示することができる。
作業実績管理サーバ50は、作業対象の機械設備11の単位で作業実績を管理するため、作業実績を動線(作業者20が作業エリア10内で移動する軌跡)で管理する場合と比べて簡潔に作業実績を把握することができる。
また、機械設備11に設けられたビーコン端末14のビーコンIDと、作業者20が携帯するカード型通信器22のカードIDの情報は、無線通信によってカード型通信器22から作業実績管理サーバ50に送信される。このため、作業エリア10にケーブルを敷設する必要がなく、容易に本システム1を導入することができる。
また、作業者20が機械設備11の前に移動すると、カード型通信器22がビーコン信号を受信して作業者20の作業状態を判定するため、作業者20が自ら本システム1に対して作業開始の入力を行う必要がない。これにより作業者20が作業開始の入力を失念することによって、作業実績情報が不正確となってしまうことが防止される。
<<本システムの全体構成>>
図2は、本システム1の全体構成を示す図である。上述したように、機械設備11には、機械設備11ごとに予めビーコン端末14が取り付けられている。ビーコン端末14は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に準拠したビーコン信号を一定の時間周期で出力する。ビーコン信号は、ビーコン端末14を識別可能なビーコンID(ビーコン端末識別情報)を含んでいる。
ビーコン端末14は、機械設備11に対して直接取り付けられていなくてもよい。ビーコン端末14がそれぞれの機械設備11ごとに対応付けて設置されていればよく、機械設備11に近接する位置に配設されていてもよい。
作業者20が携帯するカード型通信器22は、後述するように複数の通信インターフェースを有しており、ビーコン端末14が出力するビーコン信号を受信することができるとともに、ビーコンID及びカードIDをLPWA(Low Power,Wide Area)に対応した無線通信によって中継装置15に送信することができる。
中継装置15は、カード型通信器22が送信した無線信号を受信し、広域通信網であるインターネット回線NWを介して遠隔の作業実績管理サーバ50に送信するゲートウェイ装置である。中継装置15は、作業エリア10が位置する工場の屋上に設置されている。
作業実績管理サーバ50は、カード型通信器22が送信した情報を受信して作業実績情報を生成する。作業実績情報とは、作業者20と、作業者20が操作した機械設備11と、作業者20が行った作業の作業時間を含む情報である。
作業管理端末80は、作業エリア10を管理する管理者によって操作される端末であって、インターネット回線NWを介して作業実績管理サーバ50にアクセスして作業実績情報を出力表示することができる情報通信端末である。
作業管理端末80は、作業実績管理サーバ50に作業実績情報の提供を要求するWebクライアントであって、作業実績管理サーバ50は、作業管理端末80に対して作業実績情報を提供するWebサーバであってもよい。
<<カード型通信器22の構成>>
図3は、カード型通信器22の機能構成を示す図である。
図3に示すように、カード型通信器22は、制御部23と、入力部24と、表示部25と、加速度センサ26と、ビーコン通信部27と、LPWA通信部28と、GPS通信部29と、RFID通信部30と、を有している。制御部23は、カード型通信器22全体の制御を司っている。
入力部24は、カード型通信器22を携帯する作業者20の入力を受け付ける入力スイッチである。作業者20は、入力部24を操作することによってカード型通信器22の電源ONと電源OFFを切り替えることができる。また、後述する作業状態を判定する際に用いられる閾値の設定を受け付けることができてもよい。
表示部25は、カード型通信器22が出力する情報を表示するLEDや7セグメント表示器である。表示部25は、カード型通信器22が電源ONの状態にあるか電源OFFの状態にあるかを表示することができる。
加速度センサ26は、カード型通信器22に内蔵されており、カード型通信器22を携帯する作業者20の行動によって発生する加速度を検出する。加速度センサ26の出力データに基づいて、作業者20が同じ場所にとどまっている状態(作業中)、歩行している状態(移動中)、または転倒した状態(事故等の発生)のいずれかを判定して、外部に出力してもよい。
ビーコン通信部(ビーコン信号受信部)27は、近距離無線通信のBLE(Bluetooth Low Energy)規格に準拠したビーコン信号を受信可能な通信装置であって、ビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信するために用いられる。ビーコン信号には、ビーコン端末14を識別可能なビーコンIDが含まれている。したがって、ビーコン通信部27は、ビーコン信号を受信すると、そのビーコン信号を送信したビーコン端末14のビーコンIDを取得することができる。
また、ビーコン信号には、ビーコン端末14が送信するビーコン信号の送信信号レベルの情報が含まれている。そして、ビーコン通信部27は、受信したビーコン信号の受信信号レベルを測定することができる。カード型通信器22は、後述するように、ビーコン信号の送信信号レベルと、受信したビーコン信号の受信信号レベルに基づいてビーコン端末14とカード型通信器22との間の距離を推定する。
なお、ビーコン通信部27が利用する通信方式は、BLEに限定されない。例えば、Bluetooth(登録商標)であってもよい。
LPWA通信部28は、LoRa(登録商標)規格に準拠した通信装置であって、カード型通信器22が中継装置15と無線通信を行うために用いられる。上述したビーコン通信部27が準拠するBLEが近距離無線通信規格であるのに対して、LoRaは、長距離無線通信規格である。
GPS通信部29は、GPS(Global Positioning System)衛星が送信する信号を受信して位置情報を取得する通信装置である。作業エリア10が屋外に位置する場合に、上述したビーコン信号とともに、GPS通信部29が所得する位置情報を利用してもよい。
RFID通信部30は、RFID(Radio Frequency Identifier)規格に準拠した無線通信装置である。本実施形態において、作業者20が作業エリア10に入退出を行う際に、作業エリア10の入り口付近に設置されたRFIDリーダとの間で通信を行い、作業者20を認証するために用いられる。
制御部23は、ビーコン通信部27が受信したビーコン信号に基づいて作業者20の作業状態(作業者20が作業を行っているか否か)を判定する。すなわちカード型通信器22の制御部23は、作業状態判定部として機能する。作業状態の判定方法については、後述する。
また制御部23は、カード型通信器22を識別可能なカードID(媒体識別情報)を記憶しており、作業者20が作業を行っていると判定した場合には、受信したビーコン信号に含まれるビーコンIDと、カードIDからなるビーコン端末特定情報を生成する。
そしてLPWA通信部28は、中継装置15を介してビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に送信する。すなわち、LPWA通信部28は、ビーコン端末特定情報送信部として機能し、作業状態の判定結果に基づいて、ビーコン端末特定情報を送信する。
なお、作業者20が作業を行っていないと判定した場合には、カード型通信器22は、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを作業実績管理サーバ50に送信する。
<<作業実績管理サーバ50の構成>>
図4は、作業実績管理サーバ50の機能構成を示す図である。
図4に示すように、作業実績管理サーバ50は、作業実績管理サーバ50全体の制御を司る制御部51と、入力部52と、表示部53と、通信部54と、記憶部55を有している。
入力部52は、作業エリア10の管理者の入力を受け付ける入力装置であって、例えばキーボード及びマウスである。作業エリア10の管理者は、後述する作業実績情報を表示部53に表示するために、入力部52に対して操作入力を行う。
表示部53は、LCD(液晶ディスプレイ)からなる表示デバイスであって、後述する作業者実績画面61及び設備運用実績画面71を表示出力する。表示部53は、タッチパネル式の液晶表示器であってもよい。この場合、表示部53を介してユーザの操作入力を受け付けることができる。
通信部54は、広域通信網であるインターネット回線NWと通信するための通信インターフェースであって、中継装置15を介してカード型通信器22からビーコン端末特定情報等を受信する。すなわち通信部54は、本発明のビーコン端末特定情報受信部として機能する。
記憶部55は、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等からなる不揮発性の補助記憶装置である。記憶部55には、機械設備情報記憶部58、作業者情報記憶部59、作業実績記憶部60を有するとともに、制御部51が実行するプログラムが格納されている。
機械設備情報記憶部58は、図5Aに示すように、ビーコン識別情報と、機械設備名と、設置場所の項目を有している。そして機械設備情報記憶部58は、ビーコン端末14のビーコンIDと、そのビーコン端末14が取り付けられている機械設備11の名称と、機械設備11の設置場所の関係を格納している。
ビーコンIDは、ビーコン端末14が送信するビーコンIDであって、ビーコン端末14を識別可能な情報である。ビーコン端末14は、機械設備11に対してそれぞれ1台ずつ取り付けられているため、ビーコンIDによってビーコン端末14が取り付けられた機械設備11を特定することができる。
機械設備名は、ビーコン端末14が取り付けられた機械設備11の名称である。機械設備名は、例えば「旋盤加工機」、「プレス加工機」、「高所作業車」のような加工機械や作業機械の名称であってもよいし、「はんだ」、「組み立て」、「検査」のように、機械設備11を操作して行う作業工程の名称であってもよい。
設置場所は、機械設備11が設置された場所の名称であって、例えば「Aゾーン」、「Bゾーン」のような作業エリア10内の区画の名称であってもよいし、「3階」、「4階」のようにフロアの名称であってもよい。
機械設備情報記憶部58は、作業エリア10の管理者によって入力され、機械設備11を新たに導入した際や機械設備11を移設した際に更新される。
作業者情報記憶部59は、図5Bに示すように、カード識別情報と、作業者名の項目を有している。そして作業者情報記憶部59は、カード型通信器22に記憶されたカードIDとそのカード型通信器22を携帯する作業者20の関係を格納している。
カード識別情報は、カード型通信器22に記憶され、カード型通信器22を識別可能なカードIDであり、本発明の媒体識別情報に相当する。本実施形態では、作業エリア10で作業を行う作業者20は、それぞれ1枚のカード型通信器22を携帯しているため、カードIDによって、カード型通信器22を携帯する作業者20を特定することができる。
作業者名は、カード型通信器22を携帯する作業者20を特定可能な情報であって、作業者20の氏名、または従業員番号である。
作業者情報記憶部59は、作業エリア10の管理者によって入力され、新たな作業者20が配属された際や作業者20の異動があった際に更新される。
作業実績記憶部60は、図5Cに示すように、カード識別情報と、ビーコン識別情報と、受信時刻の項目を有している。
カード識別情報及びビーコン識別情報は、上述したように、それぞれビーコン端末14及びカード型通信器22を識別可能なビーコンIDとカードIDである。受信時刻は、カード型通信器22が送信した情報を作業実績管理サーバ50が受信した時刻である。上述したように、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていると判定すると、カードID及びビーコンIDからなるビーコン端末特定情報を、所定の時間周期(10秒)で送信する。したがって作業実績記憶部60には、カードID、ビーコンID及びこれらを受信した時刻からなるレコードが10秒間隔で格納される。
また、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定すると、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを所定の時間周期(10秒)で送信する。したがって作業実績記憶部60には、カードID及びカードIDを受信した時刻からなるレコードが10秒間隔で格納される。
制御部51は、CPU、不揮発性メモリ及び揮発性メモリからなり(不図示)、不揮発性メモリに記憶されたプログラムを揮発性メモリにロードして順次実行することにより、作業実績情報生成部56及び作業実績情報出力部57として機能する。
作業実績情報生成部56は、作業実績記憶部60を参照して、作業実績情報を生成する。作業実績情報とは、機械設備名と、作業者名と、作業開始時刻及び作業終了時刻からなる情報である。
作業実績情報生成部56は、作業実績記憶部60に格納されたビーコンIDを、機械設備情報記憶部58を参照してビーコンIDに対応する機械設備名に変換する。そして作業実績情報生成部56は作業実績記憶部60に格納されたカードIDを、作業者情報記憶部59を参照してカードIDに対応する作業者名に変換する。
作業実績情報生成部56は、作業実績記憶部60の受信時刻に基づいて、作業開始時刻と作業終了時刻を判定する。具体的には、作業実績情報生成部56は、まず作業実績記憶部60に格納されたレコードのうち、一の機械設備11を操作して一の作業者20が行った作業に係るレコードを全て抽出する。そして作業実績情報生成部56は、抽出されたレコードのうち、10秒間隔で時間的に連続するレコードの最初のレコードに記憶された受信時刻を作業開始時刻とする。作業実績情報生成部56は、同じく10秒間隔で時間的に連続するレコードの最後のレコードに記憶された受信時刻を作業終了時刻とする。作業実績情報生成部56は、この処理を他の全ての機械設備11と作業者20について繰り返し行うことによって作業実績情報を生成する。
作業実績情報出力部57は、作業実績情報に基づいて、作業者20ごとの作業実績情報である作業者別実績情報と、機械設備11ごとの作業実績情報である設備別運用実績情報とを生成して出力する。具体的には、作業実績情報出力部57は、作業実績情報のうち一の作業者20に関する作業実績情報のみを抽出する処理を、他の全ての作業者20について繰り返し実行することによって作業者別実績情報を生成する。
同様に作業実績情報出力部57は、作業実績情報のうち一の機械設備11に関する作業実績情報のみを抽出する処理を、他の全ての機械設備11について繰り返し実行することによって設備別運用実績情報を生成する。
作業管理端末80については、詳細な説明を省略するが、作業実績管理サーバ50と同様に、制御部と、入力部と、表示部と、通信部と、記憶部とを有する公知の情報処理端末である。作業管理端末80は、作業エリア10を管理する管理者によって操作され、作業実績管理サーバ50と通信を行うことによって、作業管理端末80の表示部に作業実績情報を表示させることができる。
<<カード型通信器22と作業実績管理サーバ50の処理>>
次に、カード型通信器22と作業実績管理サーバ50が実行する処理について説明する。
まず、カード型通信器22が実行する作業状態判定処理について説明する。
図6及び図7は、作業状態判定処理の概念を示す図である。作業状態判定処理とは、カード型通信器22が、カード型通信器22と機械設備11との距離を推定し、推定結果に基づいて、カード型通信器22を携帯する作業者20の作業状態を判定する処理である。作業状態とは、作業者20が機械設備11を操作して作業を行っている状態または作業を行っていない状態である。
まず、カード型通信器22と機械設備11の間の距離の推定方法について説明する。
図6に示すように、機械設備11にはビーコン端末14が取り付けられている。作業者20が作業を行うために機械設備11の前に移動すると、作業者20が携帯するカード型通信器22が、ビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信する。カード型通信器22は、受信したビーコン信号に含まれる送信信号レベルに関する情報を取得するとともに、受信したビーコン信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator、受信信号レベル)を測定する。
ビーコン端末14は、所定の時間周期で繰り返しビーコン信号を送信しているため、カード型通信器22は、ビーコン信号を複数回受信する。そしてカード型通信器22は、複数回受信したビーコン信号のRSSIの平均値を算出する。具体的には、カード型通信器22は、複数回受信したビーコン信号のRSSIから、少なくとも最大値及び最小値を含む外れ値を除外した平均値を算出する(以下の説明ではこれを平均RSSIという)。外れ値とは、他の値に対して極端に大きな値または極端に小さな値であって、本実施形態の場合、工場内の通信環境やノイズ等の影響により、極端に大きな値を示すRSSIまたは極端に小さな値を示すRSSIである。
そして、カード型通信器22は、ビーコン端末14が送信した送信信号レベルから上述した平均RSSIを差し引くことにより、ビーコン端末14とカード型通信器22との間でビーコン信号が減衰した量(減衰量)を取得する。カード型通信器22は、減衰量に基づいてビーコン端末14とカード型通信器22の間の距離を推定する。
ただし、距離の推定方法は、上述した方法に限定されない。ビーコン信号のRSSIに基づいてカード型通信器22と機械設備11の間の距離が推定できればよい。
続いて、カード型通信器22は、距離の推定結果に基づいて、作業者20の作業状態を判定する。具体的には、推定された距離が所定の距離(閾値)以内である場合に、作業者20が作業を行っていると判定する。所定の距離(閾値)は、機械設備11を操作して作業を行うことができる位置に作業者20が位置していることを判定するための距離である。本実施形態において、閾値は1メートルである。
図6は、作業状態判定処理の概念を示す図である。
図6には、機械設備11と、機械設備11を操作する作業者20aと、機械設備11から離れて歩行レーン16で機械設備11の状態を観察している作業者20bが示されている。そして、ビーコン端末14から1メートルの距離にある位置を、一点鎖線が示している。符号17は、一点鎖線の内側にあるエリア、すなわち閾値以内のエリアであって、作業者20が機械設備11を操作して作業を行うことができる操作エリア17である。作業者20aは、閾値以内の操作エリア17に位置するため、作業者20aが携帯するカード型通信器22は、作業者20aが作業を行っていると判定する。一方、作業者20bが携帯するカード型通信器22は、作業者20bが作業を行っていないと判定する。
ここで、カード型通信器22が、作業状態を判定するための閾値を設定可能な閾値設定部を有していると好適である。例えば、機械設備11を操作して作業を行う作業者20aのカード型通信器22の閾値は、1メートルに設定する。一方、機械設備11から少し離れた位置で助言等を与えて作業者20aを支援する作業者20bが携帯するカード型通信器22の閾値は、1メートルよりも大きな値に設定する。このように、カード型通信器22ごとに異なる閾値を設定可能とすることにより、カード型通信器22を携帯する作業者20の属性(担当業務、作業内容、職種、役職など)に応じた閾値を設定することができ、適切に作業状態を判定することができる。
閾値は、上述したカード型通信器22の入力部24を介して入力されてもよいし、制御部23の不揮発性メモリに外部から書き込むことによって入力してもよい。
カード型通信器22は、複数の機械設備11にそれぞれ設置された複数のビーコン端末14からビーコン信号を受信した場合、最も近い距離にあるビーコン端末14が設置された1台の機械設備11を、作業対象設備として特定する。具体的には、カード型通信器22は、複数のビーコン信号を受信すると、受信したビーコン信号の平均RSSIが最も高いビーコン端末14を最も近い距離にあるビーコン端末14と判定する。
図7は、作業者20の周辺に複数の機械設備11が設置されており、作業者20が携帯するカード型通信器22が、複数のビーコン端末14からビーコン信号を受信している状態を示している。図7に示す例では、作業者20の周辺に、4台の機械設備11が設置されており、それぞれの機械設備11にビーコン端末14が1台ずつ取り付けられている。このとき、作業者20が携帯するカード型通信器22は、4台のビーコン端末14からビーコン信号を受信する。そして、カード型通信器22は、平均RSSIが最も大きいビーコン信号に基づいて、作業対象の機械設備11を特定し、特定された機械設備11を操作して作業を行っているか否かを判定する。
このように、カード型通信器22は、平均RSSIに基づいてビーコン端末14との距離が1メートル以内である場合に作業者20が作業中であると判定する。そして複数のビーコン端末14からビーコン信号を受信した場合には、最も平均RSSIが高いビーコン端末14を判定し、そのビーコン端末14が取り付けられた機械設備11を操作して作業を行っていると判定する。
カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていると判定すると、ビーコンIDとカードIDからなるビーコン端末特定情報を、作業実績管理サーバ50に送信する。作業者20が機械設備11を操作して作業を行っていると判定している間は、カード型通信器22は、一定の時間周期(10秒間隔)で繰り返しビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に送信する。
ビーコンIDとカードIDを、作業者20が携帯するカード型通信器22から無線通信によって送信するため、本システム1を工場等に導入するにあたってケーブル敷設の工事を行う必要がない。また、作業者20の作業状態をカード型通信器22が判定し、作業実績管理サーバ50が作業者20の作業状態を判定しない。このため、作業実績管理サーバ50の処理負担が軽減され、多数の作業者20の作業実績を集中管理することが可能となる。
作業者20が機械設備11の前から離れて操作エリア17から退出すると、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定し、ビーコン端末特定情報の送信を停止する。
カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定した場合、一定の時間周期でカードIDを作業実績管理サーバ50に対して繰り返し送信する。すなわち、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定した場合、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを送信する。
次に、作業者20が行う一連の作業と作業実績情報生成部56が生成する作業実績情報との関係について説明する。
図8は、作業者20が一日の勤務時間中に、複数の機械設備11を操作して作業を行う場合の流れと、実施した作業について生成される作業実績情報との関係を示している。図8では、作業エリア10に旋盤加工機、切断加工機、NC旋盤機、及びプレス加工機の4つの機械設備11が設置されていることを示している。そして作業者20は、旋盤加工機、切断加工機、プレス加工機を順番に使用して、一日の作業を終了した。具体的には、作業者20(作業者A)は、1日の作業が始まると、まず旋盤加工機の前まで移動し、9時23分から10時45分まで旋盤加工機を操作して作業を行った。
作業者Aが旋盤加工機の前まで移動すると、作業者Aが携帯するカード型通信器22は、旋盤加工機に取り付けられたビーコン端末14が出力するビーコン信号を受信して、作業者20が作業を行っていると判定する。カード型通信器22は、ビーコンID及びカードIDからなるビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に対して送信する。そしてカード型通信器22は、所定の時間周期でビーコン端末特定情報の送信を繰り返す。作業実績管理サーバ50は、ビーコン端末特定情報を受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
10時45分に作業が終了すると、作業者Aは旋盤加工機の前から離れて別の場所に移動する。作業者Aが携帯するカード型通信器22は、作業者Aが作業を行っていないと判定する。このときカード型通信器22は、作業実績管理サーバ50に対するビーコン端末特定情報の送信を停止する。そしてカード型通信器22は、所定の時間周期でカードIDを作業実績管理サーバ50に対して繰り返し送信する。作業実績管理サーバ50は、カードIDを受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
次に作業者Aは、10時55分に切断加工機の前に到着する。するとカード型通信器22は、切断加工機に取り付けられたビーコン端末14が出力するビーコン信号を受信して、作業者Aが作業を行っていると判定する。カード型通信器22は、ビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に対して送信する。そしてカード型通信器22は、所定の時間周期でビーコン端末特定情報の送信を繰り返す。作業実績管理サーバ50は、ビーコン端末特定情報を受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
切断加工機を用いた作業は11時25分に終了し、作業者Aは、切断加工機の前から離れて別の場所に移動する。作業者Aが携帯するカード型通信器22は、作業者Aが作業を行っていないと判定する。カード型通信器22は、作業実績管理サーバ50に対するビーコン端末特定情報の送信を停止する。そしてカード型通信器22は、所定の時間周期でカードIDを作業実績管理サーバ50に対して繰り返し送信する。作業実績管理サーバ50は、カードIDを受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
続いて作業者Aは、13時10分にプレス加工機の前に移動して、プレス加工機を操作して作業を開始する。上述したように、カード型通信器22は、プレス加工機に取り付けられたビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信して作業者Aが作業を行っていると判定する。そしてカード型通信器22は、ビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に送信する。作業実績管理サーバ50は、ビーコン端末特定情報を受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
プレス加工機を用いた作業は14:05分に終了し、作業者Aは、プレス加工機の前から離れ、作業エリア10から退出する。作業者Aが携帯するカード型通信器22は、作業者Aが作業を行っていないと判定する。カード型通信器22は、作業実績管理サーバ50に対するビーコン端末特定情報の送信を停止する。そしてカード型通信器22は、所定の時間周期でカードIDを作業実績管理サーバ50に対して繰り返し送信する。作業実績管理サーバ50は、カードIDを受信し、受信時刻とともに作業実績記憶部60に記憶する。
作業者Aが1日の作業を終了し、カード型通信器22の電源をOFFにするか、カード型通信器22を充電スタンドに接続すると、カード型通信器22は、作業実績管理サーバ50に対するカードIDの送信を停止する。
作業エリア10の管理者が、作業実績管理サーバ50の入力部52を操作して作業実績情報の表示要求を行うと、作業実績管理サーバ50は作業実績情報を生成し、作業実績管理サーバ50の表示部53に対して作業実績情報を出力する。なお、作業エリア10の管理者は、作業管理端末80の入力部を操作して作業実績情報の表示要求を行ってもよい。このとき作業実績情報は作業管理端末80の表示部に出力表示される。
具体的には、作業実績管理サーバ50の作業実績情報生成部56は、ビーコンID及びカードIDに基づいて、作業者Aが旋盤加工機を操作して行った作業実績に関するレコードを作業実績記憶部60から抽出する。そして作業実績情報生成部56は、抽出されたレコードのうち、所定の時間間隔で連続するレコードの最初のレコードの受信時刻を作業開始時刻と判定する。同様に作業実績情報生成部56は、抽出されたレコードのうち、所定の時間間隔で連続するレコードの最後のレコードの受信時刻を作業終了時刻と判定する。作業実績情報生成部56は、機械設備情報記憶部58を参照してビーコンID機械設備名に変換するとともに、作業者情報記憶部59を参照してカードIDを作業者名に変換することによって作業実績情報を生成する。ここでは、作業者Aが旋盤加工機を用いて9時23分から10時45分まで行った作業の作業実績情報が生成される。
続いて作業実績管理サーバ50は、作業者Aが切断加工機を操作して行った作業について作業実績情報を生成する。具体的には、作業者Aが切断加工機を用いて10時55分から11時25分まで行った作業の作業実績情報が生成される。
最後に作業実績管理サーバ50は、作業者Aがプレス加工機を操作して行った作業について作業実績情報を生成する。具体的には、作業者Aがプレス加工機を用いて13時10分から14時05分まで行った作業の作業実績情報が生成される。
作業者20が旋盤加工機から離れて切断加工機の前に移動するまでの10時45分から10時55分までの時間は、作業者20は操作エリア17に侵入していないため、作業実績情報は生成されない。同様に、作業者20が切断加工機から離れてプレス加工機の前に移動するまでの11時25分から13時10分までの時間について作業実績情報は生成されない。そして、プレス加工機の前を離れて操作エリア17から退出し、一日の勤務が終了するまでの時間についても、作業実績情報は生成されない。
このように、作業実績管理サーバ50は、カード型通信器22から受信したビーコン端末特定情報に基づいて、作業実績情報を生成する。また作業実績管理サーバ50は、カード型通信器22から受信したカードIDに基づいて勤務時間に関する情報を生成することができる。
次に、作業実績管理サーバ50が実行する作業実績情報生成処理と作業実績情報出力処理について説明する。
図9は、作業実績管理サーバ50の制御部51が作業実績情報を生成して出力する流れを示している。ステップS11からステップS15は作業実績情報生成部56による作業実績情報生成処理を、ステップS16からステップS22は、作業実績情報出力部57による作業実績情報出力処理を示している。
最初に、制御部51は、作業実績情報を出力表示する操作が行われたか否かを判定する(ステップS11)。すなわち、作業エリア10の管理者が、作業実績管理サーバ50の入力部52を操作して、または作業管理端末80の入力部を操作して作業実績情報を表示するための操作が行われたか否かを判定する。
出力表示の操作が行われていないと判定された場合には(ステップS11:No)、出力表示の操作があるまで待機する。
一方、出力表示の操作が行われたと判定された場合には(ステップS11:Yes)、制御部51は、記憶部55の作業実績記憶部60から作業実績のレコードを読み込む(ステップS12)。
続いて制御部51は、作業実績のレコードの受信時刻情報に基づいて、作業開始時刻と作業終了時刻を判定する(ステップS13)。具体的には、制御部51は、ステップS12で読み込んだ作業実績のレコードのうち、ビーコンID及びカードIDに基づいて、一の機械設備11を操作して一の作業者20が行った作業に係るレコードを抽出する。制御部51は、抽出されたレコードのうち、所定の時間間隔で連続するレコードの最初のレコードの受信時刻を作業開始時刻と判定する。同様に制御部51は、抽出されたレコードうち、所定の時間間隔で連続するレコードの最後のレコードの受信時刻を作業終了時刻と判定する。制御部51は、この処理を、他の全ての機械設備11及び作業者20について繰り返し行う。
そして制御部51は、記憶部55の機械設備情報記憶部58を参照して、ビーコンIDを機械設備名に変換する(ステップS14)。同時に制御部51は、設置エリアの情報を取得する。同様に制御部51は、作業者情報記憶部59を参照してカードIDを作業者名に変換する(ステップS15)。
以上の処理によって、機械設備名と、作業者名と、作業開始時刻及び作業終了時刻からなる作業実績情報が生成される。
次に制御部51は、管理者の操作入力に基づいて作業者20ごとの作業実績情報である作業者実績情報を出力するか、または機械設備11ごとの作業実績情報である設備運用実績情報を出力するかを判定する(ステップS16)。ただし、予め定められた設定に基づいて作業者実績情報と設備運用実績情報のいずれかを出力してもよい。
制御部51は、作業者実績情報を出力すると判定した場合には、作業者実績情報を生成する(ステップS17)。具体的には、制御部51は、ステップS15で生成した作業実績情報のうち、一の作業者20に関する作業実績情報のみを抽出する処理を、他の全ての作業者20について繰り返し実行することによって作業者実績情報を生成する。
続いて制御部51は、作業者実績情報を出力する(ステップS18)。作業者実績情報を出力表示する作業者実績画面61については、図10を用いて後述する。
続いて制御部51は、設備運用実績ボタン69(図10を参照)が押下されたか否かを判定する。設備運用実績ボタン69が押下されたと判定された場合(ステップS19:Yes)、ステップS20に進む。一方、設備運用実績ボタン69が押下されたと判定されなかった場合には、そのまま処理を終了する。
ステップS16で設備運用実績情報を出力すると判定された場合、またはステップS19で設備運用実績ボタン69が押下されたと判定された場合には、制御部51は、設備運用実績情報を生成する(ステップS20)。具体的には、制御部51は、ステップS15で生成した作業者実績情報のうち、一の機械設備11に関する作業実績情報のみを抽出する処理を、他のすべての機械設備11について繰り返し実行することによって設備運用実績情報を生成する。
続いて制御部51は、機械設備実績情報を出力する(ステップS21)。設備運用実績情報を出力表示する設備運用実績画面71については、図11を用いて後述する。
続いて制御部51は、作業者実績ボタン72(図11を参照)が押下されたか否かを判定する。作業者実績ボタン72が押下されたと判定された場合(ステップS22:Yes)、ステップS17に進む。一方、作業者実績ボタン72が押下されたと判定されなかった場合には、そのまま処理を終了する。
次に、ステップS18で出力表示される作業者実績画面61について説明する。
図10は、作業者実績情報を表示する作業者実績画面61を示している。作業者実績画面61は、作業実績管理サーバ50の表示部53に出力表示されるか、または通信部54を介してインターネット回線NWに接続された作業管理端末80に対して出力される。
図10に示すように、作業者実績画面61には、複数の作業者20(作業者A、作業者B、作業者C)のそれぞれについて、作業実績表示62が表示される。具体的には、作業者Aの作業実績表示62には、9時00分から11時25分までの間に旋盤加工機を操作して作業し、13時15分から16時32分まで再び旋盤加工機を操作して作業を行ったことが表示されている。
作業者Bの作業実績表示62には、14時15分から16時50分までプレス加工機を操作して作業を行ったことが表示されている。
作業者Cの作業実績表示62には、15時03分から17時35分まで高所作業車を利用して行った作業が表示されている。
作業実績表示62の上には、複数の操作ボタン63~69が配置されている。
現在時点表示ボタン63は、現在時点表示ボタン63を押下した時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。図10に示すように、一日単位の作業実績情報が作業実績表示62に表示されているときは、当日の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。一週間単位の場合には今週の作業実績情報が、一か月単位の場合には今月の作業実績情報が作業実績表示62に出力表示される。
前時点表示ボタン64は、作業実績表示62に表示されている時点の前の時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。例えば、今日の作業実績情報が作業実績表示62に表示されていたときは、前日の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。
次時点表示ボタン65は、作業実績表示62に表示されている時点の次の時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。例えば、先週の作業実績情報が作業実績表示62に表示されていたときは、今週の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。
日単位表示ボタン66は、作業実績表示62に表示する作業実績情報を、1日単位で表示させるボタンである。すなわち、日単位表示ボタン66が押下されると、作業実績表示62には、1日分の作業実績情報が表示される。
週単位表示ボタン67は、作業実績表示62に表示する作業実績情報を、週単位で表示させるボタンである。すなわち、週単位表示ボタン67が押下されると、作業実績表示62には、1週間分の作業実績情報が表示される。
月単位表示ボタン68は、作業実績表示62に表示する作業実績情報を、月単位で表示させるボタンである。すなわち、月単位表示ボタン68が押下されると、作業実績表示62には、1月分の作業実績情報が表示される。
設備運用実績ボタン69は、表示画面を作業者実績画面61から設備運用実績画面71へと切り替えて出力表示させるボタンである。作業実績情報出力部57は、作業者実績画面61と設備運用実績画面71とを切り替えて、いずれか一方の表示画面を出力することができる。
次に、ステップS21で出力表示される設備運用実績画面71について説明する。
図11は、設備運用実績情報を表示する設備運用実績画面71を示している。設備運用実績画面71は、作業実績管理サーバ50の表示部53に出力表示されるか、または通信部54を介してインターネット回線NWに接続された作業管理端末80に対して出力される。
図11に示すように、設備運用実績画面71は、複数の機械設備11(旋盤加工機、プレス加工機、高所作業車)のそれぞれについて、機械設備11の設置場所表示と、作業実績表示62が表示される。具体的には、旋盤加工機はAゾーンに設置されており、その作業実績表示62には、作業者Aが9時00分から11時25分まで作業を行い、同じく作業者Aが13時15分から16時32分まで再び作業を行ったことが表示されている。
プレス加工機はBゾーンに設置されており、その作業実績表示62には、作業者Bが14時15分から16時50分まで作業を行ったことが表示されている。
高所作業車はCゾーンに設置されており、その作業実績表示62には、作業者Cが15時03分から17時35分まで作業を行ったことが表示されている。
以上のように作業実績情報出力部57は、作業実績情報生成部56が生成した作業実績情報から、作業者20ごとの作業実績情報を抽出して作業者実績情報を生成して作業者実績画面61を出力する。同様に作業実績情報出力部57は、作業実績情報から機械設備11ごとの作業実績情報を抽出して設備運用実績情報を生成して設備運用実績画面71を出力する。
作業実績管理サーバ50のユーザは、作業者実績画面61と設備運用実績画面71を切り替えて表示させることによって作業者20の作業状況及び機械設備11の運用状況を把握することができる。
次に、本システム1の変形例について説明する。
本変形例における作業実績管理サーバ50の作業実績情報出力部57は、作業者実績画面61及び設備運用実績画面71を出力表示する際に、作業実績表示62とともに、作業実績を集計した集計結果表示73及び報知表示74を出力表示する。これにより、作業エリア10の管理者が作業者20の作業状況及び機械設備11の運用状況を的確に把握することを支援することができる。
図12は、作業エリア10における機械設備11の配置の変形例を示す。本変形例に係る作業エリア10には、立入禁止エリア12が設定されている。立入禁止エリア12は、危険を伴う作業を行う場合や、実際に作業を行う作業者以外の作業者20が不用意に侵入することによって怪我等の事故が発生する虞れがある場合に設定されるエリアである。
立入禁止エリア12には、ビーコン端末14が取り付けられており、作業実績管理サーバ50は、作業者20が立入禁止エリア12で作業を行った場合にその作業実績を管理することができる。
また、立入禁止エリア12に設置された機械設備11にビーコン端末14が取り付けられていてもよい。立入禁止エリア12に設置される機械設備11は、例えば高所作業車である。この場合、図5Aを参照して説明した機械設備情報記憶部58には、機械設備名として「高所作業車」が、設置場所として「立入禁止エリア」が格納される。
また、作業エリア10の出入口付近には、作業エリア10に入室する前に作業者20が準備作業を行う準備作業エリア13が設定されている。作業者20は、作業エリア10に入室する前に、準備作業エリア13で手洗いを行うことが義務付けられている。
準備作業エリア13に設置される手洗い設備には、ビーコン端末14が取り付けられており、作業実績管理サーバ50は、作業者20が準備作業エリア13で手洗いを行った実績を管理することができる。また作業実績管理サーバ50は、準備作業エリア13に立ち寄ることなく作業エリア10に入室した作業者20を検出することができる。
図5Aを参照して説明した機械設備情報記憶部58には、機械設備名として「手洗い設備」が、設置場所として「作業準備エリア」が格納される。
立入禁止エリア12及び準備作業エリア13内に取り付けられるビーコン端末14が送信するビーコン信号は、そのエリア内の作業者20が携帯するカード型通信器22によって受信可能である必要がある。したがって、ビーコン端末14は、立入禁止エリア12及び準備作業エリア13のそれぞれの大きさに応じてビーコン信号の出力レベルを設定するための出力レベル設定部を有していると好適である。出力レベル設定部は、ビーコン端末14に配設された設定ボタンであってもよいし、外部から出力レベルの設定値を書き込み可能な不揮発性メモリであってもよい。
図13は、本変形例に係る作業者実績画面61を示している。
本変形例に係る作業者実績画面61には、作業実績表示62とともに集計結果表示73と報知表示74が出力表示される。
集計結果表示73には、作業者20ごとの作業時間の集計結果が出力表示される。作業時間だけでなく、勤務時間(作業者20が携帯するカード型通信器22が電源ONの状態となってから電源OFFの状態になるまでの時間)や勤務時間に対する作業時間の割り合いが表示されてもよい。
報知表示74は、作業者20が立入禁止エリア12で作業を行ったことを管理者に報知するための表示である。作業実績情報出力部57は、機械設備情報記憶部58を参照して、設置場所が「立入禁止エリア」として記憶されている機械設備11を操作して行った作業の作業実績について、作業実績表示62に報知表示74を重ねて表示する。
図14は設備運用実績画面71の変形例を示している。
本変形例に係る設備運用実績画面71には、作業実績表示62と、集計結果表示73と、報知表示74とが出力表示される。
集計結果表示73には、機械設備11ごとの稼働時間(機械設備11を操作して行われた作業の作業時間の総和)の集計結果が出力表示されるとともに、稼働率(1日就業時間(例えば8時間)に対する稼働時間の割り合い)の算出結果が出力表示される。
報知表示74は、作業者20が立入禁止エリア12で作業を行ったことを管理者に報知するための表示である。これにより管理者は、予定外の作業者20が立入禁止エリア12に侵入したことを把握することができるため、立入禁止エリア12に対する立入制限が十分に行われているか否かを判断することができる。
なお、作業者20が、立入禁止エリア12または準備作業エリア13において作業を行った場合に報知表示74を出力表示することとして説明したが、報知表示74の対象は、これに限定されない。作業エリア10の管理者にとって有益な情報を報知表示することができ、例えば稼働率が所定の閾値よりも低い機械設備11について報知表示74を出力し、管理者に対して機械設備11の運用の見直しを促してもよい。
また、作業実績情報出力部57は、作業者実績画面61及び設備運用実績画面71を作業実績管理サーバ50の表示部53に出力表示することとして説明したが、遠隔の作業管理端末80に送信して出力してもよい。
次に、本システム1の第二の変形例について説明する。
上述した実施形態では、一の機械設備11に対して一のビーコン端末14を取り付けることとして説明したが、一の機械設備11に対して複数のビーコン端末14を取り付けてもよい。このとき、一の機械設備11に取り付けた複数のビーコン端末14は、共通のビーコン信号を送信する。このため、広い操作エリア17を有する大型の機械設備11や、複数の操作エリア17を有する大型の機械設備11を操作して行う作業を適切に管理することができる。
図15は、第二の変形例に係る機械設備11の配置を示している。作業エリア10には、大型の機械設備11が2台設置されている。それぞれの機械設備11は、機械設備11に取付けられた3台のビーコン端末14の送信エリアによってカバーされる幅広の操作エリア17を有している。1台の機械設備11に取り付けられた3台のビーコン端末14は、共通のビーコン信号を出力する。すなわち、1台の機械設備11に取り付けられた3台のビーコン端末14は、共通のビーコンIDを有し、これをビーコン信号として送信する。
作業者20は、機械設備11を操作して作業を行うために機械設備11の前まで移動すると、操作エリア17に侵入する。このとき作業者20が携帯するカード型通信器22は、ビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信して、作業者20が作業を行っていると判定し、ビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に対して送信する。ここで送信されるビーコンIDは、3台のビーコン端末14に共通のビーコンIDであり、作業者20が幅広の操作エリア17のどこで作業を行ったとしても、共通のビーコンIDがカード型通信器22から作業実績管理サーバ50に対して送信される。
これにより、広い操作エリア17を有する大型の機械設備11や、複数の操作エリア17を有する大型の機械設備11を操作して行う作業を適切に管理することができる。
図15において、1台の機械設備11に3台のビーコン端末14を取り付けているが、ビーコン端末14の台数は3台に限定されない。2台または4台以上のビーコン端末14を1台の機械設備11に取り付けてもよい。
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、この実施形態及び変形例は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。つまり、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
1 作業実績管理システム
10 作業エリア
11 機械設備(作業設備)
12 立入禁止エリア
13 準備作業エリア
14 ビーコン端末
15 中継装置
16 歩行レーン
17 操作エリア
20、20a、20b 作業者
22 カード型通信器(識別情報記憶媒体)
23 制御部
24 入力部
25 表示部
26 加速度センサ
27 ビーコン通信部(ビーコン信号受信部)
28 LPWA通信部
29 GPS通信部
30 RFID通信部
50 作業実績管理サーバ(管理装置)
51 制御部
52 入力部
53 表示部
54 通信部
55 記憶部
56 作業実績情報生成部
57 作業実績情報出力部
58 機械設備情報記憶部
59 作業者情報記憶部
60 作業実績記憶部
61 作業者実績画面
62 作業実績表示
63 現在時点表示ボタン
64 前時点表示ボタン
65 次時点表示ボタン
66 日単位表示ボタン
67 週単位表示ボタン
68 月単位表示ボタン
69 設備運用実績ボタン
71 設備運用実績画面
72 作業者実績ボタン
73 集計結果表示
74 報知表示
80 作業管理端末
NW インターネット回線

Claims (9)

  1. 作業者によって携帯され、媒体識別情報が記憶された識別情報記憶媒体と、作業実績を管理する管理装置と、を有する作業実績管理システムであって、
    前記識別情報記憶媒体は、
    作業設備ごとに設けられたビーコン端末が出力するビーコン信号を受信するビーコン信号受信部と、
    前記受信したビーコン信号に基づいて、前記作業者の作業状態を判定する作業状態判定部と、
    前記作業状態の判定結果に基づいて、前記受信したビーコン信号に含まれるビーコン端末識別情報と前記媒体識別情報とを対応付けたビーコン端末特定情報を送信するビーコン端末特定情報送信部と、を有し、
    前記ビーコン端末特定情報送信部は、前記作業者が作業を行っている状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信し、前記作業者が作業を行っていない状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信することなく前記媒体識別情報を送信し、
    前記管理装置は、
    前記ビーコン端末特定情報を受信するビーコン端末特定情報受信部と、
    前記ビーコン端末特定情報に基づいて、前記作業者と、前記作業設備と、作業開始時刻及び作業終了時刻とを対応付けた作業実績情報を生成する作業実績情報生成部と、
    前記作業実績情報を出力する作業実績情報出力部と、を有することを特徴とする作業実績管理システム。
  2. 前記作業状態判定部は、前記識別情報記憶媒体と前記ビーコン端末との間の距離を所定の閾値と比較することによって前記作業者が作業を行っている状態か作業を行っていない状態かを判定することを特徴とする請求項に記載の作業実績管理システム。
  3. 前記閾値は、前記作業者が前記作業設備を操作して作業を行うことができる距離であることを特徴とする請求項に記載の作業実績管理システム。
  4. 前記識別情報記憶媒体は、前記閾値を設定するための閾値設定部を有することを特徴とする請求項又は請求項に記載の作業実績管理システム。
  5. 前記ビーコン信号受信部が複数の前記作業設備ごとに設けられた複数の前記ビーコン端末から前記ビーコン信号を受信した場合には、前記作業状態判定部は、複数の前記ビーコン信号のうち、受信信号レベルが最も大きい前記ビーコン信号に基づいて前記作業状態を判定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
  6. 前記作業状態判定部は、複数の前記ビーコン端末のそれぞれから受信した複数の前記ビーコン信号について、前記ビーコン端末毎に前記ビーコン信号の前記受信信号レベルの外れ値を除いた平均値を算出し、該平均値が最も大きい前記受信したビーコン信号に基づいて前記作業状態を判定することを特徴とする請求項に記載の作業実績管理システム。
  7. 前記作業実績情報出力部は、前記作業者ごとの作業実績情報である作業者別実績情報と、前記作業設備ごとの作業実績情報である設備別運用実績情報とを、切替表示可能に出力することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
  8. 前記作業設備ごとに設けられた前記ビーコン端末を有し、
    前記ビーコン端末は、前記ビーコン信号の出力レベルを設定するための出力レベル設定部を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
  9. 前記識別情報記憶媒体は、カード型識別情報記憶媒体であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
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