JP7068842B2 - セルロース系繊維を含む編物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上記問題点を改善する方法として、セルロース系繊維をセルロース反応型樹脂であるグリオキザール系樹脂で架橋することにより、セルロース系繊維の編物に速乾性を付与する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら、特許文献1の方法では、架橋によりセルロース系繊維が硬化してしまうため、編物の風合い硬化、強度低下、遊離ホルマリン発生という問題があった。
そこで、上記架橋処理に頼らない方法として、再生セルロース繊維からなる織物をセルロース分解酵素で処理して減量化し、吸水速乾性を向上させる方法が提案されている(特許文献2)。さらに、セルロース繊維の織編地において、精練工程を強化し繊維表面上に残留する吸水・拡散を阻害する成分を極力排除し、吸水速乾性を向上させる方法が提案されている(特許文献3)。
また、特許文献3の方法で得られるセルロース系織編地は、再精練処理が施されているセルロース系織編地であって、吸水速乾性に優れるものの、この繊維に消臭成分や抗菌防臭成分等をバインダー樹脂で繊維に固着させる消臭/抗菌防臭加工を施すと、洗濯前や洗濯後の繊維における水の拡散性が低下し、これにより速乾性が低下するという問題があった。
シリコーンオイル
を含む、セルロース系編物であって、
前記セルロース系編物が、再精練処理が施されているセルロース系編物であり、
前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、且つ
前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記セルロース系編物。
〔2〕 前記シリコーンオイルが、ノニオン系変性シリコーンオイルである、〔1〕に記載のセルロース系編物。
〔3〕 前記樹脂及びシリコーンオイルが、セルロース系編物に固着されている、〔1〕又は〔2〕に記載のセルロース系編物。
〔4〕 消臭剤及び/又は抗菌剤を更に含む、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のセルロース系編物。
〔5〕 水を1滴セルロース系編物に滴下してから3分後に当該編物表面上に濡れ拡がっている水の面積、すなわち吸水拡散面積が、3.5cm2以上である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載のセルロース系編物。
〔6〕 (1)セルロース系編物を精練処理する工程、
(2)セルロース系編物を再精練処理する工程、
(3)再精練処理後の編物を、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含む溶液に浸漬する工程、及び
(4)工程(3)後の編物を、シリコーンオイルを含む溶液に浸漬する工程
を含む、セルロース系編物の製造方法であって、
前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、且つ
前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記製造方法。
〔7〕 工程(2)後且つ工程(3)前のセルロース系編物中に含まれるケイ素元素量が、60μg/g以下である、〔6〕に記載の製造方法。
〔8〕 工程(2)後且つ工程(3)前のセルロース系編物中に含まれるケイ素元素、カルシウム元素、鉄元素の3成分の合計量が、800μg/g以下である、〔6〕又は〔7〕に記載の製造方法。
<<第一の態様>>
本発明の第一の態様は、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂、及びシリコーンオイルを含む、セルロース系編物であって、前記セルロース系編物が、再精練処理が施されているセルロース系編物であり、前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、且つ前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記セルロース系編物である。
また、これらの編物を構成する繊維は、セルロース系繊維のみからなっていてもよいが、本発明の効果を害さない範囲内でその他の繊維を含んでいてもよい。セルロース系繊維としては、綿、麻等の天然セルロース系繊維が好ましく、綿が特に好ましい。その他の繊維としては、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維が挙げられる。混用される合成繊維の割合は、50質量%未満であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることがさらにより好ましく、10%以下であることがさらにより好ましい。合成繊維の割合が0質量%であることが最も好ましい。すなわち、編物を構成する繊維に占めるセルロース系繊維の割合は、50質量%超過であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがさらにより好ましく、90質量%以上であることがさらにより好ましく、100質量%であることが最も好ましい。
HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)値とは、親水・疎水性を表すパラメータの一つである。HLB値の算出方法にはアトラス法、グリフィン法、デイビス法、川上法等種々の方法があるが、本発明のHLB値は、アトラス法に準じて下記の方法により算出されるHLB値を意味するものとする。
すなわち、本明細書及び特許請求の範囲において、対象の材料(樹脂又はシリコーンオイル)のHLB値は、下記式(1)のようにして求められる値である。なお、HLB値は小さいほど材料の疎水性が高く、大きいほど材料の親水性が高い。
HLB値=20(1-S/A) …(1)
S:エステルの鹸化価(エステル価)(材料1g中に含まれるエステルの鹸化に要する水酸化カリウムのmg数)
A:酸価(材料1g中に含まれる酸の中和に要する水酸化カリウムのmg数)
なお、エステルの鹸化価、酸価は、それぞれJIS K0070-1992に記載のエステル価、酸価の測定方法(中和滴定法)に基づいて求めることができる。
本発明のセルロース系編物は、HLB値が5.0~9.0の樹脂であって、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含む。これらの樹脂は、消臭剤及び/又は抗菌剤をセルロース系編物に固着させるためのバインダー樹脂として機能し得る。
アクリル系樹脂の例としては、ポリ(メタ)アクリル酸の一部又は全部のカルボン酸がアルコール(好ましくはC1-8アルコール)でエステル化されているポリマーが挙げられる。アクリル系樹脂を構成するモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ペンチル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ペンチル等のメタクリル酸エステルなどが挙げられる。
酢酸ビニル系樹脂の例としては、酢酸ビニルとエチレンのコポリマー、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
また、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂は、上記のアクリル系樹脂であってもよく、酢酸ビニル系樹脂であってもよく、アクリル系モノマーと酢酸ビニル系モノマーを構成単位として(好ましくは全構成単位の50モル%以上)含むコポリマーであってもよく、これらの混合物であってもよい。
樹脂のHLB値は、5.0~9.0の範囲内であり、6.0~9.0であることが好ましく、6.5~9.0であることがより好ましい。HLB値が上記範囲内であることにより、水の拡散性及び速乾性を向上させることができる。
HLB値が5.0~9.0の樹脂は疎水性の樹脂に該当する。通常、疎水性の樹脂を含むセルロース系編物では、水の拡散性が大きく低下し、空気に触れる水の表面積が小さくなるため、速乾性に劣る傾向にあるが、予想外なことに、本発明のセルロース系編物は、疎水性の樹脂を含むにもかかわらず、洗濯前及び洗濯後の水の拡散性が良好であり、速乾性に優れる。また、親水性の樹脂を用いた場合と同程度の吸水性を得ることができる。
上記HLB値を有する樹脂の例としては、センカEMX-03(センカ株式会社製、HLB7.8)、バインダーPD(大和化学工業株式会社製、HLB8.7)、ラクゾールAC-400G(洛東化成工業株式会社製、HLB6.5)などが挙げられる。
上記樹脂は、得られたセルロース系編物100質量%に対し、0.5~10質量%含まれることが好ましく、0.5~6質量%含まれることが好ましく、0.8~5質量%含まれることがより好ましく、1~4質量%含まれることがさらにより好ましく、1.5~3質量%含まれることがさらにより好ましい。
前記樹脂は、セルロース系編物に固着されていることが好ましい。固着させる方法としては、パッドドライ法により、樹脂の溶液中に編物を浸漬し、脱水マングル等で絞り付着させ乾燥を行うことが挙げられる。必要に応じて、乾燥後にキュアリング(熱硬化)を行ってもよい。
本発明のセルロース系編物は、HLB値が12.0~16.0のシリコーンオイルを含む。シリコーンオイルは、仕上げ剤として機能し得る。また、シリコーンオイルは、熱硬化により消臭剤及び/又は抗菌剤をセルロース系編物に固着させ得る。
シリコーンオイルは、シリコーン系ポリマーと呼ぶこともできる。シリコーン系ポリマーは、主鎖部がケイ素(Si)と酸素(O)の結合からなるシロキサン結合(Si-O)の構造を有するポリマーである。
シリコーンオイルとしては、変性シリコーンオイルであることが好ましく、ノニオン系変性シリコーンオイルであることがより好ましい。ノニオン系変性シリコーンオイルとしては、ノニオン系カルボキシル変性シリコーンオイル、ノニオン系エステル変性シリコーンオイル(ノニオン系脂肪酸エステル変性シリコーンオイル)、ノニオン系ポリエーテル変性シリコーンオイル、ノニオン系アミノ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、ノニオン系エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、ノニオン系アミノ変性シリコーンオイル、これらの変性基の2種以上を含むノニオン系変性シリコーンオイル、並びに、これらの混合物などが挙げられる。
本発明のシリコーンオイルのHLB値は、12.0~16.0の範囲内であり、12.5~16.0であることが好ましく、13.0~15.5であることがより好ましい。シリコーンオイルのHLB値が上記範囲内であることにより、洗濯後の吸水性速乾性を向上させることができる。
本発明において好適に用いられるシリコーンオイルの例としては、パラシリコンSQ-80(大原パラジウム株式会社製、HLB14.2)、L-7604(東レ・ダウコーニング株式会社製、HLB13.1)、クインセットPSO-7000(コタニ化学工業株式会社製、HLB15.1)などが挙げられる。
HLB値が12.0~16.0のシリコーンオイルは、セルロース系編物100質量%に対し、0.3~5質量%含まれることが好ましく、0.5~4質量%含まれることがより好ましく、0.7~3質量%含まれることがさらにより好ましく、1~2質量%含まれることがさらにより好ましい。
シリコーンオイルは、セルロース系編物に固着されていることが好ましい。固着させる方法としては、パッドドライ法により、シリコーンオイルを含む溶液中に編物を浸漬し、脱水マングル等で絞り付着させ乾燥を行うことなどが挙げられる。必要に応じて、乾燥後にキュアリング(熱硬化)を行ってもよい。
本発明のセルロース系編物は、上記成分以外に、消臭剤及び/又は抗菌剤を更に含んでいてもよい。消臭剤及び/又は抗菌剤を含むことにより、セルロース系編物に消臭作用及び/又は抗菌作用を付与することができる。セルロース系編物中に含まれる消臭剤及び/又は抗菌剤の量に特に制限はなく、求められる消臭作用及び/又は抗菌作用の程度に応じて適宜含有量を調節すればよい。消臭剤は前記樹脂を介し、抗菌剤は、前記樹脂及び/又はシリコーンオイルを介して、セルロース系編物表面に固着させることができる。
本明細書及び特許請求の範囲において、「再精練処理が施されているセルロース系編物」とは、初回の精練処理の後に再度の精練処理(再精練処理)が施されているセルロース系編物、即ち、精練処理が少なくとも2回行われているセルロース系編物を意味する。
本発明のセルロース系編物は、再精練処理が施されているセルロース系編物である。セルロース系編物は、水酸化ナトリウム水溶液にセルロース系編物を浸漬する再精練処理が施されているセルロース系編物であることがより好ましい。再精練処理が施されていることにより、再精練処理が施されていない場合と比べて、バインダー樹脂を用いたセルロース系編物に生じる洗濯後の水の拡散性の低下や速乾性の低下を抑えることができる。
再精練処理が施されているセルロース系編物を用いることにより、再精練処理が施されていない場合と比べて、洗濯後の編物における水の拡散性や速乾性を向上させることができる理由は明らかではない。上記の特許文献3には、再精練処理によってケイ素元素量が低減し、これにより吸水速乾性が向上することが記載されているため、製造途中におけるケイ素元素などの金属元素量の影響が考えられるが、本発明の製造後のセルロース系編物はシリコーンオイル(ケイ素元素含有)由来のケイ素元素を多く含むことから、最終産物であるセルロース系編物中に含まれるケイ素元素などの無機金属元素量と上記効果との関連はよく判らない。従って、再精練処理が施された本発明のセルロース系編物が、再精練処理が施されていない場合と比べて、バインダー樹脂を用いたセルロース系編物に生じる洗濯後の水の拡散性の低下や速乾性の低下を抑えることができる理由は現時点ではよく判っていない。
精練処理の回数としては、2回以上行われている限り特に制限はないが、費用対効果の観点から、本発明のセルロース系編物は、精練処理が2回以上施されているものであることが好ましく、2~5回施されているものであることがより好ましく、2~3回施されているものであることがさらにより好ましく、3回施されているものであることがさらにより好ましい。
精練処理は、セルロース系編物に含まれている不純物を除去するために行われる処理であり、従来から行われている種々の方法を採用することができる。これらの中でも、本発明では、セルロース系編物をアルカリ水溶液(特に水酸化ナトリウム水溶液)に浸漬させる精練処理が好ましい。精練処理及び再精練処理の詳細については後述する。
本発明のセルロース系編物は、水を1滴セルロース系編物に滴下してから3分後に当該編物表面上に濡れ拡がっている水の面積、すなわち吸水拡散面積が、3.5cm2以上であることが好ましい。1滴の水の量は、ビュレットを用いて、セルロース系編物片の表面からビュレットの先端までが1cmの高さになるように調整し、ビュレットから1滴滴下したときの水の量である。1滴の水の量は、約42mg(42mg±5mg)であることが好ましく、42mgであることがより好ましい。
吸水拡散面積は、3.8cm2以上であることがより好ましく、4.0cm2以上であることがさらにより好ましい。吸水拡散面積が上記以上であることにより、空気に触れる水の表面積が大きくなるため、速乾性が向上する。
また、本発明のセルロース系編物は、洗濯前及び洗濯後のいずれにおいても、吸水拡散面積が上記以上であることが好ましく、洗濯前及び10回洗濯後のいずれにおいても、吸水拡散面積が上記以上であることが好ましい。ここで、洗濯後のセルロース系編物とは、「SEKマーク繊維製品の洗濯方法」(一般社団法人繊維評価技術協議会)に準じて洗濯を行ったセルロース系編物をいう。
本発明のセルロース系編物は、好ましくは以下の製造方法により製造することができる。
本発明の第二の態様は、(1)セルロース系編物を精練処理する工程、(2)セルロース系編物を再精練処理する工程、(3)再精練処理後の編物を、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含む溶液に浸漬する工程、及び(4)工程(3)後の編物を、シリコーンオイルを含む溶液に浸漬する工程を含む、セルロース系編物の製造方法であって、前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、且つ前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記製造方法である。以下、本発明の製造方法における各工程について説明する。
精練工程は、精練処理前のセルロース系編物(生機)を精練するものである。精練処理を行うことにより、編物(生機)の不純物を除去することができる。
精練処理は、例えば、液流染色機を使用し、精練処理に用いる水酸化ナトリウムを含む水溶液中に、精練処理前のセルロース系編物を90~95℃で30~60分間浸漬・加熱処理することにより、行うことが出来る。
精練処理は、漂白処理と1浴で同時に行うこともできる。精練処理と漂白処理をまとめて行うことにより、不純物の除去だけではなく、色素の漂白も行うことができる。精練処理と漂白処理を1浴で同時に行う場合には、例えば、液流染色機を使用し、精練処理に用いる水酸化ナトリウムと漂白処理に用いる過酸化水素とを含む水溶液中に、精練処理前のセルロース系編物を90~95℃で30~60分間浸漬・加熱処理することにより、行うことが出来る。
精練処理に用いられる水溶液中の水酸化ナトリウム濃度は、0.2~2g/Lであることが好ましく、0.5~1.5g/Lであることがより好ましい。
また、漂白処理に用いられる水溶液中の過酸化水素濃度は、0.5~7g/Lであることが好ましく、0.7~5g/Lであることがより好ましく、0.7~3g/Lであることがさらにより好ましい。
また、水溶液中には、安定剤や浸透剤、金属イオン封鎖剤などが含まれていてもよい。
安定剤としては、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩系などが挙げられる。安定剤として、例えば、大東薬品(株)製のハイパーN(商品名)、日華化学(株)製のネオレートPH-55F(商品名)などを用いることができる。水溶液中の安定剤濃度は1~4g/Lであることが好ましい。
浸透剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン(ノニオン)性界面活性剤などが挙げられる。浸透剤として、例えば、北広ケミカル(株)製のスコアロールTS1169(商品名)、第一工業製薬(株)製のダイサーフTW20(商品名)などを用いることができる。水溶液中の浸透剤濃度は0.2~4g/Lであることが好ましい。
金属イオン封鎖剤としては、トリポリリン酸ソーダなどのポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などのアミノ酢酸塩、蓚酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、オキシカルボン酸塩、アミノトリメチレンホスホン酸塩、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アクリル酸系重合体、マレイン酸系重合体などが挙げられる。金属イオン封鎖剤として、例えば、花王(株)製のセレッシュ200(商品名)、日華化学(株)製のネオクリスタル80(商品名)などを用いることができる。水溶液中の金属イオン封鎖剤の濃度は0.1~1g/Lであることが好ましい。
精練・漂白処理後、硫酸、塩酸等の無機酸、又は酢酸、蟻酸等の有機酸で中和する中和処理工程及び/又は水洗工程を設けてもよい。
本明細書及び特許請求の範囲において、再精練工程とは、精練工程の後に行われる再度の精練工程、すなわち、2回目以降の精練工程を意味する。
本発明の製造方法は、精練処理後のセルロース系編物を再精練する工程を有する。再精練工程を有することにより、洗濯後の水の拡散性を向上させることができ、速乾性を向上させることができる。
再精練処理は、精練処理後のセルロース系編物であることが好ましく、0.2~2g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に浸漬することが好ましい。水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウム濃度は、0.5~5g/Lであることが好ましく、0.5~3g/Lであることがより好ましく、0.5~1.5g/Lであることがさらにより好ましく、0.8~1.5g/Lであることがさらにより好まししい。
また、水溶液中には、安定剤や浸透剤、金属イオン封鎖剤などが含まれていてもよい。安定剤や浸透剤、金属イオン封鎖剤の例としては、上記精練工程で用いたものが挙げられる。安定剤や浸透剤、金属イオン封鎖剤は、上記精練工程の中で記載した濃度で用いることができる。
本発明の製造方法は、再精練工程の間に、漂白処理を行っても行わなくてもよいが、漂白処理を行わないことが好ましい。また、再精練工程を2回以上行う場合は、少なくとも最後の再精練工程の間には漂白処理を行わないことが好ましい。
また、再精練処理で用いられる水酸化ナトリウム水溶液は、水酸化ナトリウム及び水以外の成分を含んでいてもよいが、漂白処理に用いられる過酸化水素を含まないことが好ましい。また、再精練工程を2回以上行う場合は、少なくとも最後の再精練工程の間には漂白処理に用いられる過酸化水素を含まないことが好ましい。
本発明の製造方法は、(2)再精練処理後且つ(3)樹脂処理工程前の編物中に含まれるケイ素元素量が、60μg/g以下であることが好ましく、55μg/g以下であることがより好ましく、50μg/g以下であることがさらにより好ましい。
また、(2)再精練処理後且つ(3)樹脂処理工程前の編物中に含まれるカルシウム元素量が、700μg/g以下であることが好ましく、600μg/g以下であることがより好ましく、500μg/g以下であることがさらにより好ましい。
また、(2)再精練処理後且つ(3)樹脂処理工程前の編物中に含まれる鉄元素量が、50μg/g以下であることが好ましく、45μg/g以下であることがより好ましく、40μg/g以下であることがさらにより好ましい。
また、(2)再精練処理後且つ(3)樹脂処理工程前の編物中に含まれるケイ素元素、カルシウム元素及び鉄元素の3成分の合計量が、800μg/g以下であることが好ましく、750μg/g以下であることがより好ましく、700μg/g以下であることがさらにより好ましく、600μg/g以下であることがさらにより好ましい。
(2)再精練処理後且つ(3)樹脂処理工程前の編物中に含まれるケイ素元素、カルシウム元素及び/又は鉄元素の量が上記範囲内であると、洗濯前及び洗濯後のセルロース系編物において十分な吸水速乾性が得やすい。
本発明の製造方法は、再精練処理後の編物を、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含む溶液に浸漬する工程(樹脂処理工程)を含む。浸漬は、樹脂含有溶液を含む容器を用意し、室温(15~25℃)条件下で2秒~8秒、再精練処理後の編物を樹脂含有溶液に浸せばよい。
アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂としては、上述したものを用いることができる。これらの樹脂は、エマルジョンの形態で、溶媒と混合することもできる。エマルジョンの形態で使用することにより、樹脂と溶媒との混合が容易になり、樹脂含有溶液を形成させやすい。エマルジョンの形態で用いる場合には、分散媒として、例えば、水、アルコールを用いて、エマルジョンを形成すればよい。
樹脂を含む溶液の溶媒としては、水、アルコールが挙げられる。
前記樹脂は、溶液中に、0.5~12質量%含まれることが好ましく、1~10質量%含まれることがより好ましく、2~8質量%含まれることがさらにより好ましい。
また、前記樹脂を含む溶液は、消臭剤及び/又は抗菌剤を含んでいてもよい。消臭剤及び/又は抗菌剤を含むことにより、セルロース系編物に消臭作用及び/又は抗菌作用を付与することができる。上記樹脂は、消臭剤や抗菌剤をセルロース系編物に固着させるためのバインダー樹脂として機能し得る。
消臭剤及び/又は抗菌剤としては、上述したものを用いることができる。前記樹脂を含む溶液中に含まれる消臭剤及び/又は抗菌剤の量に特に制限はなく、求められる消臭作用及び/又は抗菌作用の程度に応じて適宜含有量を調節すればよい。例えば、消臭剤は、前記樹脂を含む溶液中に、0.5~12質量%含まれていてもよく、1~10質量%含まれていてもよく、2~8質量%含まれていてもよい。抗菌剤は、0.5~3質量%含まれていてもよく、0.8~2質量%含まれていてもよい。
セルロース系編物を前記樹脂を含む溶液に浸漬した後、マングルで絞り、100~130℃(好ましくは110~120℃)で2~10分間(好ましくは2~5分間)加熱乾燥することにより、溶液中に含まれている溶媒を除去し、樹脂をセルロース系編物に固着させることができる。また、消臭剤及び/又は抗菌剤をセルロース系編物に固着させることができる。
本発明の製造方法は、(3)樹脂処理工程後に、セルロース系編物をシリコーンオイルを含む溶液に浸漬する工程(シリコーンオイル処理工程)を含む。浸漬は、シリコーンオイルを含む溶液を含む容器を用意し、室温(15~25℃)条件下で2秒~8秒程度、再精練処理後の編物を当該溶液に浸せばよい。
シリコーンオイルを含む溶液に含まれるシリコーンオイルとしては、上述したものを用いることができる。
シリコーンオイルを含む溶液の溶媒としては、水、アルコールが挙げられる。
シリコーンオイルは、シリコーンオイルを含む溶液中に、0.5~15質量%含まれることが好ましく、1~12質量%含まれることがより好ましく、2~10質量%含まれることがさらにより好ましい。
また、シリコーンオイルを含む溶液は、抗菌剤を含んでいてもよい。抗菌剤を含むことにより、セルロース系編物に抗菌作用を付与することができる。
抗菌剤としては、上述したものを用いることができる。シリコーンオイルを含む溶液中に含まれる抗菌剤の量に特に制限はなく、求められる抗菌作用の程度に応じて適宜含有量を調節すればよい。例えば、抗菌剤は、0.5~3質量%含まれていてもよく、0.8~2質量%含まれていてもよい。
セルロース系編物をシリコーンオイルを含む溶液に浸漬した後、マングルで絞り、100~130℃(好ましくは110~120℃)で2~10分間(好ましくは2~5分間)加熱乾燥することにより、溶液中に含まれている溶媒を除去することができる。絞り率は80~100%が好ましく、80~90%がより好ましい。また、シリコーンオイルを介し、抗菌剤をセルロース系編物に固着させることができる。
本発明の製造方法は、上記工程(4)後のセルロース系編物をキュアリング処理(熱硬化処理)する工程を有していてもよい。キュアリング処理(熱硬化処理)を施すことにより、バインダー樹脂、シリコーンオイルをセルロース系編物により強固に固着させることができる。また、消臭剤及び/又は抗菌剤をセルロース系編物により強固に固着させることができる。キュアリング処理(熱硬化処理)は、例えば、工程(4)後のセルロース系編物を140~160℃で30秒~3分間程度加熱することにより行うことができる。
本発明の製造方法は、本発明の効果を損なわない範囲内において、必要に応じて他の工程を有していてもよい。他の工程としてはセルロース系編物を染色する工程、シルケット処理工程、酵素処理工程、起毛処理工程(微起毛処理工程)などが挙げられる。これらの工程を設ける場合には、バインダー樹脂処理前に施すことが好ましい。また、シルケット処理工程、酵素処理工程を設ける場合には、これらの工程は再精練処理前に施すことが好ましい。
実施例1~9及び比較例1~11で用いた編地A~Cを、以下の方法で製造した。
<編地A:精練・漂白×2回+再精練>
綿100%の綿番手40/1フライス編物で、1反(幅1m、長さ50m)、10kgの生機を液流染色機に投入した。
精練・漂白は、工業用水150Lを機台に給水後、工業用水中に、35%過酸化水素水溶液4g/L(工業用水中の過酸化水素濃度1.4g/L)、48%水酸化ナトリウム水溶液2g/L(工業用水中の水酸化ナトリウム濃度0.96g/L)、過酸化水素の安定剤(商品名:ハイパーN(大東薬品(株)製))2g/L、非イオン系浸透剤(商品名:スコアロールTS1169(北広ケミカル(株)製))2g/L、金属イオン封鎖剤(商品名:セレッシュ200(花王(株)製))0.5g/Lとなるように各成分を工業用水に添加した。編物の質量(kg):調製した工業用水の体積(L)の比が1:15となるように工業用水中に編物を浸し、液温を95℃に昇温し30分間精練漂白処理した。続いて、該編物を、76%蟻酸水溶液0.5g/Lを含む中和液150L中に入れ、常温で20分間処理し、水洗2回、脱水、乾燥した。この精練・漂白を繰り返し2回行った。
その後、再精練処理として、工業用水150Lを機台に給水後、48%水酸化ナトリウム水溶液2g/L(工業用水中の水酸化ナトリウム濃度0.96g/L)、非イオン系浸透剤(商品名:スコアロールTS1169(北広ケミカル(株)製))0.5g/Lとなるように各成分を工業用水に添加した。編物の質量(g):調製した工業用水の体積(mL)の比が1:15となるように前記工業用水中に精練・漂白処理後の編物を浸し、液温を95℃に昇温し20分間再精練処理した。続いて、該編物を湯洗し、76%蟻酸水溶液0.2g/L含む中和液150L中に入れ常温で20分間処理し、水洗を2回した。
精練・漂白処理を1回にする以外は編地Aと同様の方法で行った。
精練・漂白処理を1回にし、且つ再精練処理を行わない以外は編地Aと同様の方法で行った。
本発明に用いる上記編物Aからなる編地片A、及び上記編物Bからなる編地片B、常法による上記編物Cからなる編地片Cに対し、残存する無機元素(ケイ素(Si)、カルシウム(Ca)、鉄(Fe))の含有量を以下の方法で測定した。その結果を表1に示す。
ICP発光分光分析法によりシーケンシャル型装置で測定した。
詳しくは、(株)パーキンエルマージャパン製 マルチ型ICP発光分光分析装置 OPTIMA 8300を使用し、低温灰化の方法を採用した。得られた編物からなる編地片約1gを、白金るつぼに秤取し、硫酸を加えてホットプレートで450℃で加熱灰化した。灰分を炭酸ナトリウムと、ほう酸混合溶融剤を用いて融解させた。水を加えて加熱溶解した後、塩酸溶液を加えpH調整して精製水で定容した。この溶液について、ICP発光分光分析法によりケイ素元素を測定し、編地片中の含有量を求めた。
原子吸光分析法―フレーム原子吸光法で測定した。
詳しくは、島津製作所製 フレーム原子吸光分析装置 AA-7000を使用し、酸分解の方法を採用した。得られた編物からなる編地片約1gを、ホットプレートで450℃で加熱灰化した。灰分を塩酸に加熱溶解させ乾固させ、硝酸溶液で溶解しろ過した後に定量した。フレーム原子吸光分析を行い無機元素を測定し、編地片中の含有量を求めた。
<消臭剤+樹脂バインダー処理>
編地Aを用い、酸化亜鉛3~5%及びシリカ10~14%の平均粒径約500nmの超微粒子無機金属酸化物と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル3~5%及びエチレングリコール0.6%以下のシリコーン乳化物とを有する弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値7.8のバインダー樹脂A(商品名:センカEMX-03(センカ株式会社製)、弱アニオン系アクリル系エマルジョン(内、固形分濃度は60%))4質量%とを混合した水溶液(水道水890g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー40g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した。
次に、抗菌防臭加工及び仕上処理として乾絨機にて、浸漬・絞り・乾燥法により、第4級アンモニウム塩カチオン系抗菌剤(商品名:ニッカノンRB(日華化学株式会社製))1質量%に、HLB値14.2の仕上剤A(商品名:パラシリコンSQ-80(大原パラジウム株式会社製)、ノニオン系変性シリコーンオイル(内、固形分濃度は35%))5質量%とを混合した水溶液(水道水940g+抗菌剤溶液10g+仕上剤50g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
仕上剤Aの質量を10質量%(100g)にする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、抗菌防臭加工及び仕上処理として乾絨機にて、浸漬・絞り・乾燥法により、第4級アンモニウム塩カチオン系抗菌剤(商品名:ニッカノンRB(日華化学株式会社製))1質量%の水溶液に、HLB値14.2の仕上剤A(商品名:パラシリコンSQ-80(大原パラジウム株式会社製)、ノニオン系変性シリコーンオイル)10質量%の水溶液(水道水890g+抗菌剤溶液10g+仕上剤100g)120℃で5分間加熱乾燥した。更に加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
バインダー樹脂Aの質量を8質量%(80g)にする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値7.8のバインダー樹脂A(商品名:センカEMX-03(センカ株式会社製)8質量%とを混合した水溶液(水道水850g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー80g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
バインダー樹脂Bにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値8.7のバインダー樹脂B(商品名:バインダーPD(大和化学工業株式会社製)、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョン(内、固形分濃度は40%))4質量%とを混合した水溶液(水道水890g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー40g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
バインダー樹脂Cにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値6.5のバインダー樹脂C(商品名:ラクゾールAC-400G(洛東化成工業株式会社製)、アクリル共重合エマルジョン(内、固形分濃度は50%))4質量%とを混合した水溶液(水道水890g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー40g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
仕上剤Bにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、抗菌防臭加工及び仕上処理として乾絨機にて、浸漬・絞り・乾燥法により、第4級アンモニウム塩カチオン系抗菌剤(商品名:ニッカノンRB(日華化学株式会社製))1質量%の水溶液に、HLB値13.1の仕上剤B(商品名:L-7604(東レ・ダウコーニング株式会社製)、ノニオン系ポリエーテル変性シリコーンオイル(内、固形分濃度は25%))5質量%の水溶液(水道水940g+抗菌剤溶液10g+仕上剤50g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
仕上剤Cにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、抗菌防臭加工及び仕上処理として乾絨機にて、浸漬・絞り・乾燥法により、第4級アンモニウム塩カチオン系抗菌剤(商品名:ニッカノンRB(日華化学株式会社製))1質量%の水溶液に、HLB値15.1の仕上剤C(商品名:クインセットPSO-7000(コタニ化学工業株式会社製)、ノニオン系特殊吸水性シリコーンポリマー(内、固形分濃度は25%))5質量%の水溶液(水道水940g+抗菌剤溶液10g+仕上剤50g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
精練・漂白処理を1回にする以外は、実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Bを用い、実施例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
精練・漂白処理を1回にする以外は、実施例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Bを用い、実施例4と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーB加工処理を行った後、実施例4と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
バインダー樹脂Dにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値10.2のバインダー樹脂D(商品名:ファイコート70K(大和化学工業株式会社製)、ノニオン系アクリル系エマルジョン(内、固形分濃度は20%))4質量%とを混合した水溶液(水道水890g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー40g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
仕上剤Aの質量を10質量%(100g)にする以外は比較例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、比較例3と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーD加工処理を行った後、抗菌防臭加工及び仕上処理として乾絨機にて、浸漬・絞り・乾燥法により、第4級アンモニウム塩カチオン系抗菌剤(商品名:ニッカノンRB(日華化学株式会社製))1質量%の水溶液に、HLB値14.2の仕上剤A(商品名:パラシリコンSQ-80(大原パラジウム株式会社製)、ノニオン系変性シリコーンオイル)10質量%の水溶液(水道水890g+抗菌剤溶液10g+仕上剤100g)120℃で5分間加熱乾燥した。更に加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
バインダー樹脂Dの質量を8質量%(80g)にする以外は比較例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値7.8のバインダー樹脂A(商品名:センカEMX-03(センカ株式会社製)、弱アニオン系アクリル系エマルジョン)8質量%とを混合した水溶液(水道水850g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー80g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
仕上剤Dにする以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例1と同様の方法で消臭剤+バインダーA処理を行った後、HLB値10.6の仕上剤D(商品名:ソフテックスHS450(北広ケミカル株式会社製)、カチオン系アミノ変性シリコーン(内、固形分濃度は30%))5質量%の水溶液(水道水940g+抗菌剤溶液10g+仕上剤50g)120℃で5分間加熱乾燥した。更に加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
仕上剤Dの質量を10質量%(100g)にする以外は比較例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例1と同様の方法で消臭剤+バインダーA処理を行った後、HLB値10.6の仕上剤D(商品名:ソフテックスHS450(北広ケミカル株式会社製)、カチオン系アミノ変性シリコーン)10質量%の水溶液(水道水890g+抗菌剤溶液10g+仕上剤100g)120℃で5分間加熱乾燥した。更に加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
バインダー樹脂Aの質量を8質量%(80g)にする以外は比較例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、弱アニオン系消臭剤(商品名:ザオバタックNANO63S(大和化学工業株式会社製))7質量%に、HLB値7.8のバインダー樹脂A(商品名:センカEMX-03(センカ株式会社製)、弱アニオン系アクリル系エマルジョン)8質量%とを混合した水溶液(水道水850g+消臭剤溶液70g+樹脂バインダー80g)中に編物を浸漬し、マングルで絞り(絞り率90%)、120℃で5分間加熱乾燥した後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤D処理を行なった。
仕上剤Dにする以外は実施例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Aを用い、実施例4と同様の方法で消臭剤+バインダーB処理を行った後、HLB値10.6の仕上剤D(商品名:ソフテックスHS450(北広ケミカル株式会社製)、カチオン系アミノ変性シリコーン)5質量%の水溶液(水道水940g+抗菌剤溶液10g+仕上剤50g)120℃で5分間加熱乾燥した。更に加熱乾燥後、150℃で1分間加熱することによりキュアリングを行った。
精練・漂白処理を1回行った後、再精練処理を行わない以外は実施例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Cを用い、実施例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、実施例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
精練・漂白処理を1回行った後、再精練処理を行わない以外は実施例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Cを用い、実施例4と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーB加工処理を行った後、実施例4と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
精練・漂白処理を1回行った後、再精練処理を行わない以外は比較例1と同様の方法で行った。すなわち、編地Cを用い、比較例1と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーD加工処理を行った後、比較例1と同様の方法で抗菌剤+仕上剤A処理を行なった。
精練・漂白処理を1回行った後、再精練処理を行わない以外は比較例4と同様の方法で行った。すなわち、編地Cを用い、比較例4と同様の方法でアニオン系消臭剤+樹脂バインダーA加工処理を行った後、比較例4と同様の方法で抗菌剤+仕上剤D処理を行なった。
(洗濯水)
洗濯水は水道水(pH7.5)を用いて、実験を行った。
(洗剤)
「JAFET標準配合洗剤」(ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルファオレフィンスルホン酸ナトリウムを配合)を使用した。
「SEKマーク繊維製品の洗濯方法」に準じて、以下の条件で10回の洗濯を行った。具体的には以下の通りである。
(1)洗濯水槽の一番上の水位線まで液温40℃の洗濯水A又はBを入れ、これに水30Lに対して40mLの割合で「JAFET標準配合洗剤」を添加して洗濯液とした。
(2)この洗濯液に浴比が1:30になるよう編地(被洗濯物)及び負荷布1kgを投入して運転を開始する。
(3)5分間処理した後、運転を止め、編地および負荷布を脱水機で脱水し、次に洗濯液を常温の新しい洗濯水A又はBに替えて、同一の浴比で2分間すすぎを行った。
(4)2分間のすすぎを行った後、運転を止め編地と負荷布を脱水し、再び2分間すすぎを行い、脱水した。
(5)前記(1)~(4)の洗濯方法を繰返し、計10回洗濯を行った。
(6)10回洗濯後、直接日光の影響を受けない状態で吊り干しまたは平干しして編地を乾燥させた。
洗濯前及び10回洗濯後の実施例1~9、比較例1~11で得られた編物からなる編地を以下の方法で測定し、評価した。
得られた編物からなる編地に、JIS L 1907:2010(滴下法)に準拠した方法で、水を1滴(約42mg)滴下してから、鏡面反射が視認できなくなるまでの時間(秒)を測定した。なお、水は、ビュレットを用いて、編地片の表面からビュレットの先端までが1cmの高さになるように調整し、ビュレットから1滴垂直に滴下した。10秒以内のものを合格(A評価)、10秒超過のものを不合格(B評価)とした。その結果を表2~5に示す。
得られた編物からなる編地に水を1滴(約42mg)滴下し、3分後に濡れ拡がった水の面積を、吸水拡散面積として下記計算式より求めた。測定値はサンプル毎に5回行った測定の平均値とした。なお、水は、ビュレットを用いて、編地片の表面からビュレットの先端までが1cmの高さになるように調整し、ビュレットから1滴垂直に滴下した。
吸水拡散面積(cm2)=π×(縦の直径×横の直径)/4
なお、縦の直径、横の直径とは、編地中に濡れ拡がった水滴の縦方向、横方向それぞれの最大幅である。
吸水拡散面積が3.5cm2以上のものを合格(A評価)、3.5cm2未満のものを不合格(B評価)とした。
その結果を表2~5に示す。
得られた編物からなる編地に水を0.6mL滴下してから、水を含ませた編地を吊干して、経時的質量変化を測定することで、編地の残留水分率が10質量%に至るまでの時間を測定した。具体的には、10cm×10cmの編地片の質量(W)を測定後、編地片に水を0.6mL滴下し、質量(W0)を測定し、標準状態 (20℃、65%RH)下で編地片を吊干して所定時間ごとの質量(Wt)を測定し、時間ごとの編地片の残留水分率(%)を下記式により求め、残留水分率が10%に至るまでの時間を測定した。
残留水分率が10%に至るまでの時間が70分以下のものを合格(A評価)、70分超過のものを不合格(B評価)とした。
その結果を表2~5に示す。
残留水分率(%) = {(Wt-W)/(W0-W)}×100
初期および洗濯10回後のアンモニアの消臭性は、一般社団法人繊維評価技術協議会SEKマーク繊維製品認証基準、機器分析試験法(検知管法)に基づいて行った。
すなわち、テドラーバッグ(フッ化ビニル樹脂フィルム製)に編地10cm×10cmを入れて密封し、アンモニアを100ppmの濃度になるように封入し、2時間放置した後、ガス検知管を使用してアンモニア濃度を測定した。濃度の減少率から、アンモニアの消臭率を算出した。アンモニアの消臭率が80%以上を合格とした。その結果を表2~5に示す。
初期および洗濯10回後の抗菌防臭性は、JIS L 1902(繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果)による評価結果に基づいて行った。試験菌体は黄色ぶどう球菌を用いて、生菌数の測定は菌液吸収法のコロニー法(混釈平板培養法)を用いた。すなわち、編地片2gを密閉容器に入れ、黄色ブドウ球菌の試験菌液0.2mlを滴下後、37℃のインキュベーター内に18時間静置した後、20mLの洗い出し液を添加して十分に振とうして菌を洗い落とし、これを普通寒天培地に置き24時間後に菌数を計測し、同時に実施した無加工試料布による菌数値と比較し抗菌性を判断した。
D=(Ma-Mb)-(Mc-Md)
式中、
Ma:無加工試料の18時間培養後の生菌数の対数
Mb:無加工試料の接種直後の生菌数の対数
Mc:加工布培養18時間培養後の生菌数の対数
Md:加工布培養の接種直後の生菌数の対数
D:抗菌活性値
を示す。抗菌活性値Dが2.2以上を合格とした。その結果を表2~5に示す。
バインダー樹脂の固着量(質量%)=[(処方液中のバインダー樹脂濃度(質量%)/100)×(絞り率/100)×(バインダー樹脂の固形分濃度/100)]×100
シリコーンオイルの固着量(質量%)=[(処方液中のシリコーンオイル濃度(質量%)/100)×(絞り率/100)×(シリコーンオイルの固形分濃度/100)]×100
例えば、実施例1の場合、得られた編物中に含まれるバインダー樹脂量は、バインダー樹脂の固着量(質量%)=(4/100)×(90/100)×(60/100)×100=2.16質量%と求めた。同様に、得られた編物中に含まれるシリコーンオイル量(固着量)は、シリコーンオイルの固着量(質量%)=(5/100)×(90/100)×(35/100)×100=1.575質量%と求めた。
再精練処理を施さない比較例8~11の編物は、バインダー樹脂及び/又はシリコーンオイルのHLB値の基準を充たすか否かに関わらず、10回洗濯後の水の拡散性に劣り、充分な速乾性が得られなかった。比較例10~11の編物は、10回洗濯後の吸水性にも劣っていた。
一方、再精練処理を施し、バインダー樹脂及びシリコーンオイルの何れものHLB値が基準を充たす実施例1~9の編物は、洗濯前及び洗濯後のいずれにおいても吸水性、拡散性、速乾性の数値が良好であり、吸水速乾性に非常に優れていた。
Claims (8)
- アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂、及び
シリコーンオイル
を含む、セルロース系編物であって、
前記セルロース系編物が、再精練処理が施されているセルロース系編物であり、
前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、
前記シリコーンオイルがノニオン系カルボキシル変性シリコーンオイル及び/又はノニオン系エステル変性シリコーンオイルであり、且つ
前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記セルロース系編物。 - 前記シリコーンオイルが、ノニオン系脂肪酸エステル変性シリコーンオイルである、請求項1に記載のセルロース系編物。
- 前記樹脂及びシリコーンオイルが、セルロース系編物に固着されている、請求項1又は2に記載のセルロース系編物。
- 消臭剤及び/又は抗菌剤を更に含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のセルロース系編物。
- 水を1滴セルロース系編物に滴下してから3分後に当該編物表面上に濡れ拡がっている水の面積、すなわち吸水拡散面積が、3.5cm2以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載のセルロース系編物。
- (1)セルロース系編物を精練処理する工程、
(2)セルロース系編物を再精練処理する工程、
(3)再精練処理後の編物を、アクリル系樹脂及び酢酸ビニル系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含む溶液に浸漬する工程、及び
(4)工程(3)後の編物を、シリコーンオイルを含む溶液に浸漬する工程
を含む、セルロース系編物の製造方法であって、
前記樹脂のHLB値が5.0~9.0の範囲内であり、
前記シリコーンオイルがノニオン系カルボキシル変性シリコーンオイル及び/又はノニオン系エステル変性シリコーンオイルであり、且つ
前記シリコーンオイルのHLB値が12.0~16.0の範囲内である、前記製造方法。 - 工程(2)後且つ工程(3)前のセルロース系編物中に含まれるケイ素元素量が、60μg/g以下である、請求項6に記載の製造方法。
- 工程(2)後且つ工程(3)前のセルロース系編物中に含まれるケイ素元素、カルシウム元素、鉄元素の3成分の合計量が、800μg/g以下である、請求項6又は7に記載の製造方法。
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