JP7068138B2 - ガス検出素子およびガスセンサ - Google Patents
ガス検出素子およびガスセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7068138B2 JP7068138B2 JP2018202121A JP2018202121A JP7068138B2 JP 7068138 B2 JP7068138 B2 JP 7068138B2 JP 2018202121 A JP2018202121 A JP 2018202121A JP 2018202121 A JP2018202121 A JP 2018202121A JP 7068138 B2 JP7068138 B2 JP 7068138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- flange
- gas
- detection element
- gas detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Description
ガス検出素子は、外向きに突出した鍔部を有する有底筒状の固体電解質体と、固体電解質体の内面に設けられる内側電極と、固体電解質体の外周面かつ鍔部よりも先端側に設けられる外側電極と、鍔部に設けられるとともに外側電極に電気的に接続される鍔電極と、を備えている。
固体電解質体は、軸線方向の先端が閉塞し後端が開口する有底筒状に形成される。固体電解質体は、有底筒状の外周面から外向きに突出し周方向にわたり形成された鍔部を有する。内側電極は、固体電解質体のうち有底筒状の内面に設けられる。外側電極は、固体電解質体のうち有底筒状の外周面かつ鍔部よりも先端側に設けられる。鍔電極は、鍔部に設けられるとともに外側電極に電気的に接続される。
上記のガス検出素子においては、鍔先端面は、電極形成領域とは別に、鍔電極が形成される補助電極領域を備えてもよい。
本開示の他の一態様は、ガスセンサであって、ガス検出素子と、鍔電極接続部と、を備える。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1-1.全体構成]
第1実施形態として、内燃機関の排気管に対して先端部分を排気管内に突出させる形態で装着し、排気ガス中の酸素を検出する酸素センサ(以下、ガスセンサ1ともいう)を例に挙げて説明する。なお、ガスセンサ1は、例えば、自動車またはオートバイ等の車両の排気管に備えられる。
図1では、図面下方向がガスセンサの先端側であり、図面上方向がガスセンサの後端側である。
ガス検出素子3は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体を用いて形成されており、先端部25が閉塞された有底筒型形状であり、軸線O方向に延びる円筒状の素子本体21を有している。この素子本体21の外周には、径方向外向きに突出した素子鍔部23が周設されている。
素子本体21の外周面のうち外側電極27と鍔電極部28との間には、Pt等で形成された縦リード部29が軸線方向に延びるように形成されている。縦リード部29は、外側電極27と鍔電極部28とを電気的に接続している。
このうち、縮径部19gは、閉塞部材7よりも後端側にて、径方向内側に延びており、縮径部19gの先端向き面19aは、ガスセンサ1の先端側に向く面として備えられている。縮径部19gの中央領域には、リード線11およびリード線保護部材89を挿通するためのリード線挿通部19cが形成されている。
端子金具9は、導電性材料(例えばインコネル750(英インコネル社、商標名))で形成されており、センサ出力を外部に取り出すための導電性材料で構成される筒状部材である。端子金具9は、リード線11に電気的に接続されると共に、ガス検出素子3の内側電極30に電気的に接触するように配置されている。端子金具9は、その後端側に径方向(軸線方向と垂直の方向)の外向きに突出するフランジ部77を備えている。フランジ部77は、3枚の板状のフランジ片75を備えている。
主体金具13は、金属材料(例えば鉄またはSUS430)で形成された円筒状の部材である。主体金具13には、内周面において径方向内側に向かって張り出した段部39が周設されている。段部39は、ガス検出素子3の素子鍔部23を支持するために備えられている。
ガス検出素子3の構成について説明する。
ガス検出素子3は、上述の通り、素子本体21と、外側電極27と、鍔電極部28と、縦リード部29、内側電極30と、保護層31と、を備えている。
保護層31は、外側電極27を覆うように形成されている。保護層31は、低熱伝導率層32と、触媒含有層33と、を備えている。保護層31においては、低熱伝導率層32が触媒含有層33に比べて外側電極27に近い位置に配置されている。
鍔先端面23aは、電極形成領域23a1と、露出領域23a2と、を備える。電極形成領域23a1は、鍔先端面23aの周方向のうち180度より大きい領域にわたり連続して鍔電極部28が形成された領域である。露出領域23a2は、鍔電極部28が形成されずに素子鍔部23の固体電解質体が露出する領域である。
また、素子鍔部23のうち鍔先端面23aよりも後端側の外表面(換言すれば、鍔外周面23bおよび鍔後端面23c)は、鍔電極部28は形成されていない形態である。
ガス検出素子3の製造方法について説明する。
まず、素子本体21の材料である固体電解質体の粉末として、ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットリア(Y2O3)を5mol%添加したもの(「5YSZ」ともいう)に対して、さらにアルミナ粉末を添加したものを用意する。素子本体21の材料粉末全体を100質量%としたとき、5YSZの含有量は99.6質量%であり、アルミナ粉末の含有量は0.4質量%である。この粉末をプレス加工した後、筒型形状となるように切削加工を実施することで、未焼結成形体を得る。
次に、未焼結成形体を焼成して得られた焼成体のうち、低熱伝導率層32の全体を覆うように、焼成後に触媒含有層33となるスラリーをディップ法により塗布することで、未焼成の触媒含有層33を形成する。このスラリーは、スピネル粉末およびチタニア粉末を含んで構成されている。
このようにして製造されたガス検出素子3は、セパレータ5、閉塞部材7、端子金具9、リード線11などと組み付けられることで、ガスセンサ1の一部を構成する。
以上説明したように、本実施形態のガスセンサ1に備えられるガス検出素子3は、鍔先端面23aにおいて電極形成領域23a1と露出領域23a2とを備えるため、鍔先端面23aの周方向全体にわたり鍔電極部28が設けられる構成に比べて、鍔電極部28に用いる導電性材料(白金)の量を低減でき、鍔電極部28の材料費を低減できる。
ここで、本実施形態における文言の対応関係について説明する。
ガスセンサ1がガスセンサの一例に相当し、ガス検出素子3がガス検出素子の一例に相当し、素子本体21が固体電解質体の一例に相当し、外側電極27が測定電極の一例に相当し、内側電極30が基準電極の一例に相当し、鍔電極部28が鍔電極の一例に相当する。素子鍔部23が鍔部の一例に相当し、鍔先端面23aが鍔先端面の一例に相当し、電極形成領域23a1が電極形成領域の一例に相当し、露出領域23a2が露出領域の一例に相当する。主体金具13の段部39が後端向き面の一例に相当し、パッキン88が鍔電極接続部の一例に相当する。
[2-1.第2ガス検出素子]
第2実施形態として、2つの鍔電極部28,128を備える第2ガス検出素子103について説明する。
電極形成領域23a1は、鍔先端面23aの周方向のうち180度より大きい領域にわたり連続して鍔電極部28が形成された領域である。補助電極領域23a3は、鍔先端面23aの周方向のうち120度より小さい領域にわたり連続して補助鍔電極部128が形成された領域である。2つの露出領域23a2は、鍔電極部28および補助鍔電極部128のいずれも形成されずに素子鍔部23の固体電解質体が露出する領域である。
以上説明したように、第2ガス検出素子103は、鍔先端面23aにおいて、電極形成領域23a1に加えて補助電極領域23a3を備えることで、鍔電極(鍔電極部28および補助鍔電極部128)と鍔電極接続部(例えば、主体金具13)との接触状態をより良好なものにすることができる。
ここで、本実施形態における文言の対応関係について説明する。
第2ガス検出素子103がガス検出素子の一例に相当し、鍔電極部28および補助鍔電極部128が鍔電極の一例に相当し、電極形成領域23a1が電極形成領域の一例に相当し、露出領域23a2が露出領域の一例に相当し、補助電極領域23a3が補助電極領域の一例に相当する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
さらに、上記実施形態では、素子鍔部23のうち鍔先端面23aよりも後端側の外表面(鍔外周面23b、鍔後端面23c)は、鍔電極部28は形成されていない構成について説明したが、このような構成に限られることはない。例えば、図10に示す第3ガス検出素子203のように、素子鍔部23のうち鍔外周面23bに外周面鍔電極28aが形成される構成であって、その外周面鍔電極28aが形成される領域の周方向における長さが、鍔先端面23aの電極形成領域23a1(換言すれば、鍔電極部28の形成領域)の周方向における長さよりも短い形態であってもよい。
Claims (3)
- 軸線方向の先端が閉塞し後端が開口する有底筒状に形成されるとともに、前記有底筒状の外周面から外向きに突出し周方向にわたり形成された鍔部を有する固体電解質体と、
前記固体電解質体のうち前記有底筒状の内面に設けられる内側電極と、
前記固体電解質体のうち前記有底筒状の外周面かつ前記鍔部よりも先端側に設けられる外側電極と、
前記鍔部に設けられるとともに前記外側電極に電気的に接続される鍔電極と、
を備えて、測定対象ガスに含まれる特定ガスを検出するガス検出素子であって、
前記鍔部は、外表面において前記軸線方向の先端側に対向する鍔先端面を備えており、
前記鍔先端面は、前記周方向のうち、180度より大きい領域にわたり連続して前記鍔電極が形成される電極形成領域と、前記鍔電極が形成されずに前記固体電解質体が露出する露出領域と、を備え、
前記鍔部のうち前記鍔先端面よりも後端側の外表面は、前記鍔電極は形成されていない形態、もしくは、前記鍔電極が形成される領域の周方向における長さが前記電極形成領域の周方向における長さよりも短い形態である、
ガス検出素子。 - 前記鍔先端面は、前記電極形成領域とは別に、前記鍔電極が形成される補助電極領域を備える、
請求項1に記載のガス検出素子。 - 測定対象ガスに含まれる特定ガスを検出するガス検出素子を備えるガスセンサであって、
前記ガス検出素子は、請求項1または請求項2に記載のガス検出素子であり、
当該ガスセンサは、前記鍔先端面を向いた環状または環状の一部の後端向き面を有し、前記後端向き面において前記鍔電極に当接するとともに電気的に接続される鍔電極接続部を備える、
ガスセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018202121A JP7068138B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ガス検出素子およびガスセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018202121A JP7068138B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ガス検出素子およびガスセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020067435A JP2020067435A (ja) | 2020-04-30 |
JP7068138B2 true JP7068138B2 (ja) | 2022-05-16 |
Family
ID=70390168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018202121A Active JP7068138B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ガス検出素子およびガスセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7068138B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010256334A (ja) | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
US20170016849A1 (en) | 2015-07-13 | 2017-01-19 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor element and gas sensor |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5497490A (en) * | 1978-01-18 | 1979-08-01 | Nippon Denso Co Ltd | Oxygen density detector |
JPS57166556A (en) * | 1981-04-08 | 1982-10-14 | Nippon Denso Co Ltd | Oxygen concentration detector |
JPH08233776A (ja) * | 1995-12-15 | 1996-09-13 | Toyota Motor Corp | セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-10-26 JP JP2018202121A patent/JP7068138B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010256334A (ja) | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
US20170016849A1 (en) | 2015-07-13 | 2017-01-19 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor element and gas sensor |
JP2017020928A (ja) | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ素子、及び、ガスセンサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020067435A (ja) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6857051B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
US9829462B2 (en) | Gas sensor element and gas sensor | |
US8419915B2 (en) | Gas sensor | |
JP6577408B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
US20090100907A1 (en) | Gas sensor | |
JP6859227B2 (ja) | ガスセンサ | |
US8042380B2 (en) | Gas sensor | |
JP7068138B2 (ja) | ガス検出素子およびガスセンサ | |
JP6885885B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6917207B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP7009262B2 (ja) | ガスセンサ素子及びガスセンサ | |
JP6966360B2 (ja) | ガスセンサ素子及びガスセンサ | |
JP2019078711A (ja) | ガスセンサ | |
JP2019078712A (ja) | ガスセンサ | |
JP6872476B2 (ja) | センサ素子及びガスセンサ | |
JP6875505B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6702342B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP6804994B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6917923B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6804995B2 (ja) | ガスセンサ素子及びガスセンサ | |
JP6966356B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6880179B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP7160583B2 (ja) | 触媒材料の組成の決定方法、触媒材料の製造方法、判定装置、プログラム、及び記録媒体 | |
JP2018112483A (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP2010164589A (ja) | 酸素センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210402 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220324 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7068138 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |