JPH08233776A - セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法 - Google Patents
セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法Info
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- JPH08233776A JPH08233776A JP7347910A JP34791095A JPH08233776A JP H08233776 A JPH08233776 A JP H08233776A JP 7347910 A JP7347910 A JP 7347910A JP 34791095 A JP34791095 A JP 34791095A JP H08233776 A JPH08233776 A JP H08233776A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒータ寿命が長く、且つ、効率的に素子を加
熱することのできるヒータを確実に素子内部に備えたヒ
ータ付酸素センサ素子を提供する。 【解決手段】 外気導通孔(中空部5a)を有するセラ
ミック芯材と、該芯材の外周を被覆するセラミック被覆
層と、前記芯材と被覆層との間に配設された発熱体とか
らなるセラミックヒータ5が素子Sの内部に備えられ、
係止金具6がセラミックヒータ5の外周に同軸上に装着
され、且つセラミックヒータ5の軸心と素子Sの軸心と
が一致するように素子Sの開口部内周に係止されるとと
もに、係止金具6と素子の内側電極2とが導通されてい
るセラミックヒータ付酸素センサ素子。
熱することのできるヒータを確実に素子内部に備えたヒ
ータ付酸素センサ素子を提供する。 【解決手段】 外気導通孔(中空部5a)を有するセラ
ミック芯材と、該芯材の外周を被覆するセラミック被覆
層と、前記芯材と被覆層との間に配設された発熱体とか
らなるセラミックヒータ5が素子Sの内部に備えられ、
係止金具6がセラミックヒータ5の外周に同軸上に装着
され、且つセラミックヒータ5の軸心と素子Sの軸心と
が一致するように素子Sの開口部内周に係止されるとと
もに、係止金具6と素子の内側電極2とが導通されてい
るセラミックヒータ付酸素センサ素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックヒータ
付酸素センサ素子及びその製造方法に関するものであ
る。
付酸素センサ素子及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車排気ガス中の酸素濃度
を検出することのできる酸素濃度検出器として、酸素イ
オン透過性の固体電解質を用いた酸素センサが知られて
いる。この酸素センサの素子は、例えばジルコニア等か
らなる一端が閉じた筒状素子本体の両端に電極が形成さ
れ、少なくとも外表面に電極保護層が設けられたもので
ある。このようなセンサ素子によれば、素子内部に基準
ガスを導入して内側電極に接触させ、素子本体外表面の
外側電極に被測定ガスを接触させると、基準ガスと被測
定ガスとの間の酸素濃度の差により起電力が生じ、この
起電力を測定することにより被測定ガス中の酸素濃度を
知ることができる。この酸素センサで検出される酸素濃
度は、電気信号として燃料供給装置へ伝達され、これに
より空燃比が理論空燃比近傍にフィードバック制御され
る。
を検出することのできる酸素濃度検出器として、酸素イ
オン透過性の固体電解質を用いた酸素センサが知られて
いる。この酸素センサの素子は、例えばジルコニア等か
らなる一端が閉じた筒状素子本体の両端に電極が形成さ
れ、少なくとも外表面に電極保護層が設けられたもので
ある。このようなセンサ素子によれば、素子内部に基準
ガスを導入して内側電極に接触させ、素子本体外表面の
外側電極に被測定ガスを接触させると、基準ガスと被測
定ガスとの間の酸素濃度の差により起電力が生じ、この
起電力を測定することにより被測定ガス中の酸素濃度を
知ることができる。この酸素センサで検出される酸素濃
度は、電気信号として燃料供給装置へ伝達され、これに
より空燃比が理論空燃比近傍にフィードバック制御され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年車
輛の低燃費化が社会的要求となっており、これに対応す
べく内燃機関の摩擦損失低減、車輛重量の低減等が実施
されてきているが、このような対応策は、必然的に排ガ
ス温度の低下をきたす。ところが、排ガス温度が低い
と、前記センサ素子が十分加熱されないので作動性が悪
化し、空燃比を理論空燃比近傍に正確に制御することが
できず、このため効率良く排ガス浄化を行うことができ
ない。
輛の低燃費化が社会的要求となっており、これに対応す
べく内燃機関の摩擦損失低減、車輛重量の低減等が実施
されてきているが、このような対応策は、必然的に排ガ
ス温度の低下をきたす。ところが、排ガス温度が低い
と、前記センサ素子が十分加熱されないので作動性が悪
化し、空燃比を理論空燃比近傍に正確に制御することが
できず、このため効率良く排ガス浄化を行うことができ
ない。
【0004】上記問題点を解決するために、従来よりヒ
ータを組み込んだ酸素センサが提案されている(例え
ば、特開昭55−44999号、特開昭54−1344
97号、特開昭56−47753号参照)。これらは大
別すると、コイル状の金属発熱体がセンサ素子内部に挿
入されたものと、セラミック芯材上に発熱体とセラミッ
ク被覆層を形成してなる棒状(板状、円筒状を含む)の
セラミックヒータがセンサ素子内部に挿入されたものと
に分けられる。しかし、コイル状の金属発熱体がセンサ
素子内部に挿入されたものは、金属として白金若しくは
白金系金属を用いた場合以外は、金属発熱体が酸化され
るため、発熱体の寿命が短く、又、素子内部での金属酸
化反応により素子内部の酸素分圧が変動し、正確な信号
を送ることができないという欠点を有する。その対策と
して、金属発熱体を金属薄肉円筒体中に収納し、この円
筒体と発熱体との間隙にMgOなどを充填した形式のヒ
ータにおいては、発熱体自体の酸化が防止されるので、
ヒータの使用寿命を延長することはできるものの、金属
薄肉円筒体の酸化による素子内部の酸素分圧の変動は避
けられない。
ータを組み込んだ酸素センサが提案されている(例え
ば、特開昭55−44999号、特開昭54−1344
97号、特開昭56−47753号参照)。これらは大
別すると、コイル状の金属発熱体がセンサ素子内部に挿
入されたものと、セラミック芯材上に発熱体とセラミッ
ク被覆層を形成してなる棒状(板状、円筒状を含む)の
セラミックヒータがセンサ素子内部に挿入されたものと
に分けられる。しかし、コイル状の金属発熱体がセンサ
素子内部に挿入されたものは、金属として白金若しくは
白金系金属を用いた場合以外は、金属発熱体が酸化され
るため、発熱体の寿命が短く、又、素子内部での金属酸
化反応により素子内部の酸素分圧が変動し、正確な信号
を送ることができないという欠点を有する。その対策と
して、金属発熱体を金属薄肉円筒体中に収納し、この円
筒体と発熱体との間隙にMgOなどを充填した形式のヒ
ータにおいては、発熱体自体の酸化が防止されるので、
ヒータの使用寿命を延長することはできるものの、金属
薄肉円筒体の酸化による素子内部の酸素分圧の変動は避
けられない。
【0005】前記の問題の外に、ヒータをセンサ素子内
部に挿入する場合には、ヒータとセンサ素子内部との接
触によってセンサ素子内部が破損しないように、ヒータ
とセンサ素子とを同軸上に組み付ける必要がある。とこ
ろが、従来の酸素センサ、特に特開昭54−13449
7号に記載された酸素センサにおいては、ヒータを保持
した金具(電極端子部材のフランジ)がシールリングを
介して素子開口端部に押圧され、クリンピングやローリ
ングによりフランジで上部構成部材とかしめられている
ため、組み立て時に位置ズレが生じ易く、その結果、ヒ
ータとセンサ素子とを同軸上に組み付けることができな
い場合が生じる。
部に挿入する場合には、ヒータとセンサ素子内部との接
触によってセンサ素子内部が破損しないように、ヒータ
とセンサ素子とを同軸上に組み付ける必要がある。とこ
ろが、従来の酸素センサ、特に特開昭54−13449
7号に記載された酸素センサにおいては、ヒータを保持
した金具(電極端子部材のフランジ)がシールリングを
介して素子開口端部に押圧され、クリンピングやローリ
ングによりフランジで上部構成部材とかしめられている
ため、組み立て時に位置ズレが生じ易く、その結果、ヒ
ータとセンサ素子とを同軸上に組み付けることができな
い場合が生じる。
【0006】一方、前記セラミックヒータを用いたもの
は、その取付手段の精度、固定力によるヒータの位置ズ
レの可能性を考慮すると、セラミックヒータ表面と素子
内表面との距離を大きくしなければならない。従ってセ
ラミック基材の外寸や発熱体の形成面積が制限されてし
まい、十分な発熱量を得ることができない。発熱量を必
要量得るためにセラミックヒータを大きくしようとする
と、素子内径を大きくしてヒータ収納容積を確保しなけ
ればならない。素子を大型化すると、酸素センサ全体も
大型化しなければならず、製造コストアップ、取付スペ
ース拡大という不利な点が生じる。結局は素子を効率良
く加熱できないという欠点を有している。
は、その取付手段の精度、固定力によるヒータの位置ズ
レの可能性を考慮すると、セラミックヒータ表面と素子
内表面との距離を大きくしなければならない。従ってセ
ラミック基材の外寸や発熱体の形成面積が制限されてし
まい、十分な発熱量を得ることができない。発熱量を必
要量得るためにセラミックヒータを大きくしようとする
と、素子内径を大きくしてヒータ収納容積を確保しなけ
ればならない。素子を大型化すると、酸素センサ全体も
大型化しなければならず、製造コストアップ、取付スペ
ース拡大という不利な点が生じる。結局は素子を効率良
く加熱できないという欠点を有している。
【0007】本発明は、従来の素子加熱用ヒータの有す
る上述の欠点を解消するためのものであり、その目的と
するところは、ヒータ寿命が長く、且つ、効率的に素子
を加熱することのできるヒータを確実に素子内部に備え
たヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法を提供する
ことにある。
る上述の欠点を解消するためのものであり、その目的と
するところは、ヒータ寿命が長く、且つ、効率的に素子
を加熱することのできるヒータを確実に素子内部に備え
たヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のセラ
ミックヒータ付酸素センサ素子は、一端が閉じた酸素イ
オン透過性固体電解質からなる筒状素子本体の両面に電
極が形成され、少なくとも素子外表面に電極保護層が設
けられたセラミックヒータ付酸素センサ素子において、
軸方向に貫通した外気導通孔を有する棒状セラミック芯
材と、該芯材の外周を被覆するセラミック被覆層と、前
記芯材と被覆層との間に配設された発熱体とからなるセ
ラミックヒータが前記素子の内部に備えられ、係止金具
が前記セラミックヒータ外周に同軸上に装着され、且つ
前記セラミックヒータの軸心と前記素子の軸心とが一致
するように前記素子の開口部内周に係止されるととも
に、前記係止金具と素子内表面の電極とが導通されてい
ることを特徴とする。又、本発明のセラミックヒータ付
酸素センサ素子の製造方法は、軸方向に貫通した外気導
通孔を有する棒状セラミック芯材と、該芯材の外周を被
覆するセラミック被覆層と、前記芯材と被覆層との間に
配設された発熱体とからなるセラミックヒータの外周に
同軸上に係止金具を装着し、前記セラミックヒータと係
止金具を固定した後、一端が閉じた酸素イオン透過性固
体電解質からなる筒状素子本体の両面に電極が形成され
た少なくとも素子外表面に電極保護層を設けたセンサ素
子の開口部内周に、前記係止金具を前記セラミックヒー
タの軸心と前記素子の軸心とが一致するように係止する
ことを特徴とする。
ミックヒータ付酸素センサ素子は、一端が閉じた酸素イ
オン透過性固体電解質からなる筒状素子本体の両面に電
極が形成され、少なくとも素子外表面に電極保護層が設
けられたセラミックヒータ付酸素センサ素子において、
軸方向に貫通した外気導通孔を有する棒状セラミック芯
材と、該芯材の外周を被覆するセラミック被覆層と、前
記芯材と被覆層との間に配設された発熱体とからなるセ
ラミックヒータが前記素子の内部に備えられ、係止金具
が前記セラミックヒータ外周に同軸上に装着され、且つ
前記セラミックヒータの軸心と前記素子の軸心とが一致
するように前記素子の開口部内周に係止されるととも
に、前記係止金具と素子内表面の電極とが導通されてい
ることを特徴とする。又、本発明のセラミックヒータ付
酸素センサ素子の製造方法は、軸方向に貫通した外気導
通孔を有する棒状セラミック芯材と、該芯材の外周を被
覆するセラミック被覆層と、前記芯材と被覆層との間に
配設された発熱体とからなるセラミックヒータの外周に
同軸上に係止金具を装着し、前記セラミックヒータと係
止金具を固定した後、一端が閉じた酸素イオン透過性固
体電解質からなる筒状素子本体の両面に電極が形成され
た少なくとも素子外表面に電極保護層を設けたセンサ素
子の開口部内周に、前記係止金具を前記セラミックヒー
タの軸心と前記素子の軸心とが一致するように係止する
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を更
に詳しく説明する。図1は本発明のセラミックヒータ付
酸素センサ素子の一例を示す断面図である。図中、1は
試験管状素子本体であり、開口方向の上部外側面には、
周回りに外側に向かって突出する肩部1aを有し、又、
開口方向の上部内周には、下方に向かって狭くなるテー
パ部1bを有する。素子本体は、例えばイットリア(Y
2 O3 )等で安定化されたジルコニア(ZrO2 )で形
成される。2,3は前記素子本体1の内外両表面に設け
られた金属電極である。内側電極2は素子本体1の内周
全表面に設けてもよく、又、一部のみでもよいが、少な
くともテーパ部1b上方まで設けられている。外側電極
3は素子本体1の外周全表面に設けてもよく、又、一部
のみでもよいが、肩部1aの上面まで形成することが必
要である。金属電極としては、耐熱性及び触媒作用を有
する金属、例えばPt,Rh,Ag等が挙げられる。
4,4′は、外側電極3及び内側電極2の表面を保護す
るための無機材料からなる多孔性コーティング層であ
る。内側電極被覆用のコーティング層4′は省略しても
よい。
に詳しく説明する。図1は本発明のセラミックヒータ付
酸素センサ素子の一例を示す断面図である。図中、1は
試験管状素子本体であり、開口方向の上部外側面には、
周回りに外側に向かって突出する肩部1aを有し、又、
開口方向の上部内周には、下方に向かって狭くなるテー
パ部1bを有する。素子本体は、例えばイットリア(Y
2 O3 )等で安定化されたジルコニア(ZrO2 )で形
成される。2,3は前記素子本体1の内外両表面に設け
られた金属電極である。内側電極2は素子本体1の内周
全表面に設けてもよく、又、一部のみでもよいが、少な
くともテーパ部1b上方まで設けられている。外側電極
3は素子本体1の外周全表面に設けてもよく、又、一部
のみでもよいが、肩部1aの上面まで形成することが必
要である。金属電極としては、耐熱性及び触媒作用を有
する金属、例えばPt,Rh,Ag等が挙げられる。
4,4′は、外側電極3及び内側電極2の表面を保護す
るための無機材料からなる多孔性コーティング層であ
る。内側電極被覆用のコーティング層4′は省略しても
よい。
【0010】上記構成のセンサ素子Sの開口部内周に、
セラミックヒータ5を係止金具6を介し、ヒータの軸心
が素子の軸心と一致するようにして係止する。セラミッ
クヒータ5の基材はアルミナ等の絶縁性材料からなる長
尺円筒形状であり、軸方向に貫通する中空部5aにより
素子Sの内部に外気を導入することができる。セラミッ
クヒータ5の円筒体壁部中間には、図示しない発熱体が
埋設されている。6は係止金具で、前記セラミックヒー
タ5の外周に対応する内径と、前記素子Sの上部開口端
内形に対応する外形を有する略円筒状金属部材である。
係止金具6は、前記セラミックヒータ5の外周に嵌着、
固定した後、係止金具6のテーパ部6a下面を前記素子
Sのテーパ部1b上面に係止することにより素子Sの開
口部に装着される。このとき、素子Sの内側電極2と係
止金具6が接触し、内側電位が外部へ取出される。図
中、7,7は、セラミックヒータ5の内部に埋設された
発熱体に電圧を印加するためのリード線である。
セラミックヒータ5を係止金具6を介し、ヒータの軸心
が素子の軸心と一致するようにして係止する。セラミッ
クヒータ5の基材はアルミナ等の絶縁性材料からなる長
尺円筒形状であり、軸方向に貫通する中空部5aにより
素子Sの内部に外気を導入することができる。セラミッ
クヒータ5の円筒体壁部中間には、図示しない発熱体が
埋設されている。6は係止金具で、前記セラミックヒー
タ5の外周に対応する内径と、前記素子Sの上部開口端
内形に対応する外形を有する略円筒状金属部材である。
係止金具6は、前記セラミックヒータ5の外周に嵌着、
固定した後、係止金具6のテーパ部6a下面を前記素子
Sのテーパ部1b上面に係止することにより素子Sの開
口部に装着される。このとき、素子Sの内側電極2と係
止金具6が接触し、内側電位が外部へ取出される。図
中、7,7は、セラミックヒータ5の内部に埋設された
発熱体に電圧を印加するためのリード線である。
【0011】円筒状のセラミックヒータ5は、例えば図
2又は図3に示すように製作する。図2中、5bはセラ
ミックからなり、軸中心に貫通孔(中空部5a)を有す
る棒状芯材である。5cはセラミックシートで、前記芯
材外周を被覆するために十分な横幅と、芯材5bの長さ
と同寸法の縦軸とを有する長方形形状である。セラミッ
クシート5cの表面には、帯状の金属発熱体8が形成さ
れている。金属発熱体8は、セラミックシート5cの下
部にて連続した凹凸状に形成された発熱部8aと、この
発熱部8aと接続し、セラミックシート5cの上端まで
伸びる一対の導電部8b,8bとからなる。金属発熱体
は、例えば白金、白金系合金、タングステン等の耐熱金
属粉末を有機溶剤に混入して得られたペーストを、未焼
成のセラミックシート5cの表面に印刷することにより
所定形状に形成される。その後、同様に未焼成のセラミ
ック芯材5bの外周に、前記発熱体8の形成面が内側と
なるようにしてセラミックシート5cを巻き付け、その
後全体を加熱すると、セラミックヒータ5が得られる。
2又は図3に示すように製作する。図2中、5bはセラ
ミックからなり、軸中心に貫通孔(中空部5a)を有す
る棒状芯材である。5cはセラミックシートで、前記芯
材外周を被覆するために十分な横幅と、芯材5bの長さ
と同寸法の縦軸とを有する長方形形状である。セラミッ
クシート5cの表面には、帯状の金属発熱体8が形成さ
れている。金属発熱体8は、セラミックシート5cの下
部にて連続した凹凸状に形成された発熱部8aと、この
発熱部8aと接続し、セラミックシート5cの上端まで
伸びる一対の導電部8b,8bとからなる。金属発熱体
は、例えば白金、白金系合金、タングステン等の耐熱金
属粉末を有機溶剤に混入して得られたペーストを、未焼
成のセラミックシート5cの表面に印刷することにより
所定形状に形成される。その後、同様に未焼成のセラミ
ック芯材5bの外周に、前記発熱体8の形成面が内側と
なるようにしてセラミックシート5cを巻き付け、その
後全体を加熱すると、セラミックヒータ5が得られる。
【0012】発熱体8は、例えば図3に示すように芯材
5bの外周に形成してもよい。この場合には、セラミッ
ク芯材5bの外周面に、前記したように金属ペーストを
所定形状に印刷して発熱部8aと導電部8bとからなる
発熱体8を形成し、その後未焼成のセラミックシート5
cを芯材5bの外周に巻き付け、芯材5bとセラミック
シート5cを同時に焼成する。
5bの外周に形成してもよい。この場合には、セラミッ
ク芯材5bの外周面に、前記したように金属ペーストを
所定形状に印刷して発熱部8aと導電部8bとからなる
発熱体8を形成し、その後未焼成のセラミックシート5
cを芯材5bの外周に巻き付け、芯材5bとセラミック
シート5cを同時に焼成する。
【0013】次に、図4に示す如く、得られたセラミッ
クヒータ5の外周上部に、導電部8b,8bと電気的に
接続する入力部8c,8cを設ける。入力部8c,8c
は、前記発熱部8a及び導電部8b,8bの形成方法と
同様にして行う。セラミックヒータ5の上部外表面に、
その周回りに沿ってメタライズ層9を設ける。メタライ
ズ層9は、例えばMo−Mn又はMo−Wからなる混合
ペーストをセラミックヒータ5の外周所定部位に塗布
し、非酸化性雰囲気下、例えばアンモニア分解ガス中で
焼き付けることにより形成される。メタライズ層9の形
成後、係止金具6を、その内周が前記メタライズ層9に
当接するようにしてセラミックヒータ5に装着し、位置
決め後、ロウ付けして両部材を固定する。ロウ材として
は、通常使用される銀ロウ、ニッケルロウが使用され
る。メタライズ層9は、前記セラミックヒータ5の製造
と同時に形成される。例えば未焼成の芯材5bに未焼成
のセラミックシート5cを巻き付け、その後円筒体外表
面に入力部8c,8cとメタライズ層9をペーストで成
形し、同時焼成・焼き付けを行う。外周に係止金具6を
固着したセラミックヒータ5を図5に示す。
クヒータ5の外周上部に、導電部8b,8bと電気的に
接続する入力部8c,8cを設ける。入力部8c,8c
は、前記発熱部8a及び導電部8b,8bの形成方法と
同様にして行う。セラミックヒータ5の上部外表面に、
その周回りに沿ってメタライズ層9を設ける。メタライ
ズ層9は、例えばMo−Mn又はMo−Wからなる混合
ペーストをセラミックヒータ5の外周所定部位に塗布
し、非酸化性雰囲気下、例えばアンモニア分解ガス中で
焼き付けることにより形成される。メタライズ層9の形
成後、係止金具6を、その内周が前記メタライズ層9に
当接するようにしてセラミックヒータ5に装着し、位置
決め後、ロウ付けして両部材を固定する。ロウ材として
は、通常使用される銀ロウ、ニッケルロウが使用され
る。メタライズ層9は、前記セラミックヒータ5の製造
と同時に形成される。例えば未焼成の芯材5bに未焼成
のセラミックシート5cを巻き付け、その後円筒体外表
面に入力部8c,8cとメタライズ層9をペーストで成
形し、同時焼成・焼き付けを行う。外周に係止金具6を
固着したセラミックヒータ5を図5に示す。
【0014】セラミックヒータ5と係止金具6とを上述
のように接合することにより、通常の無機接着剤を塗布
することと比較して、焼成時のひずみが少なく両部材の
固着がより強化される。又、高温下で長時間使用しても
接着部分の劣化が少なく、振動による剥離等が生じな
い。又、上述のように、セラミックヒータ5の焼成と同
時にメタライズ層9の形成を行えば、工程が簡略化す
る。
のように接合することにより、通常の無機接着剤を塗布
することと比較して、焼成時のひずみが少なく両部材の
固着がより強化される。又、高温下で長時間使用しても
接着部分の劣化が少なく、振動による剥離等が生じな
い。又、上述のように、セラミックヒータ5の焼成と同
時にメタライズ層9の形成を行えば、工程が簡略化す
る。
【0015】得られた係止金具付セラミックヒータ5
は、前記図1に示すように、素子Sの開口部に係止金具
6を係止することにより取付けられる。
は、前記図1に示すように、素子Sの開口部に係止金具
6を係止することにより取付けられる。
【0016】図6は、図1で示す構成の酸素センサ素子
Sを備えた酸素センサの断面図である。図中、11は略
円筒状ハウジングで、内周の所定位置に、素子本体1の
肩部1aを係止し得る段部11aを有する。ハウジング
11の下端には素子Sの突出部を保護するための保護カ
バー12が取付けられている。保護カバー12は、耐熱
鋼板からなり、その側壁には複数個の貫通孔12a,1
2a,…が設けられている。被測定ガスは、この保護カ
バー12の貫通孔12a,12a,…を通ってカバー内
に流入し、素子Sの外表面に接触する。14はクッショ
ンリングで、素子本体肩部1aの下面とハウジング段部
11aの上面との間に介在し、両部材間の緩衝及び被測
定ガスシールの役割を果たす。15は耐熱金属からなる
コイルスプリングで、このコイルスプリング15の下端
は、素子Sの開口部に係止された係止金具6の上面に当
接し、その上端は、素子Sの上方に位置する耐熱金属製
円筒部材である外部端子16の下部フランジ下面に当接
する。これにより、素子Sの内側電極に生ずる電位は、
係止金具6及びコイルスプリング7を通って外部端子1
6へ伝わり、酸素センサ素子の外部へ取出される。
Sを備えた酸素センサの断面図である。図中、11は略
円筒状ハウジングで、内周の所定位置に、素子本体1の
肩部1aを係止し得る段部11aを有する。ハウジング
11の下端には素子Sの突出部を保護するための保護カ
バー12が取付けられている。保護カバー12は、耐熱
鋼板からなり、その側壁には複数個の貫通孔12a,1
2a,…が設けられている。被測定ガスは、この保護カ
バー12の貫通孔12a,12a,…を通ってカバー内
に流入し、素子Sの外表面に接触する。14はクッショ
ンリングで、素子本体肩部1aの下面とハウジング段部
11aの上面との間に介在し、両部材間の緩衝及び被測
定ガスシールの役割を果たす。15は耐熱金属からなる
コイルスプリングで、このコイルスプリング15の下端
は、素子Sの開口部に係止された係止金具6の上面に当
接し、その上端は、素子Sの上方に位置する耐熱金属製
円筒部材である外部端子16の下部フランジ下面に当接
する。これにより、素子Sの内側電極に生ずる電位は、
係止金具6及びコイルスプリング7を通って外部端子1
6へ伝わり、酸素センサ素子の外部へ取出される。
【0017】外部端子16の内側には碍管17が嵌入さ
れている。碍管17は、例えばアルミナ等の耐熱絶縁材
料で形成され軸方向に2本の貫通孔17a,17aを有
してなるもので、これら貫通孔17a,17aにはセラ
ミックヒータ5の入力線(リード線)7,7がそれぞれ
挿入されている。入力線7,7はセラミックヒータ5の
入力部(図示せず)に接続しており、この入力線7,7
を介してセラミックヒータ5に電圧を印加し、発熱体を
加熱する。
れている。碍管17は、例えばアルミナ等の耐熱絶縁材
料で形成され軸方向に2本の貫通孔17a,17aを有
してなるもので、これら貫通孔17a,17aにはセラ
ミックヒータ5の入力線(リード線)7,7がそれぞれ
挿入されている。入力線7,7はセラミックヒータ5の
入力部(図示せず)に接続しており、この入力線7,7
を介してセラミックヒータ5に電圧を印加し、発熱体を
加熱する。
【0018】18は、ハウジング11の上部に取付けら
れた後部保護管で、その下端フランジ18aを、素子肩
部1aとハウジング11との間隙に設けたグラファイト
リング19、タルクリング20及び押さえリング21の
上面に載置し、後部保護管18の外周に位置決めリング
22を取付けた後、その外側からハウジング11の上端
をかしめることにより後部保護管18をハウジング11
に組付ける。後部保護管18の上端部は、上方に向かっ
て狭くなるテーパ形状となっており、組付け時に、前記
碍管17をこの碍管17の外周に装着したブッシュ13
を介して下方に押し下げる。これによりコイルスプリン
グ15が押圧され、適度の弾性を有した状態で外部端子
16と係止金具6との間に保持される。コイルスプリン
グ15のバネ力により外部端子16と碍管17とが上方
に付勢され、両部材が後部保護管18へ圧着される。同
時に、コイルスプリング15のバネ力により係止金具6
が素子開口部に圧着され、各部材の組付けが確実とな
り、且つ電気的接触も向上する。図中、18aは後部保
護管18の上部側壁に設けられた貫通孔で、この貫通孔
18aを通って大気が酸素センサ内部へ導入される。導
入された大気は、セラミックヒータ5の中空部5aを通
って素子Sの内部へ入り、素子S内部の酸素分圧を一定
値に保持する。素子Sの内側電極2に発生する電圧は、
前述のように係止金具6,コイルスプリング15及び外
部端子16を介して外部へ取出される。又、外側電極3
に発生する電位は、グラファイトリング19を介してハ
ウジング11へ伝達され、ハウジング11から外部へ取
り出される。タルクリング20は、グラファイトリング
19と外気との接触を遮断し、グラファイトリング19
の損傷を防止する役割を果たす。セラミックヒータ5の
入力線7,7は、外部端子16内にある碍管17内の貫
通孔17a,17aを通るので、互いに接触することな
く、又、内側電極2の信号伝達径路とも接触することな
く外部へ取出される。上記構成の酸素センサは、ハウジ
ング11の外周に取付けられたフランジ23を排気管
(図示せず)にネジ止めする等により取付ける。図中、
23a,23aはネジ止め用の孔である。
れた後部保護管で、その下端フランジ18aを、素子肩
部1aとハウジング11との間隙に設けたグラファイト
リング19、タルクリング20及び押さえリング21の
上面に載置し、後部保護管18の外周に位置決めリング
22を取付けた後、その外側からハウジング11の上端
をかしめることにより後部保護管18をハウジング11
に組付ける。後部保護管18の上端部は、上方に向かっ
て狭くなるテーパ形状となっており、組付け時に、前記
碍管17をこの碍管17の外周に装着したブッシュ13
を介して下方に押し下げる。これによりコイルスプリン
グ15が押圧され、適度の弾性を有した状態で外部端子
16と係止金具6との間に保持される。コイルスプリン
グ15のバネ力により外部端子16と碍管17とが上方
に付勢され、両部材が後部保護管18へ圧着される。同
時に、コイルスプリング15のバネ力により係止金具6
が素子開口部に圧着され、各部材の組付けが確実とな
り、且つ電気的接触も向上する。図中、18aは後部保
護管18の上部側壁に設けられた貫通孔で、この貫通孔
18aを通って大気が酸素センサ内部へ導入される。導
入された大気は、セラミックヒータ5の中空部5aを通
って素子Sの内部へ入り、素子S内部の酸素分圧を一定
値に保持する。素子Sの内側電極2に発生する電圧は、
前述のように係止金具6,コイルスプリング15及び外
部端子16を介して外部へ取出される。又、外側電極3
に発生する電位は、グラファイトリング19を介してハ
ウジング11へ伝達され、ハウジング11から外部へ取
り出される。タルクリング20は、グラファイトリング
19と外気との接触を遮断し、グラファイトリング19
の損傷を防止する役割を果たす。セラミックヒータ5の
入力線7,7は、外部端子16内にある碍管17内の貫
通孔17a,17aを通るので、互いに接触することな
く、又、内側電極2の信号伝達径路とも接触することな
く外部へ取出される。上記構成の酸素センサは、ハウジ
ング11の外周に取付けられたフランジ23を排気管
(図示せず)にネジ止めする等により取付ける。図中、
23a,23aはネジ止め用の孔である。
【0019】上記構成の酸素センサを使用する場合に
は、酸素センサを、排気管の所定位置に取付け、入力線
7,7に電圧を印加してセラミックヒータ5を発熱させ
る。これにより素子Sを例えば500〜700℃に加熱
する。素子内部に充填される基準ガスは、後部保護管1
8の貫通孔18aから、セラミックヒータ5の中空部5
aを通って導入される。被測定ガスは、保護カバー12
の貫通孔12a,12a,…を通って素子外表面に接触
する。素子に接触する内部基準ガスと外部被測定ガスと
の酸素濃度差により内外両電極間に電位差が生じ、内側
電極信号径路と外側電極信号径路を介して外部へ各電極
の電位を取出し、図示しない電気回路により得られる起
電力を測定する。
は、酸素センサを、排気管の所定位置に取付け、入力線
7,7に電圧を印加してセラミックヒータ5を発熱させ
る。これにより素子Sを例えば500〜700℃に加熱
する。素子内部に充填される基準ガスは、後部保護管1
8の貫通孔18aから、セラミックヒータ5の中空部5
aを通って導入される。被測定ガスは、保護カバー12
の貫通孔12a,12a,…を通って素子外表面に接触
する。素子に接触する内部基準ガスと外部被測定ガスと
の酸素濃度差により内外両電極間に電位差が生じ、内側
電極信号径路と外側電極信号径路を介して外部へ各電極
の電位を取出し、図示しない電気回路により得られる起
電力を測定する。
【0020】図6に示す構成の酸素センサとヒータを取
付けない同様の構成の酸素センサとをそれぞれ、6気筒
2000ccのエンジンを持つ車輛排気管に装着し、1
0モード走行による各成分のエミッション値を測定した
(排ガスの最低温度270℃)。それぞれのエミッショ
ン値を図7に示す。ヒータ印加電力は、6.5ボルト×
2アンペアである。
付けない同様の構成の酸素センサとをそれぞれ、6気筒
2000ccのエンジンを持つ車輛排気管に装着し、1
0モード走行による各成分のエミッション値を測定した
(排ガスの最低温度270℃)。それぞれのエミッショ
ン値を図7に示す。ヒータ印加電力は、6.5ボルト×
2アンペアである。
【0021】図7から明らかなように、実施例のヒータ
付酸素センサを備えた車輛は、排ガスが低温であるにも
係わらず、炭化水素(HC),一酸化炭素(CO),窒
素酸化物(NOx )の三成分浄化率がいずれも良好であ
る。これに対して、比較例のヒータを付けない酸素セン
サを備えた車輛においては、NOx のエミッション値が
高く、十分な排ガス浄化が行われない。
付酸素センサを備えた車輛は、排ガスが低温であるにも
係わらず、炭化水素(HC),一酸化炭素(CO),窒
素酸化物(NOx )の三成分浄化率がいずれも良好であ
る。これに対して、比較例のヒータを付けない酸素セン
サを備えた車輛においては、NOx のエミッション値が
高く、十分な排ガス浄化が行われない。
【0022】前記実施例において、本発明のセラミック
ヒータ付酸素センサ素子は、セラミックヒータを取付け
てあるためセンサ素子の作動特性が向上した。又、セラ
ミックヒータは外気導通孔を有する棒形状としたため、
係止金具等に外気導通孔用の切欠きを設ける必要がな
く、係止金具等を丈夫にすることができる。セラミック
ヒータにおいて発熱体はセラミック層で被覆されてお
り、素子内部の基準ガスに露出しないため、発熱体の酸
化反応が防止され、発熱体の耐久性が向上し、又、酸化
反応による素子内部の酸素分圧の変動がなくなった。し
たがって、酸素センサからの出力信号の信頼性が向上し
た。
ヒータ付酸素センサ素子は、セラミックヒータを取付け
てあるためセンサ素子の作動特性が向上した。又、セラ
ミックヒータは外気導通孔を有する棒形状としたため、
係止金具等に外気導通孔用の切欠きを設ける必要がな
く、係止金具等を丈夫にすることができる。セラミック
ヒータにおいて発熱体はセラミック層で被覆されてお
り、素子内部の基準ガスに露出しないため、発熱体の酸
化反応が防止され、発熱体の耐久性が向上し、又、酸化
反応による素子内部の酸素分圧の変動がなくなった。し
たがって、酸素センサからの出力信号の信頼性が向上し
た。
【0023】又、前記実施例のセンサ素子では、係止金
具をセラミックヒータに設けたメタライズ層にロウ付け
することによりセラミックヒータを係止金具に確実に固
定することができるため、焼成時のひずみが少なく両部
材の固着がより強化されるとともに、高温下での劣化が
少なく、振動による剥離が生じない。又、ヒータを必要
な発熱量が得られる大きさにすることができ、しかも素
子の内径を大きくとらなくても良い。このため、素子の
大型化を防止することができる。又、棒形状のセラミッ
クヒータをロウ付けで係止金具に確実に固定した場合に
は、素子内周面を均一に加熱できるという利点も有す
る。
具をセラミックヒータに設けたメタライズ層にロウ付け
することによりセラミックヒータを係止金具に確実に固
定することができるため、焼成時のひずみが少なく両部
材の固着がより強化されるとともに、高温下での劣化が
少なく、振動による剥離が生じない。又、ヒータを必要
な発熱量が得られる大きさにすることができ、しかも素
子の内径を大きくとらなくても良い。このため、素子の
大型化を防止することができる。又、棒形状のセラミッ
クヒータをロウ付けで係止金具に確実に固定した場合に
は、素子内周面を均一に加熱できるという利点も有す
る。
【0024】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
のセラミックヒータ付酸素センサ素子では、係止金具
が、セラミックヒータの軸心と素子の軸心とが一致する
ように素子の開口部内周に係止されているため、セラミ
ックヒータは素子内部に同軸上に正確に位置決めされて
いる。
のセラミックヒータ付酸素センサ素子では、係止金具
が、セラミックヒータの軸心と素子の軸心とが一致する
ように素子の開口部内周に係止されているため、セラミ
ックヒータは素子内部に同軸上に正確に位置決めされて
いる。
【0025】又、本発明のセラミックヒータ付酸素セン
サ素子の製造方法によると、本発明のセンサ素子を容易
に得ることができる。すなわち、セラミックヒータを素
子内部に組み付ける際に係止金具がガイドとなり、セラ
ミックヒータの位置ズレを起こすことなく(セラミック
ヒータと素子との同軸性を損なうことなく)、容易に組
み立てを行うことができる。
サ素子の製造方法によると、本発明のセンサ素子を容易
に得ることができる。すなわち、セラミックヒータを素
子内部に組み付ける際に係止金具がガイドとなり、セラ
ミックヒータの位置ズレを起こすことなく(セラミック
ヒータと素子との同軸性を損なうことなく)、容易に組
み立てを行うことができる。
【0026】なお、本発明は、上述した素子内部の基準
ガスと、素子外部の被測定ガスとの酸素分圧比により素
子から出力される起電力変化を測定する、いわゆる濃淡
電池型酸素センサのほかに、被測定ガス中の酸素濃度に
応じて素子に生じる限界電流を測定する、いわゆる限界
電流型酸素センサの場合にも素子本体の形状が図1に示
すようなものであれば、同様に適用可能であろう。
ガスと、素子外部の被測定ガスとの酸素分圧比により素
子から出力される起電力変化を測定する、いわゆる濃淡
電池型酸素センサのほかに、被測定ガス中の酸素濃度に
応じて素子に生じる限界電流を測定する、いわゆる限界
電流型酸素センサの場合にも素子本体の形状が図1に示
すようなものであれば、同様に適用可能であろう。
【図1】本発明のセラミックヒータ付酸素センサ素子の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図2】本発明のセラミックヒータ付酸素センサ素子の
製造方法において、セラミックヒータの製作工程を示す
説明図である。
製造方法において、セラミックヒータの製作工程を示す
説明図である。
【図3】セラミックヒータの別の製作工程を示す説明図
である。
である。
【図4】セラミックヒータのメタライズ層に係止金具を
装着する工程を示す説明図である。
装着する工程を示す説明図である。
【図5】セラミックヒータのメタライズ層に係止金具が
ロウ付けにより固着された状態を示す説明図である。
ロウ付けにより固着された状態を示す説明図である。
【図6】本発明の酸素センサ素子を備えた酸素センサの
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明の酸素センサ素子を備えた酸素センサと
比較例の酸素センサとの試験結果を示す図である。
比較例の酸素センサとの試験結果を示す図である。
1…素子本体 2…内側電極 3…外側電極 5…セラミッ
クヒータ 5a…中空部 5b…芯材 5c…セラミックシート 6…係止金具 8…発熱体 8a…発熱部 8b…導電部 8c…入力部 9…メタライズ層 11…ハウジ
ング 15…コイルスプリング 16…外部端
子
クヒータ 5a…中空部 5b…芯材 5c…セラミックシート 6…係止金具 8…発熱体 8a…発熱部 8b…導電部 8c…入力部 9…メタライズ層 11…ハウジ
ング 15…コイルスプリング 16…外部端
子
Claims (2)
- 【請求項1】 一端が閉じた酸素イオン透過性固体電解
質からなる筒状素子本体の両面に電極が形成され、少な
くとも素子外表面に電極保護層が設けられたセラミック
ヒータ付酸素センサ素子において、 軸方向に貫通した外気導通孔を有する棒状セラミック芯
材と、該芯材の外周を被覆するセラミック被覆層と、前
記芯材と被覆層との間に配設された発熱体とからなるセ
ラミックヒータが前記素子の内部に備えられ、 係止金具が前記セラミックヒータ外周に同軸上に装着さ
れ、且つ前記セラミックヒータの軸心と前記素子の軸心
とが一致するように前記素子の開口部内周に係止される
とともに、前記係止金具と素子内表面の電極とが導通さ
れていることを特徴とするセラミックヒータ付酸素セン
サ素子。 - 【請求項2】 軸方向に貫通した外気導通孔を有する棒
状セラミック芯材と、該芯材の外周を被覆するセラミッ
ク被覆層と、前記芯材と被覆層との間に配設された発熱
体とからなるセラミックヒータの外周に同軸上に係止金
具を装着し、前記セラミックヒータと係止金具を固定し
た後、一端が閉じた酸素イオン透過性固体電解質からな
る筒状素子本体の両面に電極が形成された少なくとも素
子外表面に電極保護層を設けたセンサ素子の開口部内周
に、前記係止金具を前記セラミックヒータの軸心と前記
素子の軸心とが一致するように係止することを特徴とす
るセラミックヒータ付酸素センサ素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347910A JPH08233776A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347910A JPH08233776A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57048367A Division JPS58166252A (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | セラミツクヒ−タ付酸素センサ素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08233776A true JPH08233776A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=18393440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7347910A Pending JPH08233776A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | セラミックヒータ付酸素センサ素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08233776A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020067435A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 日本特殊陶業株式会社 | ガス検出素子およびガスセンサ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5010692A (ja) * | 1973-05-25 | 1975-02-03 | ||
JPS5544999A (en) * | 1978-09-26 | 1980-03-29 | Bosch Gmbh Robert | Electrochemical sensor for measuring concentration of oxygen in gas |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP7347910A patent/JPH08233776A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5010692A (ja) * | 1973-05-25 | 1975-02-03 | ||
JPS5544999A (en) * | 1978-09-26 | 1980-03-29 | Bosch Gmbh Robert | Electrochemical sensor for measuring concentration of oxygen in gas |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020067435A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 日本特殊陶業株式会社 | ガス検出素子およびガスセンサ |
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