JP7065675B2 - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents
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Description
これに加え、近年、袋本体に融着される帯状の嵌合具は、顧客ニーズ等により細幅となる傾向がある。特に嵌合部の設けられる帯板状の基部は、幅方向の両側に設けていた袋本体との融着部であるフランジ部を省略し、嵌合部と略同一幅の細幅の基部としたい要請がある。従来、嵌合具の幅長は、例えば両側のフランジ部が3mm+3mm=6mm、嵌合部が2mm~4mm程度の合計8mm~10mm程度であった。この場合、フランジ部が省略された嵌合具では、幅長が2mm~4mmの細幅となる。
そして、このような細幅の嵌合具では、収容部外側或いは収容部内側などの取り付け向きの区別がさらにつきにくい。
本発明の請求項1記載の嵌合具11は、二重のシート材27の開口部25を除く周囲が封止されて形成される袋本体21の一方の前記シート材27の内面に前記開口部25に沿って接合される帯状の第1基部29を有する第1基材13と、
前記第1基材13と対向して前記袋本体21の他方の前記シート材27の内面に接合される帯状の第2基部37を有する第2基材15と、
前記第1基部29と前記第2基部37の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して前記開口部25を開閉するとともに、嵌合を解除するために、必要な嵌合強度が、収容部内側の嵌合強度に比べ、収容部外側の嵌合強度が低く設定されている第1嵌合部31及び第2嵌合部39を有し、且つ前記第1基部29と前記第2基部37の長手方向に直交する基部幅方向の幅寸法と略同一幅寸法となる嵌合部17と、
前記第1基部29と前記第2基部37の少なくとも一方に設けられ前記収容部外側または前記収容部内側におけるいずれか一方の縁部から前記基部幅方向に延出する識別部19と、
前記シート材27の内面に対向する前記第1基部29と前記第2基部37とのシート材対向面47に、前記第1基部29と前記第2基部37との幅寸法の略半分の寸法で前記収容部外側に設けられて、前記シート材対向面47よりも低融点の低融点樹脂からなり、前記第1基部29と前記第2基部37をそれぞれの前記シート材27に接合する接着層49と、
を具備することを特徴とする。
また、この嵌合具11では、第1基部29と第2基部37とのそれぞれのシート材対向面47に、幅寸法の略半分の寸法で収容部外側に接着層49が設けられている。この接着層49は、シート材対向面47よりも低融点樹脂からなる。これにより、嵌合具11は、細幅の第1基部29及び第2基部37が、製袋ヒートシールバーによりシート材27に熱圧着される際、製袋ヒートシールバーとに相対的な位置ズレが生じていても、それぞれの基部の収容部外側が、最初に溶融する低融点樹脂により優先的にシート材27に融着される。嵌合具11は、確実に基部の収容部外側がシート材27に融着されることにより、開口部25で対向する一対のシート材27が開かれた際、嵌合具11における幅寸法の略半分の寸法に相当する開口部側領域に主に荷重が加えられて、嵌合部17が弾性変形する。
従って、収容部外側の略半分に接着層49が設けられた嵌合具11によれば、基部の収容部外側をシート材27に確実に融着でき、開口部25の開封作業に必要な力の増大を抑制できる。これにより、嵌合具11は、安定した(一定の)小さな荷重で開封作業を可能とすることができる。
前記第1基材13と対向して前記袋本体21の他方の前記シート材27の内面に接合される帯状の第2基部37を有する第2基材15と、
前記第1基部29と前記第2基部37の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して前記開口部25を開閉するとともに、嵌合を解除するために、必要な嵌合強度が、収容部内側の嵌合強度に比べ、収容部外側の嵌合強度が低く設定されている第1嵌合部31及び第2嵌合部39を有し、且つ前記第1基部29と前記第2基部37の長手方向に直交する基部幅方向の幅寸法と略同一幅寸法となる嵌合部17と、
前記第1基部29と前記第2基部37の少なくとも一方に設けられ前記収容部外側の縁部から前記基部幅方向に延出する識別部19と、
前記シート材27の内面に対向する前記第1基部29と前記第2基部37とのシート材対向面47に、前記第1基部29と前記第2基部37との幅寸法の略半分の寸法で前記収容部外側に設けられ、且つ前記シート材27の内面に対向する前記識別部19のシート材対向面47に設けられて、前記シート材対向面47よりも低融点の低融点樹脂からなり、前記第1基部29と前記第2基部37と前記識別部19とをそれぞれの前記シート材27に接合する接着層49と、
を具備することを特徴とする。
また、この嵌合具11では、第1基部29と第2基部37とのそれぞれのシート材対向面47に、幅寸法の略半分の寸法で収容部外側に接着層49が設けられ、且つ識別部19のシート材対向面47にも接着層49が設けられている。この接着層49は、シート材対向面47よりも低融点樹脂からなる。これにより、嵌合具11は、細幅の第1基部29及び第2基部37が、製袋ヒートシールバーによりシート材27に熱圧着される際、製袋ヒートシールバーとに相対的な位置ズレが生じていても、それぞれの基部の収容部外側が、最初に溶融する低融点樹脂により優先的にシート材27に融着される。嵌合具11は、確実に基部の収容部外側がシート材27に融着され、識別部19も融着されることにより、開口部25で対向する一対のシート材27が開かれた際、嵌合具11における幅寸法の略半分の寸法に相当する開口部側領域、及び識別部19の部分に主に荷重が加えられて、嵌合部17が弾性変形する。
従って、収容部外側の略半分と識別部19とに接着層49が設けられた嵌合具11によれば、基部の収容部外側をシート材27に確実に融着でき、開口部25の開封作業に必要な力の増大を抑制できる。これにより、嵌合具11は、安定した(一定の)小さな荷重で開封作業を可能とすることができる。
前記嵌合部17が、前記第1基部29と前記第2基部37の長手方向に直交する基部幅方向に複数設けられていることを特徴とする。
また、この嵌合具によれば、嵌合部と略同一幅となった細幅の基部を有する嵌合具において、袋本体への融着時に製袋ヒートシールバーのズレが生じても、低融点樹脂よりなる接着層にて確実に融着することができ、また、その融着位置を収容部外側としていることで、開口部の開封作業に必要な力の増大を抑制できる。
図1は本発明の実施形態に係る嵌合具11を、長手方向の一端側から見た平面図である。
本実施形態に係る嵌合具11は、第1基材13と第2基材15と嵌合部17とからなる本体部12と、識別部19と、を主要な構成要件とする。
第1基材13は、袋本体21の一方のシート材27の内面に、開口部25に沿って接合される。袋本体21は、二重のシート材27の開口部25を除く周囲が封止される。第1基材13は、帯状の第1基部29を有する。第1基部29の一方のシート材27と反対側の面には、開口部25に沿って第1嵌合部31が形成される。
本実施形態に係る嵌合具付き袋体23は、二重のシート材27からなる袋本体21の開口部25に、嵌合具11が設けられて形成される。
本実施形態に係る嵌合具11では、第1基部29と第2基部37の少なくとも一方に識別部19が設けられる。識別部19は、収容部外側または収容部内側におけるいずれか一方の縁部から基部幅方向に延出する。本実施形態では、図1に示したように、第1基部29の収容部外側から識別部19が延出する。これにより、識別部19を有しない場合よりも容易に開封側を視覚的に識別することができる。また、識別部19を有する嵌合具11は、識別部19の延出先端と、第2基部37の縁部とで、基部幅方の位置が異なる。そのため、細幅の嵌合具11であっても、手で触ったときの触感によっても、嵌合具11の嵌合部17に対する方向、例えば開閉しやすい方向性を構成した開封側を識別することができる。
この変形例に係る嵌合具51は、識別部19が、第1基部29及び第2基部37の双方に設けられている。第1基部29及び第2基部37に設けられた識別部19は、いずれも開口部25側となる収容部外側へ同一長さで延出している。
この変形例に係る嵌合具53は、識別部19が、収容部内側に設けられている。この嵌合具53の場合、開口部25と反対側に識別部19が位置した状態で、袋本体21に融着されるよう取り決めがなされる。
この変形例に係る嵌合具55は、嵌合部17が、第1基部29と第2基部37の幅方向に複数設けられている。
13…第1基材
15…第2基材
17…嵌合部
19…識別部
21…袋本体
23…嵌合具付き袋体
25…開口部
27…シート材
29…第1基部
31…第1嵌合部
37…第2基部
39…第2嵌合部
47…シート材対向面
49…接着層
Claims (4)
- 二重のシート材の開口部を除く周囲が封止されて形成される袋本体の一方の前記シート材の内面に前記開口部に沿って接合される帯状の第1基部を有する第1基材と、
前記第1基材と対向して前記袋本体の他方の前記シート材の内面に接合される帯状の第2基部を有する第2基材と、
前記第1基部と前記第2基部の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して前記開口部を開閉するとともに、嵌合を解除するために、必要な嵌合強度が、収容部内側の嵌合強度に比べ、収容部外側の嵌合強度が低く設定されている第1嵌合部及び第2嵌合部を有し、且つ前記第1基部と前記第2基部の長手方向に直交する基部幅方向の幅寸法と略同一幅寸法となる嵌合部と、
前記第1基部と前記第2基部の少なくとも一方に設けられ前記収容部外側または前記収容部内側におけるいずれか一方の縁部から前記基部幅方向に延出する識別部と、
前記シート材の内面に対向する前記第1基部と前記第2基部とのシート材対向面に、前記第1基部と前記第2基部との幅寸法の略半分の寸法で前記収容部外側に設けられて、前記シート材対向面よりも低融点の低融点樹脂からなり、前記第1基部と前記第2基部をそれぞれの前記シート材に接合する接着層と、
を具備することを特徴とする嵌合具。 - 二重のシート材の開口部を除く周囲が封止されて形成される袋本体の一方の前記シート材の内面に前記開口部に沿って接合される帯状の第1基部を有する第1基材と、
前記第1基材と対向して前記袋本体の他方の前記シート材の内面に接合される帯状の第2基部を有する第2基材と、
前記第1基部と前記第2基部の互いに対向する面に形成され、互いに脱着自在に嵌合して前記開口部を開閉するとともに、嵌合を解除するために、必要な嵌合強度が、収容部内側の嵌合強度に比べ、収容部外側の嵌合強度が低く設定されている第1嵌合部及び第2嵌合部を有し、且つ前記第1基部と前記第2基部の長手方向に直交する基部幅方向の幅寸法と略同一幅寸法となる嵌合部と、
前記第1基部と前記第2基部の少なくとも一方に設けられ前記収容部外側の縁部から前記基部幅方向に延出する識別部と、
前記シート材の内面に対向する前記第1基部と前記第2基部とのシート材対向面に、前記第1基部と前記第2基部との幅寸法の略半分の寸法で前記収容部外側に設けられ、且つ前記シート材の内面に対向する前記識別部のシート材対向面に設けられて、前記シート材対向面よりも低融点の低融点樹脂からなり、前記第1基部と前記第2基部と前記識別部とをそれぞれの前記シート材に接合する接着層と、
を具備することを特徴とする嵌合具。 - 請求項1または2記載の嵌合具であって、
前記嵌合部が、前記第1基部と前記第2基部の長手方向に直交する基部幅方向に複数設けられていることを特徴とする嵌合具。 - 請求項1~3のいずれか1つに記載の嵌合具が、前記二重のシート材からなる前記袋本体の前記開口部に設けられたことを特徴とする嵌合具付き袋体。
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