JP2019093076A - ジッパーテープおよび包装袋 - Google Patents

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Takashi Saito
剛史 齋藤
三好 征記
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征記 三好
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Abstract

【課題】袋等に内容物を挿入して封止した際は強固に封止が行え、さらに不正に再開封されたことが容易に分かるジッパーテープを提供する。【解決手段】雄テープ部材20は、雄テープ状基材21上に雄弱嵌合子22と雄強嵌合子23が立設され、雌テープ部材10は、雌テープ状基材11上に雌嵌合子12が立設され、雌嵌合子は雌弱嵌合部14と雌爪部13を有し、雄弱嵌合子は雄弱嵌合部25と有し、雄強嵌合子は雌爪部と係合する雄鉤部27を有し、雌爪部と雄鉤部は雄テープ状基材の雄強嵌合子の背面側となる部位を押すことで雄強嵌合子が雌テープ状基材側に押出されて係合して強嵌合状態となる。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋等を封止するチャックの不正な開封が行われたことが容易に分かるようにすることで不正な開封を防止する不正開封防止機能を有するジッパーテープに関し、特に包装袋等への装着に特別の工程を要せず、容易に封止することができて誤操作され難いジッパーテープおよびそれを装着した包装袋に関する。
従来から、プラスチックフィルム等で構成される包装袋を簡易に封止および開封するためにジッパーテープが用いられている。ジッパーテープは包装袋の開口部近傍の表裏のフィルムに雄部材と雌部材をそれぞれ接着し、雄部材を雌部材に嵌合させることで包装袋を封止し、また表裏のフィルムを反対方向に引っ張ることで嵌合を外して開封することができ、内容物の挿入や取り出しが容易に行えることから広く利用されている。
図11は従来のジッパーテープを例示したもので、いずれも、雄部材52を雌部材51に嵌め合わせ、雄部材52または雌部材51またはその両方に設けた嵌合のための構造により嵌合させることによりジッパーテープを封止するものである。
一方で、封止および開封が容易に行えることから、商品等を内封した後に不正に開封されて取り出されてしまったり、入れ替えられたり、危険な物質を入れられたりする可能性があるため、食品等を内封する場合はヒートシールにより完全に封止することが一般的である。しかしヒートシールには専用の設備が必要とされ、効率が悪く、店頭などで手軽には扱えなかった。またヒートシール以外にも、粘着剤を使用する、改竄防止シールを貼るなどの方法も行われているが、内容物が入れ難い、余計な手間とコストがかかる、などの問題があった。
このため、包装袋に種々の商品を収納した包装体を輸送、展示または販売する際に、包装袋を故意に開封し、中身を取り出す、入れ替える、危険物を投入するなどと言った不正な行為が行われるのを防ぐ目的で、開封されたことが確認できるような特殊な構造のジッパーテープが提案されている。
例えば特許文献1には、長手帯状の嵌合基部と、この嵌合基部の長手方向に沿って他部材が嵌合する渦巻き状の嵌合凹溝を有する係止部と、この係止部に接合し嵌合基部に連結する支持部とを備えた帯状係止部材が開示されている。そして、係止後に不正に開封すると嵌合部材が破壊されて再封入ができなくなるため、不正に開封されたことが分かるとしている。この従来例では、ジッパーテープが複雑な形状であるため製造が困難であるうえ、袋等の表裏面に部材を溶着する際はジッパーテープが開いた状態で取り付けるため、表面側の部材と裏面側の部材で個別に精密に位置合わせをしながら取り付ける必要があり非常に面倒であった。また、ジッパーテープを装着した袋を未使用の状態で輸送中などに外力が加わると、意図せずにジッパーが嵌合してしまう虞があった。
また、特許文献2には、互いに嵌合する雄部材と雌部材を有するジッパーテープで、雄部材に並んで雄側鉤部を、雌部材に並んで雌側鉤部を有し、雄側鉤部の鉤が雄部材および雌部材と反対側に向いて設けられて雌側鉤部と嵌合する様にされたジッパーテープが開示され、ジッパーテープを開封しようとしても容易に開封できないような態様とすることで改竄防止を確実に行えるジッパーテープが得られるとしている。
しかしながら特許文献2に開示されたジッパーテープは、特許文献1の帯状係止部材と
同様、袋等の表裏面に部材を溶着する際は雄側と雌側のジッパーテープを別々に取り付けるため、雄側の部材と雌側の部材で個別に精密に位置合わせをしながら取り付ける必要があり非常に面倒であり、また一旦嵌合させてしまうと開封することが困難で、未使用のジッパーテープが輸送中などに外力が加わって意図せずに嵌合してしまうと、再度分離するのが困難であるという問題点があった。
特開2011−36642号公報 特開2015−116269号公報
そこで本発明は、袋等の内面に取り付ける際に雄側と雌側を一体とした状態で取り付けることができて雌雄の位置合わせの必要がなく、未使用の状態での輸送中などに力が加わっても再開封できない状態とならず、かつ、袋等に内容物を挿入して封止した際は強固に封止が行え、さらに不正に再開封されたことが容易に分かるジッパーテープを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
プラスチック樹脂を成形して形成され、それぞれ長手方向と交差する方向が幅方向とされた雄テープ部材と雌テープ部材を有するジッパーテープであって、
前記雄テープ部材は、雄テープ状基材上に、長手方向に亘って連続して一定の間隔および一定の高さで一対の雄弱嵌合子が立設され、長手方向に亘って連続して前記雄弱嵌合子の間の略中央に雄強嵌合子が立設されてなり、
前記雌テープ部材は、前記雄テープ状基材に対向配置される雌テープ状基材上に、長手方向に亘って連続して前記雄弱嵌合子の幅方向の内側に沿う間隔および前記雄弱嵌合子と同等の高さで一対の雌嵌合子が前記雄テープ部材に向かって立設されてなり、
前記雄弱嵌合子は雄弱嵌合部を有し、
前記雌嵌合子は、前記雄弱嵌合部と嵌合する雌弱嵌合部を有し、またそれぞれの先端の前記雄強嵌合子側に、前記雌テープ状基材側に傾いた斜面を形成して突出した雌爪部を有し、
前記雄強嵌合子は、立設された高さが前記雄弱嵌合部よりも低く、前記雄テープ状基材から立ち上がる基部と、前記基部の先端から幅方向の両側に前記雄テープ状基材側に傾いた斜面を形成して突出して前記雌爪部と係合する雄鉤部を有し、
前記雌爪部と前記雄鉤部は、前記雄テープ状基材が平坦な状態のまま前記雄弱嵌合子の内側に前記雌嵌合子を嵌め合わせて前記雄弱嵌合部と前記雌弱嵌合部を嵌合させた弱嵌合状態では係合せず、前記弱嵌合状態からさらに雄テープ状基材の前記雄強嵌合子の背面側となる部位を押すことで前記雄強嵌合子が前記雌テープ状基材側に押出されて前記雄強嵌合子の先端が前記雌テープ状基材に接した状態となるまでの間に係合して強嵌合状態となることを特徴とするジッパーテープである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
前記雄弱嵌合子それぞれの幅方向の外側に沿って前記雄テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雄テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
前記雌嵌合子それぞれの幅方向の外側に沿って前記雌テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雌テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項4に係る発明は、
前記雄強嵌合子の前記基部の幅方向の両側に沿って前記雄テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雄テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項5に係る発明は、
前記雄弱嵌合部と前記雌弱嵌合部は、溝部と稜部の組合せからなり、前記雄弱嵌合部が前記雄弱嵌合子それぞれの前記雄強嵌合子側に形成され、前記雌弱嵌合部が前記雌嵌合子それぞれの前記雄弱嵌合子側の前記雄弱嵌合部に対向する位置に形成されてなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項6に係る発明は、
前記雌爪部の斜面を形成して突出した先端の間隔が、前記雄強嵌合子から前記雄鉤部が突出する部位の前記基部の幅方向の長さと略同一であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項7に係る発明は、
前記雄テープ部材と前記雌テープ部材がそれぞれポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂またはこれらの樹脂をブレンドした樹脂で成形されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のジッパーテープである。
また、本発明の請求項8に係る発明は、
一辺を開口部としてプラスチックフィルムを貼り合せてなり、請求項1から7のいずれかに記載のジッパーテープが開口部に装着された包装袋である。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、雄テープ部材と雌テープ部材を弱嵌合状態で嵌合させておくことで、包装袋等に装着する際に雄テープ部材と雌テープ部材を一体の状態で装着することが出来るため、雄テープ部材と雌テープ部材が位置ズレを起こすことなく装着できる。また弱嵌合状態で装着した後にジッパーテープを破壊することなく再開封できるため、内容物の収納が容易に行え、未使用状態で輸送する場合に多数積み重ねた状態としても、強嵌合状態となる虞がないため、支障なく再開封して使用することができる。一方、内容物を収納した後などに再開封できない状態とする場合は、雄強嵌合子の背面側を細い筋状に押し込んで雄鉤部と雌爪部を係合させて強嵌合状態とすることで再開封ができない状態とすることができるジッパーテープを提供できる。
また請求項2に記載の発明によれば、強嵌合状態とされた本発明の包装袋が再開封されたときは、強嵌合状態が解ける前にハーフカット部がちぎれて雄テープ状基材が切断されるため、再封止が不可能となると共に開封されたことが明瞭に確認できる状態となり、開封して内容物を抜き取ったりする不正がなされたことが容易に分かるジッパーテープを提供できる。
また請求項3に記載の発明によれば、強嵌合状態とされた本発明の包装袋が再開封されたときは、強嵌合状態が解ける前にハーフカット部がちぎれて雌テープ状基材が切断されるため、再封止が不可能となると共に開封されたことが明瞭に確認できる状態となり、開封して内容物を抜き取ったりする不正がなされたことが容易に分かるジッパーテープを提供できる。
また請求項4に記載の発明によれば、強嵌合状態とされた本発明の包装袋が再開封されたときは、強嵌合状態が解ける前にハーフカット部がちぎれて雄テープ状基材が切断され、雄強嵌合子のみが雌嵌合子と係合した状態で残るため、不正な開封がされた場合に明瞭に確認でき、かつ消費者が正常に開封した後に、雄弱嵌合部と雌弱嵌合部を嵌合させて再封止が行えるジッパーテープを提供できる。
また請求項5に記載の発明によれば、雄弱嵌合部と雌弱嵌合部を溝部と稜部の組合せで互いに対向する位置に形成することで、簡易な構造で特別な工程なく容易に形成できるジッパーテープを提供できる。
また請求項6に記載の発明によれば、雌爪部の先端が雄鉤部の裏側に確実に入り込み、雌爪部が雄鉤部とより確実に係合し、強嵌合状態の係合がより強固なジッパーテープを提供できる。
また請求項7に記載の発明によれば、成形性が良好で好適な強度の嵌合が確実に行え、かつハーフカットを手で引きちぎることが困難でないジッパーテープを提供できる。
また請求項8に記載の発明によれば、ジッパーテープが弱嵌合状態と強嵌合状態の2種の嵌合状態を取れることにより、製袋時に容易に装着できて製造が容易であり、未使用状態での保管時や輸送時に誤って強嵌合状態となって開封困難になる虞がなく、一方内容物を収納時には強嵌合状態とすることができて非破壊での開封が困難な状態にでき、万一開封されたときには再封ができないことにより不正に開封されたことを容易に確認できる包装袋を提供できる。
本発明のジッパーテープの一実施形態の断面模式図である。 本発明のジッパーテープを装着した包装袋の一実施形態の側面模式図である。 本発明のジッパーテープを包装袋に装着するときの態様を例示する断面模式図である。 本発明のジッパーテープを装着した包装袋に内容物を収納するときの態様を例示する断面模式図である。 本発明のジッパーテープを強嵌合状態にする態様の断面模式図である。 強嵌合状態の本発明のジッパーテープを開封したときの態様を例示する断面模式図である。 本発明の第2の形態のジッパーテープを強嵌合状態にする態様の断面模式図である。 強嵌合状態の本発明の第2の形態のジッパーテープを開封したときの態様を例示する断面模式図である。 本発明の第3の形態のジッパーテープを強嵌合状態にする態様の断面模式図である。 強嵌合状態の本発明の第3の形態のジッパーテープを開封したときの態様を例示する断面模式図である。 第3の形態のジッパーテープを開封したのち、弱嵌合状態として再封止した態様を例示する断面模式図である。 従来のジッパーテープを例示する断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下において同等の部材等には同じ符号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明のジッパーテープの一実施形態の断面模式図である。なおここでジッパーテープ1は、図2に例示した包装袋100の開口部130近傍の袋の表フィルム110と裏フィルム120の内面側に装着されたものを矢印AAの部分で切断した断面の状態を示している。ジッパーテープ1は、雄テープ部材20と雌テープ部材10を有し、それぞれポリエチレン樹脂を成形して形成されている。成形する樹脂はこれ以外にも、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂など公知の樹脂材料を適宜選択することができるが、ポリエチレン樹脂が成形し易さや剛性の点から最も好適に用いることができる。中でも高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂などの比較的剛性の高いポリエチレン樹脂であるとより好ましい。またポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂をブレンドしたものも好適に用いることができる。なおここで表フィルム110、裏フィルム120と称するのは単に区別する便宜のためで、表フィルム110と裏フィルム120に特に違いはない。
雄テープ部材20は、雄テープ状基材21上にテープの長手方向に亘って連続した一対の雄弱嵌合子22、22が立設されている。雄弱嵌合子22は一定の高さと間隔で設けられており、壁状に立設されている。そして雄弱嵌合子22の根元の幅方向の内側、すなわち後述の雄強嵌合子23側に溝部が形成され、雄弱嵌合部25とされている。雄弱嵌合子22の間の略中央に、雄強嵌合子23が雄弱嵌合子22と同様にテープの長手方向に亘って連続して立設されている。雄テープ状基材21から立ち上がる方向を高さと称することとして、雄強嵌合子23の高さは雄弱嵌合子22よりも低くなっている。
また雄テープ部材20は、立設された雄弱嵌合子22の幅方向の外側に沿ってハーフカット部24が設けられ、厚み方向に溝状に切欠かれている。このハーフカット24は図示したような雄テープ部材20が包装袋の一方のフィルム120と接着されている側、反対の雄弱嵌合子22が立設されている側のどちらに設けられても良い。
雌テープ部材10は、雄テープ状基材21に対向して配置された雌テープ状基材11上に、テープの長手方向に亘って連続した一対の雌嵌合子12、12が雄弱嵌合子22と同等の高さで立設されている。なお雄テープ部材20の場合と同様に、雌テープ状基材11から立ち上がる方向を特に区別せず高さと称する。雌嵌合子12が立設される間隔は、図示したように雄弱嵌合子22の幅方向の内側に沿うような間隔とする。また雌嵌合子12の先端の雄弱嵌合子22側に、雄弱嵌合部25と嵌合する稜部が形成されて雌弱嵌合部14、14とされている。雌嵌合子12が立設される間隔および高さを前述の様な態様とすることで、雄弱嵌合部25と雌弱嵌合部14は確実に嵌合することができる。なお雌弱嵌合部14と前述の雄弱嵌合部25は、互いに対向する位置であれば特に限定なく設けることができ、また溝部と稜部を逆にしても同様の効果が得られる。そして雌嵌合子12それぞれの先端の雄強嵌合子23側に、雌テープ状基材11側に傾いた斜面を形成して突出した雌爪部13、13を有している。
一方、雄強嵌合子23の基部26の先端から幅方向の両側に、雄テープ状基材21側に傾いた斜面を形成して突出して雌爪部13と係合する雄鉤部27、27を有している。雌爪部13と雄鉤部27は互いに逆方向に傾いており、係合した際には外れにくい形状とな
っている。なお図1に示した状態は、雄弱嵌合部25と雌弱嵌合部14が嵌合した弱嵌合状態を示しており、雄鉤部27と雌爪部13は係合していない状態である。この弱嵌合状態においては、嵌合は比較的緩く、雄テープ部材20と雌テープ部材10をそれぞれ反対側に引っ張ることで、ジッパーテープを物理的に破壊することなく分離して開封することができ、また再度圧着することで弱嵌合状態として封止することができる。
図2は本発明のジッパーテープ1が装着された包装袋100の側面図であり、一辺が開口部130とされ、他の辺は表裏のフィルムがヒートシールされて袋状とされており、開口部130の近傍にジッパーテープ1が装着されている。ジッパーテープ1がヒートシールされた辺と重なった部分140では、ヒートシールの熱圧によりジッパーテープ1は押し潰されて融着した状態となって表裏のフィルムと一体になっている。表裏のフィルムが接着剤等により貼り合わされる場合は、接着剤等でジッパーテープ1の雄テープ部材20と雌テープ部材10の間の空隙を埋めて、包装袋100が密封できるようにする。
包装袋100は、図2のように底フィルム150を挟み込んだいわゆるスタンディングパウチの形状に限られず、三方シール袋、ガセット袋、合掌シール袋など公知の種々の形状であって良い。
図3は、本発明のジッパーテープを包装袋100に装着するときの態様を例示する断面模式図である。ジッパーテープ1は雄弱嵌合部25と雌弱嵌合部14が嵌合した弱嵌合状態として雄テープ部材20と雌テープ部材10を一体とした形態で包装袋100の開口部の近傍部分に挿入され、包装袋100の表裏のフィルムをヒートシールまたは接着剤等により貼り合せる際に同時に表裏のフィルムの内面に貼り合せることができる。また、表裏のフィルムへの貼り合せは、雌テープ状基材11および雄テープ状基材21の表裏のフィルムと対向した面全体で接着しても良いが、所定の接着強度および包装袋の密封性を損なわない限り、部分的な接着であっても良い。ここで所定の接着強度とは、包装袋100の開口部130を表裏のフィルムを持って互いに反対方向に引っ張って開封しようとしたとき、ジッパーテープ1が破壊される前に接着した部位が剥がれないような強度を言う。またヒートシールで接着する場合は、雌嵌合子12、雄弱嵌合子22が潰れないように、開口部130以外の辺をヒートシールする場合よりも低い圧力を適宜設定してシールすればよい。
図4は、本発明のジッパーテープ1を装着した包装袋に内容物を収納するときの態様を例示する断面模式図である。前述のように、弱嵌合状態の雄テープ部材20と雌テープ部材10は、互いに反対方向に引っ張ることで比較的容易に分離することができるため、ジッパーテープ1を破壊することなく包装袋100を再開封することができる。そして開口部130から所望の内容物を収納することができる。
図5は、図1に示した本発明のジッパーテープ1を強嵌合状態にする態様の断面模式図である。内容物の収納後などに、包装袋100を容易に開封できないように密封し、不正な開封を防ぐためには、図5に示すように、雄テープ部材20の雄強嵌合子23の背面側となる部位28をジッパーテープ1の長手方向に亘って雌テープ状基材11に向かって押し込み、雄鉤部27を雌爪部13と係合させて強嵌合状態とする。なおこの例では雄強嵌合子23の背面側となる部位28は裏フィルム120と接着されていない。前述したように雌爪部13と雄鉤部27は互いに逆方向に傾いており、係合した際には外れにくい形状となっている。またこのとき、雌爪部13、13の突出した先端の間隔を、雄強嵌合子23から雄鉤部27が突出する部位の基部26の幅方向の長さと略同一とすると、雌爪部13がより確実に雄鉤部27の背面側に入り込んで係合し、係合が外れにくくできる。
雄鉤部27は、押し込まれてから雄強嵌合子23の先端が雌テープ状基材11に達する
までの間に雌爪部13と係合する。従って、雄強嵌合子23を押し込んだときに、雄鉤部27と雌爪部13が係合する前に雄強嵌合子23の先端が雌テープ状基材11に当接してそれ以上押し込めなくなり、雄鉤部27と雌爪部13の係合が確実に行えなくなることがない。
図6は、強嵌合状態の本発明のジッパーテープを開封したときの態様を例示する断面模式図である。図5で説明した様に強嵌合状態としたジッパーテープ1を開封するため、例えば裏フィルム120を開封する方向(白抜き矢印の方向)に引っ張った場合、係合している雄鉤部27と雌爪部13の係合が解けるに先立って、雄弱嵌合子22の幅方向の外側に沿って雄テープ状基材21を厚み方向に切欠いて溝状に形成されたハーフカット部24が切断され、雄テープ部材20が破壊されて開封される。
図6のように雄テープ部材20が破壊されて開封されてしまうと、再封止することができず、また雄テープ部材20の一部が雌テープ部材10側に係合して残されるため、不正に開封が行われた場合には容易に確認できる。言うまでもないが、消費者が正常な開封を行う場合は同様の手順により、雄テープ部材20を破壊して開封することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態のジッパーテープ2を強嵌合状態にする態様の断面模式図である。本形態のジッパーテープ2は、雌テープ部材10に立設された雌嵌合子12の幅方向の外側に沿ってハーフカット部15が設けられ、厚み方向に溝状に切欠かれている。このハーフカット15は図示したような雌テープ部材10が包装袋の表フィルム110と接着されている側、反対の雌嵌合子12が立設されている側のどちらに設けられても良い。それ以外は図1に示した前述の実施形態と同様の構成であり、図5に示した態様と同様に雄テープ部材20の雄強嵌合子23の背面側となる部位28をジッパーテープ2の長手方向に亘って雌テープ状基材11に向かって押し込み、雄鉤部27を雌爪部13と係合させて強嵌合状態とされている。
図8は、強嵌合状態の第2の実施形態のジッパーテープ2を開封したときの態様を示す断面模式図である。図7で説明した様に強嵌合状態としたジッパーテープ2を開封するため、例えば裏フィルム120を開封する方向(白抜き矢印の方向)に引っ張った場合、係合している雄鉤部27と雌爪部13の係合が解けるに先立って、雌嵌合子12の幅方向の外側に沿って雌テープ状基材11を厚み方向に切欠いて溝状に形成されたハーフカット部15が切断され、雌テープ部材10が破壊されて開封される。
図8のように雌テープ部材10が破壊されて開封されてしまうと、再封止することができず、また雌テープ部材10の一部が雄テープ部材20側に係合して残されるため、不正に開封が行われた場合には容易に確認できる。言うまでもないが、消費者が正常な開封を行う場合は同様の手順により、雌テープ部材10を破壊して開封することができる。
図9は、本発明の第3の実施形態のジッパーテープ3を強嵌合状態にする態様の断面模式図である。本形態のジッパーテープ3は、雄テープ部材20に立設された雄強嵌合子23の幅方向の外側に沿ってハーフカット部29が設けられ、厚み方向に溝状に切欠かれている。このハーフカット29は図示したような雄テープ部材20が包装袋の裏フィルム120と接着されている側、反対の雄強嵌合子23が立設されている側のどちらに設けられても良い。それ以外は図1に示した前述の実施形態と同様の構成であり、図5に示した態様と同様に雄テープ部材20の雄強嵌合子23の背面側となる部位28をジッパーテープ3の長手方向に亘って雌テープ状基材11に向かって押し込み、雄鉤部27を雌爪部13と係合させて強嵌合状態とされている。
図10は、強嵌合状態の第3の実施形態のジッパーテープ3を開封したときの態様を例
示する断面模式図である。図9で説明した様に強嵌合状態とされたジッパーテープ3を開封するため、例えば裏フィルム120を開封する方向(白抜き矢印の方向)に引っ張った場合、係合している雄鉤部27と雌爪部13の係合が解けるに先立って、雄強嵌合子23の幅方向の外側に沿って雄テープ状基材21を厚み方向に切欠いて溝状に形成されたハーフカット部29が切断され、雄強嵌合子23が雌嵌合子12と係合した状態で残されて雄テープ部材20が破壊されて開封される。
図10のように雄テープ部材20が破壊されて開封されてしまうと、雄テープ部材20の一部が雌テープ部材10側に係合して残されるため、不正に開封が行われた場合には容易に確認できる。また本実施形態においては、消費者が正常な開封を行う場合は同様の手順により雄テープ部材20を破壊して開封することができると共に、図11に示すようにハーフカット部29で切断された雄強嵌合子23を雌嵌合子12と嵌合させたまま、再度雌弱嵌合部14と雄弱嵌合部25を嵌合させて袋を弱嵌合状態で封止することができるため、消費者が開封した後に内容物を少しずつ取り出す様な使い方をする際に、袋の弱嵌合状態での再封止を繰り返し何度でも行うことができ、利便性がより高い包装袋とすることができる。
以上説明したように、本発明のジッパーテープによれば、弱嵌合状態においては開封および再封止が容易に行え、包装袋に装着されたとき、内容物を収納した後に強嵌合状態とすることで、非破壊での再開封ができない状態とすることができ、不正に再開封されたときは、強嵌合状態が解ける前にハーフカット部がちぎれてジッパーテープが破壊され、再封止が不可能となると共に開封されたことが容易に確認でき、内容物を抜き取るなどの不正を防ぐことができるジッパーテープおよびそのジッパーテープを装着した包装袋を提供することができる。
1、2、3・・・・ジッパーテープ
10・・・雌テープ部材
11・・・雌テープ状基材
12・・・雌嵌合子
13・・・雌爪部
14・・・雌弱嵌合部
15、24、29・・・ハーフカット部
20・・・雄テープ部材
21・・・雄テープ状基材
22・・・雄弱嵌合子
23・・・雄強嵌合子
25・・・雄弱嵌合部
26・・・基部
27・・・雄鉤部
28・・・雄強嵌合子の背面側となる部位
51・・・雌部材
52・・・雄部材
100・・・包装袋
110・・・表フィルム
120・・・裏フィルム
130・・・開口部
140・・・ジッパーテープがヒートシールされた辺と重なった部分
150・・・底フィルム

Claims (8)

  1. プラスチック樹脂を成形して形成され、それぞれ長手方向と交差する方向が幅方向とされた雄テープ部材と雌テープ部材を有するジッパーテープであって、
    前記雄テープ部材は、雄テープ状基材上に、長手方向に亘って連続して一定の間隔および一定の高さで一対の雄弱嵌合子が立設され、長手方向に亘って連続して前記雄弱嵌合子の間の略中央に雄強嵌合子が立設されてなり、
    前記雌テープ部材は、前記雄テープ状基材に対向配置される雌テープ状基材上に、長手方向に亘って連続して前記雄弱嵌合子の幅方向の内側に沿う間隔および前記雄弱嵌合子と同等の高さで一対の雌嵌合子が前記雄テープ部材に向かって立設されてなり、
    前記雄弱嵌合子は雄弱嵌合部を有し、
    前記雌嵌合子は、前記雄弱嵌合部と嵌合する雌弱嵌合部を有し、またそれぞれの先端の前記雄強嵌合子側に、前記雌テープ状基材側に傾いた斜面を形成して突出した雌爪部を有し、
    前記雄強嵌合子は、立設された高さが前記雄弱嵌合部よりも低く、前記雄テープ状基材から立ち上がる基部と、前記基部の先端から幅方向の両側に前記雄テープ状基材側に傾いた斜面を形成して突出して前記雌爪部と係合する雄鉤部を有し、
    前記雌爪部と前記雄鉤部は、前記雄テープ状基材が平坦な状態のまま前記雄弱嵌合子の内側に前記雌嵌合子を嵌め合わせて前記雄弱嵌合部と前記雌弱嵌合部を嵌合させた弱嵌合状態では係合せず、前記弱嵌合状態からさらに雄テープ状基材の前記雄強嵌合子の背面側となる部位を押すことで前記雄強嵌合子が前記雌テープ状基材側に押出されて前記雄強嵌合子の先端が前記雌テープ状基材に接した状態となるまでの間に係合して強嵌合状態となることを特徴とするジッパーテープ。
  2. 前記雄弱嵌合子それぞれの幅方向の外側に沿って前記雄テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雄テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープ。
  3. 前記雌嵌合子それぞれの幅方向の外側に沿って前記雌テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雌テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープ。
  4. 前記雄強嵌合子の前記基部の幅方向の両側に沿って前記雄テープ状基材を厚み方向に一部切欠いたハーフカット部が形成され、前記ハーフカット部は、前記強嵌合状態から前記雄テープ部材と前記雌テープ部材を分離して開封しようとしたとき、前記雌爪部と前記雄鉤部の係合が解ける前にちぎれ、雄テープ状基材が切断されることを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープ。
  5. 前記雄弱嵌合部と前記雌弱嵌合部は、溝部と稜部の組合せからなり、前記雄弱嵌合部が前記雄弱嵌合子それぞれの前記雄強嵌合子側に形成され、前記雌弱嵌合部が前記雌嵌合子それぞれの前記雄弱嵌合子側の前記雄弱嵌合部に対向する位置に形成されてなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジッパーテープ。
  6. 前記雌爪部の斜面を形成して突出した先端の間隔が、前記雄強嵌合子から前記雄鉤部が突出する部位の前記基部の幅方向の長さと略同一であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のジッパーテープ。
  7. 前記雄テープ部材と前記雌テープ部材がそれぞれポリエチレン樹脂で成形されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のジッパーテープ。
  8. 一辺を開口部としてプラスチックフィルムを貼り合せてなり、請求項1から7のいずれかに記載のジッパーテープが開口部に装着された包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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