JP7009286B2 - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents

嵌合具及び嵌合具付き袋体 Download PDF

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Description

本発明は、嵌合具及び嵌合具付き袋体に関する。
従来、密封された袋本体の一辺を引き裂いて開口部をつくり、この開口部を再開閉可能とする嵌合具を取り付けた嵌合具付き袋体が知られている。特許文献1の保存用袋の開封機構は、開封した袋の切断形状が切り口の前面と背面とで差異が生じるような構造を備える。この開封機構は、開封したときに生じる袋の切り口の前面つまみ部分と、背面つまみ部分との位置がずれることによって指先の挿入や、指先でのつまみ動作が容易になり、袋の開封が簡単となるようにしている。また、特許文献2の嵌合具付き袋体は、一対の帯状の基材に、この基材を切断するのを補助する切断補助線が長手方向に沿って設けられる。そして、一方の基材の雌爪部から切断補助線までの幅は、他方の基材の雄爪部から側端までの幅よりも広く形成している。
特開2003-104394号公報 特開2011-206231号公報
しかしながら、上記した従来の技術は、袋本体の開口部側を密閉した封止部と、この封止部の内側に設けられた嵌合具との間をカットして開放するが、その内側にある嵌合具を開く際にカット部分が揃いやすく摘みづらいものとなる。このため、袋本体を開きにくいという欠点が生じる。特許文献1のように切断誘導切り溝を設けた構成では、手で引き裂く場合、必ずしも前面と背面のつまみ部分の位置がずれるようにカットできない。また、鋏を使ってしまうと、つまみ部分ごと切り落としてしまうことがある。また、特許文献2のように段差が生じるように基材に切断補助線を形成した構成では、基材を袋本体と一緒に引き裂くことになり、切り裂き荷重が大きくなり、開放が容易でない欠点がある。また、この構成の場合も鋏を使ってしまうと段差ごと切り落としてしまうことがあり、この切り口(切断部分)が揃ってしまうことで、開口部分を摘みづらくする欠点が生じる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、袋体の開口部分における基材を摘みやすくして、嵌合部を容易に嵌合及び嵌合解除することができるようになる嵌合具及び嵌合具付き袋体を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の嵌合具11は、二重のシート材23の周囲と開口部25が封止される袋本体19の一方の前記シート材23の内面に前記開口部25に沿って接合される帯状の第1基部27を有し、該第1基部27の一方の前記シート材23と反対側の面には前記開口部25に沿って第1嵌合部29が形成される第1基材15と、
前記第1基材15と対向して前記袋本体19の他方の前記シート材23の内面に接合される帯状の第2基部35を有し、該第2基部35の他方の前記シート材23と反対側の面には前記第1嵌合部29に嵌合する第2嵌合部37が形成される第2基材17と、
前記第1基材15及び前記第2基材17のいずれか一方の開口部25側の縁部に設けられ、折り畳まれることで前記第1基部27と前記第2基部35とに挟まれるとともに、展開されることで展開側先端縁部が前記第1基材15及び前記第2基材17の開口部25側の縁部よりも内容物側と反対側に延出する延長部13と、
を具備し、前記第1基材15と第2基材17は、前記開口部25側のそれぞれの縁部が同一位置に揃って前記シート材23に接合されており、
前記延長部13は、前記縁部の位置で折り畳まれた状態で該縁部と前記第1,第2嵌合部29,37との間で前記第1基部27と前記第2基部35とに挟まれて収容され、展開された状態で前記展開側先端縁部が前記開口部25の縁部よりも突出しつまみとなることを特徴とする。
この嵌合具11では、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の開口部側の縁部に設けられて折り畳まれた延長部13を引き出すことで、第1基材15及び第2基材17の開口部側の縁部に段差ができる。この段差により、延長部13がつまみとなって、開口部25における前面の縁部と背面の縁部の双方が指で容易に摘むことができるようになり、開口部25を開封しやすくできる。再使用時には、延長部13が引き出されたままとなって残るので、第1嵌合部29と第2嵌合部37との嵌合が容易に行えるようになる。また、再度開放する際にも、延長部13がつまみとなって突出しているので、容易に開放が行える。
本発明の請求項2記載の嵌合具11は、請求項1記載の嵌合具11であって、
前記延長部13が、前記第1基材15及び前記第2基材17のいずれか一方の前記縁部に薄肉ヒンジ部43を介して一体に成形されていることを特徴とする。
この嵌合具11では、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の縁部に沿って例えば溝状に形成された薄肉ヒンジ部43を介して、延長部13が一体に成形される。延長部13は、薄肉ヒンジ部43を境に折り返されて、基材(15,17)に重ねられる。このため、別体の延長部13を、接着や融着とする等の煩雑な工程が不要となる。
本発明の請求項3記載の嵌合具57は、請求項1または2に記載の嵌合具11であって、
前記第1基部27及び前記第2基部35の内容物側となる対向面の少なくとも一方には、厚みの総和を前記延長部13の厚みと等しくする補助縁部55が設けられていることを特徴とする。
この嵌合具57では、袋本体19との融着時に、ヒートシールバー59にて一対のシート材23の外側から内側に配置した第1基材15及び第2基材17を挟んで融着を行う。その際、折り畳まれた延長部13を挟む第1基材15及び第2基材17は、延長部13と反対側の対向面に補助縁部55が位置する。これにより、第1基材15及び第2基材17は、幅方向両側において、厚みに差が出てしまうことが抑制され、幅方向両側の厚さが均等となる。
本発明の請求項4記載の嵌合具11は、請求項1~3のいずれか1つに記載の嵌合具11であって、
前記延長部13には、折り畳まれて前記第2基部35に対向する第2基部対向面45、及び折り畳まれて前記第1基部27に対向する第1基部対向面47に、難融着層が設けられていることを特徴とする。
この嵌合具11では、ヒートシールバー59にて一対のシート材23の外側からその内側に配置した第1基材15及び第2基材17を挟んで融着を行う。その際、折り畳まれて第1基材15及び第2基材17の間に挟まれた延長部13は、難融着層の設けられた第1基部対向面47が第1基材15に接し、難融着層の設けられた第2基部対向面45が第2基材17に接する。これにより、延長部13は、ヒートシールバー59による融着工程において、表裏で接する基材に融着しにくくなる。
本発明の請求項5記載の嵌合具付き袋体21は、請求項1~4のいずれか1つに記載の嵌合具11が、前記二重のシート材23からなる前記袋本体19の前記開口部25に設けられ
前記開口部25が封止された状態においては、前記延長部13は折り畳まれ前記開口部25側の縁部よりも内容物側に前記展開側先端縁部が向いており前記第1基材15と第2基材17とに挟まれて収容され、
前記開口部25を開封した後の前記延長部13が展開された状態においては、前記延長部13の展開側先端縁部が前記開口部25の縁部よりも外方に延出し、該開口部25に段差を形成してつまみとなって突出することを特徴とする。
この嵌合具付き袋体21では、袋本体19の封止部49を切り取る際、従来構成のように基材を袋本体19と一緒に引き裂く必要がなく、嵌合具11に沿ってシート材23のみを切り裂けばよいので、容易に袋本体19を引き裂き開封することができる。袋本体19の開封後に、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の開口部側の縁部に設けられて折り畳まれた延長部13を引き出すことで、開口部25の縁部分に段差ができる。袋本体19は、この段差により、延長部13を捲りやすくでき開口部25における前面の縁部と背面の縁部の双方が指で容易に摘むことができるようになり、開口部25を開封しやすくできる。
本発明に係る請求項1記載の嵌合具によれば、袋体の開口部分における基材を摘みやすくして、嵌合部を容易に嵌合及び嵌合解除することができるようになる。また、鋏を使用する開封であっても、延長部は切り落とされずに引き出すことができ、開封時の不具合をなくすことが可能となる。
本発明に係る請求項2記載の嵌合具によれば、基材成形時に、薄肉ヒンジ部を同時に成形することにより、延長部を基材と容易に一体成形することができる。また、この薄肉ヒンジ部により、容易に折り畳むことが可能となる。
本発明に係る請求項3記載の嵌合具によれば、延長部と反対側の基材の対向面に補助縁部を設けて厚みを補助する構成とすることで、袋本体への溶着時に、バランスよく加熱溶着器を基材にあてがうことができ、接着不良を減らすことができる。
本発明に係る請求項4記載の嵌合具によれば、基材と袋本体との融着による接合時、延長部が基材に融着することを防止でき、延長部を展開が可能な状態に折り畳んで収容できる。
本発明に係る請求項5記載の嵌合具付き袋体によれば、折り畳まれた延長部を引き出すことにより、基材を摘みやすくして、嵌合部を容易に嵌合及び嵌合解除し、袋本体を容易に開閉できる。
本発明の実施形態に係る嵌合具の延長部が展開された状態の平面図である。 図1に示した嵌合具の延長部が折り畳まれた状態の平面図である。 図2に示した嵌合具が袋本体に設けられた嵌合具付き袋体の正面図である。 嵌合具付き袋体の封止部を切り裂く際の開封手順を(a)(b)(c)に示す説明図である。 補助縁部が設けられた嵌合具の平面図である。 補助縁部が設けられた嵌合具がヒートシールバーにより袋本体と融着されるときの説明図である。 変形例に係る補助縁部が設けられた嵌合具の平面図である。 他の変形例に係る補助縁部が設けられた嵌合具の平面図である。 第1基材及び第2基材のそれぞれに延長部が設けられた変形例に係る嵌合具の平面図である。 図9に示した嵌合具における一対の延長部が折り畳まれた状態の平面図である。 一対の延長部の異なる位置につまみ部を有する嵌合具を備えた変形例に係る嵌合具付き袋体の正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る嵌合具11の延長部13が展開された状態の平面図である。
本実施形態に係る嵌合具11は、第1基材15と、第2基材17と、延長部13と、を主要な構成として有する。
この嵌合具11は、袋本体19(図3参照)に取り付けられる。嵌合具11と、袋本体19とは、嵌合具付き袋体21(図3参照)を構成する。
第1基材15は、二重のシート材23(図4参照)の周囲と開口部25が封止される袋本体19の一方のシート材23の内面に開口部25に沿って接合される。第1基材15は、帯状の第1基部27を有する。第1基部27の一方のシート材23と反対側の面には、開口部25に沿って第1嵌合部29が形成される。
第1嵌合部29は、本実施形態において、雌側嵌合部となる。第1嵌合部29は、第1基部27から立ち上がり、先端が鉤(フック)状に曲がり、凹部31を挟む一対の雌爪部33を有して形成される。第1嵌合部29は、第1基部27の幅方向(図1の左右方向)の略中央部で、第1基部27の長手方向(図1の紙面垂直方向)に沿って連続して形成される。
第2基材17は、第1基材15と対向して、袋本体19の他方のシート材23の内面に接合される。第2基材17は、帯状の第2基部35を有する。第2基部35の他方のシート材23と反対側の面には、第1嵌合部29に嵌合する第2嵌合部37が形成される。
第2嵌合部37は、本実施形態において、雄側嵌合部となる。第2嵌合部37は、第2基部35から立ち上がる条部39と、条部39の先端部に設けられた、矢じり状の頭部41を有して形成される。
第1嵌合部29と第2嵌合部37は、第2嵌合部37の頭部41を第1嵌合部29の凹部31に嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
ところで、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の開口部側の縁部には、延長部13が設けられている。本実施形態において、延長部13は、第2基材17における第2基部35の縁部に設けられている。
本実施形態において、第1基材15の第1基部27と、第2基材17の第2基部35とは、同一の幅で形成される。つまり、第1基部27と第2基部35とは、開口部側の縁部が同一位置に揃う。
図2は図1に示した嵌合具11の延長部13が折り畳まれた状態の平面図である。
延長部13は、折り畳まれることで、図2に示すように、第1基部27と第2基部35とに挟まれる。この状態において、第1基部27と第2基部35とは、開口部25側の縁部が同一位置に揃う。延長部13は、展開されることで、図1に示したように、展開側先端縁部が第1基材15及び第2基材17の開口部側の縁部よりも内容物側と反対側に延出する。
延長部13は、第2基材17における第2基部35の縁部に、薄肉ヒンジ部43を介して一体に成形される。薄肉ヒンジ部43は、延長部13を含む幅長で基部を成形し、その際に第2基部35と延長部13との境に凹溝として同時に成形することができる。第2基材17は、例えば押出成形により製造することができる。このため、薄肉ヒンジ部43は、第2基部35や第2嵌合部37と同様に押出方向(図2の紙面垂直方向)に連続して形成される。
延長部13は、折り畳まれた状態で第2基部35に対向する第2基部対向面45、及び第1基部27に対向する第1基部対向面47に、難融着層が設けられている。この難融着層は、基部を構成する樹脂素材よりも高融点な高融点樹脂などよりなり、嵌合具11が袋本体19に加熱融着される際に、延長部13が、第1基部27や第2基部35に融着することを防ぐ。
嵌合具11に用いられる材料としては、例えば、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
また、嵌合具11は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
図3は図2に示した嵌合具11が袋本体19に設けられた嵌合具付き袋体21の正面図である。
本実施形態に係る嵌合具付き袋体21は、二重のシート材23からなる袋本体19の開口部25に、嵌合具11が設けられて形成される。
袋本体19は、二重のシート材23の周囲と開口部25が封止部49(図4参照)により封止される。つまり、開口部25も、開放側が封止部49により密閉される。嵌合具付き袋体21は、図2に示したように、延長部13を折り畳んだ状態の嵌合具11が、袋本体19に融着されている。
嵌合具付き袋体21は、封止部49と、嵌合具11における第1基材15及び第2基材17の開口部側の縁部との間の少なくとも一方の接合代に、この接合代の外縁を一部切り欠いたノッチ51が形成されている。
図4は嵌合具付き袋体21の封止部49を切り裂く際の開封手順を表す説明図である。
嵌合具付き袋体21は、嵌合具11と開口部側の封止部49との間が、開口部25を形成するために、非融着のまま密閉空間53となって残されている。この密閉空間53は、ノッチ51により嵌合具11に沿って切り裂かれる(図4中C位置)。
嵌合具付き袋体21は、ノッチ51により前面及び背面のシート材23が同時に切り裂かれることにより、開口部側の封止部49が切り取られる。これにより、嵌合具付き袋体21は、密閉空間53が開放されて開口部25となる。
開放された開口部25の奥側には、嵌合具11の延長部13が折り畳まれている。嵌合具付き袋体21は、この折り畳まれた延長部13が引き出(展開)されることにより、開封が完了する。
嵌合具付き袋体21は、この延長部13が突出した状態で、延長部13が一方の手指で摘まれ、或いは捲られ、他方の手指で第1基部側の開口部25の縁部が摘まれて、第1嵌合部29及び第2嵌合部37の嵌合が解除され、内容物の取り出しが可能となる。
図5は補助縁部55が設けられた嵌合具57の平面図である。
嵌合具57は、第1基部27及び第2基部35の内容物側となる対向面の少なくとも一方に、厚みの総和を延長部13の厚みと等しくする補助縁部55が設けられてもよい。例えば、延長部13の厚みがTである場合、第1基部27及び第2基部35の内容物側となる対向面の双方に、厚みt1(t1=T/2)の補助縁部55と、厚みt2(t2=T/2)の補助縁部55とを設けることができる。この補助縁部55は、基部27,35に対して重ねて接合する帯状部材であってもよく、或いは基材27,35自体を厚みを有して押出成形させる一体構造のものであってもよい。
図6は補助縁部55が設けられた嵌合具57がヒートシールバー59により袋本体19と融着されるときの説明図である。
嵌合具57は、袋本体19との融着時に、ヒートシールバー59にて一対のシート材23の外側からその内側に配置した第1基材15及び第2基材17を挟んで融着を行う。その際、折り畳まれた延長部13を挟む第1基材15及び第2基材17は、延長部13と反対側の対向面に補助縁部55が挟まれる。これにより、第1基材15及び第2基材17は、幅方向両側(図6の左右側)において、厚みに差が出てしまうことが抑制され、バランスよく融着が行われる。
図7は変形例に係る補助縁部55が設けられた嵌合具61の平面図である。
なお、補助縁部55は、延長部13と同一の厚みTのものを、延長部13と反対側の第1基材15の対向面のみに設けてもよい。これによっても、嵌合具61と袋本体19との融着時に、第1基材15及び第2基材17の幅方向両側において、厚みに差が出てしまうことが抑制される。
図8は他の変形例に係る補助縁部55が設けられた嵌合具63の平面図である。
また、補助縁部55は、延長部13と同一の厚みTのものを、延長部13と反対側の第2基材17の対向面のみに設けてもよい。これによっても、嵌合具63と袋本体19との融着時に、第1基材15及び第2基材17の幅方向両側において、厚みに差が出てしまうことが抑制される。
図9は第1基材15及び第2基材17のそれぞれに延長部13が設けられた変形例に係る嵌合具65の平面図である。
嵌合具65は、延長部13が、第1基材15及び第2基材17の双方に設けられてもよい。この場合、延長部13は、図9に示すように同一の幅長のものであってもよく、異なる幅長のもの(図示略)であってもよい。
図10は図9に示した嵌合具65における一対の延長部13が折り畳まれた状態の平面図である。
嵌合具65は、第1基材15及び第2基材17の双方に延長部13が設けられる場合においても、それぞれの延長部13が、折り畳まれて、第1基部27と第2基部35との間に収容されて袋本体19に融着される。なお、上述と同様に、それぞれの延長部13には、難融着層が設けられることが好ましく、また、折り畳まれた際の厚みと同等となるように補助縁部を設けることとしてもよい。
図11は一対の延長部13の異なる位置につまみ部67を有する嵌合具69を備えた変形例に係る嵌合具付き袋体71の正面図である。
嵌合具69は、第1基材15及び第2基材17の双方に延長部13が設けられる場合、それぞれの延長部13の展開側先端縁部に、弧状に突出するつまみ部67を、異なる位置で形成することが好ましい。このような構成とすることにより、嵌合具付き袋体71を開封し、延長部13を引き出したときに、前面と背面のつまみ部67の位置が互い違いとなってずれることにより、指先の挿入や、指先での摘み動作が容易になり、袋本体19の開封がより簡単にできるようになる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る嵌合具11では、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の開口部側の縁部に設けられて折り畳まれた延長部13を引き出すことで、第1基材15及び第2基材17の開口部側の縁部に段差ができる。この段差により、延長部13がつまみとなって、開口部25における前面の縁部と背面の縁部の双方が指で容易に摘むことができるようになり、開口部25を捲りやすくし開封しやすくできる。再使用時には、延長部13が引き出されたままとなって残るので、第1嵌合部29と第2嵌合部37との嵌合が容易に行えるようになる。また、再度開放する際にも、延長部13がつまみとなって突出しているので、容易に開放が行える。さらに、鋏を使うような開封が行われても、内側方向に折り畳まれて延長部13が存在することから、この延長部13を切除してしまうことがない。
また、この嵌合具11では、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の縁部に沿って溝状に形成された薄肉ヒンジ部43を介して、延長部13が一体に成形される。延長部13は、薄肉ヒンジ部43を境に容易に折り返されて、基材に重ねられる。このため、別体の延長部13を、接着や融着とする等の煩雑な工程が不要となる。その結果、基材成形時に、溝状の薄肉ヒンジ部43を同時に成形することにより、延長部13を基材と容易に一体成形することができる。
また、この嵌合具57では、袋本体19との融着時に、ヒートシールバー59にて一対のシート材23の外側から内側に配置した第1基材15及び第2基材17を挟んで融着を行う。その際、折り畳まれた延長部13を挟む第1基材15及び第2基材17は、延長部13と反対側の対向面に補助縁部55が挟まれる。これにより、第1基材15及び第2基材17は、幅方向両側において、厚みに差が出てしまうことが抑制され、幅方向両側の厚さが均等となる。その結果、延長部13と反対側の基材の対向面に補助縁部55を設けて厚みを補助する構成とすることで、袋本体19への溶着時に、バランスよく加熱溶着器を基材にあてがうことができ、接着不良を減らすことができる。
さらに、この嵌合具11では、ヒートシールバー59にて一対のシート材23の外側から内側に配置した第1基材15及び第2基材17を挟んで融着を行う。その際、折り畳まれて第1基材15及び第2基材17の間に挟まれた延長部13は、難融着層の設けられた第1基部対向面47が第1基材15に接し、難融着層の設けられた第2基部対向面45が第2基材17に接する。これにより、延長部13は、ヒートシールバー59による融着工程において、表裏で接する基材に融着しにくくなる。その結果、基材と袋本体19との融着による接合時、延長部13が基材に融着することを防止でき、延長部13を展開が可能な状態に折り畳んで収容できる。
本実施形態に係る嵌合具付き袋体21では、袋本体19の封止部49を切り取る際、従来構成のように基材を袋本体19と一緒に引き裂く必要がなく、嵌合具11に沿ってシート材23のみを切り裂けばよいので、容易に袋本体19を引き裂くことができる。袋本体19の開封後に、第1基材15及び第2基材17の少なくとも一方の開口部側の縁部に設けられて折り畳まれた延長部13を引き出すことで、開口部25に段差ができる。袋本体19は、この段差により、開口部25における前面の縁部と背面の縁部の双方が指で容易に捲ることができ摘むことができるようになり、開口部25を開封しやすくできる。
従って、本実施形態に係る嵌合具11によれば、基材を摘みやすくして、嵌合部を容易に嵌合及び嵌合解除することができるようになる。
本実施形態に係る嵌合具付き袋体21によれば、折り畳まれた延長部13を引き出すことにより、基材を摘みやすくして、嵌合部を容易に嵌合及び嵌合解除し、袋本体19を容易に開閉できる。
11…嵌合具
13…延長部
15…第1基材
17…第2基材
19…袋本体
21…嵌合具付き袋体
23…シート材
25…開口部
27…第1基部
29…第1嵌合部
35…第2基部
37…第2嵌合部
43…薄肉ヒンジ部
45…第2基部対向面
47…第1基部対向面
55…補助縁部
57,61,63,65,69…嵌合具

Claims (5)

  1. 二重のシート材の周囲と開口部が封止される袋本体の一方の前記シート材の内面に前記開口部に沿って接合される帯状の第1基部を有し、該第1基部の一方の前記シート材と反対側の面には前記開口部に沿って第1嵌合部が形成される第1基材と、
    前記第1基材と対向して前記袋本体の他方の前記シート材の内面に接合される帯状の第2基部を有し、該第2基部の他方の前記シート材と反対側の面には前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部が形成される第2基材と、
    前記第1基材及び前記第2基材のいずれか一方の開口部側の縁部に設けられ、折り畳まれることで前記第1基部と前記第2基部とに挟まれるとともに、展開されることで展開側先端縁部が前記第1基材及び前記第2基材の開口部側の縁部よりも内容物側と反対側に延出する延長部と、
    を具備し、前記第1基材と第2基材は、前記開口部側のそれぞれの縁部が同一位置に揃って前記シート材に接合されており、
    前記延長部は、前記縁部の位置で折り畳まれた状態で該縁部と前記第1,第2嵌合部との間で前記第1基部と前記第2基部とに挟まれて収容され、展開された状態で前記展開側先端縁部が前記開口部の縁部よりも突出しつまみとなることを特徴とする嵌合具。
  2. 請求項1記載の嵌合具であって、
    前記延長部が、前記第1基材及び前記第2基材のいずれか一方の前記縁部に薄肉ヒンジ部を介して一体に成形されていることを特徴とする嵌合具。
  3. 請求項1または2に記載の嵌合具であって、
    前記第1基部及び前記第2基部の内容物側となる対向面の少なくとも一方には、厚みの総和を前記延長部の厚みと等しくする補助縁部が設けられていることを特徴とする嵌合具。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の嵌合具であって、
    前記延長部には、折り畳まれて前記第2基部に対向する第2基部対向面、及び折り畳まれて前記第1基部に対向する第1基部対向面に、難融着層が設けられていることを特徴とする嵌合具。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の嵌合具が、前記二重のシート材からなる前記袋本体の前記開口部に設けられ
    前記開口部が封止された状態においては、前記延長部は折り畳まれ前記縁部よりも内容物側に前記展開側先端縁部が向いており前記第1基材と第2基材とに挟まれて収容され、
    前記開口部を開封した後の前記延長部が展開された状態においては、前記延長部の展開側先端縁部が前記開口部よりも外方に延出し、該開口部に段差を形成してつまみとなって突出することを特徴とする嵌合具付き袋体。
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