JP7064662B2 - 磁気センサー - Google Patents

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Description

本発明は、磁気センサーに関する。
導電性のある構造物や生体内部の機能を非破壊で測定する技術として、内部に流れる電流によって生じる僅かな磁場の強度分布を測定する方法が知られている。そのような測定方法には、微小な磁場を検出できる磁気センサーが用いられ、例えば、コイルを利用した磁気センサーや、磁性体を薄膜形成した磁気センサー(磁気抵抗素子)等が用いられる。
ここで、上記磁気抵抗素子を用いて三次元(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)の磁場強度を測定する場合には、一般的には各測定軸に対して磁気抵抗素子が必要となる。また、3軸のうち1軸分の磁場強度を他の2軸の磁場強度から算出することも可能ではあるが、少なくとも2軸分の磁場強度を検出する磁気抵抗素子が必要となる。これら異なる軸方向の磁場強度を検出する磁気抵抗素子は物理的に離間させた状態で配置せざるを得ず、各磁気抵抗素子の検出結果に基づき特定の座標における三次元の磁場強度を取得することになる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、測定試料が小さくなるほど、相対的に各磁気抵抗素子同士の位置の違いが顕著になるため、それらの位置ずれ、すなわち検出位置のずれが問題となる場合がある。このような問題に対しては、例えば、移動ステージ等を用いて各磁気抵抗素子を同一位置に順次移動させて測定することで、磁気抵抗素子同士の位置ずれを補正する方法が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
さらに、上記磁気抵抗素子を用いて測定試料の磁場分布を測定する場合には、例えば、平板状の基板上に、複数の磁気抵抗素子を基板に対してそれぞれ平行に配列させ、広域で磁場強度を検出する必要がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2017-26312号公報 特許第5626678号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、磁気抵抗素子を移動させながら測定を行うため測定完了までに時間がかかり、しかも同一のタイミングにおける各成分の磁場強度を検出することができないため高精度な磁場情報を取得することができない。
また、上記従来の技術によれば、基板上に複数の磁気抵抗素子が平行に配列されるが、磁気抵抗素子はその面方向に一定の面積を有するため、基板の単位面積当たりの磁気抵抗素子の配置数には限度があり、高い空間分解能で磁場情報を取得することができない。
そこで、本発明は、各磁気抵抗素子による検出位置及び検出タイミングのずれを抑え、高精度かつ高空間分解能で測定を行うことができる磁気センサーを提供することを目的としている。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、磁気センサーであって、
第1の方向を検出軸とする平面型の第1の磁気抵抗素子と、前記第1の方向と異なる第2の方向を検出軸とする平面型の第2の磁気抵抗素子とが対向して配置される磁気抵抗素子ユニットが、前記第1の磁気抵抗素子及び前記第2の磁気抵抗素子の平面に直交する方向に複数配列され、
測定試料に対向する面が、前記磁気抵抗素子ユニットの配列方向に平行な面である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の磁気センサーにおいて、
前記第1の磁気抵抗素子と前記第2の磁気抵抗素子との間に絶縁層が設けられている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の磁気センサーにおいて、
前記配列方向に隣り合う前記磁気抵抗素子ユニット同士が互いに接している。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気センサーにおいて、
前記磁気抵抗素子ユニットを構成する基板の一部と、隣接する前記磁気抵抗素子ユニットを構成する基板の一部とが、前記配列方向に直交する方向に重なり合って配置される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気センサーにおいて、
基板の両面に前記第1の方向を検出軸とする第1の磁性薄膜と、前記第2の方向を検出軸とする第2の磁性薄膜とがそれぞれ設けられて、前記第1の磁気抵抗素子及び前記第2の磁気抵抗素子が構成され、
複数の前記基板が、前記第1の磁性薄膜側の面と前記第2の磁性薄膜側の面とを対向させるように配列されて、複数の前記磁気抵抗素子ユニットが構成されている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の磁気センサーにおいて、
複数の前記磁気抵抗素子ユニットによる検出結果に基づき、前記配列方向の磁場強度を導出する演算部を備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の磁気センサーにおいて、
外部の磁場強度を検出する外部磁気抵抗素子と、
前記外部磁気抵抗素子による検出結果に基づき、外部環境によるノイズ成分を特定する特定部と、を備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の磁気センサーにおいて、
複数の前記磁気抵抗素子ユニットの周囲に分散して配置される複数の周辺磁気抵抗素子を備える。
本発明によれば、各磁気抵抗素子による検出位置及び検出タイミングのずれを抑え、高精度かつ高空間分解能で測定を行うことができる磁気センサーを提供することができる。
第1の実施形態の磁気センサーを示す概略構成図である。 磁気抵抗素子ユニットの概略構成を示す正面図である。 磁気抵抗素子ユニットの概略構成を示す分解斜視図である。 第1の磁気抵抗素子の積層構成を示す概略図である。 第1の実施形態の磁気センサーの概略構成を示す平面図である。 第2の実施形態の磁気センサーを示す概略構成図である。 第2の実施形態の磁気センサーの概略構成を示す平面図である。 第2の実施形態の磁気センサーの概略構成を示す側面図である。 第3の実施形態の磁気センサーを示す概略構成図である。 第4の実施形態の磁気センサーの概略構成を示す平面図である。 第5の実施形態の磁気センサーの概略構成を示す平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
《第1の実施形態》
図1~図4を参照して、第1の実施形態の磁気センサー100について説明する。図1は、第1の実施形態の磁気センサー100を示す概略構成図である。図2A,2Bは、磁気抵抗素子ユニット10の概略構成図であって、図2Aは、磁気抵抗素子ユニット10の面方向から見た正面図、図2Bは、磁気抵抗素子ユニット10の分解斜視図である。図3は、第1の磁気抵抗素子1の積層構成を示す概略図である。図4は、磁気センサー100及び測定試料6の概略構成を示す平面図である。なお、図1では、参照センサー104の図示を省略し、図4では、制御部102の図示を省略している。
図1に示すように、磁気センサー100は、第1の方向を検出軸とする平面型の第1の磁気抵抗素子1と、第1の方向と異なる第2の方向を検出軸とする平面型の第2の磁気抵抗素子2とが対向して配置される磁気抵抗素子ユニット10が、当該第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の平面に直交する方向に複数配列された積層体101と、測定試料6から離れた位置に設けられる参照センサー104と、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2による検出結果に基づき配列方向の磁場強度を導出し、参照センサー104による検出結果に基づき外部環境によるノイズ成分を特定する制御部102と、を備えている。また、磁気センサー100において測定試料6に対向する面が、積層体101の配列方向に平行な面103である。
ここで、以下の説明において、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の面内の特定方向をX方向とし、当該面内のX方向に直交する方向をY方向、当該X方向及びY方向に直交する方向(第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の配列方向)をZ方向とする。
複数の磁気抵抗素子ユニット10は、図1に示すように、配列方向に隣り合う磁気抵抗素子ユニット10同士が互いに接するように配列されている。また、図2A,2Bに示すように、磁気抵抗素子ユニット10は、第1の磁気抵抗素子1、第2の磁気抵抗素子2、及びそれらの間に設けられる絶縁層3が積層されて構成されている。第1の磁気抵抗素子1は、シリコン基板12、第1の磁性薄膜140、電極層14等を有して構成され、第2の磁気抵抗素子2は、シリコン基板22、第2の磁性薄膜240、電極層24等を有して構成されている。第1及び第2の磁気抵抗素子1、2は、第1の磁性薄膜140側の面と、第2の磁性薄膜240側の面とを互いに対向させて配置されている。
第1の磁気抵抗素子1は、図3に示すように、磁化の向きが固定された固定磁性層110、外部からの磁場の影響を受けて磁化の向きが変化する自由磁性層130、及び固定磁性層110と自由磁性層130との間に配置された絶縁層120により、磁気トンネル接合を形成し、固定磁性層110の磁化の向きと自由磁性層130の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により絶縁層120の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子(TMR素子)である。
第1の磁気抵抗素子1は、例えば、シリコン基板(Si、SiO)12上に、下地層(Ta)13が形成され、その上に固定磁性層110として、下から反強磁性層(IrMn)111、強磁性層(CoFe)112、磁気結合層(Ru)113、強磁性層(CoFeB)114が積層され、絶縁層(MgO)120を介して、その上に、自由磁性層130として、下から強磁性層(CoFeB)131、軟磁性層(NiFe又はCoFeSi)133が積層された積層構造を有する。これら下地層13、固定磁性層110、絶縁層120及び自由磁性層130により第1の磁性薄膜140が構成される。なお、第1の磁気抵抗素子1の層構成及び各層の材料はこれらに限られるものではなく、公知のいずれの層構成及び材料であっても良く、例えば、強磁性層131と軟磁性層133との間に磁気結合層(Ru)が更に積層されていても良い。
このように構成される第1の磁気抵抗素子1は、検出磁場ゼロの状態においては、固定磁性層110の磁化の向きと自由磁性層130の磁化の向きとが略90度のねじれの位置で安定している。これは、それぞれ磁化容易軸の方向に磁化しているからである。すなわち、第1の磁気抵抗素子1は、自由磁性層130の磁化容易軸の方向A2が固定磁性層110の磁化容易軸の方向A1に対して略90度ねじれた位置に形成されたものである。
例えば、固定磁性層110の磁化の向きに対して反対方向の外部磁場が第1の磁気抵抗素子1に印加されると、自由磁性層130の磁化の向きが固定磁性層110の磁化の向きの逆方向側へスピンし、トンネル効果により絶縁層120の抵抗が増大する。一方、固定磁性層110の磁化の向きに対して同方向の外部磁場が第1の磁気抵抗素子1に印加されると、自由磁性層130の磁化の向きが固定磁性層110の磁化の向きと同方向側へスピンし、トンネル効果により絶縁層120の抵抗が減少する。このようにして外部から加わった磁場強度を抵抗値の変化量として電極層14を介して電気的に読み出すことで、第1の磁気抵抗素子1により磁場強度を検出することができる。
第2の磁気抵抗素子2は、検出軸の方向が異なる以外は第1の磁気抵抗素子1と同様に構成されている。具体的には、図2A,2Bに示すように、第1の磁気抵抗素子1は、固定磁性層110の磁化の向きがX方向であることにより、X方向を検出軸とするのに対し、第2の磁気抵抗素子2は、固定磁性層(図示略)の磁化の向きがY方向であることにより、Y方向を検出軸としている。
これら第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の検出結果からベクトル成分を求めることで、磁気抵抗素子ユニット10は、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の面方向に対して感度を持つ磁気センサーとして機能する。また、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2は、第1の磁性薄膜140側の面と第2の磁性薄膜240側の面とを対向させて配置されているため、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の磁場検出部分を近接させることができ、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の検出位置のずれを抑えることができる。これにより、磁気センサー100は、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の各検出軸の磁場強度を同時に捉えることができ、高速かつ正確に二次元磁場情報を取得することができる。
絶縁層3は、第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2との間に設けられ、絶縁材料(例えばSiO等)からなる絶縁性シートの両面に、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2とそれぞれ接着されるための接着剤層が設けられて構成されている。これにより、第1の磁気抵抗素子1の第1の磁性薄膜140側の面と第2の磁気抵抗素子2の第2の磁性薄膜240側の面との直接的な接触を防止するとともに、両者を接着して一体化することができる。また、第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2とを数μmオーダーで近接させることができるため、二成分の磁場強度を正確かつ高速に検出することができる。接着剤層としては、例えば、熱硬化性樹脂を用いて構成することができる。なお、絶縁層3は、絶縁性シートを備えず、絶縁性の接着剤層で構成されるものであっても良い。
参照センサー104は、測定試料6の外部環境における磁場強度を検出する外部磁気抵抗素子104a、104bが絶縁層(図示略)を介して対向配置されて構成されている。外部磁気抵抗素子104aは第1の磁気抵抗素子1と同様に構成され、外部磁気抵抗素子104bは第2の磁気抵抗素子2と同様に構成されている。つまり、参照センサー104は、図4に示すように積層体101及び測定試料6からそれぞれ離れた位置に設けられる以外は、上記磁気抵抗素子ユニット10と同様に構成されている。
制御部102は、各磁気抵抗素子ユニット10により検出されるX方向及びY方向の磁場強度を取得し、取得された各磁場強度のユニット間の差分に基づき、配列方向(Z方向)の磁場強度を算出することができる。これにより、磁気センサー100は、測定試料6の三次元磁場情報を導出することができる。
また、制御部102は、参照センサー104を構成する外部磁気抵抗素子104a、104bによる検出結果に基づき、外部環境によるノイズ成分を特定する。具体的には、例えば、測定試料6の外部を発信源とする外部環境によるノイズ(環境ノイズ)が発生している場合、当該環境ノイズは全ての磁気抵抗素子ユニット10及び参照センサー104でほぼ等しい位相と強度で検出されるため、制御部102は、これらの検出結果において共通する信号波形は環境ノイズであることを特定できる。したがって、制御部102が、各磁気抵抗素子ユニット10で検出された磁場強度(測定試料6の磁場情報と環境ノイズとしての磁場情報が混在)から環境ノイズを差し引くことで、より高精度な磁場情報を得ることができる。
また、測定試料6に近い位置に環境ノイズの発信源が存在する場合、各磁気抵抗素子ユニット10及び参照センサー104で検出される環境ノイズの強度は異なる。その場合は、制御部102は、多変量分析(例えば主成分分析等)を元に、各磁気抵抗素子ユニット10及び参照センサー104の出力に重み付けを行い、環境ノイズ成分を特定し、測定結果から差し引くことで、より高精度な磁場情報を得ることができる。
ここで、環境ノイズの強度が大きいと、各磁気抵抗素子ユニット10及び参照センサー104の出力信号を増幅アンプ(図示略)で増幅したときに信号が飽和してしまい、測定が行えなかったり精度が低下したりする場合がある。そこで、参照センサー104のダイナミックレンジを広く設定して(具体的には増幅アンプのゲインを小さくする)、強度の強い環境ノイズも測定範囲に収まるようにし、どの程度の環境ノイズが混在したかを把握できる構成にしておくことが好ましい。また、制御部102は、参照センサー104の検出結果に基づき、磁気抵抗素子ユニット10の増幅アンプのゲインにフィードバックをかけ、適正な増幅率に再設定することが好ましい。
上記のように構成される磁気センサー100を用いて測定試料6の磁場強度を検出する際には、磁気抵抗素子ユニット10の配列方向に平行な面103を測定試料6に近接させて行う。これにより、それぞれ第1の磁性薄膜140側の面及び第2の磁性薄膜240側の面を測定試料6に対向させて第1及び第2の磁気抵抗素子1、2を配置するよりも、測定試料6に対して複数の第1及び第2の磁気抵抗素子1、2を密に配置することができる。よって、測定試料6から発生する磁場の分布を高空間分解能で同時に測定することができる。したがって、このような磁気センサー100は、例えば、測定試料6が平面型の薄型リチウムイオン電池等である場合に、測定試料6内部に生じる金属異常物61の検出に対して非常に有用である。
ここで、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の磁場検出部分の大きさは、面内方向の一辺の長さが例えば数十μm~数mmの範囲内であることが一般的である。磁場検出部分の大きさは、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2のS/N比や空間分解能に影響を与える。
一方、測定試料6の大きさは、平板状である場合、例えば一辺の長さが数cm~数mの範囲内であることが一般的である。また、測定試料6の厚さは、数百μm~数cmの範囲内が一般的である。また、測定試料6が、例えばラミネートタイプのリチウムイオンバッテリーである場合、一辺の長さが10~30cmの範囲内であることが一般的である。また、測定試料6が、例えばアルミ板や炭素鋼板のテストサンプルである場合、一辺の長さが20~100cmの範囲内であることが一般的であり、数mの場合もある。
第1の磁気抵抗素子1単体の空間分解能は、測定試料6中に存在する金属異常物61に対する相対的な大きさに依存する。例えば、直径Φが100μm程度の略球形状の金属異常物61の大まかな位置を検知する場合、第1の磁気抵抗素子1の一辺の長さは、金属異常物61の直径と同程度(約100μm)から、金属異常物61の直径の100倍程度(約10mm)までの範囲内に設定されていることが好ましい。また、例えば、直径Φが100μm程度の金属異常物61の位置を正確に検知する場合、第1の磁気抵抗素子1の一辺の長さは、金属異常物61の直径と同程度(約100μm)から、金属異常物61の直径の10倍程度(約1mm)までの範囲内に設定されていることが好ましい。なお、第2の磁気抵抗素子2についても同様である。
また、図4に示すように、磁気センサー100を用いて測定する際に、積層体101及び測定試料6を相対移動させるものとしても良い。例えば、積層体101を図4に示す方向B1に所定距離ずつ走査させて、当該所定距離おきの測定位置における磁場強度をそれぞれ検出することで、測定試料6のY方向全域の磁場分布を取得することができる。この場合、各測定位置間の距離を短くすることで、Y方向の空間分解能を向上させることができる。また、積層体101を方向B1に走査させて測定試料6のY方向全域を測定した後、図4に示す方向B2に所定距離走査させてから、再び方向B1に走査させつつ測定を行うことで、より広域の磁場分布を測定できるとともに、Z方向の空間分解能をも向上させることができる。さらに、積層体101をX方向に所定距離走査させてから、再び方向B1及びB2に走査させつつ測定を行うことで、測定試料6の磁場分布をより詳細に測定することが可能となる。
なお、複数の磁気センサー100を用いて測定を行うものとしても良いし、それらの複数の磁気センサー100を測定試料に対してそれぞれ相対移動させるものとしても良い。また、磁気センサー100の位置を固定し、測定試料6を移動させるものとしても良い。
以上、第1の実施形態によれば、磁気センサー100が、第1の方向を検出軸とする平面型の第1の磁気抵抗素子1と、第1の方向と異なる第2の方向を検出軸とする平面型の第2の磁気抵抗素子2とが対向して配置される磁気抵抗素子ユニット10が、第1の磁気抵抗素子1及び第2の磁気抵抗素子2の平面に直交する方向に複数配列され、測定試料6に対向する面が、磁気抵抗素子ユニット10の配列方向に平行な面103であるので、測定試料に対して複数の磁気抵抗素子を密に配列させることができる。これにより、各磁気抵抗素子の検出位置のずれが抑えられ、かつこれら配列された各磁気抵抗素子により同時に磁場強度を検出することで検出タイミングのずれも抑えることができる。よって、高精度かつ高空間分解能で測定を行うことが可能となる。
また、第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2との間に絶縁層3が設けられているので、第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2とを数μmオーダーで近接させることができ、磁場強度を正確かつ高速に検出することができる。
また、配列方向に隣り合う磁気抵抗素子ユニット10同士が互いに接しているので、より高空間分解能で測定を行うことができる。
また、複数の磁気抵抗素子ユニット10による検出結果に基づき、配列方向の磁場強度を導出する制御部102を備えるので、三次元磁場情報を取得することができる。
また、外部の磁場強度を検出する外部磁気抵抗素子104a、104bと、外部磁気抵抗素子104a、104bによる検出結果に基づき、外部環境によるノイズ成分を特定する制御部102と、を備えるので、複数の磁気抵抗素子ユニット10により検出された磁場強度からノイズ成分を除去することができ、より高精度な磁場情報を得ることができる。
なお、上記した第1の実施形態では、磁気抵抗素子ユニット10が、第1の磁気抵抗素子1の第1の磁性薄膜140側の面と、第2の磁気抵抗素子2の第2の磁性薄膜240側の面とを対向させて構成されているものとしたが、これに限られるものではない。すなわち、磁気抵抗素子ユニットが、第1の磁気抵抗素子1の第1の磁性薄膜140と反対側の面と、第2の磁気抵抗素子2の第2の磁性薄膜240側の面とを対向させて構成されているものとしても良い。この場合には、第1の磁気抵抗素子1の第1の磁性薄膜140側の面と第2の磁気抵抗素子2の第2の磁性薄膜240側の面とが同一方向を向くように配列されて積層体が構成される。
また、上記した第1の実施形態では、配列方向に隣り合う磁気抵抗素子ユニット10同士が互いに接しているものとしたが、これに限られるものではなく、隣り合う磁気抵抗素子ユニット10同士が互いに接しておらず、隙間を介して配列されているものとしても良い。この場合、より高空間分解能で測定を行う観点から、当該隙間はより小さいことが好ましい。
また、上記した第1の実施形態では、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2がトンネル磁気抵抗素子であるものとしたが、平面型のものであればこれに限られるものではなく、例えば、異方向性磁気抵抗素子(AMR(Anisotropic Magneto Resistive effect)素子)や、巨大磁気抵抗素子(GMR(Giant Magneto Resistive effect)素子)等であっても良い。
また、上記した第1の実施形態では、第1の磁気抵抗素子1がX方向を検出軸とし、第2の磁気抵抗素子2がY方向を検出軸としている、すなわち、第1の磁気抵抗素子1の検出軸の方向と第2の磁気抵抗素子2の検出軸の方向が、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の面方向において90度ねじれているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、第1の磁気抵抗素子1がY方向を検出軸とし、第2の磁気抵抗素子2がX方向を検出軸としていても良いし、第1の磁気抵抗素子1の検出軸の方向と第2の磁気抵抗素子2の検出軸の方向とがなす角度が90度未満であっても良い。
また、上記した第1の実施形態では、対向配置される第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2との間に絶縁層3が設けられているものとしたが、絶縁層3が設けられていなくても良い。この場合には、第1の磁気抵抗素子1と第2の磁気抵抗素子2とが互いに接触しないように、隙間を設けた状態で固定されていることが好ましい。また、各磁気抵抗素子の検出位置のずれを抑える観点から、当該隙間はより小さいほど好ましい。
また、上記した第1の実施形態では、積層体101が、複数の磁気抵抗素子ユニット10がZ方向に配列されて構成されているものとしたが、同じ向きの磁気抵抗素子ユニットが更に配列方向に直交する方向(Y方向)にも配列されて、面103が当該方向に大きくなるように構成されているものとしても良い。この場合、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2の面方向の大きさをより小さく形成することで、配列方向に直交する方向(Y方向)の空間分解能を更に高めることができる。
また、上記した第1の実施形態では、参照センサー104が磁気抵抗素子ユニット10と同様に構成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、各磁気抵抗素子ユニット10及び参照センサー104により、環境ノイズの特徴量を抽出することができれば良いため、外部磁気抵抗素子104a、104bのうちいずれか一方のみで構成されているものとしても良いし、外部磁気抵抗素子104a、104bはそれぞれ第1及び第2の磁気抵抗素子1、2と異なる構成であっても良い。
また、上記した第1の実施形態では、環境ノイズの除去を行う目的で参照センサー104が設けられているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、以下の場合には参照センサー104が設けられていなくても良い。
例えば、測定試料6の磁場強度が微小で、環境ノイズが測定の阻害要素である場合、積層体101を円筒形状や箱型形状の磁気シールド(図示略)で覆うことで、積層体101により検出される環境ノイズの強度を低減させるものとしても良い。当該磁気シールドとしては、例えば、透磁率の高いNiFeやCoFeSiB等の鉄混合系を含有する板状又はシート状部材が組み合わされて構成される。
また、例えば、測定試料6に電流を印加可能であれば、環境ノイズとは異なる周波数帯で測定試料6に電流を印加し、その電流によって発生した磁場を測定することで、環境ノイズと測定試料6の磁場強度とを周波数によって区別することができる。例えば、環境ノイズとして良く挙げられる商用電源の周波数は50Hz、60Hz、及びそれらの倍数であり、例えば70Hzはそれらの周波数帯とは重ならないため、測定試料6に70Hzの電流を印加することが挙げられる。
また、例えば、環境ノイズが常に一定である場合、あらかじめリファレンスとして測定試料6を設置しない状態で磁気センサー100により測定を行った後、測定試料6を設置した状態で測定を行い、その測定結果からリファレンス分を差し引くことで環境ノイズを除去することができる。
《第2の実施形態》
本発明の磁気センサーの第2の実施形態について図5及び図6A,6Bを参照して以下説明する。以下に説明する以外の構成は上記第1の実施形態の磁気センサー100と略同様であるため、同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5は、第2の実施形態の磁気センサー200を示す概略構成図である。図6A,6Bは、磁気センサー200を示す概略構成図であって、図6Aは、磁気センサー200をX方向から見た平面図、図6Bは、磁気センサー200をZ方向から見た側面図である。なお、図5及び図6A,6Bでは、制御部102及び参照センサー104の図示を省略している。
第2の実施形態に係る磁気センサー200においては、磁気抵抗素子ユニット10A~10Eが配列されて積層体201が構成され、磁気抵抗素子ユニット10A~10Eを構成するシリコン基板12b~12e、22a~22dの一部と、隣接する磁気抵抗素子ユニット10A~10Eを構成するシリコン基板12b~12e、22a~22dの一部とが、磁気抵抗素子ユニット10A~10Eの配列方向に直交する方向(XY方向)に重なり合って配置されている。また、磁気センサー200において測定試料6に対向する面が、磁気抵抗素子ユニット10A~10Eの配列方向に平行な面203である。
第1の磁気抵抗素子1a~1e及び第2の磁気抵抗素子2a~2eは、それぞれ面方向に直交する方向から見て長方形状に形成されている以外は、上記第1の実施形態に係る第1及び第2の磁気抵抗素子1、2と同様に構成されている。
第1の磁気抵抗素子1a~1eは、面方向における長手方向がX方向に沿うように配置されている。また、第1の磁気抵抗素子1b、1cは、Y方向に並んで、それらの面方向が互いに平行になるように配置されている。したがって、第1の磁気抵抗素子1b、1cは、Z方向において同一の位置に設けられているが、第1の磁性薄膜140b、140cを互いに反対側に向けて配置されている。同様に、第1の磁気抵抗素子1d、1eは、Y方向に並んで、それらの面方向が互いに平行になるように配置されている。したがって、第1の磁気抵抗素子1d、1eは、Z方向において同一の位置に設けられているが、第1の磁性薄膜140d、140eを互いに反対側に向けて配置されている。
第2の磁気抵抗素子2a~2eは、面方向における長手方向がY方向に沿うように配置されている。また、第2の磁気抵抗素子2a、2bは、X方向に並んで、それらの面方向が互いに平行になるように配置されている。したがって、第2の磁気抵抗素子2a、2bは、Z方向において同一の位置に設けられているが、第2の磁性薄膜240a、240bを互いに反対側に向けて配置されている。同様に、第2の磁気抵抗素子2c、2dは、X方向に並んで、それらの面方向が互いに平行になるように配置されている。したがって、第2の磁気抵抗素子2c、2dは、Z方向において同一の位置に設けられているが、第2の磁性薄膜240c、240dを互いに反対側に向けて配置されている。
そして、これら第1及び第2の磁気抵抗素子1a~1e、2a~2eは、絶縁層3a~3eを介してZ方向に配列されている。具体的には、図5及び図6A,6Bに示すように、Z方向において、第1の磁気抵抗素子1a/絶縁層3a/第2の磁気抵抗素子2a、2b/絶縁層3b/第1の磁気抵抗素子1b、1c/絶縁層3c/第2の磁気抵抗素子2c、2d/絶縁層3d/第1の磁気抵抗素子1d、1e/絶縁層3e/第2の磁気抵抗素子2eの順に配置されている。これにより、第1の磁気抵抗素子1a、絶縁層3a及び第2の磁気抵抗素子2aにより磁気抵抗素子ユニット10Aが構成され、第2の磁気抵抗素子2b、絶縁層3b及び第1の磁気抵抗素子1bにより磁気抵抗素子ユニット10Bが構成され、第1の磁気抵抗素子1c、絶縁層3c及び第2の磁気抵抗素子2cにより磁気抵抗素子ユニット10Cが構成され、第2の磁気抵抗素子2d、絶縁層3d及び第1の磁気抵抗素子1dにより磁気抵抗素子ユニット10Dが構成され、第1の磁気抵抗素子1e、絶縁層3e及び第2の磁気抵抗素子2eにより磁気抵抗素子ユニット10Eが構成されている。
以上、第2の実施形態によれば、磁気センサー200が、磁気抵抗素子ユニット10A~10Eを構成するシリコン基板12b~12e、22a~22dの一部と、隣接する磁気抵抗素子ユニット10A~10Eを構成するシリコン基板12b~12e、22a~22dの一部とが、配列方向に直交する方向に重なり合って配置されるので、測定試料に対して複数の磁気抵抗素子をより密に配列させることができる。これにより、各磁気抵抗素子の検出位置のずれが抑えられ、かつこれら配列された各磁気抵抗素子により同時に磁場強度を検出することで検出タイミングのずれも抑えることができる。よって、より高精度かつより高空間分解能で測定を行うことが可能となる。
なお、上記した第2の実施形態では、積層体201が、五つの磁気抵抗素子ユニット10A~10Eが配列されて構成されているものとしたが、これに限られるものではなく、配列される磁気抵抗素子ユニットの数は2~4であっても良いし、6以上であっても良い。
《第3の実施形態》
本発明の磁気センサーの第3の実施形態について図7を参照して以下説明する。以下に説明する以外の構成は上記第1の実施形態の磁気センサー100と略同様であるため、同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は、第3の実施形態の磁気センサー300を示す概略構成図である。なお、図7では、制御部102及び参照センサー104の図示を省略している。
第3の実施形態に係る磁気センサー300においては、シリコン基板12の両面に第1の方向(X方向)を検出軸とする第1の磁性薄膜140と、第2の方向(X方向)を検出軸とする第2の磁性薄膜240とがそれぞれ設けられて、一体となった第1及び第2の磁気抵抗素子301、302が構成されている。また、そのように構成されるシリコン基板12が、第1の磁性薄膜140側の面と第2の磁性薄膜240側の面とを対向させて複数配列されて、複数の磁気抵抗素子ユニット310が構成されている。また、隣り合うシリコン基板12同士の間には絶縁層3が設けられ、これにより複数のシリコン基板12が一体となって積層体320が構成されている。また、磁気センサー300において測定試料6に対向する面が、積層体320の配列方向に平行な面303である。また、シリコン基板12には、第1及び第2の磁性薄膜140、240により検出される磁場強度を外部に取り出すための電極層14、24が設けられている。
以上、第3の実施形態によれば、磁気センサー300が、シリコン基板12の両面に第1の方向を検出軸とする第1の磁性薄膜140と、第2の方向を検出軸とする第2の磁性薄膜240とがそれぞれ設けられて、第1の磁気抵抗素子301及び第2の磁気抵抗素子302が構成され、複数のシリコン基板12が、第1の磁性薄膜140側の面と第2の磁性薄膜240側の面とを対向させるように配列されて、複数の磁気抵抗素子ユニット310が構成されているので、測定試料に対して複数の磁気抵抗素子をより密に配列させることができる。これにより、各磁気抵抗素子の検出位置のずれが抑えられ、かつこれら配列された各磁気抵抗素子により同時に磁場強度を検出することで検出タイミングのずれも抑えることができる。よって、より高精度かつより高空間分解能で測定を行うことが可能となる。
《第4の実施形態》
本発明の磁気センサーの第4の実施形態について図8を参照して以下説明する。以下に説明する以外の構成は上記第1の実施形態の磁気センサー100と略同様であるため、同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8は、第4の実施形態の磁気センサー400及び測定試料6の概略構成を示す平面図である。なお、図8では、制御部102の図示を省略している。
第4の実施形態に係る磁気センサー400は、磁気抵抗素子ユニット10が配列されて構成される積層体401、参照センサー104、積層体401の周囲に分散して配置される複数のユニット405等を備えて構成される。積層体401は、Z方向に複数配列された磁気抵抗素子ユニット10が、互いに接するようにY方向に2列設けられて構成されている。
ユニット405は、周辺磁気抵抗素子405a、405bが絶縁層(図示略)を介して対向配置して構成され、周辺磁気抵抗素子405a、405bは上記第1及び第2の磁気抵抗素子1、2とそれぞれ同様に構成されている。したがって、ユニット405は、磁気抵抗素子ユニット10と同様に構成されている。
複数のユニット405は、図8に示すように、X方向から見て積層体401の周囲に、測定試料6の積層体401に対向する面の全体及びその周辺に亘って分散されて配置されている。また、複数のユニット405は、X方向から見て縦横に5~20個ずつ配置されていることが費用対効果の点で好ましい。例えば、ユニット405を縦横に5個ずつ配置すると計25箇所の信号出力が得られ、ユニット405を縦横に20個ずつ配置すると計400箇所の信号出力が得られる。また、ユニット405同士の間の間隔は、磁場分布の検出精度に影響するが、密に配置するよりも、ある程度粗に配置する方が費用対効果が高い。例えば、測定試料6が20cm角である場合、当該測定試料6の測定面内にユニット405を縦横に20個ずつ等間隔に配置すると、各ユニット405同士の間の距離は約1cm程度になる。このように配置されて構成される場合には、直径Φが100μm程度の球形状の金属異常物61であれば、おおよその位置を特定することができる。
また、複数のユニット405は、積層体401を構成する磁気抵抗素子ユニット10と同一の向き、すなわちユニット405の面方向がXY平面に対して平行となる向きで配置されている。
これら複数のユニット405はそれぞれ個別に移動可能に構成され、測定試料6のサイズに応じて、ユニット405同士の間の距離や積層体401との間の距離、測定試料6との間の距離等がいずれも調整可能となっている。
磁気センサー400を用いて測定を行う際には、ユニット405の測定試料6に対向する面が、積層体401の測定試料6に対向する面と面一になるように配置させた上で、それらを測定試料6に近接させた状態で行う。このようにして積層体401及びユニット405により測定試料6全体の大まかな磁場分布情報を取得した後、測定試料6の中でより詳細な測定を行うべき部分を特定し、当該部分に対向させるように積層体401を移動させ、再度測定を行うことができる。これにより、測定試料6の内部欠陥の位置を容易に特定し、かつ当該内部欠陥の詳細な磁場情報を取得することができる。
また、ユニット405を、参照センサー104と同様の目的で用いることも可能である。すなわち、ユニット405は個別に移動可能に構成されているため、ユニット405を所定位置に移動させた上で磁場強度を検出し、その検出結果に基づいて外部環境によるノイズ成分を特定するものとしても良い。
以上、第4の実施形態によれば、複数の磁気抵抗素子ユニット10からなる積層体401の周囲に分散して配置される複数の周辺磁気抵抗素子405a、405bを備えるので、測定試料6の内部欠陥の位置を容易に特定することができ、かつ当該内部欠陥の詳細な磁場情報を取得することができる。
なお、上記した第4の実施形態では、ユニット405が磁気抵抗素子ユニット10と同様に構成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ユニット405が、磁気抵抗素子ユニット10と異なるサイズ及び形状であるものとしても良い。したがって、周辺磁気抵抗素子405a、405bが、第1及び第2の磁気抵抗素子1、2と異なる構成であっても良い。
また、上記した第4の実施形態では、ユニット405を構成する周辺磁気抵抗素子405a、405がそれぞれ、X方向及びY方向を検出軸とするものとしたが、これに限られるものではない。例えば、Z方向を検出軸とする周辺磁気抵抗素子が更に設けられているものとしても良い。
《第5の実施形態》
本発明の磁気センサーの第5の実施形態について図9を参照して以下説明する。以下に説明する以外の構成は上記第4の実施形態の磁気センサー400と略同様であるため、同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は、第5の実施形態の磁気センサー500及び測定試料6の概略構成を示す平面図である。なお、図9では、制御部102の図示を省略している。
第5の実施形態に係る磁気センサー500においては、参照センサー504、及び積層体401の周囲に分散して配置される複数のユニット505の面方向がそれぞれ、積層体401を構成する磁気抵抗素子ユニット10と異なる向き、すなわちYZ平面に対して平行となる向きで配置されている。参照センサー504及びユニット505は、配置される向きが異なる以外は上記した参照センサー104及びユニット405と同様に構成されている。また、参照センサー504は、参照センサー504の両面のうちいずれの面をX方向側に向けて配置されていても良い。また、ユニット505は、ユニット505の両面のうちいずれの面をX方向側に向けて配置されていても良いが、複数のユニット505で互いに共通していることが好ましい。
以上、第5の実施形態によれば、複数の磁気抵抗素子ユニット10からなる積層体401の周囲に分散して配置される複数のユニット505を備えるので、測定試料6の内部欠陥の位置を容易に特定することができ、かつ当該内部欠陥の詳細な磁場情報を取得することができる。
本発明は、磁気センサーに利用することができる。
1、1a~1e、301 第1の磁気抵抗素子
2、2a~2e、302 第2の磁気抵抗素子
3、3a~3e 絶縁層
10、10A~10E 磁気抵抗素子ユニット
12、12a~12e、22a~22e シリコン基板(基板)
100、200、300、400、500 磁気センサー
102 制御部(演算部、特定部)
103、203、303 面
104a、104b 外部磁気抵抗素子
140、140a~140e 第1の磁性薄膜
240、240a~240e 第2の磁性薄膜
310 磁気抵抗素子ユニット
405a、405b 周辺磁気抵抗素子

Claims (8)

  1. 第1の方向を検出軸とする平面型の第1の磁気抵抗素子と、前記第1の方向と異なる第2の方向を検出軸とする平面型の第2の磁気抵抗素子とが対向して配置される磁気抵抗素子ユニットが、前記第1の磁気抵抗素子及び前記第2の磁気抵抗素子の平面に直交する方向に複数配列され、
    測定試料に対向する面が、前記磁気抵抗素子ユニットの配列方向に平行な面である磁気センサー。
  2. 前記第1の磁気抵抗素子と前記第2の磁気抵抗素子との間に絶縁層が設けられている請求項1に記載の磁気センサー。
  3. 前記配列方向に隣り合う前記磁気抵抗素子ユニット同士が互いに接している請求項1又は2に記載の磁気センサー。
  4. 前記磁気抵抗素子ユニットを構成する基板の一部と、隣接する前記磁気抵抗素子ユニットを構成する基板の一部とが、前記配列方向に直交する方向に重なり合って配置される請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  5. 基板の両面に前記第1の方向を検出軸とする第1の磁性薄膜と、前記第2の方向を検出軸とする第2の磁性薄膜とがそれぞれ設けられて、前記第1の磁気抵抗素子及び前記第2の磁気抵抗素子が構成され、
    複数の前記基板が、前記第1の磁性薄膜側の面と前記第2の磁性薄膜側の面とを対向させるように配列されて、複数の前記磁気抵抗素子ユニットが構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  6. 複数の前記磁気抵抗素子ユニットによる検出結果に基づき、前記配列方向の磁場強度を導出する演算部を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  7. 外部の磁場強度を検出する外部磁気抵抗素子と、
    前記外部磁気抵抗素子による検出結果に基づき、外部環境によるノイズ成分を特定する特定部と、を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  8. 複数の前記磁気抵抗素子ユニットの周囲に分散して配置される複数の周辺磁気抵抗素子を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の磁気センサー。
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