JP7064403B2 - 車両のオイル供給構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のオイル供給構造に関する。
車両のデファレンシャルギヤは、ケーシング内のオイルによって潤滑される。デファレンシャルギヤに連結されたシャフトは、ケーシング内に設けられた軸受によって軸支される。ここでは、ケーシング内のうち、デファレンシャルギヤが配される空間を主油室、軸受が配される空間を副油室とする。主油室のオイルは、副油室にも供給されて軸受を潤滑する。
例えば、特許文献1には、シャフト近傍にオイルディフレクタが配され、オイルディフレクタにフロートを設けた構成が記載されている。車両の右左折時、主油室から副油室にオイルが流出し過ぎないように、オイルディフレクタがフロートの浮力によって変形する。
実開昭61-171604号公報
ところで、車両には、上記のデファレンシャルギヤに限らず、主油室から副油室にオイルが供給されるといった構造が用いられることがある。このような構造では、車両の傾斜などにより、副油室から主油室にオイルが流れ込み、副油室のオイルの量が減少し過ぎるといった課題があった。
そこで、本発明は、副油室のオイルの不足を抑制することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の車両のオイル供給構造は、主油室と、主油室に対して連続する副油室と、主油室のオイルを副油室に送出する送出部と、主油室に開口する第1開口部、および、副油室に開口する第2開口部を有し、副油室のオイルを主油室に還流させる戻り油路と、主油室において第1開口部に対向して配され、オイルよりも比重が小さい弁体と、弁体を第1開口部側に付勢する付勢部と、を備える。
副油室が主油室よりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、第1開口部は、主油室のオイルの液面よりも鉛直上方に位置してもよい。
弁体は、副油室および戻り油路のオイルの量が閾値を超えると、オイルの自重により第1開口部から離隔してもよい。
主油室に設けられ、送出部を構成するギヤと、副油室に設けられ、ギヤに連結された出力軸を軸支する軸受と、を備えてもよい。
本発明によれば、副油室のオイルの不足を抑制することができる。
車両のオイル供給構造の構成を示す第1の図である。 車両のオイル供給構造の構成を示す第2の図である。 戻り油路のうち、主油室側の第1開口部近傍を示す図である。 第1開口部が閉じた状態を説明するための図である。 第1変形例を説明するための図である。 第1変形例を説明するための図である。 第2変形例を説明するための図である。 第2変形例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、車両100のオイル供給構造110の構成を示す第1の図である。図1には、オイル供給構造110の断面図を示す。図1中、上下方向は、車両100の車幅方向(例えば、水平方向)である。図1中、左側が車両100の前方側、右側が車両100の後方側である。
図1に示すように、オイル供給構造110では、ケーシング112内に主油室112a、副油室112bが形成される。副油室112bは、主油室112aに対して連続して形成される。主油室112aには、リアデファレンシャルギヤ114が配される。副油室112bには、ピニオンギヤシャフト116(出力軸)が配される。副油室112bは、ピニオンギヤシャフト116の軸方向に主油室112aよりも長く延在する。
副油室112bには、複数の軸受118a、118b、118cが配される。複数の軸受118a、118b、118cは、ピニオンギヤシャフト116の軸方向に互いに離隔している。軸受118aは、軸受118bよりも主油室112aから離隔する。軸受118bは、軸受118cよりも主油室112aから離隔する。ピニオンギヤシャフト116は、複数の軸受118a、118b、118cに回転自在に軸支される。ピニオンギヤシャフト116の端部116aは、主油室112a側に突出する。ピニオンギヤシャフト116の端部116aには、ドライブピニオンギヤ120が設けられる。
リアデファレンシャルギヤ114は、リングギヤ114a(ギヤ)、デフケース114b、ピニオンシャフト114c、一対のピニオンギヤ114d、一対のサイドギヤ114eを有する。リングギヤ114aは、ドライブピニオンギヤ120と噛み合う。リングギヤ114aは、デフケース114bに取り付けられる。ドライブピニオンギヤ120が回転すると、リングギヤ114aが回転する。ドライブピニオンギヤ120の回転軸とリングギヤ114aの回転軸は直交する。デフケース114bは、ドライブピニオンギヤ120と一体回転する。
デフケース114bは、ケーシング112に回転自在に支持される。デフケース114bは、ピニオンシャフト114c、一対のピニオンギヤ114d、一対のサイドギヤ114eを収容する。
ピニオンシャフト114cは、デフケース114bに支持される。ピニオンシャフト114cの中心軸は、デフケース114bの回転軸に対して直交する。ピニオンシャフト114cは、デフケース114bと一体回転する。一対のピニオンギヤ114dは、ピニオンシャフト114cに対して回転自在に支持される。一対のピニオンギヤ114dは、互いに向かい合ってピニオンシャフト114cに取り付けられる。
一対のピニオンギヤ114dは、一対のサイドギヤ114eと噛み合っている。一対のサイドギヤ114eは、デフケース114bに回転自在に支持される。一対のサイドギヤ114eには、それぞれ、リアドライブシャフト122、124が連結される。
車両100の駆動源(エンジン、モータなど)から出力された駆動力は、不図示のトランスミッション、プロペラシャフトなどを介してピニオンギヤシャフト116に伝達される。ピニオンギヤシャフト116に伝達された駆動力は、リアデファレンシャルギヤ114、リアドライブシャフト122、124を介して後輪に伝達される。
リアデファレンシャルギヤ114は、リアドライブシャフト122と、リアドライブシャフト124との差回転を吸収する。また、リアデファレンシャルギヤ114は、ピニオンギヤシャフト116から入力される駆動力を調整し、左右のリアドライブシャフト122、124に伝達(分配)する。
図2は、車両100のオイル供給構造110の構成を示す第2の図である。図2には、図1の断面に対して直交し、ピニオンギヤシャフト116の回転軸を含む面による断面図を示す。図2中、上下方向は、車両100の高さ方向(例えば、鉛直方向)である。図2中、左側が車両100の前方側、右側が車両100の後方側である。
主油室112aには、オイルが貯留されている。図2において、オイルの液面Fを一点鎖線で示す。リングギヤ114aの一部は、オイルの液面Fよりも鉛直下方に位置し、オイルに浸されている。車両100の走行中、リングギヤ114aが回転すると、オイルは、リングギヤ114aに掻き揚げられて、ケーシング112内に飛散する。これにより、リアデファレンシャルギヤ114の各部が潤滑される。
ケーシング112には、主油室112aの一部と、副油室112bの一部を、鉛直方向の上下に区分けする隔壁部112cが形成される。隔壁部112cは、ピニオンギヤシャフト116の回転軸方向に延在する。隔壁部112cは、2つの軸受118b、118cの鉛直上方に位置する。主油室112aは、隔壁部112cの鉛直上方において、軸受118bよりも軸受118a側まで延在する。
隔壁部112cには、貫通孔112d、112eが形成される。貫通孔112d、112eは、隔壁部112cを、例えば、鉛直方向(ピニオンギヤシャフト116の径方向)に貫通する。貫通孔112dは、貫通孔112eよりもリングギヤ114a側に位置する。貫通孔112dは、副油室112bのうち、軸受118b、118cの間に開口する。貫通孔112eは、副油室112bのうち、軸受118a、118bの間に開口する。
リングギヤ114aに掻き揚げられたオイルの一部は、図2中、二点鎖線の矢印で示すように、主油室112aのうち、隔壁部112cの鉛直上方の空間に飛散し、貫通孔112d、112eを通って副油室112bに供給される。オイルは、ピニオンギヤシャフト116の回転により副油室112b内を飛散し、軸受118a、118b、118cを潤滑する。このように、リングギヤ114aは、オイルを主油室112aから副油室112bに送出する送出部として機能する。
また、図1、図2に示すように、ケーシング112には、戻り油路112fが形成されている。戻り油路112fは、主油室112aと副油室112bとの連続部分から離隔して形成される。戻り油路112fは、第1開口部112g、第2開口部112hを有する。第1開口部112gは、主油室112aのうち、車両100の前方側に開口する。第2開口部112hは、副油室112bのうち、軸受118aと、軸受118bとの間に開口する。戻り油路112fは、主油室112aと副油室112bとを連通する。副油室112bのオイルは、戻り油路112fを通って主油室112aに還流する。
戻り油路112fは、例えば、図1に示すように、副油室112b(ピニオンギヤシャフト116)に対して、車幅方向(水平方向)に位置する。ただし、戻り油路112fは、副油室112bに対して、鉛直下側に位置してもよい。
また、戻り油路112fは、車両100の前方から後方に向かうに従って、鉛直下方となる向きに傾斜している。副油室112bのオイルは、自重により戻り油路112fを通って主油室112aに還流する。
ところで、オイル供給構造110は、傾斜することがある。車両100の登坂時では、オイル供給構造110は、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きの傾斜となる。そうすると、車両100が水平であるときよりも、副油室112bから主油室112aにオイルが流れ込み、副油室112bのオイルが不足してしまうおそれがある。
図3は、戻り油路112fのうち、主油室112a側の第1開口部112g近傍を示す図である。図3に示すように、オイル供給構造110は、弁体130、および、弾性ばね140(付勢部)を含む。弁体130は、蓋部材132、および、フロート134を含む。
第1開口部112gは、ケーシング112のうち、例えば、平面に開口する。蓋部材132は、例えば、板形状であり、第1開口部112gに対向する。フロート134は、例えば、球体形状である。フロート134は、例えば、発泡スチロールなどで構成される。弁体130の比重は、オイルの比重(密度)よりも小さい。フロート134は、蓋部材132に固定され、蓋部材132とフロート134は、一体となっている。
弾性ばね140は、例えば、捩りばね(トーションばね)で構成される。弾性ばね140の一端は、ケーシング112のうち、第1開口部112gよりも鉛直上方の部位に固定される。弾性ばね140の他端は、蓋部材132の一端側に固定される。
弾性ばね140は、図3中、矢印で示すように、弾性ばね140を回転軸として蓋部材132を第1開口部112gに近接させる向きに、蓋部材132に付勢(押圧)する。また、車両100が水平であるとき、フロート134の一部は、オイルの液面Fよりも鉛直下方に進入している。そのため、フロート134の浮力により、弁体130には、第1開口部112gから離隔する方向の力が作用する。その結果、図3に示すように、第1開口部112gが開いた状態となる。
図4は、第1開口部112gが閉じた状態を説明するための図である。ここでは、車両100の登坂に伴い、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したものとする。
主油室112aのオイルが、主油室112aのうち、第1開口部112gから離隔した車両100の後方側に移動する。その結果、図4に示すように、傾斜に伴って主油室112aのオイルの液面Fが第1開口部112gよりも鉛直下方に移動する。すなわち、第1開口部112gは、主油室112aのオイルの液面Fよりも鉛直上方に位置する。
フロート134のうち、オイルの液面Fに進入している体積が、図3に示す状態よりも小さくなり、フロート134に作用する浮力が小さくなる。そのため、蓋部材132は、弾性ばね140の弾性力により、第1開口部112g側に近接移動し、第1開口部112gに当接する。
その結果、戻り油路112fが閉じられて、副油室112bから主油室112aに還流するオイルの量が抑制される。こうして、副油室112bにオイルが貯留され、副油室112bのオイルが不足することを抑制可能となる。
また、副油室112bおよび戻り油路112fのオイルの量が閾値を超えると、弁体130(蓋部材132)に作用するオイルの重量は、弾性ばね140の弾性力よりも大きくなる。そのため、蓋部材132は、第1開口部112gから離隔する。すなわち、第1開口部112gが開いた状態となる。副油室112bのオイルは、再び、戻り油路112fから主油室112aに還流するようになる。
このように、弾性ばね140の弾性係数、および、弁体130(フロート134)の浮力のバランス調整がなされている。そのため、副油室112bにオイルが貯留され過ぎて、主油室112aのオイルが不足するといった事態の発生が抑制される。
図5、図6は、第1変形例を説明するための図である。図5には、第1開口部112gが開いた状態が示され、図6には、第1開口部112gが閉じた状態が示される。図5、図6に示すように、第1変形例では、弁体230として、蓋部材132が設けられていない。弁体230は、フロートで構成される。弁体230は、例えば、球体形状であり、例えば、発泡スチロールなどで構成される。弁体230の比重(密度)は、オイルの比重よりも小さい。弁体230は、第1開口部112gに対向する。
弾性ばね240(付勢部)は、引張ばねで構成される。弾性ばね240の一端は、ケーシング112のうち、戻り油路112fの内部に固定される。弾性ばね240の他端は、弁体230に固定される。弾性ばね240は、弁体230を第1開口部112gに近接させる向きに、弁体230に付勢(引張)する。
図5に示すように、また、車両100が水平であるとき、弁体230の一部は、オイルの液面Fよりも鉛直下方に進入している。そのため、弁体230には、第1開口部112gから離隔する方向の浮力が作用する。その結果、第1開口部112gが開いた状態となる。
図6に示すように、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜する。傾斜に伴って主油室112aのオイルの液面Fが第1開口部112gよりも鉛直下方に移動する。そうすると、弁体230に作用する浮力が小さくなるため、弁体230は、弾性ばね240の弾性力により、第1開口部112gに当接する。
ケーシング112のうち、第1開口部112gが開口する面は、弁体230の形状に合わせて湾曲している。そのため、弁体230が第1開口部112gに当接したとき、弁体230と第1開口部112gとの間に隙間が生じ難い。
こうして、副油室112bにオイルが貯留され易くなり、副油室112bのオイルが不足することを抑制可能となる。また、副油室112bおよび戻り油路112fのオイルの量が閾値を超えると、弁体230に作用するオイルの重量は、弾性ばね240の弾性力よりも大きくなる。そのため、弁体230は、第1開口部112gから離隔する。このように、弾性ばね240の弾性係数、および、弁体230の浮力のバランス調整がなされている。そのため、副油室112bにオイルが貯留され過ぎて、主油室112aのオイルが不足するといった事態の発生が抑制される。
図7、図8は、第2変形例を説明するための図である。図7には、第1開口部112gが開いた状態が示され、図8には、第1開口部112gが閉じた状態が示される。図7、図8に示すように、第2変形例では、第1変形例と同様の弁体230、弾性ばね240が設けられる。
弾性ばね240の一端は、ケーシング112に固定される。弾性ばね240の他端は、引張部材342の一端に固定される。引張部材342は、例えば、弦(糸、紐)状の部材である。引張部材342の他端は、ケーシング112に固定される。引張部材342は、弁体230に張架される。弾性ばね240(引張部材342)は、弁体230を第1開口部112gに近接させる向きに、弁体230を付勢(引張)する。
図7に示すように、また、車両100が水平であるとき、弁体230の一部は、オイルの液面Fよりも鉛直下方に進入している。そのため、弁体230には、第1開口部112gから離隔する方向の浮力が作用する。その結果、第1開口部112gが開いた状態となる。
図8に示すように、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜する。傾斜に伴って主油室112aのオイルの液面Fが第1開口部112gよりも鉛直下方に移動する。弁体230に作用する浮力が小さくなるため、弁体230は、弾性ばね240の弾性力により、第1開口部112gに当接する。
第1変形例と同様、ケーシング112のうち、第1開口部112gが開口する面は、弁体230の形状に合わせて湾曲している。そのため、弁体230が第1開口部112gに当接したとき、弁体230と第1開口部112gとの間に隙間が生じ難い。
こうして、副油室112bにオイルが貯留され易くなり、副油室112bのオイルが不足することを抑制可能となる。また、副油室112bおよび戻り油路112fのオイルの量が閾値を超えると、弁体230に作用するオイルの重量は、弾性ばね240の弾性力よりも大きくなる。そのため、弁体230は、第1開口部112gから離隔する。このように、弾性ばね240の弾性係数、および、弁体230の浮力のバランス調整がなされている。そのため、副油室112bにオイルが貯留され過ぎて、主油室112aのオイルが不足するといった事態の発生が抑制される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態および変形例では、リアデファレンシャルギヤ114の潤滑に用いられるオイル供給構造110について説明した。しかし、オイル供給構造110は、フロントデファレンシャルギヤの潤滑に用いられてもよい。また、オイル供給構造110は、車両100の他の部材の潤滑または冷却に用いられてもよい。この場合、送出部として機能する部材は、ギヤに限らずポンプなどであってもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、第1開口部112gは、主油室112aのオイルの液面Fよりも鉛直上方に位置する場合について説明した。しかし、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、第1開口部112gは、主油室112aのオイルの液面Fと同じ高さに位置してもよいし、オイルの液面Fよりも鉛直下方に位置してもよい。いずれにしても、弁体130の浮力変化により、第1開口部112gが開閉すればよい。ただし、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、第1開口部112gは、主油室112aのオイルの液面Fよりも鉛直上方に位置する場合、弁体130、230に作用する浮力の変化が大きく、第1開口部112gの開閉がより確実に行われる。
また、上述した実施形態および変形例では、弁体130、230は、副油室112bおよび戻り油路112fのオイルの量が閾値を超えると、オイルの自重により第1開口部112gから離隔する場合について説明した。ただし、弁体130、230は、副油室112bおよび戻り油路112fのオイルの量にかかわらず、第1開口部112gに当接していてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、副油室112bが主油室112aよりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、弁体130、230が第1開口部112gに当接して第1開口部112gが閉じられる場合について説明した。しかし、弁体130、230は、傾斜前よりも第1開口部112gに近接すれば、第1開口部112gが完全に閉じられなくてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、弁体130、230が球体形状、蓋部材132が板形状である場合について説明した。しかし、弁体130、230、蓋部材132の形状は、これらに限定されない。
上述した実施形態および変形例では、付勢部として弾性ばね140、240を例に挙げて説明した。しかし、付勢部は、弁体130、230を第1開口部112g側に付勢すればよく、弾性ばねに限られない。
本発明は、車両のオイル供給構造に利用できる。
100 車両
110 オイル供給構造
112a 主油室
112b 副油室
112f 戻り油路
112g 第1開口部
112h 第2開口部
114a リングギヤ(ギヤ)
116 ピニオンギヤシャフト(出力軸)
118a、118b、118c 軸受
130、230 弁体
140、240 弾性ばね(付勢部)
F 液面

Claims (4)

  1. 主油室と、
    前記主油室に対して連続する副油室と、
    前記主油室のオイルを前記副油室に送出する送出部と、
    前記主油室に開口する第1開口部、および、前記副油室に開口する第2開口部を有し、前記副油室のオイルを前記主油室に還流させる戻り油路と、
    前記主油室において前記第1開口部に対向して配され、前記オイルよりも比重が小さい弁体と、
    前記弁体を前記第1開口部側に付勢する付勢部と、
    を備える車両のオイル供給構造。
  2. 前記副油室が前記主油室よりも鉛直上方に位置する向きに所定角度分だけ傾斜したとき、前記第1開口部は、前記主油室のオイルの液面よりも鉛直上方に位置する請求項1に記載の車両のオイル供給構造。
  3. 前記弁体は、前記副油室および前記戻り油路のオイルの量が閾値を超えると、前記オイルの自重により前記第1開口部から離隔する請求項1または2に記載の車両のオイル供給構造。
  4. 前記主油室に設けられ、前記送出部を構成するギヤと、
    前記副油室に設けられ、前記ギヤに連結された出力軸を軸支する軸受と、
    を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の車両のオイル供給構造。
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