JP5018566B2 - 動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の動力伝達装置に適用される潤滑構造に関する。
車両の動力伝達装置として、入力軸の下方にカウンタ軸及びデフ軸が配置され、入力軸の回転がカウンタ軸を介してデフ軸に伝達される装置が知られている(例えば特許文献1参照)。その他に、本願発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開2002−274201号公報 特開平9−226394号公報 実開昭61−184159号公報
上述した動力伝達装置では、デフ軸上のギヤにてケース内の潤滑油を掻き上げて潤滑が行われる。しかしながら、デフ軸及びカウンタ軸の回転方向が互いに反対方向に設定されていると、カウンタ軸上のギヤがデフ軸上のギヤとは反対方向に潤滑油を掻き出す。その結果、デフ軸上のギヤの周囲に十分な量の潤滑油が供給されないことがある。一方、カウンタ軸上のギヤの影響を抑えるべくケース内の潤滑油の量を増加させた場合には、デフ軸上のギヤの周囲に過剰な量の潤滑油が滞留し、撹拌損失が増加するおそれがある。
そこで、本発明は、潤滑油を掻き上げるデフ軸上のギヤの周囲に適正な量の潤滑油を供給することが可能な動力伝達装置の潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置の潤滑構造は、ケース内にて入力軸の下方にカウンタ軸が、該カウンタ軸の側方にデフ軸がそれぞれ配置され、前記カウンタ軸及び前記デフ軸の回転方向が各軸の回転中心よりも下方の領域で互いに遠ざかるように設定された動力伝達装置に適用され、前記デフ軸上のギヤにより潤滑油を掻き上げて前記ケースの内部を潤滑する動力伝達装置の潤滑構造において、前記ケース内には、前記デフ軸上のギヤを収容するデフ室と、前記カウンタ軸上のギヤを収容するカウンタ室と、前記ケース内で落下した潤滑油を蓄えるオイル溜りとが設けられ、前記デフ室と前記カウンタ室との間の動的オイルレベルに差が生じるように、前記デフ室と前記カウンタ室とが前記ケースの仕切壁にて区分され、前記オイル溜りと前記デフ室との間が、絞り作用を有する連絡路にて接続され、前記仕切壁には、前記カウンタ軸上のギヤの回転方向前方に延ばされた延長部が設けられ、前記オイル溜りは、前記延長部を挟んで前記カウンタ室の反対側に位置して、前記カウンタ軸上のギヤにより前記カウンタ室から掻き出された潤滑油を回収する回収室を含んでおり、前記オイル溜りは、前記ケース内の隔壁によって前記回収室と区分されつつ前記隔壁を貫く接続路を介して前記回収室と接続された保持室をさらに含んでおり、前記ケースが少なくとも3つのケース部品を前記入力軸の軸線方向に組み合わせた組立体構造であり、前記デフ室、前記カウンタ室及び前記回収室が互いに隣接する2つのケース部品間に挟まれた領域に設けられ、前記2つのケース部品のうちいずれか一方のケース部品とさらに他のケース部品との間に前記隔壁が設けられ、該隔壁を挟んで前記一方のケース部品の反対側に前記保持室が設けられているものである(請求項1)。
本発明の潤滑構造によれば、カウンタ軸上のギヤがカウンタ室からデフ室と反対方向に潤滑油を掻き出しても、仕切壁によってデフ室からカウンタ室への潤滑油の流出が阻止される。従って、両室の動的オイルレベル、すなわち、動力伝達装置の作動時におけるデフ室及びカウンタ室のそれぞれのオイルレベルを差別化することができる。そして、連絡路の絞り作用を適正化することにより、オイル溜りからデフ室に過不足ない量の潤滑油を供給することができる。それにより、潤滑油の掻き上げ量の不足を防止しつつ、デフ軸上のギヤによる潤滑油の撹拌損失も低減することができる。
また、本発明の潤滑構造によれば、カウンタ軸上のギヤにてカウンタ室から掻き出された潤滑油を回収室にて回収し、デフ室に供給されるべき潤滑油として蓄えることができる。
さらに本発明の潤滑構造によれば、回収室に加えて保持室も、潤滑油を蓄えるための区画として利用することができる。接続路の断面積を調整することにより、回収室の動的オイルレベルと保持室の動的オイルレベルとを適宜に設定することができる。そして、本発明の潤滑構造によれば、ケース部品の隔壁に対して一方の側にデフ室、カウンタ室及び回収室が配置され、その隔壁を挟んで反対側に保持室が位置するようになる。これにより、カウンタ室から掻き出された潤滑油を回収室にて容易に回収しつつ、回収室と保持室とをケース部品の隔壁で明瞭に区画することができる。
本発明の潤滑構造の一形態において、回収室と前記デフ室とが前記連絡路にて接続されてもよい(請求項2)。この形態によれば、回収室からデフ室に潤滑油が供給され、それに伴って保持室から接続路を介して回収室へと潤滑油が流れる。従って、接続路の絞り作用を適正化することにより、回収室の動的オイルレベルをデフ室への潤滑油の供給不足が生じない程度に設定し、余剰の潤滑油を保持室へと蓄えておくことができる。これにより、カウンタ室と回収室とを区分する仕切壁の延長部を過度に延ばす必要がなくなり、カウンタ室の動的オイルレベルを低下させてカウンタ軸上のギヤの撹拌損失を低減することができる。
回収室とデフ室とを連絡路で接続する場合、前記回収室の動的オイルレベルよりも前記保持室の動的オイルレベルが高くなるように前記接続路に絞り作用が付されてもよい(請求項3)。これにより、保持室に十分な量の潤滑油を蓄えることができる。
さらに、前記潤滑油を汲み上げるオイルポンプを備える場合においては、前記オイルポンプの吸込部が前記保持室内に設けられてもよい(請求項4)。保持室に十分な量の潤滑油を蓄えておくことにより、オイルポンプのエアの吸い込みを防止することができる。
回収室とデフ室とを結ぶ連絡路は、前記仕切壁の下側を経由して前記回収室と前記デフ室とを接続するように設けられてもよい(請求項5)。この場合には、ケースの一部である仕切壁を利用してカウンタ室と連絡路とを区分しているので、連絡路を比較的容易に設けることができる。
本発明の潤滑構造の一形態において、前記保持室と前記デフ室とが前記連絡路にて接続されてもよい(請求項6)。この形態によれば、保持室からデフ室に潤滑油が供給され、それに伴って回収室から接続路を介して保持室へと潤滑油が流れる。従って、保持室に必要十分な量の潤滑油を蓄えるための予備室として回収室を機能させることができる。
上記の形態において、前記潤滑油を汲み上げるオイルポンプをさらに備える場合には、前記オイルポンプの吸込部が前記保持室又は前記回収室のいずれかの内部に設けられてもよい(請求項7)。いずれの場合でもオイルポンプのエアの吸い込みを防止することができる。
本発明の潤滑構造の一形態においては、前記デフ軸上のギヤの外周と前記カウンタ軸上のギヤの外周と前記ケースの底部とによって囲まれたスペースに前記連絡路が開口し、かつ前記スペースには磁石が設けられてもよい(請求項8)。この形態によれば、オイル溜りから連絡路を介してデフ室に流れる潤滑油中の異物を磁石にて吸着することができる。上述したスペースは、連絡路を介して比較的大流量の潤滑油が流れる場所であるため、そこに磁石を設けることにより異物を捕捉し易い。しかも、スペースを有効活用して、ケースを下方に拡張せずに磁石を配置することができる。動力伝達装置が車両の下部に配置される場合においては、ケースの下方への突出を抑えることにより、車両の最低地上高を確保することができる。
本発明の潤滑構造の一形態においては、前記デフ軸上のギヤにて掻き上げられた潤滑油を受けるオイルキャッチタンクをさらに備え、前記オイルキャッチタンクから落下した潤滑油が前記ケース内を潤滑して前記オイル溜りに回収されるようにしてもよい(請求項9)。この形態によれば、オイルキャッチタンクから落下した潤滑油をオイル溜りに蓄えつつ、デフ室に適切な量の潤滑油をオイル溜りから供給することができる。
以上に説明したように、本発明の潤滑構造によれば、ケース内のデフ室とカウンタ室との間に仕切壁が設けられているので、カウンタ軸上のギヤがカウンタ室から潤滑油を掻き出しても、デフ室からカウンタ室へと潤滑油が流出するおそれがない。連絡路の絞り作用を適正化することにより、オイル溜りからデフ室に過不足なく潤滑油を供給することができる。それにより、潤滑油の掻き上げ量の不足を防止しつつ、デフ軸上のギヤによる潤滑油の撹拌損失も低減することができる。
[第1の形態]
図1は本発明の第1の形態に係る潤滑構造が適用された車両用の動力伝達装置の内部構造を示す断面図、図2はその動力伝達装置のカウンタ軸線に沿った断面図である。なお、図中の上下方向は、車両に搭載された状態における上下方向に一致する。以下では、潤滑構造に先立って、動力伝達装置の概略構成について説明する。
図1及び図2に示すように、動力伝達装置1は、ケース2と、そのケース2内に配置された入力軸3、MG軸4、デフ軸5及びカウンタ軸6とを備えている。入力軸3は、例えば車両に動力源として搭載された内燃機関(以下、エンジンと略称する。)の出力軸と同軸に連結される。MG軸4は、エンジン出力の不足分を補うトルクを発生し、あるいはエンジン出力の余剰分で発電を行うモータジェネレータMG1の入出力軸である。入力軸3上には、他の一つのモータジェネレータMG2が配置されている。入力軸3とMG軸4との間では、ギヤ10、11を介してトルクが伝達される。入力軸3の回転は、その入力軸3上のギヤ10からカウンタ軸6上のカウンタギヤ12に伝達され、さらに、カウンタ軸6の中間ギヤ13からデフ軸5上のデフリングギヤ14に伝達される。デフ軸5の回転は、不図示のデファレンシャル装置を介して車両の駆動輪へと伝達される。
各軸3〜6の配置は次の通りである。入力軸3を基準として、MG軸4はその斜め上方に、カウンタ軸6は斜め下方に配置されている。デフ軸5はカウンタ軸6の側方に配置されている。カウンタ軸6は、入力軸3の回転中心C3とデフ軸5の回転中心C5とを結ぶ仮想線L1よりも下方に位置している。各軸3〜6の回転方向は図中に矢印A3〜A6で示した通りである。デフ軸5とカウンタ軸6のそれぞれは、それらの回転中心C5、C6よりも下方の領域において互いに遠ざかる方向に回転する。つまり、デフ軸5は回転中心C5の下方において図1の左方向に回転し、カウンタ軸6は回転中心C6の下方において図1の右方向に回転する。なお、図示の回転方向は車両の前進時のものである。
図2から明らかなように、ケース2は、第1のケース部品21、第2のケース部品22及び第3のケース部品23を、入力軸3の軸線方向において境界B1、B2で組み合わせた組立体構造である。第1のケース部品21の一端面(図2の右端面)21aはエンジンと接合され、その内部には、エンジン出力軸(クランク軸)と入力軸3との間に介在すべき捩りダンパ24等の構成要素が収容される。入力軸3と同軸に配置されるべきモータジェネレータMG2(図1参照)も第1のケース部品21内に配置される。第1のケース部品21と第2のケース部品22との間には、上述したギヤ10、カウンタギヤ12、中間ギヤ13及びデフリングギヤ14が収容される。図2では、カウンタ軸6、カウンタギヤ12及び中間ギヤ13が示されており、カウンタ軸6の両端はベアリング15A、15Bにて回転自在に支持されている。
図3は、第2のケース部品22を第1のケース部品21に対する接合面側から見た状態を示す斜視図、図4は第2のケース部品22を第3のケース部品23に対する接合面側から見た状態を示す斜視図、図5は第3のケース部品23を第2のケース部品22に対する接合面側から見た状態を示す斜視図である。但し、これらの図では、図1と比較してケース部品の一部が簡略化されて描かれている。以下では、第2のケース部品22において、第1のケース部品21と接合される側(つまり、図3に示された側)を表面側とし、第3のケース部品23と接合される側(つまり、図4に示された側)を裏面側と呼ぶ。
図3に示すように、第2のケース部品22には、ケース2の内部を仕切る隔壁25が設けられている。隔壁25の表面側には、MG軸4を通すためのMG軸孔26と、デフ軸5を通すためのデフ軸孔27と、カウンタ軸6の軸端部のベアリング15A(図2参照)を取り付けるための軸取付部28とが設けられている。軸取付部28は隔壁25を貫通していない。一方、図4に示したように、第2のケース部品22の裏面側には、モータジェネレータを収容するためのMG室29が設けられている。なお、入力軸3は第1のケース部品21の隔壁30(図2参照)を貫いて第2のケース部品22の内部に差し込まれているが、その先端は隔壁25までは達していない。このため、第2のケース部品22には、入力軸3を通すための貫通孔や入力軸3を取り付けるための軸取付部が存在しない。図5に示すように、第3のケース部品23は第2のケース部品22の裏面側を密閉する蓋体としての形状を有し、その内面側にはMG軸4を取り付けるための軸取付部23aが設けられている。軸取付部23aは第3のケース部品23を貫通していない。
次に、動力伝達装置1の潤滑構造について説明する。図1及び図3に示したように、第2のケース部品22の表面側の上部には、オイルキャッチタンク31が一体に形成されている。ケース2の内部、より具体的には第1のケース部品21の隔壁30と第2のケース部品22の隔壁25とに挟まれた領域には、デフリングギヤ14を収容するデフ室32と、カウンタギヤ12を収容するカウンタ室33とが設けられている。第2のケース部品22の表面側には、カウンタギヤ12の下部の外周に沿って延びるようにして、仕切壁としてのリブ34が設けられている。図2から明らかなように、ケース2の組立状態において、リブ34の先端は第1のケース部品21の隔壁30に突き当てられる。そのリブ34によりデフ室32とカウンタ室33とはそれぞれの動的オイルレベルLv1、Lv2に差が生じるように区分されている。動的オイルレベルは、動力伝達装置1が作動しているときの潤滑油の液面である。ちなみに、動力伝達装置1の停止時における静的オイルレベルLv0はリブ34よりも十分に上方に位置している。
デフ室32の内周面は、デフリングギヤ14の外周に沿って円弧状に湾曲した形状に形成されている。図1に矢印S1で示すように、デフ室32に溜った潤滑油は、デフリングギヤ14の回転に伴って掻き上げられてオイルキャッチタンク31に送られる。オイルキャッチタンク31からは、ケース2内の潤滑箇所に向かって適宜の流量で潤滑油が滴下される。潤滑箇所としては、ギヤ10〜14の噛み合い部等がある。オイルキャッチタンク31に溜められた潤滑油の一部は隔壁25の裏面側に導かれてMG室29内の潤滑に使用される。
リブ34は、カウンタギヤ12の回転方向前方(デフ室32の反対方向)に延ばされた延長部34aを有している。リブ34上に溜った潤滑油はカウンタギヤ12で延長部34aに向かって掻き出される。延長部34aを挟んでカウンタ室33の反対側の位置には、オイル溜りの一部として機能する回収室36が設けられている。回収室36は、オイルキャッチタンク31から落下した潤滑油の一部を回収するとともに、カウンタギヤ12によって矢印S2方向に掻き出された潤滑油を回収する区画として機能する。図2に示すように、第2のケース部品22と第3のケース部品23との間、すなわちMG室29の下部には、保持室としてのストレーナ室37が設けられている。ストレーナ室37は、MG室29の潤滑に使用された潤滑油を回収する区画として機能する。
図1、図3及び図4に示すように、隔壁25にはこれを貫く接続路38が形成されている。その接続路38を介してストレーナ室37と回収室36とは相互に接続されている。これにより、回収室36とストレーナ室37とが、潤滑油を蓄えるオイル溜り39として機能する(図6参照)。接続路38の断面積は、ストレーナ室37の動的オイルレベルLv4を回収室36の動的オイルレベルLv3よりも高く維持する絞り作用が生じるように調整されている。さらに、回収室36とデフ室32とは、リブ34の下方に設けられた連絡路40を介して接続されている。連絡路40は、リブ34とケース部品21、22の隔壁30、25とケース部品22の底部22aとによって囲まれるようにして形成される。このように、ケース部品21、22を使って連絡路40が構成されているので、部品の追加や機械加工を必要とすることなく連絡路40を設けることができる。
連絡路40の断面積は、回収室36の動的オイルレベルLv3をデフ室32の動的オイルレベルLv1よりも高く維持する絞り作用が生じるように調整されている。図1に矢印Fで示したように、回収室36に溜められた潤滑油は連絡路40を介してデフ室32に供給される。さらに、ストレーナ室37には、オイルポンプ(図1及び図2では図示略)の吸込部を構成するストレーナ43が配置されている。
図1に示したように、連絡路40は、デフリングギヤ14とカウンタギヤ12と第2のケース部品22の底部22aとによって囲まれた概略三角形状のスペースSPに開口している。第2のケース部品22の底部22aには、連絡路40のデフ室32側の開口部に隣接するようにして磁石室44が形成されている。磁石室44には永久磁石45が収容されている。磁石45は、回収室36から連絡路40を介してデフ室32に流れる潤滑油中の異物を吸着するために設けられている。スペースSPは、連絡路40を介して比較的大流量の潤滑油が流れる場所であるため、そこに磁石45を設けることにより異物を捕捉し易い。しかも、スペースSPを有効活用して、ケース2を下方に拡張せずに磁石45を配置することができる。動力伝達装置1は車両の下部に配置されることが通例であるため、ケース2の下方への突出を抑えることにより、車両の最低地上高を確保する上で有利である。
図6は、本形態の潤滑構造を模式化して示した図であり、上述した図1〜図5に対応する構成要素には同一の参照符号が付されている。なお、図1〜図5に示したギヤ10、11等の潤滑箇所は参照符号46を付してまとめて示している。また、図6では、ストレーナ43から潤滑油を吸い込むポンプ42が示されている。図6に破線で示したように、潤滑油は、デフ室32からオイルキャッチタンク31に掻き上げられてその内部に一時的に蓄えられる。オイルキャッチタンク31からは、潤滑箇所46、モータジェネレータMG1、MG2に向かって潤滑油が適宜の流量で落下する。潤滑箇所46に供給された潤滑油はデフ室32、カウンタ室33及び回収室36に落下する。モータジェネレータMG1に供給された潤滑油は回収室36に落下し、モータジェネレータMG2に供給された潤滑油はストレーナ室37に落下する。回収室36に溜められた潤滑油は連絡路40を介してデフ室32に供給される。その供給作用に伴って、ストレーナ室37から接続路38を介して回収室36に潤滑油が流れる。
本形態の潤滑構造においては、連絡路40の絞り作用により、デフ室32の動的オイルレベルLv1を回収室36の動的オイルレベルLv3よりも低く制限しているので、回収室36からデフ室32に過不足ない量の潤滑油を供給することができる。それにより、デフリングギヤ14で掻き上げられる潤滑油量の不足による潤滑不良を防止しつつ、デフリングギヤ14による撹拌損失を低減することができる。また、接続路38の絞り作用により、回収室36の動的オイルレベルLv3よりもストレーナ室37の動的オイルレベルLv4が高く維持されるため、ストレーナ室37に十分な量の潤滑油を蓄えて、オイルポンプ42のエアの吸い込みを防止することができる。しかも、回収室36の動的オイルレベルLv3がストレーナ室37の動的オイルレベルLv4よりも低く維持されることにより、回収室36からカウンタ室33へ潤滑油が逆流し難くなる。そのため、リブ34の延長部34aの高さを抑え、それにより、カウンタ室33の動的オイルレベルLv2をなるべく低く設定して、カウンタギヤ12による撹拌損失も抑えることができる。冷間時には潤滑油の粘性が高く、接続路38及び連絡路40のそれぞれの絞り作用が相対的に大きくなってデフ室32に潤滑油がさらに戻り難くなる。そのため、冷間時のデフリングギヤ14の撹拌損失をさらに抑えて動力伝達装置1の伝達効率を高めることができる。
[第2の形態]
次に、図7〜図10を参照して本発明の第2の形態に係る潤滑構造を説明する。なお、本形態の潤滑構造は第1の形態の一部を変更したものであり、それが適用される動力伝達装置は図1及び図2で示したものと同一構成である。よって、図7〜図10において、第1の形態と同様の部分については図1〜図6と同一の参照符号を付して説明を省略する。図7は図1に、図8は図3に、図9は図4に、図10は図6にそれぞれ対応しており、それらの図中において、第1の形態からの変更部分には第1の形態にて対応する構成要素の参照符号に添え字Aを付して示している。図2及び図5に関しては、変更部分が現れないのでこれらを流用する。但し、図7〜図10中で添え字Aが付された構成要素については、図2中の対応する構成要素の参照符号に添え字Aを付して流用するものとする。
本形態では、ケース2Aを構成する第2のケース部品22Aのリブ34と底部22aとの間にリブ50が設けられることにより、デフ室32と回収室36との間が閉じられている。これに代えて、第2のケース部品22Aには、ストレーナ室37とデフ室32とを接続するように隔壁25を貫く連絡路40Aが設けられている。連絡路40Aの断面積は、ストレーナ室37の動的オイルレベルLv4をデフ室32の動的オイルレベルLv1よりも高く維持する絞り作用が生じるように調整されている。連絡路40Aは第1の形態と同様にスペースSPに開口している。また、回収室36とストレーナ室37とを接続する接続路38Aの断面積は、回収室36の動的オイルレベルLv3とストレーナ室37の動的オイルレベルLv4とが略等しくなるように、第1の形態の接続路38のそれよりも大きく設定されている。これに伴って、リブ34の延長部34aは第1の形態のそれと比してカウンタギヤ12の回転方向前方に幾らか長く延ばされている。
次に、図10を参照して、第2の形態における潤滑油の流れについて説明する。図10に破線で示したように、本形態においても、デフ室32からオイルキャッチタンク31に掻き上げられた潤滑油が、そのオイルキャッチタンク31から潤滑箇所46、モータジェネレータMG1、MG2に向かって適宜の流量で落下し、潤滑箇所46に供給された潤滑油がデフ室32、カウンタ室33及び回収室36に落下する。モータジェネレータMG1に供給された潤滑油は回収室36に落下し、モータジェネレータMG2に供給された潤滑油はストレーナ室37に落下する。ストレーナ室37に溜められた潤滑油は連絡路40Aを介してデフ室32に供給され、その供給作用に伴って、回収室36から接続路38を介してストレーナ室37に潤滑油が流れる。
本形態によれば、オイル溜り39の一部であるストレーナ室37から連絡路40Aを介してデフ室32に潤滑油を供給することにより、デフ室32に過不足ない量の潤滑油を供給し、それにより、デフリングギヤ14で掻き上げられる潤滑油量の不足による潤滑不良を防止しつつ、デフリングギヤ14による撹拌損失を低減することができる。冷間時には潤滑油の粘性が高く、連絡路40Aの絞り作用が相対的に大きくなってデフ室32に潤滑油がさらに戻り難くなる。そのため、冷間時のデフリングギヤ14の撹拌損失をさらに抑えて動力伝達装置1の伝達効率を高めることができる。回収室36とストレーナ室37とのそれぞれの動的オイルレベルLv3、Lv4を略等しく維持しつつ回収室36からストレーナ室37に潤滑油を供給しているので、回収室36をストレーナ室37の油量維持のための予備室として機能させてストレーナ室37の油量不足を防止し、それにより、オイルポンプ42のエアの吸い込みを防止することができる。なお、第2の形態においては、ストレーナ室37に代えて、又は加えて、回収室36にストレーナ43を設置してもよい。
本発明は上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明の潤滑構造は、デフ軸上のギヤにて潤滑油を掻き上げて潤滑する構造であれば足り、キャッチタンクを有しない構造であっても適用可能である。異物捕捉用の磁石は不要であれば省略可能である。ケースの構成は上記の例に限らず、適宜の変形が可能である。連絡路及び接続路は、ケース部品の一部を利用して構成する例に限らず、その一部又は全部が配管にて構成されていてもよい。オイル溜りは、回収室と保持室とをそれぞれ一室ずつ有する構成に限らず、単一の室として構成されてもよいし、さらなる室が追加されてもよい。本発明が適用される動力伝達装置の軸構成は、入力軸の下方にカウンタ軸が、カウンタ軸の側方にデフ軸が存在し、かつ、カウンタ軸及びデフ軸の回転方向がそれらの回転中心よりも下方の領域で互いに遠ざかるように設定されている限りにおいて、適宜に変更されてよい。例えば、モータジェネレータが存在しない動力伝達装置に対しても本発明の潤滑構造は適用可能である。
本発明の第1の形態に係る潤滑構造が適用された車両用の動力伝達装置の内部構造を示す断面図。 動力伝達装置のカウンタ軸線に沿った断面図。 第2のケース部品を第1のケース部品に対する接合面側から見た状態を示す斜視図。 第2のケース部品を第3のケース部品に対する接合面側から見た状態を示す斜視図。 第3のケース部品を第2のケース部品に対する接合面側から見た状態を示す斜視図。 第1の形態の潤滑構造を模式化して示した図。 本発明の第2の形態に係る潤滑構造が適用された車両用の動力伝達装置の内部構造を示す断面図。 第2の形態における第2のケース部品を図3と同一方向から見た状態を示す斜視図。 第2の形態における第2のケース部品を図4と同一方向から見た状態を示す斜視図。 第2の形態の潤滑構造を模式化して示した図。
符号の説明
1 動力伝達装置
2、2A ケース
3 入力軸
4 MG軸
5 デフ軸
6 カウンタ軸
12 カウンタギヤ(カウンタ軸上のギヤ)
14 デフリングギヤ(デフ軸上のギヤ)
21 第1のケース部品
22、22A 第2のケース部品
22a 第2のケース部品の底部
23 第3のケース部品
25 隔壁
31 オイルキャッチタンク
32 デフ室
33 カウンタ室
34 リブ(仕切壁)
34a 延長部
36 回収室
37 ストレーナ室(保持室)
38、38A 接続路
39 オイル溜り
40、40A 連絡路
42 オイルポンプ
43 ストレーナ(吸込部)
44 磁石室
45 永久磁石
C3 入力軸の回転中心
C5 デフ軸の回転中心
C6 カウンタ軸の回転中心
Lv0 静的オイルレベル
Lv1 デフ室の動的オイルレベル
Lv2 カウンタ室の動的オイルレベル
Lv3 回収室の動的オイルレベル
Lv4 ストレーナ室の動的オイルレベル
SP スペース

Claims (9)

  1. ケース内にて入力軸の下方にカウンタ軸が、該カウンタ軸の側方にデフ軸がそれぞれ配置され、前記カウンタ軸及び前記デフ軸の回転方向が各軸の回転中心よりも下方の領域で互いに遠ざかるように設定された動力伝達装置に適用され、前記デフ軸上のギヤにより潤滑油を掻き上げて前記ケースの内部を潤滑する動力伝達装置の潤滑構造において、
    前記ケース内には、前記デフ軸上のギヤを収容するデフ室と、前記カウンタ軸上のギヤを収容するカウンタ室と、前記ケース内で落下した潤滑油を蓄えるオイル溜りとが設けられ、
    前記デフ室と前記カウンタ室との間の動的オイルレベルに差が生じるように、前記デフ室と前記カウンタ室とが前記ケースの仕切壁にて区分され、
    前記オイル溜りと前記デフ室との間が、絞り作用を有する連絡路にて接続され
    前記仕切壁には、前記カウンタ軸上のギヤの回転方向前方に延ばされた延長部が設けられ、前記オイル溜りは、前記延長部を挟んで前記カウンタ室の反対側に位置して、前記カウンタ軸上のギヤにより前記カウンタ室から掻き出された潤滑油を回収する回収室を含んでおり、
    前記オイル溜りは、前記ケース内の隔壁によって前記回収室と区分されつつ前記隔壁を貫く接続路を介して前記回収室と接続された保持室をさらに含んでおり、
    前記ケースが少なくとも3つのケース部品を前記入力軸の軸線方向に組み合わせた組立体構造であり、前記デフ室、前記カウンタ室及び前記回収室が互いに隣接する2つのケース部品間に挟まれた領域に設けられ、前記2つのケース部品のうちいずれか一方のケース部品とさらに他のケース部品との間に前記隔壁が設けられ、該隔壁を挟んで前記一方のケース部品の反対側に前記保持室が設けられている、動力伝達装置の潤滑構造。
  2. 前記回収室と前記デフ室とが前記連絡路にて接続されている請求項1に記載の潤滑構造。
  3. 前記回収室の動的オイルレベルよりも前記保持室の動的オイルレベルが高くなるように前記接続路に絞り作用が付されている請求項2に記載の潤滑構造。
  4. 前記潤滑油を汲み上げるオイルポンプをさらに備え、前記オイルポンプの吸込部が前記保持室内に設けられている請求項3に記載の潤滑構造。
  5. 前記連絡路が、前記仕切壁の下側を経由して前記回収室と前記デフ室とを接続するように設けられている請求項2〜4のいずれか一項に記載の潤滑構造。
  6. 前記保持室と前記デフ室とが前記連絡路にて接続されている請求項1に記載の潤滑構造。
  7. 前記潤滑油を汲み上げるオイルポンプをさらに備え、前記オイルポンプの吸込部が前記保持室又は前記回収室のいずれかの内部に設けられている請求項6に記載の潤滑構造。
  8. 前記デフ軸上のギヤの外周と前記カウンタ軸上のギヤの外周と前記ケースの底部とによって囲まれたスペースに前記連絡路が開口し、かつ前記スペースには磁石が設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載の潤滑構造。
  9. 前記デフ軸上のギヤにて掻き上げられた潤滑油を受けるオイルキャッチタンクをさらに備え、前記オイルキャッチタンクから落下した潤滑油が前記ケース内を潤滑して前記オイル溜りに回収される請求項1〜8のいずれか一項に記載の潤滑構造。
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