JP5373448B2 - 変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルパン内の潤滑油を、オイルフィルタを介して、オイルポンプにより吸入させるようにした変速機に関する。
産業用や建設用等の特殊車両の変速機の中には、例えば特許文献1に記載されているように、油圧式の変速多板クラッチ及びギヤ等が収容されたギヤケースの下部のオイルパン内の潤滑油を、オイルパンの底部に横向きとして収容したオイルフィルタ(サクションフィルタ)を介して、油圧回路に設けたオイルポンプにより吸入し、変速機内の多板クラッチに供給したり、各部を潤滑したりするようにしたものがある。
特開2006−275136号公報
上記特許文献1に記載されている変速機のように、オイルパンの直上にギヤが配設されていると、変速機搭載車両が坂道等で傾斜するなどした際に、オイルパン内の潤滑油の油面が上がり、その上方のギヤにより撹拌されることがある。
このようになると、潤滑油に気泡が混入し、気泡の混入された潤滑油が、オイルパン内に収容したオイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入され、オイルポンプの吸入効率や耐久性を低下させる恐れがある。
このような問題が発生するのを防止するためには、ギヤによる潤滑油撹拌の影響をなくすように、例えばオイルパンの側方のギヤケースに、左右方向を向くフィルタ収容室を並設し、このフィルタ収容室に横向きとして収容したオイルフィルタに、フィルタ収容室とオイルパンとを連通させる給油孔を介して、オイルパン内の潤滑油を流入させるようにすることが考えられる。
しかし、このようにすると、ギヤケースの左右寸法が大となり、変速機が大型化するので、車両における変速機搭載部に大きなスペースを確保する必要があり、かつ変速機搭載車両の設計の自由度も小さくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、オイルパン内の気泡の混入した潤滑油が、オイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入されるのを防止することにより、オイルポンプの吸入効率及び耐久性を向上させうるようにし、かつギヤケースの小型化が図れるようにした変速機を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。
(1)下部にオイルパンを有するギヤケース内に収容され、力軸の回転を、数の動力伝達手段を介して、出力軸に伝達するようにし、かつ前記オイルパン内の潤滑油を、オイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入し、この吸入した潤滑油を、前記ギヤケース内の各部材を潤滑したのち再循環させるようにしてなる変速機において、前記オイルパンの側方において前記ギヤケースの側壁内に、フィルタ収容室を、吸油管を介して前記オイルパンと連通するように設け、このフィルタ収容室に前記オイルフィルタを収容し、かつ前記オイルパンとギヤケースの下部の内部空間に、オイルパンの直上に配設された動力伝達手段におけるギヤと、前記吸油管の潤滑油の吸入口とを隔離する仕切板を設ける。
このような構成とすると、オイルパンの直上に配設された動力伝達手段におけるギヤと、吸油管における潤滑油の吸入口とを、仕切板により隔離してあるので、オイルパン内の潤滑油がギヤにより攪拌されても、気泡が混入した潤滑油が、吸油管及びオイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入される恐れが極めて小さくなる。従って、オイルポンプの吸入効率や耐久性等を低下させることがなくなる。
(2)上記(1)項において、吸油管を、仕切板を貫通させて、オイルパンの中間部まで延出させる。
このような構成とすると、吸油管の潤滑油の吸入口が、ギヤより遠ざかるので、気泡が混入した潤滑油が吸油管により吸入される恐れはさらに小さくなる。
(3)上記(1)または(2)項において、フィルタ収容室を、上下方向を向くように設け、このフィルタ収容室に、円筒状のオイルフィルタを縦向きとして収容する。
このような構成とすると、ギヤケースの横方向(左右方向)の寸法が小さくなり、小型化するので、変速機全体も小型化し、変速機搭載車両の設計の自由度が大となる。
(4)上記(1)または(2)項において、フィルタ収容室を、入力軸と直交する方向を向くように設け、このフィルタ収容室に、円筒状のオイルフィルタをほぼ水平に収容する。
このような構成とすると、上記(3)項と同様、ギヤケースの横方向(左右方向)の寸法が小さくなるので、ギヤケースの小型化が図れる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、吸油管の吸入孔を、オイルパンの底部と対向するように、下向きとする。
このような構成とすると、潤滑油に混入した気泡は、油面に向かって上昇するので、気泡の混入した潤滑油が、下向きとした吸油管の吸入口より吸入される恐れは極めて小さくなる。
本発明によれば、オイルパンの直上に配設された動力伝達手段におけるギヤと、吸油管における潤滑油の吸入口とを、仕切板により隔離してあるので、オイルパン内の潤滑油がギヤにより攪拌されても、気泡が混入した潤滑油が、吸油管及びオイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入される恐れが極めて小さくなる。従って、オイルポンプの吸入効率や耐久性等を低下させることがなくなる。
本発明を適用した変速機の右側面図である。 図1のII-II線に沿う拡大縦断正面図である。 同じく、図2の要部の拡大断面図である。 本発明の変速機の変形例を示す要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したフォークリフト等の車両の変速機の側面図、図2は、図1のII-II線に沿う縦断正面図である。なお、以下の説明において、左右は、図2に関して言うものとする。この変速機は、左側端の開口部がトルクコンバータユニット1の右側部のハウジング1aにより閉塞された主ギヤケース2と、この主ギヤケース2の上部の右側面に隣接して形成され、外側端の開口面がカバー状の端板3により閉塞された副ギヤケース4とを備えている。なお、上記ハウジング1aは、主ギヤケース2の左側壁を兼ねている。
トルクコンバータユニット1は、図示しないエンジンのクランク軸に連結され、エンジンの駆動力が内部のタービン(図示略)に伝達されると、そのタービンに左端部が連係された左右方向を向く入力軸5が回転させられるようになっている。
入力軸5は、主ギヤケース2内に向かって延出し、その右端部は、主ギヤケース2の右側壁、すなわち、主ギヤケース2と副ギヤケース4とを仕切る隔壁2aに、軸受6を介して回転自在に支持されている。
主ギヤケース2の内部において、入力軸5には、油圧式多板の第1速用クラッチ7と、油圧式多板の第2速用クラッチ8とが取付けられている。
第1速用クラッチ7の左方において入力軸5には、ハウジング1a内に位置する第1速用クラッチギヤ9が、軸受10を介して回転自在に嵌合されている。また、第2速用クラッチ8の右方において入力軸5には、第1速用クラッチギヤ9よりも大径の第2速用クラッチギヤ11が、軸受10を介して回転自在に嵌合されている。これら第1速用クラッチギヤ9と第2速用クラッチギヤ11は、それぞれ、第1速用クラッチ7と第2速用クラッチ8が選択的に接続されたときに、入力軸5と共に回転する。
なお、第2速用クラッチギヤ11の右方において入力軸5には、後退用入力ギヤ12が固嵌されている。
副ギヤケース4には、入力軸5と同一軸線上に並び、かつ右側部が端板3より外方に突出する出力軸13が収容され、出力軸13は、軸受14、14を介して、隔壁2aと端板3とにより回転自在に支持されている。副ギヤケース4内において、出力軸13には、出力ギヤ15が固嵌されている。
入力軸5の下方において、主ギヤケース2内には、入力軸5と平行をなす中間軸16が、右端部を副ギヤケース4内に突入させて収容されている。中間軸16の左右両端部は、それぞれ軸受17、17を介して、ハウジング1aと副ギヤケース4の端板3に回転自在に支持されている。
中間軸16の左端部と中間部には、それぞれ、第1中間ギヤ18と第2中間ギヤ19が固嵌され、第1中間ギヤ18と第2中間ギヤ19は、それぞれ、上記第1速用クラッチギヤ9と第2速用クラッチギヤ11に噛合している。
中間軸16の右端には、前記出力ギヤ15と噛合する入力ギヤ20が固嵌されている。
第1、第2速用クラッチ7、8、第1、第2速用クラッチギヤ9、11、中間軸16、第1、第2中間ギヤ18、19、入力ギヤ20、及び出力ギヤ15等により、前進用の動力伝達手段が構成されている。
入力軸5の下方で、かつ中間軸16のやや斜め前上方において、主ギヤケース2内には、カウンタ軸21が、中間軸16と平行をなすように収容され、その左右両端部は、軸受22(左方のものは図示略)を介して、それぞれハウジング1aと隔壁2aに回転自在に支持されている。
カウンタ軸21の中間部には、油圧式多板の後退用クラッチ23と後退用クラッチギヤ24が設けられ、後退用クラッチギヤ24は、後退用入力ギヤ12と噛合している。なお、入力軸5、中間軸16、及びカウンタ軸21は、側面視において図1のような配置とされ、かつ図2は、図1におけるII-II線に沿う断面図であるので、図2では、後退用クラッチギヤ24と後退用ギヤ12は離間して図示されているが、実際には互いに噛合している。
カウンタ軸21の左端部には、後退用出力ギヤ25が固嵌され、後退用出力ギヤ25は、第1中間ギヤ18と噛合している。
上記後退用入力ギヤ12、カウンタ軸21、後退用クラッチ23、後退用クラッチギヤ24、及び後退用出力ギヤ25等により、後退用の動力伝達手段が構成されている。
第1速用クラッチ7と第2速用クラッチ8とに選択的に圧油を供給して、それらのいずれか一方を接続すると、第1速用クラッチギヤ9と第2速用クラッチギヤ11とのいずれか一方が回転させられ、それらに噛合されている第1中間ギヤ18と第2中間ギヤ19のいずれか一方が回転する。これにより、中間軸16と入力ギヤ20、及び入力ギヤ20と噛合している出力ギヤ15が回転させられ、出力軸13にトルクコンバータユニット1の駆動力が伝達される。
一方、後退用クラッチ23に圧油を供給してこれを接続すると、後退用入力ギヤ12と噛合している後退用クラッチギヤ24を介して、カウンタ軸21及び後退用出力ギヤ25が回転させられ、この後退用出力ギヤ25と噛合している第1中間ギヤ18及び中間軸16は、上記と反対方向に回転する。これにより、入力ギヤ20と噛合している出力ギヤ15及び出力軸13が逆回転し、車両は後退することとなる。
上述した入力軸5の内部には、第1速用クラッチ7と第2速用クラッチ8とに高圧の作動油を供給する油路(図示略)と、それらのクラッチディスクに圧油を供給してこれを潤滑するための油路26とが、軸方向に沿って形成され、油路26は、入力軸5の右側方に開口するようにして、第1速用クラッチ7付近まで形成されている。
図3にも拡大して示すように、主ギヤケース2における入力軸5の右側端部を支持している部分の隔壁2aには、入力軸5と同軸をなす油室27が、油路26と連通するようにして形成され、この油室27には、隔壁2aに設けられた油圧回路28を介して、図示しない変速機の外部の油圧回路から圧油(潤滑油)が供給されるようになっている。
図2に示すように、カウンタ軸21の軸端と対向する箇所において隔壁2aにも、油室29が形成され、この油室29は、隔壁2aに設けられた上下方向の油路30を介して、上記油室27と連通している。
カウンタ軸21には、右側方に開口する軸方向を向く油路31が、油室29と連通するようにして形成され、油室27から油室29に導入された圧油が、油路31に導入されることにより、後退用クラッチ23のクラッチディスクが潤滑されるようになっている。
出力軸13の中心部には、入力軸5と対向する左側端が開口し、かつこの開口端部が拡径された第1油路32が、油室27と対向するようにして、軸方向の中間部まで形成されている。
また、出力軸13の中間部には、径方向を向いて出力軸13の外周面に開口する第2油路33が、第1油路32の右側端部と連通するように、かつ端板3の内側面と近接する位置において、外側の軸受15と出力ギヤ15との対向面間に形成された隙間34を介して、副ギヤケース4内に開口するようにして形成されている。第2油路33の内径は、第1油路32のそれよりも小径とされている。
隔壁2aにおける油室27と第1油路32との対向部には、入力軸5と出力軸13、及び出力軸13の第1油路32と同軸をなす油導孔35が、油室27の中心部と連通するように、かつ隔壁2aの外側面の開口端が、第1油路32の開口端と近接するようにして穿設されている。なお、油導孔35の直径は、第1油路32のそれよりもかなり小径(例えば1/3程度)とされ、油室27に供給された潤滑油(圧油)が、油導孔35より第1油路32に向かって、確実に、かつ勢いよく噴射されるようにしてある。
加圧されて油室27に供給された潤滑油は、図3に矢印で示すように、入力軸5の油路26に導入され、第1及び第2速用クラッチ7、8のクラッチディスクを潤滑するとともに、油導孔35より、出力軸13の第1油路32に向かって勢いよく噴射される。この際、第1油路32と油導孔35とは、互いに同軸をなしているため、潤滑油が、油導孔35を介して、第1油路32にストレートに抵抗なく噴射される。
第1油路32内に噴射された潤滑油は、径方向の第2油路33、及び外側の軸受15と出力ギヤ15との対向面間の隙間34を介して、副ギヤケース4内に吐出する。これにより、副ギヤケース4に外部配管を接続することなく、その中の軸受14、17や出力ギヤ15と入力ギヤ20との噛合部等が潤滑される。
第2油路33は、端板3の内側面と近接する位置において、外側の軸受15と出力ギヤ15との対向面間の隙間34を介して、副ギヤケース4内に開口されているので、潤滑されにくい外側の軸受14、17も、効果的に潤滑される。
また、出力軸13は、車両の走行時において常に回転しているため、第2油路33から吐出する潤滑油は、ロータリスプリンクラーのように、出力軸13まわりに広範囲に拡散されることとなる。従って、副ギヤケース4内の各部材に潤滑油が十分に行き渡り、それらが効果的に潤滑される。なお、副ギヤケース4内に供給された潤滑油は、隔壁2aの下部に設けた戻し油路(図示略)を介して、主ギヤケース2とトルクコンバータユニット1のハウジング1aとの下端部に一体成形されたオイルパン36に流下して貯留され、再循環する。
図1に示すように、トルクコンバータユニット1のハウジング1aの下部には、下端が開口された上下方向を向くフィルタ収容室37が形成され、このフィルタ収容室37には、円筒状のオイルフィルタ38が縦向きとして、下方より収容されている。フィルタ収容室37の開口下端は、着脱可能にねじ止めされた塞ぎ板39により閉塞されている。
オイルフィルタ38の上方において、ハウジング1aの内部には、上下方向を向く第1吸入油路40と、その上端と連通する前後方向を向く第2吸入油路41とが、オイルフィルタ38の内部の流路と連通するようにして形成されている。第2吸入油路41は、主ギヤケース2の外部に設けたオイルポンプ(図示略)を介して、同じく外部の油圧回路に接続されている。
主ギヤケース2とオイルパン36内の左側端部には、主ギヤケース2の下半部とオイルパン36内の内部空間を左右に仕切る上下方向を向く仕切板42が、カウンタ軸21の左端部に固嵌された後退用出力ギヤ25の右側面と近接するように、かつ中間軸16とカウンタ軸21に遊挿または下方より跨ぐようにして収容され、仕切板42は、その外周部の複数箇所が、ねじ43をもって主ギヤケース2の左方の開口端部に固定されている。
トルクコンバータユニット1のハウジング1aにおけるフィルタ収容室37の内方の隔壁1bの下端部には、オイルパン36と連通する左右方向の吸油孔44が設けられ、この吸油孔44には、左右方向を向く吸油管45の左端部が圧入されている。吸油管45の右端部は、仕切板42を貫通して、オイルパン36の中央部付近まで延出し、オイルパン36に貯留された潤滑油O内に常時没入するようにしてある。吸油管45の内方の吸入口45aは、上記仕切板42により、後退用ギヤ25から隔離されるようになっている。
オイルポンプが作動すると、オイルパン36内の潤滑油Oは、吸油管45により吸入されてフィルタ収容室37のオイルフィルタ38に流入し、このオイルフィルタ38により濾過された潤滑油は、第1吸入油路40及び第2吸入油路41を介して、外部の油圧回路に送り出され、上述した第1、第2速用クラッチ7、8、後退用クラッチ23,及び副ギヤケース4等に圧送される。
変速機搭載車両が坂道等において傾斜すると、オイルパン36内の潤滑油Oの油面が片寄って上昇し、後退用クラッチギヤ24や後退用出力ギヤ25により攪拌され、潤滑油Oに気泡が混入することがある。このようになると、特に、オイルフィルタ38及び吸油孔44と近い位置に配設されている後退用出力ギヤ25により攪拌された、気泡が混入した潤滑油Oがオイルポンプに吸入され、その吸入効率や耐久性等を低下させることがある。
しかし、上記実施形態のように、後退用出力ギヤ25の右側面と近接する内方に仕切板42を設け、かつ吸油孔44に左右方向を向く吸油管45を接続し、この吸油管45における潤滑油Oの吸入口45aと、後退用出力ギヤ25とを仕切板42により隔離すると、潤滑油Oが後退用出力ギヤ25により攪拌されても、気泡が混入した潤滑油Oが吸油管45により吸入される恐れが極めて小さくなる。従って、オイルポンプの吸入効率や耐久性等を低下させることがなくなる。なお、後退用クラッチギヤ24は、吸油管45の吸入口45aより離れているので、潤滑油Oが後退用クラッチギヤ24により攪拌されて気泡が混入しても、気泡の混入した潤滑油が吸入される恐れは小さい。
また、フィルタ収容室37を上下方向を向くように形成し、この中にオイルフィルタ38を縦向きに収容しているので、主ギヤケース2やトルクコンバータユニット1のハウジング1aの軸方向の寸法を小さくでき、変速機全体の小型化が図れる。
図4は、本発明の変速機の変形例を示す要部の拡大断面図で、この実施形態では、フィルタ収容室37を、トルクコンバータユニット1のハウジング1aの下部に、入力軸5や中間軸16等と直交する方向、すなわち、変速機の前後方向を向くように形成し、このフィルタ収容室37内に、オイルフィルタ38を前後方向に向くようにして、ほぼ水平に収容してある。このようにしても、上記実施形態と同様、主ギヤケース2やトルクコンバータユニット1のハウジング1aの軸方向の寸法を小さくでき、変速機全体を小型化することができる。
なお、上記実施形態においては、吸油管45を左右方向を向く直管としてあるが、図4の2点鎖線で示すように、吸油管45の右端部を下向きに折曲し、吸入口45aがオイルパン36の底部と近い位置で対向するようにしてもよい。このようにすると、気泡の混入した潤滑油Oが吸入される恐れはさらに小さくなる。
1 トルクコンバータユニット
1aハウジング
1b隔壁
2 主ギヤケース
2a隔壁
3 端板
4 副ギヤケース
5 入力軸
6 軸受
7 第1速用クラッチ
8 第2速用クラッチ
9 第1速用クラッチギヤ
10 軸受
11 第2速用クラッチギヤ
12 後退用入力ギヤ
13 出力軸
14 軸受
15 出力ギヤ
16 中間軸
17 軸受
18 第1中間ギヤ
19 第2中間ギヤ
20 入力ギヤ
21 カウンタ軸
22 軸受
23 後退用クラッチ
24 後退用クラッチギヤ
25 後退用出力ギヤ
26 油路
27 油室
28 油圧回路
29 油室
30 油路
31 油路
32 第1油路
33 第2油路
34 隙間
35 油導孔
36 オイルパン
37 フィルタ収容室
38 オイルフィルタ
39 塞ぎ板
40 第1吸入油路
41 第2吸入油路
42 仕切板
43 ねじ
44 吸油孔
45 吸油管
45a吸入口

Claims (5)

  1. 下部にオイルパンを有するギヤケース内に収容され、力軸の回転を、数の動力伝達手段を介して、出力軸に伝達するようにし、かつ前記オイルパン内の潤滑油を、オイルフィルタを介してオイルポンプにより吸入し、この吸入した潤滑油を、前記ギヤケース内の各部材を潤滑したのち再循環させるようにしてなる変速機において、
    前記オイルパンの側方において前記ギヤケースの側壁内に、フィルタ収容室を、吸油管を介して前記オイルパンと連通するように設け、このフィルタ収容室に前記オイルフィルタを収容し、かつ前記オイルパンとギヤケースの下部の内部空間に、オイルパンの直上に配設された動力伝達手段におけるギヤと、前記吸油管の潤滑油の吸入口とを隔離する仕切板を設けたことを特徴とする変速機。
  2. 吸油管を、仕切板を貫通させて、オイルパンの中間部まで延出させてなる請求項1記載の変速機。
  3. フィルタ収容室を、上下方向を向くように設け、このフィルタ収容室に、円筒状のオイルフィルタを縦向きとして収容してなる請求項1または2記載の変速機。
  4. フィルタ収容室を、入力軸と直交する方向を向くように設け、このフィルタ収容室に、円筒状のオイルフィルタをほぼ水平に収容してなる請求項1または2記載の変速機。
  5. 吸油管の吸入孔を、オイルパンの底部と対向するように、下向きとしてなる請求項1〜4のいずれかに記載の変速機。
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