JP7059535B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、道路の混雑状況に基づいて交通信号機の点灯タイミングを制御する技術が開発されている。たとえば、特開2001-134893号公報(特許文献1)には、以下のような交通信号制御装置が記載されている。すなわち、交通信号制御装置は、道路に設けられた感知器により交通情報を収集する収集手段と、現在から未来の交通状況の変動を予測し、ローリングホライゾン方式による信号制御パラメータの最適化を行なう最適化手段とを備える。
特開2001-134893号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、道路に設けられた感知器により得られる交通情報を収集する場合、多くの感知器を設置する必要があり、感知器の設置、維持およびメンテナンスに多くのコストを要する。
そこで、たとえば、都道府県警により設置された光ビーコンから得られる、光ビーコン車載器を搭載した車両からの情報、またはITS(Intelligent Transport Systems)車載器を搭載した車両同士の通信信号から得られる交通情報を収集して交通信号機の制御を行う方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、光ビーコン車載器またはITS車載器が多くの車両に搭載されていることが求められる。
また、民間企業によるテレマティクスサービスを利用して得られる交通情報を収集して交通信号機の制御を行う方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、テレマティスクサービスの普及率が低いと交通情報が十分に集まらないことが課題となる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することのできる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る情報処理装置は、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部を備え、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、さらに、前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部とを備える。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る情報処理方法は、情報処理装置における情報処理方法であって、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得するステップと、取得した前記所定情報、および前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出するステップと、算出した前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行うステップとを含み、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含む。
(6)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る情報処理プログラムは、情報処理装置において用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータを、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部、として機能させるためのプログラムであり、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、前記コンピュータを、さらに、前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部、として機能させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える情報処理装置として実現することができるだけでなく、情報処理装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、情報処理装置を含む情報処理システムとして実現したりすることができる。
本発明によれば、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例1)を説明する図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例2)を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例3)を説明する図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る情報処理装置は、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部を備え、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、さらに、前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部とを備える。
このような構成により、多くの感知器の設置、または光ビーコン車載器もしくはITS車載器の普及などによらず、移動端末に係る所定情報に基づいて交通状況を把握することができる。したがって、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
(2)好ましくは、前記情報処理装置は、さらに、道路地図データを記憶する記憶部を備え、前記交通情報処理部は、前記道路地図データと前記端末位置情報とを対応づける対応付け処理を行う。
このような構成により、移動端末と道路との位置関係を明確にすることができるため、交通状況をより正確に把握することができる。
(3)より好ましくは、前記交通情報処理部は、前記対応付け処理の結果に基づいて、前記端末位置情報に係る道路の、渋滞情報および所定区間を車両が走行するのに要する時間である旅行時間を示す旅行時間情報の少なくともいずれか一方を作成し、作成した情報をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う。
このような構成により、交通管制に用いられる装置において、交通状況として、道路の混雑状況を表す具体的な数値を把握することができる。
(4)好ましくは、前記交通情報処理部は、前記端末位置情報に基づいて、対応の前記移動端末が車両内に存在するか否かを判定し、判定結果に基づく情報をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う。
このような構成により、たとえば、道路の混雑状況に関係する、車両内の移動端末の端末位置情報を選択的に用いて交通情報を作成することができるため、交通状況をより正確に把握することができる。
(5)本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置における情報処理方法であって、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得するステップと、取得した前記所定情報、および前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出するステップと、算出した前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行うステップとを含み、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含む。
このような方法により、多くの感知器の設置、または光ビーコン車載器もしくはITS車載器の普及などによらず、移動端末に係る所定情報に基づいて交通状況を把握することができる。したがって、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
(6)本発明の実施の形態に係る情報処理プログラムは、情報処理装置において用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータを、移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部、として機能させるためのプログラムであり、前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、前記コンピュータを、さらに、前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部、として機能させるためのプログラムである。
このような構成により、多くの感知器の設置、または光ビーコン車載器もしくはITS車載器の普及などによらず、移動端末に係る所定情報に基づいて交通状況を把握することができる。したがって、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<構成および基本動作>
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図1を参照して、情報処理システム201は、通信事業者サーバ101と、情報処理装置102と、信号管理装置103と、複数の移動端末121と、複数の基地局151とを備える。図1では、一例として、3つの移動端末121、すなわち移動端末121A,121B,121Cを示している。また、図1では、一例として、3つの基地局151、すなわち基地局151A,151B,151Cを示している。
各移動端末121は、複数の基地局151との間で、制御チャネルを用いて制御情報の送受信を行う。
制御情報は、たとえば、移動端末121に対する操作が行われていない待ち受け時における当該移動端末121の位置管理、移動端末121のハンドオーバに関する制御、移動端末121からの発信または移動端末121への着信に関する制御、ならびに基地局151および移動端末121からの通信信号の送信電力の制御などに用いられる情報である。
また、各移動端末121から複数の基地局151へ送信される制御情報には、所定情報として対象情報が含まれる。対象情報には、送信元である移動端末121の識別情報(以下、「端末ID」と称する。)が含まれる。また、対象情報には、さらに、基地局151から送信された通信信号の移動端末121における受信電力、当該通信信号の移動端末121における受信時刻、および当該通信信号の到来方向のうちの少なくともいずれか1つが含まれる。
通信信号には、たとえば、基地局151から移動端末121へ送信されるパイロット信号が含まれ、パイロット信号は、複数の基地局151から所定の送信間隔で同時に送信される。なお、通信信号は、複数の基地局151から異なるタイミングで送信される信号であってもよい。
また、通信信号には、基地局151からの送信時刻が含まれてもよい。この場合、移動端末121からの対象情報には、たとえば、基地局151からの通信信号の、送信時刻および移動端末121における受信時刻が含まれる。
なお、対象情報には、基地局151から送信される通信信号の移動端末121における受信電力、受信時刻および到来方向の代わりに、移動端末121から送信される通信信号の基地局151における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つが含まれてもよい。
各基地局151は、移動端末121から送信された制御情報を受信すると、受信した制御情報に含まれる対象情報を抽出し、抽出した対象情報に自己の識別情報(以下、「基地局ID」と称する。)を含める。そして、各基地局151は、自己の基地局IDを含めた対象情報を通信事業者サーバ101へ送信する。
通信事業者サーバ101は、通信サービスの提供を行う事業者により運用される。通信事業者サーバ101は、各基地局151から送信された対象情報を受信して情報処理装置102へ送信する。
情報処理装置102は、移動端末121に係る基地局151経由の所定情報を、複数の移動端末121について取得する。すなわち、情報処理装置102は、通信事業者サーバ101から送信された複数の対象情報を受信する。そして、情報処理装置102は、受信した複数の対象情報に基づいて、移動端末121ごとに、移動端末121の位置を示す端末位置情報を算出する。
また、情報処理装置102は、算出した移動端末121ごとの端末位置情報を含む交通情報を作成し、作成した交通情報を信号管理装置103へ送信する。
交通情報は、端末位置情報に加えて、さらに、端末位置情報に係る道路の渋滞情報、および当該道路の所定区間を車両が走行するのに要する時間であるリンク旅行時間cを示す旅行時間情報の少なくともいずれか一方を含む。渋滞情報は、たとえば、所定区間における渋滞部分の長さ(以下、「渋滞長Y」と称する。)を示す。
信号管理装置103は、交通管制に用いられる装置の一例であり、たとえば、交通管制センターに設けられ、所定の地域における複数の交通信号機TSの点灯の制御などを行う。具体的には、信号管理装置103は、情報処理装置102から送信された交通情報に基づいて、1または複数の交通信号機TSの点灯を制御する。
なお、通信事業者サーバ101は、同一の基地局151から送信された複数の対象情報をまとめて情報処理装置102へ送信する構成であってもよいし、これら複数の対象情報の一部を選択して情報処理装置102へ送信する構成であってもよい。
[情報処理装置]
図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
図2を参照して、情報処理装置102は、取得部11と、位置特定部12と、交通情報処理部13と、記憶部14と、送信部15とを含む。
(取得部および記憶部)
記憶部14は、基地局IDと、基地局151の位置を示す基地局位置情報との対応関係を示す基地局情報を保持する。また、記憶部14は、道路の位置を示す道路地図データを保持する。
取得部11は、通信事業者サーバ101から送信された対象情報を受信すると、記憶部14に保存されている基地局情報を参照して、当該対象情報に含まれる基地局IDに対応する基地局位置情報を取得する。そして、取得部11は、受信した対象情報と、取得した基地局位置情報とを対応付けて記憶部14に保存する。
なお、記憶部14は、必ずしも道路地図データを保持しなくてもよい。
(位置特定部)
位置特定部12は、記憶部14に保存されている対象情報および対応の基地局位置情報の組Xに基づいて、たとえば定期的に、当該対象情報に対応する移動端末121の端末位置情報を算出する。
より詳細には、位置特定部12は、記憶部14に保存されている複数の組Xのうち、対象情報に含まれる端末IDが同じである複数の組Xを抽出し、抽出した複数の組Xの各々の対象情報および基地局位置情報に基づいて、当該端末IDに対応する移動端末121の端末位置情報を算出する。
そして、位置特定部12は、たとえば、移動端末121ごとに算出した端末位置情報と、端末IDとを対応付けて記憶部14に保存する。以下、位置特定部12による端末位置情報の算出方法の具体例について説明する。
(a)例1
図3は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例1)を説明する図である。
図3を参照して、位置特定部12は、たとえば、対象情報に含まれる受信強度に基づいて、端末位置情報を算出する。
より詳細には、記憶部14は、たとえば、基地局151および移動端末121間の距離と、基地局151からの通信信号の移動端末121における受信強度との対応関係を示す距離情報を保持する。
ここでは、位置特定部12により抽出された複数の組Xにそれぞれ含まれる複数の対象情報が、第1の対象情報、第2の対象情報および第3の対象情報であるとする。第1の対象情報は、移動端末121Aの端末IDおよび基地局151Aの基地局IDを含み、第2の対象情報は、移動端末121Aの端末IDおよび基地局151Bの基地局IDを含み、第3の対象情報は、移動端末121Aの端末IDおよび基地局151Cの基地局IDを含む。
また、第1の対象情報に対応付けられた第1の基地局位置情報は基地局151Aの位置を示し、第2の対象情報に対応付けられた第2の基地局位置情報は基地局151Bの位置を示し、第3の対象情報に対応付けられた第3の基地局位置情報は基地局151Cの位置を示す。
この場合、位置特定部12は、記憶部14に保存されている距離情報を参照し、第1の対象情報に含まれる受信強度に基づいて、移動端末121Aおよび基地局151A間の距離LAを算出する。また、位置特定部12は、算出した距離LA、および第1の基地局位置情報の示す基地局151Aの位置に基づいて、基地局151Aからの距離が距離LAであるエリアを特定する。
また、位置特定部12は、記憶部14に保存されている距離情報を参照し、第2の対象情報に含まれる受信強度に基づいて、移動端末121Aおよび基地局151B間の距離LBを算出する。また、位置特定部12は、算出した距離LB、および第2の基地局位置情報の示す基地局151Bの位置に基づいて、基地局151Bからの距離が距離LBであるエリアを特定する。
また、位置特定部12は、記憶部14に保存されている距離情報を参照し、第3の対象情報に含まれる受信強度に基づいて、移動端末121Aおよび基地局151C間の距離LCを算出する。また、位置特定部12は、算出した距離LC、および第3の基地局位置情報の示す基地局151Cの位置に基づいて、基地局151Cからの距離が距離LCであるエリアを特定する。
そして、位置特定部12は、特定した3つのエリアの重複エリアを移動端末121Aの位置として特定する。
(b)例2
図4は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例2)を説明する図である。
図4を参照して、位置特定部12は、対象情報に含まれる受信時刻に基づいて、端末位置情報を算出する構成であってもよい。
ここでは、記憶部14は、たとえば、基地局151Aからのパイロット信号の移動端末121における受信時刻taと、基地局151Bからのパイロット信号の当該移動端末121における受信時刻tbとの差(=tb-ta)と、当該移動端末121の位置するエリアとの対応関係を示す時間差情報を保持する。
また、時間差情報は、さらに、基地局151Aからのパイロット信号の移動端末121における受信時刻taと、基地局151Cからのパイロット信号の当該移動端末121における受信時刻tcとの差(=tc-ta)と、当該移動端末121の位置するエリアとの対応関係を示す。
位置特定部12は、記憶部14に保存されている時間差情報を参照し、たとえば、基地局151Aからの第1の対象情報に含まれる受信時刻ta、および基地局151Bからの第2の対象情報に含まれる受信時刻tbに基づいて、移動端末121Aの位置するエリアE1を特定する。
また、位置特定部12は、記憶部14に保存されている時間差情報を参照し、たとえば、基地局151Aからの第1の対象情報に含まれる受信時刻ta、および基地局151Cからの第3の対象情報に含まれる受信時刻tcに基づいて、移動端末121Aの位置するエリアE2を特定する。
そして、位置特定部12は、特定したエリアE1およびエリアE2の重複エリアを移動端末121Aの位置として特定する。
(c)例3
図5は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置における位置特定部による端末位置情報の算出方法(例3)を説明する図である。
図5を参照して、位置特定部12は、対象情報に含まれる到来方向に基づいて、端末位置情報を算出する構成であってもよい。
具体的には、位置特定部12は、たとえば、基地局151Aからの第1の対象情報の示す到来方向と所定の方向とのなす角度θaを特定する。また、位置特定部12は、基地局151Bからの第2の対象情報に含まれる到来方向と所定の方向とのなす角度θbを特定する。また、位置特定部12は、基地局151Cからの第3の対象情報に含まれる到来方向と所定の方向とのなす角度θcを特定する。
そして、位置特定部12は、第1の基地局位置情報、第2の基地局位置情報、第3の基地局位置情報、および特定した角度θa,θb,θcに基づいて、移動端末121Aの位置を特定する。
なお、位置特定部12は、位置情報サービス(LBS(LocationBased Service))を利用可能なアプリケーションなどを搭載している移動端末121が存在する場合、位置情報サービスを提供する図示しない測位サーバから送信される当該移動端末121の端末位置情報を取得部11経由で取得してもよい。
(交通情報処理部および送信部)
再び図2を参照して、交通情報処理部13は、たとえば、記憶部14に保存されている複数の端末位置情報と道路地図データとを対応付ける対応付け処理を行う。そして、交通情報処理部13は、対応付け処理の結果に基づく情報、具体的には旅行時間情報および渋滞情報の少なくともいずれか一方を作成し、作成した情報を含む交通情報を送信する処理を行う。たとえば、交通情報処理部13は、交通情報を送信部15経由で信号管理装置103へ送信する。
送信部15は、交通情報処理部13から出力された交通情報を受けると、当該交通情報を信号管理装置103へ送信する。以下、交通情報処理部13の処理について詳細に説明する。
(a)車両内に存在するか否かの判定
交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている複数の端末位置情報から、同一の端末IDが対応付けられている複数の端末位置情報を抽出する。そして、交通情報処理部13は、抽出した複数の端末位置情報に基づいて、当該端末IDに対応する移動端末121が車両内に存在するか否かを判定する判定処理を行う。
(a-1)例1
より詳細には、交通情報処理部13は、たとえば、抽出した複数の端末位置情報に基づいて、対応する移動端末121の所定時間ごとの移動速度を算出する。そして、交通情報処理部13は、たとえば、算出した所定時間ごとの移動速度のうち、第1の速度を超える割合が第1の閾値以上である場合、当該移動端末121が車両内に存在すると判定する。
なお、交通情報処理部13は、加速度を計測可能なアプリケーションなどを搭載している移動端末121が存在する場合、アプリケーションによる加速度の計測結果を基地局151経由で取得してもよい。この場合、交通情報処理部13は、取得した加速度の計測結果に基づいて、対応する移動端末121の所定時間ごとの移動速度を算出することができる。
(a-2)例2
また、交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている道路地図データとのマッチングを行うことにより、移動端末121が車両内に存在するか否かの判定処理を行う構成であってもよい。
たとえば、交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている道路地図データを取得し、取得した道路地図データと、抽出した複数の端末位置情報とを対応付ける対応処理を行う。具体的には、交通情報処理部13は、道路地図データの示す地図上に、移動端末121の位置をプロットする。
そして、交通情報処理部13は、対応付け処理の結果に基づいて、対応する移動端末121が道路上に存在していると判断した場合、当該移動端末121が車両内に存在すると判定する。
なお、交通情報処理部13は、旅行時間情報および渋滞情報に加えて、さらに、移動端末121が車両内に存在しているか否かの判定結果を交通情報に含める構成であってもよい。
(b)リンク旅行時間の算出
(b-1)例1
また、交通情報処理部13は、移動端末121が車両内に存在するか否かの判定処理の結果に基づいて、道路の所定区間を車両が走行するのに要する時間であるリンク旅行時間cを算出する。所定区間は、たとえば、交通信号機TSにおける2つの信号灯器の間の区間である。
具体的には、交通情報処理部13は、たとえば、車両内に存在すると判定した移動端末121の複数の端末位置情報と、道路地図データとの対応付け処理を行う。
また、交通情報処理部13は、たとえば、記憶部14に保存されている、当該移動端末121に対応する複数の対象情報にそれぞれ含まれる複数の受信時刻、および対応付け処理の結果に基づいて、当該移動端末121が所定区間の一方端を通過した時刻および当該所定区間の他方端を通過した時刻を算出する。
そして、交通情報処理部13は、算出した各時刻の差分を算出することにより、リンク旅行時間cを算出する。
(b-2)例2
また、交通情報処理部13は、所定区間の長さを移動端末121の移動速度で割ることにより、リンク旅行時間cを算出してもよい。
具体的には、交通情報処理部13は、たとえば、車両内に存在すると判定した移動端末121の複数の端末位置情報と、道路地図データとの対応付け処理を行う。そして、交通情報処理部13は、対応付け処理の結果に基づいて、当該移動端末121の所定時間ごとの移動軌跡を算出する。また、交通情報処理部13は、複数の端末位置情報に基づいて、当該移動端末121の所定時間ごとの移動速度を算出する。
そして、交通情報処理部13は、たとえば、所定区間に含まれる複数の移動軌跡にそれぞれ対応する複数の移動速度の平均値で、当該所定区間の長さを割ることにより、当該所定区間のリンク旅行時間cを算出する。
(c)渋滞長の算出
また、交通情報処理部13は、車両内に存在すると判定した移動端末121の端末位置情報に基づいて、道路の所定区間における渋滞部分の長さである渋滞長Yを算出する。
(c-1)例1
たとえば、交通情報処理部13は、車両内に存在すると判定した移動端末121の端末位置情報に基づいて、当該移動端末121が渋滞部分を走行しているか否かを判断する。すなわち、交通情報処理部13は、算出した所定時間ごとの移動速度に基づいて、当該移動端末121が所定期間以上継続して第2の閾値未満の移動速度で走行していることを確認した場合、当該移動端末121は渋滞部分を走行していると判断する。
そして、交通情報処理部13は、このような判断を移動端末121ごとに行い、渋滞部分を走行していると判断した1または複数の移動端末121の端末位置情報に基づいて、渋滞長Yを算出する。
(c-2)例2
また、交通情報処理部13は、算出したリンク旅行時間cを用いて渋滞長Yを算出する構成であってもよい。
より詳細には、交通情報処理部13は、たとえば、所定区間を走行する車両内に存在する移動端末121の移動速度に基づいて、所定区間を単位時間に走行する車両の数である単位時間内交通量b[台/秒]を算出する。
記憶部14は、たとえば、所定区間の長さである区間長d[m]、当該所定区間の一部または全部において渋滞が生じている場合における渋滞部分の車両密度である渋滞内車両密度a[台/m]、および当該所定区間の一部または全部において渋滞が生じていない場合における非渋滞部分を車両が走行するときの速度である非渋滞旅行速度e[m/秒]などを保持している。
具体的には、渋滞内車両密度aとしては、0.1[台/m]などの値が記憶部14に保存されており、非渋滞旅行速度eとしては、1[m/秒]などの値が記憶部14に保存されている。
そして、交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている、区間長d[m]、渋滞内車両密度a[台/m]および非渋滞旅行速度e[m/秒]、ならびに算出したリンク旅行時間c[秒]および単位時間内交通量b[台/秒]に基づいて、たとえば式(1)により渋滞長Y[m]を算出する。
Y=b(c×e-d)/(a×e-b) ・・・(1)
なお、交通情報処理部13は、旅行時間情報および渋滞情報の少なくともいずれか一方を含む交通情報を作成する代わりに、たとえば、算出した1または複数の端末位置情報を含む交通情報を作成してもよい。
また、交通情報処理部13は、交通情報を、信号管理装置103へ送信する処理を行う代わりに、交通信号機TSへ、より具体的には交通信号機TSの信号灯器の点灯制御を行う図示しない信号制御機へ、送信する処理を行ってもよい。この場合の交通信号機TS(信号制御機)は、信号管理装置103とは通信せずに単独で信号灯器の点灯制御を行うように構成されてもよい。信号制御機は、交通管制に用いられる装置の一例であり、情報処理装置102から送信された交通情報に基づいて、交通信号機TSの信号灯器の点灯を制御する。
この場合、交通情報処理部13からの交通情報は、旅行時間情報および渋滞情報の少なくともいずれか一方に加えて、あるいはこれらの情報の代わりに、端末位置情報を含んでもよい。
信号制御機は、たとえば、交通情報に含まれる1または複数の端末位置情報に基づいて、交通信号機TSの信号灯器の点灯を制御する。
たとえば、2つの道路R1,R2が交差している交差点において、道路R1の交通量が少なく、道路R2の交通量が多いために、通常時は、交通信号機TSにおける、道路R1に設けられた信号灯器が赤に点灯し、道路R2に設けられた信号灯器が青に点灯するように制御されているとする。
このような場合、交通信号機TSにおけるこれらの信号灯器の点灯を制御する信号制御機が、情報処理装置102からの交通情報を受信し、当該交通情報に含まれる端末位置情報に基づいて、道路R1に位置する車両を検知すると、たとえば、道路R1に設けられた信号灯器の点灯を赤から青に切り替え、道路R2に設けられた信号灯器の点灯を青から赤に切り替えるように制御する。
また、交通情報処理部13は、車両外に存在すると判定した移動端末121に係る端末位置情報を含む交通情報を生成し、生成した交通情報を送信部15経由で信号管理装置103または信号制御機へ送信する処理を行ってもよい。
信号制御機は、たとえば、交通情報に含まれる、車両外に存在する移動端末121に係る1または複数の端末位置情報に基づいて、交通信号機TSの信号灯器の点灯を制御する。
たとえば、道路を走行する車両の数が多く、当該道路の横断歩道をわたる歩行者の数が少ないために、通常時は、交通信号機TSにおける、車両向けの信号灯器が青に点灯し、歩行者向けの信号灯器が赤に点灯するように制御されているとする。
このような場合、交通信号機TSにおけるこれらの信号灯器の点灯を制御する信号制御機が、情報処理装置102からの交通情報を受信し、当該交通情報に含まれる端末位置情報に基づいて、当該横断歩道付近に位置する歩行者を検知すると、たとえば、歩行者向けの信号灯器の点灯を赤から青に切り替え、車両向けの信号灯器の点灯を青から赤に切り替えるように制御する。
また、交通情報処理部13は、移動端末121が車両内に存在するか否かの判定処理を行わない構成であってもよい。
また、情報処理装置102が、通信事業者サーバ101に含まれてもよいし、信号管理装置103に含まれてもよいし、通信事業者サーバ101および信号管理装置103以外の装置に含まれてもよい。
<動作の流れ>
情報処理システム201における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図6は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図2および図6を参照して、まず、取得部11は、通信事業者サーバ101から送信された対象情報を受信し、受信した対象情報を記憶部14に保存する(ステップS11)。
次に、位置特定部12は、記憶部14に保存されている複数の対象情報のうち、同一の端末IDを含む複数の対象情報を抽出する。そして、位置特定部12は、抽出した複数の対象情報の示す受信強度、受信時刻および到来方向のうちの少なくとも1つを用いて、当該端末IDに対応する移動端末121の位置を示す端末位置情報を算出する。そして、位置特定部12は、算出した端末位置情報および対象情報の組Xを記憶部14に保存する(ステップS12)。
次に、交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている複数の組Xのうち、対象情報に含まれる端末IDが同じである複数の組Xを抽出する。そして、交通情報処理部13は、抽出した複数の組Xの各々の対象情報および端末位置情報に基づいて、当該端末IDに対応する移動端末121の所定時間ごとの移動速度および移動軌跡を算出する(ステップS13)。
次に、交通情報処理部13は、たとえば、算出した所定時間ごとの移動速度および移動軌跡の少なくともいずれか一方を用いて、当該移動端末121が車両内に存在するか否かを判断する(ステップS14)。
次に、交通情報処理部13は、たとえば、車両内に存在すると判断した移動端末121の所定時間ごとの移動速度および移動軌跡に基づいて、所定区間のリンク旅行時間cを算出する(ステップS15)。
次に、交通情報処理部13は、たとえば、車両内に存在すると判断した移動端末121に係る所定時間ごとの移動速度および移動軌跡に基づいて、所定区間における渋滞長Yを算出する(ステップS16)。なお、交通情報処理部13は、渋滞長Yの算出を行った後に、リンク旅行時間cの算出(ステップS15)を行ってもよい。
次に、交通情報処理部13は、算出したリンク旅行時間cを示す旅行時間情報、および算出した渋滞長Yを示す渋滞情報の少なくともいずれか一方を含む交通情報を、送信部15経由で信号管理装置103へ送信する(ステップS17)。
なお、交通情報処理部13は、移動速度および移動軌跡の算出(ステップS13)、移動端末121が車両内に存在するか否かの判断(ステップS14)、リンク旅行時間cの算出(ステップS15)および渋滞長Yの算出(ステップS16)を行わず、ステップS12において算出した端末位置情報を含む交通情報を、送信部15経由で信号制御機などへ送信してもよい。
ところで、特許文献1に記載のように、道路に設けられた感知器により得られる交通情報を収集する場合、多くの感知器を設置する必要があり、感知器の設置、維持およびメンテナンスに多くのコストを要する。
そこで、たとえば、都道府県警により設置された光ビーコンから得られる、光ビーコン車載器を搭載した車両からの情報、またはITS(Intelligent Transport Systems)車載器を搭載した車両同士の通信信号から得られる交通情報を収集して交通信号機の制御を行う方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、光ビーコン車載器またはITS車載器が多くの車両に搭載されていることが求められる。
また、民間企業によるテレマティクスサービスを利用して得られる交通情報を収集して交通信号機の制御を行う方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、テレマティスクサービスの普及率が低いと交通情報が十分に集まらないことが課題となる。
これに対して、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102では、取得部11は、移動端末121に係る基地局151経由の所定情報を複数の移動端末121について取得する。所定情報は、移動端末121の端末IDと、基地局151の基地局IDと、基地局151から送信される通信信号の移動端末121における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含む。また、取得部11は、所定情報に含まれる基地局IDに対応する基地局151の位置情報である基地局位置情報をさらに取得する。位置特定部12は、取得部11により取得された所定情報および基地局位置情報に基づいて、移動端末121の位置情報である端末位置情報を算出する。交通情報処理部13は、位置特定部12により算出された端末位置情報を含む交通情報を信号管理装置103へ送信する処理を行う。
このような構成により、多くの感知器の設置、または光ビーコン車載器もしくはITS車載器の普及などによらず、移動端末121に係る所定情報に基づいて交通状況を把握することができる。したがって、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
また、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102では、記憶部14は、道路地図データを記憶する。交通情報処理部13は、記憶部14に保存されている道路地図データと、端末位置情報とを対応づける対応付け処理を行う。
このような構成により、移動端末121と道路との位置関係を明確にすることができるため、交通状況をより正確に把握することができる。
また、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102では、交通情報処理部13は、対応付け処理の結果に基づいて、端末位置情報に係る道路の、渋滞情報および所定区間を車両が走行するのに要する時間であるリンク旅行時間cを示す旅行時間情報の少なくともいずれか一方を作成し、作成した情報をさらに含む交通情報を送信する処理を行う。
このような構成により、交通管制に用いられる装置において、交通状況として、道路の混雑状況を表す具体的な数値を把握することができる。
また、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102では、交通情報処理部13は、端末位置情報に基づいて、対応の移動端末121が車両内に存在するか否かを判定し、判定結果に基づく情報をさらに含む交通情報を送信する処理を行う。
このような構成により、たとえば、道路の混雑状況に関係する、車両内の移動端末121の端末位置情報を選択的に用いて交通情報を作成することができるため、交通状況をより正確に把握することができる。
また、本発明の実施の形態に係る情報処理方法では、まず、情報処理装置102における取得部11が、移動端末121に係る基地局151経由の所定情報を複数の移動端末121について取得する。次に、情報処理装置102における位置特定部12が、取得部11により取得された所定情報、および当該所定情報に含まれる基地局IDに対応する基地局151の位置情報である基地局位置情報に基づいて、移動端末121の位置情報である端末位置情報を算出する。次に、情報処理装置102における交通情報処理部13が、位置特定部12により算出された端末位置情報を含む交通情報を、信号管理装置103へ送信する処理を行う。また、所定情報は、移動端末121の端末IDと、基地局151の基地局IDと、基地局151から送信される通信信号の移動端末121における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含む。
このような方法により、多くの感知器の設置、または光ビーコン車載器もしくはITS車載器の普及などによらず、移動端末121に係る所定情報に基づいて交通状況を把握することができる。したがって、交通状況を把握する仕組みを簡単に構築することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の実施の形態に係る情報処理装置102が、複数のクラウド事業者サーバ等によって構成されてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部を備え、
前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、
前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、
さらに、
前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、
前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部とを備え、
前記所定情報の一部は、前記移動端末から前記基地局へ制御チャネルを用いて送信される制御情報に含まれ、
前記制御情報は、前記移動端末に対する操作が行われていない待ち受け時における前記移動端末の位置管理、前記移動端末のハンドオーバに関する制御、前記移動端末からの発信または前記移動端末への着信に関する制御、ならびに前記基地局および前記移動端末からの通信信号の送信電力の制御のうちの少なくともいずれか1つに用いられる情報であり、
前記交通情報処理部は、前記位置特定部により算出された前記端末位置情報、および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の移動速度および移動軌跡を算出し、算出した前記移動速度および前記移動軌跡に基づいて、道路の所定区間における渋滞部分の長さ、および前記所定区間を車両が走行するのに要する時間である旅行時間の少なくともいずれか一方を算出する、情報処理装置。
11 取得部
12 位置特定部
13 交通情報処理部
14 記憶部
15 送信部
101 通信事業者サーバ
102 情報処理装置
103 信号管理装置
121 端末装置
151 基地局

Claims (4)

  1. 移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部を備え、
    前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、
    前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、
    さらに、
    前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、
    前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部と、
    道路地図データを記憶する記憶部とを備え、
    前記記憶部は、所定区間の長さである区間長と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じている場合における渋滞部分の車両密度である渋滞内車両密度と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じていない場合における非渋滞部分を車両が走行するときの速度である非渋滞旅行速度とをさらに記憶し、
    前記交通情報処理部は、前記道路地図データと前記端末位置情報とを対応づける対応付け処理を行い、
    前記交通情報処理部は、前記対応付け処理の結果に基づいて、前記端末位置情報に係る道路の、前記所定区間を車両が走行するのに要する時間である旅行時間を算出し、
    前記交通情報処理部は、複数の前記端末位置情報および前記対応付け処理の結果に基づいて、前記所定区間を単位時間に走行する車両の数である単位時間内交通量を算出し、
    前記交通情報処理部は、前記記憶部における前記区間長、前記渋滞内車両密度および前記非渋滞旅行速度、ならびに算出した前記旅行時間および前記単位時間内交通量に基づいて前記所定区間における渋滞長を算出し、算出した前記旅行時間を示す旅行時間情報および算出した前記渋滞長を示す渋滞情報の少なくともいずれか一方をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う、情報処理装置。
  2. 前記交通情報処理部は、前記端末位置情報に基づいて、対応の前記移動端末が車両内に存在するか否かを判定し、判定結果に基づく情報をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 情報処理装置における情報処理方法であって、
    移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得するステップと、
    取得した前記所定情報、および前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出するステップと、
    算出した前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行うステップとを含み、
    前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、
    前記情報処理装置は、道路地図データを記憶する記憶部を備え、
    前記記憶部は、所定区間の長さである区間長と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じている場合における渋滞部分の車両密度である渋滞内車両密度と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じていない場合における非渋滞部分を車両が走行するときの速度である非渋滞旅行速度とをさらに記憶し、
    前記交通情報を送信する処理を行うステップにおいては、前記道路地図データと前記端末位置情報とを対応づける対応付け処理を行い、
    前記交通情報を送信する処理を行うステップにおいては、前記対応付け処理の結果に基づいて、前記端末位置情報に係る道路の、前記所定区間を車両が走行するのに要する時間である旅行時間を算出し、
    前記交通情報を送信する処理を行うステップにおいては、複数の前記端末位置情報および前記対応付け処理の結果に基づいて、前記所定区間を単位時間に走行する車両の数である単位時間内交通量を算出し、
    前記交通情報を送信する処理を行うステップにおいては、前記記憶部における前記区間長、前記渋滞内車両密度および前記非渋滞旅行速度、ならびに算出した前記旅行時間および前記単位時間内交通量に基づいて前記所定区間における渋滞長を算出し、算出した前記旅行時間を示す旅行時間情報および算出した前記渋滞長を示す渋滞情報の少なくともいずれか一方をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う、情報処理方法。
  4. 情報処理装置において用いられる情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    移動端末に係る基地局経由の所定情報を複数の前記移動端末について取得する取得部、として機能させるためのプログラムであり、
    前記所定情報は、前記移動端末の識別情報と、前記基地局の識別情報と、前記基地局から送信される通信信号の前記移動端末における受信電力、受信時刻および到来方向のうちの少なくともいずれか1つとを含み、
    前記取得部は、前記所定情報に含まれる前記基地局の識別情報に対応する前記基地局の位置情報である基地局位置情報をさらに取得し、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記取得部により取得された前記所定情報および前記基地局位置情報に基づいて、前記移動端末の位置情報である端末位置情報を算出する位置特定部と、
    前記位置特定部により算出された前記端末位置情報を含む交通情報を、交通管制に用いられる装置へ送信する処理を行う交通情報処理部、
    として機能させるためのプログラムであり、
    前記情報処理装置は、道路地図データを記憶する記憶部を備え、
    前記記憶部は、所定区間の長さである区間長と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じている場合における渋滞部分の車両密度である渋滞内車両密度と、前記所定区間の一部または全部において渋滞が生じていない場合における非渋滞部分を車両が走行するときの速度である非渋滞旅行速度とをさらに記憶し、
    前記交通情報処理部は、前記道路地図データと前記端末位置情報とを対応づける対応付け処理を行い、
    前記交通情報処理部は、前記対応付け処理の結果に基づいて、前記端末位置情報に係る道路の、前記所定区間を車両が走行するのに要する時間である旅行時間を算出し、
    前記交通情報処理部は、複数の前記端末位置情報および前記対応付け処理の結果に基づいて、前記所定区間を単位時間に走行する車両の数である単位時間内交通量を算出し、
    前記交通情報処理部は、前記記憶部における前記区間長、前記渋滞内車両密度および前記非渋滞旅行速度、ならびに算出した前記旅行時間および前記単位時間内交通量に基づいて前記所定区間における渋滞長を算出し、算出した前記旅行時間を示す旅行時間情報および算出した前記渋滞長を示す渋滞情報の少なくともいずれか一方をさらに含む前記交通情報を送信する処理を行う、情報処理プログラム。
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