JP7058139B2 - 点消火装置 - Google Patents
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Description
点消火ボタン(3)を押圧操作すると、点消火ボタン(3)は下方に凸の弧を描くように揺動する態様で押し込まれ、点消火ボタン(3)の揺動に従って、押動レバー(34)は、その下端部を揺動支点(34a)として上端部が後方へ押されて上方に凸の弧を描くように揺動する。
そして、押動レバー(34)の後方への揺動に伴って、押動レバー(34)の軸部の後側の当接部(34b)で、摺動部材(35)が後方へ押されて、バルブ本体(31)内へ水平移動し、これにより、ロッド(33)が後方へ移動して開閉弁(30)が開弁する。このように、点消火ボタン(3)への押圧力は、押動レバー(34)及び摺動部材(35)を介して、ロッド(33)に伝達され、ロッド(33)の後方への移動を可能としている。
なお、このとき、摺動部材(35)の前面(35a)に対する押動レバー(34)の当接部(34b)の押圧力の向きは、揺動前の斜め上向き(図7の状態)から揺動後の斜め下向きに変化する。
ガス調理器のケーシングの前面パネルに配設されて押圧操作により後方へ移動可能な操作部と、
前記操作部の移動に伴って、一端を揺動支点として前後へ揺動する押動レバーと、
前記押動レバーの後方への揺動によって前面が押されて後方へ移動可能な摺動部材と、
前記摺動部材の前後方向の移動によってガス流路を開閉させる開閉弁とを備えた点消火装置において、
前記摺動部材の前面に当接する前記押動レバーの当接部は、後方へ膨出する縦断面円弧状に形成され、
前記押動レバーの当接部が当接する摺動部材の前面は、移動方向に垂直な平面状に形成されていることである。
よって、押動レバーの揺動支点から当接部までの距離が短くなっても、操作部の押圧操作時の操作感に違和感を殆ど生じさせることなく、摺動部材を後方へスムーズに所定距離移動させて、開閉弁を開弁させることが出来る。
前記操作部の押圧操作面が前方開放部から露出するように、前記操作部を収容可能なケース体が設けられ、
前記ケース体は、押動レバーを備えている。
操作部と押動レバーを共にケース体に収容してユニットとしたから、ガス調理器のケーシングへの組付け作業が容易である。
前記操作部は、後方向に押圧操作されることにより、スライド移動可能に設けられ、
前記操作部の押圧操作面は、前記前面パネルと略面一となるフラット面に形成されている。
操作部が前面パネルから前方に突出しないので、ガス調理器の美観が向上する上に、手や衣服等が操作部に不用意に引っ掛かったり、誤って押圧操作面が押圧されたりすることによる誤操作を防止することが出来る。
例えば、前面パネルの操作部の下方に、機能選択ボタン等の他の操作部が配設されるガス調理器とすることにより、押動レバーの揺動支点から当接部までの距離が短く構成されても、押動レバー及び摺動部材を介して開閉弁を開弁させる際の操作部の後方への押圧操作感を向上させることが出来る。
本発明の実施の形態の点消火装置は、図示しないが、ビルトイン式又は据え置き式のガスコンロのケーシング内に組み込まれるものであり、カウンタートップの前面下方に位置する前記ケーシングの前面パネルには、グリル庫の扉が開閉自在に設けられていると共に、前記扉の、向かって右側方であって、上面に機能選択ボタン等が配置された所謂カンガルーポケットの上方に設置されるものとする。
なお、扉が設けられ且つカンガルーポケットが開く前面パネル側を前方、ケーシングの奥側を後方といい、ケーシングの幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
このガスの供給量を調節する火力調節部材(22)は、バルブ本体(2)の前方上部域に、揺動中心部(23)を中心に左右方向に揺動自在に設けられている。
前面パネルから突出させた操作つまみ(25)を左右に水平移動させることにより、ガスバーナの火力を調節することが出来る。また、点消火ボタン(1)の押圧操作面(10)は、横長矩形状のフラット面からなり、前面パネルと略面一となるように配設されている。
押圧操作面(10)をフラット面とすると共に、前面パネルと略面一となるように、ケーシング内に設置することが出来るから、ガスコンロのデザイン性を向上させることが出来る。また、点消火ボタン(1)が前方に突出しないので、点消火ボタン(1)に手や服が不用意に引っ掛かったり、誤って押圧操作面(10)が押圧されたりする誤操作を防止することが出来る。
なお、点消火ボタン(1)は、後述する押動レバー(11)と共に、ケース体(40)内に収容されている。
上述した点消火ボタン(1)は、各押圧操作面(10)が矩形筒部(41)の前方開放部から露出するように、矩形筒部(41)内に左右に並列されると共に、それぞれ各別に後方へ水平移動可能に収容されている。
なお、ケース体(40)の色は、点消火ボタン(1)とは異なる目立つ色に着色しておくことが望ましい。
この押動レバー(11)は、点消火ボタン(1)の押圧操作面(10)を押圧操作する前の位置では、図3及び図5に示すように、横長筒部(113)の前端が斜めリブ(1a)の後端に当接しており、この状態から、点消火ボタン(1)の押圧操作面(10)を押圧操作すると、押動レバー(11)は、図4及び図6に示すように、軸部(112)を揺動支点として本体部(111)は後方へ揺動する。なお、当接部(11a)の左右両側縁は両支持枠(43)の内側縁に当接するように設定されており、押動レバー(11)のそれ以上の後方への揺動は阻止される。
すなわち、この実施の形態では、点消火ボタン(1)の押圧操作による押動レバー(11)の揺動に影響のない、一対の支持枠(43)の各内側縁を、押動レバー(11)の揺動範囲を規制する揺動規制部(45)として機能させている。
また、傾斜孔(44)は、斜め上後方に向かって開放させているから、後述する摺動部材(12)で前方へ押されても、押動レバー(11)の軸部(112)が傾斜孔(44)から脱落する不都合はない。
また、ユニットをケーシングに組付ける際、揺動規制部(45)により押動レバー(11)の揺動が規制されているため、押動レバー(11)が必要以上に揺動することによる組み付け難さも解消することが出来る。
なお、前面(12a)は、図5に示すように、鉛直方向に沿った平面状に形成されていると共に、ケース体(40)の切欠部(41a)内に挿入可能な幅に設定されている。
また、スイッチケース(15)の下面には、点火時と消火時とで交互に摺動部材(12)の進退位置が決定される、所謂、プッシュプッシュ機構が設けられている。
図2、図3及び図5に示す消火位置(点火開始前の初期位置)において、点消火ボタン(1)の押圧操作面(10)は、ケーシングの前面パネルと略面一に露出しており、点消火ボタン(1)内に設けられている斜めリブ(1a)の後方端には、上記したように、押動レバー(11)の横長筒部(113)の前端が当接していると共に、当接部(11a)には、バネ(14)によって前方へ付勢された状態にある摺動部材(12)の平面からなる前面(12a)が当接している。
なお、この消火位置では、摺動部材(12)の後面(12b)と、ロッド(13)の前面との間には所定の隙間が形成されてある。
このように、押動レバー(11)を用いることにより、てこの原理で、摺動部材(12)を後方へ移動させることができるので、点消火ボタン(1)で直接摺動部材(12)を押圧する構造のものよりも軽い力で、点消火ボタン(1)を押圧操作することが出来る。
この状態から、点消火ボタン(1)の押圧操作面(10)がもう一度押されると、点消火ボタン(1)は、前記初期位置に復帰すると同時に、押動レバー(11)、摺動部材(12)及びロッド(13)も点火開始前の初期位置に復帰することから、開閉弁(27)は閉弁し、ガス流路(26)は閉塞される。
また、点消火ボタン(1)は、水平方向に押圧操作されることにより、水平移動するから、点消火ボタン(1)の操作感を一層向上させることが出来る。
以上の相関により、点消火ボタン(1)の操作感を確実に向上させることが出来る。
また、上記実施の形態の点消火装置は、前記ケーシングの前面パネルにおけるグリル庫の扉の向かって右側に設ける構成としたが、前記扉の左側にカンガルーポケットと共に設けても良い。
(11)・・・・・・・・・押動レバー
(11a) ・・・・・・・・当接部
(12)・・・・・・・・・摺動部材
(12a) ・・・・・・・・前面
(26)・・・・・・・・・ガス流路
(27)・・・・・・・・・開閉弁
Claims (3)
- ガス調理器のケーシングの前面パネルに配設されて押圧操作により後方へ移動可能な操作部と、
前記操作部の移動に伴って、一端を揺動支点として前後へ揺動する押動レバーと、
前記押動レバーの後方への揺動によって前面が押されて後方へ移動可能な摺動部材と、
前記摺動部材の前後方向の移動によってガス流路を開閉させる開閉弁とを備えた点消火装置において、
前記摺動部材の前面に当接する前記押動レバーの当接部は、後方へ膨出する縦断面円弧状に形成され、
前記押動レバーの当接部が当接する摺動部材の前面は、移動方向に垂直な平面状に形成されている点消火装置。 - 請求項1に記載の点消火装置において、
前記操作部の押圧操作面が前方開放部から露出するように、前記操作部を収容可能なケース体が設けられ、
前記ケース体は、押動レバーを備えている点消火装置。 - 請求項1又は2に記載の点消火装置において、
前記操作部は、後方向に押圧操作されることにより、スライド移動可能に設けられ、
前記操作部の押圧操作面は、前記前面パネルと略面一となるフラット面に形成されている点消火装置。
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