JP6962547B2 - ガス調理器具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンロ等のガス調理器具に関する。
コンロ等のガス調理器具においては、ガスバーナを被調理物の加熱手段として備えると共に、器体の前面に設けた点消火ボタン(操作部材)の押し操作によってガスバーナの点消火動作が可能となるプッシュスイッチ機構を設けたものが知られている。また、このプッシュスイッチ機構では、燃焼位置で点消火ボタンを回転させることで、ガスバーナの火力調整が可能となっている(例えば特許文献1)。この特許文献1では、上バーナと下バーナとを備えたグリルを有するガスコンロを開示しており、グリル側のプッシュスイッチ機構の上部側ケーシングに、一対の火力調節用スイッチ(マイクロスイッチ)を前後に並べて配置する一方、グリル用操作具(点消火ボタン)と一体回転するスイッチ操作カムを前後に並べて設けて、点消火ボタンの回転操作に伴い、2つのスイッチ操作カムが一対のマイクロスイッチをON/OFFさせることで、制御部がグリル側電磁弁を開閉操作して上下バーナの火力を4段階に調節可能としている。
特開2017−3164号公報
上記特許文献1のグリルの火力調整は、上部側ケーシングの前後にマイクロスイッチを並べて設置するので、組み付けが面倒である上、組み付け状態の確認(目視)もやりにくくなっていた。また、前後のマイクロスイッチをON/OFF動作させるためにスイッチ操作カムも前後に形状を変えて設ける必要があり、カムの形状が複雑となってしまう。
そこで、本発明は、上下バーナを有するグリル部を備え、一対のマイクロスイッチのON/OFF動作に基づいて上下バーナの火力調整を行うものであっても、組み付けや組み付け状態の確認を容易に行うことができ、カムの形状もシンプルとなるガス調理器具を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上バーナ及び下バーナを備えたグリル部を有する器体内に、前側の操作部材と、上バーナ及び下バーナへのガス流路を開閉する弁軸を備えた後側の流路開閉部と、操作部材と流路開閉部との間で前後移動可能なカムを備え、操作部材の押し込み操作の繰り返しによりカムの前後位置を変更して、弁軸を、ガス流路を閉塞する消火位置とガス流路を開放する燃焼位置とに前後移動させるカム機構部と、操作部材の回転操作により燃焼位置での上バーナ及び下バーナの火力を調整する火力調整部とを設けてなり、火力調整部を、それぞれレバーを下向きにして配置される2つのマイクロスイッチと、2つのマイクロスイッチの下方に設けられ、操作部材の回転に連動して操作部材の回転中心を中心とする円周方向に移動し、各レバーを上下に揺動させる動作カムと、各レバーの揺動による2つのマイクロスイッチのON/OFF動作の組み合わせに応じて上バーナ及び下バーナへのガス量を変更するガス量変更手段と、から構成したガス調理器具であって、
各レバーの先端部には、V字状の作用部が形成され、動作カムは、円周方向の中央に厚肉部を有すると共に、円周方向の両端に、厚肉部への作用部の乗り降りを導く傾斜部を備え、
カム機構部が収容されるケースに、固定板が左右方向に固定されてその固定板の前面に、2つのマイクロスイッチが、互いの作用部先端が向き合うように左右方向に並べて固定され、動作カムの厚肉部は、左右方向に並ぶ2つの作用部が同時に乗り上げ可能な長さで形成されて、
動作カムは、操作部材の回転に連動して2つのマイクロスイッチの各レバーの下方で円周方向に移動することで、2つの作用部が何れも厚肉部に乗り上がらない2つのマイクロスイッチのOFF/OFF位置と、一方の作用部が厚肉部に乗り上がる2つのマイクロスイッチのON/OFF位置と、2つの作用部が同時に厚肉部に乗り上がる2つのマイクロスイッチのON/ON位置と、他方の作用部が厚肉部に乗り上がる2つのマイクロスイッチのOFF/ON位置とに切替可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、円周方向との接線方向からの傾斜部の立ち上がり角度は、接線方向からの作用部の立ち上がり角度よりも小さいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、固定板の側縁には、切込みが形成され、2つのマイクロスイッチから延びる配線は、切込みに係止して後方へ引き回され、固定板の後方で互いに結束されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、上下バーナを有するグリル部を備え、2つのマイクロスイッチのON/OFF動作に基づいて上下バーナの火力調整を行うものであっても、組み付けや組み付け状態の確認を容易に行うことができる。また、2つのマイクロスイッチをON/OFF動作させる場合でも、動作カムはシンプルな形状となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、動作カムの傾斜部の立ち上がり角度を、レバーの作用部の立ち上がり角度よりも小さくしたことで、2つのマイクロスイッチの各レバーに動作カムが強く当たることを防止でき、火力調整時の操作部材の操作感を損なうことがない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、2つのマイクロスイッチから延びる配線を固定板の側縁に設けた切込みに係止させて後方へ引き回し、固定板の後方で互いに結束したことで、2つのマイクロスイッチの複数の配線をまとめることができ、組み付けやメンテナンスの際の作業性が良好となる。
ビルトインコンロの斜視図である。 グリル部の構成図である。 プッシュスイッチ機構の斜視図である。 プッシュスイッチ機構の分解斜視図である。 カム機構部の分解斜視図である。 (A)は前カムの正面図、(B)は後カムの正面図である。 点消火ボタンの回転角度と各マイクロスイッチのON/OFF状態及び上下バーナの火力との関係を示す表である。 点消火ボタンの回転角度0°の場合の火力調整部の説明図で、(A)は側面、(B)はA−A線断面、(B)は拡大斜視をそれぞれ示す。 点消火ボタンの回転角度45°の場合の火力調整部の説明図で、(A)は側面、(B)はB−B線断面、(B)は拡大斜視をそれぞれ示す。 点消火ボタンの回転角度75°の場合の火力調整部の説明図で、(A)は側面、(B)はC−C線断面、(B)は拡大斜視をそれぞれ示す。 点消火ボタンの回転角度90°の場合の火力調整部の説明図で、(A)は側面、(B)はD−D線断面、(B)は拡大斜視をそれぞれ示す。 消火位置のプッシュスイッチ機構の説明図で、(A)が側面、(B)が底面をそれぞれ示す。 点火押切位置のプッシュスイッチ機構の説明図で、(A)が側面、(B)が底面をそれぞれ示す。 燃焼位置のプッシュスイッチ機構の説明図で、(A)が側面、(B)が底面をそれぞれ示す。 消火押切位置のプッシュスイッチ機構の説明図で、(A)が側面、(B)が底面をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ガス調理器具の一例であるビルトインコンロの斜視図である。このビルトインコンロ1は、平面視が横長矩形状の器体2内に、前側(図1の左下側)で左右に2つ、その間で後側に1つの3つのコンロ部3,3・・と、前側の2つのコンロ部3,3の間に位置するグリル部4とを備えてなる。
器体2は、前面及び上面を開口した本体5と、本体5の前面に取り付けられる前枠6と、前枠6の下側に取り付けられるフロントパネル7と、本体5の上面の開口に取り付けられる天板8とからなる。器体2の上面の開口には、天板8の下方でキッチンのキャビネットに係止するフランジ9が周設されている。各コンロ部3は、天板8から上方に露出して上面にバーナヘッド11を載置したコンロバーナ10と、その周囲に位置する五徳12とを備えている。13は、グリル部4の排気キャップである。
フロントパネル7の中央には、グリル扉14が設けられ、その左右には、コンロバーナ10や後述するグリルバーナを点消火操作するための操作部材としての点消火ボタン15,15・・と、タイマー調理等の設定を行うための開閉式の操作パネル16とが設けられている。点消火ボタン15は、器体2内に収容したプッシュスイッチ機構の前端に備えられて、点消火ボタン15の押し操作の繰り返しにより、各バーナの点消火動作が可能となっている。
図2にグリル部4の構成図を示す。グリル部4では、グリルバーナとして上バーナ17と下バーナ18とが備えられ、ガス入口からの流路には、マグネット電磁弁19とメイン弁20とが設けられて、その下流側は、上バーナ17側への上流路21と、下バーナ18側への下流路22とに分岐している。上流路21には、上切替電磁弁24を備えた上バイパス流路23が設けられ、下流路22には、下切替電磁弁26を備えた下バイパス流路25が設けられている。上バイパス流路23の下流で上流路21には、閉止電磁弁27が設けられている。
マグネット電磁弁19とメイン弁20とは、プッシュスイッチ機構30内に組み込まれて、マグネット電磁弁19は、点消火ボタン15のプッシュ操作で開動作し、回路基板からなる図示しないコントローラからの通電制御によって開弁保持される。メイン弁20は、点消火ボタン15のプッシュプッシュ操作で開閉動作する。上切替電磁弁24及び下切替電磁弁26、閉止電磁弁27は、それぞれコントローラからの通電制御によって開閉動作する。
コンロ部3の構成は、コンロバーナ10への分岐しない流路に、閉止電磁弁27に代えて、点消火ボタン15の回転操作によってガス量を調整する火力調節ニードルが設けられる点を除いてグリル部4と同じである。
以下、グリル部4におけるプッシュスイッチ機構30について詳述する。
[プッシュスイッチ機構の説明]
図3は、プッシュスイッチ機構30の斜視図、図4は分解斜視図、図5はカム機構部の分解斜視図である。このプッシュスイッチ機構30は、カム機構部31と、カム機構部31の後方に取り付けられる流路開閉部32とを備えてなる。流路開閉部32の上流側には、器体2内の図示しないガスパイプが接続され、下流側には、上流路21及び下流路22に至る図示しないガスパイプが接続される。点消火ボタン15は、カム機構部31の前端に設けられている。なお、このプッシュスイッチ機構30は、器体2内では図3,4のようにカム機構部31が下向きとなる姿勢で前後方向に設置されるが、図5では、カム機構部31の説明の便宜上、上下を逆にして示している。
まず、カム機構部31は、ケースであるメカボックス33と、メカボックス33内に収容された前カム34及び後カム35とを備える。メカボックス33は、横断面がU字状で下面及び前面を開口させたボックス本体36と、ボックス本体36の下面を閉塞するカバー37とからなり、ボックス本体36の左右の側面には、基板スイッチ38とイグナイタスイッチ39とが、レバー38a,39aをそれぞれ下側且つ後向きとした姿勢でネジ止めされている。ボックス本体36の前後方向中央には、透孔を有する仕切板40が形成され、その後側の左右には、一対の切欠窓41,41が形成されて、左右の側面下部には、複数の係止突起42,42・・が前後方向へ所定間隔をおいて突設されている。ボックス本体36の後端は、左右に張り出す閉塞板43で閉塞されて、ボックス本体36の内部に対向する部位には、透孔44が形成され、その周囲にリング状突起45が形成されている。閉塞板43の下部後側には、後ピン受け部46が突設されて、後ピン受け部46には、倒コ字状の後レバーピン47の後端が、抑えバネ48により保持されている。よって、後レバーピン47は、後端を中心に左右へ揺動可能となる。ボックス本体36の前端内側には、左右にストッパ49,49が設けられ、前端の円弧状の上面36aには、同じ円弧状の突条50,50が前後に所定間隔をおいて設けられている。
カバー37は、ボックス本体36の下面から左右の側面下部に掛けて覆う横断面倒コ字状で、左右の折り返し部には、係止突起42,42・・が係止する角孔51,51・・が形成されて、前端中央には、前ピン受け部52が突設されている。この前ピン受け部52には、倒コ字状の前レバーピン53の前端が、抑えバネ54により保持されている。よって、前レバーピン53は、前端を中心に左右へ揺動可能となる。また、カバー37の下面には、後レバーピン47の前端が挿入し、後端を中心とした円弧状の後長孔55と、前レバーピン53の後端が挿入し、前端を中心とした円弧状の前長孔56とが左右方向に形成されている。
前カム34は、上部外形がボックス本体36に嵌合する横断面U字状のブロック体で、前面には、点消火ボタン15が連結される連結ロッド60が前向きに連結され、後面には、後カム35を押圧する前側ロッド61が後向きに突設されている。前カム34の前側の左右両側面は二面幅に形成されて、その後部左右には、ボックス本体36のストッパ49,49に後方から係止する係止面62,62が形成されている。
また、前カム34の下部には、前カム溝64を形成した板状のカム板部63が後向きに形成されて、カム板部63の前側には、下面及び前面が開放する凹部65が形成されている。この前カム溝64は、図12にも示すように、尖端を後側に向けて左側が右側よりも前方へ長くなる平面視ハート形状の前循環部66と、前循環部66の尖端から後方へ延びる前直線部67とからなる有底溝となっている。この前カム溝64に、前長孔56を貫通した前レバーピン53の後端が挿入係止して、後述するように前カム34の進退動に伴い前カム溝64内を移動するようになっている。
さらに、前カム34の外周面には、図6(A)に示すように、U字状の上面と、カム板部63に沿った左右の側面と下面とに、複数のガイド突起68,68・・が前後方向に突設されている。
後カム35も、上部外形がボックス本体36に嵌合する横断面U字状のブロック体で、後面には、流路開閉部32の後述する弁軸82を押圧する後側ロッド70が後向きに突設されている。また、左右の両側面には、左アーム71と右アーム72とがそれぞれ突設されている。左アーム71は、後カム35の後退に伴って基板スイッチ38のレバー38aを、右アーム72は、後カム35の後退に伴ってイグナイタスイッチ39のレバー39aをそれぞれ押し込むもので、ここでは左アーム71の方が右アーム72よりも後方へ長く形成されて、基板スイッチ38をONさせるタイミングをイグナイタスイッチ39をONさせるタイミングよりも早く設定している。
さらに、後カム35の下部には、前カム34のカム板部63が進入可能な逃げ凹部73が前後方向に形成されており、逃げ凹部73の底面に、後カム溝74が形成されている。この後カム溝74は、図12に示すように、尖端を後側に向けて右側が左側よりも前方へ長くなる平面視ハート形状の後循環部75と、後循環部75の尖端から後方へ延びる後直線部76とからなる有底溝となっている。この後カム溝74に、後長孔55を貫通した後レバーピン47の前端が挿入係止して、後述するように後カム35の進退動に伴い後カム溝74内を移動するようになっている。
そして、後カム35の外周面にも、図6(B)に示すように、U字状の上面と、左右アーム71,72を除く左右の側面とに、複数のガイド突起77,77・・が前後方向に突設されている。
ここでは前カム34が、仕切板40の前側でボックス本体36に収容されて、前カム34と仕切板40との間には、前カム34の前側ロッド61が挿入する前コイルバネ78が設けられる。よって、前カム34は、係止面62,62がボックス本体36のストッパ49,49に当接する前方位置と、カム板部63を除く後面が仕切板40に当接する後方位置との間で前後移動可能となる。
また、後カム35は、仕切板40の後側でボックス本体36に収容されて、後カム35とボックス本体36の閉塞板43との間には、後カム35の後側ロッド70が挿入する後コイルバネ79が設けられる。後コイルバネ79は、閉塞板43の前面でリング状突起45に後端が嵌合して保持される。よって、後カム35は、前面が仕切板40に当接する前方位置と、後側ロッド70が弁軸82を押し込んで後面がリング状突起45に近接する後方位置との間で前後移動可能となる。
この状態でカバー37をボックス本体36に被せて下面を閉塞し、前レバーピン53の後端を前長孔56を介して前カム34の前カム溝64に係止させ、後レバーピン47の前端を後長孔55を介して後カム35の後カム溝74に係止させる。前カム34及び後カム35は、前コイルバネ78と後コイルバネ79とによってそれぞれ前方位置へ付勢されるが、後述するように、前レバーピン53による前カム溝64への係止位置と、後レバーピン47による後カム溝74への係止位置とによってそれぞれメカボックス33内で前後位置を変更することになる。後カム35の左右アーム71,72は、ボックス本体36の切欠窓41,41を介してそれぞれ左右外方へ突出して、後カム35の進退動に伴い、基板スイッチ38及びイグナイタスイッチ39をON/OFFさせることになる。
流路開閉部32は、下側にガス入口80が、上側にガス出口81を有して内部にガス流路が形成される筒状体で、後端には、ガス流路の上流側を開閉するマグネット電磁弁19が設けられて、ガス流路内には、ガス流路の下流側を開閉するメイン弁20を備えた弁軸82が進退動可能に収容されている。但し、弁軸82は、前方へ閉弁付勢されるマグネット電磁弁19によって、常態ではメイン弁20を閉弁する前進位置に付勢されている。流路開閉部32の前端には、弁軸82が突出する取付フランジ83が延設されて、ボックス本体36の閉塞板43に取付フランジ83をネジ止めすることで、閉塞板43の透孔44と取付フランジ83の開口84とが同軸で連通して、弁軸82がボックス本体36内に突出可能となっている。
点消火ボタン15は、正面視が円形状のボタン部85と、ボタン部85に前方から組み付けられる円形状のキャップ86とを有し、キャップ86の後面中央に突設した係止部87を、ボタン部85の中央から貫通させて、前カム34の連結ロッド60へ回転可能に外装された中間筒88の前端へ係止させている。これにより、点消火ボタン15は、中間筒88と共に連結ロッド60へ回転可能に連結される。
[火力調整部の説明]
そして、メカボックス33と点消火ボタン15との間には、上下バーナ17,18の火力を調整する火力調整部90が設けられている。この火力調整部90は、メカボックス33に設けられた固定板91と、固定板91に設けられた2つの第1、第2マイクロスイッチ92,93と、両マイクロスイッチ92,93をON/OFF動作させる動作カム94と、中間筒88と動作カム94との間に設けられ、点消火ボタン15の回転操作に伴って動作カム94を連動して回転移動させる連動体95と、連動体95の回転角度を規制する回り止め部材96とを備えている。
まず、固定板91は、ボックス本体36の上面で基板スイッチ38及びイグナイタスイッチ39よりも前側位置で左右方向に固定されて、左右の側縁には、切込み97,97が形成されている。第1、第2マイクロスイッチ92,93は、固定板91の前面に設けられた位置決め板98及び位置決めピン99により、レバー92a,93aを下向きに、且つレバー92a,93aの先端に形成されたV字状の作用部92b、93bが互いに隣り合う向きで、左側の第1マイクロスイッチ92がやや左下がりとなるように左右に並べて固定されている。位置決めピン99の下側で固定板91の前面には、各レバー92a,93aのOFF位置(下側への揺動位置)で各レバー92a,93aを受ける支持ピン100,100が設けられている。
また、図3に示すように、第1、第2マイクロスイッチ92,93のリード線101,101は、それぞれ隣接する外側の切込み97,97に係止させてから後方へ引き回され、固定板91の後方で互いに結束されてコントローラへ接続されている。
動作カム94は、第1、第2マイクロスイッチ92,93の下方でボックス本体36の円弧状の上面36aに設けられている。この動作カム94は、図8に示すように、上面36aに沿った円弧状の底面を有し、底面に設けた凹溝102に、上面36aに突設した後側の突条50を嵌合させることで、上面36aに沿って周方向へスライド可能となっている。また、動作カム94は、周方向の中央が厚肉部103となり、周方向に連なる左右端が、周方向外側へ行くに従って徐々に薄くなる傾斜部104,104となっている。
連動体95は、動作カム94側のカム側連動部105と、点消火ボタン15側の操作側連動部106とを有する。まず、カム側連動部105は、動作カム94と一体形成されて前方へ向かって延び、横断面形状が、ボックス本体36の上面36aに沿った円弧状の上板とその左右端から内側に折曲形成される側板とを有する半筒状となっている。両側板の底面には、上面36aの前側の突条50が嵌合する嵌合凹部107,107がそれぞれ形成されている。よって、カム側連動部105は、動作カム94と共に、上面36aに沿って周方向へスライド可能な状態で上面36aに載置される。
一方、操作側連動部106は、中間筒88に周設したフランジ108と一体形成されて後方へ向かって延び、横断面形状が、カム側連動部と同様にボックス本体36の上面36aに沿った円弧状の上板とその左右端から内側に折曲形成される側板とを有する半筒状となっている。但し、操作側連動部106はカム側連動部105よりも一回り大きく形成されて、図3,8に示すように、操作側連動部106にカム側連動部105が遊挿した状態となっている。よって、連動体95は、点消火ボタン15の前後位置に追従して前後方向へ伸縮しつつ、点消火ボタン15の回転に連動して動作カム94をボックス本体36の上面36aに沿って周方向へスライドさせることになる。
[回り止め部材の説明]
回り止め部材96は、連結ロッド60が貫通する小径部110と、その小径部110より前側に連設される大径部111とを有する二段径の筒状体で、小径部110の貫通孔に、連結ロッド60へ放射状に設けたリブ60a,60a・・が係合することで、回転が規制された状態で連結ロッド60に組み付けられる。大径部111の外周には、左側規制片112と右側規制片113とが、左右対称に突設されて、両規制片112,113の各上面は、点消火ボタン15の回転中心を通る180°の水平面上に位置している。中間筒88は、大径部111の底面にスラストワッシャ114を介して当接した状態で、連結ロッド60に挿通されている。
[火力調整の説明]
こうして形成される火力調整部90では、後述する燃焼位置での点消火ボタン15の回転操作に伴い、連動体95を介して動作カム94をスライドさせて、第1、第2マイクロスイッチ92,93をON/OFF動作させることができる。このON/OFF信号の組み合わせを得たコントローラが、上下切替電磁弁24,26を開閉動作させて上下バーナ17,18の火力を調整可能となっている。図7に、点消火ボタン15の回転角度(回転限界角度である0°〜90°を4つの範囲に分割したもの)と、各範囲毎の第1、第2マイクロスイッチ92,93のON/OFF状態と上下バーナ17,18の火力との関係をそれぞれ示している。以下、火力調整について詳述するが、ここでの左右方向は、点消火ボタン15を前方から見た状態で説明する。
まず、点消火ボタン15の回転角度が0〜15°の場合、図3,8に示すように、動作カム94の厚肉部103は両マイクロスイッチ92,93の各レバー92a,93aの作用部92b、93bよりも左側へ離れて両マイクロスイッチ92,93をOFFさせている。このOFF/OFF信号の組み合わせでは、コントローラは、上流路21と下流路22との上下切替電磁弁24,26をそれぞれOFF(閉弁)させるため、上下バーナ17,18へ供給されるガス量はそれぞれ最小となり、火力はそれぞれ「弱」となる。
なお、点消火ボタン15の回転角度が0°の場合、図3に示すように、操作側連動部106の左側の側板が回り止め部材96の右側規制片113に当接するため、それ以上の左回転が規制される。
次に、点消火ボタン15の回転角度が15〜45°の場合、図9に示すように、動作カム94が右側へ移動することで、左側の第1マイクロスイッチ92のレバー92aの作用部93bが相対的に傾斜部104に乗り上げてそのまま厚肉部103上に移動するため、レバー92aが上側へ揺動して第1マイクロスイッチ92がONする。右側の第2マイクロスイッチ93は傾斜部104が到達しないため、OFFのままである。このON/OFF信号の組み合わせでは、コントローラは、下流路22の下切替電磁弁26をON(開弁)させるため、下バーナ18へ供給されるガス量が下バイパス流路25も加えて増加する。よって、下バーナ18の火力は「強」となる。上バーナ17は「弱」のままである。
ここで、図(B)の矢印で図外に示すように、動作カム94において、動作カム94の底面のスライド軌跡となる円周に対し、傾斜部104の先端を通る接線Sを規定した場合、その接線Sに対する傾斜部104の立ち上がり角度θ1は、第1マイクロスイッチ92のレバー92aの作用部92bが傾斜部104の先端に位置した場合(二点鎖線で示す)の当該接線Sに対する作用部92bの立ち上がり角度θ2よりも小さく(鋭角)となっている。よって、動作カム94が移動して作用部92bが傾斜部104に乗り上がる際、作用部92bは自身よりも浅い角度である傾斜部104へスムーズに乗り上がってレバー92aを上側へ揺動させる。よって、点消火ボタン15の回転操作に抵抗が生じにくくなる。これは、反対側の傾斜部104に乗り上がる場合も同じであり、第2マイクロスイッチ93のレバー93aの作用部93bにおいても同じである。
次に、点消火ボタン15の回転角度が45〜75°の場合、図10に示すように、動作カム94がさらに右側へ移動することで、右側の第2マイクロスイッチ93のレバー93aの作用部93bも相対的に傾斜部104に乗り上げて厚肉部103上に移動するため、レバー93aが上側へ揺動して第2マイクロスイッチ93もONする。このON/ON信号の組み合わせでは、コントローラは、下流路22の下切替電磁弁26をOFFさせ、上流路21の上切替電磁弁24をONさせるため、下バーナ18へ供給されるガス量は減少し、上バーナ17へ供給されるガス量は増加する。よって、上バーナ17の火力は「強」となり、下バーナ18の火力は「弱」となる。
次に、点消火ボタン15の回転角度が75〜90°の場合、図11に示すように、動作カム94がさらに右側へ移動することで、左側の第1マイクロスイッチ92のレバー92aの作用部92bは左側の傾斜部104を相対的に降りて厚肉部103上から外れるため、レバー92aは下側へ揺動して第1マイクロスイッチ92はOFFする。第2マイクロスイッチ93はONのままである。このOFF/ON信号の組み合わせでは、コントローラは、上流路21の上切替電磁弁24と下流路22の下切替電磁弁26とを共にONさせるため、上バーナ17へ供給されるガス量も上バイパス流路23を加えて増加する。下バーナ18へのガス量はそのままである。よって、上下バーナ17,18の火力はそれぞれ「強」となる。
そして、点消火ボタン15の回転角度が90°の場合は、操作側連動部106の右側の側板が回り止め部材96の左側規制片112に当接することで、それ以上の右回転が規制され、操作側連動部106が左側規制片112を乗り越えることを防止できる。
このように、上下バーナ17,18への上下流路21,22に設けられた上バイパス流路23及び上切替電磁弁24、下バイパス流路25及び下切替電磁弁26が、コントローラを加えてガス量変更手段を構成している。
[プッシュスイッチ機構における点消火動作の説明]
以上の如く構成されたビルトインコンロ1のグリル部4におけるプッシュスイッチ機構30において、点火から消火に至る動作を、図12〜図15に基づいて説明する。なお、各図(A)は図4と同じ上下の側面を示し、各図(B)は底面を示すと共に、カバー37を省略して後長孔55及び前長孔56のみを仮想線で示している。コンロ部3におけるプッシュスイッチ機構の動作も、火力調整部90の構成を除いてグリル部4と同じである。
まず、点消火ボタン15を操作しない状態では、図12に示すように、前カム34は、前レバーピン53の後端が前長孔56を介して前カム溝64の前循環部66の前側中央に係止することで、前コイルバネ78の付勢に抗して前方位置よりやや後方(初期位置)にある。後カム35は、後コイルバネ79の付勢により、仕切板40に当接する前方位置にあり、後レバーピン47の前端が後長孔55を介して後カム溝74の後直線部76内に位置している。
この状態で、前カム34と前後動が一体の点消火ボタン15は、キャップ86が器体2の前面(ここではフロントパネル7の前面で、ラインLで示す。)よりやや突出してラインLに沿った位置にある。ここでは前カム34のカム板部63が仕切板40より後方へ突出しているが、後カム35には逃げ凹部73が形成されているため、後カム35とは干渉せず、カム板部63は逃げ凹部73の底面に重合している。
また、この状態では、後カム35の後側ロッド70は弁軸82から前方へ離間しているので、流路開閉部32の弁軸82は前進位置にあってマグネット電磁弁19及びメイン弁20は閉弁状態にある(消火位置)。また、後カム35の左右アーム71,72も基板スイッチ38及びイグナイタスイッチ39の各レバー38a,39aから前方へ離間している。
ここから点消火ボタン15を押し込むと、図13に示すように、後退した前カム34の前側ロッド61が仕切板40の透孔を貫通して後カム35に当接し、後カム35を後コイルバネ79の付勢に抗して後退させる。そして、後退した後カム35の後側ロッド70が弁軸82に当接して弁軸82を後退させて、後退した弁軸82がマグネット電磁弁19を強制的に開弁させた状態で押し込みが規制される(点火押切位置)。このとき、前レバーピン53の後端は前循環部66内を移動してその左側前端に位置し、後レバーピン47の前端は後循環部75内を移動してその右側前端に位置する。なお、前カム溝64及び後カム溝74の底部には、前レバーピン53及び後レバーピン47の端部の移動方向を図13での右回転方向に規制する段部が形成されていると共に、前後レバーピン53,47は抑えバネ54,48によって各カム溝64,74の底部側へ押し付けられているので、各カム溝64,74から脱却することなく一方向のみにガイドされる。
また、前カム34が後退する際、後方へ突出するカム板部63は、後カム溝74の逃げ凹部73の底面上を摺接するので、前カム34の後退がカム板部63を介して後カム35の逃げ凹部73にガイドされ、スムーズに移動できる。このときカム板部63が後カム溝74と干渉することはない。さらに、前カム34及び後カム35の外周面には、前後方向にガイド突起68,77が形成されているので、メカボックス33内でこじれたりすることなくスムーズに前後移動できる。
この点火押切位置では、マグネット電磁弁19と共にメイン弁20も開弁して流路開閉部32のガス流路内に燃料ガスが供給される。よって、上下バーナ17,18へ燃料ガスが供給される。これと同時に、後カム35の左アーム71が基板スイッチ38のレバー38aを、右アーム72がイグナイタスイッチ39のレバー39aをそれぞれ順番に押し込んで両スイッチ38,39をONさせるため、コントローラからマグネット電磁弁19に通電されると共にイグナイタが作動して点火動作がなされる。
次に、点火押切位置から点消火ボタン15の押し込みを解除すると、図14に示すように、前カム34は、前コイルバネ78の付勢により、係止面62,62がボックス本体36のストッパ49,49に係止する前方位置に移動する。この前進の際、前カム34の前側上部には凹部65が形成されているので、メカボックス33側の前ピン受け部52とは干渉しない。
この前カム34の前進と共に点消火ボタン15も前進して、フロントパネル7の前面よりも大きく前方へ突出する。このとき前レバーピン53の後端は、前循環部66から前直線部67に移動してその後端近くに位置している。また、後カム35は、後コイルバネ79の付勢により、後レバーピン47の前端が後循環部75内を移動してその前側中央に係止することで前進が規制される。なお、後長孔55の前縁には、後レバーピン47の前端に軽係止する係止突部55a(図5,13)が形成されて、後レバーピン47が係止位置から不意に移動することを防止している。
この状態で、流路開閉部32では、マグネット電磁弁19は通電によって開弁保持されているので、弁軸82は移動せず、メイン弁20も開弁した状態となって燃料ガスの供給は継続される(燃焼位置)。また、後カム35の左アーム71は基板スイッチ38のレバー38aを押し込んだ状態にあって基板スイッチ38のONを継続させ、右アーム72はイグナイタスイッチ39のレバー39aから離間してイグナイタスイッチ39をOFFさせる。
さらに、点消火ボタン15を回転させれば、前述のように連動体95を介して動作カム94をスライドさせ、第1、第2マイクロスイッチ92,93をON/OFFさせるため、コントローラが上下切替電磁弁24,26をON/OFFさせて上下バーナ17,18の火力を調整することができる。点消火ボタン15の回転に伴う第1、第2マイクロスイッチ92,93のON/OFF動作の切り替わり時には、コントローラは、火力の切替をユーザに報知する電子音を発生させる。
そして、燃焼位置から点消火ボタン15を押し込むと、図15に示すように、前カム34は後退して、前レバーピン53の後端が前循環部66内を移動してその右側前端に係止することで押し込みが規制される(消火押切位置)。この前カム34の押し込みにより、前側ロッド61に押圧されて後カム35も後退し、後レバーピン47の前端が後循環部75内を移動してその左側前端近くに位置する。
このときも前カム34が後退する際、カム板部63が、後カム溝74の逃げ凹部73の底面上に再び重なって当該底面上を摺接するので、前カム34の後退がカム板部63を介して後カム35の逃げ凹部73にガイドされ、スムーズに移動できる。
この消火押切位置で点消火ボタン15から手を離すと、前カム34は、前コイルバネ78の付勢により、前レバーピン53の後端が前循環部66内を移動してその前側中央に係止する図12の位置に復帰する。後カム35も、後レバーピン47の前端が後循環部75から後直線部76に移動して仕切板40に当接する図12の位置に復帰する。この後カム35の前進により左アーム71が基板スイッチ38のレバー38aから離間して基板スイッチ38をOFFさせるため、コントローラはマグネット電磁弁19への通電を停止してマグネット電磁弁19を閉弁させる。これにより、流路開閉部32では弁軸82も前進してメイン弁20を閉弁させるため、燃料ガスの供給が停止して上下バーナ17,18は消火する。
そして、図14の燃焼位置で点消火ボタン15を回転させて火力調整を行った際、回転範囲の両端では、連動体95の操作側連動部106が回り止め部材96の左側又は右側規制片112,113に当接するので、連動体95が左側又は右側規制片112,113を乗り越えることを防止してそれ以上の回転を規制できる。特に、回り止め部材96は、操作側連動部106とカム側連動部105との挿入部分よりも前側に設けられて、左側及び右側規制片112,113は操作側連動部106の前寄りに当接しているので、連動体95の乗り越えはより確実に防止される。
但し、操作側連動部106は、回り止め部材96よりも強度の弱い樹脂で形成されているので、点消火ボタン15に無理な回転力が加わると、操作側連動部106が先に破損することになる。このため、操作側連動部106に遊挿しているカム側連動部105及び動作カム94は、非固定状態となってボックス本体36の上面36aから落下する。よって、連動体95が破損しても、点消火ボタン15を消火押切位置まで押し操作することができ、上下バーナ17,18を確実に消火させることができる。
[火力調整部に係る発明の効果]
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、カム機構部31が収容されるメカボックス33に、固定板91が左右方向に固定されてその固定板91の前面に、第1、第2マイクロスイッチ92,93が左右方向に並べて固定され、動作カム94は、点消火ボタン15の回転に連動して第1、第2マイクロスイッチ92,93の各レバー92a,93aの下方で円周方向に移動することで、各レバー92a,93aを上下に揺動させる構成となっている。よって、上下バーナ17,18を有するグリル部4を備え、第1、第2マイクロスイッチ92,93のON/OFF動作に基づいて上下バーナ17,18の火力調整を行うものであっても、組み付けや組み付け状態の確認を容易に行うことができる。また、第1、第2マイクロスイッチ92,93をON/OFF動作させる場合でも、動作カム94は、厚肉部103の両端に傾斜部104,104を設けるシンプルな形状となる。
特にここでは、各レバー92a,93aの先端部には、V字状の作用部92b、93bが形成され、動作カム94の円周方向の両端には、動作カム94への作用部92b、93bの乗り降りを導く傾斜部104,104が形成されて、円周方向との接線Sからの傾斜部104の立ち上がり角度θ1は、接線Sからの作用部92b、93bの立ち上がり角度θ2よりも小さくなっている。よって、第1、第2マイクロスイッチ92,93の各レバー92a,93aに動作カム94が強く当たることを防止でき、火力調整時の点消火ボタン15の操作感を損なうことがない。
また、固定板91の側縁には、切込み97,97が形成され、第1、第2マイクロスイッチ92,93から延びるリード線101は、切込み97に係止して後方へ引き回され、固定板91の後方で互いに結束されているので、第1、第2マイクロスイッチ92,93の複数のリード線101,101・・をまとめることができ、組み付けやメンテナンスの際の作業性が良好となる。
なお、上記形態では、2つのマイクロスイッチを、作用部が隣り合う向きで左右に並べて配置されているが、作用部が左右何れかの同じ側となる向きや、互いに異なる外向きとなるように配置することもできる。作用部も、V字状に限らず、半円状等であっても差し支えない。
[回り止め部材に係る発明の効果]
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、点消火ボタン15側に、点消火ボタン15の押し込み操作と一体に前後動して回転不能で、点消火ボタン15の所定の回転限界角度(0°及び90°)で操作側連動部106が当接してそれ以上の回転を規制する回り止め部材96が設けられていることで、点消火ボタン15の回転限界角度以上の回転を効果的に防止して、点消火ボタン15と連動する連動体95の破損や変形を抑制することができる。
特にここでは、回り止め部材96は、操作側連動部106における点消火ボタン15側寄りの位置で操作側連動部106に当接することで、カム側連動部105との結合部分から離すことができ、回り止め部材96の乗り越えをより確実に防止することができる。
また、動作カム94は、カム側連動部105と一体に設けられて、カム機構部31を収容するボックス本体36上に載置されている。前述のように点消火ボタン15及び連動体95に無理な回転力が加わった場合、連動体95は、回り止め部材96と当接している操作側連動部106で破損することになる。このとき、カム側連動部105及び動作カム94は、完全に非固定状態となるので、カム側連動部105及び動作カム94は、ボックス本体36から下方へ落下し、点消火ボタン15の操作の妨げにならない。すなわち、操作側連動部10が破損しても点消火ボタン15の押し操作を担保することができ、少なくとも消火が可能となる。
さらに、操作側連動部10は、カム側連動部105よりも強度が低くなっているので、より確実に操作側連動部10で破損させることができ、カム側連動部105及び動作カム94を確実に落下させることができる。
なお、上記形態では、カム側連動部を操作側連動部に遊挿させているが、これと逆にして、操作側連動部をカム側連動部に遊挿させても差し支えない。また、両連動部は半筒状に限らず、一方を板状、他方を筒状とする等、形状は適宜変更可能である。
さらに、回り止め部材の形状も適宜変更可能で、規制片は回転限界角度の両端に合わせて左右に設ける場合に限らず、最大側(ここでは90°の左側規制片112)のみ設けることもできる。操作側連動部との当接位置も前後に変更できる。
加えて、操作側連動部とカム側連動部との強度の相違は、樹脂材料の相違による場合に限らず、形状、構造の相違、例えば同じ樹脂材料でも操作側連動部の肉厚をカム側連動部の肉厚よりも薄くしたり、操作側連動部に透孔を設けたりすることで、操作側連動部が先に破損するようにしてもよい。
そして、上記形態では、グリル部のプッシュスイッチ機構に回り止め部材を設けているが、コンロ部のプッシュスイッチ機構にも同様に回り止め部材を設けて操作部材の回転規制を図ってもよい。
その他、各発明に共通して、カム機構部の2つのカムの形状や各カム溝の形状は上記形態に限らず、適宜変更可能で、例えば重合部となるカム板部を後カムに設けて前カムに対して摺接させることもできるし、カム溝のない重合部を設けることもできる。前後レバーピンや前後長孔の形状や位置も変更可能である。
また、上記形態では、2つのカムにカム溝を設け、カムを保持するメカボックス側にレバーピンを設けているが、これと逆に、2つのカムにレバーピンをそれぞれ設け、メカボックス側にカム溝を設けても、点消火ボタンの押し操作による2つのカムの前後位置の変更は可能である。
さらに、2つのカムによりカム機構部を形成するものに限らず、1つのカムによるカム機構部であっても、2つのマイクロスイッチによる火力調整や、回り止め部材による操作部材の回転規制は可能である。
そして、ビルトインコンロの形態も上記説明に限らず、コンロ部が2口のものであってもよいし、ビルトインコンロに限らず、テーブルコンロ等の他のガス調理器具においても本発明は適用可能である。
1・・ビルトインコンロ、2・・器体、3・・コンロ部、4・・グリル部、5・・本体、7・・フロントパネル、10・・コンロバーナ、15・・点消火ボタン、17・・上バーナ、18・・下バーナ、19・・マグネット電磁弁、20・・メイン弁、21・・上流路、22・・下流路、24・・上切替電磁弁、26・・下切替電磁弁、30・・プッシュスイッチ機構、31・・カム機構部、32・・流路開閉部、33・・メカボックス、34・・前カム、35・・後カム、36・・ボックス本体、36a・・上面、37・・カバー、38・・基板スイッチ、39・・イグナイタスイッチ、40・・仕切板、47・・後レバーピン、53・・前レバーピン、55・・後長孔、56・・前長孔、64・・前カム溝、68,77・・ガイド突起、74・・後カム溝、80・・ガス入口、81・・ガス出口、82・・弁軸、90・・火力調整部、91・・固定板、92・・第1マイクロスイッチ、92a,93a・・レバー、92b,93b・・作用部、93・・第2マイクロスイッチ、94・・動作カム、95・・連動体、96・・回り止め部材、97・・切込み、101・・リード線、103・・厚肉部、104・・傾斜部、105・・カム側連動部、106・・操作側連動部、112・・左側規制片、113・・右側規制片、S・・接線、L・・フロントパネルの前面。

Claims (3)

  1. 上バーナ及び下バーナを備えたグリル部を有する器体内に、前側の操作部材と、前記上バーナ及び前記下バーナへのガス流路を開閉する弁軸を備えた後側の流路開閉部と、前記操作部材と前記流路開閉部との間で前後移動可能なカムを備え、前記操作部材の押し込み操作の繰り返しにより前記カムの前後位置を変更して、前記弁軸を、前記ガス流路を閉塞する消火位置と前記ガス流路を開放する燃焼位置とに前後移動させるカム機構部と、前記操作部材の回転操作により前記燃焼位置での前記上バーナ及び前記下バーナの火力を調整する火力調整部とを設けてなり、
    前記火力調整部を、それぞれレバーを下向きにして配置される2つのマイクロスイッチと、前記2つのマイクロスイッチの下方に設けられ、前記操作部材の回転に連動して前記操作部材の回転中心を中心とする円周方向に移動し、各前記レバーを上下に揺動させる動作カムと、各前記レバーの揺動による前記2つのマイクロスイッチのON/OFF動作の組み合わせに応じて前記上バーナ及び前記下バーナへのガス量を変更するガス量変更手段と、から構成したガス調理器具であって、
    各前記レバーの先端部には、V字状の作用部が形成され、前記動作カムは、前記円周方向の中央に厚肉部を有すると共に、前記円周方向の両端に、前記厚肉部への前記作用部の乗り降りを導く傾斜部を備え、
    前記カム機構部が収容されるケースに、固定板が左右方向に固定されてその固定板の前面に、前記2つのマイクロスイッチが、互いの前記作用部先端が向き合うように左右方向に並べて固定され、前記動作カムの前記厚肉部は、前記左右方向に並ぶ2つの前記作用部が同時に乗り上げ可能な長さで形成されて、
    前記動作カムは、前記操作部材の回転に連動して前記2つのマイクロスイッチの各前記レバーの下方で前記円周方向に移動することで、2つの前記作用部が何れも前記厚肉部に乗り上がらない前記2つのマイクロスイッチのOFF/OFF位置と、一方の前記作用部が前記厚肉部に乗り上がる前記2つのマイクロスイッチのON/OFF位置と、2つの前記作用部が同時に前記厚肉部に乗り上がる前記2つのマイクロスイッチのON/ON位置と、他方の前記作用部が前記厚肉部に乗り上がる前記2つのマイクロスイッチのOFF/ON位置とに切替可能であることを特徴とするガス調理器具。
  2. 前記円周方向との接線方向からの前記傾斜部の立ち上がり角度は、前記接線方向からの前記作用部の立ち上がり角度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のガス調理器具。
  3. 前記固定板の側縁には、切込みが形成され、前記2つのマイクロスイッチから延びる配線は、前記切込みに係止して後方へ引き回され、前記固定板の後方で互いに結束されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス調理器具。
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