JP6901766B2 - ガス調理器具 - Google Patents
ガス調理器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6901766B2 JP6901766B2 JP2017164608A JP2017164608A JP6901766B2 JP 6901766 B2 JP6901766 B2 JP 6901766B2 JP 2017164608 A JP2017164608 A JP 2017164608A JP 2017164608 A JP2017164608 A JP 2017164608A JP 6901766 B2 JP6901766 B2 JP 6901766B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- fire extinguishing
- ignition
- push
- path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 31
- 238000010411 cooking Methods 0.000 claims description 7
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 28
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 12
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 12
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 12
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 9
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Description
前側の操作部材と、
バーナへのガス流路を開閉する弁軸を備えた後側の流路開閉部と、
操作部材と流路開閉部との間で前後移動可能で、カム溝を備えたカムと、カム溝に挿入されてカムの前後移動に応じてカム溝に沿って相対移動する案内部材と、を含み、操作部材の押し込み操作の繰り返しにより、カムの前後位置を、消火位置と、その後方の点火押切位置と、その前方の燃焼位置と、その後方の消火押切位置との順番にそれぞれ変更させるカム機構部と、が設けられたガス調理器具であって、
カム溝には、カムが消火位置から点火押切位置まで後退する際に、案内部材が相対移動し、消火位置から斜め前方に延びる傾斜部分と、その傾斜部分と連設されて前後方向に延び、点火押切位置に達する直線部分とからなる点火押し込み経路が形成されて、
直線部分の底面には、点火押切位置へ行くに従って徐々に浅くなる上り勾配が付与される一方、傾斜部分の底面には、上り勾配よりも傾斜の小さい上り勾配、下り勾配、平坦面の何れかが付与されていることを特徴とする。
図1は、ガス調理器具の一例であるビルトインコンロの斜視図である。このビルトインコンロ1は、平面視が横長矩形状の器体2内に、前側(図1の左下側)で左右に2つ、その間で後側に1つの3つのコンロ部3,3・・と、前側の2つのコンロ部3,3の間に位置するグリル部4とを備えてなる。
器体2は、前面及び上面を開口した本体5と、本体5の前面に取り付けられる前枠6と、前枠6の下側に取り付けられるフロントパネル7と、本体5の上面の開口に取り付けられる天板8とからなる。器体2の上面の開口には、天板8の下方でキッチンのキャビネットに係止するフランジ9が周設されている。各コンロ部3は、天板8から上方に露出して上面にバーナヘッド11を載置したコンロバーナ10と、その周囲に位置する五徳12とを備えている。13は、グリル部4の排気キャップである。
以下、コンロ部3のプッシュスイッチ機構について詳述する。
図2は、プッシュスイッチ機構20の側面図、図3はカム機構部21の分解斜視図である。このプッシュスイッチ機構20は、カム機構部21と、カム機構部21の後方に取り付けられる流路開閉部22と、流路開閉部22の上部に固定される火力調整部23とを備えてなる。流路開閉部22の上流側には、器体2内の図示しないガスパイプが接続され、火力調整部23の下流側には、コンロバーナ10に至る図示しないガスパイプが接続される。点消火ボタン15は、カム機構部21の前端に設けられている。なお、このプッシュスイッチ機構20は、器体2内では図2のように火力調整部23が上となる姿勢で前後方向に設置されるが、図3では、カム機構部21の説明の便宜上、上下を逆にして示している。
また、前カム25の下部には、前カム溝54を形成した板状のカム板部53が後向きに形成されて、カム板部53の前側には、下面及び前面が開放する凹部55が形成されている。この前カム溝54は、尖端を後側に向けて左側が右側よりも前方へ長くなる平面視ハート形状の前循環部56と、前循環部56の尖端から後方へ延びる前直線部57とからなる有底溝となっている。この前カム溝54に、前長孔48を貫通した前レバーピン45の後端が挿入して、後述するように前カム25の進退動に伴い前カム溝54内を相対移動するようになっている。
さらに、前カム25の外周面には、U字状の上面と、カム板部53に沿った左右の側面と下面とに、複数のガイド突起58,58・・が前後方向に突設されている。
前点火押し込み経路60の底面は、始端から終端に向けて上り傾斜しており、前点火押し込み経路60の終端の手前には、当該終端が一段低くなる段部60aが形成されている。
前点火戻り経路61の底面は、前循環部56の後端の手前まで僅かに上り傾斜しており、当該後端の手前には、当該後端が一段低くなる段部61aが形成されて、前循環部56の後端(前直線部57の前端)は、平坦な最深部64となっている。最深部64から前直線部57の後端までは、当該後端に向けて上り傾斜している。なお、前カム溝54の底面の勾配(上り下り方向)については、図2,3の上下方向でなく、図6のように前カム溝54のみを上方から見た場合で説明している。これは後述する後カム溝74についても同様である。
前消火押し込み経路62の底面は、同図下側に示すように、始端から前直線部57を下り傾斜して、中間部位である最深部64に至り、最深部64から終端に至る前循環部56の右側部分65では、前端に向けて上り傾斜している。当該前端の手前には、当該前端が一段低くなる段部62aが形成されている。
前消火戻り経路63の底面は、始端から終端に向けて上り傾斜しており、当該終端の手前には、終端が一段低くなる段部63aが形成されている。
このように各経路の終端手前或いは経路の合流部分の手前に段部60a,61a,62a,63aを形成したことで、前カム溝54内の前レバーピン45は、前点火押し込み経路60、前点火戻り経路61、前消火押し込み経路62、前消火戻り経路63の順に一方通行で相対移動することになる。
そして、ここでは、前消火押し込み経路62を形成する前循環部56の右側部分65と前直線部57とがなす屈曲部分の角度αが、前点火戻り経路61を形成する前循環部56の左側部分と前直線部57とがなす屈曲部分の角度βよりも大きくなっている。すなわち、前消火押し込み経路62の方が前点火戻り経路61よりも前直線部57に対する屈曲角度が小さくなって直線に近い形状となっている。
そして、後カム26の外周面にも、U字状の上面と、左右アーム71,72を除く左右の側面とに、複数のガイド突起77,77・・が前後方向に突設されている。
後点火押し込み経路80の底面は、同図下側に示すように、始端から後直線部76、後循環部75の後端から後循環部75右側の傾斜部分84までは平坦となっており、傾斜部分84から前方へ延びる直線部分85は、終端に向けて上り傾斜している。当該終端の手前には、当該終端が一段低くなる段部80aが形成されている。
後点火戻り経路81の底面は、始端から終端に向けて上り傾斜しており、当該後端の手前には、当該後端が一段低くなる段部81aが形成されている。
後消火戻り経路83の底面は、始端から後循環部75の中間部(直線部分)までは平坦となっており、当該中間部から後循環部75の後端に向けて上り傾斜している。当該終端の手前には、当該後端が一段低くなる段部83aが形成されている。後直線部76から終端までは平坦である。
このように各経路の終端手前或いは経路の合流部分の手前に、段部80a,81a,82a,83aを形成したことで、後カム溝74内の後レバーピン39は、後点火押し込み経路80、後点火戻り経路81、後消火押し込み経路82、後消火戻り経路83の順に一方通行で相対移動することになる。
また、後カム26は、仕切板31の後側でボックス本体27に収容されて、後カム26とボックス本体27の閉塞板35との間には、後カム26の後側ロッド70が挿入する後コイルバネ91が設けられる。後コイルバネ91は、閉塞板35の前面でリング状突起37に後端が嵌合して保持される。よって、後カム26は、前面が仕切板31に当接する前方位置と、後側ロッド70が弁軸94を押し込んで後面がリング状突起37に近接する後方位置との間で前後移動可能となる。
後カム26の左右アーム71,72は、ボックス本体27の切欠窓33,33を介してそれぞれ左右外方へ突出して、後カム26の進退動に伴い、基板スイッチ29及びイグナイタスイッチ30をON/OFFさせることになる。
また、火力調整板105の中間部分は、周方向の幅が前側へ向けて小さくなるテーパ部108(図8,9)に形成されて、前部は後部よりも幅狭となっている。前部の下面には、周方向に複数の歯109,109が形成されている。
また、中間軸110の後方で連結ロッド50には、中間筒110の後端を受ける回り止め部材112が設けられている。この回り止め部材112は、連結ロッド50に回転規制された状態で外装されるリング状で、上側に形成した円弧状空間に、火力調整板105の前端が遊挿することで、円弧状空間の両端に火力調整板105の前端が当接する範囲で点消火ボタン15の回転角度が規制される。さらに、点消火ボタン15を点火操作する際に、弱火又は強火位置にある火力調整板105のテーパ部108は、円弧状空間の両端の何れかに当接するようになっており、回り止め部材112との干渉により、火力調整板105は、円弧状空間の中央に位置する中火位置に常にガイドされることになる。
以上の如く構成されたビルトインコンロ1のコンロ部3におけるプッシュスイッチ機構20において、点火から消火に至る動作を、図7〜図10に基づいて説明する。なお、各図(A)は図2と同じ上下の側面を示し、各図(B)は底面を示すと共に、カバー28を省略して後長孔47及び前長孔48のみを仮想線で示している。グリル部4におけるプッシュスイッチ機構20の動作も、上下バーナでそれぞれ設定される火力調整部の構成を除いてコンロ部3と同じである。
まず、点消火ボタン15を操作しない状態では、図7に示すように、前カム25は、前レバーピン45の後端が前長孔48を介して前カム溝54の前循環部56の前側中央(前点火押し込み経路60の始端(図6(A)の位置A))に係止することで、前コイルバネ90の付勢に抗して前方位置よりやや後方(初期位置)にある。後カム26は、後コイルバネ91の付勢により、仕切板31に当接する前方位置にある。このとき、後レバーピン39の前端は、後長孔47を介して後カム溝74の後直線部76内にあるが、後点火押し込み経路80の始端には位置せず、始端よりも前側(図6(B)の位置A)に位置している。
また、この状態で、後カム26の後側ロッド70は、流路開閉部22の弁軸94から前方へ離間しているので、弁軸94は前進位置にあってマグネット電磁弁93及びメイン弁95は閉弁状態にある(消火位置)。また、後カム26の左右アーム71,72も基板スイッチ29及びイグナイタスイッチ30の各レバー29a,30aから前方へ離間している。
このように、後レバーピン39は、位置Aから位置Bまで後カム溝74に係止しないため、ヨレは生じない。また、後直線部76から後循環部75の傾斜部分84までは平坦面を通過するので、点火操作時の後レバーピン39の突っかかりが生じにくくなり、操作感が重くならない。さらに、傾斜部分84を平坦面としても、直線部分85では上り勾配となっているので、段部80aを形成するための厚みは確保できる。
こうして点消火ボタン15が点火押切位置に押し込まれる際、前カム25の前側ロッド51が後カム26に当接するまで前カム25が両カム25,26間の遊び分後退することで、前レバーピン45の後端が位置Aから当該遊び分前方へ移動した位置をA’として、位置A’から点火時前側段部としての段部60aを越えた時点である位置A”まで移動した場合の前後方向での前側ストローク(前レバーピン45の中心間の移動距離)をS1とする。
一方、後レバーピン39が位置Aから、点火時後側段部としての段部80aを越えた時点である位置A’へ移動した場合の前後方向での後側ストローク(後レバーピン39の中心間の移動距離)をS2とすると、両ストロークの関係は、S1<S2となっている。つまり、消火位置から点火押切位置へ押し込まれる際には、前点火押し込み経路60を移動する前レバーピン45が、後点火押し込み経路80を移動する後レバーピン39が段部80aを越えるタイミングよりも先に段部60aを越えることになる。
さらに、前カム25及び後カム26の外周面には、前後方向にガイド突起58,77が形成されているので、メカボックス24内でこじれたりすることなくスムーズに前後移動できる。
この前カム25の前進と共に点消火ボタン15も前進して、フロントパネル7の前面Lよりも大きく前方へ突出する。このとき前レバーピン45の後端は、前点火戻り経路61を通って前循環部56から前直線部57に移動するが、前点火戻り経路61の終端には係止せず、やや前側(図6(A)の位置C)に位置している。このとき、前点火戻り経路61の底面は、前循環部56の後端の手前までの上り傾斜が僅かであるため、前レバーピン45の突っかかりが生じにくくなる。また、このように前点火戻り経路61の傾斜を小さくしても、前消火押し込み経路62の最深部64と合流しているので、その手前に段部61aを形成できる。
また、後カム26は、後コイルバネ91の付勢により、後レバーピン39の前端が後点火戻り経路81を通って後循環部75内を移動してその前側中央の終端(図6(B)の位置C)に係止することで前進が規制される。なお、後長孔47の前縁には、後レバーピン39の前端に軽係止する係止突部47a(図3,8)が形成されて、後レバーピン39が係止位置から不意に移動することを防止している。
さらに、燃焼位置では、火力調整板105の歯109が中間筒110の歯部111と噛合するので、点消火ボタン15を回転させれば、中間筒110と噛合する火力調整板105をボックス本体27の上面で左右にスライドさせることができる。すると、螺旋溝106に案内されるガイドピン103を介して火力調整ニードル102が軸方向に移動するため、火力調整部23でのガス流路の開口面積を変更してコンロバーナ10の火力を調整することができる。逆に、燃焼位置以外の位置では、火力調整板105の歯109に中間筒110の歯部111が噛合しないので、点消火ボタン15を回転させても火力調整板105はスライドせず、火力調整ニードル102は移動しないことになる。
このときも前カム25が後退する際、カム板部53が、後カム溝74の逃げ凹部73の底面上に再び重なって当該底面上を摺接するので、前カム25の後退がカム板部53を介して後カム26の逃げ凹部73にガイドされ、スムーズに移動できる。
また、前カム25が前消火押し込み経路62を移動する際、始端からは下り傾斜する前直線部57を移動することになるので、押切初期における摺動抵抗が軽減され、操作感が軽くなる。特に、前消火押し込み経路62における前直線部57と前循環部56とに跨がる屈曲部分の角度αを大きくしているので、操作感の一層の軽減に繋がる。
こうして点消火ボタン15が消火押切位置に押し込まれる際、前カム25の前側ロッド51が後カム26に当接するまで前カム25が両カム25,26間の遊び分後退することで、前レバーピン45の後端が位置Cから前方へ移動した位置をC’として、位置C’から消火時前側段部としての段部62aを越えた位置Dまで移動した場合の前後方向での前側ストローク(前レバーピン45の中心間の移動距離)をS3とする。
一方、後レバーピン25が位置Cから、後点火押し込み経路82を移動する途中で消火時後側段部としての段部82aを越えた時点を位置C’として、位置Cから位置C’まで移動した際の前後方向での後側ストローク(後レバーピン39の中心間の移動距離)をS4とすると、両ストロークの関係は、S3>S4となっている。つまり、燃焼位置から消火押切位置へ押し込まれる際には、後消火押し込み経路82を移動する後レバーピン39が、前消火押し込み経路62を移動する前レバーピン45が段部62aを越えるタイミングよりも先に段部82aを越えることになる。
この後カム26の前進により左アーム71が基板スイッチ29のレバー29aから離間して基板スイッチ29をOFFさせるため、コントローラはマグネット電磁弁93への通電を停止してマグネット電磁弁93を閉弁させる。これにより、流路開閉部22では弁軸94も前進してメイン弁95を閉弁させるため、燃料ガスの供給が停止してコンロバーナ10は消火する。
こうして前カム25と後カム26とが前進する際にも、ガイド突起58,77がメカボックス24の内面を摺動することで前後方向の姿勢が維持されるため、スムーズに前進できる。
この状態で点消火ボタン15を再び押し込み操作すると、燃焼位置から後退する前カム25の前側ロッド51が後カム26に当接してそのまま後カム26を消火位置から後退させ、前レバーピン45の後端は位置Cから前消火押し込み経路62を、後レバーピン39の前端は位置Aから後点火押し込み経路80をそれぞれ相対移動することになる。
しかし、ここでは、後退した前カム25の前側ロッド51が消火位置の後カム26に当接した時点での前レバーピン45の位置(図6(A)に示す位置C”)から、段部62aを越えて位置Dまで達する前後方向の第2の前側ストロークとしての前側ストロークS5が、後カム26での後レバーピン39が位置Aから位置A’まで達する前後方向のストロークS2よりも小さく設定されているので、点消火ボタン15が一度消火押切位置まで押し込まれると、前カム25は前レバーピン45が位置Aとなる消火位置に戻り、後カム26は、後点火押し込み経路80内で後レバーピン39が再び位置Aに戻って消火位置が維持される。つまり、点火操作の際に前後カム25,26の位置に燃焼位置と消火位置との食い違いが生じても、点消火ボタン15の一度の押し込み操作で正常な状態に復帰できることになる。
この状態で点消火ボタン15を再び押し込み操作すると、燃焼位置から後退する前カム25の前側ロッド51が後カム26に当接してそのまま後カム26を消火位置から後退させ、前レバーピン45の後端は位置Cから前消火押し込み経路62を、後レバーピン39の前端は位置Aから後点火押し込み経路80をそれぞれ相対移動することになる。
しかし、ここでは、ストロークS5<S2となっているので、点消火ボタン15が一度消火押切位置まで押し込まれると、前カム25は前レバーピン45が位置Aとなる消火位置に戻り、後カム26は、後点火押し込み経路80内で後レバーピン39が再び位置Aに戻って消火位置が維持される。つまり、消火操作の際に前後カム25,26の位置に燃焼位置と消火位置との食い違いが生じても、点消火ボタン15の一度の押し込み操作で正常な状態に復帰できることになる。
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、消火位置から点消火ボタン15が押し込み操作されて前カム25が後退し、後カム26に当接した際の前点火押し込み経路60内での前レバーピン45の挿入位置(図6(A)の位置A’)と、点火押切位置まで前カム25が後退する際に前点火押し込み経路60内で段部60aを越えた時点での前レバーピン45の挿入位置(同図の位置A”)との間の前後方向の前側ストロークS1よりも、消火位置における後点火押し込み経路80内での後レバーピン39の挿入位置(図6(B)の位置A)と、点火押切位置まで後カム26が後退する際に後点火押し込み経路80内で段部80aを越えた時点での後レバーピン39の挿入位置(同図の位置A’)との間の前後方向の後側ストロークS2の方が大きく設定されていることで、消火位置から点火押切位置へ押し込まれる際には、前点火押し込み経路60を移動する前レバーピン45が、後点火押し込み経路80を移動する後レバーピン39よりも先に段部60aを越えることになり、その後前カム25は確実に燃焼位置に移動して、点消火ボタン15をフロントパネル7の前面Lから突出させることができる。よって、前後カム25,26等の寸法誤差等にかかわらず、点消火ボタン15の押し込み操作に伴う前後カム25,26の燃焼位置を適正に保持することができる。
また、前レバーピン45が段部60aを越える前の中途半端な位置で点消火ボタン15から手を離して点火操作をやめた場合でも、前後カム25,26はいずれも消火位置まで戻ることになるため、点消火ボタン15が消火位置に戻った状態でコンロバーナ10の燃焼が開始されるようなことは生じない。
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、燃焼位置から点消火ボタン15が押し込み操作されて前カム25が後退し、後カム26に当接した際の前消火押し込み経路62内での前レバーピン45の挿入位置(図6(A)の位置C’)と、消火押切位置まで前カム25が後退する際に前消火押し込み経路62内で段部62aを越えた時点での前レバーピン45の挿入位置(同図の位置D)との間の前後方向の前側ストロークS3よりも、燃焼位置における後消火押し込み経路82内での後レバーピン39の挿入位置(図6(B)の位置C)と、消火押切位置まで後カム26が後退する際に後消火押し込み経路82内で段部82aを越えた時点での後レバーピン39の挿入位置(同図の位置C’)との間の前後方向の後側ストロークS4の方が小さく設定されていることで、燃焼位置から消火押切位置へ押し込まれる際には、後消火押し込み経路82を移動する後レバーピン39が、前消火押し込み経路62を移動する前レバーピン45よりも先に段部82aを越えることになり、その後、後カム26を確実に消火位置に移動させることができる。よって、前後カム25,26等の寸法誤差等にかかわらず、点消火ボタン15の押し込み操作に伴う前後カム25,26の消火位置を適正に保持することができ、消火操作後は後カム26によって基板スイッチ29をOFFさせて確実にコンロバーナ10を消火させることができる。
また、後レバーピン39が段部82aを越える前の中途半端な位置で点消火ボタン15から手を離して消火操作をやめた場合でも、前後カム25,26はいずれも燃焼位置まで戻ることになるため、点消火ボタン15が消火位置に戻った状態でコンロバーナ10の燃焼が継続されるようなことは生じない。
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、前カム25の前カム溝54には、前カム25が燃焼位置から消火押切位置まで後退する際に、前レバーピン45が相対移動する前消火押し込み経路62が形成されて、前消火押し込み経路62の始端を含む上流側の底面には、下流側へ行くに従って徐々に深くなる下り勾配が付与されているので、点消火ボタン15の消火操作時に前レバーピン45が前消火押し込み経路62を相対移動する際の摺動抵抗が低減される。よって、消火操作の際の操作感が軽くなって使い勝手が良好となる。
また、前消火押し込み経路62の底面は、中間部位が最深部64となり、そこから終端へ行くに従って徐々に浅くなる上り勾配が付与されて、最深部64で前点火戻り経路61と合流しているので、最深部64との間に段部61aを確実に形成でき、前点火戻り経路61の上り勾配の角度を小さくすることができる。よって、前点火戻り経路61内での前レバーピン45の突っかかりを好適に防止可能となる。
また、前消火押し込み経路の屈曲部分の角度は、前点火戻り経路の屈曲部分の角度と同じにすることもできる。
さらに、前点火戻り経路は、上り勾配でなく平坦な底面とすることも可能である。
そして、上記形態では、消火押し込み経路の底面に下り勾配を付与する発明を前カムにのみ適用しているが、後カム溝の形状によっては後カムにも適用して差し支えない。但し、本発明は、前後2つのカムを備えるカム機構部に限定するものではなく、1つのカムのみを備えるカム機構部であっても適用可能である。
このように、上記形態のビルトインコンロ1によれば、後カム26の後カム溝74には、後点火押し込み経路80が形成されて、その直線部分85の底面には、点火押切位置へ行くに従って徐々に浅くなる上り勾配が付与される一方、傾斜部分84の底面は、平坦面となっているので、点消火ボタン15の点火操作時に後レバーピン39が後点火押し込み経路80を相対移動する際の摺動抵抗が低減されて後レバーピン39の突っかかりも生じにくくなる。よって、点火操作の際の操作感が軽くなって使い勝手が良好となる。また、点火操作時に突っかかりが生じにくい直線部分85には上り勾配を設けているため、段部80aを形成するための厚みを確保することができる。
また、上記形態では、点火押し込み経路の直線部分の底面に上り勾配を付与して傾斜部分の底面を平坦面等とする発明を後カムにのみ適用しているが、前カム溝の形状によっては前カムにも適用して差し支えない。但し、本発明は、前後2つのカムを備えるカム機構部に限定するものではなく、1つのカムのみを備えるカム機構部であっても適用可能である。
また、ビルトインコンロの形態も上記説明に限らず、コンロ部が2口のものであってもよいし、ビルトインコンロに限らず、テーブルコンロ等の他のガス調理器具においても各発明は適用可能である。従って、グリル部等の他のプッシュスイッチ機構のカムに対しても各発明は適用できる。
Claims (1)
- バーナを備えた器体内に、
前側の操作部材と、
前記バーナへのガス流路を開閉する弁軸を備えた後側の流路開閉部と、
前記操作部材と前記流路開閉部との間で前後移動可能で、カム溝を備えたカムと、前記カム溝に挿入されて前記カムの前後移動に応じて前記カム溝に沿って相対移動する案内部材と、を含み、前記操作部材の押し込み操作の繰り返しにより、前記カムの前後位置を、消火位置と、その後方の点火押切位置と、その前方の燃焼位置と、その後方の消火押切位置との順番にそれぞれ変更させるカム機構部と、
が設けられたガス調理器具であって、
前記カム溝には、前記カムが前記消火位置から前記点火押切位置まで後退する際に、前記案内部材が相対移動し、前記消火位置から斜め前方に延びる傾斜部分と、その傾斜部分と連設されて前後方向に延び、前記点火押切位置に達する直線部分とからなる点火押し込み経路が形成されて、
前記直線部分の底面には、前記点火押切位置へ行くに従って徐々に浅くなる上り勾配が付与される一方、前記傾斜部分の底面には、前記上り勾配よりも傾斜の小さい上り勾配、下り勾配、平坦面の何れかが付与されていることを特徴とするガス調理器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017164608A JP6901766B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | ガス調理器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017164608A JP6901766B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | ガス調理器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019044986A JP2019044986A (ja) | 2019-03-22 |
JP6901766B2 true JP6901766B2 (ja) | 2021-07-14 |
Family
ID=65814014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017164608A Active JP6901766B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | ガス調理器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6901766B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02153410A (ja) * | 1989-10-07 | 1990-06-13 | Rinnai Corp | 押圧操作装置 |
JPH03230020A (ja) * | 1990-02-01 | 1991-10-14 | Kanbishi Denki Seizo Kk | ボタン操作のガスバルブ |
JP3530584B2 (ja) * | 1994-06-01 | 2004-05-24 | パロマ工業株式会社 | 押ボタン式点火装置 |
JP6124850B2 (ja) * | 2014-09-17 | 2017-05-10 | リンナイ株式会社 | 点消火装置 |
-
2017
- 2017-08-29 JP JP2017164608A patent/JP6901766B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019044986A (ja) | 2019-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6517604B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP6901766B2 (ja) | ガス調理器具 | |
KR20130140906A (ko) | 다중 작동 접촉 라이터 | |
JP6901765B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP6896281B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP6945227B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP5451257B2 (ja) | 加熱調理器のロック装置 | |
JP5806162B2 (ja) | 火力調節装置及びガス加熱調理器 | |
JP6890324B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP6885591B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP6962547B2 (ja) | ガス調理器具 | |
JP5530303B2 (ja) | ガスこんろの点消火ボタン | |
JP6823951B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP5963810B2 (ja) | 火力調節装置 | |
JP2004340432A (ja) | ガス制御装置 | |
JP4157076B2 (ja) | ガス機器のガス量調節装置 | |
JP6763704B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP3770672B2 (ja) | ガス燃焼装置 | |
JPH0744883Y2 (ja) | ガスレンジの火力調節装置 | |
JP6998990B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP2004218981A (ja) | 加熱調理器 | |
JPH09196371A (ja) | ガス器具のガス量調節装置 | |
JP2021063650A (ja) | ガスコンロ | |
JP2004003688A (ja) | ガス量調節装置 | |
JP6707398B2 (ja) | ガスコンロ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6901766 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |