JP6811990B2 - 燃料供給装置及びコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置及びコンロに関する。
従来、操作軸心の回りに回転操作自在に構成された燃焼操作具と、燃料調節用弁体を弁ケースの内部に備える燃料調節弁と、燃料調節弁を操作する燃料調節機構部とが設けられ、燃料調節機構部が、操作軸心の回りに回転自在な状態で設けられた弁操作用回転体と、燃焼操作具と弁操作用回転体とを一体回転自在に連結する連結部と、燃料調節用弁体の移動方向に沿って弁ケースに形成した挿通孔を挿通し且つ燃料調節用弁体に止着した被係止体と、弁操作用回転体の外周部に操作軸心を軸心とする螺旋溝状に形成され且つ被係止体の先端部が係合する弁操作溝とから構成されたガス調理器の操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−3164号公報
特許文献1に記載の操作装置の燃料調節弁は、燃料を調節する為の燃料調節用弁体(ニードル弁)の全部位を弁ケース(筐体部)の内部に備えているので、燃料調節用弁体を交換する為には、弁ケースを操作装置から取り外さなければならず、手間であった。
本発明の目的は、ニードル弁の取り外しが容易な燃料供給装置及びコンロを提供することである。
本発明の請求項1に係る燃料供給装置は、バーナの点火及び消火の為に押し込み操作され、当該押し込み操作の方向である押し込み操作方向に平行な操作軸心の回りに回転操作自在に設けられた操作ボタンと、前記操作ボタンの前記押し込み操作方向に平行な方向に延び且つ移動自在なニードル弁を備えると共に、前記操作ボタンに並設され、前記ニードル弁の位置に応じて前記バーナに供給するガス流量を調節するガス流量調節部と、前記押し込み操作方向での移動を規制され、且つ前記操作軸心の回りに回転自在に設けられた火力調節カムと、前記操作ボタンの回転力を前記火力調節カムに伝達できるように、前記操作ボタンと前記火力調節カムを一体回転自在に連結する連結部と、前記ニードル弁の前記押し込み操作方向の上流側の一端側に設けられ、前記火力調節カムの外周部に向けて突出するピンと、前記火力調節カムの前記外周部に前記操作軸心を軸心とする螺旋状に形成され、前記ピンの先端部が係合するカム溝とを備えた燃料供給装置であって、前記ガス流量調節部は、前記ニードル弁を、前記ニードル弁の前記一端側を外部に露出した状態で、前記押し込み操作方向に平行な方向に移動自在に収納するニードル用穴部を有する筐体部を備え、前記筐体部における前記ニードル用穴部の開口が設けられた端部には、前記開口から外部に突出する前記ニードル弁の前記一端側に設けられた前記ピンの移動範囲を規制する規制部材が着脱自在に固定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明の燃料供給装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記規制部材には、前記ニードル弁の前記ピンを挿通させるスリットであって、前記押し込み操作方向に平行な方向に延びるスリットが設けられ、前記スリットの押し込み操作方向の上流側の一端部の位置は、該一端部に前記ピンが当接した状態のときに、前記ニードル弁が前記ニードル用穴部の前記開口から抜けない位置に設定されているのがよい。
請求項3に係る発明のコンロは、請求項1又は2に記載の燃料供給装置を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の燃料供給装置によれば、操作ボタンを回転操作すると、連結部によって操作ボタンと連結された火力調節カムが操作軸心の回りに回転する。その火力調節カムの回転により、火力調節カムの外周部のカム溝に係合するピンが移動することで、ニードル弁が移動操作される。ニードル弁のピンの移動範囲は、規制部材によって規制されている。これにより、筐体部のニードル用穴部からニードル弁が抜けてしまうのを防止できる。そして、ニードル弁は、ガス流量調節部の筐体部に設けられたニードル用穴部に収納され、そのニードル弁の押し込み操作方向の上流側の一端側は、筐体部の端部に設けられたニードル用穴部の開口から外部に露出されている。ニードル弁のピンの移動範囲を規制する規制部材は、筐体部の端部に着脱自在に固定されている。ここで、例えば、コンロに適用するガス種を変更する場合、ガス種に応じたニードル弁と交換する必要がある。これに対し、本発明では、規制部材を筐体部の端部から取り外すだけで、筐体部のニードル用穴部の開口からニードル弁を抜き取ることができるので、ニードル弁を容易且つ短時間で交換できる。また、筐体部を例えば金属のダイキャスト成型等で作製する場合、仮にニードル弁の全部を筐体部の内部に収納するタイプのものでは、ニードル弁を取り付ける為に筐体部を分割して作製したり、ピンを挿通させる為の挿通孔を筐体部に形成する必要があるので、筐体部の作製に手間がかかる。これに対し、本発明は、ニードル弁の一端側を外部に露出させると共に、筐体部と規制部材を別部品にし、規制部材を筐体部に対して着脱可能に固定したことで、筐体部の構成をシンプルにできるので、作製が容易である。
請求項2に係る発明の燃料供給装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ピンがスリットに沿って移動することにより、ニードル弁を移動方向に安定してガイドできる。よって、ニードル弁の良好な移動操作が可能となる。さらに、ピンをスリットの内縁部で挟み込むので、ピンがニードル弁の軸心を中心に回転してしまうのを防止できる。さらに、スリットの押し込み操作方向の上流側の一端部の位置は、該一端部にピンが当接した状態のときに、ニードル弁がニードル用穴部の開口から抜けない位置にされているので、筐体部のニードル用穴部の開口からニードル弁が抜けてしまうのを確実に防止できる。また、ピンを挿通させるスリットは規制部材に設けられているので、筐体部にスリットを設ける必要が無い。故に筐体部の構成をシンプルにすることができるので、作製し易い。
請求項3に係る発明のコンロによれば、請求項1又は2に記載の燃料供給装置を備えるので、請求項1又は2に記載の効果が得られるコンロを提供できる。
なお、本発明は、請求項1から3の夫々の発明特定事項を任意に組み合わせてもよい。
また、本発明は、前記ニードル弁の前記上流側の一端を、前記ニードル用穴部側に付勢する付勢手段を備え、前記規制部材には、前記付勢手段を支持する支持部が設けられていてもよい。これにより、ニードル弁のピンを、付勢手段によって、火力調節カムのカム溝の内側の斜面に押さえ付けることができる。よって、ピンとカム溝の内側の斜面との間に隙間が形成されないので、操作ボタンの回動操作を、ニードル弁の移動動作に直接的に変換できる。つまり、操作ボタンの回動位置に応じて、ニードル弁の位置を正確に位置決めできるので、バーナの火力を正確に調節できる。
コンロ1の斜視図である。 燃料供給装置20の斜視図である。 燃料供給装置20の上部のみを分解した斜視図である。 燃料供給装置20の正面図である。 燃料供給装置20の右側面図である。 図4に示すI−I線矢視方向断面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載されている装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1を参照し、コンロ1の構造を説明する。コンロ1は、ビルトインコンロである。コンロ1の上面には、天板3が設置されている。天板3において、右手前には右コンロバーナ4、左手前には左コンロバーナ5、中央奥側には奥コンロバーナ6が設けられている。天板3の後方部には、コンロ1内に設置されたグリル(図示略)の排気口7が設けられている。
コンロ1の前面の略中央には、グリル扉8が設けられている。グリル扉8の右側の領域には、右側から左側に向かって順に、正面視円形状の操作ボタン11〜13が横一列に並んで設けられている。一方、グリル扉8の左側の領域には、操作ボタン11〜13と同一高さ位置に、同一円形状の操作ボタン14が設けられている。操作ボタン11は右コンロバーナ4、操作ボタン12は左コンロバーナ5、操作ボタン13は奥コンロバーナ6、操作ボタン14はグリル庫内のグリルバーナ(図示略)を点火、消火する為に押下される。操作ボタン11〜14は、各種バーナ4〜6、グリルバーナの消火時、コンロ1の前面とほぼ面一の状態である(図1参照)。点火の為に押下されると、対応するバーナ4〜6が点火され、後述するプッシュ・プッシュ機構24(図2参照)によって、操作ボタン11〜14は、コンロ1前面から前方に向けて略円柱状に突出し、該突出した状態で回動操作が可能となる(図2,図5参照)。使用者は、操作ボタン11〜14を夫々回動させることによって、各種バーナ4〜6の火力調節が可能となる。
図2に示すように、操作ボタン11は、燃料供給装置20の前端側に設けられている。燃料供給装置20は、コンロ1の内部であって、コンロ1の前面に設けられる操作ボタン11に対応する位置に取り付けられている。なお、図示しないが、コンロ1の内部には、その他の操作ボタン12〜14に対応する各位置にも、燃料供給装置20と同一構成の燃料供給装置が夫々設置されている。
図2〜図6を参照し、燃料供給装置20の構造を説明する。なお、本実施形態では、操作ボタン11を備える燃料供給装置20を一例として説明する。また、図2〜図6は何れも、操作ボタン11を押し込み、右コンロバーナ4が点火されて燃焼状態である場合に、操作ボタン11がコンロ1前面から前方に向けて突出する燃焼位置にある状態を示している。
燃料供給装置20は、操作ボタン11の押し込み操作と回転操作により、右コンロバーナ4の点火と消火、及び右コンロバーナ4に供給するガス量を調節する。燃料供給装置20は、操作ボタン11、本体組立21、連結部材25、火力調節カム30、ガス流量調節部40、規制部材70、バネ80等を備える。
操作ボタン11は略円柱状に形成されている。操作ボタン11は、コンロ1の前後方向に押し込み移動させることにより、消火位置、点火位置、燃焼位置等の各位置に切換自在に構成されている。操作ボタン11がコンロ1前面から前方に向けて突出する燃焼位置にあるときは、押し込み操作方向(コンロ1の前後方向)に沿う操作軸心Oの回りに回転操作自在に構成されている。
本体組立21は、燃料供給装置20の下部に設けられ、前側ケーシング部22と後側ケーシング部23を備える。前側ケーシング部22の内部には、コンロ1の前後方向に延びる収納空間(図示略)が形成され、その収納空間には、プッシュ・プッシュ機構24の一部と、該プッシュ・プッシュ機構24によって後述するメイン弁を前後方向に押し込み移動させるスライダ(図示略)等が収納されている。さらに、前側ケーシング部22の前端部の外側には、操作ボタン11と一体して連結し、操作ボタン11の押し込み操作によってプッシュ・プッシュ機構24を動作させる連結部材25が、操作軸心Oの回りでの回転を阻止された状態で、操作軸心Oの軸心方向に沿って移動自在に設けられている。プッシュ・プッシュ機構24は、操作ボタン11と一体化した連結部材25の押し込み移動によって、スライダを前後方向に押し込み移動させ、メイン弁を開閉させると共に、連結部材25を介して操作ボタン11の位置決めを行う。プッシュ・プッシュ機構24は周知のものを用いてもよい。
後側ケーシング部23の内部には、コンロ1の前後方向に延びる収納空間とガス通路(図示略)が夫々形成されている。収納空間の内部には、図示しないメイン弁と安全弁等が夫々装着されている。メイン弁は、操作ボタン11の押し込み操作によって前後に移動するスライダの位置に応じてガス通路の開閉操作を行う。安全弁は、ガス通路を閉じる閉状態に弾性付勢された電磁操作式である。後側ケーシング部23の下部には、ガス供給管が接続される接続部231が設けられ、該接続部231には、ガス供給管からガス通路に向けてガスが導入される導入口(図示略)が設けられている。後側ケーシング部23の上部には、後述するガス流量調節部40の下部に固定される固定部232が設けられている。固定部232には、ガス通路を流れたガスが流出される流出口233が設けられている。なお、メイン弁と安全弁は何れも周知のものであるので、動作の説明は省略する。
連結部材25は、略円筒状に形成され、操作ボタン11と同軸上に一体して連結する。連結部材25は、内側にスライダの前端側を挿入した状態で、前側ケーシング部22の内部に収納されている。連結部材25は、操作ボタン11の押し込み操作によって前後に移動することにより、スライダを前後に移動させる。連結部材25は、操作ボタン11が燃焼状態に位置決めされたときに、操作ボタン11と後述する火力調節カム30とを一体回転自在に連結する。それ故、連結部材25は、操作ボタン11の回転力を火力調節カム30に伝達できる。
火力調節カム30は、略半円筒状に形成され、前側ケーシング部22の前端側上部の一部を径方向から覆うようにして、操作ボタン11の押し込み操作方向での移動を規制された状態で、操作軸心Oの回りに回転自在に設けられている。火力調節カム30の外周部には、カム溝35が設けられている。カム溝35は、操作軸心Oを中心とする螺旋状に形成されている。なお、カム溝35の幅は、後述するニードル弁60に設けられたピン65の径よりも若干長いのが好ましい。これにより、ピン65がカム溝35の内側に沿って滑らかに移動できる。
図3に示すように、ガス流量調節部40は、燃料供給装置20の上部に設けられ、本体組立21の上部に固定されている。ガス流量調節部40は、筐体部41及び火力切替電磁弁55を備える。筐体部41は、前後方向に延びる略筒状に形成され、その内部には、筐体部41の軸心方向に延びるガス通路410(図6参照)が形成されている。図3に示すように、筐体部41の後端側の下部には、固定部43が設けられている。固定部43には、後側ケーシング部23の固定部232がネジで固定される。固定部43には、ガス通路410のガスが流れる上流側と連通する流入口431(図6参照)が設けられている。よって、後側ケーシング部23の固定部232の流出口233から流出したガスは、固定部43の流入口431から、筐体部41内のガス通路410に流れるようになっている。筐体部41の上部の前端側には、ガス通路410の下流側と連通する上向きの流出口411が設けられている。流出口411は、ガス通路410を流れたガスを、右コンロバーナ4のガス供給管(図示略)の入口に向けて供給する。
筐体部41の前端部には、正面視略矩形状の前面板42が設けられている。前面板42の略中央には、前方に突出する略円筒状の筒部421が設けられている。筒部421の内側には、前後方向に延びる穴部422が形成されている。穴部422は、筐体部41の内部に設けられたガス通路410と連通する(図6参照)。穴部422及びガス通路410に対して、前側からニードル弁60が挿入されている。ニードル弁60は、筐体部41の筒部421から前端部61側が外部に露出された状態で、ガス通路410において前後方向に移動自在に収納されている。ニードル弁60の前端部61には、ニードル弁60の長さ方向に直交する方向で、且つ火力調節カム30の外周部に向かって突出するピン65が設けられている。ピン65の先端部は、火力調節カム30の外周部に設けられたカム溝35に沿って移動可能に係合する(図5,図6参照)。これにより、火力調節カム30が回転すると、ピン65がカム溝35の内面に押されて、スリット77に沿って前後方向に案内されるので、ニードル弁60を前後方向に移動させることができる。
筐体部41の後端部には、火力切替電磁弁55が設けられている。火力切替電磁弁55は、ガス通路410に接続された火力調節用の流路(図示略)を開閉操作するものである。コンロ1の動作を制御する制御部は、コンロ1の操作パネル(図示略)において例えば自動調理メニューの選択を受け付けた場合に、火力切替電磁弁55を駆動して火力調節用の流路を開閉する。これにより、右コンロバーナ4の火力を弱火力と強火力とに自動的に切り替えることができる。
前面板42には、平面視コの字型の固定板47が一対のネジ423によって固定されている。固定板47の下端部には、上方に凸となる半円弧状の切欠き部48が形成されている。切欠き部48は、本体組立21における火力調節カム30の後方で、且つ前側ケーシング部22の外周面に沿って配置される。固定板47の上端部には、正面視略U字状の溝部49が形成されている。溝部49の内側には、前面板42から前方に突出する上述の筒部421が配置されている。溝部49の左右両側には、後述する規制部材70を一対のネジ90で固定する為の一対の固定孔471が設けられている。
規制部材70は、板金を折り曲げることによって側面視略U字状に形成され、固定板47の前面に対して一対のネジ90で着脱自在に固定されている。規制部材70は、固定板部71、前方延出部72、バネ当て部73を備える。固定板部71は、正面視左右方向に長い略矩形状に形成された部分である。前方延出部72は、固定板部71の下端部の中央部から直角前方に延びる平面視略矩形状に形成された部分である。バネ当て部73は、前方延出部72の前端部から上方に突出し、且つ固定板部71の前面と対向配置された正面視略矩形状に形成された部分である。固定板部71の略中央部には、略円形状の開口部75が設けられている。開口部75の内側には、ニードル弁60の外部に露出する前端部61側が挿入配置される。開口部75の左右両側には、一対の固定孔713が設けられている。これら一対の固定孔713には、一対のネジ90が前方から挿入され、固定板47に設けられた一対の固定孔471に夫々締結される。これにより、規制部材70が固定板47に固定される。さらに、固定板部71の上側の左右の両角部には、一対の貫通孔711が設けられている。これら一対の貫通孔711には、固定板47の上側の左右の両角部に設けられた孔部(図示略)から前方に突出する一対のネジ423が挿入される。
前方延出部72には、スリット77が設けられている。スリット77は、操作ボタン11の押し込み操作方向に平行な前後方向に延びている。スリット77の後端側は、固定板部71まで延び、開口部75の下部と連通している。スリット77には、ニードル弁60のピン65が上方から下方に向かって挿通される。それ故、ピン65はスリット77に沿って前後に移動する。即ち、ニードル弁60は、ピン65を介して前後方向にガイドされるので、ニードル弁60の良好な移動操作が可能となる。また、ピン65がスリット77の内側に挿通されているので、ピン65をスリット77で左右両側から挟み込む位置関係となるので、ピン65がニードル弁60の軸心を中心に回転してしまうのを防止できる。
さらに、スリット77の前端部の位置は、該前端部にピン65が当接した状態のときに、ニードル弁60が筒部421の穴部422から抜けない位置に設定されている。これにより、筒部421の穴部422からニードル弁60が前方に抜けてしまうのを確実に防止できる。バネ当て部73は、前方に突出するニードル弁60の前端部61に対して、対向配置されている。
バネ80は、コイル状の圧縮バネであって、バネ当て部73と、ニードル弁60の前端部61との間に、圧縮された状態で取り付けられている(図5,図6参照)。これにより、バネ80は、ニードル弁60を後方に向けて常時付勢する。この効果については後述する。
次に、操作ボタン11の回動操作による火力調節について説明する。図2に示すように、操作ボタン11がコンロ1前面から前方に突出する燃焼位置にある状態では、操作ボタン11と火力調節カム30は、連結部材25を介して一体回転自在に連結されている。この状態で、操作ボタン11を回転操作すると、操作ボタン11と共に火力調節カム30が操作軸心Oの回りを回転する。火力調節カム30が回転すると、外周部に形成されたカム溝35が操作軸心Oを中心として回転するので、カム溝35に係合するピン65がカム溝35の内面に押されて前後方向に案内されて移動する。これにより、ニードル弁60が前後方向に移動するので、ニードル弁60の位置に応じて、ガス通路410から流出口411に流れるガス流量が調節される。
このような仕組みを備える燃料供給装置20では、バネ当て部73と、ニードル弁60の前端部61との間に、バネ80が配置されているので、ピン65を、バネ80によって、火力調節カム30のカム溝35の内側の斜面に押さえ付けている。これにより、ピン65とカム溝35の内側の斜面との間に隙間が形成されず、常時当接した状態となるので、操作ボタン11の回動操作を、ニードル弁60の前後方向への移動動作に直接的に変換できる。つまり、操作ボタン11の回動位置に応じて、ニードル弁60の位置を正確に位置決めできるので、右コンロバーナ4の火力を正確に調節できる。従って、操作ボタン11の回動操作による右コンロバーナ4の火力変化に生じるヒステリシスを抑制できる。
そして、上記構成を有する燃料供給装置20では、ニードル弁60の前端部61側を、筒部421の穴部422から外部に露出させた状態で、ニードル弁60の後端部62側を、筒部421の穴部422から筐体部41のガス通路410の内部に挿入している。さらに、ニードル弁60のピン65の移動範囲を規制する規制部材70は、筐体部41の固定板47に一対のネジ90で着脱自在に固定されている。ここで、例えばガス種を変更する際には、ガス種に対応するニードル弁60と交換する為に、燃料供給装置20からニードル弁60を取り外さなければならない。その場合、作業者は、一対のネジ90を緩め、規制部材70を筐体部41の固定板47から取り外すだけで、筐体部41の筒部421の穴部422からニードル弁60を前方に抜き取ることができる。そして、ガス種に応じたニードル弁60と規制部材70とバネ80を、ガス流量調節部40の筐体部41に対し、逆の手順で取り付けることによって、ニードル弁60を容易且つ短時間で交換できる。
なお、筐体部41は、例えば金属のダイキャスト成型で作製するのがよい。仮にニードル弁60の全部を内部に収納するように設計した筐体部をダイキャスト成型で作製しようとした場合、ニードル弁60の全部を内部に収納するので、ニードル弁60を取り付ける為に筐体部を分割して作製したり、ピン65を挿通させる為の挿通孔(スリット)等を筐体部に形成する必要があり、筐体部の作製に手間がかかる。これに対し、本実施形態の筐体部41では、ニードル弁60の前端部61側を外部に露出させると共に、筐体部41と規制部材70を別部品にし、その規制部材70を筐体部41に対して着脱可能に固定したことで、筐体部41の構造をシンプルにすることができるので、筐体部41をダイキャスト成型で容易に作製できる。また、ピン65を挿通させるスリット77を規制部材70に設けているので、筐体部41にスリットを設ける必要が無い。故に筐体部41の構成をシンプルにできるので、ダイキャスト成型で作製し易い。
以上説明したように、本実施形態のコンロ1は、例えば右コンロバーナ4に対応する燃料供給装置20を備えている。燃料供給装置20は、操作ボタン11、ガス流量調節部40、火力調節カム30、連結部材25等を備える。操作ボタン11は、右コンロバーナ4の点火及び消火の為に押し込み操作され、当該押し込み操作の方向である押し込み操作方向に平行な操作軸心Oの回りに回転操作自在に設けられている。ガス流量調節部40は、操作ボタン11の押し込み操作方向に平行な方向に延び且つ移動自在なニードル弁60を備えている。ガス流量調節部40は、操作ボタン11に並設され、ニードル弁60の位置に応じて右コンロバーナ4に供給するガス流量を調節する。火力調節カム30は、操作ボタン11の押し込み操作方向での移動を規制され、且つ操作軸心Oの回りに回転自在に設けられている。連結部材25は、操作ボタン11の回転力を火力調節カム30に伝達できるように、操作ボタン11が燃焼位置に位置決めされた場合に、操作ボタン11と火力調節カム30を一体回転自在に連結する。ニードル弁60の前端部61側には、火力調節カム30の外周部に向けて突出するピン65が設けられている。火力調節カム30の外周部には、操作軸心Oを軸心とする螺旋状に形成されたカム溝35が形成されている。カム溝35には、ニードル弁60のピン65の先端部が係合している。
このような燃料供給装置20において、ガス流量調節部40は、筐体部41を備える。筐体部41の内部には、ガス通路410が形成され、その前端部には、前方に突出し且つガス通路410と連通する筒部421が設けられている。ニードル弁60は、前端部61側を外部に露出した状態で、後端部62側を筒部421の穴部422とガス通路410に対して、前後方向に移動自在に収納されている。さらに、筐体部41の前端部に設けられた固定板47には、ピン65の移動範囲を規制する規制部材70が着脱自在に固定されている。それ故、規制部材70を筐体部41の固定板47から取り外すだけで、筐体部41の筒部421の穴部422からニードル弁60を抜き取ることができるので、ニードル弁60を容易に交換でき、短時間で作業を終えることができる。
以上説明において、連結部材25が本発明の「連結部」の一例である。筐体部41の内部に設けられたガス通路410と、該ガス通路410に連通する筒部421の穴部422とが本発明の「ニードル用孔部」の一例である。筒部421の穴部422が本発明の「ニードル用孔部の開口」の一例である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。本実施形態では、燃料供給装置20を備えるコンロ1を例示したが、種々のガス調理器にも適用可能であり、例えば、グリル庫のみを備えたガス調理器にも適用できる。また、コンロバーナの数についても一つでも、複数でもよい。また、上記実施形態のコンロ1はビルトインコンロであるが、テーブルコンロであってもよい。
また、上記実施形態では、バネ当て部73と、ニードル弁60の前端部61との間に、バネ80を配置しているが、バネ80を省略してもよい。バネ80を省略する場合は、規制部材70のバネ当て部73は省略してもよい。また、バネ80の代わりに、板バネ等の弾性部材を配置してもよい。
1 コンロ
4 右コンロバーナ
11 操作ボタン
20 燃料供給装置
25 連結部材
30 火力調節カム
35 カム溝
40 ガス流量調節部
41 筐体部
60 ニードル弁
61 前端部
65 ピン
70 規制部材
77 スリット
410 ガス通路
421 筒部
422 孔部
O 操作軸心

Claims (3)

  1. バーナの点火及び消火の為に押し込み操作され、当該押し込み操作の方向である押し込み操作方向に平行な操作軸心の回りに回転操作自在に設けられた操作ボタンと、
    前記操作ボタンの前記押し込み操作方向に平行な方向に延び且つ移動自在なニードル弁を備えると共に、前記操作ボタンに並設され、前記ニードル弁の位置に応じて前記バーナに供給するガス流量を調節するガス流量調節部と、
    前記押し込み操作方向での移動を規制され、且つ前記操作軸心の回りに回転自在に設けられた火力調節カムと、
    前記操作ボタンの回転力を前記火力調節カムに伝達できるように、前記操作ボタンと前記火力調節カムを一体回転自在に連結する連結部と、
    前記ニードル弁の前記押し込み操作方向の上流側の一端側に設けられ、前記火力調節カムの外周部に向けて突出するピンと、
    前記火力調節カムの前記外周部に前記操作軸心を軸心とする螺旋状に形成され、前記ピンの先端部が係合するカム溝と
    を備えた燃料供給装置であって、
    前記ガス流量調節部は、
    前記ニードル弁を、前記ニードル弁の前記一端側を外部に露出した状態で、前記押し込み操作方向に平行な方向に移動自在に収納するニードル用穴部を有する筐体部を備え、
    前記筐体部における前記ニードル用穴部の開口が設けられた端部には、前記開口から外部に突出する前記ニードル弁の前記一端側に設けられた前記ピンの移動範囲を規制する規制部材が着脱自在に固定されていること
    を特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記規制部材には、
    前記ニードル弁の前記ピンを挿通させるスリットであって、前記押し込み操作方向に平行な方向に延びるスリットが設けられ、
    前記スリットの押し込み操作方向の上流側の一端部の位置は、該一端部に前記ピンが当接した状態のときに、前記ニードル弁が前記ニードル用穴部の前記開口から抜けない位置に設定されていること
    を特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置を備えたことを特徴とするコンロ。
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