JP7057430B2 - マグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、マグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットに関する。
例えば、半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウエハなどの処理すべき基板の表面に所定の薄膜を量産性良く成膜するために、マグネトロンスパッタリング装置が用いられることがある。マグネトロンスパッタリング装置では、ターゲットのスパッタリングされる面をスパッタ面、ターゲットのスパッタ面側を下として、ターゲットの上方に磁石ユニットが配置されている。磁石ユニットとしては、ターゲットを略均一に侵食して高寿命化を図る等のため、例えば、ターゲットに対向配置される磁性材料製のヨークとこのヨークの下面に設けられる複数個の磁石とを有して、ターゲット中心とその周縁部との間に位置するターゲットの下方空間に磁場の垂直成分がゼロとなる位置を通る線が無端状に閉じる漏洩磁場を局所的に作用させ、ターゲット中心回りに回転駆動されるものが一般に知られている。
ところで、ターゲットの材料や真空チャンバ内の圧力等のスパッタリング条件が異なると、スパッタ粒子の飛散分布が変化し、それに起因して、例えば基板外周部における周方向の膜厚分布が変化する場合がある。このように周方向の膜厚分布が変化したときにこれを調整する方法は、例えば、特許文献1で知られている。このものでは、ターゲットに対して磁場が局所的に作用する領域が起点から同一軌道上を移動して当該起点に戻るまでを1サイクルとし、1サイクルにおける磁石ユニットの軌道を複数のゾーンに区画し、これら複数のゾーンのうちの少なくとも1つのゾーンを所定の基準速度で移動する基準ゾーンとし、基準ゾーン以外のゾーン毎に、膜厚分布に基づいて回転速度(基準速度からの増速量又は減速量)を決定している。
然しながら、上記従来例のものでは、例えば、基板外周部における周方向の膜厚分布を調整すると、これより内側の基板内周部(特に、基板中央に近い領域)にて、その周方向の膜厚分布が局所的に悪化して、基板面内の膜厚分布が却って悪化する場合がある。
特開2016-011445号公報
本発明は、以上の点に鑑み、基板に所定の薄膜を形成する場合に、その全面に亘ってより一層均一な膜厚分布を得ることができるマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットを提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、ターゲットのスパッタリングされる面をスパッタ面とし、ターゲットのスパッタ面側を下として、ターゲットの上方に配置される本発明のマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットは、ターゲットに対向配置される磁性材料製のヨークとこのヨークの下面に設けられる複数個の磁石とを有して、ターゲット中心とその周縁部との間に位置するターゲットの下方空間に磁場の垂直成分がゼロとなる位置を通る線が無端状に閉じる漏洩磁場を局所的に作用させ、ターゲット中心回りに回転駆動され、ヨークの所定位置に、仮想円周上で周方向にのびる、ヨークの上面から下方に窪む又は貫通する凹溝が形成され、この凹溝に対して嵌脱自在に補助ヨークが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ヨークに形成した凹溝に補助ヨークを嵌合、または、当該凹溝から補助ヨークを脱離させると、凹溝を形成した領域にて磁場強度が局所的に増加または減少する。このため、上記従来例の如く、基板外周部における周方向の膜厚分布を調整することで、これより内側の基板内周部の膜厚が局所的に薄くなったような場合には、基板内周部に形成した凹溝に補助ヨークを嵌合させれば、磁場強度が増加して当該領域でのスパッタレートを増加させることができる。その結果、膜厚が変化した箇所における膜厚を再調整して、その全面に亘ってより一層均一な膜厚分布を得ることができる。なお、凹溝の形成位置は、スパッタリング条件、漏洩磁場の強度やその分布を考慮して適宜設定される。
本発明においては、前記補助ヨークが前記凹溝の周長より短く設定され、この補助ヨークを前記仮想円周に沿って移動させる第1の駆動手段を備えることが好ましい。これによれば、凹溝の所定部分に補助ヨークを移動させて嵌合することができる。また、本発明においては、前記補助ヨークを前記凹溝に対して近接離間方向に移動させる第2駆動手段を備えることが好ましい。
本発明の実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットが適用されたスパッタリング装置の構成を説明する模式図。 図1のII-II線に沿う断面図。 本発明の変形例に係るマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットが適用されたスパッタリング装置の構成を説明する模式図。 図3のIV-IV線に沿う断面図。 本発明の変形例に係る磁石ユニットの要部を示す断面図。 本発明の変形例に係る磁石ユニットの要部を示す断面図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットが適用されたスパッタリング装置の構成を説明する模式図。以下においては、「上」「下」といった方向を示す用語は、図1を基準とする。
図1を参照して、SMは、スパッタリング装置であり、スパッタリング装置SMは、ロータリーポンプやターボ分子ポンプなどの真空排気手段Pにより所定圧力まで真空引き可能な真空チャンバ1を備える。真空チャンバ1の側壁には、マスフローコントローラ10を介設したガス管11が接続され、図示省略するガス源からスパッタガスを所定の流量で真空チャンバ1内に導入できるようになっている。スパッタガスには、アルゴンガス等の希ガスだけでなく、反応性スパッタリングを行う場合には酸素含有ガス等の反応性ガスが含まれるものとする。
真空チャンバ1の底部には、絶縁体Iを介してステージ2が配置されている。ステージ2は、図示省略する公知の静電チャックを有し、静電チャックの電極にチャック電源からチャック電圧を印加することで、ステージ2上に基板Wをその成膜面を上にして吸着保持できるようになっている。
真空チャンバ1の上壁に開設された開口には、カソードユニットCが配置されている。カソードユニットCは、真空チャンバ1内を臨むように配置され、基板Wの外形より一回り大きい外形を持つターゲット3と、このターゲット3の上方に配置された本実施形態に係る磁石ユニット4とを有する。ターゲット3は、基板Wの中心を通り上下方向にのびる中心線上にターゲット中心が位置するように、ステージ2ひいては基板Wと対向配置されている。
ターゲット3としては、基板W表面に成膜しようとする薄膜の組成に応じて適宜選択され、Cu、Ti、Co、Ni、Al、WまたはTaの単体金属、またはこれらの中から選択された二種以上の合金、または、酸化アルミニウムや酸化マグネシウム等の絶縁物製のもので構成することができる。そして、ターゲット3は、成膜時にターゲット3を冷却する銅製のバッキングプレート31にインジウムやスズなどのボンディング材を介して接合された状態で絶縁板Iを介して真空チャンバ1の上壁に装着される。ターゲット3には、スパッタ電源Eとしての公知の構造を持つ直流電源や交流電源からの出力が接続され、スパッタリング時、負の電位を持つ直流電力や交流電力(例えば高周波電力)が投入されるようにしている。
磁石ユニット4としては、図2も参照して、ターゲット3に対向配置される磁性材料製のヨーク41とこのヨーク41の下面に設けられる複数個の磁石42とを有して、ターゲット中心3cとその周縁部3eとの間に位置するターゲット3の下方空間に磁場の垂直成分がゼロとなる位置を通る線L0が無端状に閉じる漏洩磁場を局所的に作用させている。ヨーク41の上面には回転軸43が連結され、この回転軸43をモータ5で回転することで、ターゲット中心回りにヨーク41及び磁石42を回転駆動できるようになっている。
ところで、基板外周部における周方向の膜厚分布が変化する場合があり、このような場合に上記従来例の如く磁石ユニットを加減速して基板外周部における周方向の膜厚分布を調整すると、基板内周部にて、その周方向の膜厚分布が局所的に悪化して、基板面内の膜厚分布が却って悪化する場合がある。
そこで、本実施形態では、ヨーク41の所定位置に、ターゲット中心3cを中心とする仮想円周LC上で周方向にのびる、ヨーク41の上面から下方に窪む凹溝41aを形成した。凹溝41aの形成位置は、スパッタリング条件、漏洩磁場の強度やその分布を考慮して適宜設定される。そして、このように形成される凹溝41aに対して嵌脱自在に補助ヨーク44を設けた。補助ヨーク44は、凹溝41aの周長より短く設定されている。補助ヨーク44の上面には棒状部材45の下端が連結され、この棒状部材45の上端に設けたフランジ部45aと噛み合わせて設けたギア46を第1駆動手段たるモータ6で回転することで、補助ヨーク44を仮想円周LCに沿って移動させることができ、また、成膜中、補助ヨーク44をヨーク41と同期させてターゲット中心回りに回転させることができるようになっている。また、フランジ部45aには第2駆動手段たるエアシリンダー7のピストンロッドが連結されており、補助ヨーク44を凹溝41aに対して近接離間方向(上下方向)に移動できるようになっている。このような構成によれば、例えば、補助ヨーク44を凹溝41aから脱離させ、脱離した補助ヨーク44を回転させた後、補助ヨーク44を凹溝41aに嵌合させることで、凹溝41aの所望の位置に補助ヨーク44を配置することができる。
また、回転軸43及び棒状部材45には、回転板47a,47bが夫々外挿され、これらの回転板47a,47bには、径方向外方に突出する突片48a,48bが夫々取り付けられている。そして、突片48a,48bに対応させて光学式センサ49a,49bが夫々設けられ、光学式センサ49a,49bが突片48a,48bを検出するときに、磁石ユニット4が起点位置にあると判断できるようにしている。この場合、起点位置と基板Wのノッチの位置とを相関させて後述する膜厚分布に関する情報を取得するようにしている。
上記スパッタリング装置SMは、公知のマイクロコンピュータやシーケンサ等を備えた制御手段8を有し、スパッタ電源Eの稼働、マスフローコントローラ10の稼働、モータ5,6の稼働、エアシリンダー7の稼働、真空排気手段Pの稼働等を統括制御するようにしている。
制御手段8は、情報取得部81と、速度決定部82とを備える。情報取得部81は、例えば、スパッタリング装置SMに基板Wをロード/アンロードするための図外のEFEM(Equipment Front End Module)に設けられた膜厚計と通信可能に構成され、この膜厚計で測定した基板面内における膜厚分布に関する情報を取得できるようにしている。速度決定部82は、取得情報に基づいて磁石ユニット4の基準速度からの増速量及び減速量を決定し、その決定した速度で磁石ユニット4のヨーク41と補助ヨーク44が同期して回転するようにモータ5,6が駆動される。
なお、膜厚計としては、公知の構造を有するものを用いることができ、例えば、抵抗値の低い金属膜を比較的厚い膜厚で成膜する場合には、渦電流式の膜厚を用いることができ、また、絶縁膜を比較的薄い膜厚で成膜する場合には、分光エリプソメータを用いることができる。他の膜厚計として、レーザ変位計を用いることができる。以下、上記スパッタリング装置SMを用いて、基板W表面にアルミニウム膜を成膜する成膜方法について説明する。
先ず、真空排気手段Pにより真空チャンバ1内を所定圧力(例えば1×10-5Pa)まで真空引きし、図外の搬送ロボットにより真空チャンバ1内に基板Wを搬送し、ステージ2に基板Wを受け渡し、ステージ2のチャックプレートの電極に電圧印加して基板Wを吸着保持する。次いで、マスフローコントローラ10によりスパッタガスたるアルゴンガスを所定流量(例えば、12sccm)で導入して(このときの圧力は0.1Pa)、スパッタ電源Eからアルミニウム製のターゲット3に例えば、30kWの直流電力を投入することにより、真空チャンバ1内にプラズマ雰囲気を形成する。このとき、補助ヨーク44は凹溝41aから脱離させておく。そして、光学式センサ49aが突片48aを検出した起点位置から磁石ユニット4をターゲット中心回りに所定の基準速度(例えば、40rpm)で少なくとも1サイクル(1回転)回転させる。これにより、ターゲット3がスパッタリングされ、ターゲット3から飛散したスパッタ粒子が基板W表面に付着、堆積してアルミニウム膜が成膜される。成膜済みの基板Wを真空チャンバ1から搬出し、図外の膜厚計により基板W面内の複数箇所におけるアルミニウム膜の膜厚を測定することで、基板面内における膜厚分布に関する情報が得られる。得られた情報は制御手段8の情報取得部81に送信され、情報取得部81は当該情報を取得する(情報取得工程)。
次に、情報取得工程で取得した膜厚分布に関する情報に基づいて、磁石ユニット4の速度を決定する(速度決定工程)。この速度決定工程では、1サイクルにおける磁石ユニット4の軌道(円周)を周方向に均等に区画し(例えば、360°の回転運動を15°毎に24個に区画し)、区画された夫々をゾーンとすると共に、上記起点位置を基準ゾーンとする。そして、この基準ゾーンでの速度を基準速度とし、基準ゾーン以外のゾーン毎に、上記取得情報に基づいて基準速度からの増速量または減速量を決定する。ここで、基準ゾーンより膜厚が薄いゾーンでは、基準速度から所定値だけ減速してターゲット3がスパッタリングされる量(スパッタレート)を増加させ、他方で、基準ゾーンより膜厚が厚いゾーンでは、基準速度から所定値だけ増速してスパッタレートを減少させることで、基板外周部における周方向の膜厚分布を調整する(膜厚分布調整工程)。
次に、上記取得情報に基づいて、凹溝41aを形成した基板内周部にて、膜厚が局所的に薄い部分に補助ヨーク44を嵌合させることで、当該部分の磁場強度が増加してスパッタレートを増加させることで、基板内周部で膜厚が変化した箇所における膜厚を再調整することができる(再調整工程)。
上記再調整工程にて膜厚を再調整した後、基板Wを真空チャンバ1内に搬送してステージ2上に吸着保持し、決定した速度で磁石ユニット4を回転駆動させながら、上記と同様の条件で、基板W表面にアルミニウム膜を成膜する(成膜工程)。このとき、補助ヨーク44はヨーク41と同期して回転する。
以上によれば、情報取得工程で取得した情報を基に、ヨーク41に形成した凹溝41aに補助ヨーク44を嵌合、または、当該凹溝41aから補助ヨーク44を脱離させると、凹溝41aを形成した領域にて磁場強度が局所的に増加または減少する。このため、上記の如く基板外周部における周方向の膜厚分布を調整することで、これより内側の基板内周部の膜厚が局所的に薄くなったような場合には、基板内周部に形成した凹溝41aに補助ヨーク44を嵌合させれば、磁場強度が増加して当該領域でのスパッタレートを増加させることができる。その結果、膜厚が変化した箇所における膜厚を再調整して、その全面に亘ってより一層均一な膜厚分布を得ることができる。
次に、上記スパッタリング装置SMを用い、本発明の効果を確認するために実験を行った。基板Wをφ300mmのシリコンウエハとし、真空チャンバ1内にアルゴンガスを12sccm導入し(このときの圧力は0.1Pa)、アルミニウム製のターゲット3に対し直流電力を30kW投入してプラズマ雰囲気を形成し、磁石ユニット4を40rpmの等速で回転させながらターゲット3をスパッタリングして基板W表面にアルミニウム膜を成膜した。このとき、補助ヨーク44は凹溝41aから脱離させておいた。膜厚計により基板W面内の複数箇所におけるアルミニウム膜の膜厚を測定することで、基板面内における膜厚分布に関する情報を得た。これによれば、基板外周部(半径147mmの仮想円)における周方向の膜厚の最大値が40.79nm、最小値が38.90nm、最大値と最小値の差(以下「レンジ」という)が1.89nmであり、他方で、基板内周部(半径98mmの仮想円)における周方向の膜厚の最大値が40.65nm、最小値が39.10nm、レンジが1.55nmであった。基板外周部の膜厚分布に基づいて磁石ユニット4の速度を24個のゾーン毎に決定し、基板外周部における周方向の膜厚分布を調整したところ、基板外周部における周方向の膜厚の最大値が40.96nm、最小値が39.73nmであり、レンジが1.23nmと小さくなったが、基板内周部における周方向の膜厚の最大値が42.56nm、最小値が39.73nmであり、レンジが2.83nmと悪化した。そこで、基板内周部の膜厚が最小値である部分の凹溝41aに補助ヨーク44を嵌合し、基板内周部の膜厚分布を再調整したところ、最大値が40.02nm、最小値が39.66nmであり、レンジが0.36nmと小さくなった。このように、基板外周部における周方向の膜厚分布を調整することで、基板内周部の膜厚が局所的に薄くなったような場合でも、基板内周部に形成した凹溝41aに補助ヨーク44を嵌合させれば、磁場強度が増加して当該領域でのスパッタレートを増加させることができ、膜厚が変化した箇所における膜厚を再調整できることが確認された。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではない。上記実施形態では、凹溝41aに補助ヨーク44を自動で嵌合するものを例に説明したが、手動で嵌合してもよい。この場合も、補助ヨーク44はヨーク41と同期して回転してよい。
上記実施形態では、凹溝41aとしてヨーク41の上面から下方に窪むように形成されたものを例に説明したが、図3及び図4に示すように、ヨーク41を貫通するように凹溝41bを形成してもよい。
上記実施形態では、膜厚に基づいて磁石ユニット4の速度を決定する場合を例に説明したが、膜厚と相関のある情報に基づいて磁石ユニット4の速度を決定してもよい。例えば、ターゲット3へ一定の投入電力を投入したときにターゲット3に印加されるターゲット電圧をゾーン毎に測定し、測定したターゲット電圧に基づいて磁石ユニット4の速度を決定してもよい。この場合、ゾーン毎に対応するターゲット電圧を取得し、基準ゾーンを含む全ゾーンのターゲット電圧の平均値(平均電圧)を求め、各ゾーンに対応付けたターゲット電圧の平均電圧に対する比率を求めるように構成することができる。比率が高いゾーンでは、磁石ユニット4の速度が遅くなるように、また、求めた比率が低いゾーンでは、磁石ユニット4の速度が速くなるように、基準速度からの増速量または減速量を決定すればよい。
また、上記実施形態では、ターゲット3が平面視円形であり、磁石ユニット4を回転移動させる場合について説明したが、ターゲットが平面視矩形であり、ターゲットのスパッタ面に沿う方向をX方向及びY方向とし、磁石ユニットをX方向及びY方向の少なくとも一方に平行移動させる場合にも本発明を適用することができる。さらに、図5に示すように、凹溝41aは径方向に複数(図5に示す例では2つ)設けられていてもよい。これによって凹溝41aが設けられた場所毎に膜厚を再調整することができるため、さらに良好な膜厚分布を得ることができる。
また、上記実施形態では、1つの補助ヨーク44を設ける場合を例に説明しているが、図6に示すように、補助ヨーク44を複数個に分割して設け、複数の補助ヨーク44を個別に動作可能に構成してもよい。これによれば、複数の補助ヨーク44を個別に動作させて磁場カップリングを適宜調整することができ、その結果として、更に良好な膜厚分布を得ることができる。
3…ターゲット、4…磁石ユニット、41…ヨーク、41a,41b…凹溝、42…磁石、44…補助ヨーク。

Claims (3)

  1. ターゲットのスパッタリングされる面をスパッタ面とし、ターゲットのスパッタ面側を下として、ターゲットの上方に配置されるマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニットであって、
    ターゲットに対向配置される磁性材料製のヨークとこのヨークの下面に設けられる複数個の磁石とを有して、ターゲット中心とその周縁部との間に位置するターゲットの下方空間に磁場の垂直成分がゼロとなる位置を通る線が無端状に閉じる漏洩磁場を局所的に作用させ、ターゲット中心回りに回転駆動されるものにおいて、
    ヨークの所定位置に、仮想円周上で周方向にのびる、ヨークの上面から下方に窪む又は貫通する凹溝が形成され、この凹溝に対して嵌脱自在に補助ヨークが設けられることを特徴とするマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニット。
  2. 前記補助ヨークが前記凹溝の周長より短く設定され、この補助ヨークを前記仮想円周に沿って移動させる第1の駆動手段を備えることを特徴とする請求項1記載のマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニット。
  3. 前記補助ヨークを前記凹溝に対して近接離間方向に移動させる第2駆動手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネトロンスパッタリング装置用の磁石ユニット。
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