JP2022172614A - 半導体製造装置および半導体製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マグネトロン型スパッタリングにおいて、ターゲット当たりの基板の処理枚数を増加させて、ターゲットの使用効率を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】半導体製造装置100は、処理室1と、ステージ7と、ターゲット6と、ターゲット6の上面6b側に設けられ、下面6a側に磁界19を発生させるマグネット9と、マグネット9を支持するアーム34を介してマグネット9をターゲット6の中心23を軸として回転させる回転機構11と、アーム34に沿ってマグネット9を移動させることでマグネット9の回転半径を変更する回転半径変更機構12と、回転機構11および回転半径変更機構12を制御する制御部13とを備え、基板2に対する成膜時に、制御部13は、マグネット9の回転半径を異ならせるように回転半径変更機構12を制御している。【選択図】図1
Description
本開示は、半導体製造装置および半導体製造方法に関するものである。
スパッタリングは、半導体基板に対する薄膜の形成手段として広く用いられている。スパッタリングの手法として、マグネトロン型スパッタリングが知られている。
マグネトロン型スパッタリングを行う半導体製造装置として、例えば特許文献1には、ターゲットの全表面に生成される不純物層の除去を的確かつ効率良く行うことが可能なスパッタリング装置が提案されている。この装置は、ターゲット表面の酸化膜などの不純物層の膜厚を測定し測定結果に基づいてマグネット公転と自転偏心距離を変更して、マグネットがターゲット面に対して移動することでターゲットの全表面に生成される不純物層を除去する。
ところで、半導体基板に対する成膜時に、マグネットの近傍でターゲットに対するスパッタリングが行われるため、ターゲットにおけるマグネットに対応する位置にエロージョンが生じる。
特許文献1に記載の装置では、不純物層を除去するクリーニング工程でマグネット公転と自転偏心距離を変更するものの、半導体基板に対する成膜時におけるマグネットの回転半径は一定であり、エロージョンの位置が固定される。ターゲットが局所的に使用されるため、ターゲット当たりの基板の処理枚数を増加させて、ターゲットの使用効率を向上させることは難しかった。
そこで、本開示は、マグネトロン型スパッタリングにおいて、ターゲット当たりの基板の処理枚数を増加させて、ターゲットの使用効率を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る半導体製造装置は、処理室と、前記処理室の内部に設けられ、成膜対象である半導体基板が載置されるステージと、前記処理室の内部に設けられ、前記ステージの上面と対向する第1の主面と、前記第1の主面の反対側の面である第2の主面とを有するターゲットと、前記ターゲットの前記第2の主面側に設けられ、前記第1の主面側に磁界を発生させるマグネットと、前記マグネットを支持するアームを介して前記マグネットを前記ターゲットの中心を軸として回転させる回転機構と、前記アームに沿って前記マグネットを移動させることで前記マグネットの回転半径を変更する回転半径変更機構と、前記回転機構および前記回転半径変更機構を制御する制御部とを備え、前記半導体基板に対する成膜時に、前記制御部は、前記マグネットの回転半径を異ならせるように前記回転半径変更機構を制御するものである。
本開示によれば、半導体基板に対する成膜時に、ターゲットにおけるエロージョンの位置を変更することで、ターゲットにおけるエロージョンの位置を分散できるため、ターゲット当たりの基板の処理枚数を増加させて、ターゲットの使用効率を向上させることができる。
<実施の形態>
実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態に係る半導体製造装置100の断面模式図である。
実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態に係る半導体製造装置100の断面模式図である。
図1に示すように、半導体製造装置100は、マグネトロン型スパッタリングを行うマグネトロンスパッタ装置である。半導体製造装置100は、処理室1と、ステージ7と、ターゲット6と、ターゲット裏板8と、マグネット9と、回転機構11と、回転半径変更機構12と、制御部13と、ガス供給部3と、排気部4と、高電圧電源5とを備えている。
処理室1には、半導体ウエハなどの円盤状の半導体基板である基板2を収容して真空中で不活性ガスの供給と排気とをそれぞれ行うガス供給部3と排気部4が設けられている。処理室1の外部には、ガス供給部3から供給される不活性ガスをプラズマ化する高電圧電源5が設けられている。
処理室1の内部には、ステージ7が設けられている。ステージ7の上面7aには、成膜対象である基板2が載置される。また、処理室1の内部には、単一の材料を用いて円盤状に形成されたターゲット6が設けられている。ターゲット6は、ステージ7の上面7aと対向する下面6aと、下面6aの反対側の面である上面6bとを有している。ターゲット6が単一の材料を用いて円盤状に形成されることで、ターゲット6と同様に円盤状である基板2に対して効率良く成膜することができる。ここで、下面6aが第1の主面に相当し、上面6bが第2の主面に相当する。
ターゲット6の上面6bには、ターゲット裏板8が取り付けられている。ターゲット6の上面6b側、すなわち、ターゲット裏板8に対向する位置に、回転半径変更機構12のアーム34を介してマグネット9が配置されている。マグネット9は、ターゲット裏板8の中心に取り付けられた軸10aの周りを回転する。マグネット9は、ターゲット6の下面6a側に磁界19(図8参照)を発生させる。なお、ターゲット裏板8は回転しない。また、ターゲット6の交換時に、ターゲット6とターゲット裏板8とは処理室1から分離して交換されるが、ターゲット裏板8は再利用されてもよい。
回転機構11は、モーター10と軸10aとを備えている。マグネット9は、マグネット9を支持するアーム34によって軸10aに繋がれている。回転機構11は、モーターの駆動により軸10aを回転させることで、アーム34を介してマグネット9を回転させる。
回転半径変更機構12は、アーム34に沿ってマグネット9を移動させることでマグネット9の回転半径を変更する。
制御部13は、自身が有するメモリに記憶された、基板2に成膜するための成膜アルゴリズムに基づいて、回転機構11および回転半径変更機構12を制御する。ここで、制御部13は例えばプロセッサーである。
次に、回転半径変更機構12の詳細について説明を行う。図2は、回転半径変更機構12および制御部13の側面模式図である。図3は、マグネット9が回転半径αで回転している状態を示す上面模式図である。図4は、マグネット9が回転半径βで回転している状態を示す上面模式図である。
図2に示すように、回転半径変更機構12は、モーター33と、アーム34と、軸受け35と、ブラケット36と、ねじ軸37とを備えている。モーター33は電気配線32を用いて制御部13と接続されている。制御部13は、成膜アルゴリズムに設定された回転半径となる位置にマグネット9を移動させるために、モーター33の駆動回転数を算出し、算出された駆動回転数に対応する回転数信号をモーター33に出力する。
アーム34の長手方向両端部の下端に、モーター33と軸受け35がそれぞれ固定されている。なお、図2の説明ではアーム34の端部という言い方をしているが、図1に示すようにアーム34は軸10aに接続されており、マグネット9の移動距離に合わせてモーター33はアーム34の一部に設けられる。ねじ軸37は、モーター33と軸受け35との間にアーム34と平行に配置されている。すなわち、ねじ軸37はアーム34の下側に配置され、かつ、ねじ軸37の延在方向はアーム34の延在方向と平行である。ブラケット36の上部には、ねじ軸37が挿通される貫通孔(図示省略)が形成され、貫通孔には、ねじ軸37と噛み合う溝が設けられている。ブラケット36の下端にはマグネット9が固定されている。
制御部13からマグネット9を移動するための回転数信号が電気配線32を介してモーター33に送られると、モーター33が回転してねじ軸37が回転する。ねじ軸37の回転運動がブラケット36には直線運動として伝達されて、ブラケット36とマグネット9がねじ軸37に沿って移動する。すなわち、ねじ軸37はアーム34の下側に配置され、かつ、ねじ軸37の延在方向はアーム34の延在方向と平行であることから、ブラケット36とマグネット9はアーム34に沿って移動する。
図3に示すように、マグネット9はアーム34に沿ってターゲット6の外周側に移動して回転半径αで回転する。また、図4に示すように、マグネット9はアーム34に沿ってターゲット6の中心23(図8参照)側に移動して回転半径βで回転する。
回転半径変更機構12は、特許文献1に記載の装置のように、マグネット9の自転軸と公転軸との偏心距離を変更しないため、マグネット9の自転軸も設けた複雑な機構にしてマグネット9を偏心させる必要がない。さらに、マグネット9が回転する際に複雑な軌道を描かないため、ターゲット6の下面6aの全域を均等な深さで活用することができる。
次に、成膜アルゴリズムに設定されるパラメータについて説明を行う。図5は、成膜アルゴリズムに設定されるパラメータを示す図である。
図5に示すように、成膜アルゴリズムに設定されるパラメータは、ガス供給部3から供給される不活性ガスの流量を示すガス流量欄と、ターゲット6とステージ7との間に印加される高電圧に対応する電力値を示す電力欄と、各STEPの時間を示す時間欄と、マグネット9の回転半径を示す回転半径欄とを有している。成膜アルゴリズムに基づく処理は、STEP番号の小さい数字から大きい数字の順に進行する。なお、ガス流量欄、電力欄、時間欄、および回転半径欄の単位は、図5に示されるものに限定されない。
続いて、図1と図6を用いて、成膜アルゴリズムに基づく処理について説明を行う。図6は、マグネット9の回転半径を変更する場合の成膜アルゴリズムに設定されるパラメータの一例を示す図である。なお、図6に示されるa,b,c,d,e,f,V,W,X,Y,α,βは任意の数字を表している。
図1に示すように、排気部4で常時排気をおこなっている処理室1内に基板2が搬送される。そして、基板2がステージ7に載置されてから図6のSTEP1が開始される。
STEP1では、ガス流量欄に設定されたガス流量aがガス供給部3から供給され、かつ、制御部13は回転機構11を制御しマグネット9を回転させながら、時間欄に設定された時間Vの間に、回転半径変更機構12を制御しマグネット9をアーム34に沿って移動させて、マグネット9の回転半径を回転半径欄に設定されたαに設定する。ここで、αが第1の回転半径に相当する。なお、マグネット9を回転させながら回転半径を調整することで生産性を向上させることができるが、マグネット9を回転させずに回転半径を調整してもよい。
次にSTEP2では、回転半径αでのマグネット9の回転を維持しながら、時間欄に設定された時間Wの間、ガス流量欄に設定されたガス流量b、電力欄に設定された電力eが供給されることで、基板2に対する成膜処理が行われる。
次にSTEP3では、電力供給が停止(電力0)されることで成膜処理が中断される。ガス流量欄に設定されたガス流量cがガス供給部3から供給され、制御部13は回転機構11を制御しマグネット9を回転させながら、時間欄で設定された時間Xの間に、回転半径変更機構12を制御しマグネット9をアーム34に沿って移動させて、マグネット9の回転半径を回転半径欄に設定されたβに設定する。ここで、βが第2の回転半径に相当する。
最後にSTEP4では、回転半径βでのマグネット9の回転を維持しながら、時間欄に設定された時間Yの間、ガス流量欄に設定されたガス流量d、電力欄に設定された電力fが供給されることで、基板2に対する2回目の成膜処理が行われる。時間Yの経過後、2回目の成膜処理は終了する。
次に、実施の形態の作用と効果について、マグネット9の回転半径を変更する場合と、マグネット9の回転半径を変更しない場合とで比較しながら説明を行う。
最初に、図7に示すSTEP2とSTEP4とでガス流量欄、電力欄、および時間欄を同じ値に設定した場合を例に挙げて説明を行う。図7は、マグネット9の回転半径を変更する場合の成膜アルゴリズムに設定されるパラメータの他の例を示す図である。図8は、マグネット9が回転半径αで回転する場合の磁界19とターゲット6のエロージョン(浸食部)20の位置関係を示す断面模式図であり、図7に示すSTEP2で成膜処理を行った場合の断面模式図である。図9は、マグネット9が回転半径βで回転する場合の磁界19とターゲット6のエロージョン20の位置関係を示す断面模式図であり、図7に示すSTEP4で成膜処理を行った場合の断面模式図である。
図7と図8に示すように、STEP2では、ターゲット6の下面6aはマグネット9により生じる磁界19の近傍でスパッタリングが行われて、ターゲット6の中心23からの距離D1の位置にエロージョン20が生じる。
図7と図9に示すように、STEP4では、ターゲット6の下面6aはマグネット9により生じる磁界19の近傍でスパッタリングが行われて、ターゲット6の中心23からの距離D2の位置にエロージョン20が生じる。
次に、図10と図11を用いて、マグネット9の回転半径を変更しない場合について説明を行う。図10は、マグネット9の回転半径を変更しない場合の成膜アルゴリズムに設定されるパラメータの一例を示す図である。図11は、時間2Wの間、マグネット9が回転半径αで回転する場合の磁界19とターゲット6のエロージョン20の位置関係を示す断面模式図である。
図10に示すように、処理はSTEP1とSTEP2で構成され、STEP2では、図7に示すSTEP2とSTEP4の時間欄に設定された時間の合算時間2Wの間、マグネット9が回転半径αで回転して成膜処理が行われる。図11に示すように、STEP2では、ターゲット6の下面6aはマグネット9により生じる磁界19の近傍でスパッタリングが行われて、ターゲット6の中心23からの距離D1の位置にエロージョン20が生じる。
マグネット9の回転半径を変更する場合と、マグネット9の回転半径を変更しない場合とを比較しやすくするために、図8と図9と図11に示したターゲット6のエロージョン20の位置と深さの関係を図12に示す。図12は、マグネット9の回転半径を変更する場合と変更しない場合とでターゲット6のエロージョン20の位置関係を比較した断面模式図である。
図12に示すように、マグネット9の回転半径を変更する場合にSTEP2で生じたエロージョン20は、ターゲット6の中心23からの距離D1の位置にあり、STEP4で生じたエロージョン20は、ターゲット6の中心23からの距離D2の位置にある。図7に示した成膜アルゴリズムに設定されるパラメータでは、STEP2とSTEP4においてガス流量欄、電力欄、および時間欄には同じ数値が設定されているため、STEP2で生じたエロージョン20とSTEP4で生じたエロージョン20の深さDE1は同じである。
一方、マグネット9の回転半径を変更しない場合にSTEP2で生じたエロージョン20は、ターゲット6の中心23からの距離D1の位置にある。マグネット9の回転半径を変更する場合とマグネット9の回転半径を変更しない場合とでは、STEP2においてガス流量欄、電力欄、および回転半径欄には同じ数値が設定されているため、両者の場合のエロージョン20の位置は同じである。
しかしながら、マグネット9の回転半径を変更しない場合、マグネット9の回転半径を変更する場合の2倍の時間である2Wの間、成膜処理が行われるため、エロージョン20の深さDE2は、マグネット9の回転半径を変更する場合の2倍の深さとなり、ターゲット6が局所的に使用されることになる。
1枚のターゲット6で成膜できる基板2の枚数はエロージョン20の深さに比例するため、本実施の形態のように、エロージョン20の位置を固定せずに、マグネット9の回転半径を変更することで、ターゲット6当たりの基板2の処理枚数を増加させることが可能となる。すなわち、1枚の基板2に対してマグネット9の回転半径を変更することで、1枚の基板2に対してマグネット9の回転半径を固定する場合よりもターゲット6におけるエロージョン20の位置を分散させることができる。そのため、ターゲット6当たりの基板2の処理枚数を増加させて、ターゲット6の使用効率を向上させることができる。
以上のように、実施の形態に係る半導体製造装置100は、処理室1と、処理室1の内部に設けられ、成膜対象である基板2が載置されるステージ7と、処理室1の内部に設けられ、ステージ7の上面と対向する下面6aと、下面6aの反対側の面である上面6bとを有するターゲット6と、ターゲット6の上面6b側に設けられ、下面6a側に磁界19を発生させるマグネット9と、マグネット9を支持するアーム34を介してマグネット9をターゲット6の中心23を軸として回転させる回転機構11と、アーム34に沿ってマグネット9を移動させることでマグネット9の回転半径を変更する回転半径変更機構12と、回転機構11および回転半径変更機構12を制御する制御部13とを備え、基板2に対する成膜時に、制御部13は、マグネット9の回転半径を異ならせるように回転半径変更機構12を制御している。
また、実施の形態に係る半導体製造方法は、ステージ7に基板2を載置する工程(a)と、マグネット9の回転半径を第1の回転半径に設定する工程(b)と、マグネット9を第1の回転半径で回転させながら、ターゲット6をスパッタリングして基板2上に成膜する工程(c)と、マグネット9の回転半径を第1の回転半径とは異なる第2の回転半径に設定する工程(d)と、マグネット9を第2の回転半径で回転させながら、ターゲット6をスパッタリングして基板2上に成膜する工程(e)とを備えている。
したがって、基板2に対する成膜時に、ターゲット6におけるエロージョン20の位置を変更することで、ターゲット6におけるエロージョン20の位置を分散できるため、ターゲット6当たりの基板2の処理枚数を増加させて、ターゲット6の使用効率を向上させることができる。
これにより、ターゲット6の交換頻度を下げることができるため、ターゲット6の交換費用を抑制し、半導体製造装置100の運用コストを低減できる。
また、ターゲット6におけるエロージョン20の位置を分散するために、マグネット9の自転軸と公転軸との偏心距離を変更しないことから、マグネット9が回転する際に複雑な軌道を描くことなく、均等な深さでターゲット6の下面6aの全域を活用することができる。
また、基板2は円盤状であり、ターゲット6は、単一の材料を用いて円盤状に形成されている。ターゲット6の形状を、マグネット9の軌道の形状と同じ円盤状にすることで、マグネット9の回転動作に対してターゲット6を効率良く活用することができる。さらに、ターゲット6が円盤状に形成されることで、ターゲット6と同様に円盤状である基板2に対して効率良く成膜することができる。
ターゲット6が異なる材料を用いて形成された場合、ターゲット6が形成される材料の違いによってエロージョン20の深さにばらつきが生じるため、エロージョン20の深さを均等にすることは容易ではない。しかし、本実施の形態では、ターゲット6は単一の材料を用いて形成されるため、エロージョン20の深さを容易に均等にすることができる。これにより、ターゲット6の下面6aの全域をさらに効率良く活用することができる。
また、工程(b)から工程(e)は、基板2に成膜するための成膜アルゴリズムに基づいて実行されている。半導体製造装置100の各部と成膜アルゴリズムを用いて、マグネット9による磁界19の発生領域を分散させることができるため、マグネット9の自転機構が不要となり、回転機構11を簡易な構成にすることができる。
図7では、STEP2とSTEP4とでガス流量欄、電力欄、および時間欄を同じ値に設定した場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしも同じ値に設定する必要はない。また、エロージョン20が均等な深さになるように、STEP数を増やしてマグネット9における回転半径の変更回数を増やすことも可能である。
なお、実施の形態を適宜、変形することが可能である。
1 処理室、2 基板、6 ターゲット、6a 下面、6b 上面、7 ステージ、9 マグネット、11 回転機構、12 回転半径変更機構、13 制御部、34 アーム、100 半導体製造装置。
Claims (4)
- 処理室と、
前記処理室の内部に設けられ、成膜対象である半導体基板が載置されるステージと、
前記処理室の内部に設けられ、前記ステージの上面と対向する第1の主面と、前記第1の主面の反対側の面である第2の主面とを有するターゲットと、
前記ターゲットの前記第2の主面側に設けられ、前記第1の主面側に磁界を発生させるマグネットと、
前記マグネットを支持するアームを介して前記マグネットを前記ターゲットの中心を軸として回転させる回転機構と、
前記アームに沿って前記マグネットを移動させることで前記マグネットの回転半径を変更する回転半径変更機構と、
前記回転機構および前記回転半径変更機構を制御する制御部と、を備え、
前記半導体基板に対する成膜時に、前記制御部は、前記マグネットの回転半径を異ならせるように前記回転半径変更機構を制御する、半導体製造装置。 - 前記半導体基板は円盤状であり、
前記ターゲットは、単一の材料を用いて円盤状に形成される、請求項1に記載の半導体製造装置。 - 請求項1または請求項2に記載の半導体製造装置を用いた半導体製造方法であって、
(a)前記ステージに前記半導体基板を載置する工程と、
(b)前記マグネットの前記回転半径を第1の回転半径に設定する工程と、
(c)前記マグネットを前記第1の回転半径で回転させながら、前記ターゲットをスパッタリングして前記半導体基板上に成膜する工程と、
(d)前記マグネットの前記回転半径を前記第1の回転半径とは異なる第2の回転半径に設定する工程と、
(e)前記マグネットを前記第2の回転半径で回転させながら、前記ターゲットをスパッタリングして前記半導体基板上に成膜する工程と、
を備える、半導体製造方法。 - 前記工程(b)から前記工程(e)は、前記半導体基板に成膜するための成膜アルゴリズムに基づいて実行される、請求項3に記載の半導体製造方法。
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