JP7056756B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、コネクタに関する。
例えば、高電流や高電圧用のコネクタ要素として、特表2016-522550号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このコネクタ要素は左右方向よりも前後方向に長い扁平な導電性のコンタクト部材の一部を絶縁性のコンタクト保護部材によって覆ったコンタクト要素と、コンタクト要素を保持するハウジングとを備えて構成されている。
コンタクト保護部材は、コンタクト部材の上端部と、コンタクト部材の前側縁部を全長に亘って覆っており、コンタクト要素におけるコンタクト部材は、板厚方向の両側面と後側縁部とが露出している。一方、ハウジングは、インサート成形によってコンタクト保護部材と一体に成形されており、コンタクト部材の前側縁部を覆う前部側コンタクト保護部材の基端部とハウジングとが連なった形態とされている。また、ハウジングは、コンタクト要素においてコンタクト部材が露出したコンタクト部材の両側面とコンタクト部材の後側縁とを覆うように上方および前方に向かって開口したコンタクト保護カラーを有しており、コンタクト保護カラーとコンタクト保護部材との間の隙間は、手指がコンタクト部材に直接接触不能な大きさに設定されている。
特表2016-522550号公報
ところで、上記のコネクタ要素は、インサート成形によってコンタクト部材の周りにコンタクト保護部材を成形することに加え、ハウジングをもインサート成形によって形成することになる。このため、コネクタ要素を成形する成形金型が複雑になってしまう。また、コンタクト要素もしくはハウジングのいずれか一方に設計変更が加わった場合には、コネクタ要素全体の成形金型を新たに製作しなければならなくなってしまう。
そこで、前後方向に広い平板状の端子本体の上端部および前後両側面の一部を端子保護部によって覆った接続部を有する端子部材と、端子部材を保持するハウジングとを個別に成形し、ハウジングに端子部材を組み付けるコネクタが検討されている。
しかしながら、端子部材の端子保護部とハウジングとが別体となっているため、コネクタと他のコネクタとを嵌合および離脱させる際に、端子部材の側縁部に対してこじるような力が生じると、端子本体から端子保護部が外れることが懸念される。
本明細書では、端子部材における端子保護部が外れることを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、相手方コネクタが嵌合および離脱可能なコネクタであって、導電性の端子本体と、前記端子本体に取り付けられた絶縁性の端子保護部とを有する端子部材と、前記端子部材とは別体に設けられ、前記相手方コネクタが嵌合する位置に前記端子部材を突出した状態で保持する端子保持部を有するハウジングと、を備え、前記端子保護部は、前記端子本体の突出方向に沿って延びる側部の一部を覆う側縁覆部を有しており、前記端子保持部には、前記端子部材が嵌合される端子挿通凹部が設けられており、前記端子部材が前記端子挿通凹部に嵌合されて前記端子保持部に組み付けられた状態では、前記側縁覆部が前記端子保持部に対して嵌合方向と交差する方向に接触可能な状態で前記端子挿通凹部に嵌合している構成とした。
このような構成のコネクタによると、端子部材とハウジングとが個別に形成されているから、それぞれの部材を形成する成形金型が複雑になることを抑制することができる。また、端子部材もしくはハウジングのいずれか一方に設計変更が加わった場合でも、いずれか一方の成形金型のみを新たに製作することにより、コネクタ全体の成形金型を新たに製作することを防ぐことができる。
さらに、端子本体の突出方向に沿って延びる側部を覆う側縁覆部が端子挿通凹部に嵌合されて端子保持部に対して接触可能となっているから、相手方コネクタが嵌合および離脱する際に側縁覆部に対してこじるような力が作用する場合であっても、側縁覆部と端子保持部とが接触して端子本体から端子保護部が外れてしまうことを抑制することができる。
本明細書によって開示されるコネクタは、以下の構成としてもよい。
前記端子本体は、前記相手方コネクタとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している構成としてもよい。
端子本体が相手方コネクタとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している場合、相手方コネクタを嵌合および離脱させるために、端子本体には、嵌合および離脱する方向を軸心として回転方向にこじる力が作用し易くなる。したがって、端子本体が、相手方コネクタとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している場合には、側縁覆部が端子保持部に対して接触して端子本体から端子保護部が外れてしまうことを抑制する技術は、非常に有効である。
前記端子本体は、板厚が横幅よりも小さい板状をなしており、前記端子保護部は、前記端子本体の突出端部に嵌合する端覆部をさらに有し、前記側縁覆部は、前記端覆部に連なるように前記端子本体における幅方向の両側の側部にそれぞれ設けられている構成としてもよい。
端子本体の板厚が横幅より小さいと、端子本体の幅方向の側部に設けられた側縁覆部は、端子本体から外れやすくなってしまう。
ところが、側縁覆部が端子保持部に対して嵌合方向と交差する方向に接触可能となっているから、側縁覆部にこじるような力が作用した場合であっても、側縁覆部が端子本体から外れることを抑制することができる。
また、それぞれの側縁覆部の端子保持部と接触する側の端部とは反対側の端部は、端子本体の突出端部と嵌合する端覆部に連なって形成されているから、側縁覆部が端子本体から外れることをさらに抑制することができる。
前記側縁覆部の先端部が前記端子保持部の内部に位置している構成としてもよい。
側縁覆部の先端部は比較的に変形しやすい。そこで本開示においては、側縁覆部の先端部を端子保持部の内部に位置する構成とした。これにより、側縁覆部の先端部に異物が接触することが抑制される。この結果、側縁覆部の先端部に異物が接触することにより側縁腹部の先端部が変形することが抑制されるので、側縁覆部が端子本体から外れることをさらに抑制することができる。
前記側縁覆部の前記先端部には抜止部が突設されており、前記端子本体の側部には前記抜止部と凹凸嵌合可能な抜止凹部が凹設されていてもよい。
側縁覆部の先端部は比較的に変形しやすい。そこで本開示においては、側縁腹部の先端部に設けた抜止部と、端子本体に設けた抜止凹部とが凹凸嵌合可能に形成されている。これにより、側縁覆部の先端部が端子本体から外れることが抑制されるので、側縁覆部が端子本体から外れることをさらに抑制することができる。
前記端子部材は、前記端子挿通凹部に対して正規の嵌合位置に至ると、前記端子保持部に設けられた端子係止部と接触して前記端子部材を前記相手方コネクタ側に向けて抜け止めする被係止部を有している構成としてもよい。
このような構成によると、端子保持部に対して端子部材を正規の位置に抜け止めし、確実に側縁覆部を端子挿通凹部に嵌合された状態にすることができる。これにより、端子本体から端子保護部が外れてしまうことを確実に抑制することができる。
前記端子挿通凹部において前記端子部材を覆う壁部の前後方向の厚さ寸法は、前記側縁覆部が前記端子本体を覆う厚さ寸法よりも厚く設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、端子挿通凹部において前記端子部材を覆う壁部の厚さ寸法が側縁覆部の厚さ寸法よりも大きいから、側縁覆部に対してこじるような力が作用する場合であっても、端子保持部が側縁覆部を強固に支持することができる。これにより、端子本体から端子保護部が外れてしまうことをさらに抑制することができる。
前記ハウジングは、前記端子保持部に連なって設けられ、前記相手方コネクタが嵌合する嵌合開口部を有するフード状の嵌合筒部を有しており、前記嵌合筒部は、前記嵌合開口部と連通すると共に、前記端子本体の幅方向に向かって開口する側方開口部を有している構成としてもよい。
このような構成のように、嵌合筒部が嵌合開口部と連通した側方開口部を有している場合には、相手方コネクタが嵌合および離脱する際に、嵌合開口部のみを有する嵌合筒部よりも、側縁覆部に対してこじるような大きな力が作用することが懸念される。
ところが、上記の構成によると、側縁覆部が端子挿通凹部に嵌合されて端子保持部に対して接触可能となっているから、嵌合筒部が側方開口部を有している場合においても、側縁覆部の脱落抑制の面では非常に有効である。
前記端子部材が前記端子挿通凹部に嵌合されて前記端子保持部に組み付けられた状態では、前記一対の側縁覆部の双方が前記端子挿通凹部に適合して嵌合されている構成としてもよい。
このような構成によると、端子本体の両側面を覆う一対の側縁覆部の双方が端子挿通凹部に嵌合しているから、一対の側縁覆部のうちの一方のみが端子挿通凹部に嵌合している場合に比べて、側縁覆部に対してこじるような力が作用した場合に端子本体から端子保護部が外れてしまうことを抑制することができる。
前記嵌合筒部は、前記端子本体の幅方向の両側面のうち前記側方開口部側に配された一側面とは反対側に配された他の側面を他の側面側から覆う壁部を有しており、前記端子本体の幅方向の両側面には、前記側縁覆部に突設された抜止部と接触可能な抜止凹部がそれぞれ凹設されており、前記一対の側縁覆部のうちの前記端子本体の他の側面を覆う他側縁覆部、前記一対の側縁覆部のうちの前記端子本体の一側面を覆う一側縁覆部に比べて嵌合方向に短く形成され、前記端子本体の両抜止凹部は、嵌合方向にずれて形成されている構成としてもよい。
このような構成のように、端子本体の両側面に抜止凹部がそれぞれ凹んで設けられている場合、抜止凹部が嵌合方向について同一の位置に設けられていると、端子本体において抜止凹部が設けられている部分の断面積が減少してしまうため、断面積が減少した部分の電気抵抗が高くなり、端子本体における発熱量が増加してしまう。
ところが、上記の構成によると、端子本体における抜止凹部が嵌合方向にずれて形成されているから、端子本体において抜止凹部が設けられている部分の断面積が減少することを抑制することができる。これにより、端子本体において抜止凹部が設けられている部分の電気抵抗が高くなることを抑制し、端子本体における発熱量が増加することが抑制することができる。
また、端子本体の他の側面については、嵌合筒部の覆い壁部によって他の側面側から覆われているから、抜止凹部がずれたことにより側縁覆部が側縁覆部よりも短くなっていても端子本体の他の側面に手指が接触することを防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術によれば、端子部材における端子保護部が脱落することを抑制することができる。
実施形態1に係る機器用コネクタの斜視図 機器用コネクタの正面図 機器用コネクタの平面図 図3のIV-IV線における断面図 図3のV-V線における断面図 図3のVI-VI線における斜視断面図 機器用コネクタの分解斜視図 端子部材の斜視図 実施形態2に係る機器用コネクタの図4に相当する断面図
<実施形態1>
本明細書に開示された技術における実施形態1について図1から図8を参照して説明する。
本実施形態におけるコネクタは、図4に示すように、前方に向かって電線Wが引き出される電線側コネクタ(「相手方コネクタ」の一例)CNが上下方向に嵌合および離脱する機器用コネクタ(「コネクタ」の一例)10を例示するものであって、機器用コネクタ10は、車両に搭載される図示しない機器に固定される。なお、以下の説明において、上下方向とは、図1および図2におけるU方向およびD方向を基準とし、U方向を上方、D方向を下方とする。前後方向とは、図1および図3におけるF方向およびB方向を基準とし、F方向を前方、B方向を後方とする。また、左右方向とは、図1および図3におけるL方向およびR方向を基準とし、L方向を左方、R方向を右方として説明する。
機器用コネクタ10は、電線側コネクタCNの図示しない端子が接続される一対の端子部材11と、一対の端子部材11とは別体のハウジング60とを備えて構成されている。
各端子部材11は、図7および図8に示すように、上下方向に長い形態であって、平板状の端子本体20と、端子本体20の一部を覆う端子保護部30とを備えて構成されている。
端子本体20は、導電性を有する金属によって形成されている。端子本体20は、上下方向に長く、かつ左右方向の板厚寸法が前後方向の横幅よりも小さい平板状に形成されている。
端子本体20の下端部は、図1および図4に示すように、機器用コネクタ10が機器に固定された際に、機器に設けられた図示しない接続部とボルト締結される機器側接続部21とされている。
端子本体20の上部は、電線側コネクタCNの端子が接続可能な端子接続部22とされている。
端子接続部22は、板厚方向である左右方向の両側面が、端子が接続される接続面23とされており、端子接続部22には、絶縁性を有する端子保護部30が上方から組み付けられるようになっている。
また、端子接続部22は、端子接続部22よりも下方に位置する端子本体20よりも前後方向に幅狭に形成されている。端子接続部22の突出端部である上端部は、図7に示すように、上端に向かうほど板厚方向である左右方向に向かって傾斜する2つの傾斜面25と、上端に向かうほど幅方向である前後方向に向かって傾斜する2つの傾斜面25の合計4つの傾斜面25によって構成された先細りの先細部24とされている。
端子接続部22の下端部には、図4に示すように、後述する端子保護部30に突設された抜止部35が嵌合する抜止凹部26がそれぞれ設けられている。
両抜止凹部26は、端子接続部22における前後方向の両側面27に凹んで形成されており、それぞれの抜止凹部26の内側上面は、互いに近づくほど上方に向かって傾斜して延びる傾斜面26Aとされている。したがって、それぞれの抜止凹部26を左右から視た形状は、互いに近づくほど上方に向かって拡がる形態となっている。
一方、機器側接続部21の下端部における前後方向の両側部には、前後方向に突出する被係止部29が設けられている。被係止部29は、略直方体状をなしており、被係止部29の上面は被係止面29Aとされている。
端子保護部30は、絶縁性の樹脂によって形成されている。端子保護部30は、端子接続部22の先細部24に対して上方から嵌合する上端覆部31と、端子接続部22の前後方向の両側面27を覆う一対の側縁覆部32とを有している。
上端覆部31は、図1から図5に示すように、前後方向に幅広なやや厚みのある形態に形成されている。上端覆部31の前後方向の長さ寸法は、端子接続部22の前後方向の長さ寸法よりも前後方向に長く形成されており、上端覆部31の左右方向の厚さ寸法は、端子接続部22の厚さ寸法とほぼ同一とされている。
上端覆部31の前後方向の両端部には、下方に延びる一対の側縁覆部32がそれぞれ形成されている。上端覆部31の下端部は、図5に示すように、端子接続部22の先細部24が下方から嵌合する嵌合凹部33とされている。嵌合凹部33は、一対の側縁覆部32の間において下方に向かって略矩形状に開口した形態とされており、上方に向かって凹んで形成されている。
嵌合凹部33は、嵌合凹部33の下端部から上方に向かうほど内側に向かって傾斜する4つの内側傾斜面33Aを有しており、端子接続部22に対して端子保護部30が組み付けられると、嵌合凹部33内に先細部24が下方から嵌合し、4つの内側傾斜面33Aと先細部24の傾斜面25とが面接触するようになっている。
つまり、嵌合凹部33内に先細部24が嵌合すると、図4、図5および図8に示すように、端子本体20の先細部24が端子保護部30の上端覆部31によって上方から覆われると共に、上端覆部31が先細部24によって厚さ方向である左右方向に変位することが抑制されるようになっている。
一対の側縁覆部32は、図4および図8に示すように、いずれも端子接続部22の前後方向の側面27に沿うように上端覆部31から下方に向けて直線的に延びる直方体状の覆部本体34を有しており、覆部本体34は、互いに離れる方向である左右方向に弾性変形可能とされている。
各覆部本体34は、上下方向の長さ寸法が端子接続部22の長さ寸法とほぼ同一とされ、左右方向の厚さ寸法が端子接続部22の左右方向の厚さ寸法とほぼ同一に設定されている。
覆部本体34は、端子接続部22に対して端子保護部30が組み付けられると、図4に示すように、覆部本体34が端子接続部22の前後方向の側面27に面接触した状態で配され、側縁覆部32の前後方向の外側面32Aと端子本体20の前後方向の側面20Aとが面一状となるように設定されている。
つまり、端子接続部22に対して端子保護部30が組み付けられると、端子接続部22の前後方向の両側面27が端子保護部30の一対の側縁覆部32によって前後方向両側から覆われるようになっている。
各覆部本体34の下端部(側縁覆部32の先端部の一例)には、図4および図8に示すように、端子接続部22の抜止凹部26に凹凸嵌合可能な抜止部35がそれぞれ設けられている。両抜止部35は、互いに近づく方向である内側に向かって突出しており、抜止部35の上端部は、内側に向かうほど上方に突出する抜止突起36とされている。
抜止突起36は、端子接続部22に端子保護部30を取り付ける際に、端子接続部22の前後方向の両側面27に当接し、覆部本体34が弾性変形することにより端子接続部22に乗り上げる。端子接続部22に対して端子保護部30が正規の位置に組み付けられると、抜止突起36を含む抜止部35が抜止凹部26内に収容されて覆部本体34が弾性復帰し、抜止凹部26と抜止部35とが嵌合状態に至るようになっている。
また、抜止凹部26と抜止部35とが嵌合状態に至ると、抜止突起36は、抜止凹部26の傾斜面26Aと対向するように近接して配され、抜止突起36が抜止凹部26の傾斜面26Aと上下方向に接触することで端子接続部22に対して端子保護部30上方に抜け止めされた状態に組み付けられるようになっている。
ハウジング60は、絶縁性の合成樹脂によって形成されており、図1に示すように、端子部材11を上方に向かって突出した状態で保持する端子保持部61と、電線側コネクタCNが上方から嵌合する筒状の嵌合筒部80と、嵌合筒部80の外周面に設けられた取付板90とを備えて構成されている。
端子保持部61は、図5から図7に示すように、上下方向にやや長い略矩形のブロック状をなしており、電線側コネクタCNが嵌合する位置に設けられている。端子保持部61の上部は、上方に向けて突設された一対の台座部62とされており、各台座部62の左右方向の両側縁部には、上方に向かって延出する一対の側面保護部63が設けられている。側面保護部63は、前後方向に幅広な矩形平板状をなしている。側面保護部63は、端子本体20において端子保護部30から露出した接続面23を左右方向両側から覆うように接続面23に沿って配されており、端子部材11と側面保護部63との左右方向の間の隙間寸法は、手指の寸法よりも小さく設定されている。
すなわち、端子部材11に対して電線側コネクタCNとの嵌合方向である上方から手指を近づけた場合であっても、手指が端子保護部30の上端覆部31および側縁覆部32と干渉することにより、手指が端子本体20の接続面23に接触することを防ぐことができるようになっている。
また、端子保持部61には、図4から図6に示すように、端子部材11が下方から挿通されて嵌合される一対の端子挿通凹部64が設けられている。一対の端子挿通凹部64は、端子保持部61を前後方向に貫通して形成されており、各端子挿通凹部64は、台座部62の上面に開口している。
台座部62における端子挿通凹部64の開口は、図3に示すように、端子部材11を上方から見た外形形状とほぼ同一とされており、端子部材11は端子挿通凹部64に適合して嵌合されるようになっている。
端子保持部61の台座部62よりも下部は、図5に示すように、保持部本体65とされており、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて正規の位置に至ると、図1に示すように、端子本体20の機器側接続部21が保持部本体65の開口から下方に露出するようになっている。
保持部本体65から露出した機器側接続部21は、保持部本体65の左右方向の両側面に沿って配されるようになっている。
また、保持部本体65の左右方向の両側の下端部には、図4に示すように、端子係止部66が設けられている。
端子係止部66は、図に示すように、保持部本体65の前後方向両端部において側面視略矩形状に形成されており、端子係止部66の側内面は、下方に臨む係止面67とされている。
端子係止部66は、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に対して正規の位置に至ると、図4に示すように、端子本体20の被係止部29の被係止面29Aに下方から当接するようになっており、端子部材11を端子保持部61に対して正規の位置に位置決めすることができるようになっている。また、端子部材11は、被係止部29の被係止面29Aと端子係止部66の係止面67とは、上下方向に接触することによって端子保持部61から上方に抜け止めされ、端子保持部61に対して正規の位置に保持されるようになっている。
また、保持部本体65の下端部には、図1および図6に示すように、絶縁性の樹脂によって形成されたリテーナ70が下方から取り付けられている。リテーナ70は、保持部本体65の下面に組み付けられる板部71の側縁に4つの弾性係止片72が設けられた形態とされている。
4つの弾性係止片72の先端には、保持部本体65の前後方向の両側面に設けられた突起受け部68と接触可能な突起部73が設けられている。突起部73は、リテーナ70が保持部本体65の下端部に取り付けられると、突起受け部68と上下方向に係わり合って止めることにより、保持部本体65の下端部にリテーナ70が固定される。これにより、板部71が保持部本体65の下面に組み付けられ、図4から図6に示すように、端子部材11が端子保持部61の端子挿通凹部64から下方に抜け止めされるようになっている。
一方、嵌合筒部80は、図1から図7に示すように、端子保持部61の外周面に連なるように端子保持部61の上下方向略中央部に設けられている。嵌合筒部80は、電線側コネクタCNとの嵌合方向である上方に向かって開口する嵌合開口部81を有するフード状に形成されており、端子保持部61の外周面から全周に亘って張り出す奥壁82と、端子保持部61の上部を囲むように奥壁82から電線側コネクタCN側である上方に向かって延びる側壁部83とを有している。
側壁部83は、左右および後の3方向から端子保持部61に保持された端子部材11を覆う形態とされており、電線側コネクタCNとの嵌合方向と直交する方向である前方に開口する側方開口部84を有している。
側方開口部84は、嵌合筒部80の嵌合開口部81と連通しており、機器用コネクタ10と電線側コネクタCNとの嵌合の際に、電線側コネクタCNが側方開口部内に上方から嵌合するようになっている。
側壁部83のうちの端子部材11の後方に配された側壁部83は、図4に示すように、端子本体20における端子接続部22の後側の側面27である後側面27Bを後方から覆う後方壁部85とされており、端子部材11における後側の側縁覆部32である後側縁覆部32Bと後方壁部85との前後方向の間の隙間寸法は、手指の寸法よりも小さく設定されている。
したがって、端子部材11に対して電線側コネクタCNとの嵌合方向である上方から手指を近づけた場合であっても、手指が端子保護部30の後側縁覆部32Bおよび後方壁部85と干渉することにより、手指が端子本体20の接続面23に接触することを防ぐことができるようになっている。
また、嵌合筒部80には、図1に示すように、側壁部83の下端部に取付板90が設けられている。取付板90は、嵌合筒部80の下端部から全周に亘って張り出して形成されている。取付板90は、略矩形板状をなし、取付板90の角部には、金属カラーCが埋設されている。金属カラーCには、図示しない固定ボルトが挿通可能とされており、金属カラーCに固定ボルトを挿通し、機器に締め込むことで機器用コネクタ10が機器に固定されるようになっている。
さて、端子部材11の側縁覆部32は、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に組み付けられた状態では、図4および図6に示すように、端子挿通凹部64に適合して嵌合されている。したがって、側縁覆部32と端子保持部61の台座部62とが上下方向と交差する方向である前後左右に接触することにより、端子本体20に取り付けられた側縁覆部32が左右方向に位置ずれしないようになっている。
また、端子保持部61の台座部62において側縁覆部32を覆う部分は、係止壁部69とされており、係止壁部69の厚さ寸法L1は、図4に示すように、側縁覆部32が端子本体20を覆う厚さ寸法L2よりも大きく設定されている。側縁覆部32の下端部は、端子保持部61の台座部62の内部に位置しており、係止壁部69によって覆われている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、機器用コネクタ10の作用および効果について説明する。
例えば、インサート成形によって端子本体の周りに端子保護部を成形することに加え、ハウジングをも端子保護部と一体にインサート成形によって形成する場合には、成形金型が複雑になってしまう。また、端子保護部もしくはハウジングのいずれか一方を設計変更する場合には、コネクタ全体の成形金型を新たに製作しなければならなくなってしまう。
そこで、本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意検討を行った結果、本実施形態の構成を見出した。すなわち、本実施形態の機器用コネクタ10は、電線側コネクタCNが嵌合および離脱可能な機器用コネクタ10であって、導電性の端子本体20と、端子本体20に取り付けられた絶縁性の端子保護部30とを有する端子部材11と、端子部材11とは別体に設けられ、電線側コネクタCNが嵌合する位置に端子部材11を突出した状態で保持する端子保持部61を有するハウジング60と、を備え、端子保護部30は、端子本体20の突出方向に沿って延びる側面27の一部を覆う側縁覆部32を有しており、端子保持部61には、端子部材11が貫通して嵌合される端子挿通凹部64が設けられており、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に組み付けられた状態では、側縁覆部32が端子保持部61に対して上下方向(嵌合方向)と交差する前後左右方向に接触可能な状態で端子挿通凹部64に嵌合している構成となっている。
すなわち、本実施形態の機器用コネクタ10によると、図4に示すように、端子部材11とハウジング60とが個別に形成されて組み付けられているから、それぞれの部材を形成する成形金型が複雑になることを抑制することができる。また、端子部材11もしくはハウジング60のいずれか一方を設計変更する場合でも、いずれか一方の成形金型のみを新たに製作することにより、機器用コネクタ10全体を形成する複雑かつ大型の成形金型を新たに製作することを防ぐことができる。
ところで、端子部材11とハウジング60とを個別に形成してハウジング60に端子部材11を組み付ける場合、端子部材11の端子保護部30とハウジング60とが別体となっているため、機器用コネクタ10と電線側コネクタCNとを嵌合および離脱させる際に、端子部材11の側縁部に対してこじるような力が作用する。したがって、端子本体20から端子保護部30の側縁覆部32が外れてしまうことが懸念される。
ところが、本実施形態の機器用コネクタ10によると、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に組み付けられた状態では、図4および図6に示すように、端子本体20における端子接続部22の前後方向の側面(側部)27を覆う側縁覆部32が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に対して前後左右に接触可能となっている。すなわち、機器用コネクタ10と電線側コネクタCNとが嵌合および離脱する際に側縁覆部32に対してこじるような力が作用する場合であっても、側縁覆部32と端子保持部61とが接触することにより、端子本体20から端子保護部30の側縁覆部32が外れてしまうことを抑制することができる。
また、端子本体20は、電線側コネクタCNとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している構成となっているから、電線側コネクタCNを嵌合および離脱させるために、端子本体20には、嵌合および離脱する方向を軸心として回転方向にこじる力が作用することになる。したがって、本実施形態のように、端子本体20が電線側コネクタCNとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している場合には、側縁覆部32が端子保持部61に対して接触して端子本体20から端子保護部30が外れてしまうことを抑制する技術は、非常に有効である。
端子本体20は、板厚が横幅よりも小さい板状をなしており、端子保護部30は、端子本体20の先細部24(突出端部)に嵌合する上端覆部31をさらに有し、側縁覆部32は、上端覆部31に連なるように端子本体20における幅方向の両側の側面27にそれぞれ設けられている。
本実施形態のように、端子本体20の板厚が横幅より小さいと、端子本体20の幅方向の側面27に設けられた側縁覆部32は、端子本体20から外れやすくなってしまう。
ところが、側縁覆部32が端子保持部61に対して前後左右方向に接触可能となっているから、側縁覆部32にこじるような力が作用した場合であっても、側縁覆部32が端子本体20から外れることを抑制することができる。
また、それぞれの側縁覆部32において端子保持部61と接触する側の下端部は、端子保持部61の台座部62の内部に位置している。側縁覆部32の下端部が台座部62によって保護されることにより、比較的に変形しやすい側縁覆部32の下端部に異物が接触することが抑制される。この結果、側縁覆部32の下端部が変形することが抑制されるので、側縁覆部32が端子本体20から外れることが抑制される。
さらに、側縁覆部32の下端部には抜止部35が突設されており、端子本体20の両側面27には抜止部35と凹凸嵌合する抜止凹部26が凹設されている。比較的に変形しやすい側縁覆部32の下端部に、端子本体20に設けた抜止凹部26と凹凸嵌合する抜止部35が設けられているので、側縁覆部32の下端部が端子本体20から外れることが抑制されるので、側縁覆部32が端子本体20から外れることがさらに抑制される。
また、それぞれの側縁覆部32において端子保持部61と接触する側の下端部とは反対側の上端部は、端子本体20の先細部24と嵌合する上端覆部31に連なって形成されているから、側縁覆部32が端子本体20から外れることをさらに抑制することができる。
また、本実施形態によると、端子部材11は、端子挿通凹部64に対して正規の嵌合位置に至ると、端子保持部61に設けられた端子係止部66と接触して端子部材11を電線側コネクタ側である上方に向けて抜け止めする被係止部29を有している。
したがって、ハウジング60の端子保持部61に対して端子部材11を正規の位置に抜け止めし、確実に側縁覆部32を端子挿通凹部64に嵌合された状態にすることができる。これにより、端子本体20から端子保護部30の側縁覆部32が外れてしまうことを確実に抑制することができる。
また、端子挿通凹部64において端子部材11を覆う係止壁部(壁部)69の前後方向の厚さ寸法L1は、側縁覆部32が端子本体20を覆う厚さ寸法L2よりも大きく設定されている。
つまり、端子挿通凹部64において端子部材11を覆う係止壁部69の厚さ寸法L1が側縁覆部32の厚さ寸法L2よりも大きいから、側縁覆部32に対してこじるような力が作用する場合であっても、端子保持部61が側縁覆部32を強固に受け止めることができる。これにより、端子本体20から側縁覆部32が外れてしまうことをさらに抑制することができる。
また、本実施形態のハウジング60は、端子保持部61に連なって設けられ、電線側コネクタCNが嵌合する嵌合開口部81を有するフード状の嵌合筒部80を有しており、嵌合筒部80は、嵌合開口部81と連通すると共に、端子本体20の前後方向(幅方向)の一端である前方に向かって開口する側方開口部84を有している。
本実施形態のように、嵌合筒部80が嵌合開口部81と連通した側方開口部84を有している場合には、電線側コネクタCNが嵌合および離脱する際に、例えば、嵌合開口部のみを有する嵌合筒部よりも、側縁覆部32に対してこじるような大きな力が作用することが懸念される。
ところが、本実施形態は、側縁覆部32が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61が側縁覆部32と接触して係わり合って止めるようになっているから、嵌合筒部80が側方開口部84を有している場合においても、側縁覆部32の外れ抑制の面では非常に有効である。
さらに、本実施形態では、端子部材11が端子挿通凹部64に嵌合されて端子保持部61に組み付けられた状態では、一対の側縁覆部32の双方が端子挿通凹部64に適合して嵌合されているから、例えば、一対の側縁覆部のうちの一方のみが端子挿通凹部に嵌合している場合に比べて、側縁覆部32に対してこじるような力が作用した場合に端子本体20から側縁覆部32が外れてしまうことを抑制することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図9を参照して説明する。
実施形態2の機器用コネクタ110は、実施形態1の端子本体20の端子接続部22における後側面27Bの抜止凹部26の位置を変更すると共に、端子保護部30における後側縁覆部32Bの長さ寸法を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2の端子部材111における端子本体120は、図9に示すように、端子接続部122の後側面27Bの抜止凹部26が前側の側面27の抜止凹部26よりも上方に配置されており、端子本体20における端子接続部122の両側面27の抜止凹部26が上下方向にずれて配置されている。
一方、端子本体20に取り付けられる端子保護部130は、後側縁覆部132Bが端子接続部122の後側面27Bにおける抜止部35と対応するように前側の側縁覆部32である前側縁覆部32Fよりも上下方向に短く形成されており、後側縁覆部132Bの抜止凹部26と前側縁覆部132Fの抜止部35とが上下方向にずれた配置となっている。
したがって、端子本体120の端子接続部122における後側面27Bの下端部は、後側縁覆部132Bに後方から覆われておらず、端子接続部122のうち後側縁覆部132Bよりも下側に位置する端子接続部122は、後側縁覆部132Bに覆われた端子接続部22よりも断面積が大きくなっている。
つまり、本実施形態は、嵌合筒部80が、端子本体120の前後方向(幅方向)の両側面27のうち側方開口部84側である前側に配された前側面(一側面)27Fとは反対側である後側に配された後側面(他の側面)27Bを他の側面側である後側から覆う後方壁部(壁部)85を有しており、端子本体20の前後方向(幅方向)の両側面27には、側縁覆部32に突設された抜止部35と接触可能な抜止凹部26がそれぞれ凹設されており、一対の側縁覆部132のうちの端子本体20の後側面(他の側面)27Bを覆う後側縁覆部(他側縁覆部)132Bの抜止部35は、一対の側縁覆部32のうちの端子本体20の前側面(一側面)27Fを覆う前側縁覆部(一側縁覆部)32Fに比べて上下方向(嵌合方向)に短く形成され、端子本体120の両抜止凹部26は、上下方向(嵌合方向)にずれて形成されている。
本実施形態のように、端子本体120の両側面27における抜止凹部26がそれぞれ凹んで設けられている場合、例えば、抜止凹部が上下方向について同一の位置に設けられていると、抜止凹部が設けられている部分の端子本体の断面積が減少してしまう。すると、端子本体において断面積が減少した部分の電気抵抗が高くなり、端子本体の発熱量が増加してしまう。
ところが、本実施形態によると、図9に示すように、端子本体120の両側面27における抜止凹部26は、上下方向にずれて形成されているから、例えば、抜止凹部が上下方向について同一の位置に設けられている場合に比べて、抜止凹部26が設けられている部分の端子本体120の断面積を増加させることができる。
すなわち、例えば、抜止凹部が上下方向について同一の位置に設けられている場合に比べて、抜止凹部26が設けられている部分の端子本体120の電気抵抗が高くなることを抑制し、端子本体120において発熱量が増加することを抑制することができる。また、端子本体120の後側面27Bについては、嵌合筒部80の後方壁部85によって後方から覆われているから、抜止凹部26が上方に位置することにより後側縁覆部132Bが前側縁覆部32Fよりも短くなって端子本体120の端子接続部22における下端部が後側縁覆部132Bによって覆われていなくても、手指が端子本体120の後側面27Bに接触することを防ぐことができるようになっている。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、嵌合筒部80が側方開口部84を有する構成にした。しかしながら、これに限らず、嵌合筒部は側方開口部を有していなくてもよく、後側にも側方開口部を有する構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、側縁覆部32の下端部に形成した抜止部35を端子本体20,120の抜止凹部26に嵌合させて端子本体20,120に対して端子保護部30,130を取り付ける構成にした。しかしながら、これに限らず、端子本体に対して端子保護部を圧入して取り付ける構成にしてもよく、端子本体に対して端子保護部をインサート成形してもよい。
(3)上記実施形態では、端子保持部61の端子挿通凹部64に端子部材11を下方から貫通して嵌合させる構成にした。しかしながら、これに限らず、端子保持部に対して端子部材を上方から嵌合させる構成にしてもよい。
10:機器用コネクタ(「コネクタ」の一例)
11:端子部材
20:端子本体
24:先細部(「突出端部」の一例)
26:抜止凹部
27:端子本体の両側面
29:被係止部
30:端子保護部
31:上端覆部(「端覆部」の一例)
32:側縁覆部
32B:後側縁覆部(「他側縁覆部」の一例)
32F:前側縁覆部(「一側縁覆部」の一例)
35:抜止部
60:ハウジング
61:端子保持部
64:端子挿通凹部
66:端子係止部
80:嵌合筒部
81:嵌合開口部
85:後方壁部(「壁部」の一例)
84:側方開口部
CN:電線側コネクタ(「相手方コネクタ」の一例)

Claims (7)

  1. 相手方コネクタが嵌合および離脱可能なコネクタであって、
    導電性の端子本体と、前記端子本体に取り付けられた絶縁性の端子保護部とを有する端子部材と、
    前記端子部材とは別体に設けられ、前記相手方コネクタが嵌合する位置に前記端子部材を突出した状態で保持する端子保持部を有するハウジングと、を備え、
    前記端子保護部は、前記端子本体の突出方向に沿って延びる側部の一部を覆う側縁覆部を有しており、
    前記端子保持部には、前記端子部材が嵌合される端子挿通凹部が設けられており、
    前記端子部材が前記端子挿通凹部に嵌合されて前記端子保持部に組み付けられた状態では、前記側縁覆部が前記端子保持部に対して嵌合方向と交差する方向に接触可能な状態で前記端子挿通凹部に嵌合しており、
    前記ハウジングは、前記端子保持部に連なって設けられ、前記相手方コネクタが嵌合する嵌合開口部を有するフード状の嵌合筒部を有しており、
    前記嵌合筒部は、前記嵌合開口部と連通すると共に、前記端子本体の幅方向に向かって開口する側方開口部を有しており、
    前記嵌合筒部は、前記端子本体の幅方向の両側面のうち前記側方開口部側に配された一側面とは反対側に配された他の側面を他の側面側から覆う壁部を有しており、
    前記端子本体の幅方向の両側面には、前記側縁覆部に突設された抜止部と接触可能な抜止凹部がそれぞれ凹設されており、
    前記一対の側縁覆部のうちの前記端子本体の他の側面を覆う他側縁覆部、前記一対の側縁覆部のうちの前記端子本体の一側面を覆う一側縁覆部に比べて嵌合方向に短く形成され、
    前記端子本体の両抜止凹部は、嵌合方向にずれて形成されているコネクタ。
  2. 前記端子本体は、前記相手方コネクタとの嵌合および離脱方向に沿うように突出している請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記端子本体は、板厚が横幅よりも小さい板状をなしており、
    前記端子保護部は、前記端子本体の突出端部に嵌合する端覆部をさらに有し、
    前記側縁覆部は、前記端覆部に連なるように前記端子本体における幅方向の両側の側部にそれぞれ設けられている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記側縁覆部の先端部が前記端子保持部の内部に位置している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記側縁覆部の前記先端部には抜止部が突設されており、前記端子本体の側部には前記抜止部と接触可能な抜止凹部が凹設されている請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記端子部材は、前記端子挿通凹部に対して正規の嵌合位置に至ると、前記端子保持部に設けられた端子係止部と接触して前記端子部材を前記相手方コネクタ側に向けて抜け止めする被係止部を有している請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記端子挿通凹部において前記端子部材を覆う壁部の前後方向の厚さ寸法は、前記側縁覆部が前記端子本体を覆う厚さ寸法よりも厚く設定されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコネクタ。
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