JP5973865B2 - 触指防止コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、雌端子と雄端子とを接続するコネクタの構造に関し、特に、雄端子に対する触指の防止を図ったコネクタ構造に関する。
雌端子を保持する雌端子ハウジングと、前記雌端子に接続される雄端子を保持する雄端子ハウジングを相互に嵌合させることで、雌端子と雄端子を接続させるコネクタが知られている。例えば、これらの端子は、それぞれ電線に圧着されて各ハウジングへ挿入されて収容されており、双方のハウジングの嵌合時に各端子の接点部を相互に接触させることで電気的に導通される構造となっている。
ところで、高電圧回路で使用されるコネクタにおいては、雌端子ハウジングと雄端子ハウジングの嵌合時及び分離時に作業者が雌端子や雄端子に誤って触れることがないように安全を確保し、感電等の事故の防止を図る必要がある。そこで、かかる安全確保を図るべく、従来から各種の方策が講じられてきた。例えば、特許文献1には、触指及びアーク放電を防止するための絶縁キャップを先端に組み付けた端子(雄端子)を備えたコネクタの構造例が開示されている。また、特許文献2には、先端に絶縁部材をモールドや蒸着させてなる絶縁部を設けた端子(雄端子)を備えたコネクタの構造例が開示されている。これら文献に開示されたコネクタ構造によれば、作業者が雄端子に直接触れることを防止でき、感電等の事故防止を図ることが可能となる。
特開2000−150040号公報 特開2001−266986号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたコネクタ構造のように、端子の先端に絶縁キャップを組み付ける場合、該絶縁キャップの抜け止めを図るための構造が必須となり、その分だけ端子構造の複雑化を招いてしまう。加えて、絶縁キャップ自体が小型となる場合が多く、組付治具等によるセットが難しく、組み付け時の作業性悪化を招き易い。これに対し、特許文献2に開示されたコネクタ構造のように、端子の先端にモールドや蒸着により絶縁部を設けた場合、該絶縁部の脱落防止を図るための構造は特段必要ない。その一方で、このような絶縁部を設けた場合であっても、依然として次のような問題がある。かかるコネクタ構造において、雌端子と雄端子を電気的に導通させる際には、双方の端子ハウジングを完全に嵌合させる位置、つまり接点部同士が接触する位置まで雌端子と雄端子が相対的に摺動する。したがって、端子間の電気的な導通及び切断を切り換える場合、これら端子が抜き挿しされ、端子同士の摺動が繰り返される。このため、例えば、雄端子の表面に施しためっき(錫めっきや銀めっき等)が摺動の繰り返しによって削られ、結果として、端子間の導通性能の低下を招くおそれがある。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、小型軽量化を図りつつ、簡易な構造で端子の触指防止を図ったコネクタを実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、弾性を有する接点部に接点端子を備えた雌端子を保持する雌端子ハウジングと、前記雌端子の前記接点端子が接触される雄端子を保持する雄端子ハウジングを嵌合させて前記雌端子と前記雄端子を電気的に接続させるコネクタであって、前記雄端子は、前記雌端子の前記接点端子と接触させる平板部と、前記平板部の全体を樹脂で被覆してなる被覆部を備え、前記被覆部は、前記平板部の平面部分を被覆する被覆平面部に、前記雄端子ハウジングを前記雌端子ハウジングと嵌合させた状態で、前記雌端子の前記接点端子に臨ませて前記平板部を露出させる開口部が形成され、前記雌端子の接点部の弾性によって、前記接点端子が前記開口部から前記雄端子の露出された前記平板部に接触されることを特徴とする。
これによれば、雄端子に被覆部を設けて平板部を被覆することで、作業者の雄端子への触指を確実に防止しつつ、開口部を形成することで、該開口部に露出させた平板部(雄端子の接点端子部分)を雌端子の接点部と容易に接触させ、雄端子と雌端子を容易に電気的に接続させることができる。
この場合、前記平面部は、先端から前記開口部までの領域が自己潤滑性樹脂で形成することが好ましい。これにより、平面部の先端部分、つまり雄端子を雌端子へ挿入する際に雌端子の接点部と摺接される部位を自己潤滑性樹脂で形成することができ、雌端子への挿入時に雄端子に作用させる押込力を低減させることができる。
なお、前記平板部は、前記開口部へ隆起させた隆起部を有する構成とすることができる。これにより、雌端子の接点部の弾性変位量を小さくでき、雄端子の雌端子への抜き挿し時に雌端子の接点部が過剰に変位すること、別の捉え方をすれば、雄端子の接点端子部分を過剰に押圧することを防止することができる。
また、前記被覆部は、前記平板部の基端側で前記平面部から立設されて前記雄端子を前記雄端子ハウジングに対して位置決めする位置決め部を有する構成とすることができる。これにより、位置決め部を雄端子ハウジング側の位置決め部(雄側筺体部の壁部)と係合させることで、雄端子を雄端子ハウジングに対して位置決めして保持することができる。
本発明によれば、小型軽量化を図りつつ、簡易な構造で端子の触指防止を図ったコネクタを実現することができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの全体構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る雄端子の構成を示す図であって、(a)はかかる雄端子の一平面図、(b)は該雄端子の他平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る雄端子の構成を示す図であって、(a)はかかる雄端子の一平面図、(b)は該雄端子の他平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る雄端子の構成を示す図であって、(a)はかかる雄端子の一平面図、(b)は同図(a)の矢印A4部分における縦断面を矢印方向から示す図である。
以下、本発明のコネクタについて、添付図面を参照して説明する。本発明に係るコネクタは、所定の電気回路に接続された電線同士を接続端子によって導通及び切断させるためのインターフェースであり、その用途は特段限定されない。例えば、電動モータを用いて走行する電気自動車やエンジンと電動モータを併用して走行するハイブリッド自動車等の車両に搭載された電源装置によって形成される比較的高圧の電気回路に接続された電線(ワイヤハーネス等)同士を導通及び切断させる場合などを適例として想定できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの全体構成を示す断面図である。図1に示すように、コネクタは、弾性変形可能な接点部41を有する雌端子4を保持する雌端子ハウジング2と、雌端子4に接続される雄端子8を保持する雄端子ハウジング6を嵌合させて雌端子4と雄端子8を電気的に接続させる。なお、以下の説明においては、雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6の嵌合方向(図1においては、矢印A1で示す左右方向)を接続方向といい、該接続方向に対して雌端子ハウジング2側(同図においては、右側)を一方側、雄端子ハウジング6側(同図においては、左側)を他方側という。また、雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6の材質は弾性を有していれば特に限定されないが、本実施形態においてはいずれのハウジング2,6も樹脂により構成されている場合を一例として想定する。
雌端子ハウジング2は、雌端子4を保持する略筒状の雌側筺体部21と、雌側筺体部21の外周部から突出して他方側へ屈曲して延出する雌側フード部22と、雌側筺体部21の一方側の開口21aを封止する雌側カバー部23を備えている。雌側筺体部21には、外周部の接続方向略中間部位に雄端子ハウジング6及び雌側フード部22を取り付ける取付部24が設けられている。この場合、取付部24は、雌側フード部22を係止する係止部24aを有している。そして、係止部24aを雌側フード部22の被係止部25に係合させることで、雌側筺体部21に対して雌側フード部22が位置決め固定されている。これにより、雌側筺体部21と雌側フード部22の間には、略筒状の空隙Sが形成される。なお、雌側フード部22の延出端(図1においては、左端)は、雌側筺体部21の他方側端部よりも他方側(雄端子ハウジング6側)へ突出した状態となるように、延出寸法が設定されている。換言すれば、雌側筺体部21に対する取付部24の配設位置が設定されている。
また、雌端子4は、弾性変形可能な接点部(以下、雌側接点部という。)41と、雌側接点部41に電線(同、雌側電線という。)1の芯線11を接続させる雌側芯線接続部42と、雌端子4を雌端子ハウジング2に位置決め固定する雌側固定部43を備えている。雌側接点部41は、導電材を成形してなり、雌側芯線接続部42から他方側(端的には、雄端子8側)へ二枚の平板が所定間隔を空けて対向して延出され、接続方向と交差する方向(一例として、図1における上下方向)に対して雌側芯線接続部42を基点として弾性撓み変形可能に構成されている。なお、本実施形態においては、後述する雄端子8の雄側接点部81を平板状としているため、雌側接点部41を二枚の平板構成としているが、例えば、雄側接点部を棒状(ピン状)構成とした場合、雌側接点部は、二枚の略半円筒状の板材を雄側接点部よりも一回り大きな略円筒状をなすように対向して延出させた構成とすることなども想定可能である。
この場合、雌側接点部41は、他方側の先端に一対の接点端子41a,41bを有しており、これらの接点端子41a,41bは、雄端子8を接続方向と交差する方向の両側(図1においては、上側及び下側)から挟み込んだ状態で該雄端子8と接触可能(換言すれば、雌端子4と雄端子8が電気的に接続可能)に構成されている。すなわち、接点端子41a,41bは、いわゆるバネ接点タイプの端子構成となっている。なお、雌側接点部41(接点端子41a,41b)には、その表面にめっき(例えば、錫めっきや銀めっき等)を施しても構わない。
図1には、一対の接点端子のうち、一方(図1においては、上側の接点端子41a)はばね状に巻回した端子構成、他方(同図においては、下側の接点端子41b)は肉を盛り上げた端子構成とした一例をそれぞれ示している。さらに、本実施形態において、接点端子41bは、雌側接点部41の平板部位を2か所、接続方向へ並行かつ均等に肉盛りして一組とした端子構成となっている。これらの接点端子41a,41bは、雌側接点部41の対向間隔を狭めつつ、互いに他方の接点端子との間隔を空けて該接点端子へ向けて突出した突起として構成されている。これにより、雌端子4は、一対の接点端子41a,41bの間の空隙へ雄端子8を挿入可能な構成となる。また、雌端子4は、雌側接点部41及びその接点端子41a,41b、雌側芯線接続部42で囲まれた領域に、前記空隙へ挿入された雄端子8を収容させる雄端子収容部44を有した構成となっている。すなわち、雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6を嵌合させて組み付けた際、一対の接点端子41a,41bの間の空隙へ雄端子8が挿入されるとともに、該雄端子8が雄端子収容部44に収容され、雌端子4と雄端子8が電気的に接続される。したがって、一対の接点端子41a,41bの間隔(最小間隔)は、雄端子8(より具体的には、後述する雄側接点部81の平板部83の被覆部84で被覆された平面部分)の肉厚よりも僅かに小寸に設定しておく。また、雄端子収容部44は、雄端子8(具体的には、後述する雄側接点部81)の長さ(接続方向に対する寸法)に応じて設定しておく。なお、接点端子の構成は、図1に示す構成には特に限定されず、例えば、図1に示す巻回端子と肉盛端子を上下入れ換えた端子構成や、双方とも巻回端子もしくは肉盛端子とした端子構成とすることも可能である。あるいは、対向間隔を狭めつつ、互いに他方の接点端子との間隔を空けて該接点端子へ向けて突出するように屈曲させた端子構成などであっても構わない。
雌側芯線接続部42は、芯線11と接点端子41a,41bを加締め等により圧着接続することで、雌側接点部41を雌側電線1と接続させている。また、雌側固定部43は、雌側電線1の一方側の端部外周に装着されたリング部材(一例として、リングパッキン)43aで雌側筺体部21の一方側の端部内周に密着されている。これにより、雌端子4が雌端子ハウジング2に保持され、この状態で、雌側筺体部21の一方側の開口21aが雌側カバー部23によって封止されている。なお、雌端子4は、雌側カバー部23による封止前に開口21aから雌側筺体部21へ挿入され、雌側固定部43がリング部材43aで雌側筺体部21に対して位置決め固定されている。また、雌側電線1は、雌側カバー部23の導出孔23aから雌端子ハウジング2の外部へ露出して所定の電気回路(図示しない)に接続されている。
雄端子ハウジング6は、雄端子8を保持する略筒状の雄側筺体部61と、雄側筺体部61の他方側の開口61aを封止する雄側カバー部62を備えている。この場合、雄側筺体部61は、雌側筺体部21よりも一回り大きく、雌側フード部22よりも一回り小さく構成されている。これにより、雄側筺体部61は、雌側筺体部21と雌側フード部22の間に形成された略筒状の空隙Sへ、これら雌側筺体部21及び雌側フード部22のいずれとも干渉させることなく挿入可能な構成となっている。かかる空隙Sへ挿入された際、雄側筺体部61の一方側の先端部(図1においては、右端部。以下、被嵌合部という。)61bが雌側筺体部21の固定部24に形成された嵌合部24bに嵌合されることで、雄端子ハウジング6が雌端子ハウジング2に対して位置決めされた状態で組み付けられる。なお、被嵌合部61bは、雄端子筺体部61のそれ以外の部位に対して僅かに先細り状に構成されており、空隙Sへ挿入された雄端子筺体部61の被嵌合部61bを雌側筺体部21の嵌合部24bへ容易に乗り上げさせ、嵌合部24bと嵌合し易いようになっている。また、嵌合部24bは、雌端子ハウジング2と同様の弾性樹脂により形成されており、弾性変形することで被嵌合部61bを乗り上げさせた後、その弾性復元力により被嵌合部61bと密着した状態で嵌合可能な構成となっている。なお、雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6の嵌合構造は特に限定されず、例えば、溝とかかる溝に嵌り込んで該溝に沿って移動可能な条やリブを用いた構造など既存の嵌合構造を任意に選択して適用することが可能である。
また、雄側筺体部61は、一方側の端部(図1においては、右端部)が雄側筺体部61に保持された雄端子8の先端部(同図においては、右端部)よりも一方側(雌端子ハウジング2側)へ突出した状態となるように、筒延出寸法が設定されている。換言すれば、かかる突出状態となるように、雄側筺体部61に対する雄端子8の保持位置が設定されている。したがって、雄端子8は、その先端部が雄側筺体部61の一方側の端部(端的には、被嵌合部61b)よりも凹んだ状態で、該雄側筺体部61の内部へ位置付けられる。これにより、雄端子8を外部へ露出させずに済み、雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6の嵌合時や分離時に作業者が誤って雄端子8へ触れてしまうことを有効に防止することができる。この結果、例えば、雄端子8への触指による感電事故等を抑止することが可能となる。加えて、雄端子8を外部へ露出させることを防止するための保護部材(例えば、雄側筺体部61を覆うフード部材や壁部材など)を別途設ける必要がないため、その分だけ雄端子ハウジング6を小型軽量化させること(体格を小さくすること)ができる。併せて、雄端子ハウジング6との嵌合時に前記保護部材を避けるような構造が不要となるため、雌端子ハウジング2の小型軽量化を図ることも可能となる。この結果、コネクタの体格を小さくすることができ、例えば、コネクタを車両に搭載する場合、その搭載スペースや雌端子ハウジング2と雄端子ハウジング6の嵌合作業用のスペースを確保することが容易となり、軽量化による耐振動性の向上を図ることも可能となる。
雄側筺体部61には、内周部の接続方向略中間部位に雄端子8を位置決めする壁部63が設けられている。壁部63は、雄側筺体部61の内周部から内向きに突出されている。その際、壁部63を雄側筺体部61の内周部の全周に亘って連続させて設けてもよいし、後述する雄端子8の被覆部84の位置決め部84bと対応する部位にのみ壁部63を設けた構成としてもよい。すなわち、雄端子8を所定位置に位置決め固定して雄側筺体部61(端的には、雄端子ハウジング6)へ保持することが可能であれば、壁部63は任意の構成とすることが可能である。なお、壁部63は、雄端子ハウジング6(雄側筺体部61)と同様の弾性樹脂により構成すればよい。
雄端子8は、雌側接点部41と接触して電気的に接続される接点部(以下、雄側接点部という。)81と、雄側接点部81に電線(同、雄側電線という。)9の芯線91を接続させる雄側芯線接続部82を備えている。雄端子8の雄側接点部81は、雌端子4に挿入されて雌側接点部41と接触する平板部83と、平板部83の略全体を樹脂(一例として、絶縁性を有する樹脂)で被覆してなる被覆部84を備えている。すなわち、本実施形態において、雄側接点部81は、導電部分である平板部83が樹脂部分である被覆部84と一体成形された構造をなしている。平板部83は、導電材を成形してなり、雄側芯線接続部82から一方側(端的には、雌端子4側)へ一枚の平板状に延出されている。この場合、平板部83は、接続方向と交差する方向の両側(図1においては、上側及び下側)から雌側接点部41の接点端子41a,41bによって挟み込まれた状態で、雌端子4と接触可能(換言すれば、雄端子8と雌端子4が電気的に接続可能)に構成されている。なお、平板部83には、その表面にめっき(例えば、錫めっきや銀めっき等)を施しても構わない。また、雄側接点部の構成は、本実施形態のような平板状に限定される訳ではなく、例えば、棒状(ピン状)などとすることも想定可能である。
被覆部84は、平板部83の平面部分を被覆する平面部84aと、平板部83の基端側(図1においては、左端側)で平面部84aから立設されて雄端子8を雄端子ハウジング6に対して位置決めする位置決め部84bを有している。平面部84aは、平板部83の一平面部分(図1においては、上側平面部分)を被覆するとともに、平板部83の他平面部分(同図においては、下側平面部分)を被覆している。なお、平面部84aは、平板部83の延出先端部分を被覆する先端部84c及び該平板部83の側面部分を被覆する側面部84dとそれぞれ連続されている。すなわち、被覆部84は、平面部84a、先端部84c及び側面部84dによって、雄側芯線接続部82との接続部分近傍以外の平板部83の表面部分を一体をなして被覆している。このように、平板部83の表面部分の略全体を被覆部84によって被覆すること、特に、延長先端近傍を先端部84c及び平面部84aによって被覆することで、作業者が雄端子8の平板部83(雄側接点部81)に直接触れることを抑止することができる。本実施形態においては、被覆部84が平板部83と一体成形されて雄側接点部81が構成されているため、被覆部84の平面部84aや先端部84cが平板部83から脱落して消失してしまうことも回避することができる。さらに、本実施形態においては、雄側筺体部61の一方側の端部(図1においては、右端部)が雄側筺体部61に保持された雄端子8の先端部、換言すれば、被覆部84の先端部84cよりも一方側(雌端子ハウジング2側)へ突出した状態となっているため、作業者の雄端子8への触指をより一層確実に防止することができる。
位置決め部84bは、平板部83の一平面部分(図1においては、上側平面部分)の基端側で平面部84aから平板状に略垂直に立設されるとともに、平板部83の他平面部分(同図においては、下側平面部分)の基端側で平面部84aから平板状に略垂直に立設されている。すなわち、位置決め部84bは、平板部83の2つの平面部分からそれぞれ逆向きに(別の捉え方をすれば、対称をなして)立設されている。これにより、位置決め部84bを雄側筺体部61の壁部63と係合させることで、雄側筺体部61に対して雄端子8が位置決めされ、雄端子8を雄端子ハウジング6へ保持することができる。その際、雄端子8は、雄側カバー部62による封止前に開口61aから雄側筺体部61へ挿入され、位置決め部84bが壁部63と当接される。その状態で所定の押込力を作用させ、さらに雄端子8を雄側筺体部61へ挿入すると、かかる押込力に抗して位置決め部84b及び壁部63が挿入方向(図1においては、右方向)へ弾性撓み変形し、位置決め部84bが壁部63へ乗り上げる。そして、位置決め部84bが壁部63を乗り越えた後、前記押込力を解除すると、位置決め部84b及び壁部63は挿入方向とは逆方向(図1においては、左方向)へ弾性撓み復帰変形し、互いに係合した状態となる(図1に示す状態)。この結果、雄側筺体部61(端的には、雄端子ハウジング6)に対して雄端子8を位置決めすることができる。なお、以下の説明においては、図1に示すように雄側筺体部61(雄端子ハウジング6)に対して雄端子8が位置決めされた状態を雄端子位置決め状態という。
雄側芯線接続部82は、芯線91と雄側接点部81を加締め等により圧着接続することで、雄側接点部81を雄側電線9と接続させている。また、雄側電線9は、雄端子位置決め状態において、他方側の端部外周に装着されたリング部材(一例として、リングパッキン)92によって雄側筺体部61の他方側の端部内周に密着されて位置決め固定されている。この状態で、雄側筺体部61の他方側の開口61aが雄側カバー部62によって封止されている。なお、雄端子8は、雄側カバー部62による封止前に開口61aから雄側筺体部61へ挿入され、雄側電線9がリング部材43aで位置決め固定された状態(換言すれば、雄端子位置決め状態)で、雄側筺体部61(端的には、雄端子ハウジング6)に保持される構造となっている。また、雄側電線9は、雄側カバー部62の導出孔62aから雄端子ハウジング6の外部へ露出して所定の電気回路(図示しない)に接続されている。
次に、本発明の特徴構成である雄端子8の構成についてさらに詳しく説明する。図2には、本発明の第1の実施形態に係る雄端子8の構成を示しており、同図(a)は、かかる雄端子8の一平面図、同図(b)は、該雄端子8の他平面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態において、雄端子8は被覆部84を備えており、被覆部84の平面部84aには、位置決め部84bで位置決めされた雄端子8を保持する雄端子ハウジング6を雌端子ハウジング2と嵌合させた状態(図1に示す状態)で、雄側接点部81の平板部83を雌端子4に臨ませて雌側接点部41(より具体的には、接点端子41a,41b)と接触させる開口部85が形成されている。すなわち、雄端子8は、平板部83における開口部85に相当する部位(以下、接点端子部という。)86が被覆部84の平面部84aによって被覆されることなく、外部へ露出された状態となっている。これにより、雄端子8は、被覆部84(平面部84a)の開口部85に臨ませた平板部83、つまり開口部85において外部へ露出された接点端子部86を雌側接点部41(接点端子41a,41b)と接触可能(雌端子4と電気的に接続可能)に構成されている。
本実施形態において、雌側接点部41の接点端子41a,41bは、雄端子8を接続方向と交差する方向の両側(図1においては、上側及び下側)から挟み込んだ状態で雄端子8と接触可能な構成となっているため、開口部85は、雄端子8の接続方向と交差する方向の両側、つまり平板部83の一平面部分(図1においては、上側平面部分)及び他平面部分(同図においては、下側平面部分)の両部分を雌端子4(接点端子41a,41b)に臨ませるように構成されている。これにより、平板部83の一平面部分に接点端子部86(以下、接点端子部86aともいう。)が形成されるとともに、平板部83の他平面部分に接点端子部86(同、接点端子部86bともいう。)が形成される。
図2(a)には、平板部83の一平面部分を雌端子4(接点端子41a)に臨ませる開口部85(以下、開口部85aともいう。)、換言すれば、接点端子部86aの構成例を示し、同図(b)には、平板部83の他平面部分を雌端子4(接点端子41b)に臨ませる開口部85(以下、開口部85bともいう。)、換言すれば、接点端子部86bの構成例を示している。図2(a)に示すように、平板部83の一平面側(図1における上側)において、被覆部84の平面部84aは、その中央部近傍が矩形状に欠落した状態となっており、かかる欠落部分が開口部85aとして構成されている。この場合、開口部85aは、該開口部85aに露出させた平板部83、つまり接点端子部86aと接触させる雌側接点部41のばね状に巻回した接点端子41aの構成に対応した矩形状をなしている。これに対し、図2(b)に示すように、平板部83の他平面側(図1における下側)において、被覆部84の平面部84aは、その中央部近傍が接続方向へ並行かつ均等をなす細長矩形状に2か所欠落した状態となっており、かかる欠落部分が開口部85bとして構成されている。この場合、開口部85bは、該開口部85bに露出させた平板部83、つまり接点端子部86bと接触させる雌側接点部41の肉盛りした一組の接点端子41bの構成に対応した細長矩形状をなしている。
なお、開口部85a,85bは、雄端子位置決め状態となっている雄端子8を雌端子4の一対の接点端子41a,41bの間の空隙へ挿入させつつ、雄端子ハウジング6を雌端子ハウジング2へ嵌合させて組み付けた状態(図1に示す状態)において、開口部85a,85bによって露出された接点端子部86a,86bと接点端子41a,41bが相互に接触可能となるように位置付けられている。
また、開口部85a,85bは、いずれも平板部83の延出先端側(図2においては、右側)の端縁が平面部84aから平板部83(接点端子部86a,86b)へ向けて徐々に下降するように傾斜した状態となっている。別の捉え方をすれば、被覆部84には、開口部85a,85bのかかる端縁に平面部84aから平板部83(接点端子部86a,86b)へ向けて徐々に下降するように傾斜した傾斜部84eが設けられている。このような傾斜部84eを設けることで、雄端子8を一対の接点端子41a,41bの間の空隙へ挿入させた際、これらの接点端子41a,41bを傾斜部84eに沿ってガイドし、開口部85a,85bによって露出された接点端子部86a,86bと容易に接触させることができる。
ここで、雌端子4と雄端子8を電気的に接続させる場合の手順の一例を示す。この場合、雄端子位置決め状態となっている雄端子8を雌端子4の一対の接点端子41a,41bの間の空隙と正対させるとともに、雄端子ハウジング6の雄側筺体部61の被嵌合部61bを雌端子ハウジング2の雌側筺体部21と雌側フード部22の間の空隙Sと正対させる。そして、雄端子8(具体的には、被覆部84の先端部84c)を雌端子4の一対の接点端子41a,41bと当接させる。この状態で所定の押込力(図1においては、右方向への力)を作用させ、雄端子8を雌端子4の一対の接点端子41a,41bの間の空隙へ挿入する。その際、雄端子8は、かかる押込力に抗して接点端子41a,41bをこれらの対向間隔を広げるように弾性撓み変形させつつ、かかる接点端子41a,41bを被覆部84の平面部84aに当接させながら移動し、雄端子収容部44へ収容される。そのままかかる押込力を作用させると、接点端子41a,41bが平面部84a上を摺動し、傾斜部84eに沿ってガイドされて開口部85a,85bへ入り込む。開口部85a,85bへ入り込むと、接点端子41a,41bは、これらの対向間隔を狭めるように弾性撓み復帰変形し、接点端子部86a,86bを挟み込んだ状態で、かかる接点端子部86a,86bと接触する。これにより、接点端子部86a,86bを介して接点端子41a,41bと平板部83との間が導通され、雌端子4と雄端子8を電気的に接続させることができる。
一方、前記押込力を作用させることで、雄側筺体部61が空隙Sへ挿入され、雄側筺体部61の被嵌合部61bが雌側筺体部21の嵌合部24bへ当接する。そのままかかる押込力を作用させると、被嵌合部61bが外側へ広がるように弾性撓み変形するとともに、嵌合部24bが内側へ沈むように弾性変形し、被嵌合部61bは嵌合部24bへ乗り上げる。そして、被嵌合部61bが嵌合部24bへ完全に乗り上げると、被嵌合部61bが内側へ狭まるように弾性撓み復帰変形するとともに、嵌合部24bが外側へ膨らむように弾性復帰変形し、被嵌合部61bが嵌合部24bと密着された状態で嵌合される。この嵌合状態は、雌端子4と雄端子8の電気的な接続状態と同期して生ずる。そして、かかる嵌合状態により、雌端子4と雄端子8の電気的な接続状態が維持される。なお、接点端子41a,41bが開口部85a,85bへ入り込み、接点端子部86a,86bと接触した状態においては、雌端子4と雄端子8は相互に静止した状態となり、ほとんど摺動することはない。雌端子4と雄端子8を電気的に切断させる場合には、上述した接続手順と逆の手順を順次行えばよい。
このように、本実施形態によれば、雄端子8に被覆部84を設けて平板部83を被覆することで、作業者の雄端子8への触指を確実に防止しつつ、開口部85を形成することで、該開口部85に露出させた平板部83、つまり接点端子部86a,86bを接点端子41a,41bと容易に接触させ、雄端子8と雌端子4を容易に電気的に接続させることができる。
ここで、本発明に係る雄端子8の構成は、上述した第1の実施形態(図2)に特に限定されない。例えば、図3に示す本発明の第2の実施形態や図4に示す本発明の第3の実施形態に係る雄端子の構成とした場合であっても、同様の作用効果を奏することが可能である。以下、これらの第2の実施形態(図3)及び第3の実施形態(図4)について説明する。なお、これらの実施形態においては、コネクタの基本的な構成を上述した第1の実施形態(図1及び図2)と同様としているため、かかる構成と同一もしくは類似の構成については、図面上で同一符号を付してその説明を省略する。したがって、以下では、第2の実施形態(図3)及び第3の実施形態(図4)に特有の雄端子の構成について詳述する。
図3には、第2の実施形態に係る雄端子8aの構成を示しており、同図(a)は、かかる雄端子8aの一平面図、同図(b)は、該雄端子8aの他平面図である。図3に示すように、本実施形態において、被覆部84の平面部84aは、先端(図3においては、右端)から開口部85までの領域が自己潤滑性樹脂で形成されている。すなわち、平面部84aは、平板部83の先端(図3においては、右端)から接点端子部86までの平面部分を被覆する第1の平面部84fと、平板部83の残りの平面部分を被覆する第2の平面部84gで構成されている。この場合、第1の平面部84fは、絶縁性を有するとともに自己潤滑性を有する樹脂で形成され、第2の平面部84gは、絶縁性を有する樹脂で形成されている。なお、第1の平面部84fは、絶縁性を有するとともに自己潤滑性に優れた樹脂、例えば、ポリアセタール(POM:polyoxymethylene(ポリオキシメチレン))などで形成することが好ましい。また、平板部83の延出先端部分を被覆する被覆部84の先端部84hは、第1の平面部84fと同様に、絶縁性を有するとともに自己潤滑性を有する樹脂、好ましくは、絶縁性を有するとともに自己潤滑性に優れた樹脂(例えば、POM)で形成されている。そして、被覆部84の側面部84dは、第2の平面部84gと同様の絶縁性を有する樹脂で形成すればよい。ただし、第1の平面部84f及び先端部84hと同様に、第2の平面部84g及び側面部84dも絶縁性を有するとともに自己潤滑性を有する樹脂で形成することは可能である。
このように、被覆部84における平面部84aの先端部分(第1の平面部84f)及び先端部84h、つまり雄端子8aを雌端子4へ挿入する際に接点端子41a,41bと摺接される部位を、自己潤滑性樹脂で形成された第1の平面部84f及び先端部84hとすることで、雄端子8aに作用させる前記空隙への押込力を低減させることができる。これにより、雄端子8aの雌端子4への挿入時における抵抗感(フィーリング)を向上させることができる。また、雄端子8aの雌端子4への抜き挿し時の負荷、つまり端子同士の摺動負荷を軽減させることができ、これら端子4,8aの延命化(長寿命化)を図ることができる。例えば、雄端子8a(接点端子部86a,86b)の表面に施しためっき(錫めっきや銀めっき等)が摺動の繰り返しによって削られることを抑制し、端子間の導通性能を低下させ難くすることが可能となる。
図4には、第3の実施形態に係る雄端子8bの構成を示しており、同図(a)は、かかる雄端子8bの一平面図、同図(b)は、同図(a)の矢印A4部分における縦断面を矢印方向から示す図である。図4に示すように、本実施形態において、平板部83bは、開口部85へ隆起させた隆起部87を有している。なお、平板部83bは、隆起部87を有することを除き、上述した第1の実施形態に係る平板部83(図1及び図2)と同様に構成されている。この場合、平板部83bの一平面側(図4(b)における上側)及び他平面側(同図における下側)のいずれにおいても、被覆部84の平面部84aは、その中央部近傍が接続方向へ並行かつ均等をなす細長矩形状に2か所欠落した状態となっており、かかる欠落部分が開口部85として構成されている。すなわち、本実施形態において、平面部84aは、平板部83bの一平面側及び他平面側のいずれもが、図2(b)に示す第1の実施形態に係る平板部83の他平面側と同様に構成されている。なお、この場合、雌側接点部の一対の接点端子は、いずれも雌側接点部の平板部位を2か所、接続方向へ並行かつ均等に肉盛りして一組とした端子構成(図1に示す接点端子41bと同様の構成)となっており、開口部85は、該開口部85に露出された平板部83b、つまり接点端子部86と接触させる雌側接点部の肉盛りした一組の接点端子の構成に対応した細長矩形状をなしている。
図4(b)に示すように、隆起部87は、平板部83bを一平面側(同図における上側)へ屈曲させ、かかる屈曲部分87aで開口部85を埋めるとともに、平板部83bを他平面側(同図における下側)へ屈曲させ、かかる屈曲部分87bで開口部85を埋める構成となっている。すなわち、本実施形態においては、隆起部87(平板部83bの屈曲部分87a,87b)が開口部85に露出された平板部83b、つまり接点端子部86に相当する。なお、この場合、屈曲部分87aと屈曲部分87bは、接続方向へ並行して配されるとともに、接続方向と交差する方向(一例として、図4(a)における上下方向)に対する位置が重ならないように位置をずらして互い違いに配されている。なお、隆起部87(屈曲部分87a,87b)は、例えば、平板状の平板部83bをプレスにより屈曲加工させることで形成してもよいし、平板部83bをインサート加工することで形成しても構わない。
このように隆起部87を形成することで、平板部83bの一平面側(図4(b)における上側)及び他平面側(同図における下側)のいずれにおいても、被覆部84の平面部84aと隆起部87(屈曲部分87a,87b)、つまり平面部84aと接点端子部86を面一とすることができ、これらを平坦状に連続する面として構成することができる。なお、隆起部87は、平面部84aと面一をなすように平板部83bを開口部85へ隆起させた構成とすればよいが、厳密に平面部84aと面一でなくとも、例えば、隆起部87が平面部84aに対して極僅かに突出した構成もしくは窪んだ構成であっても構わない。
これにより、雄端子8bの接点端子部86を雌端子の接点端子と接触させる際、被覆部84の平面部84a上を摺動する雌端子の接点端子が開口部85へ入り込むことがない。したがって、雌端子の接点端子の弾性変位量を小さくでき、雄端子8bの雌端子への抜き挿し時に雌端子の接点端子が過剰に変位すること、別の捉え方をすれば、雄端子8bの接点端子部86を過剰に押圧することを防止することができる。この結果、これら端子の延命化(長寿命化)を図ることができる。なお、本実施形態においては、開口部85が隆起部87(屈曲部分87a,87b)によって埋められており、雌端子の接点端子が開口部85へ入り込むことがないため、被覆部84には、第1の実施形態のような傾斜部84e(図2)を設けていない。また、雄端子8b(平板部83b)の表面にめっき(例えば、錫めっきや銀めっき等)を施す際、めっき箇所を雌端子の接点端子との接触部位である隆起部87(屈曲部分87a,87b)、つまり接点端子部86のみに止めることができ、コストの低減を図ることも併せて可能となる。
なお、第3の実施形態において、上述した第2の実施形態のように、平面部84aを第1の平面部84fと第2の平面部84gで構成し、第1の平面部84f及び先端部84cを、絶縁性を有するとともに自己潤滑性を有する樹脂(好ましくは、自己潤滑性に優れた樹脂)で形成した構成とすることも想定可能である。
以上、第1の実施形態(図1及び図2)、第2の実施形態(図3)及び第3の実施形態(図4)によれば、コネクタの小型軽量化を図りつつ、簡易な構造で端子の触指防止を図ることができる。なお、各実施形態において、雌端子ハウジング2及び雄端子ハウジング6がそれぞれ保持する雌端子4及び雄端子8(8a,8b)の数は、1つだけでもよいし、複数であっても構わない。
2 雌端子ハウジング
4 雌端子
6 雄端子ハウジング
8 雄端子
41 接点部(雌側接点部)
83 平板部
84 被覆部
84a 平面部
85 開口部

Claims (4)

  1. 弾性を有する接点部に接点端子を備えた雌端子を保持する雌端子ハウジングと、前記雌端子の前記接点端子が接触される雄端子を保持する雄端子ハウジングを嵌合させて前記雌端子と前記雄端子を電気的に接続させるコネクタであって、
    前記雄端子は、前記雌端子の前記接点端子と接触させる平板部と、前記平板部の全体を樹脂で被覆してなる被覆部を備え、
    前記被覆部は、前記平板部の平面部分を被覆する被覆平面部に、前記雄端子ハウジングを前記雌端子ハウジングと嵌合させた状態で、前記雌端子の前記接点端子に臨ませて前記平板部を露出させる開口部が形成され、
    前記雌端子の接点部の弾性によって、前記接点端子が前記開口部から前記雄端子の露出された前記平板部に接触されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記被覆平面部は、先端から前記開口部までの領域が自己潤滑性樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記平板部は、前記開口部へ隆起させた隆起部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記被覆部は、前記平板部の基端側で前記被覆平面部から立設されて前記雄端子を前記雄端子ハウジングに対して位置決めする位置決め部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタ。
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