JP7053908B1 - 屋根構造体、及びこれに用いるパネル部材 - Google Patents

屋根構造体、及びこれに用いるパネル部材 Download PDF

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Abstract

【課題】中骨材の内部に浸入した水を、生産性を低下させることなく迅速かつ円滑に排出させて、高い品質を長期にわたって維持できる優れた排水機能を有する屋根構造体、及びこれに用いるパネル部材を提供する。【解決手段】枠部材17は、一対の第1枠材である横枠材31と、少なくとも一対の第2枠材である縦枠材33と、少なくとも一つの中骨材35と、を備える。横枠材31と縦枠材33と中骨材35とのそれぞれは中空形状を有する。横枠材31と縦枠材33との接続箇所は、互いの中空空間同士が連通し、縦枠材33と中骨材35には締結具が配置され、傾斜の下方側に配置される横枠材31は、その底部の一部を開口する排水口41と、中骨材35が接合される側部に沿って設けられ、中骨材35の中空空間35Sと排水口41とに連通する導水路Rを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、屋根構造体、及びこれに用いるパネル部材に関する。
建築物の屋根や庇等の屋根材として、軽量で耐食性に優れたハニカムパネルが広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。このハニカムパネルは、押出材からなる中空の枠材を例えば矩形状に組み合わせた枠部材と、この枠部材の内側に収容させたハニカム構造のコア部材と、枠部材及びコア部材の表裏に貼り付けられる面板とから構成される。
特開2020-66950号公報
上記のハニカムパネルを一方向に傾斜させて、フレームに吊り下げる構造の屋根構造体である場合、ハニカムパネルは、その枠部材がフレームにボルト等により締結されることでフレームに支持される。ハニカムパネルとフレームとを締結する締結具は、ハニカムパネルに防水処理を施した状態で取り付けられる。また、締結具の取り付け部分の防水性が経年劣化等によって低下した場合でも、締結具の取付孔から枠部材の内部に入り込んだ雨水を、傾斜下方の枠部材の内部へ導き、その枠部材の排水口から排出させる構造となっている。
ところで、大型の屋根構造体では、例えば、複数の枠部材同士の間に中骨材が設けられ、枠部材と中骨材との間に複数のハニカムパネルが設けられる。その場合、ハニカムパネルは、枠部材と中骨材とにフレームをボルト締結することでフレームに支持される。ところが、中骨材の端部は、パネル外縁を形成する枠部材の側壁に突き合わせて溶接等により接合されており、場合によっては締結具の取付孔等から中骨材の内部に入り込んだ雨水がパネル外縁の枠部材との接合部で堰き止められ、雨水が円滑に排出されなくなるおそれがあった。そこで、屋根構造体の製造現場で雨水の抜け孔を加工することもできるが、手間がかかり、生産性を低下させてしまう。
そこで本発明は、中骨材の内部に浸入した水を、生産性を低下させることなく迅速かつ円滑に排出させて、高い品質を長期にわたって維持できる優れた排水機能を有する屋根構造体、及びこれに用いるパネル部材を提供することを目的とする。
本発明は下記の構成からなる。
(1) 枠内に収容空間を画成する枠部材と、前記収容空間に収容される板状のコア部材と、前記枠部材及びコア部材の上面に設けられる上面板と、前記枠部材及びコア部材の下面に設けられる下面板と、を有するパネル部材、及び前記パネル部材を傾斜させて支持する支持部材を備える屋根構造体であって、
前記枠部材は、互いに間隔をあけて、前記パネル部材の傾斜の下方側と上方側に配置された一対の第1枠材と、前記第1枠材の長手方向に交差して配置され前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一対の第2枠材と、前記一対の第2枠材同士の間に前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一つの中骨材と、を備え、
前記パネル部材の傾斜の下方側に配置された前記第1枠材と前記第2枠材と前記中骨材とのそれぞれは、中空形状有し、
前記パネル部材の傾斜の下方側に配置された前記第1枠材と前記第2枠材との接続箇所は、互いの中空空間同士が連通し、
前記第2枠材と前記中骨材には、前記上面板を貫通して前記パネル部材を前記支持部材に支持させる締結具が配置され、
前記パネル部材の傾斜の下方側に配置され前記第1枠材は、
その底部の一部を開口する排水口と、
前記中骨材が接合される側部に沿って設けられ、前記中骨材の中空空間と前記排水口とに連通する導水路を有する屋根構造体。
(2) 上記の屋根構造体に用いられる前記パネル部材。
本発明によれば、中骨材の内部に浸入した水を、生産性を低下させることなく迅速かつ円滑に排出させて、高い品質を長期にわたって維持できる。
図1は、本発明に係る屋根構造体の実施形態を示す全体構成図である。 図2は、図1に示す屋根構造体の概略側面図である。 図3は、一部を切り欠いて内部構造を示したパネル部材の斜視図である。 図4は、上面板及び枠部材を順に切り欠いて内部構造を示したパネル部材の平面図である。 図5は、傾斜の下方側における横枠材と中骨材との接合箇所の斜視図である。 図6は、図4に示すパネル部材のVI-VI線の断面図である。 図7は、図4に示すパネル部材のVII-VII線の断面図である。 図8は、図7のP部を示す拡大断面図である。 図9は、図4に示すパネル部材のIX-IX線の断面における下端の拡大断面図である。 図10は、図4に示すパネル部材のX-X線の断面における下端の拡大断面図である。 図11は、図7のP部の変形例を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る屋根構造体の実施形態を示す全体構成図である。図2は、図1に示す屋根構造体の概略側面図である。
図1、図2に示すように、屋根構造体100は、パネル部材10と、パネル部材10を吊り下げた状態で固定する支持部材であるフレーム13とを有する。フレーム13は、側面視で逆L字形に形成され、1本又は複数本(ここでは3本を例示)が配置される。なお、図中のY方向はパネル部材10の長手方向、Z方向は高さ方向、X方向はY方向及びZ方向に直交するパネル部材10の幅方向である。
フレーム13は、例えば、H型鋼等の鋼材やアルミニウム合金等によって形成され、脚部13aと、脚部13aの上部から略水平方向に延びる梁部13bとを備える。図示例のフレーム13の形状は一例であって、特に図示した形状や各部の配置形態に限定されない。
フレーム13には、梁部13bに複数の取付金具12が間隔をあけて設けられている。これらの取付金具12には、パネル部材10に設けられたボルト等の締結具25が締結される。これにより、パネル部材10は、フレーム13の梁部13bに吊り下げられて支持される。
パネル部材10は、フレーム13の梁部13bに支持され、梁部13bの先端から脚部13aに延びる方向へ向かって水平面から下方へ傾斜している。また、パネル部材10には、その縁部に沿って樋部材30又は不図示の化粧材等が設けられる。
図3は、一部を切り欠いて内部構造を示したパネル部材10の概略斜視図である。
図3に示すように、パネル部材10は、矩形板状のコア部材14と、コア部材14の周囲を囲んで配置される枠部材17と、コア部材14及び枠部材17を板厚方向に挟んで固定する上面板21及び下面板23と、を備える。
コア部材14は、壁体を蜂の巣状に立設したハニカム構造体を芯材として備える。即ち、コア部材14は、平面視六角形の中空の筒状に形成された複数のセル14aを有している。セル14aは、同一厚さに形成されて互いに連なっている。これにより、コア部材14は、複数のセル14aを有するハニカム構造となることで、軽量でしかも高剛性な構造体となっている。
コア部材14は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属で形成される。アルミニウム製のコア部材14は、腐食し難く、加工性に優れる。アルミニウム製のコア部材14は、例えば、複数のアルミニウム板を積層し、その積層させたアルミニウム板同士の一部を接着剤により固着させ、これを積層方向に引き伸ばすことによって製造される。また、コア部材14は、押出成形によって一部が連結された複数のアルミニウム板を引き伸ばすことで形成してもよい。なお、コア部材14は、プラスチック等の樹脂から成形したものでもよい。
枠部材17は、上面板21及び下面板23の外縁と同じ位置か、又は外縁よりも内側に最外縁を有する枠体である。枠部材17は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金の押出材からなり、その断面は中空形状又は中実形状で形成されている。
上面板21及び下面板23は、コア部材14及び枠部材17の表裏に貼り付けられている。上面板21及び下面板23は、例えば、アクリル樹脂板、アルミニウム板、スチール板又は繊維強化プラスチック板等の板材で構成され、コア部材14及び枠部材17に接着材により接着固定されている。
図4は、上面板21及び枠部材17を順に切り欠いて内部構造を示したパネル部材10の平面図である。
枠部材17は、横枠材(第1枠材)31と、縦枠材(第2枠材)33と、中骨材35とを有する。
枠部材17は、互いに平行に配置された二本の横枠材31の両端に、二本の縦枠材33の両端を溶接等によって直角に交差させて接合することで矩形状に形成されている。これにより、中空の横枠材31と中空の縦枠材33との内部空間は、互いに連通されている。
中骨材35は、横枠材31と縦枠材33とで形成された枠内の中央に設けられる。中骨材35は、縦枠材33と平行に配置され、その両端を横枠材31に突き当てて溶接等によって横枠材31と接合されている。中骨材35が設けられた枠部材17は、その内側に二つの収容空間Sが画成され、これら収容空間Sのそれぞれに、コア部材14が設けられている。
ここでは矩形状のパネル部材10を一例として示しているが、パネル部材10の形状はこれに限らない。例えば、三角形等の多角形形状、円形、楕円形等の矩形状以外の形状、又は一部に矩形状以外の形状のものが組み合わされた形状であってもよい。その場合、横枠材31と縦枠材33とは直角以外の角度で交差する部分を有することになる。つまり、パネル部材10の形状は任意である。
縦枠材33及び中骨材35には、締結具25を挿通させる複数の貫通孔37が形成される。また、傾斜の下方側(図4の上側)となる横枠材31には、縦枠材33と中骨材35との間に排水口41がそれぞれ設けられている。排水口41は、パネル部材10の傾斜下側となる横枠材31に設けるが、パネル部材10の対称性を得るために、傾斜上側となる横部材31にも設けてもよい。
図5は、傾斜の下方側における横枠材31と中骨材35との接合箇所の斜視図である。
図5には、上面板21とコア部材14とを省略して示している。横枠材31の側部は、互いに対向配置された内側板部31aと外側板部31bで構成される。また、横枠材31は、これら内側板部31a及び外側板部31bの上縁及び下縁を繋ぐ互いに対向して配置された一対の端板部31cで構成される。横枠材31の内側板部31aは、収容空間S側の外面が平滑面となっている。
横枠材31の底部となる下側の端板部31cは、その一部を幅方向(X方向)に切り欠いた排水口41が形成されている。排水口41は、収容空間Sと、横枠材31の内部空間31sと横枠材31の外部とを連通させる。つまり、排水口41は、収容空間Sから横枠材31の外部との間で流路を形成する。
中骨材35は、互いに対向する一対の側板部35aと、これら側板部35aの上縁及び下縁を繋いで互いに対向配置された一対の端板部35cとを有する。中骨材35は、一対の側板部35aが収容空間Sに対向して配置され、その端部が横枠材31の内側板部31aに突き合わされて、溶接等によって接合されている。そして、中骨材35の上側に配置された端板部35cには、締結具25が挿通される貫通孔37が形成されている。
図5に示す横枠材31には、中骨材35の端部が接合された内側板部31aに、長手方向(Y方向)に沿って上下一対の溝部45が連続して形成されている。これら溝部45は、中骨材35の端板部35cとの間に形成される角部の近傍に設けられる。これら一対の溝部45のうち、下方の溝部45が詳細を後述する導水路Rを構成する。
図6~図10は、パネル部材10の導水路を示す図4における断面図であって、図6はVI-VI線の断面図、図7はVII-VII線の断面図、図8は図7のP部を示す拡大断面図、図9はIX-IX線の断面における下端の断面図、図10はX-X線の断面における下端の拡大断面図である。
図6に示すように、溝部45は、中骨材35の下方の端板部35cの高さより上方に形成され、また、上方の端板部35cの高さよりも下方に形成されている。つまり、横枠材31を上下反転しても、溝部45は端板部35cと同じ位置関係となる。よって、前述した排水口41及び貫通孔37についても上下に対応する箇所にそれぞれ設けることで、屋根構造体を製造現場で組み立てる場合に、横枠材31の向きを気にする必要がなくなる。
図7に示すように、中骨材35の端板部35cは、横枠材31の内側板部31aに突き当てられた状態で接合されている。そして、図8に示すように、溝部45を有する横枠材31と中骨材35との下方の接合箇所において、溝部45の上縁部の高さHuが、中骨材35の中空空間の底面、即ち、下側の端板部35cの内面高さ位置Hnよりも高い。これにより、導水路Rは、中骨材35の内部空間35sと連通される。また、導水路Rの下縁部の高さ位置Hdは、中骨材35の下側の端板部35cにおける内面高さ位置Hn以下の高さに設定される。本構成例では、導水路Rの下縁部の高さ位置Hdが、中骨材35の端板部35cにおける内面高さ位置Hnと等しく、導水路Rと端板部35cとが面一となっている。
また、図9に断面を示すように、中骨材35と排水口41との間においても同様に、導水路Rはコア部材14が収容された収容空間Sと連通されている。そして、図10に示す横枠材31の排水口41の形成位置において、導水路Rは、この排水口41と連通されている。
ところで、締結具25のパネル部材10への取付箇所には、防水処理を施してパネル部材10の内部への水の浸入が防止されている。しかし、本構成の屋根構造体100は、この締結具25が挿通される貫通孔37から、万一、枠部材17の縦枠材33及び中骨材35内に水が浸入しても、浸入した水を排水できる排水機能が備わっている。
次に、屋根構造体100の排水機能について詳細に説明する。
(縦枠材33からの浸入水)
図4の矢印Aに示すように、縦枠材33の貫通孔37から縦枠材33の内部に浸入した水は、パネル部材10の傾斜の下方へ向かって縦枠材33の内部を流れる。さらに、この水は、横枠材31の内部を通り、排水口41から排出されて樋部材30へ送られる。
(中骨材35からの浸入水)
図4及び図5の矢印Bに示すように、中骨材35の貫通孔37から中骨材35の内部に浸入した水は、傾斜の下方へ向かって中骨材35の内部を流れ、横枠材31の内側板部31aに突き当たる。そして、図5に示すように、横枠材31の内側板部31aに突き当たった水は、内側板部31aに形成された溝部45に入り込む。
溝部45は、図8に示すように、中骨材35との接合箇所において、上縁部の高さ位置Huが、中骨材35の端板部35cにおける内面高さ位置Hnよりも高く、下縁部の高さ位置Hdが、中骨材35の端板部35cにおける内面高さ位置Hn以下の高さとなっている。したがって、横枠材31の内側板部31aに突き当たった水は、中骨材35内で淀むことなく溝部45に円滑に流れ込む。
溝部45に入り込んだ水は、溝部45に沿った導水路Rを通って、横枠材31の長手方向(Y方向)に沿って排水口41へ向かって流れる。このとき、中骨材35と排水口41との間の流動途中においても、導水路R内の水は、収容空間S内のコア部材14に堰き止められることなく流れ進む(図9参照)。その後、導水路R内の水は、導水路Rに連通した排水口41へ流れ着き、排水口41から下方に排出される(図10、図5参照)。また、溝部45が形成される横部材31の内側板部31aは、収容空間S側の外面が平滑面であるため、形成された溝部45の内壁面は平滑となる。このため、溝部45内での水の流動抵抗が低くなり、これによっても排水性を高められる。
以上、説明したように、本実施形態に係る屋根構造体100によれば、縦枠材33及び中骨材35に水が浸入しても、浸入した水を迅速かつ円滑に排水口41から排出できる。特に、中骨材35は、その端部が横枠材31に突き当てられるため、中骨材35の中の水が一旦堰き止められるが、中骨材35の内部の水を排水口41へ導く導水路Rを設けたことにより、排水効率を高められる。これにより、中骨材35の内部に浸入した水が確実に外部に排出され、上面板21及び下面板23を接着固定した接着材が水分によって劣化することなく、高い品質を長期にわたって維持できる。また、横枠材31に排水用の孔部等を加工する等の、製造現場での加工を不要にでき、設置コストの増大を抑制できる。
また、導水路は、中骨材35が接合される横枠材31の内側板部31aに、その長手方向(Y方向)にわたって連続して形成された溝部45で構成され、中骨材35の内部の水を溝部45に沿って排水口41へ円滑に流動させることができる。また、横枠材31を押出成形により製造する場合には、押出型を新たに作製することなく、従前の押出型の一部に溝部45を形成する突起等を設けるだけで済み、製造コストを抑えられる。
また、横枠材31には、導水路Rとなる溝部45が内側板部31aにおける端板部35cとの角部の近傍位置にそれぞれ形成されている。したがって、組立時に横枠材31を上下反転させても何れかの溝部45を導水路Rとして機能させることが可能となり、組立作業が繁雑とならない。
なお、上記実施形態では、縦枠材33の間に一本の中骨材35を設けた場合を例示したが、二本以上の中骨材35を縦枠材33の間に設けてもよい。また、複数対の縦枠材33を配置した構成であってもよい。
また、上記実施形態では、横枠材31の内側板部31aに溝部45を形成し、この溝部45を導水路Rとしたが、導水路Rは、溝部45に限らない。
図11は、図7のP部の変形例を示す拡大断面図である。
例えば、図11に示すように、内側板部31aにおける中骨材35が接合される横枠材31の下端部(角部)に内側に凹んで形成され、横枠材31の長手方向(Y方向)に沿って連続する凹部47を設ける。この凹部47と下面板23とから導水路Rを構成する。この変形例の場合も、導水路Rの上縁部の高さ位置Huを中骨材35の端板部35cにおける内面の高さ位置Hnよりも高くし、導水路Rの下縁部の高さ位置Hdを中骨材35の端板部35cにおける内面の高さ位置Hn以下の高さにする。
つまり、導水路Rの下縁部の位置は、中骨材35の端板部35cにおける内面の高さ位置Hnよりも下方である下面板23の上面位置となる。
この変形例の場合も、中骨材35の内部の水を、横枠材31の凹部47と下面板23とからなる導水路Rへ導いて排水口41へ良好に流すことができる。また、横枠材31を押出成形により製造する場合には、押出型を新たに作製することなく、従前の押出型の一部に凹部47を形成する突起等を設けるだけで済み、製造コストを抑えられる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 枠内に収容空間を画成する枠部材と、前記収容空間に収容される板状のコア部材と、前記枠部材及びコア部材の上面に設けられる上面板と、前記枠部材及びコア部材の下面に設けられる下面板と、を有するパネル部材、及び前記パネル部材を傾斜させて支持する支持部材を備える屋根構造体であって、
前記枠部材は、互いに間隔をあけて配置された一対の第1枠材と、前記第1枠材の長手方向に交差して配置され前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一対の第2枠材と、前記一対の第2枠材同士の間に前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一つの中骨材と、を備え、
前記第1枠材と前記第2枠材と前記中骨材とのそれぞれは、中空形状又は中実形状を有し、
前記第1枠材と前記第2枠材との接続箇所は、互いの中空空間同士が連通し、
前記第2枠材と前記中骨材には、前記上面板を貫通して前記パネル部材を前記支持部材に支持させる締結具が配置され、
前記パネル部材の傾斜の下方側に配置される前記第1枠材は、
その底部の一部を開口する排水口と、
前記中骨材が接合される側部に沿って設けられ、前記中骨材の中空空間と前記排水口とに連通する導水路を有する屋根構造体。
この屋根構造体によれば、第2枠材の締結具が配置された部位から第2枠材の内部に浸入した水が、パネル部材の傾斜の下方へ向かって流れ、第1枠材の内部に入って第1枠材の排水口から排出される。また、中骨材の締結部が配置された部位から中骨材の内部に浸入した水は、パネル部材の傾斜の下方へ向かって流れ、第1枠材の側部に突き当たり、第1枠材に設けられた導水路へ入り込む。そして、導水路に入り込んだ水は、この導水路を通って排水口へ向かって流れ、排水口から排出される。
このため、第2枠材及び中骨材のいずれの内部に水が浸入しても、浸入した水を迅速かつ円滑に排水口から排出できる。特に、中骨材の内部の水は、第1枠材との接続位置で一旦堰き止められるが、第1枠材の側部に導水路を設けたことにより、中骨材の内部の水を確実に排出できる。これにより、第1枠材や中骨材に排水用の孔部を加工する等の製造現場での加工を不要にでき、屋根構造体の生産性を向上できる。
(2) 前記第1枠材と前記中骨材との接合箇所において、
前記導水路の上縁部の高さは、前記中骨材の中空空間の底面よりも高く、
前記導水路の下縁部の高さは、前記中骨材の前記底面の高さ以下である、(1)に記載の屋根構造体。
この屋根構造体によれば、中骨材の内部の水を残留させることなく円滑に導水路へ導いて排水できる。
(3) 前記導水路は、前記第1枠材の前記中骨材が接合される前記側部に凹んで形成され、前記第1枠材の長手方向に沿って連続する溝部である、(1)又は(2)に記載の屋根構造体。
この屋根構造体によれば、中骨材の内部の水を、第1枠材に形成された溝部に導いて効率よく排水口へ流すことができる。
(4) 前記導水路は、前記第1枠材の前記中骨材が接合される前記側部の下端部に凹んで形成され、前記第1枠材の長手方向に沿って連続する凹部と、前記下面板とから構成される、(1)又は(2)に記載の屋根構造体。
この屋根構造体によれば、中骨材の内部の水を、第1枠材の凹部と下面板とから構成される導水路へ導いて、排水口へ良好に流すことができる。
(5) 前記第1枠材は、押出成形品である、(1)~(4)のいずれか1つに記載の屋根構造体。
この屋根構造体によれば、第1枠材を押出成形により製造する場合に、押出型を新たに作製することなく、従前の押出型の一部に溝部を形成する突起等を設けるだけで済む。このため、製造コストを抑えられる。
(6) (1)~(5)のいずれか1つに記載の屋根構造体に用いられる前記パネル部材。
このパネル部材によれば、上面板を貫通する締結具の部位から水がパネル部材の内部に侵入しても、傾斜させることで侵入した水を確実に排出できる。
10 パネル部材
14 コア部材
17 枠部材
21 上面板
23 下面板
25 締結具
31 横枠材(第1枠材)
31a 内側板部(側部)
31c 端板部
33 縦枠材(第2枠材)
35 中骨材
41 排水口
45 溝部
47 凹部
100 屋根構造体
Hn 内面の高さ位置
Hu 上縁部の高さ位置
Hd 下縁部の高さ位置
R 導水路
S 収容空間

Claims (6)

  1. 枠内に収容空間を画成する枠部材と、前記収容空間に収容される板状のコア部材と、前記枠部材及びコア部材の上面に設けられる上面板と、前記枠部材及びコア部材の下面に設けられる下面板と、を有するパネル部材、及び前記パネル部材を傾斜させて支持する支持部材を備える屋根構造体であって、
    前記枠部材は、互いに間隔をあけて、前記パネル部材の傾斜の下方側と上方側に配置された一対の第1枠材と、前記第1枠材の長手方向に交差して配置され前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一対の第2枠材と、前記一対の第2枠材同士の間に前記一対の第1枠材と接合された少なくとも一つの中骨材と、を備え、
    前記パネル部材の傾斜の下方側に配置された前記第1枠材と前記第2枠材と前記中骨材とのそれぞれは、中空形状有し、
    前記パネル部材の傾斜の下方側に配置された前記第1枠材と前記第2枠材との接続箇所は、互いの中空空間同士が連通し、
    前記第2枠材と前記中骨材には、前記上面板を貫通して前記パネル部材を前記支持部材に支持させる締結具が配置され、
    前記パネル部材の傾斜の下方側に配置され前記第1枠材は、
    その底部の一部を開口する排水口と、
    前記中骨材が接合される側部に沿って設けられ、前記中骨材の中空空間と前記排水口とに連通する導水路を有する屋根構造体。
  2. 前記第1枠材と前記中骨材との接合箇所において、
    前記導水路の上縁部の高さは、前記中骨材の中空空間の底面よりも高く、
    前記導水路の下縁部の高さは、前記中骨材の前記底面の高さ以下である、
    請求項1に記載の屋根構造体。
  3. 前記導水路は、前記第1枠材の前記中骨材が接合される前記側部に凹んで形成され、前記第1枠材の長手方向に沿って連続する溝部である、
    請求項1又は2に記載の屋根構造体。
  4. 前記導水路は、前記第1枠材の前記中骨材が接合される前記側部の下端部に凹んで形成され、前記第1枠材の長手方向に沿って連続する凹部と、前記下面板とから構成される、
    請求項1又は2に記載の屋根構造体。
  5. 前記第1枠材は、押出成形品である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根構造体。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の屋根構造体に用いられる前記パネル部材。
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