JP7053170B2 - 水中ロボット制御システム及び水中ロボット制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水中ロボット制御システム及び水中ロボット制御方法に関する。
従来、遠隔操縦可能な水中ロボット(例えば、水中ドローンなど)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-246578号公報
水中の機械類(例えば、ポンプの部品など)の点検、水中探査などの様々な用途において、遠隔操縦可能な水中ロボット(例えば、水中ドローンなど)を使用することが考えられる。しかしながら、水中ロボット(例えば、水中ドローンなど)を使用する際、泥水のような不透明あるいは透明度の低い水、及び/または不透明な薬品類及び/または有色の生物類(藻、プランクトン等)の存在下で、水中(液中)の水中移動装置が陸上または水上にいる操縦者から目視できず、遠隔操縦が困難な場合があるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、遠隔操縦を容易にすることを可能とする水中ロボット制御システム及び水中ロボット制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る水中ロボット制御システムは、遠隔操縦式の水中ロボット制御システムであって、音波を発信可能であり且つ推進機構を有する水中ロボットと、前記水中ロボットが発信した音波を受信可能であり、前記音波を受信した受信時刻を送信可能であり且つ水面に浮かぶ三つ以上の通信ブイと、前記通信ブイそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、前記通信ブイが送信した受信時刻を受信する通信部と、前記音波の発信時刻と各通信ブイが前記音波を受信した受信時刻との差、及び前記通信ブイそれぞれの位置を用いて、前記水中ロボットの位置を決定する位置決定部と、を備える。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は水中ロボットの位置を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
本発明の第2の態様に係る水中ロボット制御システムは、第1の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記位置決定部は、前記音波の発信時刻と前記通信ブイそれぞれが前記音波を受信した受信時刻との差を用いて、各通信ブイと水中ロボットとの間の距離を決定し、決定した距離と前記通信ブイそれぞれの位置に基づいて、前記水中ロボットの位置を決定する。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、水中ロボットの位置を決定することができる。
本発明の第3の態様に係る水中ロボット制御システムは、第1または2の態様に係る水中ロボット制御システムであって、位置決定部は、前記水中ロボットを所定の距離だけ移動させて停止させ、停止後において、前記音波の発信時刻と各通信ブイが前記音波を受信した受信時刻との差、及び前記通信ブイそれぞれの位置を用いて、停止後の前記水中ロボットの位置を決定し、移動前と移動後の前記水中ロボットの位置を用いて、当該水中ロボットの方向を決定する。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、水中ロボットの方向を決定することができる。
本発明の第4の態様に係る水中ロボット制御システムは、第3の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記水中ロボットは、水中で撮像可能であり、前記位置決定部は、前記水中ロボットの方向を用いて、前記水中ロボットを点検対象物に向けて方向転換させる。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、水中ロボットを点検対象物に向けて移動させることができ、移動後に点検対象物を撮像した画像により点検対象物を点検することができる。
本発明の第5の態様に係る水中ロボット制御システムは、第1から4のいずれかの態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記位置検出手段は、前記通信ブイそれぞれに設けられ且つ当該通信ブイの位置を測定する測位部である。
この構成によれば、通信ブイの位置を測定することができる。
本発明の第6の態様に係る水中ロボット制御システムは、遠隔操縦式の水中ロボット制御システムであって、水中に配置された点検対象物を撮像可能であり且つ推進機構を有する水中ロボットと、超音波を発信可能であり当該超音波の反射波を捕捉可能なソナーを有し且つ水面に浮かぶ通信ブイと、前記通信ブイの位置を検出する位置検出手段と、前記ソナーによる観測結果と前記通信ブイの位置とを用いて、前記水中ロボットの位置を決定する位置決定部と、を備える。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は水中ロボットの位置を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
本発明の第7の態様に係る水中ロボット制御システムは、第6の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記水中ロボットの位置と、前記水中ロボットから点検対象物までの軌道上の位置との差を最小にするよう前記水中ロボットを制御する制御部を更に備える。
この構成によれば、制御部は、この制御を継続することによって、目的地まで水中ロボットを誘導することができる。
本発明の第8の態様に係る水中ロボット制御システムは、第6または7の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記位置検出手段は、前記通信ブイそれぞれに設けられ且つ当該通信ブイの位置を測定する測位部である。
この構成によれば、通信ブイの位置を測定することができる。
本発明の第9の態様に係る水中ロボット制御システムは、遠隔操縦式の水中ロボット制御システムであって、水中に配置された点検対象物を撮像可能であり且つ推進機構を有する水中ロボットと、水に浮く通信ブイと、を備え、前記通信ブイは、水に浮く浮遊部材と、音波を発信し前記水中ロボットから反射された音波を受信可能な音波発信器と、当該音波発信器が受信した音波を用いて画像データを生成するプロセッサと、生成された画像データを含む画像信号を送信する通信部と、を有する。
この構成によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は画像データから水中ロボットと点検対象物との位置関係を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
本発明の第10の態様に係る水中ロボット制御システムは、第9の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記音波発信器は、複数の方向に音波を発信可能な合成開口ソナーである。
この構成によれば、一度に複数の方向のソナー画像を取得することができ、水中ロボットがどの方位にいても、水中ロボットのソナー画像を取得できる可能性を向上させることができる。
本発明の第11の態様に係る水中ロボット制御システムは、第9の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記音波発信器は、一方向に音波を発信可能な合成開口ソナーであり、前記通信ブイは、前記合成開口ソナーを回転させる駆動部を備える。
この構成によれば、合成開口ソナーを回転して走査することができるので、複数の方向のソナー画像を取得することができるので、水中ロボットが水中のどの方向にいても、水中ロボットのソナー画像を取得することができる。
本発明の第12の態様に係る水中ロボット制御システムは、第9の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記音波発信器は、トランスデューサであり、前記通信ブイは、前記トランスデューサを上下に移動させる駆動部を備える。
この構成によれば、トランスデューサを上下して走査することができるので、深さ方向にソナー画像を取得することができるので、水中ロボットが水中のどの深さにいても、水中ロボットのソナー画像を取得することができる。
本発明の第13の態様に係る水中ロボット制御システムは、第9の態様に係る水中ロボット制御システムであって、前記音波発信器は、トランスデューサを略同一平面状に複数個並べたトランスデューサアレイである。
この構成によれば、トランスデューサアレイを走査することができるので、深さ方向に所定の範囲のソナー画像を一度に取得することができるので、水中ロボットが含まれるソナー画像を容易に取得することができる。
本発明の第14の態様に係る水中ロボット制御システムは、遠隔操縦式の水中ロボット制御システムであって、超音波により水中映像撮影して画像データを生成する音響カメラと、前記画像データを送信する通信部とを有し且つ推進機構を有する水中ロボットと、表示装置と、前記画像データを受信し当該画像データを前記表示装置に表示させるコントローラと、を備え、前記コントローラは、操縦者による操作に従って前記水中ロボットを移動させるよう前記水中ロボットを制御する。
この構成によれば、操縦者が表示装置に表示される画像データを見ながら、水中ロボットを点検対象物に接近させることができる。
本発明の第15の態様に係る水中ロボット制御方法は、遠隔操縦式の水中ロボット制御方法であって、水中ロボットが超音波により水中映像撮影して画像データを生成する工程と、前記水中ロボットが前記画像データを送信する工程と、コントローラが前記画像データを受信する工程と、前記コントローラが当該画像データを表示装置に表示させる工程と、前記コントローラは、操縦者による操作に従って前記水中ロボットを移動させるよう前記水中ロボットを制御する工程と、を有する。
この構成によれば、操縦者が表示装置に表示される画像データを見ながら、水中ロボットを点検対象物に接近させることができる。
本発明の第16の態様に係る水中ロボット制御方法は、遠隔操縦式の水中ロボット制御方法であって、コントローラが、操縦者による操作に従って、水中ロボットを水面上を移動させる工程と、水中ロボットが前記点検対象物の近傍に移動した場合、前記コントローラが、操縦者による操作に従って、水中ロボットを水中に潜行させる工程と、前記水中ロボットが水中において前記点検対象物の点検部位を撮像する工程と、前記水中ロボットが前記撮像して生成された画像データを前記コントローラに送信する工程と、前記コントローラは、前記画像データを表示装置に表示させる工程と、を有する。
この構成によれば、操縦者が水中の水中ロボットを目視で確認できない場合であっても、水中にある点検部位まで移動させることができ当該点検部位を撮像して表示することができるので、点検部位を点検することができる。
本発明の一態様によれば、水中の水中ロボットが操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は水中ロボットの位置を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
第1の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る水中ロボット制御方法について説明するための図である。 第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る水中ロボット制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る水中ロボット制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る通信ブイの概略の機能構成を示すブロック図である。 ソナー画像の一例を示す概略図である。 第4の実施形態の変形例1に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第4の実施形態の変形例2に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第4の実施形態の変形例3に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る水中ロボット制御方法を説明するための模式図である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、水中ロボット制御システムS1は、水中を移動可能な水中ロボット1と、水中ロボット1を離れた場所(例えば、水上、陸上など)から操縦するためのコントローラ2と、水中ロボット1が撮像した映像を表示する表示装置3とを備える。ここで映像には、動画も静止画も含まれる。水中ロボット1は例えば水中ドローンである。以降の各実施形態では、水中ロボット1は一例として水中ドローンであるものとして以下説明する。
水中ロボット1は、カメラ11と、推進機構10と、プロセッサ14と、通信部15とを備える。ここで本実施形態に係る推進機構10は一例として、プロペラ12と、プロペラに連結された駆動部13を備える。プロセッサ14は、バスを介してカメラ11、駆動部13、通信部15に接続されている。
カメラ11は、水中において被写体を撮像し、画像データを生成する。カメラ11は、被写体を撮像し画像データを生成するイメージセンサと、被写体からの光をイメージセンサに集光するレンズユニットとを有する。
駆動部13は、プロペラ12を回転させる。駆動部13は例えばモータである。プロセッサ14は、駆動部13を制御してプロペラ12の回転量及び/または回転方向を調節する。これにより、水中ロボット1は前進、後退が可能である。
通信部15は、通信ケーブルCBを介してコントローラ2に接続されている。これにより、通信部15は、コントローラ2と通信可能である。プロセッサ14は、カメラによって得られた画像データを通信部15からコントローラ2へ送信させる。なお、本実施携帯では一例として通信部15及びコントローラ2の通信部21は有線で通信するとして説明するが、これに限らず、無線(電波、光通信、超音波通信)であってもよい。
コントローラ2は、通信部21と、操作部22と、プロセッサ23とを備える。プロセッサ23は、バスを介して通信部21と操作部22に接続されている。
通信部21は、水中ロボット1の通信部15から送信された画像データを受信する。プロセッサ23は、この画像データを表示装置3に表示する制御する。
操作部22は、水中ロボット1を操縦するための操作を操縦者から受け付ける。操作部22は例えば操縦桿である。
プロセッサ23は、操作部22が受け付けた操作に応じて、水中ロボット1を移動させるための制御信号を生成し、通信部21から水中ロボット1へ制御信号を送信させる。これにより、水中ロボット1の通信部15はこの制御信号を受信し、水中ロボット1のプロセッサ14は、この制御信号に基づいて、水中ロボット1を移動するよう駆動部13を制御する。
図2は、第1の実施形態に係る水中ロボット制御方法について説明するための図である。図2は、泥水のような不透明あるいは透明度の低い水、及び/または不透明な薬品類及び/または有色の生物類(藻、プランクトン等)の存在などの影響で、水中の水中ロボットが目視で確認できない場合に用いられる水中ロボット制御方法である。本実施形態では一例として吸込水槽が泥水で満たされており、点検部位に近接すれば光学撮影で点検部位を可視化できることを前提とする。このように、本実施形態における不透明とは、点検部位に近接すれば光学撮影で点検部位を可視化できる範囲の透明度を有することを意味する。
図2(A)に示すように、ポンプの揚水管PTへ向かって、水中ロボット1を水面上を移動させる。この際、水上を水中ロボット1が移動するので、操縦者は目視で水中ロボット1の位置を確認しながら、水中ロボット1を操縦することができる。図2(B)に示すように、操縦者は、水中ロボット1がポンプの揚水管PTに近づいたと目視で確認した場合、図2(C)に示すように、操縦者による操作に従って、プロセッサ23は、水中ロボット1をポンプの揚水管PTに沿って、水中に潜行させるよう制御する。この潜行中は、水中ロボット1のカメラ11によって撮像された揚水管Pの画像データが表示装置3に表示されるので、操縦者は、この画像データを見ながら、潜行させることにより、点検対象となる揚水管Pの点検部位まで水中ロボット1を移動させることができる。
そして、点検部位に到達した場合、水中ロボット1が水中においてポンプの点検部位を撮像する。そして、水中ロボット1が撮像して生成された画像データをコントローラ2に送信する。コントローラ2は、画像データを表示装置3に表示させる。
以上、第1の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御方法は、コントローラ2が、操縦者による操作に従って、水中ロボット1を水面上を移動させる工程を有する。更に、水中ロボット制御方法は、水中ロボット1がポンプの揚水管PTの近傍に移動した場合、コントローラ2が、操縦者による操作に従って、水中ロボット1を水中に潜行させる工程を有する。水中ロボット1が水中において点検対象物(ここでは一例としてポンプの揚水管)の点検部位を撮像する工程と、水中ロボット1が撮像して生成された画像データをコントローラ2に送信する工程と、コントローラ2は、画像データを表示装置3に表示させる工程と、を有する。
この構成により、操縦者が水中の水中ロボット1を目視で確認できない場合であっても、水中にある点検部位まで移動させることができ当該点検部位を撮像することができるので、点検部位を点検することができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムS2は、水中で移動可能な水中ロボット1bと、水面に浮かぶ三つの通信ブイ4-1、4-2、4-3と、コントローラ2bと、表示装置3とを備える。
図4は、第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムS2の概略構成を示すブロック図である。図4の第2の実施形態に係る水中ロボット制御システムS2は、図1の第1の実施形態に係る水中ロボット制御システムS1に比べて、水中ロボット1が水中ロボット1bに変更され、コントローラ2がコントローラ2bに変更されたものになっている。
本実施形態に係る水中ロボット1bは、音波を発信可能である。本実施形態に係る水中ロボット1bは、第1の実施形態に係る水中ロボット1に比べて、計時部16と、音波送信部17が追加された構成になっている。計時部16と音波送信部17とはバスを介してプロセッサ14に接続されている。水中ロボット1bは、水中で撮像可能である。
計時部16は、計時する。計時部16における時刻は、通信ブイ4-1、4-2、4-3における時刻と予め同期が取られている。
音波送信部17は、音波(Ping波)を発信する。例えば予め決められた時刻に、音波送信部17は音波を発信する。
通信ブイ4-1、4-2、4-3は互いに同じ構成であるので、代表して通信ブイ4-1の構成について説明する。
通信ブイ4-1は、測位部41、計時部42、音波受信部43、プロセッサ44、通信部45、及びアンテナ46を備える。プロセッサ44は、バスを介して他の要素と接続されている。
測位部41は、通信ブイ4-1、4-2、4-3それぞれの位置を検出する位置検出手段の一例である。測位部41は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、通信ブイ4-1に設けられ且つ当該通信ブイ4-1の位置を測定する。
計時部42は、計時する。上述したように、計時部42における時刻は、水中ロボット1bの計時部16における時刻と予め動機が取られている。
音波受信部43は、水中ロボット1bの音波送信部17から送信された音波を受信する。音波受信部43が音波を受信したときに、プロセッサ44は、音波受信部43が音波を受信した時刻(以下、受信時刻という)を計時部42から取得する。
通信部45は、無線により、アンテナ46を介してコントローラ2bと通信可能である。プロセッサ44は、取得した受信時刻と当該通信ブイ4-1の位置を通信部45からコントローラ2bへ送信させる。
第2の実施形態に係るコントローラ2bは、第1の実施形態に係るコントローラ2と比べて、プロセッサ23がプロセッサ23bに変更され、アンテナ24及び通信部25が追加された構成になっている。
通信部25は、アンテナ24を介して、通信ブイ4-1~4-3が送信した受信時刻と通信ブイ4-1~4-3の位置を無線により受信する。
プロセッサ23bは、プログラムを読み出して実行することにより位置決定部231として機能する。位置決定部231は、音波の発信時刻と各通信ブイ4-1~4-3が音波を受信した受信時刻との差、及び前記通信ブイ4-1~4-3それぞれの位置を用いて、水中ロボット1の位置を決定する。具体的には、位置決定部231は、音波の発信時刻と通信ブイ4-1~4-3それぞれが音波を受信した受信時刻との差を用いて、各通信ブイ4-1~4-3と水中ロボット1との間の距離を決定し、決定した距離と通信ブイ4-1~4-3それぞれの位置に基づいて、水中ロボット1の位置を決定する。
また、位置決定部231は、水中ロボット1を所定の距離だけ移動させて停止させ、停止後において、音波の発信時刻と各通信ブイ4-1~4-3が音波を受信した受信時刻との差、及び通信ブイ4-1~4-3それぞれの位置を用いて、停止後の水中ロボット1の位置を決定する。位置決定部231は、移動前と移動後の水中ロボット1の位置を用いて、当該水中ロボット1の方向を決定する。位置決定部は、当該水中ロボット1の方向を用いて、水中ロボット1を点検対象物(ここでは一例としてポンプの揚水管)に向けて方向転換させる。ここで、点検対象物は、点検、探査または目標の対象となる物である。
図5は、第2の実施形態に係る水中ロボット制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、水中ロボットが予め決められた時刻に音波を発信する。
(ステップS102)次に、通信ブイ4-1~4-3それぞれは、音波を受信する。
(ステップS103)次に、位置決定部231は、音波の発信時刻と通信ブイ4-1~4-3それぞれの受信時刻との差を用いて、各通信ブイ4-1~4-3と水中ロボット1との間の距離を決定する。
(ステップS104)次に、位置決定部231は、ステップS103で決定された距離と通信ブイ4-1~4-3それぞれの位置に基づいて、水中ロボット1の3次元空間上の位置を決定する。ここでステップS103で決定された三つの距離それぞれを半径とする三つの球の交点は二つになるが、交点のうち一つは空中になるので、もう一つの水中に存在する交点が水中ロボット1の3次元空間上の位置となる。
(ステップS105)次に、位置決定部231は、所定の距離だけ前進させた後の水中ロボット1の位置が決定されたか否か判定する。所定の距離だけ前進させた後の水中ロボット1の位置が決定された場合、ステップS107に処理が進む。
(ステップS106)ステップS105で、所定の距離だけ前進させた後の水中ロボット1の位置が決定されていない場合、位置決定部231は、深度を維持したまま、水中ロボットを所定に距離(例えば、1m)だけ移動(例えば、前進または後退)させて停止させる。そして、ステップS102に戻って、移動後においてステップS102~S104の処理が実行され、移動後における水中ロボットの位置が決定される。
(ステップS107)ステップS105で所定の距離だけ前進させた後の水中ロボット1の位置が決定された場合、位置決定部231は、移動(例えば前進または後退)の前後の水中ロボット1の位置を用いて、水中ロボット1の方向を決定する。
(ステップS108)次に、位置決定部231は、ステップS107で決定された水中ロボット1の方向を用いて、水中ロボット1を点検対象物に向けて方向転換させる。
(ステップS109)次に、プロセッサ23bは、水中ロボット1を設定距離だけ進ませる。
(ステップS110)次に、プロセッサ23bは、水中ロボット1が点検対象物から所定の距離範囲内にあるか否か判定する。水中ロボット1が点検対象物(ここでは一例としてポンプの揚水管)から所定の距離範囲内にない場合、ステップS101に戻って処理が繰り返される。水中ロボット1が点検対象物から所定の距離範囲内にある場合、本フローチャートの処理が終了する。
以上、第2の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御システムS2は、音波を発信可能であり且つ推進機構を有する水中ロボット1を備える。更に水中ロボット制御システムS2は、水中ロボット1が発信した音波を受信可能であり、音波を受信した受信時刻を送信可能であり且つ水面に浮かぶ三つの通信ブイ4-1~4-3を備える。更に水中ロボット制御システムS2は、通信ブイ4-1~4-3それぞれの位置を検出する位置検出手段としての測位部41を備える。更に水中ロボット制御システムS2は、通信ブイ4-1~4-3が送信した受信時刻を受信する通信部25を備える。更に水中ロボット制御システムS2は、音波の発信時刻と各通信ブイ4-1~4-3が音波を受信した受信時刻との差、及び通信ブイそれぞれの位置を用いて、水中ロボット1の位置を決定する位置決定部231を備える。
この構成により、水中の水中ロボット1が操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は水中ロボット1の位置を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
なお、第2の実施形態において、通信ブイは三つであると説明したが、この数に限ったものではなく、通信ブイは四つ以上あってもよい。
また、第2の実施形態では、位置検出手段の一例としての測位部41が自通信ブイの位置を測定したが、これに限ったものではなく、位置検出手段は、通信ブイ4-1~4-3を撮像し、撮像して得られた画像データを画像処理して、通信ブイ4-1~4-3位置を特定してもよい。
また通信部25、及び通信部45は無線としたが、有線であってもよい。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第2の実施形態とは異なり、各通信ブイが備えるソナ-で、水中ロボット1の位置を測定する。これにより、ほぼリアルタイムで、水中ロボット1の位置を測定することができる。
図6は、第3の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図6に示すように、第3の実施形態に係る水中ロボット制御システムS3は、水中ロボット1と、水面に浮かぶ三つの通信ブイ4c-1、4c-2、4c-3と、コントローラ2cと、表示装置3とを備える。
水中ロボット1は、水中に配置された被写体を撮像可能であり且つ推進機構を有する。本実施形態に係る水中ロボット1は、第1の実施形態に係る水中ロボット1の構成と同一であるので、その詳細な説明を省略する。通信ブイ4c-1、4c-2、4c-3は互いに同一の構成であるので、代表して通信ブイ4c-1の構成について説明する。
通信ブイ4c-1は、図4の第2の実施形態に係る通信ブイ4-1と比べて、音波受信部43が削除され、ソナー47が追加された構成になっている。ソナー47は、超音波を発信可能であり当該超音波の反射波を捕捉可能である。なお、位置検出手段の一例として、自通信ブイの位置を検出する測位部41が有する。
本実施形態に係るコントローラ2cは、第2の実施形態に係るコントローラ2bと比べて、プロセッサ23bがプロセッサ23cに変更されたものになっている。プロセッサ23cは、プログラムを読み出して実行することにより、位置決定部231bと制御部232として機能する。
位置決定部231bは、通信ブイ4c-1が有するソナー47による観測結果と通信ブイ4c-1の位置とを用いて、水中ロボット1の位置を決定する。具体的には例えば、位置決定部231bは、超音波を発信してから水中ロボット1に反射して超音波が戻ってくるまでにかかる時間を用いて、当該超音波が戻ってくる方向を水中ロボット1の方向に決定し、当該距離、当該方向、及び前記通信ブイの位置を用いて、水中ロボット1の位置を決定してもよい。
なお、位置決定部231bは、通信ブイ4c-2が有するソナー47による観測結果と通信ブイ4c-2の位置とを用いて、水中ロボット1の位置を決定してもよい。また、位置決定部231bは、通信ブイ4c-3が有するソナー47による観測結果と通信ブイ4c-3の位置とを用いて、水中ロボット1の位置を決定してもよい。
制御部232は、水中ロボット1の位置と、水中ロボット1から点検対象物(ここでは一例としてポンプ)までの軌道上の位置との差を最小にするよう水中ロボット1を、フィードバック制御及び/またはフィードフォワード制御する。軌道上の位置は、例えば、軌道上において、現在の水中ロボット1の位置から設定された距離離れた位置であってもよい。これにより、制御部232は、この制御を継続することによって、目的地まで水中ロボット1を誘導する。
図7は、第3の実施形態に係る水中ロボット制御方法の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、通信ブイ4c-1が有するソナー47で水中ロボット1を観測する。
(ステップS202)次に、位置決定部231bは、通信ブイ4c-1が有するソナー47による観測結果と通信ブイ4c-1の位置とを用いて、水中ロボット1の位置を決定する。
(ステップS203)次に、制御部232は、水中ロボット1の位置と、水中ロボット1から点検対象のポンプまでの軌道上の位置との差を最小にするよう水中ロボット1を制御する。
(ステップS204)次に、制御部232は、水中ロボット1が点検対象のポンプから所定の距離範囲内にあるか否か判定する。水中ロボット1が点検対象のポンプから所定の距離範囲内にない場合、ステップS201に戻って処理が継続される。水中ロボット1が点検対象のポンプから所定の距離範囲内にある場合、制御部232における制御を終了する。
以上、第3の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御システムS3は、水中に配置された点検対象物を撮像可能であり且つ推進機構を有する水中ロボット1と、超音波を発信可能であり当該超音波の反射波を捕捉可能なソナーを有し且つ水面に浮かぶ通信ブイ4c-1~4c-3と、通信ブイ4c-1~4c-3の位置を検出する位置検出手段としての測位部41と、ソナー47による観測結果と通信ブイ4c-1~4c-3の位置とを用いて、水中ロボット1の位置を決定する位置決定部と、を備える。
この構成により、水中の水中ロボット1が操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は水中ロボット1の位置を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
なお、第3の実施形態において、通信ブイは三つであると説明したが、この数に限ったものではなく、通信ブイは一つまたは二つであってもよいし、四つ以上あってもよい。
(第4の実施形態)
続いて第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、通信ブイが複数の方向に向けて音波を発信可能な合成開口ソナーを有する。合成開口ソナーは、水中ロボット1と点検対象となるポンプの揚水管PTとが含まれるソナー画像を取得する。このソナー画像が表示装置3に更新表示される。これにより、この画像を見ながら、操縦者は、水中ロボット1を点検対象となるポンプの揚水管PTに誘導接近させることができる。
図8は、第4の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、水中ロボット制御システムS4は、水中ロボット1と、水中ロボット1を離れた場所(例えば、水上、陸上など)から操縦するためのコントローラ2と、表示装置3と、通信ブイ5と、を備える。表示装置3は、水中ロボット1が撮像した映像またはソナー画像を表示する。本実施形態に係る水中ロボット1、コントローラ2及び表示装置3は、第1の実施形態に係る構成と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
通信ブイ5は、水に浮くことが可能な浮遊部材51と、複数の方向に向けて音波を発信可能な合成開口ソナー52とを有する。本実施形態では一例として、合成開口ソナー52は、全方位のソナー画像を取得可能である。この構成により、複数の方向のソナー画像を取得することができるので、水中ロボット1が水中のどの方向にいても、水中ロボット1のソナー画像を取得することができる可能性を向上させることができる。ここで、この合成開口ソナー52は、水中に配置可能なように浮遊部材51に連結されており且つ音波を発信し水中ロボット1から反射された音波を受信可能な音波発信器の一例である。
図9は、第4の実施形態に係る通信ブイの概略の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、更に通信ブイ5は、プロセッサ53、通信部54、アンテナ55を備える。プロセッサ53は、プログラムを読み出して実行することにより、合成開口ソナー52が受信した音波を用いて、ソナー画像の画像データを生成する。通信部54は、生成された画像データを含む画像信号をアンテナ55を介してコントローラ2へ送信する。これにより、コントローラ2は、この画像信号を受信し、当該ソナー画像を表示装置3に表示させる。この一連の処理が、例えば一定の間隔で繰り返されることによって、表示装置3に表示されるソナー画像が随時更新される。
図10は、ソナー画像の一例を示す概略図である。図10に示すように、ソナー画像IMGには、水中ロボット1を表すオブジェクトOB1と、ポンプの揚水管PTを表すオブジェクトOB2が含まれる。これにより、随時更新されるソナー画像IMGを見ながら、水中ロボット1を、ポンプの揚水管PTの誘導接近させることができる。
以上、第4の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御システムS4は、水中に配置された点検対象物を撮像可能であり且つ推進機構を有する水中ロボット1と、水に浮く通信ブイ5と、を備える。通信ブイ5は、水に浮く浮遊部材51と、水中に配置可能なように当該浮遊部材51に接続されており且つ音波を発信し水中ロボット1から反射された音波を受信可能な音波発信器の一例である合成開口ソナー52と、当該合成開口ソナー52が受信した音波を用いて画像データを生成するプロセッサ53と、生成された画像データを含む画像信号を送信する通信部54と、を有する。
この構成により、水中の水中ロボット1が操縦者から目視できない場合であっても、操縦者は画像データから水中ロボット1と点検対象物との位置関係を把握することができるので、遠隔操縦を容易にすることができる。
なお、コントローラ2は、生成されたソナー画像に基づいて、水中における構造体の3次元図を作成してもよい。また、事前に水中における構造体の3次元CAD図がある場合には、コントローラ2は、その3次元CAD図を用いて、ソナー画像に基づく構造体の3次元図を修正してもよい。
(第4の実施形態の変形例1)
続いて第4の実施形態の変形例1について説明する。変形例1では、一方向に音波を発信可能な合成開口ソナーを回転して走査する。図11は、第4の実施形態の変形例1に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図11に示すように、第4の実施形態の変形例1に係る水中ロボット制御システムS4bは、図8の水中ロボット制御システムS4に比べて、通信ブイ5が通信ブイ5bに変更されたものになっている。通信ブイ5bは、図8の通信ブイ5と比べて、合成開口ソナー52が、一方向に音波を発信可能な合成開口ソナー56に変更され、合成開口ソナー56を回転させる駆動部57が追加された構成になっている。この合成開口ソナー56は、水中に配置可能なように浮遊部材51に駆動部57を介して接続されている。
この構成により、合成開口ソナー56を回転して走査することができるので、複数の方向のソナー画像を取得することができるので、水中ロボットが水中のどの方向にいても、水中ロボットのソナー画像を取得することができる。ここで合成開口ソナー56は、音波を発信し水中ロボット1から反射された音波を受信可能な音波発信器の一例である。
(第4の実施形態の変形例2)
続いて第4の実施形態の変形例2について説明する。変形例2では、トランスデューサを上下して走査する。図12は、第4の実施形態の変形例2に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図12に示すように、第4の実施形態の変形例2に係る水中ロボット制御システムS4cは、図8の水中ロボット制御システムS4に比べて、通信ブイ5が通信ブイ5cに変更されたものになっている。通信ブイ5cは、図8の通信ブイ5と比べて、合成開口ソナー52が、トランスデューサ58に変更され、トランスデューサ58を上下に移動させる駆動部57cが追加された構成になっている。このトランスデューサ58は、水中に配置可能なように浮遊部材51に駆動部57cを介して接続されている。
この構成により、トランスデューサ58を上下して走査することができるので、深さ方向にソナー画像を取得することができるので、水中ロボット1が水中のどの深さにいても、水中ロボット1のソナー画像を取得することができる。ここでトランスデューサ58は、音波を発信し水中ロボット1から反射された音波を受信可能な音波発信器の一例である。
(第4の実施形態の変形例3)
続いて第4の実施形態の変形例3について説明する。変形例3では、トランスデューサを略同一平面状に複数個並べたトランスデューサアレイで走査する。図13は、第4の実施形態の変形例3に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図13に示すように、第4の実施形態の変形例3に係る水中ロボット制御システムS4dは、図8の水中ロボット制御システムS4に比べて、通信ブイ5が通信ブイ5dに変更されたものになっている。通信ブイ5dは、図8の通信ブイ5と比べて、合成開口ソナー52が、トランスデューサアレイ59に変更された構成になっている。このトランスデューサアレイ59は、トランスデューサを略同一平面状に複数個並べたものであり、水中に配置可能なように浮遊部材51に接続されている。
この構成により、トランスデューサアレイ59を走査することができるので、深さ方向に所定の範囲のソナー画像を一度に取得することができるので、水中ロボット1が含まれるソナー画像を容易に取得することができる。ここでトランスデューサアレイ59は、音波を発信し水中ロボット1から反射された音波を受信可能な音波発信器の一例である。
(第5の実施形態)
続いて第5の実施形態について説明する。第5の実施形態に係る水中ロボット制御システムでは、水中ロボット自体が、超音波により水中映像撮影して画像データを生成する音響カメラを有しており、操縦者がこの画像データを見ながら、水中ロボットを点検対象物に接近させる。
図14は、第5の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図14に示すように、第5の実施形態に係る水中ロボット制御システムS5は、第1の実施形態に係る水中ロボット制御システムS1に比べて、水中ロボット1が水中ロボット1eに変更されたものになっている。
水中ロボット1eは、図1の水中ロボット1に比べて、音響カメラ18が追加された構成になっており、音響カメラ18は、超音波により水中映像撮影して画像データを生成する。プロセッサ14は、この画像データを含む画像信号を通信部15からケーブルCBを介してコントローラ2へ送信させる。これにより、コントローラ2の通信部21は、画像信号を受信し、コントローラ2のプロセッサ23は、この画像データを表示装置3に表示させる。この一連の処理が、例えば所定の間隔で行われることにより、画像データが更新表示される。
図15は、第5の実施形態に係る水中ロボット制御システムの概略構成を示すブロック図である。図15には、泥水の中を、超音波USを発信する水中ロボット1eが示されている。図15に示すように、操縦者が表示装置3に随時更新表示される画像データを見ながら、水中ロボット1を点検対象となるポンプの揚水管PTに接近させることができる。
以上、第5の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御システムS5は、超音波により水中映像撮影して画像データを生成する音響カメラ18と、この画像データを送信する通信部15とを有し且つ推進機構10を有する水中ロボット1eと、表示装置3と、当該画像データを受信し当該画像データを前記表示装置3に表示させるコントローラ2と、を備える。コントローラ2は、操縦者による操作に従って水中ロボット1eを移動させるよう水中ロボット1eを制御する。
この構成により、操縦者が表示装置3に随時更新表示される画像データを見ながら、水中ロボット1を点検対象物(ここでは一例としてポンプの揚水管PT)に接近させることができる。
また、第5の実施形態に係る遠隔操縦式の水中ロボット制御方法において、水中ロボット1eが超音波により水中映像撮影して画像データを生成し、水中ロボット1eが前記画像データを送信する。その後、コントローラ2が前記画像データを受信し、コントローラ2が当該画像データを表示装置に表示させ、コントローラ2は、操縦者による操作に従って前記水中ロボットを移動させるよう前記水中ロボットを制御する。
この構成により、操縦者が表示装置3に随時更新表示される画像データを見ながら、水中ロボット1を点検対象物(ここでは一例としてポンプの揚水管PT)に接近させることができる。
なお、本実施形態に係る水中ロボット1eは、更にソナーを備えていてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、1b 水中ロボット
10 推進機構
11 カメラ
12 プロペラ
13 駆動部
14 プロセッサ
15 通信部
16 計時部
17 音波送信部
2 コントローラ
21 通信部
22 操作部
23 プロセッサ
231、231b 位置決定部
232 制御部
23b、23c プロセッサ
24 アンテナ
25 通信部
2b、2c コントローラ
3 表示装置
4、4c 通信ブイ
41 測位部
42 計時部
43 音波受信部
44 プロセッサ
45 通信部
46 アンテナ
47 ソナー
5、5b、5c、5d 通信ブイ
51 浮遊部材
52、56 合成開口ソナー
53 プロセッサ
54 通信部
55 アンテナ
57、57c 駆動部
58 トランスデューサ
59 トランスデューサアレイ
S1、S2、S3、S4、S4b、S4c、S4d、S5 水中ロボット制御システム

Claims (5)

  1. 遠隔操縦式で点検対象物観測用の水中ロボットを制御する水中ロボット制御システムであって、
    音波を発信可能であり且つ推進機構を有する水中ロボットと、
    前記水中ロボットが発信した音波を受信可能であり、前記音波を受信した受信時刻を送信可能であり且つ水面に浮かぶ三つ以上の通信ブイと、
    前記通信ブイそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、
    前記通信ブイが送信した受信時刻を受信する通信部と、
    前記音波の発信時刻と各通信ブイが前記音波を受信した受信時刻との差、及び前記通信ブイそれぞれの位置を用いて、前記水中ロボットの3次元空間上の位置を決定する位置決定部と、
    を備える水中ロボット制御システム。
  2. 前記位置決定部は、前記音波の発信時刻と前記通信ブイそれぞれが前記音波を受信した受信時刻との差を用いて、各通信ブイと水中ロボットとの間の距離を決定し、決定した距離と前記通信ブイそれぞれの位置に基づいて、前記水中ロボットの位置を決定する
    請求項1に記載の水中ロボット制御システム。
  3. 前記位置決定部は、
    前記水中ロボットを所定の距離だけ移動させて停止させ、
    停止後において、前記音波の発信時刻と各通信ブイが前記音波を受信した受信時刻との差、及び前記通信ブイそれぞれの位置を用いて、停止後の前記水中ロボットの位置を決定し、
    移動前と移動後の前記水中ロボットの位置を用いて、当該水中ロボットの方向を決定する
    請求項1または2に記載の水中ロボット制御システム。
  4. 前記水中ロボットは、水中で撮像可能であり、
    前記位置決定部は、前記水中ロボットの方向を用いて、前記水中ロボットを点検対象物に向けて方向転換させる
    請求項3に記載の水中ロボット制御システム。
  5. 前記位置検出手段は、前記通信ブイそれぞれに設けられ且つ当該通信ブイの位置を測定する測位部である
    請求項1から4のいずれか一項に記載の水中ロボット制御システム。
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