JP2655535B2 - 水中航走体、計測装置並びに水中航走体の位置計測方法及び装置 - Google Patents

水中航走体、計測装置並びに水中航走体の位置計測方法及び装置

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JP2655535B2
JP2655535B2 JP6198704A JP19870494A JP2655535B2 JP 2655535 B2 JP2655535 B2 JP 2655535B2 JP 6198704 A JP6198704 A JP 6198704A JP 19870494 A JP19870494 A JP 19870494A JP 2655535 B2 JP2655535 B2 JP 2655535B2
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underwater vehicle
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buoy
measuring
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隆 奴田原
滋晴 河合
秀幸 ▲高橋▼
勇 梶山
清海 小嶋
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BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
JEI AARU SHII TOTSUKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Mitsubishi Precision Co Ltd
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BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
JEI AARU SHII TOTSUKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、任意の海域におい
て、簡易に水中航走体の位置計測及び航跡を再構成(リ
コンストラクション)するために必要な水中航走体の位
置計測方法及び装置、並びに該装置に用いる水中航走
体、計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の固定式の水中航走体の
位置計測方法及び装置(レンジシステム)を示す構成図
である。同図において、60は超音波によるピンガー音
を発しながら水中を航走する水中航走体、61は水中航
走体60が発するピンガー音を感知する多数のハイドロ
フォン(音波検知器)、62はハイドロフォン61を連
結し、得られた信号を処理用コンピュータ63に伝送す
るリード線である。複数のハイドロフォン61を連結し
たリード線62が複数列(同図においては4列)配置さ
れることにより、ハイドロフォン61は、海底にマトリ
ックス状に配置される。63はマトリックス状に配置さ
れたハイドロフォン61が感知した音響データを処理
し、水中航走体60の航跡を求める処理用コンピュータ
である。処理用コンピュータ63は陸上の固定局に設置
されている。
【0003】次に、動作について説明する。上述したよ
うな構成の従来の水中航走体の計測装置では、マトリッ
クス状に配置されたハイドロフォン61が感知した水中
航走体からの超音波信号は、信号ケーブルであるリード
線62を経て、処理用コンピュータ63に送られる。処
理用コンピュータ63は、複数のハイドロフォン61そ
れぞれに届いた超音波信号の到達時間を求め、音速に基
づいて計算することにより水中航走体60までの距離を
求め、その位置を算出し、航跡を計測していた。
【0004】例えば、簡単のため、4つのハイドロフォ
ンを用いて、水中航走体60の位置を算出する場合につ
いて説明する。図12は、ハイドロフォンH1〜H4の
平面における配置図を示す。同図において、H1〜H4
はハイドロフォンを示しており、それぞれが水中航走体
60からのピンガー音を感知する。ところで、水中航走
体60がピンガー音を発信してから、ハイドロフォンH
1〜H4がこのピンガー音を感知するまでには、水中の
音速に対応した遅延時間、すなわち、ピンガー音の伝搬
時間を必要とする。したがって、ハイドロフォンH1〜
H4がピンガー音を感知する時刻は、水中航走体60ま
での距離に応じて異なることになる。
【0005】ここで、任意の2つのハイドロフォンの組
み合わせを選び、それらのピンガー音の到達時間の差を
求める。例えば、ハイドロフォンH1、H2の到達時間
の差を求めると、水中の音速は場所によらず一定である
とすれば、その到達時間の差は距離の差に対応するか
ら、水中航走体60は、これら2つハイドロフォンH
1、H2から一定の距離の差を保ちつつ描く軌跡、即
ち、2つのハイドロフォンを焦点とする双曲面R2−R
1上の何れかに存在することになる。同様に、ハイドロ
フォンH1、H3の組み合わせにより双曲面R3−R1
が、ハイドロフォンH3、H4の組み合わせにより双曲
面R4−R3が得られる。そして、これら双曲面R2−
R1、R3−R1、R4−R3の交点(図12において
65の部分)を求めることにより、水中航走体60の位
置を求めることができる(この方法を双曲面法とい
う)。
【0006】この方法は、一般に精度が劣るため、時計
は非同期式であるが、ピング発信間隔を正確にしたピン
ガー音を水中航走体60に装備し、予め上述した双曲面
法で水中航走体60の位置を計測し、その位置からピン
グ到達時間を求める。その後は、次に来るピンガー音の
到達が予想できるようになるので、音速とピンガー音到
達時間から距離を求め、多数の円の交点から水中航走体
60の位置を計測する。
【0007】また、他に、図13に示す設置式の位置計
測方法及び装置がある。この図13において、13は海
面、63は、ハイドロフォン61がリード線62を介し
て複数(同図の場合2個)接続されたハイドロフォンア
レイを海底65に係留するための錨、64は、ハイドロ
フォン61が感知した水中航走体60のピンガー音を計
測装置を有する船舶14に対し電波信号として送信する
とともに、ハイドロフォン61を所定の深度に配置する
ように上方に引っ張るためのブイである。
【0008】図13において、ハイドロフォンアレイの
2個のハイドロフォン61が、水中航走体60からのピ
ンガー音を感知し、その情報がブイ64から計測装置を
有する船舶14に対し送信される。そして、計測装置に
より水中航走体60の水平位置情報及び垂直面(深度)
情報が求められる。水平位置情報は固定式の場合と同様
にして求められる。垂直面情報については、その求め方
の一例を図14を用いて説明する。
【0009】水中航走体60から発信されたピンガー信
号は、水中航走体60からハイドロフォンアレイに接続
されたハイドロフォン61a、61bまでの距離c、b
に対応して遅延するから、それらの遅延時間t1、t2
すると c=C×t1 b=C×t2 ただし、Cは水中の音速である。
【0010】一方、ハイドロフォン61a、61b間の
距離a、海面13からハイドロフォン61a間の距離D
uは、リード線62の長さにより既知であるから、水中
航走体60の深度Dtは、次式で求めることができる。 Dt=Du+c・sinθ 余弦定理から cosα=(a2+c2−b2)/2ac ∴α=cos-1(a2+c2−b2)/2ac θ=90°-α
【0011】以上のように、水中航走体60の深度及び
水中航走体60とブイ64との距離を求めることができ
る。また、複数のブイ64の位置は固定であり、予め測
定されているから、これらの情報に基づき、水中航走体
60の位置を算出することができる。なお、この他に、
ハイドロフォン61に到達する水中航走体60からのパ
ルスの方位から深度を計測する方法もある。このように
して、その航跡を計測し、その評価を行っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す、従来の
固定式の水中航走体の計測方法及び装置では、正確な航
跡データを計測し、評価するために、多数のハイドロフ
ォン61を必要とし、その設置には膨大な費用と多数の
人員を必要とし、人的、経済的に問題がある。さらに、
その設置のために広大な海洋と施設を必要とするので、
既存の漁業権を侵すなどの問題が生じていた。
【0013】また、図13に示す、従来の設置式の水中
航走体の計測方法及び装置では、ブイ64の正確な設置
位置を計測した後に錨63を投入し、その位置に正確に
ハイドロフォン61を設置しなければならず、ブイ64
の設置に多大の時間を必要とした。特に、深海域では、
ブイ64の設置作業に困難が伴った。
【0014】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、小規模な設備で構成され、設置
に時間と人手を必要としない水中航走体の位置計測方法
及び装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る水中航走
体の位置計測方法は、水中航走体の深度情報を上記水中
航走体に内蔵される深度センサにより計測し、上記深度
情報を上記水中航走体に内蔵される時計装置の時計情報
にしたがって所定の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数
の異なるパルスのパルス列を用いてコード化した時刻情
報とともにコード化し、上記コード化に基づきピンガー
信号を発生させ、上記水中航走体からのピンガー信号を
計測ブイ局に内蔵される受信部により受信し、上記計測
ブイ局に内蔵される位置測定部により測定された位置と
ともにコード化し、上記コードに基づき信号を送信さ
せ、水面を浮遊する複数の上記計測ブイ局からの信号を
計測装置の受信部により受信し、上記水中航走体のピン
ガー信号のパルス列の配列の解読に基づいて上記計測装
置の時刻を基準にして水面を浮遊する各計測ブイ局に伝
搬する水中航走体からのピンガー信号の遅延時間を求
め、その遅延時間に基づき、上記水中航走体と上記
測ブイ局との距離をそれぞれ求め、上記距離を上記深度
情報により補正し、上記補正された距離及び上記計測ブ
イ局の位置に基づき、上記航走体の位置を計測するもの
である。
【0016】請求項2に係る水中航走体の位置計測装置
は、深度情報を内蔵する深度センサにより計測し、上記
深度情報を、内蔵する時計装置の時計情報にしたがって
所定の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパル
スのパルス列を用いてコード化した時刻情報とともにコ
ード化し、上記コード化に基づきピンガー信号を発生さ
せる水中航走体と、上記水中航走体からのピンガー信号
を、内蔵する受信部により受信し、内蔵する位置測定部
により測定した位置とともにコード化し、上記コードに
基づき信号を送信する水面を浮遊する複数の計測ブイ局
と、水面を浮遊する複数の上記計測ブイ局からの信号
を、受信部により受信し、上記水中航走体のピンガー信
号のパルス列の配列の解読に基づいて上記計測装置の時
刻を基準にして水面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する
水中航走体からのピンガー信号の遅延時間を求め、その
遅延時間に基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局
との距離をそれぞれ求め、上記距離を上記深度情報によ
り補正し、上記補正された距離及び上記計測ブイ局の位
置に基づき、上記航走体の位置を計測する計測装置とを
備えたものである。
【0017】請求項3に係る水中航走体の位置計測方法
は、水中航走体の深度情報を上記水中航走体に内蔵され
る深度センサにより計測し、上記深度情報を上記水中航
走体に内蔵される時計装置の時計情報にしたがって所定
の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスの
パルス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード
化し、上記コード化に基づきピンガー信号を発生させ、
上記水中航走体からのピンガー信号を計測ブイ局に内蔵
される受信部により受信し、上記計測ブイ局に内蔵され
る位置測定部により測定された位置とともにコード化
し、上記コードに基づき信号を送信させ、水面を浮遊す
複数の上記計測ブイ局からの信号を計測装置の受信部
により受信し、上記水中航走体のピンガー信号のパルス
列の配列の解読に基づいて上記計測装置の時刻を基準に
して水面を浮遊する書く計測ブイ局に伝搬する水中航走
体からのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間
に基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離
をそれぞれ求め、上記距離を上記深度情報により補正
し、上記補正された距離及び上記計測ブイ局の位置に基
づき、上記航走体の位置を計測するとともに、上記水中
航走体に対する命令信号を上記計測装置の送信部により
送信させ、上記計測ブイ局の受信部により受信した上記
命令信号を、上記計測ブイ局の送信部により送信させ、
上記水中航走体へ命令することを特徴とするものであ
【0018】請求項4に係る水中航走体の位置計測方法
は、水中航走体に対する命令信号を計測装置の送信部に
より送信させ、中継ブイ局の受信部により受信した上記
命令信号を、上記中継ブイ局の送信部により送信させ、
上記水中航走体へ命令するとともに、上記計測ブイ局か
らの信号を上記計測装置に中継するものである。
【0019】請求項5に係る水中航走体は、時計装置
と、深度を計測する深度センサと、上記深度センサの深
度情報を上記時計装置の時計情報にしたがって所定の繰
り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスのパル
ス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード化す
る信号処理部と、上記信号処理部の出力に基づき超音波
信号を発信する超音波発信器とを備えるとともに、水面
を浮遊する上記計測ブイ局又は中継ブイ局から送信され
てきた命令信号を受信する超音波受信器と、上記命令信
号に基づき水中航走体を制御する上記信号処理部を備え
たものである。
【0020】
【0021】請求項に係る計測装置は、水面を浮遊す
複数の計測ブイ局又は中継ブイ局から中継されてきた
計測ブイ局からの信号を受信する受信部と、上記計測ブ
イ局からの水中航走体のピンガー信号のパルス列の配列
の解読に基づいて内蔵する時計装置の時刻を基準にして
水面を浮遊する上記計測ブイ局に伝搬する水中航走体か
らのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間に基
づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離をそ
れぞれ求める距離測定部と、上記距離測定部の出力を、
上記計測ブイ局からの上記水中航走体の深度情報により
補正する距離補正部と、上記距離補正部の出力と上記計
測ブイ局からの位置情報に基づき、上記航走体の位置を
計測する処理部とを備えたものである。
【0022】
【作用】請求項1及び請求項2に係る発明においては、
水中航走体の深度情報を上記水中航走体に内蔵される深
度センサにより計測し、上記深度情報を上記水中航走体
に内蔵される時計装置の時計情報にしたがって所定の繰
り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスのパル
ス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード化
し、上記コード化に基づきピンガー信号を発生させ、上
記水中航走体からのピンガー信号を計測ブイ局に内蔵さ
れる受信部により受信し、上記計測ブイ局に内蔵される
位置測定部により測定された位置とともにコード化し、
上記コードに基づき信号を送信させ、水面を浮遊する
数の上記計測ブイ局からの信号を計測装置の受信部によ
り受信し、上記水中航走体のピンガー信号のパルス列の
配列の解読に基づいて内蔵する時計装置の時刻を基準に
して水面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する水中航走体
からのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間
基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離を
それぞれ求め、上記距離を上記深度情報により補正し、
上記補正された距離及び上記計測ブイ局の位置に基づ
き、上記航走体の位置を計測する。
【0023】請求項3に係る発明においては、水中航走
体の位置を計測するとともに、上記水中航走体に対する
命令信号を計測装置の送信部により送信させ、計測ブイ
局の受信部により受信した上記命令信号を、上記計測ブ
イ局の送信部により送信させ、上記水中航走体へ命令す
る。
【0024】請求項4に係る発明においては、計測ブイ
局とは異なる中継ブイ局を経由して、水中航走体へ命令
を与えるとともに、上記計測ブイ局からの信号を上記計
測装置に中継する。
【0025】請求項5に係る水中航走体においては、信
号処理部が、深度センサの深度情報を時計装置の時計情
報にしたがって所定の繰り返し周期毎に所定間隔で周波
数の異なるパルスのパルス列を用いてコード化した時刻
情報とともにコード化し、超音波発信器が、上記信号処
理部の出力に基づき超音波信号を発信するとともに、
面を浮遊する上記計測ブイ局又は中継ブイ局から送信さ
れてきた命令信号を受信し、上記命令信号に基づき上記
信号処理部によって自らの水中航走体を制御する。
【0026】
【0027】請求項に係る計測装置においては、受信
部が、水面を浮遊する複数の計測ブイ局、又は上記中継
ブイ局から中継されてきた計測ブイ局からの信号を受信
し、距離測定部が、水中航走体のピンガー信号のパルス
列の配列の解読に基づいて内蔵する時計装置の時刻を基
準にして水面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する水中航
走体からのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時
に基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距
離をそれぞれ求め、距離補正部が、上記距離測定部の出
力を、水中航走体の深度情報により補正し、処理部が、
上記距離補正部の出力と上記計測ブイ局からの位置情報
に基づき、上記航走体の位置を計測する。
【0028】
【実施例】
実施例1.図1は、本願発明の一実施例の水中航走体の
位置計測方法及び装置を示す構成図である。この種の位
置計測方法及び装置は、フリーレンジシステムと呼ばれ
ることがある。ここで、レンジとは、米国海軍において
用いられている慣用語で、水中航走体等の計測、評価施
設を意味する。また、フリーとは、自由で任意に水中航
走体等の計測、評価施設が設定できるという意味であ
る。
【0029】図1において、11は精密時計21と、深
度を計測する深度センサー22を備え、精密時計21の
時計情報と深度センサー22の深度情報とをコード化
し、超音波によるピンガー音として発信しながら水中を
航走する水中航走体である。121は水中航走体11が
発するピンガー音を受信して電気信号に変換するととも
に、必要により計測装置15から送られてきた信号を超
音波パルス信号として送信するハイドロフォンである。
ハイドロフォン121は、水中航走体11の位置を測定
するときには受信動作を行い、水中航走体11に対し命
令(コマンド)を与えるときには送信動作を行う。
【0030】122はハイドロフォン121の信号を計
測ブイ局12に伝送する信号ケーブル、12は位置を測
定する精密自己位置計測部125を備え、ハイドロフォ
ン121が受信した信号と精密自己位置計測部125の
位置情報とを、船舶14に設置された計測装置15に対
し送信するとともに、水中航走体11に対するコマンド
信号を受信する計測ブイ局である。13は計測ブイ局が
浮遊する水面、14は計測装置15が備えられ、複数の
計測ブイ局12の情報に基づき、水中航走体11の航跡
の再構成がなされる船舶である。
【0031】また、図2に、本願発明の水中航走体11
の内部構成の一例を示す。同図において、111は水中
に超音波信号を発信するとともに、外部からの超音波信
号(コマンド)を受信する超音波送受信器である。超音
波送受信器111は、ソーナー発信信号を生成するソー
ナー発信器111a、ソーナー発信器111aの出力を
時計情報に基づき信号処理部111cに転送するゲート
回路111b、時計情報と深度情報に基づきソーナー発
信信号をコード化するとともに、ハイドフォン111f
が受信した外部からのコマンド信号をマイクロプロセッ
サ23とともに解読し、水中航走体11を制御するため
の処理を行う信号処理部111c、外部へ超音波信号
(ピンガー信号)を送信するとともに、外部から超音波
信号(コマンド信号)を受信するハイドロフォン111
f、ハイドロフォン111fの送信動作と受信動作を切
り替える送受信切換器111e、及びハイドロフォン1
11fを励振する信号を増幅するとともに、ハイドロフ
ォン111fが検出した信号を増幅する増幅器111d
とから構成される。
【0032】21は時刻情報を提供する精密時計であ
る。精密時計21は、必要な電源を供給する電源21
1、電源211の出力を安定化する電圧レギュレータ2
12、安定化された電圧レギュレータ212の出力に基
づき、時計の基準となる信号を発生する発振器213、
時計の誤差をなくすため発振器213の出力周波数に対
し温度補償を行う温度補償回路214、温度補償回路2
14の出力を適当な周波数に分周する分周回路215、
及び分周回路215により得られた時計情報をゲート回
路111bとマイクロプロセッサ23に出力する出力バ
ッファ216とからなる。
【0033】22は、水圧を電圧に変えることにより、
水中航走体11の深度を検出する深度(水圧)センサー
である。23は、出力バッファ216から得た時計情報
と深度センサー22から得た深度情報に基づき、超音波
信号を変調するためのコードを作成するとともに、ハイ
ドロフォン111fが受信した信号を解読して、対応す
る命令信号を発生し、信号処理部111cを介して水中
航走体11の制御系に送ることにより制御を行い、ま
た、水中航走体11の制御系から送られてきたフィード
バック信号を処理するマイクロプロセッサである。
【0034】また、図3に、本願発明の計測ブイ局12
の内部構成の一例を示す。121は水中航走体11が発
したピンガー信号(超音波信号)を受信するとともに、
水中航走体11に対しコマンド信号を発信するハイドロ
フォン(図1において説明したハイドロフォン121と
同じもの)、123は各部に電源を供給する電源部、1
24は、水中航走体11からの深度情報、時刻情報及び
精密自己位置計測部125からの計測ブイ局12の位置
情報に基づきコード化し、無線送信に必要な信号に処理
し、データ送受信部126に出力するとともに、データ
送受信部126が受信した信号をコマンド信号に変換す
る信号処理部、125はGPS(Global Positioning S
ystem)用の人工衛星を利用した電波航法装置であり、
計測ブイ局12自身の位置情報を算出する精密自己位置
計測部、126は水中航走体11の超音波信号及び自己
の位置情報の信号を電波信号に変換し、計測装置15又
は中継ブイ局16に送信するとともに、送受信局の計測
装置15からのコマンド(命令)信号を受信するデータ
送受信部、127はデータ送受信部の出力を空間に放射
するとともに、計測装置15からの電波信号を受信する
送受信アンテナ、128はハイドロフォン121の受信
動作と送信動作に応じて送受信を切り換える送受信切換
器である。
【0035】なお、計測装置15からのコマンド信号を
図10に示す中継ブイ局16を通して水中航走体11に
与える方式のときは、送受信アンテナ127は送信アン
テナに、データ送受信部126はデータ送信部になり、
また送受信切換器128は不要になり、この図3から削
除される。したがって、ハイドロフォン121は、水中
航走体11が発したピンガー信号を受信する機能のみと
なり、電源部123は、各部に供給する電源のうち、送
受信切換器128の電源が削除される。信号処理部12
4は、水中航走体11からの深度情報、時刻情報及び精
密自己位置計測部125からの計測ブイ局12の位置情
報に基づきコード化し、無線送信に必要な信号に処理
し、データ送信部126に出力する機能となる。精密自
己位置計測部125は、上述どおりの機能を、データ送
信部126は、水中航走体11の超音波信号及び自己位
置情報の信号を電波信号に変換し、計測装置15又は中
継ブイ局16に送信する機能となる。送受信アンテナ1
27は、データ送信部の出力を空間に放出する送信アン
テナとなる。一方、送受信切換器128は不要となり、
上記説明から削除できる。
【0036】また、図4に、本願発明の計測装置15の
内部構成の一例を示す。151は計測ブイ局12又は中
継ブイ局16からの信号を受信し、または、計測装置1
5から計測ブイ局12又は中継ブイ局16に対しコマン
ド信号を送信する送受信アンテナ、152は送受信アン
テナからの信号を受信し、または、コンピュータ153
からの信号を受け送信信号として出力する送受信機、1
53は送受信機152で受信した信号を解読し、水中航
走体11の時計情報及び深度を解読し、計測ブイ局12
の位置を基準に、各計測ブイ局12から水中航走体11
までの距離を算出し、リアルタイムな航跡の再構成と航
跡の計測を行うとともに、入力部157から入力された
コマンド信号を計測ブイ局12又は中継ブイ局16に電
波で送信するためのコード変換処理を行う精密時計を含
むコンピュータ、154は、水中航走体11の垂直面、
水平面航跡図をリアルタイムで表示するとともに、必要
により計測ブイ局12の位置等を表示するCRTディス
プレイ等の映像表示部、155は各計測ブイ局12から
送信されてきた水中航走体11の深度情報、時計情報、
計測ブイ局12の位置情報、コンピュータ153で計算
されたX−Yプロッタ等の画像作図部156への出力信
号及び遠隔制御時のコマンド信号等を記録し、さらにプ
ログラムを格納するディスクユニット、カセットテー
プ、フロッピィディスク等からなる情報記録媒体、15
6は映像表示部154の航跡データ等を必要に応じて描
画するX−Yプロッタ等の画像作図部、157はデータ
入力、システムのオペレーション及び水中航走体11に
対するコマンド信号発信時に使用される入力部である。
【0037】次に、動作について、図に基づき説明す
る。この実施例における水中航走体の位置計測方法及び
装置は、水中航走体11の位置を求めるとともに、水中
航走体11に対しコマンドを送信し、水中航走体11の
制御も行う。ここで、まず最初に、水中航走体11の位
置を求める場合について説明する。
【0038】水中航走体11は、水中を航走しつつ、時
計情報及び深度情報をコード化したピンガー信号を発信
する。このピンガー信号の変調の基準となる時計情報
は、精密時計21が発生する。水中航走体11の精密時
計21は、計測装置15のコンピュータ153に内蔵さ
れている精密時計と正確に初期設定(同期)がなされて
おり、水中航走体11の時計情報と計測装置15の時計
情報とは正確に一致している。
【0039】また、深度情報は深度センサー22が発生
する。深度センサー22は、水圧センサーであり、深度
の情報は水圧と深い関係にあるため、水圧の値を計測す
ることにより深度が計測できる。深度0mなら電圧0
V、深度xmなら1Vというように深度センサー22の
感度を予め校正しておくことにより、深度を求めること
ができる。
【0040】マイクロプロセッサ23は、時計情報を、
精密時計21の出力バッファ216から得て、また、深
度情報を深度センサー22から得る。これらに基づき、
ピンガー信号のためのコードを作成する。このコード
は、ピンガー信号が水中航走体11から計測ブイ局12
まで到達する時間を求め、距離を測定するためのもので
あり、また、その深度を知るためのものである。深度は
コードから直接知ることができ、また、時計情報から伝
搬時間がわかれば、それらの間の距離を求めることがで
きる。
【0041】時計情報は、例えば、図5に示すようにコ
ード化される。同図において、水中航走体11の発信す
るピンガー信号35は、1秒間隔でコード化された、繰
り返し周期が15秒である信号である。つまり、計測装
置15の基準時刻と一致している水中航走体11の精密
時計21が出力する時計情報にしたがって、繰り返し周
期を15秒として、その0、4、5、8、9、10秒目
に、例えば21kHzの超音波信号を発信し、それ以外
は20kHzの超音波信号を発信する。図5において、
高いバーは21kHzのパルスを、低いバーは20kH
zのパルスを意味する。図5のピンガー信号によれば、
水中の音速は約1500m/秒であるから、1500×
15=22500mまでの距離を計測することができ
る。
【0042】また、深度情報は、例えば、図6に示すよ
うにコード化される。コード化の方法の1つとしてDP
SK(Differential Phase Shift Keying)という方法
がある。この図で、ターゲット番号とは航走体の種類と
固有番号とを表したものであり、ピング番号とはピンガ
ー情報を表したものである。そして、ピング番号につづ
いて深度情報が6bitでコード化され、発信される。
【0043】このようにコード化された水中航走体11
のピンガー信号は、水中を伝搬したのち、複数の計測ブ
イ局のハイドロフォン121により受信される。図7
(a)に示す複数の計測ブイ局(以下の説明において、計
測ブイ局12の数は3とする)12a、12b、12c
において、図3に示すハイドロフォン121が受信した
水中航走体11の超音波信号は、電気信号に変換された
後、信号ケーブル122及び送受信切換器128を経由
して、信号処理部124に送られる。
【0044】精密自己位置計測部125は、例えば、G
PS(Global Positioning System)用の人工衛星を利用
することにより、計測ブイ自身12a、12b、12c
の位置情報を求める。GPSとは、複数の人工衛星(G
PS衛星)から放射された電波を受信することにより、
受信点の位置を即時に求めることができるシステムであ
る。GPS衛星には、極めて正確なセシウム原子時計が
内蔵されており、この時計に基づき時刻情報が送られて
くる。また、GPS衛星の軌道情報も航法メッセージと
して送られてくる。このGPS衛星からの信号を受信
し、GPS衛星の時計と時刻が一致している受信機の時
計の時刻情報と、GPSの時刻情報と比較することによ
り電波の到達時間がわかり、GPS衛星からの距離が求
まる。また、GPS衛星の位置もその軌道情報から求め
られるから、複数のGPS衛星について処理することに
より、受信機の正確な位置がわかるというものである。
【0045】なお、上記GPS衛星の時刻情報を使用し
ないで、GPS受信機側に高精度の時計をもち、初期値
として時計情報を入力し、衛星位置のメッセージに含ま
れる軌道情報から位置を求める簡易な方法もある。
【0046】位置の算出は、具体的には、次の方程式を
解くことにより求められる。 ((x-x1)2+(y-y1)2+(z-z1)2)1/2 + T = R1 ((x-x2)2+(y-y2)2+(z-z2)2)1/2 + T = R2 ((x-x3)2+(y-y3)2+(z-z3)2)1/2 + T = R3 ((x-x4)2+(y-y4)2+(z-z4)2)1/2 + T = R4 ただし、 x,y,z:USER位置の座標(未知数) xi,yi,zi (i=1,2,3,4):衛星位置の座標(既知、メッ
セージの中に含まれる。 T:USER CLOCK誤差(未知数) Ri (i=1,2,3,4):各衛星への疑似距離(計測値)
【0047】GPSによれば、計測ブイ12が海面13
を浮遊し、計測中に潮せき流、風等によるドリフトの影
響を受け、適切な計測上の配列を失った場合でも正確な
位置を求めることができる。
【0048】信号処理部124は、ハイドロフォン12
1から得た水中航走体11の超音波信号(深度情報と時
刻情報)と、計測ブイ局12自身の位置情報をコード化
し、無線送信に必要な信号に処理し、これをデータ送受
信部126に転送する。データ送受信部126は、この
信号を送受信アンテナ127から送受信局の計測装置1
5に対して送信する。なお、計測装置15に対しては、
図10の中継ブイ局16を経由して送信されることもあ
る。
【0049】計測装置15では、計測ブイ局12又は中
継ブイ局16から中継して送られてきた信号を、送受信
アンテナ151で受信し、送受信機152により復調す
る。この復調された信号を、精密時計を内部に含むコン
ピュータ153が解読し、以下に説明するように、計測
ブイ局の位置を基準に各計測ブイ局12a、12b、1
2cと水中航走体11との間の距離を算出し、深度を解
読し、そして、リアルタイムな航跡の再構成と航跡の計
測を行う。
【0050】ところで、深度は、図6のコードを解読す
ることにより、直接求めることができるが、計測ブイ局
12a、12b、12cと水中航走体11との間の距離
は直接求められないので、時計情報に基づき、以下に説
明する方法により求める。
【0051】先に説明したように、水中航走体11は図
5のピンガーパルス信号35を発信している。この信号
が、計測ブイ局12a、12b、12cによりそれぞれ
受信され、計測装置15に送られる。そして、計測装置
15の時刻31を基準として比較がなされる。例えば、
図5に示すように、計測ブイ局12aに到達した水中航
走体11のピンガーパルス信号32は、水中航走体11
が発信した時刻すなわち計測装置15の基準時刻31に
対し2秒遅れており、計測ブイ局12bに到達した水中
航走体11のピンガーパルス信号33は、同じく1秒遅
れており、そして、計測ブイ局12cに到達した水中航
走体11のピンガーパルス34は、同じく3秒遅れてい
るとする。ここで、計測ブイ局12から計測装置15に
データが転送されるのに消費される時間は、許容誤差の
範囲として考慮していない。この各計測ブイ局12a、
12b、12cの上記遅れ時間は、水中航走体11から
ブイまでの水中の伝搬時間であるから、水中の音速がわ
かれば距離を求めることができる。
【0052】上記の伝搬時間(遅延時間)を求めるに
は、具体的には次のようにする。計測装置15の基準時
刻をもとに、計測ブイ局12aに到達した水中航走体1
1のピンガーパルス信号32を計測した場合、いままで
何も受信しない状態で最初に高いバー(21kHz)の
パルスを受信した場合は、これが0秒のパルスであり、
このときの計測装置15の時刻を求めればよい。しか
し、海洋(水中)の環境によっては最初の高いバーのパ
ルスを受信できないことがあり、この場合、最初の高い
バーのパルスは0秒のものか、それとも4秒、5秒、8
秒、9秒、あるいは10秒のものか判別できない。同様
に、最初の高いバーの次に、低いバー(20kHz)の
パルスを受信した場合も、1秒、6秒、あるいは11秒
のものか判別できない。このような場合、低いバーの数
をカウントし、高いバーのパルスの後、低いバーのパル
スが3回続き、その後高いバーのパルスを受信したとい
うことがわかれば、これらのパルスは0秒から4秒まで
のパルスであると判別でき、基準時刻に対する遅延時間
を求めることができる。なお、一度発信時刻が判明する
と、後は同期されたピンガー音から遅延時刻を連続して
求めることができる。
【0053】また、計測ブイ局12が受信したパルス列
と、基準時刻に対応するパルス列(図5の35)との相
関をとることによっても遅延時間を求めることができ
る。すなわち、遅延時間を変えながら相関を求め、それ
らのなかで最も相関が高いときの値を遅延時間とすれば
よい。また、発信時刻を、深度情報と同様に2進数にコ
ード化して、1秒ごとに送信するようにしてもよい。さ
らに、パターン認識を用いても良い。
【0054】このように、ピンガー周波数、位相、パル
ス幅、パルス間隔等の組み合わせによって信号を組み合
わせることにより、伝搬時間を求めることができる。
【0055】次に、水中航走体11の位置を計測する方
法の一例を図7を用いて説明する。図7において、A点
の位置にある計測ブイ局12a、B点の位置にある計測
ブイ局12b、C点にある計測ブイ局12cそれぞれが
受信したピンガーパルス信号について、上記の方法で求
めた伝搬時間(遅延時間)を、それぞれt1、t2、t3
とする。このとき、各計測ブイ局12a、12b、12
cと水中航走体11との間の距離は、次式で与えられ
る。
【0056】 Ri=C×ti±Ei (i=1、2、3、・・・n) ・・・・(1) ここで、Ri:水中航走体11からi番目の計測ブイま
での近似計算距離(m) C:水中音速(m/sec) ti:水中航走体11から計測ブイ12までの伝搬時間
(sec) Ei:水中航走体11から計測ブイまでの総合距離誤差
である。
【0057】ところで、総合距離誤差Eiは、次式で与
えられる Ei=Be+te+Re+He ・・・・(2)
【0058】ここで、Beは計測ブイ局の自己位置計測
誤差である。すなわち、衛星からの時計情報及び軌道情
報の誤差、電離層及び対流圏を伝搬することによる誤
差、マルチパス誤差等の誤差及び意図的誤差による総合
誤差がBeになる。なお、この誤差Beを補正するには、
Differntial GPSによる自己位置計測方法があり、これ
によれば精度が向上し、高精度な地理位置が測位でき
る。この方法は、既知のポイント(基準局)で計測した
誤差を未知の計測点に対し情報伝達し、各計測点におけ
る計測値を更新することにより測定精度を向上するもの
である。
【0059】また、Teは水中航走体11に搭載した時
計と送受信局の計測装置に搭載した時計の同期誤差であ
る。
【0060】また、Reはレイバス誤差である。すなわ
ち、超音波信号が海中を直線的に伝搬せず、水温・塩分
・水圧等によって音速が円弧を描き、また水質の異なる
層においては屈折するための誤差である。
【0061】音速が円弧を描くことによる誤差について
は、音速に変化を与える媒質の構造がわかれば補正する
ことができる。音速(C:m/sec)、水温(T:℃)、
塩分(S:パーミル 1/1000)、水深(D:m)
として、文献の一例では、音速は次式であらわされる。 C=1448.96+4.951T-5.304×10-2T2+2.374×10-4T3+1.340(S-35) +1.630×10-2D+1.657×10-7D2-1.025×10-2T(S-35)-7.139×10-13TD3 ・・・・(3) 一方、屈折による誤差は、スネルの法則から求めること
ができる。すなわち、音速変化のある媒質において、音
波は屈折し、その屈折の量はスネルの法則に基づくの
で、実際の水中の屈折率等の環境がわかれば、計測した
時間に基づく距離から実際の距離に対する誤差を求める
ことができる。
【0062】また、Heはハイドロフォン位置誤差、す
なわち、計測ブイ局12の位置に対してハイドロフォン
が潮流等によって偏位する誤差である。計測ブイ12
は、フロート方式のブイの下に信号ケーブル122によ
りハイロフォンが吊してある。この場合、風浪、海潮流
の影響のない場合のハイドロフォンの位置はGPSの搭
載されたフロート・ブイの位置であり、深度はフロート
・ブイに吊下した信号ケーブル122の長さが深度とな
る。しかし、風浪、海潮流の影響がある場合、信号ケー
ブル122は必ずしも鉛直方向にはなく、斜めとなり、
信号ケーブルの先端のハイロフォンの位置は、計測ブイ
局(フロートブイ)12の位置とはずれる。ハイドロフ
ォン位置誤差はこのことをいう。
【0063】次に、上記距離計算式(1)に基づく位置計
算方法の一例を図7を用いて説明する。図7において、
水中航走体11から発信された超音波信号は、海中を伝
搬し、計測ブイ局12aに対してはt1秒後にA点に達
し、計測ブイ局12bに対してはt2秒後にB点に達
し、計測ブイ局12cに対してはt3秒後にC点に達す
る。したがって、水中航走体11とA点の計測ブイ局1
2aとの距離R1、B点の計測ブイ局12bとの距離
2、C点の計測ブイ局12cとの距離R3は次式で与え
られる。
【0064】 R1=C×t1 ・・・・(4) R2=C×t2 ・・・・(5) R3=C×t3 ・・・・(6)
【0065】ところで、図8に示すように、水中航走体
11とピンガー信号を受けるハイドロフォン121は、
同じ深度にあるとは限らないため、上記式(4)(5)(6)に
より求められた距離R1、R2、R3は、見掛け上の水平
距離R’であって、水中航走体11の位置を求めるため
に必要な水平距離Rとは異なる。ここで、見掛け上の水
平距離R’は、深度情報から得られる水中航走体11の
深度Dtと計測ブイ局12のハイドロフォンの深度Du
との差の距離(Dt−Du)及び水平距離Rを2辺とす
る直角三角形の斜辺であるから、水平距離Rは次の式に
より求めることができる。 R=((R’)2−(Dt−Du)21/2 ・・・・(7)
【0066】式(7)で補正した水平距離R1、R2、R3
び式(2)で求めた総合誤差Eに基づき、水中航走体11
の位置を求める。総合誤差Eがない場合には、いずれか
2個の計測ブイ局(例えば12aと12bの組み合わ
せ)をとり、計測ブイ局12a、12bをそれぞれ中心
として、水平距離R1、R2を半径とした円を描き、その
交点を求めることにより水中航走体11の位置が決まる
(この方法を球面法という)。
【0067】しかし、実際には、総合誤差Eがあるた
め、水平距離R1、R2の交点と実際の水中航走体11の
位置とはEの誤差をもち、正確な位置を求めることがで
きない。そこで、図7(b)に示すように、3つの計測ブ
イ局からの距離R1、R2、R3を用いて円を描き、その
とき、円が一点に交わらないことによりできる有限な面
積をもつ三角形(誤差三角形)を、その面積が最小にな
るように、E(例えばレイパスの曲がり等)を補正する
ことにより収束させ、水中航走体11の位置を最終的に
決定する。
【0068】以上のようにして、計測装置15は、水中
航走体11の水平位置及び深度をリアルタイムで求める
ことができる。図9(a)は、このように求めた水中航走
体11の深度をプロットして得られる垂直面航跡の一例
を示す図である。横軸は航走時間を、縦軸は航走深度を
示している。同図の水中航走体11の航跡54の○印
は、x時間後の位置を、同じく×印は航走の最後の位置
を示す。水中航走体11の航跡54は、水中航走体11
が水面(深度0)から航走を開始した後、急速に潜入
し、一定深度(YからYYの間)に達したXX時間後に
航走を終了したことを示している。
【0069】また、図9(b)は、水中航走体11の水平
面航跡図であり、直交座標をなす縦軸と横軸はそれぞれ
水平距離を示すとともに、両軸には航走距離を示す目盛
り(Z、ヤード)が目盛られている。これら縦軸と横軸
とで水平面を構成している。同図の水中航走体11の航
跡54の○印が、x時間後の位置を、同じく×印が航走
の最後の位置を示すのは、図5(a)の場合と同じであ
る。
【0070】次に、水中航走体11に対しコマンドを与
え、制御する場合について説明する。コマンドは、必要
に応じて計測装置15の入力部157から入力され、コ
ンピュータ153により所定のコードに変換された後、
送信される。
【0071】計測装置15からのコマンド信号は、計測
ブイ局12又は中継ブイ局16により受信され、図3に
示す計測ブイ局12から行う場合は、水中航走体11に
最も近い計測ブイ局12の1つを選び、当該装置の信号
処理部124、送受信切換器128を経由して、ハイド
ロフォン121により超音波信号として水中に発信され
る。また、図10に示す中継ブイ局16から行う場合、
当該装置の信号処理部163を経由して、ハイドロフォ
ン164により超音波信号として水中に発信される。
【0072】計測ブイ局12又は中継ブイ局16からの
超音波信号は、図2に示す水中航走体11のハイドロフ
ォン111fにより受信され、送受信器切換器111
e、増幅器111dを経由して信号処理部111cに入
力される。信号処理部111cは、この信号をマイクロ
プロセッサ23に送り、コードを解読して、対応する命
令信号を発生する。マイクロプロセッサ23は信号処理
部111cを経由して水中航走体11の図示しない制御
系に送る。このように、計測装置15で入力されたコマ
ンドにより、水中航走体11の制御系が動作し、水中航
走体11が制御される。
【0073】このように、水中航走体11を計測装置1
5から任意の時に制御することにより、従来の、水中航
走体11の運動をあらかじめプログラムしておく方法と
比べ、例えば、計測中において計測ブイ局12が海潮
流、風浪等により偏位し、計測不能になっても、水中航
走体11を所定のエリア内に戻すことができ、計測の効
率的な運用をはかることができる。また、水中航走体1
1を特定の海洋環境下に指向させ、その条件下で計測す
ることもできる。
【0074】また、図示しない水中航走標的に対し水中
航走体11を発射し、本願発明を用いて計測する場合、
その計測が終了しないうちに水中航走標的の航走時間が
終了し浮上することがある。このようなとき、コマンド
によって水中航走体11を停止させ、あるいは続行させ
ることができ、計測の効率的な運用をはかることができ
る。
【0075】以上のように、水中航走体11のピンガー
信号に時計情報及び深度情報をコード化することによ
り、計測ブイ局12までの距離を正確に求めることがで
き、また、GPSにより計測ブイ局12の位置を正確に
求めることができるので、計測装置15は、水中航走体
11の位置を正確に求めることができる。
【0076】また、計測ブイ局12に精密自己位置計測
部125を内蔵したので、従来のブイと異なり、正確な
位置設定及びその位置において正確に海底へ固定する作
業が不要になり、計測ブイ局12の設置と揚収を極めて
短時間で行うことができる。さらに、計測ブイ局12を
フロート式としたので、いかなる水深の海域においても
用いることができる。
【0077】実施例2.なお、上記の実施例において
は、コマンド信号を計測ブイ局12を経由して水中航走
体11に伝達していたが、中継ブイ局16を経由するよ
うにしてもよい。中継ブイ局16は、計測ブイ局12と
同様に、水面13に浮遊している。中継ブイ局16は、
計測ブイ局12と異なり、水中航走体11からピンガー
信号を受信することはなく、水中航走体11に対しコマ
ンド信号を発信する機能をもつ。また、計測ブイ局12
と計測装置15が離れているとき、電波信号の中継機能
を付与してもよい。
【0078】図10に、中継ブイ局16のブロック図を
示す。基本的な動作は、計測ブイ局12がコマンド信号
を受信する場合と同様である。送受信アンテナ161が
計測装置15からのコマンド信号を受信し、データ送受
信部162がそれを復調し、信号処理部163が所定の
コードに変化した後、ハイドロフォン164が、コマン
ド信号を超音波信号とし水中に発信する。一方、計測ブ
イ局12からの電波信号を送受信アンテナ161が受信
し、信号処理部163で増幅し、上記送受信アンテナ1
61から再び送信することによって中継する。ここで、
送受信アンテナ161の大きさ、ハイドロフォン164
の出力の大きさは、中継ブイ局16の規模に応じて任意
に選択することができる。
【0079】小型の計測ブイ局12を使用する場合、そ
の送受信アンテナ127の有効長が短いため計測装置1
5からのコマンド信号を受信できないときがある。した
がって、計測装置15と計測ブイ局12との距離を長く
できなかった。また、コマンドを受信後、水中に発信す
る際、そのエネルギーが少なく、水中航走体11が受信
できないときがある。その点、この実施例の中継ブイ局
16を用いれば、少ないブイの数で、効率良く、かつ、
確実にコマンドを伝達することができる。
【0080】また、同様に計測ブイ局12と計測装置1
5との距離が離れている場合、計測ブイ局12から発信
された信号が計測装置15で受信できない場合が生ず
る。このような際、電波信号を中継することによってそ
の不具合を解消し、広いエリアでの水中航走体11の計
測を可能にすることができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明は、水
中航走体からのピンガー信号に深度情報及び時刻情報を
コード化することにより、水中航走体のピンガー信号の
パルス列の配列の解読に基づいて内蔵する時計装置の時
刻を基準にして位置が固定でなく水面を浮遊する各計測
ブイ局に伝搬する水中航走体からのピンガー信号の遅延
時間を求め、その遅延時間に基づき、水面を浮遊する計
測ブイ局に伝搬する水中航走体からのピンガー信号の遅
延時間を求め、その遅延時間に基づき水中航走体と水面
を浮遊する計測ブイ局との距離を求めるとともに、計測
ブイ局の位置測定部により計測ブイ局の位置を求めるの
で、設置容易なブイ式の計測方法及び装置により、水中
航走体の位置を精度よく計測することができる。
【0082】請求項3に係る発明は、計測装置から水中
航走体に命令を伝達し、制御するので、水中航走体の位
置計測方法において効率的な運用を行うことができる。
【0083】請求項4に係る発明は、処理装置から水中
航走体に対してする命令を、中継ブイ局を経由して伝達
するので、処理装置と中継ブイ局との距離を長くするこ
とができ、効率良く命令を伝達できるとともに、命令が
確実に水中航走体へ伝達され、信頼性が高くなる。一
方、計測ブイ局の信号を処理装置に中継する場合は広い
エリアでの水中航走体の計測を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による水中航走体の位置計測方法及び
装置の実施例1の構成を示す図である。
【図2】この発明による水中航走体の実施例1の構成を
示す図である。
【図3】この発明による計測ブイ局の実施例1の構成を
示す図である。
【図4】この発明による計測装置の実施例1の構成を示
す図である。
【図5】この発明によるピンガーパルスの遅延時間を求
めるための説明図である。
【図6】この発明によるピンガーパルスのコード化の一
例を示す図である。
【図7】この発明による水中航走体の位置を求めるため
の説明図である。
【図8】この発明による水平距離を求めるための説明図
である。
【図9】この発明による水中航走体の航跡の再構成の一
例を示す図である。
【図10】この発明による中継ブイ局の実施例2の構成
を示す図である。
【図11】従来の水中航走体の位置計測方法及び装置の
構成を示す図である。
【図12】従来の水中航走体の位置計測方法及び装置に
よる水平位置を求めるための説明図である。
【図13】従来の水中航走体の位置計測方法及び装置に
よる深度を求めるための説明図である。
【図14】従来の水中航走体の位置計測方法及び装置の
他の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 水中航走体 111 超音波送受信器 12 計測ブイ局 121 ハイドロフォン 125 精密自己位置計測部 15 計測装置 16 中継ブイ局 21 精密時計装置 22 深度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奴田原 隆 神奈川県横須賀市舟倉町1371番地 コー エイマンション310号室 (72)発明者 河合 滋晴 神奈川県鎌倉市上町屋345番地 三菱プ レシジョン株式会社内 (72)発明者 ▲高橋▼ 秀幸 東京都港区虎ノ門一丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 梶山 勇 神奈川県横浜市港北区新吉田町781番地 ジェイ・アール・シー特機株式会社内 (72)発明者 小嶋 清海 神奈川県横浜市港北区新吉田町781番地 ジェイ・アール・シー特機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−223916(JP,A) 特開 平3−115877(JP,A) 特開 平4−24581(JP,A) 特開 昭51−107156(JP,A) 特開 昭63−67586(JP,A) 特開 平1−197686(JP,A) 実開 昭64−46776(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中航走体の位置を、水面を浮遊する
    数の計測ブイ局からの情報に基づき計測装置が処理する
    ことにより計測する水中航走体の位置計測方法におい
    て、 上記水中航走体の深度情報を上記水中航走体に内蔵され
    る深度センサにより計測し、上記深度情報を上記水中航
    走体に内蔵される時計装置の時計情報にしたがって所定
    の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスの
    パルス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード
    化し、上記コードに基づきピンガー信号を発生させ、 上記水中航走体からのピンガー信号を上記計測ブイ局に
    内蔵される受信部により受信し、上記計測ブイ局に内蔵
    される位置測定部により測定された位置とともにコード
    化し、上記コードに基づき信号を送信させ、 複数の上記計測ブイ局からの信号を上記計測装置の受信
    部により受信し、上記水中航走体のピンガー信号のパル
    ス列の配列の解読に基づいて上記計測装置の時刻を基準
    にして水面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する水中航走
    体からのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間
    に基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離
    をそれぞれ求め、上記距離を上記深度情報により補正
    し、上記補正された距離及び上記計測ブイ局の位置に基
    づき、上記航走体の位置を計測することを特徴とする水
    中航走体の位置計測方法。
  2. 【請求項2】 水中航走体の位置を、水面を浮遊する
    数の計測ブイ局からの情報に基づき計測装置が処理する
    ことにより計測する水中航走体の位置計測装置におい
    て、 深度情報を内蔵する深度センサにより計測し、上記深度
    情報を、内蔵する時計装置の時計情報にしたがって所定
    の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスの
    パルス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード
    化し、上記コードに基づきピンガー信号を発生させる水
    中航走体と、 上記水中航走体からのピンガー信号を、内蔵する受信部
    により受信し、内蔵する位置測定部により測定した位置
    とともにコード化し、上記コードに基づき信号を送信す
    水面を浮遊する複数の計測ブイ局と、 複数の上記計測ブイ局からの信号を、受信部により受信
    し、上記水中航走体のピンガー信号のパルス列の配列の
    解読に基づいて内蔵する時計装置の時刻を基準にして水
    面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する水中航走体からの
    ピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間に基づ
    き、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離をそれ
    ぞれ求め、上記距離を上記深度情報により補正し、上記
    補正された距離及び上記計測ブイ局の位置に基づき、上
    記航走体の位置を計測する計測装置とを備えたことを特
    徴とする水中航走体の位置計測装置。
  3. 【請求項3】 水中航走体の位置を、水面を浮遊する
    数の計測ブイ局からの情報に基づき計測装置が処理する
    ことにより計測する水中航走体の位置計測方法におい
    て、 上記水中航走体の深度情報を上記水中航走体に内蔵され
    る深度センサにより計測し、上記深度情報を上記水中航
    走体に内蔵される時計装置の時計情報にしたがって所定
    の繰り返し周期毎に所定間隔で周波数の異なるパルスの
    パルス列を用いてコード化した時刻情報とともにコード
    化し、上記コード化に基づきピンガー信号を発生させ、 上記水中航走体からのピンガー信号を上記計測ブイ局に
    内蔵される受信部により受信し、上記計測ブイ局に内蔵
    される位置測定部により測定された位置とともにコード
    化し、上記コードに基づき信号を送信させ、 複数の上記計測ブイ局からの信号を上記計測装置の受信
    部により受信し、上記水中航走体のピンガー信号のパル
    ス列の配列の解読に基づいて上記計測装置の時刻を基準
    にして水面を浮遊する各計測ブイ局に伝搬する水中航走
    体からのピンガー信号の遅延時間を求め、その遅延時間
    に基づき、上記水中航走体と上記計測ブイ局との距離
    をそれぞれ求め、上記距離を上記深度情報により補正
    し、上記補正された距離及び上記計測ブイ局の位置に基
    づき、上記航走体の位置を計測するとともに、 上記水中航走体に対する命令信号を上記計測装置の送信
    部により送信させ、上記計測ブイ局の受信部により受信
    した上記命令信号を、上記計測ブイ局の送信部により送
    信させ、上記水中航走体へ命令することを特徴とする水
    中航走体の位置計測方法。
  4. 【請求項4】 水中航走体に対する命令信号を計測装置
    の送信部により送信させ、中継ブイ局の受信部により受
    信した上記命令信号を、上記中継ブイ局の送信部により
    送信させ、上記水中航走体へ命令するとともに、上記計
    測ブイ局からの信号を上記計測装置に中継することを特
    徴とする請求項3記載の水中航走体の位置計測方法。
  5. 【請求項5】 時計装置と、深度を計測する深度センサ
    と、上記深度センサの深度情報を上記時計装置の時計情
    報にしたがって所定の繰り返し周期毎に所定間隔で周波
    数の異なるパルスのパルス列を用いてコード化した時刻
    情報とともにコード化する信号処理部と、上記信号処理
    部の出力に基づき超音波信号を発信する超音波発信器と
    を備えるとともに、水面を浮遊する上記計測ブイ局又は
    中継ブイ局から送信されてきた命令信号を受信する超音
    波受信器と、上記命令信号に基づき上記水中航走体を制
    御する上記信号処理部とを備えた水中航走体。
  6. 【請求項6】 水面を浮遊する複数の計測ブイ局からの
    信号を受信する受信部と、上記計測ブイ局からの水中航
    走体のピンガー信号のパルス列の配列の解読に基づいて
    内蔵する時計装置の時刻を基準にして水面を浮遊する各
    計測ブイ局に伝搬する水中航走体からのピンガー信号の
    遅延時間を求め、その遅延時間に基づき、上記水中航走
    体と上記計測ブイ局との距離をそれぞれ求める距離測
    定部と、上記距離測定部の出力を、上記計測ブイ局から
    の上記水中航走体の深度情報により補正する距離補正部
    と、上記距離補正部の出力と上記計測ブイ局からの位置
    情報に基づき、上記航走体の位置を計測する処理部とを
    備えた計測装置。
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