JP7052747B2 - 排気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気ガスを検出対象ガスとしてガス検出を行う排気センサに関する。
内燃機関の排気ガスを検出対象ガスとしてガス検出を行う排気センサにおいては、固体電解質体に検出電極及び基準電極が設けられたセンサ素子が用いられる。センサ素子の表面には、センサ素子を被水から保護する多孔質保護層が設けられている。多孔質保護層は、金属酸化物等のセラミックの粒子によって形成されている。
例えば、特許文献1のガスセンサのセンサ素子は、有底筒状の固体電解質体と、固体電解質体の外周面に設けられた測定電極と、固体電解質体の内周面に設けられた基準電極と、測定電極を覆うとともに検出対象ガスを通過させる多孔質保護層とを有する。特許文献1においては、多孔質保護層の膜厚、気孔率等に工夫をし、センサ素子の耐被水性を確保している。
特開2010-151575号公報
特許文献1等の従来のガスセンサにおいては、多孔質保護層を外面的に観察して、多孔質保護層の全体による性状、特性等を改良する工夫がなされている。一方、多孔質保護層を内面的に観察して、多孔質保護層に要求される耐被水性を改良する工夫はなされて来なかった。
具体的には、多孔質保護層は、セラミック等の複数の骨材粒子によって構成されている。本願発明者は、骨材粒子を構成する複数の結晶粒の状態に着目し、骨材粒子がミクロの視点から破壊されにくくすることにより、結果的に、多孔質保護層の耐被水性が向上することを見出した。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、多孔質保護層の耐被水性を向上させることができる排気センサを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、センサ素子(2A,2B)を備え、内燃機関の排気ガスを検出対象ガス(G)としてガス検出を行う排気センサ(1)であって、
前記センサ素子は、固体電解質体(31A,31B)と、前記固体電解質体に設けられて前記検出対象ガスに晒される検出電極(311)と、前記固体電解質体に設けられた基準電極(312)とを有し、
前記検出電極の表面及び前記検出電極の表面へ前記検出対象ガスを導く経路のうちの少なくとも一方には、多孔質保護層(37)が設けられており、
前記多孔質保護層は、直接又は無機バインダー(B)を介して結合された複数の骨材粒子(K1)によって構成されており、
前記骨材粒子を構成する複数の結晶粒(K2)の断面を観察したとき、3つ以上の結晶粒(K2)が交わる結晶粒界交点(X)の単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内にある、排気センサにある。
前記一態様の排気センサにおいては、センサ素子に設けられた多孔質保護層をミクロの視点から観察し、多孔質保護層を構成する骨材粒子の強度を高くする工夫をしている。具体的には、骨材粒子を構成する複数の結晶粒の状態に着目し、骨材粒子における、3つ以上の結晶粒が交わる結晶粒界交点の単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内になるようにしている。
3つ以上の結晶粒が交わる結晶粒界交点は、多孔質保護層の断面において、結晶粒同士が合わさる結晶粒界を観察したときに、3つ以上の結晶粒が交わる点として観察される。多孔質保護層に熱衝撃等のストレスのエネルギーが加わる際には、このストレスのエネルギーは、骨材粒子を構成する複数の結晶粒における結晶粒界に沿って伝達されると考えられる。そして、ストレスのエネルギーは、結晶粒界に沿って結晶粒界交点を通過するときに、複数の結晶粒界に分散されて伝達されることによって減衰すると考えられる。
このとき、結晶粒界交点の単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内にあることにより、結晶粒界交点の数が適切であり、骨材粒子に加わる熱衝撃等のストレスのエネルギーを効果的に分散させることができる。これにより、多孔質保護層を構成する骨材粒子の強度を高くすることができ、結果的に、多孔質保護層の耐被水性を向上させることができる。
それ故、前記一態様の排気センサによれば、多孔質保護層の耐被水性を向上させることができる。
なお、本発明の一態様において示す各構成要素のカッコ書きの符号は、実施形態における図中の符号との対応関係を示すが、各構成要素を実施形態の内容のみに限定するものではない。
実施形態1にかかる、排気センサを示す断面図。 実施形態1にかかる、排気センサのセンサ素子の一部を拡大して示す断面図。 実施形態1にかかる、溶射法によって形成された、多孔質保護層を構成する骨材粒子を示す説明図。 実施形態1にかかる、骨材粒子の一部の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子を示す断面図。 実施形態1にかかる、種々の酸化物について、温度と標準反応ギブスエネルギーとの関係を示すグラフ。 実施形態1にかかる、多孔質保護層の骨材粒子における結晶粒界交点の数の平均値を算出するための測定領域について示す説明図。 実施形態1にかかる、骨材粒子における結晶粒界交点の数と亀裂被水回数との関係を示すグラフ。 実施形態1にかかる、骨材粒子の結晶粒に加わる、熱衝撃によるストレスのエネルギーについて示す説明図。 実施形態1にかかる、電融法による骨材粒子の製造方法を示すフローチャート。 実施形態1にかかる、焼結法による骨材粒子の製造方法を示すフローチャート。 実施形態1にかかる、スラリー塗布法によって形成された、多孔質保護層を構成する骨材粒子を示す説明図。 実施形態2にかかる、排気センサを示す断面図。 実施形態2にかかる、排気センサのセンサ素子の一部を拡大して示す断面図。 実施形態2にかかる、センサ素子の一部を拡大して示す、図14のXV-XV断面図。 実施形態2にかかる、他のセンサ素子の一部を拡大して示す、図14のXV-XV断面相当図。 実施形態2にかかる、他のセンサ素子の一部を拡大して示す、図14のXV-XV断面相当図。
前述した排気センサにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本形態の排気センサ1は、図1及び図2に示すように、センサ素子2Aを備えており、内燃機関の排気ガスを検出対象ガスGとしてガス検出を行う。センサ素子2Aは、固体電解質体31Aと、固体電解質体31Aに設けられて検出対象ガスGに晒される検出電極311と、固体電解質体31Aに設けられた基準電極312とを有する。検出電極311の表面を含む、固体電解質体31Aの外側面301には、多孔質保護層37が設けられている。
多孔質保護層37は、図3に示すように、互いに結合された複数の骨材粒子K1によって構成されている。図4に示すように、骨材粒子K1を構成する複数の結晶粒K2の断面を観察したとき、3つ以上の結晶粒K2が交わる結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数は1~10000個/μm2の範囲内にある。
以下に、本形態の排気センサ1について詳説する。
(排気センサ1)
本形態の排気センサ1は、自動車の内燃機関(エンジン)から排気ガスが排気される排気管7に配置されて使用される。排気センサ1は、ガスセンサとも呼ばれる。排気センサ1は、検出対象ガスGにおける酸素濃度を検出するものである。排気センサ1は、検出対象ガスGの組成から求められる内燃機関の空燃比が、理論空燃比に対して燃料リッチ側にあるのか燃料リーン側にあるのかを判別するものとしてもよい。また、排気センサ1は、検出対象ガスGの組成から求められるエンジンの空燃比(A/F)を定量的に求めるものとしてもよい。また、排気センサ1は、検出対象ガスGにおける、NOx(窒素酸化物)等の特定ガス成分の濃度を検出するものとしてもよい。
排気管7には、排気ガス中の有害物質を浄化するための触媒が配置されており、排気センサ1は、排気管7における排気ガスの流れ方向において、触媒の上流側又は下流側のいずれに配置することもできる。また、排気センサ1は、排気ガスを利用して内燃機関が吸入する空気の密度を高める過給機の吸入側の配管に配置することもできる。また、排気センサ1は、内燃機関から排気管7に排気される排気ガスの一部を、内燃機関の吸気管に再循環させる排気再循環機構における吸気管に配置することもできる。
(センサ素子2A)
図2に示すように、本形態の固体電解質体31Aは、有底円筒形状を有しており、センサ素子2Aは、コップ型のものである。固体電解質体31Aは、所定の活性温度において、酸素イオン(O2-)の伝導性を有するものである。検出電極311は、検出対象ガスGに晒される固体電解質体31Aの外側面301に設けられており、基準電極312は、基準ガスに晒される固体電解質体31Aの内側面302に設けられている。基準ガスは、排気センサ1内に取り込まれた大気等とすることができる。検出電極311は、固体電解質体31Aの円筒部の外側面(外周面)301だけでなく、固体電解質体31Aの底部の外側面301にも設けられていてもよい。基準電極312は、固体電解質体31Aの円筒部の内側面(内周面)302だけでなく、固体電解質体31Aの底部の内側面302に設けられていてもよい。
検出電極311と基準電極312とは、センサ素子2Aの長尺方向Lの先端側L1の部位において、固体電解質体31Aを介して互いに対向している。センサ素子2Aの長尺方向Lの先端側L1の部位には、検出電極311及び基準電極312と、これらの電極311,312の間に挟まれた固体電解質体31Aの部分とによる検知部21が形成されている。センサ素子2Aの長尺方向Lの基端側L2の部位は、排気センサ1のハウジング41に保持されている。
固体電解質体31Aは、ジルコニア系酸化物からなり、ジルコニアを主成分とし(50質量%以上含有し)、希土類金属元素又はアルカリ土類金属元素によってジルコニアの一部を置換させた安定化ジルコニア又は部分安定化ジルコニアからなる。固体電解質体31Aを構成するジルコニアの一部は、イットリア、スカンジア又はカルシアによって置換することができる。
検出電極311及び基準電極312は、酸素に対する触媒活性を示す貴金属としての白金、及び固体電解質体31Aとの共材としてのジルコニア系酸化物を含有している。共材は、固体電解質体31Aにペースト状の電極材料を印刷(塗布)して両者を焼成する際に、電極材料によって形成される検出電極311及び基準電極312と固体電解質体31Aとの結合強度を維持するためのものである。
検出電極311及び基準電極312には、これらの電極311,312を排気センサ1の外部と電気接続するための電極リード部が繋がっている。電極リード部は、センサ素子2Aの長尺方向Lの後端側L2の部位まで引き出されている。
(多孔質保護層37)
図2に示すように、多孔質保護層37は、検出電極311の表面を含む、固体電解質体31Aの外側面301に設けられている。多孔質保護層37は、固体電解質体31Aの長尺方向Lの先端側L1の部位に設けられている。多孔質保護層37は、固体電解質体31Aの底部の外側面301まで連続して設けられていてもよい。また、図5に示すように、多孔質保護層37は、固体電解質体31Aの円筒部の外側面301における、検出電極311が設けられた位置に対応して設けられていてもよい。
多孔質保護層37の表面には、結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数が1個/μm2未満である従来の骨材粒子が用いられた別の多孔質保護層38が設けられていてもよい。また、固体電解質体31Aの外側面301には、別の多孔質保護層38が設けられ、多孔質保護層37は、別の多孔質保護層38の表面に設けられていてもよい。
多孔質保護層37は、固体電解質体31Aの外側面301及び検出電極311の表面に、10~1000μmの厚みで形成することができる。多孔質保護層37が複数層に形成される場合には、複数層の多孔質保護層37の全体の厚みを10~1000μmとすることができる。排気センサ1の応答速度を速くしたい場合には、多孔質保護層37及び別の多孔質保護層38の厚みをできるだけ小さくすることができる。
多孔質保護層37は、種々の形態で設けることができる。例えば、固体電解質体31Aの外側面301に溶射法による多孔質保護層37を形成し、この溶射法による多孔質保護層37の表面に、スラリー塗布法による多孔質保護層37を形成することができる。これらの多孔質保護層37は、いずれも結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内にある骨材粒子K1を用いて形成することができる。また、溶射法による多孔質保護層37及びスラリー塗布法による多孔質保護層37のいずれも、複数層に積層して形成することができる。
(ヒータ340)
図2に示すように、固体電解質体31Aの内周側には、固体電解質体31Aを加熱するためのヒータ340が配置されている。ヒータ340は、セラミック基体345と、セラミック基体345に巻き付けられて通電によって発熱する発熱体シート346とによって形成されている。発熱体シート346には、蛇行して形成された発熱部341と発熱部341に繋がるリード部342とが形成されている。固体電解質体31A及び一対の電極311,312を活性化温度にするために、ヒータ340によるセンサ素子2Aの加熱が行われる。
(排気センサ1の他の構成)
図1に示すように、排気センサ1は、センサ素子2Aの他に、センサ素子2Aを保持するハウジング41、センサ素子2Aに接触する接点端子44、及び接点端子44を保持するインシュレータ42を備える。また、排気センサ1は、ハウジング41の先端側L1の部分に装着されてセンサ素子2Aの先端側L1の部分を覆う先端側カバー45、ハウジング41の後端側L2の部分に装着されてインシュレータ42、接点端子44等を覆う基端側カバー46、接点端子44に繋がるリード線48を基端側カバー46に保持するためのブッシュ47等を備える。
センサ素子2Aの先端側L1の部分及び先端側カバー45は、内燃機関の排気管7内に配置される。先端側カバー45には、検出対象ガスGとしての排ガスを通過させるためのガス通過孔451が形成されている。先端側カバー45は、二重構造のものとすることができ、一重構造のものとすることもできる。先端側カバー45のガス通過孔451から先端側カバー45内に流入する検出対象ガスGとしての排ガスは、センサ素子2Aの多孔質保護層37を通過して、固体電解質体31Aの外周側の検出電極311へと導かれる。
基端側カバー46は、内燃機関の排気管7の外部に配置される。基端側カバー46には、基端側カバー46内へ大気Aを導入するための基準ガス導入孔461が形成されている。基準ガス導入孔461には、液体を通過させない一方、気体を通過させるフィルタ462が配置されている。基準ガス導入孔461から基端側カバー46内に導入される大気Aは、基端側カバー46内の隙間を通過して固体電解質体31Aの内周側の基準電極312へと導かれる。
接点端子44は、検出電極311及び基準電極312の各電極リード部、ヒータ340の発熱体シート346のリード部342のそれぞれに接続されるよう、インシュレータ42に複数配置されている。また、リード線48は、接点端子44のそれぞれに接続されている。
図1に示すように、排気センサ1におけるリード線48は、排気センサ1におけるガス検出の制御を行うセンサ制御装置6に電気接続される。センサ制御装置6は、エンジンにおける燃焼運転を制御するエンジン制御装置と連携して排気センサ1における電気制御を行うものである。センサ制御装置6には、検出電極311と基準電極312との間に生じる起電力を測定する測定回路等が形成されている。
なお、センサ制御装置6は、エンジン制御装置内に構築してもよい。また、センサ制御装置6においては、排気センサ1の構成に応じて、検出電極311と基準電極312との間に流れる電流を測定する測定回路、検出電極311と基準電極312との間に電圧を印加する印加回路等を形成することができる。
(骨材粒子K1)
多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1は、1000℃程度の排気ガスに晒されることがあり、融点の高い金属酸化物によって構成されている。排気ガス中には、内燃機関から排気された燃料成分を構成する炭素(C)が存在している。骨材粒子K1を構成する金属酸化物が炭素に比べて還元しやすい場合には、炭素の酸化物が還元されるよりも先に、骨材粒子K1を構成する金属酸化物が還元され、骨材粒子K1が金属化するおそれがある。この場合には、骨材粒子K1が割れやすくなる。
図6には、種々の酸化物について、温度と標準反応ギブスエネルギーとの関係を示す。300~1300℃の範囲を排気センサ1の使用温度範囲とし、この使用温度範囲における標準反応ギブスエネルギーを比較する。標準反応ギブスエネルギーは、酸化物を生成・維持するためのエネルギーを示し、標準反応ギブスエネルギーが低い(マイナス側に大きい)ほど、酸化物が還元されにくい。銅(Cu)、鉄(Fe)等の酸化物の標準反応ギブスエネルギーは、炭素(C)の酸化物の標準反応ギブスエネルギーに比べて高い(マイナス側に小さい)。そのため、銅、鉄等の酸化物は、排気センサ1の使用環境下において還元されやすい性質を有すると言える。
多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1は、標準反応ギブスエネルギーが炭素の酸化物よりも低い(マイナス側に大きい)金属酸化物によって構成することが好ましい。これにより、排気センサ1の使用環境下において、金属酸化物が還元されにくく、金属酸化物の状態が維持されやすく(金属酸化物が安定して存在しやすく)することができる。そのため、多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1の強度を高く維持することができる。
アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)等の酸化物の標準反応ギブスエネルギーは、炭素(C)の酸化物の標準反応ギブスエネルギーに比べて低い(マイナス側に大きい)。そのため、アルミニウム、マグネシウム等の酸化物は、排気センサ1の使用環境下において還元されにくい性質を有すると言える。
また、骨材粒子K1には、アルミニウム、マグネシウム等の酸化物以外にも、シリコン(Si)、チタン(Ti)、カルシウム(Ca)等の酸化物を用いることもできる。骨材粒子K1は、スピネル(MgAl24)、アルミナ(Al23,酸化アルミニウム)、マグネシア(MgO,酸化マグネシウム)、シリカ(SiO2,二酸化ケイ素)、チタニア(TiO2,酸化チタン)、カルシア(CaO,酸化カルシウム)等によって構成することができる。
(結晶粒界交点X)
図4に示すように、結晶粒界交点Xは、多孔質保護層37における骨材粒子K1を切断した断面を顕微鏡等によって観察する際に観察される。骨材粒子K1の断面においては、多数の結晶粒K2が互いに接合された状態が観察される。そして、結晶粒K2同士は、結晶粒界Rを介して結合されており、3つ以上の結晶粒K2の結晶粒界Rが交わる点が、結晶粒界交点Xとして観察される。結晶粒界交点Xには、3つの結晶粒K2の結晶粒界Rが交わる点、4つの結晶粒K2の結晶粒界Rが交わる点、5つ以上の結晶粒K2の結晶粒界Rが交わる点等がある。
結晶粒界交点Xにおいては、結晶構造を持たない物質の状態であるアモルファス(非晶質)、骨材粒子K1を構成する金属酸化物とは異なる不純物等が存在すると考えられる。そして、結晶粒界交点Xにおいては、アモルファス、不純物等の存在により、結晶粒K2の内部に比べて強度が低い状態にある。
また、骨材粒子K1の断面においては、結晶粒K2に対して空孔H(空洞、空隙等を含む。)が隣接する部位が存在する。この空孔Hが隣接する部位において、2つ以上の結晶粒K2の結晶粒界Rが交わる点は、結晶粒界交点Xに含まれないこととする。この空孔Hが隣接する部位において結晶粒界Rが交わる点には、アモルファス、不純物等は存在しない。そのため、骨材粒子K1に熱衝撃等のストレスが加わる際に、空孔Hが隣接する部位において結晶粒界Rが交わる点は、ストレスのエネルギーを分散する点とはならない。そのため、空孔Hが隣接する部位において結晶粒界Rが交わる点は、結晶粒界交点Xの数には含まれないこととする。
(結晶粒界交点Xの数の測定方法)
骨材粒子K1における結晶粒界交点Xの数は、骨材粒子K1を切断したときの断面を、SEM(電子走査顕微鏡)を用いて観察することによって測定することができる。骨材粒子K1は、多孔質保護層37を形成する前の原料として、金属酸化物の原料を溶融させて所定の粒径に製造されたものである。また、多孔質保護層37は、その全体がセンサ素子2Aに対して一括して形成される。そのため、骨材粒子K1における結晶粒K2の形成状態は、多孔質保護層37のいずれの部位に配置されたものも同様の状態にあると考えられる。
多孔質保護層37の骨材粒子K1における結晶粒界交点Xの数を測定する際には、多孔質保護層37における複数の箇所に存在する骨材粒子K1についての結晶粒界交点Xの数の平均値とすることができる。結晶粒界交点Xの数を測定するための測定領域は、例えば、多孔質保護層37の表面において、長尺方向Lに4μm、長尺方向Lに直交する方向に5μmの面積とすることができる。そして、この測定領域内における結晶粒界交点Xの数を測定し、この数から、単位面積としての1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数を算出することができる。
図7に示すように、結晶粒界交点Xの数の平均値を算出するための測定領域は、種々のパターンによって決定することができる。例えば、多孔質保護層37の表面において、最高温測定領域Y1として最高温となる4μm×5μmの面積の測定領域を特定するとともに、この最高温測定領域Y1から長尺方向Lの先端側及び基端側に中心間距離において200μmずつ離れた位置の4μm×5μmの面積の隣接測定領域Y2を特定する。そして、最高温測定領域Y1及び2つの隣接測定領域Y2について、1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数を算出し、最高温測定領域Y1及び2つの隣接測定領域Y2についての1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数の平均値を算出することができる。
また、結晶粒界交点Xの数の平均値を算出するための測定領域は、多孔質保護層37の厚み方向における結晶粒界交点Xの数の差を考慮して決定することもできる。例えば、多孔質保護層37の厚み方向の最も外側の表面における4μm×5μmの面積の測定領域、多孔質保護層37の厚み方向の最も内側の面における4μm×5μmの面積の測定領域、及び多孔質保護層37の厚み方向の中間位置の4μm×5μmの面積の測定領域について、1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数を算出し、3つの測定領域についての1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数の平均値を算出することができる。
また、多孔質保護層37の最も外側の表面における最高温測定領域Y1及び2つの隣接測定領域Y2、多孔質保護層37の最も内側の面における最高温測定領域Y1及び2つの隣接測定領域Y2の厚み方向に重なる測定領域、多孔質保護層37の厚み方向の中間位置における最高温測定領域Y1及び2つの隣接測定領域Y2の厚み方向に重なる測定領域の9つの測定領域についての1μm2当たりの結晶粒界交点Xの数の平均値を算出することができる。
また、結晶粒界交点Xの数の平均値を算出するための測定領域内に空孔Hが存在する場合には、測定領域の面積から空孔Hの面積を差し引いた面積を、結晶粒界交点Xの数を測定するための面積とする。
(結晶粒界交点Xの数)
骨材粒子K1における、3つ以上の結晶粒K2が交わる結晶粒界交点Xの数は、骨材粒子K1における結晶粒K2の大きさに関連している。骨材粒子K1における結晶粒K2の大きさが小さくなるほど、結晶粒界交点Xの数が増加する傾向にある。骨材粒子K1における結晶粒K2の数は、1~10000個/μm2の範囲内にあることが好ましい。
3つ以上の結晶粒K2が交わる結晶粒界交点Xの単位面積当たりの適切な数は、多孔質保護層37の被水強度(亀裂被水回数[回])を調べた結果に基づいて決定した。被水強度は、コンピュータのシミュレーションにおいて、センサ素子2Aに設けられた多孔質保護層37に対して1μLの水滴を垂直に滴下し、水滴が何回滴下されたときに多孔質保護層37に亀裂が生じるかを尺度として求めたものである。被水強度は、水滴が滴下された回数が多いほど、強度が高いことを示す。被水強度を調べるときのセンサ素子2Aの温度は500℃とし、多孔質保護層37の厚みは100μmとした。多孔質保護層37に1μLの水滴を垂直に滴下する位置は、多孔質保護層37の表面における最高温測定領域Y1とする。
図8においては、骨材粒子K1における結晶粒界交点Xの数[個/μm2]と亀裂被水回数[回]との関係を示す。横軸の結晶粒界交点Xの数及び縦軸の亀裂被水回数は、対数目盛によって示す。被水強度の結果は、多孔質保護層37を、溶射法によって形成した場合と、ディップ法(スラリー塗布法)によって形成した場合とについて示す。全体的に、溶射法によって形成した多孔質保護層37の方が、ディップ法によって形成した多孔質保護層37に比べて被水強度が高くなる。
結晶粒界交点Xの数が1個/μm2である場合には、溶射法及びディップ法のいずれによる場合においても被水強度が1000回以上となり、十分な被水強度が得られることが分かった。一方、結晶粒界交点Xの数が1個/μm2未満ある場合には、溶射法及びディップ法のいずれによる場合においても被水強度が10回程度となり、十分な被水強度が得られないことが分かった。
また、結晶粒界交点Xの数が10~10000個/μm2である場合には、溶射法及びディップ法のいずれによる場合においても被水強度が100000回程度となり、被水強度が最も高くなることが分かった。この結果より、骨材粒子K1における結晶粒界交点Xの数は、1~10000個/μm2の範囲内にあることが好ましく、10~10000個/μm2の範囲内にあることがさらに好ましいことが分かった。
なお、結晶粒界交点Xの数が10000個/μm2を超える場合には、被水強度が低下することも分かった。この場合には、骨材粒子K1における結晶粒K2が小さくなり、骨材粒子K1間の歪の影響が増大することによって、骨材粒子K1内の残留応力が大きくなり、その結果、骨材粒子K1の強度が弱くなるためであると考えられる。
(骨材粒子K1におけるストレス吸収のメカニズム)
排気センサ1が排気管7に配置されて使用されるときには、排気管7を流れる排気ガスが先端側カバー45のガス通過孔451を介して先端側カバー45内に流入する。そして、排気ガスは、センサ素子2Aに設けられた多孔質保護層37に接触し、排気ガスに含まれる被毒物質、水滴等が多孔質保護層37によって捕獲される。被毒物質とは、検出電極311に付着して検出電極311を被毒(劣化)させるおそれがある物質のことをいう。被毒物質には、内燃機関において生じて、排気ガスに含まれるSi(ケイ素)、S(硫黄)、Pb(鉛)、ガラス成分、有機物の不完全燃焼によって生じる炭素の微粒子などの煤等がある。水滴には、排気管7内の排気ガス等が冷却される際に凝縮した水であって、排気ガスとともに飛散されるもの等がある。
図9に示すように、多孔質保護層37に水滴等が接触する場合等には、例えば、500~700℃程度の高温に加熱された多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1に、熱衝撃によるストレスが加わる。このとき、複数の骨材粒子K1においては、ストレスのエネルギーが、骨材粒子K1を構成する複数の結晶粒K2における結晶粒界Rに沿って伝達されると考えられる。そして、隣接する2つの結晶粒K2における結晶粒界Rに沿って伝達されるエネルギーは、2つの結晶粒K2と他の結晶粒K2との交点である結晶粒界交点Xを通過することになる。
このとき、エネルギーは、結晶粒界交点Xにおいて、複数の結晶粒界Rに分散されて伝達されることになる。同図においては、結晶粒界Rに沿って伝達されるエネルギーS1が、結晶粒界交点Xにおいて複数のエネルギーS2に分散された後、複数の結晶粒界Rに沿って伝達される状態を示す。これにより、エネルギーが結晶粒界交点Xを通過する際に減衰され、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が多いほど、エネルギーの減衰量が多くなると考えられる。
(骨材粒子K1の製造方法)
本形態の多孔質保護層37を形成するための骨材粒子K1は、金属酸化物としての、アルミニウムとマグネシウムとの酸化物であるスピネル(MgAl24)によって構成されている。骨材粒子K1は、電融法又は焼結法によって製造することができる。電融法によって骨材粒子K1を製造する方法を図10のフローチャートに示し、焼結法によって骨材粒子K1を製造する方法を図11のフローチャートに示す。
(電融法)
電融法によって骨材粒子K1が製造される際には、電気炉において、骨材粒子用材料としてのアルミニウム及びマグネシウムが2500℃で0.5時間加熱される(図10のステップS01A)。このとき、骨材粒子用材料の総量:100質量%に対し、ZnO(酸化亜鉛)等の粒成長抑制剤:0.01~5質量%を添加することができる(図10のステップS02)。そして、溶解されたアルミニウム及びマグネシウムに対して粒成長抑制剤が混合される。粒成長抑制剤の添加により、製造される骨材粒子K1における結晶粒K2の大きさ及び単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数を調整することができる。
粒成長抑制剤の添加量を多くするほど、骨材粒子K1における結晶粒K2が小さくなり、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が多くなる。粒成長抑制剤の添加量が0.01質量%未満である場合には、粒成長抑制効果が不足し、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が必要とする数よりも少なくなる可能性がある。一方、粒成長抑制剤の添加量が5質量%超過である場合には、粒成長抑制効果が過剰になり、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が必要とする数よりも多くなる可能性がある。
単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数を1~10000個/μm2とするためには、骨材粒子K1における金属酸化物:100質量%に対して、粒成長抑制剤:0.01~5質量%が含まれていることが好ましい。粒成長抑制剤は、骨材粒子K1において、金属酸化物とは別に単独で存在していてもよく、金属酸化物と化合又は混合された状態で存在していてもよい。粒成長抑制剤には、ZnO以外のものを用いることもできる。
骨材粒子用材料が融解されて所定時間が経過した後には、骨材粒子用材料が冷却されて固化し、骨材粒子K1の中間体が形成される(図10のステップS03)。このとき、骨材粒子用材料が冷却される速度を適切に調整することにより、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数を調整することができる。具体的には、融解された骨材粒子用材料を冷却する速度は、10℃/min~1000℃/secの範囲内とすることができる。
骨材粒子用材料を冷却する方法としては、冷却速度に応じて、加熱後の放置、送風、水冷等を採用することができる。冷却速度を速くしたい場合には、送風、水冷等を行うことができる。
冷却速度が10℃/min未満である場合には、骨材粒子K1における結晶粒K2の粒界成分の表面エネルギーが小さくなって、結晶粒K2が凝集することにより、結晶粒K2が大きくなる。そのため、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が必要とする数よりも少なくなる可能性がある。一方、冷却速度が1000℃/sec超過である場合には、骨材粒子K1における結晶粒K2の粒成長がほとんど進まなくなる。そのため、骨材粒子K1における単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数が必要とする数よりも多くなる可能性がある。
単位面積当たりの結晶粒界交点Xの数を1~10000個/μm2とするためには、溶解された骨材粒子用材料の冷却速度を、10℃/min~1000℃/secとすることが好ましい。
(焼結法)
焼結法によって骨材粒子K1が製造される際には、骨材粒子用材料としての、アルミナとマグネシアとが混合混錬され、乾燥された後、アルミナとマグネシアとの混合物が1000~1600℃に加熱されて焼結される。このとき、アルミナとマグネシアとが固溶し、スピネルが形成される(図11のステップS01B)。アルミナ及びマグネシアは、多孔質保護層37に要求される通気性の度合いに応じて、緻密体又は多孔体のいずれとすることもできる。
焼結法においても、電融法の場合と同様に、骨材粒子用材料としてのアルミナ及びマグネシアの総量:100質量%に対し、ZnO(酸化亜鉛)等の粒成長抑制剤:0.01~5質量%を添加することができる(図11のステップS02)。この場合の作用効果等は、電融法の場合と同様である。焼結法においても、電融法の場合と同様に、アルミナ及びマグネシアの混合物が冷却されて、骨材粒子K1の中間体が形成される(図11のステップS03)。
また、焼結法においては、アルミナ及びマグネシアの混合物を焼結する際に加熱する加熱速度(昇温速度)、及び加熱後のアルミナ及びマグネシアの混合物を冷却する冷却速度(降温速度)は、10℃/min~1000℃/secとすることができる。加熱速度及び冷却速度が10℃/min未満である場合、及び加熱速度及び冷却速度が1000℃/sec超過である場合の問題点は、電融法の場合と同様である。
(骨材粒子K1の中間体の粉砕)
製造された骨材粒子K1の中間体の粒径は、骨材粒子K1の粒径よりも大きい。そして、骨材粒子K1の中間体が粉砕されて、最大粒径が1~500μmの範囲内にある骨材粒子K1が製造される(図10及び図11のステップS04)。最大粒径とは、骨材粒子K1の断面における最も大きな直径のことを示す。
(他の製造方法)
骨材粒子K1は、液体、又は液体及び固体の混合物を気体中に噴霧して急速に乾燥させて乾燥粉体を製造する噴霧乾燥法(スプレードライ法)等によって製造することもできる。
なお、骨材粒子用材料を構成する金属酸化物を、アルミナ、シリカ、チタニア、カルシア等とする場合にも、前述した電融法又は焼結法によって製造することができる。製造された骨材粒子K1は、溶射法、スラリー塗布法等によって多孔質保護層37を形成するために用いられる。
(多孔質保護層37を形成するための溶射法)
図3に示すように、本形態の多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1は、無機バインダーBを介さずに互いに結合されている。多孔質保護層37は、溶射法によって骨材粒子K1を固体電解質体31Aに付着させて形成することができる。溶射法によって多孔質保護層37を形成する場合には、プラズマ溶射等によって表面が微量に溶融した状態のものを、焼結後の固体電解質体31Aの外側面301に、高速かつ高エネルギーの状態で吹き付けて固着させることができる。この場合には、無機バインダーBを介さずに結合された多孔質保護層37が形成される。
溶射法による多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1においては、骨材粒子K1同士の結合部の強度は、骨材粒子K1の内部の強度と同等となる。そして、溶射法による多孔質保護層37においては、骨材粒子K1を構成する結晶粒K2同士の結晶粒界Rが、熱衝撃等のストレスに対する強度が低い部分となる。溶射法によって形成された多孔質保護層37に、熱衝撃等のストレスが加わるときには、骨材粒子K1同士の結晶粒界Rに亀裂等が生じやすい状況にある。
溶射法においては、骨材粒子K1をプラズマ溶射によって固体電解質体31Aに吹き付ける以外にも、骨材粒子K1をフレーム溶射、コールドスプレー等によって固体電解質体31Aに吹き付けることができる。
(多孔質保護層37を形成するためのスラリー塗布法)
図12に示すように、多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1は、無機バインダーBを介して互いに結合されていてもよい。無機バインダーBは、主にスラリー塗布法によって多孔質保護層37を形成する際に用いられる。スラリー塗布法によって多孔質保護層37を形成する際には、骨材粒子K1及び無機バインダーBが混合されたスラリーを、固体電解質体31Aの外側面301に、ディップ(浸漬)、スプレー(噴射)等の手法を用いて付着させる。その後、固体電解質体31Aに付着されたスラリーを焼結させて、固体電解質体31Aの外側面301にスラリーが固着することによって、多孔質保護層37が形成される。
スラリーの焼結を行う際には、熱によってセンサ素子2Aの特性が変化することを防止する必要がある。そのため、スラリーは、500~1000℃の比較的低温において焼結させることが好ましい。そして、無機バインダーBには、比較的低温において焼結する材料が選定されることが多い。このことから、スラリー塗布法によって形成された多孔質保護層37に熱衝撃等のストレスが加わるときには、骨材粒子K1ではなく無機バインダーBに亀裂等が発生しやすい状況にある。
ただし、無機バインダーBの強度を向上させる種々の技術が開発されており、無機バインダーBの強度が高い場合には、骨材粒子K1において亀裂等が生じるおそれも想定される。無機バインダーBの強度向上を目的とした技術には、例えば、特開2014-178179号に開示されたものがある。無機バインダーBによる骨材粒子K1同士の結合強度が高まると、骨材粒子K1を構成する結晶粒K2に亀裂が生じるおそれが高まる。
溶射法及びスラリー塗布法以外にも、CVD(化学蒸着)、エアロゾルデポジション法等によって多孔質保護層37を形成することもできる。ただし、材料の歩留まり、タクトタイム(作業時間)等の観点から、溶射法又はスラリー塗布法を採用することが好ましい。
(センサ素子2Aの製造方法)
センサ素子2Aを製造する際には、有底円筒形状の固体電解質体31Aを準備し、めっき処理を行って、固体電解質体31Aの内側面302に基準電極312を形成するとともに、固体電解質体31Aの外側面301に検出電極311を形成する。そして、検出電極311及び基準電極312が形成された固体電解質体31Aを焼成して、センサ素子2Aを形成する。次いで、形成されたセンサ素子2Aにおける、検出電極311を含む外側面301に、溶射法によって骨材粒子K1を吹き付け、多孔質保護層37を形成する。
また、溶射法の代わりにスラリー塗布法を用いることもできる。この場合には、センサ素子2Aにおける、検出電極311を含む外側面301に骨材粒子K1及びバインダーを付着させて多孔質保護層37を形成し、この多孔質保護層37を焼成することができる。
(作用効果)
本形態の排気センサ1においては、センサ素子2Aに設けられた多孔質保護層37をミクロの視点から観察し、多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1の強度を高くする工夫をしている。具体的には、骨材粒子K1を構成する複数の結晶粒K2の状態に着目し、骨材粒子K1における、3つ以上の結晶粒K2が交わる結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内になるようにしている。
これにより、骨材粒子K1に含まれる結晶粒界交点Xの数が適切であり、骨材粒子K1に加わる熱衝撃等のストレスのエネルギーを効果的に分散させることができる。そのため、多孔質保護層37を構成する骨材粒子K1の強度を高くすることができ、結果的に、多孔質保護層37の耐被水性を向上させることができる。
なお、結晶粒界交点Xは、骨材粒子K1において三次元的に形成されている。そのため、結晶粒界交点Xは、単位体積当たりの数として求めた方がよいとも考えられる。ただし、結晶粒界交点Xの数は、断面において観察される。そのため、結晶粒界交点Xは、単位面積当たりの数として求めることとする。
それ故、本形態の排気センサ1によれば、多孔質保護層37の耐被水性を向上させることができる。
<実施形態2>
本形態は、固体電解質体31Bが板形状を有し、センサ素子2Bが積層型のものである排気センサ1について示す。
図13~図15に示すように、固体電解質体31Bは、所定の活性温度において、酸素イオン(O2-)の伝導性を有するものである。本形態の検出電極311は、固体電解質体31Bにおける、検出対象ガスGに晒される第1表面303に設けられており、基準電極312は、固体電解質体31Bにおける、第1表面303とは反対側に位置して大気Aに晒される第2表面304に設けられている。検出電極311と基準電極312とは、センサ素子2Bの長尺方向Lの先端側L1の部位において、固体電解質体31Bを介して互いに対向している。
(ガス室35)
図14及び図15に示すように、本形態のセンサ素子2Bは、検出対象ガスGが導入されるガス室35を有している。ガス室35は、固体電解質体31Bの第1表面303に隣接して、絶縁体33と固体電解質体31Bとに囲まれて形成されている。ガス室35は、絶縁体33における、検出電極311を収容する位置に形成されている。ガス室35は、絶縁体33と拡散抵抗部32と固体電解質体31Bとによって閉じられた空間部として形成されている。排気管7内を流れる排ガスである検出対象ガスGは、拡散抵抗部32を通過してガス室35内に導入される。
(拡散抵抗部32)
本形態の拡散抵抗部32は、ガス室35の長尺方向Lの先端側L1に隣接して形成されている。拡散抵抗部32は、絶縁体33において、ガス室35の長尺方向Lの先端側L1に隣接して開口された導入口内に配置されている。拡散抵抗部32は、アルミナ等の多孔質の金属酸化物によって形成されている。ガス室35に導入される検出対象ガスGの拡散速度(流量)は、検出対象ガスGが拡散抵抗部32における気孔を透過する速度が制限されることによって決定される。
図16に示すように、拡散抵抗部32は、ガス室35の幅方向Wの両側に隣接して形成してもよい。この場合には、拡散抵抗部32は、絶縁体33において、ガス室35の幅方向Wの両側に隣接して開口された導入口内に配置される。なお、拡散抵抗部32は、アルミナ等の金属酸化物の多孔質体を用いて形成する以外にも、ガス室35に連通された小さな貫通穴であるピンホールを用いて形成することもできる。また、図17に示すように、拡散抵抗部32は、ガス室35内を充填する状態で配置することもできる。
(多孔質保護層37)
図14及び図15に示すように、多孔質保護層37は、ガス室35の入口を含む、センサ素子2Bの表面に設けられている。センサ素子2Bの表面におけるガス室35の入口は、検出電極311の表面へ検出対象ガスGを導く経路を構成する。また、拡散抵抗部32及びガス室35は、検出電極311の表面へ検出対象ガスGを導く経路を構成する。
本形態の多孔質保護層37は、センサ素子2Bにおける、長尺方向Lの先端側L1の部位の全体に設けられている。そして、拡散抵抗部32の表面は多孔質保護層37によって覆われている。図17に示すように、多孔質保護層37は、センサ素子2Bにおけるガス室35の入口(拡散抵抗部32の表面)の周辺にのみ設けられていてもよい。多孔質保護層37の表面には、結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数が1個/μm2未満である従来の骨材粒子が用いられた別の多孔質保護層38が設けられていてもよい。また、センサ素子2Bの表面には、別の多孔質保護層38が設けられるとともに、多孔質保護層37は、別の多孔質保護層38の表面に設けられていてもよい。
多孔質保護層37の気孔率は、拡散抵抗部32の気孔率よりも大きい。多孔質保護層37を透過することができる検出対象ガスGの流量は、拡散抵抗部32を透過することができる検出対象ガスGの流量よりも多い。
(基準ガスダクト36)
図14及び図15に示すように、固体電解質体31Bの第2表面304には、絶縁体33と固体電解質体31Bとに囲まれた基準ガスダクト36が隣接して形成されている。基準ガスダクト36は、絶縁体33における、基準電極312を収容する位置からセンサ素子2Bの長尺方向Lの基端側L2の端部まで形成されている。基準ガスダクト36は、基端側L2の端部から固体電解質体31Bを介してガス室35と対向する位置まで形成されている。基準ガスダクト36には、基端側L2の端部から大気Aが導入される。
(発熱体34)
発熱体34は、絶縁体33内に埋設されており、通電によって発熱する発熱部341と、発熱部341に繋がるリード部342とを有する。発熱部341は、固体電解質体31Bと絶縁体33との積層方向Dにおいて、少なくとも一部が検出電極311及び基準電極312に重なる位置に配置されている。発熱部341は、直線部分及び曲線部分によって蛇行する線状の導体部によって形成されている。リード部342は、長尺方向Lの後端側L2の端部まで引き出されている。発熱体34は、導電性を有する金属材料を含有している。
(絶縁体33)
絶縁体33は、アルミナ等の絶縁性の金属酸化物を用いて形成されている。絶縁体33は、ガス室35、基準ガスダクト36、拡散抵抗部32等を形成するために、固体電解質体31Bに積層されている。
(排気センサ)
本形態の排気センサ1においては、センサ素子2Bは、別のインシュレータ43を介してハウジング41に保持されている。その他の構成は、実施形態1に示す排気センサ1と同様である。
(センサ素子2Bの製造方法)
センサ素子2Bを製造する際には、固体電解質体31Bを構成するシート、絶縁体33を構成するシート等を互いに積層するとともに接着層を介して接着する。また、固体電解質体31Bを構成するシートには、一対の電極311,312を構成するペースト材料を印刷(塗布)し、絶縁体33を構成するシートには、発熱体34を構成するペースト材料を印刷(塗布)する。そして、各シート、各ペースト材料によって形成されたセンサ素子2Bの中間体を、所定の焼成温度において焼成して、センサ素子2Bを形成する。次いで、形成されたセンサ素子2Bの表面に、溶射法によって骨材粒子K1を吹き付け、多孔質保護層37を形成する。また、溶射法の代わりにスラリー塗布法を用いることもできる。
(作用効果)
本形態のセンサ素子2Bを用いた排気センサ1においても、結晶粒界交点Xの単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内にある骨材粒子K1を用いた多孔質保護層37によって、多孔質保護層37の耐被水性を向上させることができる。
本形態の排気センサ1における、その他の構成、作用効果等については、実施形態1の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1の場合と同様である。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。さらに、本発明から想定される様々な構成要素の組み合わせ、形態等も本発明の技術思想に含まれる。
1 排気センサ
2A,2B センサ素子
31A,31B 固体電解質体
311 検出電極
312 基準電極
37 多孔質保護層
K1 骨材粒子
K2 結晶粒
X 結晶粒界交点

Claims (5)

  1. センサ素子(2A,2B)を備え、内燃機関の排気ガスを検出対象ガス(G)としてガス検出を行う排気センサ(1)であって、
    前記センサ素子は、固体電解質体(31A,31B)と、前記固体電解質体に設けられて前記検出対象ガスに晒される検出電極(311)と、前記固体電解質体に設けられた基準電極(312)とを有し、
    前記検出電極の表面及び前記検出電極の表面へ前記検出対象ガスを導く経路のうちの少なくとも一方には、多孔質保護層(37)が設けられており、
    前記多孔質保護層は、直接又は無機バインダー(B)を介して結合された複数の骨材粒子(K1)によって構成されており、
    前記骨材粒子を構成する複数の結晶粒(K2)の断面を観察したとき、3つ以上の結晶粒(K2)が交わる結晶粒界交点(X)の単位面積当たりの数が1~10000個/μm2の範囲内にある、排気センサ。
  2. 前記骨材粒子は、標準反応ギブスエネルギーが炭素の酸化物よりも低い金属酸化物からなる、請求項1に記載の排気センサ。
  3. 前記金属酸化物は、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウムの少なくとも一方を含有する、請求項2に記載の排気センサ。
  4. 前記固体電解質体は、有底円筒形状を有しており、
    前記検出電極は、前記検出対象ガスに晒される前記固体電解質体の外側面(301)に設けられており、前記基準電極は、前記固体電解質体の内側面(302)に設けられており、
    前記多孔質保護層は、前記検出電極の表面を含む、前記固体電解質体の外側面に設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の排気センサ。
  5. 前記固体電解質体は、板形状を有しており、
    前記センサ素子は、前記検出対象ガスが導入されるガス室(35)を有しており、
    前記検出電極は、前記ガス室内に配置されるとともに前記検出対象ガスに晒される前記固体電解質体の第1表面(303)に設けられており、前記基準電極は、前記固体電解質体における、前記第1表面とは反対側の第2表面(304)に設けられており、
    前記多孔質保護層は、前記ガス室の入口を含む、前記センサ素子の表面に設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の排気センサ。
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