JP6079328B2 - ガスセンサおよびその製造方法 - Google Patents

ガスセンサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6079328B2
JP6079328B2 JP2013051796A JP2013051796A JP6079328B2 JP 6079328 B2 JP6079328 B2 JP 6079328B2 JP 2013051796 A JP2013051796 A JP 2013051796A JP 2013051796 A JP2013051796 A JP 2013051796A JP 6079328 B2 JP6079328 B2 JP 6079328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective layer
amorphous silica
porous protective
gas
gas sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013051796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014178179A (ja
Inventor
朋宏 三輪
朋宏 三輪
弘貴 榊原
弘貴 榊原
春樹 近藤
春樹 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013051796A priority Critical patent/JP6079328B2/ja
Publication of JP2014178179A publication Critical patent/JP2014178179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6079328B2 publication Critical patent/JP6079328B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、ガスセンサおよびその製造方法に関する。
従来、ガスセンサ素子の製造方法として、セラミックス粒子、セラミックス粒子に担持された触媒貴金属の超微粒子、およびガラス粒子を含んでなる多孔質保護層を、素子本体部の表面に被覆形成する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この製造方法は、アルミナからなるセラミックス粒子、触媒貴金属の超微粒子、ガラス粒子、アクリル樹脂等の焼失性粒子、溶媒および溶媒可溶性のエチルセルロースからなる有機バインダ樹脂を含んでなるペースト状の保護層形成用材料を、素子本体部に塗布し、乾燥し、さらに焼成するものである。
保護層形成用材料は焼成を行うと、焼失性粒子および有機バインダ樹脂が焼失し、セラミックス粒子、触媒貴金属の超微粒子およびガラス粒子を骨格とする多孔質保護層が形成される。多孔質保護層は、被測定ガス中の被毒物質を捕捉する機能を有している。
特開2012−127728号公報
しかしながら、上記のように製造されるガスセンサ素子は、ガラス粒子が触媒貴金属の超微粒子を被覆した状態に多孔質保護層が形成されるので、触媒貴金属原子が有効に作用せず、被毒物質を捕捉する機能が低いという問題点がある。
また、上記のように製造されるガスセンサ素子は、セラミックス粒子、触媒貴金属の超微粒子およびガラス粒子とからなる骨格構造の結着強度が弱いとともに、多孔質保護層の素子本体部の表面への結着力が小さいので、多孔質保護層が被水に起因した熱衝撃を受けると、素子本体部から多孔質保護層が徐々に剥離する。さらに、素子本体部において多孔質保護層が剥離した部分に水が当たると、素子本体部への水の染み込み距離が増すため、伝熱による熱応力が発生して、素子本体部が割れることが懸念される。
そこで、本発明は、従来のものと比較して、素子本体部と多孔質保護層との密着強度が十分に確保されるとともに、素子本体部のガス検出精度が低下しないガスセンサおよびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係るガスセンサは、上記目的を達成するため、(1)素子本体部と、前記素子本体部を被覆する多孔質保護層とを備えたガスセンサであって、前記多孔質保護層は、耐熱性セラミックス微粉末を主とする骨材と非晶質シリカとを含み、前記素子本体部を被覆し焼成されていることにより、多孔質に形成されて、かつ前記骨材同士が前記非晶質シリカを介して結着されているとともに、前記骨材と前記素子本体部とが前記非晶質シリカを介して結着されてなり、前記非晶質シリカの表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子が担持されている構成としている。
この構成により、本発明に係るガスセンサによれば、骨材同士が非晶質シリカを介して結着されているとともに、骨材と素子本体部とが非晶質シリカを介して結着されてなる多孔質保護層を備えているので、多孔質保護層が被水による熱衝撃に耐えられる強度を有するとともに、多孔質保護層と素子本体部との密着強度が十分に確保される。
また、非晶質シリカの外表面および内部空隙に臨む内部表面に触媒貴金属原子を露出状態に担持させているため、触媒作用をする貴金属素子の表面積が従来よりも増大し、素子本体部のガス検出精度が低下しない。
本発明に係るガスセンサの製造方法は、上記目的を達成するため、(2)素子本体部と、前記素子本体部を被覆する多孔質保護層とを備え、非晶質シリカの表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子を担持させるガスセンサの製造方法であって、前記多孔質保護層は、前記非晶質シリカを介し、耐熱性セラミックス微粉末を主とする骨材同士を結着しかつ前記骨材を前記素子本体部に結着した状態に形成し、前記多孔質保護層に前記触媒貴金属の超微粒子を含む溶液を塗布、吹き付けまたは含浸させる構成としている。
この構成により、本発明に係るガスセンサの製造方法によれば、上記(1)の本発明に係るガスセンサの多孔質保護層を形成できる。すなわち、多孔質保護層が被水による熱衝撃に耐えられる強度を有するとともに、多孔質保護層と素子本体部との密着強度が十分に確保される。
そして、強度が大きい多孔質保護層を構成している非晶質シリカの外表面および内部空隙に臨む内部表面に触媒貴金属原子を露出状態に担持させているため、触媒作用をする貴金属素子の表面積が従来よりも増大し、素子本体部のガス検出精度が低下しない。
本発明に係るガスセンサの製造方法は、上記(2)に記載のガスセンサの製造方法において、(3)前記多孔質保護層は、前記素子本体部に、非晶質シリカゾルと耐熱性を有する微粉末の骨材とを含む保護層形成用スラリーを被覆して乾燥し、焼成することにより形成する構成としている。
この構成により、本発明に係るガスセンサの製造方法によれば、素子本体部を被覆した状態に密着強度が大きい多孔質保護層を容易に構成することができる。
本発明によれば、従来のものと比較して、素子本体部と多孔質保護層との密着強度が十分に確保されるとともに、素子本体部のガス検出精度が低下しないガスセンサおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施例に係るガスセンサの模式的に示す縦断面図である。 図1のガスセンサの一部を示す拡大断面図である。 本発明の実施例に係るガスセンサの多孔質保護層を形成する非晶質シリカの平均粒子径と多孔質保護層の密着強度との関係を表すグラフである。 本発明の実施例に係るガスセンサおよび比較例に係るガスセンサの多孔質保護層を形成するシリカの濃度と多孔質保護層の密着強度との関係を表すグラフである。 本発明の実施例に係る多孔質保護膜の非晶質シリカの濃度と素子本体部の出力ずれとの関係を表すグラフである。 比較例に係るガスセンサの多孔質保護膜の結晶質シリカの濃度と素子本体部の出力ずれとの関係を表すグラフである。
以下、本発明に係るガスセンサおよびその製造方法の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るガスセンサ100は、素子本体部1と、多孔質保護層2とを備えている。
素子本体部1は、図示していない内燃機関から送出される排出ガス中の酸素濃度を検知する役割を担っている。多孔質保護層2は、素子本体部1を被覆するように形成され、被毒防止の機能と、素子本体部1が被水により損傷してしまうことから保護する機能とを併有している。
多孔質保護層2は、後述する非晶質シリカと骨材とを含み焼成されていることにより、従来よりも被水による損傷が生じにくい強度を保有するよう形成されている。以下、詳述する。
素子本体部1は、固体電解質体10を有し、固体電解質体10の一方の面側に、被測定ガス側電極11、多孔質拡散抵抗層13、遮蔽層14が積層され、固体電解質体10の他方の面側に、基準ガス側電極12、基準ガス室形成層15およびヒータ基板16が積層されている。
被測定ガス側電極11は、遮蔽層14の外面に設けられた図示しない端子部に電気的に接続され、さらにこの端子部に接続された図示しない導電性のリード部の外端は、多孔質保護層の外部に導出されている。
また、基準ガス側電極12は、ヒータ基板16の外面に設けられた図示しない端子部に電気的に接続され、さらにこの端子部に接続された図示しない導電性のリード部の外端は、多孔質保護層の外部に導出されている。
固体電解質体10は、イオン伝導体であり、例えば、二酸化ジルコニウム(ZrO2)および酸化イットリウム(Y22)からなるイットリア安定化ジルコニア(YSZ)が選択されることが好ましい。
被測定ガス側電極11は、固体電解質体10の一方の面(図1中、上方を向く面)に設けられている。また、基準ガス側電極12は、固体電解質体10の他方の面(図1中、下方を向く面)に設けられている。被測定ガス側電極11および基準ガス側電極12は、例えば、白金(Pt)が選択されることが好ましい。
多孔質拡散抵抗層13は、固体電解質体10の被測定ガス側電極11が設けられた面部を覆うとともに、被測定ガス側電極11を取り巻く被測定ガス室17を画成するように設けられている。多孔質拡散抵抗層13は、排出ガスが通過し得る物性を有する多孔質体として、例えば、ガス透過性のアルミナ(Al23)よりなる。
被測定ガス室17は、ガスセンサ100が被測定ガスの通流部として、例えば、内燃機関から排出される排出ガスの通流部に配置されることにより、多孔質拡散抵抗層13をその層形成面方向の周端より内方へ透過する排出ガスを導入し、被測定ガス側電極11に接触させる役目を担っている。
遮蔽層14は、多孔質拡散抵抗層13の固体電解質体10の反対側面部(図1中、上側)を覆い積層状態に設けられている。遮蔽層14は、電気的絶縁性を有し、緻密でガスを透過させないアルミナからなる酸化アルミニウムを素材とする。
遮蔽層14は、多孔質拡散抵抗層13の表面を覆うことにより、排出ガスを多孔質拡散抵抗層13の層面方向に通過させないようにして、排出ガスが多孔質拡散抵抗層13の面方向の周端より面方向内方へ長い距離を透過するように流路規制している役目を担っている。
基準ガス室形成層15は、電気的絶縁性を有し、緻密でガスを透過させないアルミナからなる酸化アルミニウムを素材とするもので、排出ガスおよび大気を通過させない物性を有している。
基準ガス室形成層15は、固体電解質体10の基準ガス側電極12が設けられた側の面部を覆うとともに、基準ガス側電極12を取り巻く大気室18を画成するように設けられている。この大気室18は、大気を導入するように構成されている。
ヒータ基板16は、電気的絶縁性を有し、酸化アルミニウムを素材とするもので、排出ガスを通過させない物性を有している。ヒータ基板16は、基準ガス室形成層15の固体電解質体10側と反対側(図1中、下側)の面部に、基準ガス室形成層15を覆うように積層されている。
ヒータ基板16には、基準ガス室形成層15と積層する面部に発熱源としての複数のヒータ19が取り付けられている。ヒータ19は、ヒータ基板16に形成された図示しない一対のスルーホールを介して、ヒータ基板16の外面部に形成された図示しない端子部に電気的に接続されている。
このヒータ19は、固体電解質体10がイオン伝導性を発揮する活性温度になるよう、基準ガス室形成層15を介して固体電解質体10を昇温させる役割を担っている。
素子本体部1は、固体電解質体10を活性温度にした状態で、例えば、内燃機関から排出される排出ガスが、被測定ガス室17に導入され被測定ガス側電極11に触れるとともに、大気が大気室18に導入され基準ガス側電極12に触れると、被測定ガス側電極11と基準ガス側電極12との電極間に、排出ガス中の酸素濃度に応じた限界電流が流れる。
図2に示すように、多孔質保護層2は、耐熱性を有する微粉末の骨材20と、非晶質シリカ(SiO)21とを含み、多孔質に焼成されている。多孔質保護層2は、骨材20同士が非晶質シリカ21を介して結着されているとともに、骨材20と素子本体部1とが非晶質シリカ21を介して結着されている。
多孔質保護層2は、非晶質シリカゾル(非晶質シリカコロイド粒子が水に分散したもの;コロイダルシリカ)と耐熱性を有する微粉末の骨材とを含む保護層形成用スラリーからなる被膜が素子本体部1を被覆して形成された後、焼成されてなる。非晶質シリカ(SiO)21が骨材20と骨材20とを離間した状態に結着して多孔質構造を形成している。
なお、多孔質保護層2は、図示しないが、非晶質シリカが骨材と骨材とを密着状態に結着する箇所も存在する。また、非晶質シリカが骨材の表面にも少量結着する。多孔質保護層2は、少なくとも、素子本体部1において被測定ガスの導入口となる多孔質拡散抵抗層13の外表面上に形成される。
保護層形成用スラリーの調製は、例えば、下記の調製条件であることが好ましい。
骨材:平均粒子径が7.5μmの酸化アルミニウム超微粉末を使用
非晶質シリカ:平均粒子径が80nm以下を使用
スラリーの固形分中のSi濃度:10〜25wt%
スラリーの固形分中の非晶質シリカ濃度:5〜50wt%
非晶質シリカゾル中の過酸化ナトリウム:0.4wt%以下
非晶質シリカゾル中のアルミナ:0〜2.7wt%以下
多孔質保護層2は、焼成された際の結着力が結晶質シリカに比べて強い非晶質シリカ(SiO2)21が構成材であることが重要である。多孔質保護層2中の非晶質シリカの濃度は16〜36vol%であることが好ましい。従来において、多孔質保護層2を構成するバインダとして非晶質シリカを用いている例はない。後述する実施例で示すように、平均粒子径が80nm以下の非晶質シリカでは、焼成された際の結着力が結晶質シリカに比べて非常に大きい値で得られた。
多孔質保護層2は、気孔率が、例えば36〜48%であることにより、被測定ガスが周辺の端面部から面方向内方に向かって通流し得るように形成されている。多孔質保護層2は、厚さが80μm以下に焼成されていることにより、骨材20の比表面積が20m/g以下に規定され、水分の浸み込み深さを低減して、従来よりも被水により割れを生じにくい層に形成されている。
骨材20は、耐熱性セラミックス微粉末が選択される。耐熱性セラミックス微粉末として、具体的には、γ−アルミナ、炭化ケイ素(SiC)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、二酸化チタン(TiO2)、酸化マグネシウム(MgO)等の中からいずれか1つまたは複数が選択され、かつ平均粒子径が、例えば7.5μmであるものが用いられていることが好ましい。窒化ホウ素および窒化アルミニウムは、多孔質で球状であるものが用いられていることが好ましい。
そして、多孔質保護層2は、非晶質シリカ21の表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子22を担持している。触媒貴金属の超微粒子22は、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の超微粒子(原子)である。
この超微粒子22は、触媒貴金属のナノサイズの超微粒子を含むナノコロイド溶液を多孔質保護層2の表面に塗布しかつ内部に含浸させ、乾燥することにより、非晶質シリカ21の表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部に20〜50nmの超微粒子となって析出する形で担持される。
また、この超微粒子22は、錯体等のイオン状態の触媒貴金属の超微粒子を含む溶液を多孔質保護層2の表面に塗布しかつ内部に含浸させ、乾燥し、加熱処理することにより、非晶質シリカ21の表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部に20〜50nmの超微粒子となって析出する形で担持される。
本実施の形態に係るガスセンサ100では、触媒貴金属の超微粒子22は、非晶質シリカ21の表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部に表面を露出して担持されているので、排出ガス中に含まれている水素(H2)の燃焼を促進させる役目を大きく果たし、これによって素子本体部1の出力ずれを抑制する役割を担うことができる。
従来の多孔質保護層では、超微粒子22がガラス粒子で覆われているので、水素(H2)の燃焼を促進させる機能が小さく、素子本体部1の出力ずれが生じるが、本実施の形態の触媒貴金属の超微粒子22にあってはこのようなことが回避される。
骨材20は、非晶質シリカ21が無機バインダとして介在し相互に結着されるとともに素子本体部1に結着されている。相互に隣接する骨材20の間には、内燃機関の排出ガスが通過し得る空隙23が介在している。
このため、ガスセンサ100の周囲を流通する排出ガスは、多孔質保護層2および多孔質拡散抵抗層13を経て、被測定ガス室17に流入することができる。
多孔質保護層2の主な機能は、被測定ガスである排ガス中の被毒物質(例えば、鉛、ガラス、リン等)をトラップし、被測定ガス側電極の被毒劣化およびそれに伴うセンサ特性の低下を防止することである。
また、多孔質保護層2が設けられない場合には、被水による熱衝撃の発生によって素子本体部1に割れが生じるといった問題があるが、被水に対する耐熱衝撃強度が大きい多孔質保護層2が素子本体部1を被覆して設けられることにより、素子本体部1の割れを防止する役目を果たす。
本実施の形態に係る多孔質保護層2は、上述したように、耐熱性セラミックス微粉末を主とする骨材20と、非晶質シリカとを含んで焼成されており、後述する実施例と比較例との比較結果から、多孔質保護層2を多孔質に形成するバインダとして非晶質シリカが選択されていることにより、非晶質シリカ21を介して、骨材20同士が強い結着力を有するとともに、また、骨材20と素子本体部1とが強い結着力を有していることが分かった。
このため、本実施の形態に係る多孔質保護層2は、従来の多孔質保護層よりも長期間にわたり、崩壊や素子本体部からの剥離が起こらない耐久性を有している。
上記構成のガスセンサ100は、被測定ガス(排ガス)と基準ガス(大気)との間の特定ガス濃度(酸素濃度)比に依存して被測定ガス側電極11と基準ガス側電極12との電極間に生じる起電力を基に空燃比を検出する酸素センサ素子等に適用される。
次に、本実施の形態に係るガスセンサ100の製造方法について説明する。
この製造方法は、上記説明した図1、図2に示すガスセンサ、すなわち、素子本体部1と、素子本体部1を被覆する多孔質保護層2とを備え、非晶質シリカの表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子を担持させるガスセンサの製造方法である。
この製造方法は、まず素子本体部1を被覆する多孔質保護層2を形成し、次いで、非晶質シリカ21の表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子22を担持させる。
(多孔質保護層2の形成工程)
多孔質保護層2は、上述したように、非晶質シリカ21をバインダとして介在させて、耐熱性を有する微粉末である骨材20同士を立体的に離間した状態に結着して空隙を形成しかつ骨材20と素子本体部1とを結着した状態に形成する。
このような多孔質保護層2を形成するには、非晶質シリカゾルと耐熱性を有する微粉末の骨材とを含む保護層形成用スラリーを調整し、この保護層形成用スラリーを素子本体部1に被覆して乾燥し、焼成する。これにより、非晶質シリカ21を無機バインダとして相互に結着される骨材20の間に、排出ガスが通過し得る空隙23が介在する多孔質保護層2を形成することができる。
保護層形成用スラリーの塗布は、ディッピング、スプレー等の周知の工法によって行う。スラリーの乾燥は自然乾燥することでよく水および有機溶剤を蒸発させてスラリーの硬化を図る、焼成は、例えば900℃の温度条件で約2時間行い、常温放置、自然放冷させる。
この焼成が行われることによって、保護層形成用スラリーに含まれている分散剤等の有機成分が焼却除去され、非晶質シリカゾル中の非晶質シリカがバインダとして機能し、従来の多孔質保護層よりも結着強度の大きい多孔質保護層2が形成されることになる。
(触媒貴金属の超微粒子22の担持工程)
触媒貴金属として白金の超微粒子を担持させるには、ジニトロジアミン白金[Pt(NO22(NH32]硝酸溶液を、多孔質保護層2に塗布し含浸させ、乾燥し水分を蒸発させ、その後、熱処理炉に投入し、約400℃で1時間加熱してニトロ基(NO2)を除去する。
また、触媒貴金属としてパラジウムの超微粒子を担持させるには、塩素濃度を低く抑えた硝酸パラジウム[Pd(NO32]溶液を多孔質保護層2に塗布、含浸させ、約400℃で1時間加熱して硝酸イオン(NO3)を除去し、パラジウムを析出させる。
さらに、触媒貴金属原子にロジウムを用いる場合には、塩素濃度を低く抑えた硝酸ロジウム[Rh(NO33]溶液を多孔質保護層2に塗布、含浸させ、約400℃で1時間加熱して硝酸イオン(NO3)を除去し、ロジウムを析出させる。なお、触媒貴金属のナノサイズの超微粒子22を含んだナノコロイド溶液を塗布するときは、その後の、加熱処理は必要ではない。
触媒貴金属の超微粒子の担持量は、1センサ当り、0.2mgが目安となる。本実施の形態の方法は、多孔質保護層2を形成し、次に触媒貴金属の超微粒子22を塗布、含浸により担持させる構成であるので、非晶質シリカ21に包まれないよう、非晶質シリカ21の表面部分に触媒貴金属の超微粒子22を析出させることができる。本実施の形態に係るガスセンサ100の方法は、触媒貴金属の超微粒子22が20〜50nmの超微粒子となって小さく高分散状態に析出する。
これに対し、従来方法では、触媒貴金属の超微粒子がガラス粒子に包まれた状態となり100〜200nmとなって析出する。したがって、本実施の形態の方法と従来方法とを比べると、本実施の形態の方法の方が、触媒貴金属の超微粒子を高分散状態に担持され、かつ触媒貴金属の超微粒子の1つ1つが、従来方法で担持される触媒貴金属の超微粒子よりも触媒機能を良好に発揮し得る。
次に、本実施の形態に係るガスセンサ100およびその製造方法における作用効果について説明する。
ガスセンサ100は、骨材20および非晶質シリカ21の表面部分に触媒貴金属の超微粒子22を担持させているため、触媒貴金属の超微粒子22の機能が阻害されない。つまり、触媒貴金属の超微粒子22は、排出ガス中に含まれている水素を効果的に燃焼させて除去することになる。
ガスセンサ100は、多孔質保護層2が、骨材20とバインダとしての非晶質シリカ21とで形成され、非晶質シリカ21を介して骨材20同士が結着されるとともに骨材20と素子本体部1とが結着されるため、素子本体部1への密着強度(せん断強度)が大きい多孔質保護層2が得られる。
多孔質保護層2が高温状態であるときに水が掛かり、熱衝撃を受けても、多孔質保護層2の骨材20や非晶質シリカ21が脱落しにくい。したがって、多孔質保護層2により素子本体部1を確実に保護することができる。
また、多孔質保護層2を形成後に、この多孔質保護層2に触媒貴金属の超微粒子22を含んだ溶液を多孔質保護層2に塗布し含浸させて、この溶液を乾燥させることにより非晶質シリカ21の表面部分に触媒貴金属の超微粒子22を担持させるため、触媒貴金属の超微粒子22の機能が阻害されない。
つまり、触媒貴金属の超微粒子22は、排出ガス中に含まれている水素の燃焼を効果的に促進させて水蒸気として除去することになり、素子本体部1に過大な出力ずれが発生せず、したがって、素子本体部1のガス検出精度が低下しない。
本発明に係る製造方法に沿ってガスセンサを試作し、多孔質保護層の密着強度と、センサ出力ずれについて測定を行った。なお、素子本体部については、実施例のガスセンサと比較例のガスセンサのいずれについても図1に示す構成の素子本体部1を用いた。
(密着強度の測定1)
<実施例1,2,3,4,5および6のガスセンサ>
実施例1,2,3,4,5および6のガスセンサを試作した。この試作では、使用する非晶質シリカゾル中の非晶質シリカの平均粒子径の大きさの相違を除いて、いずれも、下記の<スラリーの調整>により保護層形成用スラリーを調整し、下記の<作業工程>で、図1に示す構成の素子本体部1に相当する同一品とみなせる試作品に対して被覆するように多孔質保護層2を形成した。引き続いて、総付着量が0.2mgとなるように、触媒貴金属の超微粒子の担持工程を行い、実施例1〜6のガスセンサを試作した。
またこの試作では、実施例1〜6に係るガスセンサの多孔質保護層の形成においてそれぞれ使用した非晶質シリカゾルは、平均粒子径が5nm,10nm,25nm,50nm,60nm,80nmであるものを選択した。
<スラリーの調整工程>
保護層形成用スラリーは、非晶質シリカゾル(日産化学工業株式会社製品)に、骨材としてアルミナからなるセラミック粒子10wt%、分散剤としてポリビニルアルコール(PVA)、水および有機溶剤としてターピネオールを下記の調製条件にて混合して調製した。
<調製条件>
骨材:平均粒子径が7.5μmの酸化アルミニウム超微粉末を使用
スラリーの固形分中のSi濃度:20wt%
スラリーの固形分中の非晶質シリカ濃度:30wt%
非晶質シリカゾル中の過酸化ナトリウム:0.4wt%以下
非晶質シリカゾル中のアルミナ:0〜2.7wt%以下
<作業手順>
(1)スラリー調製工程→(2)スラリー塗布工程→(3)スラリー被膜乾燥工程→(4)保護層焼成工程(約1000℃,2時間)→(5)溶液塗布工程→(6)乾燥工程→(7)保護層熱処理工程(約400℃,1時間)を順に行う。
図3は、縦軸に多孔質保護層の密着強度(せん断強度・/MPa)を目盛り、横軸に非晶質シリカの平均粒子径を目盛り、試作した実施例1〜6のガスセンサについて、多孔質保護層の密着強度を測定した結果である。図3中の実1,実2,実3,実4,実5および実6の表示はそれぞれ実施例1,2,3,4,5および6のガスセンサに関して測定した結果を示す。
この密着強度の測定には、ダイプラ・ウィステン株式会社製の表面・界面物性解析装置を用いた。図3に示す結果によれば、非晶質シリカを用いた場合、平均粒子径の相違に関係なく、いずれも250MPa以上の高い値を示した。ガスセンサの素子本体部を長期間保護できる密着強度の下限は約100MPaの値付近と考えられる。
<比較例1のガスセンサ>
比較例1として、上記の非晶質シリカに替えて、平均粒子径が100nmの結晶質シリカを含む結晶質シリカゾルを用い、上記の<スラリーの調整>により保護層形成用スラリーを調整し、上記の<作業工程>で図1に示す構成の素子本体部1に相当する同一品とみなせる試作品に対して被覆するように多孔質保護層2を形成し、密着強度の測定を行ったところ、22MPaという低い値を示した。
(密着強度の測定2)
<実施例7,8,9および10、並びに比較例2および3のガスセンサ>
次に、実施例7,8,9および10のガスセンサ、並びに比較例2および3のガスセンサを試作し、ダイプラ・ウィンテス株式会社製の表面・界面物性解析装置を用いて密着強度の測定を行った。
実施例7〜10の4つのガスセンサは、非晶質シリカゾル中の非晶質シリカ濃度を5%、10%、15%、20%とし、また比較例2および3のガスセンサは、結晶質シリカゾル中の結晶質シリカ濃度を10%、20%とし、いずれも、上記の<スラリーの調整>に準じて保護層形成用スラリーを調整し、上記の<作業工程>で、図1に示す構成の素子本体部1に相当する同一品とみなせる試作品に対して被覆するように多孔質保護層を形成した。引き続いて、総付着量が0.2mgとなるように、触媒貴金属の超微粒子の担持工程を行い、実施例7〜10および比較例2,3のガスセンサを試作した。
なお、使用した非晶質シリカゾルは、平均粒子径が80nmであるものを選択し、また結晶質シリカゾルは、平均粒子径が100nmであるものを選択した。
図4に示すグラフは、縦軸に密着強度(せん断強度・MPa)を目盛り、横軸にシリカ濃度を目盛り、試作した実施例7〜10のガスセンサの多孔質保護層について、密着強度を測定した結果を示すグラフである。図4中の実7,実8,実9および実10の表示はそれぞれ実施例7,8,9,および10のガスセンサに関して測定した結果を示す。図4のグラフに示す結果によれば、非晶質シリカ濃度と密着強度とは略比例的に変化することが分かった。したがって、非晶質シリカ濃度を高くした方が大きな密着強度が得られることが分かった。また、結晶質シリカゾルを用いると、濃度に関わらず約20MPaという低い密着強度しか得られないことが分かった。
さらに、図4のグラフに示す結果によれば、非晶質シリカ濃度が5%のときに、密着強度が約100MPaになる。上述したように、ガスセンサの素子本体部を長期間保護できる密着強度の下限が約100MPaの値付近と考えられるから、非晶質シリカ濃度を5%よりも高くなるように非晶質シリカゾルを調整すればよいことが分かった。また、多孔質保護層の焼き固めには非晶質シリカが有効であり、結晶質シリカでは有効ではないことが分かった。
(センサ出力ずれの測定)
<実施例11〜14のガスセンサ>
次に、実施例11,12,13,および14のガスセンサを試作し、センサ出力ずれ(ストイキずれ;ΔA/F)の測定を行った。
実施例11〜14のガスセンサは、平均粒子径が80nmの非晶質シリカを用い、非晶質シリカゾル中の非晶質シリカ濃度をそれぞれ10%、20%、30%、40%とし、その他上記の<調製条件>でスラリーの固形分中の非晶質シリカ濃度を種々変えて<スラリーの調整工程>でスラリーを調整し、上記の<作業工程>で図1に示す構成の素子本体部1に相当する同一品とみなせる試作品に対して被覆するように多孔質保護層2を形成した。
引き続いて、総付着量が0.2mgとなるように、触媒貴金属の超微粒子の担持工程を行い、実施例11〜14のガスセンサを試作した。
センサ出力ずれの測定では、酸素(O2)、プロパン(C38)および一酸化炭素(CO)を含んだ所定の空燃比の基準測定ガスを図1に示すガスセンサ100の大気室18に導入するとともに、基準測定ガスに水素を0.5wt%添加した比較測定ガスを被測定ガス室17に導入し、ガスセンサ100の基準ガス側電極12と被測定ガス側電極11との間の出力値を計測した。
そして、基準測定ガスを用いたときの出力値と比較測定ガスを用いたときの出力値との差を、出力ずれ(ストイキずれ;ΔA/F)とした。この出力ずれは、比較測定ガスに含まれる水素の割合が多くなるほど、大きくなる。0.35の値よりも大きくなると、ガスセンサとしての性能が大幅に低下する。
図5に示すグラフは、縦軸にストイキずれ(ΔA/F)の値を目盛り、横軸に非晶質シリカ濃度を目盛り、試作した実施例11〜14のガスセンサについて、ストイキずれについてを測定した結果を示すグラフである。図5のグラフに示す結果によれば、非晶質シリカ濃度が変化してもストイキずれ(ΔA/F)の値は0.2に安定している。したがって、本発明のガスセンサの製造方法で、非晶質シリカ濃度がストイキずれに悪影響を与えないことが分かった。
<比較例4〜6のガスセンサ>
次に、実施例11〜14のガスセンサに対応する比較例4〜6のガスセンサを試作し、センサ出力ずれ(ストイキずれ;ΔA/F)の測定を行った。この試作では、平均粒子径が80nmの非晶質シリカを用い、固形分中の非晶質シリカ濃度をそれぞれ10%、20%、30%、40%とした。
そして、この試作では、本発明の製造方法に拠らないで、従来の製造方法に準拠し、素子本体部を被覆するように、触媒貴金属を含む多孔質保護層を形成し、ガスセンサを試作した。
従来の多孔質保護層の形成方法では、アルミナからなるセラミックス粒子、触媒貴金属の超微粒子、ガラス粒子、アクリル樹脂等の焼失性粒子、溶媒および溶媒可溶性のエチルセルロースからなる有機バインダ樹脂を含んでなるペースト状の保護層形成用材料を、素子本体部に塗布し、乾燥し、さらに焼成する。
そこで、比較例4〜6のガスセンサの試作において、従来の製造方法に準拠して多孔質保護層を形成するに当たっては、セラミックス粒子、触媒貴金属の超微粒子について実施例11〜14と同一材料とし、溶媒およびエチルセルロースからなる有機バインダ樹脂に替えて非晶質シリカゾルを用い、およびガラス粒子、焼失性粒子としてのアクリル樹脂を含んでなるペースト状の保護層形成用材料を、素子本体部に塗布し、乾燥し、さらに焼成した。
図6に示すグラフは、縦軸および横軸が図5と同様に目盛られ、試作した比較例4〜6のガスセンサについて、ストイキずれについてを測定した結果を示すグラフである。
図6のグラフに示す結果によれば、非晶質シリカ濃度が増加する方向に変化させると、ストイキずれも比例的に増加することが分かった。非晶質シリカ濃度が28%であるときは、ストイキずれ(ΔA/F)の値は0.35となり、精度が低くなり、非晶質シリカ濃度が10%であるときは、ストイキずれ(ΔA/F)の値は0.26となり、これも精度が良いとは言えない。したがって、非晶質シリカを本発明の製造方法で用いる場合に、非晶質シリカ濃度が高くなってもストイキずれに悪影響を与えないことが分かった。
なお、本発明に係るガスセンサおよびその製造方法は、上述した実施の形態による例示だけに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項に応じた変更は含まれる。
以上のように、本発明に係るガスセンサおよびその製造方法は、素子本体部と多孔質保護層との密着強度が十分に確保されるとともに、ガス検出精度が低下しないという効果を奏するもので、例えば、車両用の内燃機関等の排気系に配設され、A/Fセンサ素子、酸素センサ素子等に適用され、その他各種のガスセンサに有用である。
1…素子本体部、2…多孔質保護層、20…骨材、21…非晶質シリカ、22…触媒貴金属の超微粒子、23…空隙、100…ガスセンサ

Claims (3)

  1. 素子本体部と、前記素子本体部を被覆する多孔質保護層とを備えたガスセンサであって、
    前記多孔質保護層は、
    耐熱性セラミックス微粉末を主とする骨材と非晶質シリカとを含み、前記素子本体部を被覆し焼成されていることにより、多孔質に形成されて、かつ前記骨材同士が前記非晶質シリカを介して結着されているとともに、前記骨材と前記素子本体部とが前記非晶質シリカを介して結着されてなり、
    前記非晶質シリカの表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子が担持されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 素子本体部と、前記素子本体部を被覆する多孔質保護層とを備え、非晶質シリカの表面部と内部空隙に臨んだ内部表面部のみに触媒貴金属の超微粒子を担持させるガスセンサの製造方法であって、
    前記多孔質保護層は、前記非晶質シリカを介し、耐熱性セラミックス微粉末を主とする骨材同士を結着しかつ前記骨材を前記素子本体部に結着した状態に形成し、
    前記多孔質保護層に前記触媒貴金属の超微粒子を含む溶液を塗布、吹き付けまたは含浸させることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  3. 前記多孔質保護層は、
    前記素子本体部に、非晶質シリカゾルと耐熱性を有する微粉末の骨材とを含む保護層形成用スラリーを被覆して乾燥し、焼成することにより形成することを特徴とする請求項2に記載のガスセンサの製造方法。
JP2013051796A 2013-03-14 2013-03-14 ガスセンサおよびその製造方法 Active JP6079328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013051796A JP6079328B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ガスセンサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013051796A JP6079328B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ガスセンサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014178179A JP2014178179A (ja) 2014-09-25
JP6079328B2 true JP6079328B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=51698287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013051796A Active JP6079328B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ガスセンサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6079328B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7016702B2 (ja) * 2018-01-09 2022-02-07 日本碍子株式会社 密着強度測定方法
JP6919996B2 (ja) * 2018-02-06 2021-08-18 トヨタ自動車株式会社 ガスセンサ素子
JP7052747B2 (ja) 2019-01-28 2022-04-12 株式会社デンソー 排気センサ
JP7500613B2 (ja) * 2019-12-17 2024-06-17 日本碍子株式会社 ガスセンサのセンサ素子およびセンサ素子への保護層形成方法
JP2023125262A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 株式会社デンソー ガスセンサ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51145390A (en) * 1975-06-10 1976-12-14 Nissan Motor Co Ltd Manufacturing method of a coated layer of oxygen senser
JP3736020B2 (ja) * 1997-04-16 2006-01-18 松下電器産業株式会社 ガスセンサ
JP2002098665A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガスセンサおよびガス濃度の検出方法
JP4511160B2 (ja) * 2003-11-27 2010-07-28 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP4624946B2 (ja) * 2006-03-17 2011-02-02 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子の製造方法およびガスセンサの製造方法ならびにガスセンサ素子およびガスセンサ
JP5182321B2 (ja) * 2010-05-13 2013-04-17 株式会社デンソー ガスセンサ素子、及び、これを内蔵したガスセンサ
JP5187417B2 (ja) * 2010-09-10 2013-04-24 株式会社デンソー ガスセンサ素子及びその製造方法
JP5387550B2 (ja) * 2010-12-14 2014-01-15 株式会社デンソー ガスセンサ素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014178179A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6079328B2 (ja) ガスセンサおよびその製造方法
JP5390682B1 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
WO2013084097A2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
US20030159928A1 (en) Prismatic ceramic heater for heating gas sensor element, prismatic gas sensor element in multilayered structure including the prismatic ceramic heater, and method for manufacturing the prismatic ceramic heater and prismatic gas sensor element
JP4695002B2 (ja) 絶縁セラミックとそれを用いたセラミックヒータおよびヒータ一体型素子。
JPH05502719A (ja) ガス組成検出用の抵抗測定センサおよびこの抵抗測定センサの製造方法
JP2002048758A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法
JP2012247293A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法、並びにガスセンサ
JP5187417B2 (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法
JP5747801B2 (ja) 積層セラミック排気ガスセンサ素子とそれを用いた排気ガスセンサおよび積層セラミック排気ガスセンサ素子の製造方法
JP2009080099A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法
JP6752184B2 (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
JP2015155887A (ja) NOxセンサ
JP6999455B2 (ja) センサ素子及びガスセンサ
JP5387550B2 (ja) ガスセンサ素子の製造方法
JP6540661B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2002286680A (ja) 積層型ガスセンサ素子の製造方法及び積層型ガスセンサ素子
WO2017104564A1 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP7178420B2 (ja) セラミックス構造体およびガスセンサのセンサ素子
JP7185422B2 (ja) 感知素子のためのアルミナ拡散バリア
JP2008306086A (ja) サーミスタ素子及びサーミスタ素子の製造方法
WO2020158338A1 (ja) 排気センサ
JP7070514B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2013530396A (ja) 低コスト同時焼成センサ加熱回路
JP5892036B2 (ja) ガスセンサ素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6079328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151