JP7052165B2 - 前照灯制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両の前方に光を照射する前照灯を制御する前照灯制御装置に関する。
光源からの光を車両の前方に照射する前照灯は、走行用前照灯(いわゆるハイビーム)と、すれ違い用前照灯(いわゆるロービーム)とで切り替えられる。ハイビーム照射時に、前方の車両を認識して、車両の位置に応じて配光を自動的に制御する配光可変ヘッドランプ(ADB:Adaptive Driving Beam)が知られている。
例えば、特許文献1には、連続した別々の範囲をそれぞれ照射する複数のランプを備え、前方監視システムによって前方の対向車を感知して、対向車が存在する範囲を照射するランプのみを消灯し、消灯/点灯を対向車の位置に合わせて連続的に行う前照灯が記載されている。
特開2010-95205号公報
しかしながら、対向車や自車のふらつき等により、対向車の位置が消灯/点灯を切り分ける境界線を何度も横切った場合、該当する範囲を照射するランプの点灯と消灯とが繰り返されること(ハンチング)になる。ランプの点灯と消灯とが繰り返されると煩わしいので、点灯と消灯とが所定回数繰り返された場合には、当該ランプを消灯に固定するという制御方法がある。この場合、ハンチングを防止でき、対向車の運転手に眩しさを感じさせるおそれがなくなるが、視認性が悪化する。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、ハンチングを防止でき、かつ、視認性の悪化を抑制できる前照灯制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明によって提供される前照灯制御装置は、連続した別々の範囲をそれぞれ照射する複数のランプを備えた前照灯を制御する前照灯制御装置であって、前方に位置する車両を検出する車両検出部と、前記車両検出部によって検出された検出車両の位置に基づいて、各ランプの照射を制御する照射制御部とを備え、前記各ランプには、それぞれ、第1領域およびその左右にある第2領域が設定されており、前記照射制御部は、前記検出車両が前記第1領域に位置する場合に、対応するランプを第1速度で減光させ、前記検出車両が前記第2領域に位置する場合に、前記対応するランプを第1速度より遅い第2速度で減光させることを特徴とする。
本発明によると、車両検出部によって検出された検出車両が第1領域に位置する場合、対応するランプが第1速度で減光され、検出車両が第1領域の左右にある第2領域に位置する場合、対応するランプが第1速度より遅い第2速度で減光される。したがって、検出車両が第2領域に入った場合に、ランプが第2速度でゆっくり減光されるので、視認性はすぐに悪化しない。また、減光途中に検出車両が第2領域および第1領域から出ると、ランプは消灯しないので、視認性の悪化を抑制できる。また、検出車両が第2領域に出たり入ったりを繰り返したとしても、ランプが消灯しなければ、ランプの点灯と消灯とが繰り返されるハンチングを防止できる。さらに、ランプが第2速度でゆっくり減光されている途中でも、検出車両が第1領域に入った場合、ランプは第1速度で急激に減光されて消灯する。したがって、検出車両の運転手に眩しさを感じさせるおそれがない。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本実施形態に係る前照灯制御装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る前照灯の概略正面図である。 撮影された前方の画像を示す図である。 LEDの明るさの変化を説明するための図である。 ハイビーム制御処理を説明するためのフローチャートの一例である。 前方の車両の位置に応じた各ランプの発光状態を説明するための図であり、カメラによって撮影された前方の画像を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1~図5は、本実施形態に係る前照灯制御装置を説明するための図である。図1は、本実施形態に係る前照灯制御装置が適用された車1の構成を示すブロック図である。図2は、右側前照灯41の概略正面図である。図3は、撮影された前方の画像を示す図である。図4は、LEDの明るさの変化を説明するための図である。図5は、ハイビーム制御処理を説明するためのフローチャートの一例である。図6は、前方の車両の位置に応じた各ランプの発光状態を説明するための図であり、カメラによって撮影された前方の画像を示す図である。
図1に示すように、車1は、照明ECU(Electronic Control Unit)2、スイッチ31、カメラ32、右側前照灯41および左側前照灯42を備えている。なお、車1はその他の構成も備えているが、図1においては記載を省略している。また、以下では、右側前照灯41および左側前照灯42をまとめて総称する場合、「前照灯4」と記載する。
スイッチ31は、前照灯4を操作するための切り替えスイッチである。スイッチ31は、車内に配置されており、運転者によって操作される。スイッチ31は、運転者によって、前照灯4をオフにする場合、前照灯4にロービームを照射させる場合、および、前照灯4にハイビームを照射させる場合とで切り替えられる。スイッチ31は、各場合に対応した操作信号を照明ECU2に出力する。照明ECU2は、スイッチ31から入力される操作信号に応じて、前照灯4を制御する。
カメラ32は、車1の前方の画像を撮影する撮影装置であり、例えば、CCDやCMOSなどの撮像素子を備え、所定の撮影領域を所定のフレームレートで撮影する。カメラ32は、車内の車幅方向中央付近に取り付けられており、少なくとも前照灯4による光の照射範囲を含む領域の画像を撮影する。なお、カメラ32の取り付け位置は限定されない。カメラ32が撮影した画像の画像データは、照明ECU2に出力される。
右側前照灯41および左側前照灯42は、車1の前方に光を照射するものである。なお、以下の説明において、前、後、上、下、左、右は、右側前照灯41および左側前照灯42が車1に装着されたときの各方向を示す。右側前照灯41は、車1の前方の右側に配置されており、図2に示すように、ロービーム用ランプ51およびハイビーム用ランプ521~526を備えている。ロービーム用ランプ51は、ロービームを照射するためのランプである。ロービーム用ランプ51は、LED53およびリフレクタ54を備えている。LED53は、白色光を発する発光ダイオードであり、照明ECU2から出力されるパルス信号に応じて発光する。実際には、駆動回路(図示なし)にパルス信号が入力され、パルス信号に応じて駆動回路が出力する駆動電流が、LED53に供給される。LED53は、駆動電流が流れることにより発光する。リフレクタ54は、LED53が発する光を車両前方に向けて反射させるものである。なお。LED53の配置位置および向きは限定されず、リフレクタ54の形状も限定されない。ロービーム用ランプ51は、LED53が発する光を車両前方のやや下方の領域に照射して、ロービーム用の配光パターンを形成する。なお、ロービーム用ランプ51は1つに限定されず、複数のランプを備えていてもよい。
ハイビーム用ランプ521~526は、ハイビームを照射するためのランプであり、本実施形態では、左右に3つずつ上下2段に配列されている。なお、ハイビーム用ランプ521~526の配列は限定されず、例えば横一列であってもよい。また、ハイビーム用ランプの数も限定されない。ハイビーム用ランプ521~526も、ロービーム用ランプ51と同様、LED53およびリフレクタ54を備えている。ハイビーム用ランプ521~526は、LED53が発する光を車両前方のやや上方の領域に照射して、ハイビーム用の配光パターンを形成する。ハイビーム用ランプ521~526は、連続した別々の範囲にそれぞれ光を照射して、それぞれ配光パターンを形成する。ハイビーム用ランプ521~526がそれぞれ形成する配光パターンは、互いに重なっており、大きさも異なる場合がある。
左側前照灯42は、車1の前方の左側に配置されている。左側前照灯42の構成は、右側前照灯41と同様なので、説明を省略する。左側前照灯42は、図2に示す右側前照灯41を左右反転したものになる。
右側前照灯41のロービーム用ランプ51および左側前照灯42のロービーム用ランプ51は、図3に示すロービーム用の配光パターン62を形成する。なお、配光パターン62の形状は限定されない。また、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526は、それぞれ配光パターンを形成し、全体として図3に示すハイビーム用の配光パターン61を形成する。なお、配光パターン61の形状は限定されない。図3では、説明の便宜上、配光パターン61の形状を矩形状に表している。また、図3では、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522が形成する配光パターン611の形状も矩形状に表している。
照明ECU2は、前照灯4を含む各灯具を制御する電子制御ユニットであり、CPUおよびメモリを備えたマイクロコンピュータによって実現されている。照明ECU2は、スイッチ31より入力される操作信号に基づいて、前照灯4を制御する。なお、照明ECU2は、入力される他の操作信号に基づいて前照灯以外の灯具も制御するが、説明を省略する。照明ECU2が、本発明の「前照灯制御装置」に相当する。
照明ECU2は、スイッチ31から入力される操作信号に基づいて、ハイビーム用ランプ521~526およびロービーム用ランプ51による光の照射を制御する。照明ECU2は、スイッチ31から前照灯4をオフにする操作信号が入力されている間、ハイビーム用ランプ521~526およびロービーム用ランプ51を消灯させる。また、スイッチ31から前照灯4にロービームを照射させる操作信号が入力されている間、ロービーム用ランプ51を点灯させ、かつ、ハイビーム用ランプ521~526を消灯させる。
また、スイッチ31から前照灯4にハイビームを照射させる操作信号が入力されている間、ロービーム用ランプ51を点灯させ、かつ、ハイビーム用ランプ521~526を基本的には点灯させる。照明ECU2は、ハイビーム照射時に、カメラ32より入力される画像に基づいて、ハイビーム用ランプ521~526の点灯/消灯を制御する。具体的には、照明ECU2は、カメラ32より入力される画像から前方に存在する車両63(対向車または前走車)を検出する。そして、検出された車両63の位置に基づいて、当該車両63に光を照射するハイビーム用ランプについては消灯させ、当該車両63に光を照射しないハイビーム用ランプについては点灯させる。
各ハイビーム用ランプ521~526には、光を照射して形成する配光パターンに応じて、点灯/消灯を決定するための領域が設定されている。以下では、各ハイビーム用ランプ521~526を代表して、配光パターン611を形成する、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522について説明する。なお、以下では、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522を「ランプ522」と省略して記載する場合がある。図3に示す領域7は、ランプ522の点灯/消灯を決定するための領域である。領域7は、ランプ522が形成する配光パターン611(破線で示している)より左右にマージン領域を設けた領域である。マージン領域は、カメラ32および各ハイビーム用ランプ521~526の製造ばらつきや取り付けばらつきを考慮して設けられている。照明ECU2は、車両63が領域7に入らない場合、ランプ522を点灯させる。一方、車両63が領域7に入る場合、ランプ522を消灯させる。
照明ECU2は、LED53の明るさを、いわゆるPWM調光によって変更することができる。PWM調光は、LEDに電流を流して点灯させる点灯期間と、電流を遮断して消灯させる消灯期間とを、一定の短い周期で交互に切り替え、1周期における点灯期間の占める割合(デューティ比)を変化させることで、LEDの明るさを変化させる技術である。切り替えの周期を短くする(周波数を高くする)ことで、人の目には点灯と消灯によるちらつきが認識できなくなる。デューティ比が高くなると、点灯期間が長くなるので、LEDが発する光は明るくなり、デューティ比が低くなると、点灯期間が短くなるので、LEDが発する光は暗くなる。照明ECU2は、PWM調光によってLED53の明るさを変更することで、ランプ522の明るさを変更する。照明ECU2は、ランプ522を消灯させるとき、デューティ比を減少させてLED53の明るさを減らしていく。デューティ比が0%になったとき、ランプ522は消灯する。したがって、照明ECU2は、ランプ522を消灯するとき、デューティ比の減少速度を制御することで、ランプ522の減光速度を制御することができる。
本実施形態では、図3に示すように、領域7は、第1領域71および第2領域72を備えている。第2領域72は、領域7の左右両端部のマージン領域に配置され、第1領域71を挟むように設けられている。なお、第2領域72は、マージン領域を超えて配光パターン611の領域まで及んでいてもよい。左右の第2領域の左右方向の幅は、それぞれ、領域7の左右方向の幅の10~25%とするのが望ましい。照明ECU2は、車両63が第1領域71に入っている場合、ランプ522を第1速度(例えば、最大の明るさから200msで消灯させるときの速度)で減光させて消灯させる。一方、車両63が第2領域72に入っている場合、ランプ522を第2速度(例えば、最大の明るさから600msで消灯させるときの速度)で減光させて消灯させる。なお、第1速度および第2速度は限定されず、第2速度の方が第1速度より遅く消灯できるようにして、適宜設計される。例えば、第1速度は、最大の明るさから一瞬で消灯させるときの速度としてもよい。この場合、車両63が第1領域71に入るとすぐに、ランプ522が消灯する。また、照明ECU2は、車両63が領域7に入っていない場合、ランプ522を増光させる。
図4に示す破線D1は、LED53の点灯期間のデューティ比を、時刻t0から第1速度で減少させたときの明るさの変化を示している。この場合、時刻t1((t1-t0)が例えば200ms)でLED53は完全に消灯している。一方、実線D2は、LED53の点灯期間のデューティ比を、時刻t0から第2速度で減少させたときの明るさの変化を示している。この場合、時刻t2((t2-t0)が例えば600ms)でLED53は完全に消灯している。1点鎖線D3は、LED53の点灯期間のデューティ比を、時刻t0から第2速度で減少させて、完全に消灯する前の時刻t3で、増加させたときの明るさの変化を示している。この場合、時刻t3までは少しずつ暗くなっていくが、時刻t3以降は明るくなってゆき、時刻t4で元の明るさに戻っている。完全には消灯していないので、人の目には、あまり暗くなったと感じさせない。
なお、上記では、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522の制御について説明したが、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521,523~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526についても同様に第1領域71および第2領域72が設定されており、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522と同様に制御される。
図1に示すように、照明ECU2は、機能ブロックとして、車両検出部21、車両座標算出部22、判定部23、デューティ設定部24、およびパルス生成部25を備えている。
車両検出部21は、カメラ32より入力される画像データから、パターンマッチングなどの画像認識処理によって、車両63を検出する。なお、車両63を検出する手法は限定されない。
車両座標算出部22は、車両検出部21が検出した車両63の位置を座標として算出する。本実施形態では、車両63の左端の位置を示す座標と、車両63の右端の位置を示す座標とが算出される。各座標は、左右方向の情報だけでもよい。車両検出部21が複数の車両63を検出した場合、検出された車両63ごとに位置座標が算出される。
判定部23は、車両座標算出部22が算出した車両63の位置座標が、第1領域71または第2領域72に入るか否かを判定する。具体的には、判定部23は、車両63の左端の位置座標または車両63の右端の位置座標が第1領域71を示す座標範囲に入るか否かを判定し、入らない場合は、車両63の左端の位置座標または車両63の右端の位置座標が第2領域72を示す座標範囲に入るか否かを判定する。第1領域71を示す座標範囲および第2領域72を示す座標範囲は、左右方向の情報だけでもよい。判定部23は、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526について、これらの判定を行う。
デューティ設定部24は、判定部23による判定結果に基づいて、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526のLED53のデューティ比の変化速度を決定して、デューティ比を変化させる。具体的には、デューティ設定部24は、車両63が第1領域71に入ると判定された場合にはデューティ比の変化速度を第1速度に決定し、車両63が第2領域72に入ると判定された場合にはデューティ比の変化速度を第2速度に決定し、どちらにも入らないと判定された場合は、デューティ比の変化速度を増加させる速度に決定する。そして、現在のデューティ比を、決定された変化速度で変化させる。デューティ比は、最大値または最小値になった場合は、それぞれ最大値または最小値に固定される。
パルス生成部25は、デューティ設定部24で設定されたデューティ比に応じて、各LED53を制御するパルス信号を生成して出力する。生成された各パルス信号は、駆動回路を介して駆動電流として、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526の各LED53に供給される。車両座標算出部22、判定部23、デューティ設定部24およびパルス生成部25が、本発明の「照射制御部」に相当する。
次に、照明ECU2が行うハイビーム制御処理を、図5に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。
図5は、ハイビーム制御処理を説明するためのフローチャートの一例である。当該処理は、ハイビーム照射時に、所定の時間間隔(例えば100ms)で実行される。
まず、カメラ32から入力される画像データが取得される(S1)。次に、車両検出部21によって、画像データから車両63が検出されたか否かが判別される(S2)。車両63が検出された場合(S2:YES)、検出された車両63の位置を座標として算出する(S3)。次に、各ランプ(右側前照灯41のハイビーム用ランプ521~526および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521~526)を順に指定するための変数nに、初期値「1」が設定される(S4)。
次に、変数nに対応するランプについて、車両63が第1領域71に入るか否かが判別される(S5)。第1領域71に入る場合(S5:YES)、当該ランプを第1速度で減光させる(S6)。具体的には、照明ECU2は、デューティ比を第1速度で減少させながら、パルス信号を生成して出力する。第1領域71に入らない場合(S5:NO)、車両63が第2領域72に入るか否かが判別される(S7)。第2領域72に入る場合(S7:YES)、当該ランプを第2速度で減光させる(S8)。具体的には、照明ECU2は、デューティ比を第2速度で減少させながら、パルス信号を生成して出力する。また、第2領域72にも入らない場合(S7:NO)、当該ランプを増光させる(S9)。具体的には、照明ECU2は、デューティ比を増加させながら、パルス信号を生成して出力する。なお、デューティ比が最大値の場合は、デューティ比を最大値に固定し、パルス信号を生成して出力する。
次に、変数nが1増加されて(S10)、変数nが12(対応するランプの個数)以下であるか否かが判別される(S11)。変数nが12以下である場合(S11:YES)、変数nに対応するランプに対して、ステップS5~S10の処理が実行される。変数nが12を超えた場合(S11:NO)、ハイビーム制御処理が終了される。ステップS2において、車両63が検出されなかった場合(S2:NO)、すべてのランプを最大の明るさで発光させ(S6)、ハイビーム制御処理が終了される。具体的には、照明ECU2は、デューティ比を最大値に固定し、パルス信号を生成して出力する。ステップS6,S8,S12でのパルス信号の生成は、次に実行されるハイビーム制御処理でのパルス信号生成まで継続される。したがって、所定の時間間隔(例えば100ms)ごとに、車両63の位置に応じて、各ランプの点灯/消灯が決定され、消灯の場合は減光速度が決定されて、各ランプの発光が制御される。
なお、図5のフローチャートに示す処理は一例であって、ハイビーム制御処理は上述したものに限定されない。
図6は、車両63の位置に応じた各ランプの発光状態を説明するための図であり、カメラ32によって撮影された前方の画像を示す図である。
図6(a)に示す画像において、車両63は、配光パターン611(右側前照灯41のハイビーム用ランプ522により形成される)に対する第1領域71には入っていないが、第2領域72に入っている。したがって、ランプ522(右側前照灯41のハイビーム用ランプ522)が第2速度でゆっくり減光されて、配光パターン611が少し暗くなっている。なお、配光パターン612は、車両63が第1領域(図示なし)に入っているので、対応するランプ(例えば、右側前照灯41のハイビーム用ランプ521および左側前照灯42のハイビーム用ランプ521)が第1速度で急激に減光された結果、消灯して、暗くなっている。その他のハイビーム用配光パターン(配光パターン61における、配光パターン611および配光パターン612以外の配光パターン)は、対応するランプが最大の明るさで点灯しているので、明るくなっている。
図6(b)に示す画像は、図6(a)に示す状態に後に、車両63が左に移動した状態を示している。図6(b)に示す画像において、車両63は、第2領域72から外れている。したがって、右側前照灯41のハイビーム用ランプ522が増光されて最大の明るさで点灯し、配光パターン611が明るくなっている。なお、配光パターン612は、対応するランプが消灯したままなので、暗いままである。また、その他のハイビーム用配光パターンは、対応するランプが最大の明るさで点灯したままなので、明るいままである。
図6(a)に示す状態で、ランプ522がゆっくり減光されるが、ランプ522が消灯する前に、図6(b)に示す状態になって、ランプ522が増光される。ランプ522は、完全には消灯していないので、人の目には、あまり暗くなったと感じさせない。したがって、車両63が左右に移動して、図6(a)に示す状態と図6(b)に示す状態とが交互に繰り返されたとしても、ランプ522は点灯したままなので、車1の運転者にも、車両63の運転者にも、ハンチングによる煩わしさを感じさせない。
図6(c)に示す画像は、図6(a)に示す状態に後に、車両63が右に移動した状態を示している。図6(c)に示す画像において、車両63は、第1領域71に入っている。したがって、ランプ522が第1速度で急激に減光された結果、消灯して、配光パターン611が暗くなっている。なお、配光パターン612は、対応するランプが消灯したままなので、暗いままである。また、その他のハイビーム用配光パターンは、対応するランプが最大の明るさで点灯したままなので、明るいままである。
図6(a)に示す状態で、ランプ522がゆっくり減光されるが、図6(c)に示す状態になって、ランプ522が急激に減光されて消灯する。したがって、車両63の運転者に眩しさを感じさせるおそれがない。
次に、本実施形態に係る照明ECU2の作用および効果について説明する。
本実施形態によると、照明ECU2は、ハイビーム照射時に、カメラ32より入力される画像に基づいて、ハイビーム用ランプ521~526の点灯/消灯を制御する。点灯/消灯を決定するための領域7は、第1領域71および第2領域72に分けられている。照明ECU2は、検出された車両63が第1領域71に入っている場合、対応するランプを第1速度で減光させて消灯させ、車両63が第1領域71の左右に配置されている第2領域72に入っている場合、対応するランプを第1速度より遅い第2速度で減光させて消灯させ、車両63が領域7に入っていない場合、対応するランプを増光させる。
車両63が第2領域72に入ったことで対応するランプが第2速度でゆっくり減光されても、車両63がすぐに領域7から出ると、対応するランプは、完全に消灯する前に増光される。したがって、車両63が領域7(第2領域72)に出たり入ったりを繰り返したとしても、対応するランプは点灯したままなので、ハンチングによる煩わしさを感じさせない。一方、車両63が第2領域72に入ったことで対応するランプが第2速度でゆっくり減光されて、さらに車両63が第1領域71に入ると、対応するランプは、第1速度で急激に減光されて消灯する。したがって、車両63の運転手に眩しさを感じさせるおそれがない。車両63が第2領域72に入っている間の減光速度はゆっくりなので、視認性はすぐに悪化しない。また、減光途中に車両63が領域7から出ると、対応するランプは消灯しないので、視認性の悪化を抑制できる。
なお、本実施形態では、車両座標算出部22が、車両63の左端の位置を示す座標と車両63の右端の位置を示す座標とを算出する場合について説明したが、これに限られない。例えば、車両63の中央の位置を示す座標だけを算出するようにしてもよい。この場合、判定部23は、中央の位置を示す座標が、第1領域71または第2領域72に入るか否かを判定すればよいが、車幅の半分程度に相当する分だけ、マージン領域を広くする必要がある。
本実施形態では、ハイビームを照射するときに、ロービームも合わせて照射する場合について説明したが、これに限られない。ハイビームを照射するときは、ロービームは照射しないようにしてもよい。具体的には、照明ECU2は、スイッチ31からハイビームを照射させる操作信号が入力されている間、ロービーム用ランプ51を消灯させてもよい。
本実施形態では、照明ECU2が、PWM調光によって、LED53が発する光の明るさを切り替える場合について説明したが、これに限られない。照明ECU2は、LED53に流す電流の大きさを、駆動回路に変更させることで、LED53が発する光の明るさを切り替えるようにしてもよい。この場合、照明ECU2は、デューティ比の減少速度を変更する代わりに、LED53に流す電流の大きさの減少速度を変更することで、LED53の減光速度を変更する。
本実施形態では、光源としてLEDが用いられているが、これに限られない。光源は、例えばハロゲンバルブなどであってもよい。ただし、少なくともハイビーム用の光源は明るさが切り替え可能でなければならないので、他の光源を用いる場合、明るさを制御できるようにする必要がある。したがって、ハイビーム用の光源は、容易に明るさを制御できるLEDを用いるのが望ましい。一方、ロービーム用の光源は、明るさを切り替える必要がないので、LED以外の光源を用いてもよい。
本実施形態では、スイッチ31によって、前照灯4の点灯と消灯とを切り替える場合について説明したが、これに限られない。外の明るさによって、前照灯4の点灯と消灯とを自動的に切り替えるようにしてもよい。
本発明に係る前照灯制御装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る前照灯制御装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
1 :車
2 :照明ECU(前照灯制御装置)
21 :車両検出部
22 :車両座標算出部
23 :判定部
24 :デューティ設定部
25 :パルス生成部
31 :スイッチ
32 :カメラ
4 :前照灯
41 :右側前照灯
42 :左側前照灯
51 :ロービーム用ランプ
521~526 :ハイビーム用ランプ
53 :LED
54 :リフレクタ
61 :配光パターン
611 :配光パターン
612 :配光パターン
62 :配光パターン
63 :車両
7 :領域
71 :第1領域
72 :第2領域

Claims (1)

  1. 連続した別々の範囲をそれぞれ照射する複数のランプを備えた前照灯を制御する前照灯制御装置であって、
    前方に位置する車両を検出する車両検出部と、
    前記車両検出部によって検出された検出車両の位置に基づいて、各ランプの照射を制御する照射制御部と、
    を備え、
    前記各ランプには、それぞれ、第1領域およびその左右にある第2領域が設定されており、
    前記照射制御部は、前記検出車両が前記第1領域に位置する場合に、対応するランプを第1速度で減光させ、前記検出車両が前記第2領域に位置する場合に、前記対応するランプを第1速度より遅い第2速度で減光させ
    前記第2領域の範囲は、それぞれ、前記第1領域の範囲に比べて小さく設定されている、
    ことを特徴とする前照灯制御装置。
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