JP4730284B2 - 車両用照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用照明装置にかかり、特に、前照灯等の配光を制御する車両用照明装置に関する。
前照灯等の配光を制御する車両用照明装置としては、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、カメラの画像から対向車のヘッドライトの明かりを検出して、配光パターンのうち対向車線側に向けられている光源の明るさを下げることにより、対向車に対するグレア光を低減することが記載されている。
また、特許文献1に記載の技術では、カメラの画像から明るさが一定値以下の暗い領域を検索し、当該暗い領域を照らすように複数の光源を制御してもよいことが記載されており、これによって運転者に安心感を与える配光パターンを実現している。
特開2006−21632号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば、対向車等の他車両の前照灯より照射されている領域は、対向車の前照灯から照射される光により明るい領域であるため、該領域を照射する自車両の前照灯を他の領域に向ける制御を行う場合、他車両の前照灯により明るくなっている領域と、暗い領域を光度分布等から区別して、区別した暗い領域に合うように前照灯を制御する必要があるため、制御負荷が高くなり、制御に改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、他車両から照射される光の領域を容易に特定して制御負荷を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数に分割した配光領域のそれぞれの分割領域毎に配光を変更可能な車両用照明手段と、他車両の存在を検出する検出手段と、前記検出手段によって他車両が検出された場合に、他車両に対応する前記分割領域を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記分割領域及び該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する前記分割領域へ照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、車両用照明手段は、複数に分割した配光領域のそれぞれの分割領域毎に配光が変更可能とされている。車両用照明手段は、例えば、車両用の前照灯を適用することができる。また、車両用照明手段は、例えば、LED光源などの光源を複数備えて各光源によって分割領域に分割可能としたものや、光源からの光をDMD(Digital Micromirror Device)や液晶素子等の光変調素子を用いて分割可能としたものや、シャッタ等を用いて分割可能としたものなどを適用することが可能である。
検出手段では、他車両の存在が検出される。検出手段としては、例えば、カメラ等を適用することができ、カメラ等によって他車両の光輝点を検出することで他車両の存在を検出することができる。
特定手段では、検出手段によって照明対象が検出された場合に、照明対象に対応する分割領域が特定される。
そして、制御手段では、特定手段によって特定された分割領域及び該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する分割領域に照射される光が、非照射状態または減光されるように配光が制御される。
すなわち、特定手段によって特定された分割領域に照射される光が、非照射状態または減光されるように配光が制御されることによって、他車両に対するグレア光を抑制することができる。
また、他車両から照射される光の領域は、道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する領域となるので、特定手段によって他車両に対応する分割領域を特定することで、該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する分割領域が他車両から照射される光の領域となるので、特定手段によって他車両の存在する分割領域を特定することで、他車両から照射される光の領域を一義的に特定することができ、当該分割領域に照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御することによって、他車両から光が照射され、車両用照明手段によって光を照射する必要ない領域を特定して配光制御することが可能となる。従って、他車両から照射される光の領域を容易に特定して制御負荷を低減することができる。
また、制御手段が、請求項に記載の発明のように、車両用照明手段から特定手段によって特定された分割領域及び該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する分割領域へ照射される光の光軸を他の周囲の分割領域に光を照射する方向に移動することにより、非照射状態または減光されるように配光を制御するようにしてもよい。これによって、他車両へのグレア光を抑制することができると共に、他車両から照射される光によって見難くなっているエリアの光量を増加させることが可能となり、視認性の向上が可能となる。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、複数に分割した配光領域のそれぞれの分割領域毎に配光を変更可能とされ、かつ車幅方向の中央部分の分割領域の分割幅が車幅方向端部よりも車幅方向に短く設定された車両用照明手段と、他車両の存在を検出する検出手段と、前記検出手段によって他車両が検出された場合に、他車両に対応する前記分割領域を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記分割領域及び該分割領域の周囲に存在する前記分割領域へ照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御する制御手段と、を備える構成としてもよい。
以上説明したように本発明によれば、他車両の存在する分割領域を特定して、特定した分割領域と該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する分割領域に照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御することで、他車両から照射される光の領域を一義的に特定して、配光を制御することができるので、他車両から照射される光の領域を容易に特定して制御負荷を低減することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置10は、図1に示すように、車両に設けられた前照灯12が、配光制御ECU14に接続されており、配光制御ECU14によって前照灯12の点灯や消灯が制御される。
本実施の形態では、配光制御ECU14は、前照灯12の配光領域のうち前方の対向車等の他車両に対応する領域を消灯するように配光制御を行うと共に、他車両の周辺領域も消灯するように配光制御を行う。
配光制御ECU14は、CPU14A、RAM14B、ROM14C、及びI/O14Dを含むマイクロコンピュータで構成されている。
配光制御ECU14のROM14Cには、前照灯12の配光制御を行うためのテーブルや後述する配光制御ルーチンを実行するためのプログラム等が記憶され、RAM14Bは、CPU14Aによって行われる各種演算等を行うメモリ等として使用される。
I/O14Dには、スイッチ16、カメラ18、及び前照灯ドライバ20が接続されており、スイッチ16の操作状態や、カメラ18による車両前方の撮影結果が配光制御ECU14に入力される。
スイッチ16は、前照灯12のオンオフを指示すると共に、ロービームとハイビームを指示し、指示結果を配光制御ECU14に出力する。また、カメラ18は、車両前方を撮影して撮影結果を配光制御ECU14に出力する。
そして、配光制御ECU14は、スイッチ16の状態に応じて前照灯ドライバ20を制御して、前照灯12の点灯を行うと共に、カメラ18の撮影画像に基づいて、対向車を検出して、対向車に対応する領域への前照灯からの光を非照射とするように、前照灯12の配光を制御すると共に、対向車に対応する領域の車両外側に対応する領域についても前照灯からの光を非照射とするように、前照灯12の配光を制御する。
前照灯12は、車両の前端部に2つ設けられており、図2に示すように、前照灯12の配光領域を車幅方向に複数に分割してそれぞれの分割領域22に対して光の照射や非照射が可能とされることによって、各分割領域毎に配光が変更可能とされ、配光制御ECU14によって各分割領域への光の照射や非照射が制御される。
図3(A)、(B)は、本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置10に適用可能な前照灯の一例を示す図である。
前照灯12は、例えば、図3(A)に示すように、複数のLED光源24を備えたものを適用可能で、前照灯ドライバ20が複数のLED光源24の点灯や消灯を制御することによって、図2に示す各分割領域22への光の照射や非照射を行うことが可能である。図3(A)では、複数のLED光源24を備えたLEDランプ26を2灯備えた前照灯の一例を示し、例えば、一方のLEDランプ26をロービーム用、他方のLEDランプ26をハイビーム用として使い分けるようにしてもよい。
また、前照灯12は、図3(B)に示すように、1つの光源28からの光をDMD(Digital Micromirror Device)30によって反射して、レンズ31を介して車両前方を照射するものを適用するようにしてもよい。DMD30は、図3(C)に示すように複数のマイクロミラー32を備えており、各マイクロミラー32の回転が制御可能なデバイスである。すなわち、前照灯ドライバ20として光源28を点灯する光源ドライバ34と、DMD30の各マイクロミラー32の回転を駆動するDMDドライバ36と、を設け、光源ドライバ34によって光源28を点灯して、DMDドライバ36によってDMD30の各マイクロミラー32の回転を制御することによって、図2に示す各分割領域への光の照射や非照射を制御することが可能である。
なお、本実施の形態では、複数のLED光源24を備えたものとして、以下の説明を行う。また、前照灯12の構成を上記に限るものではなく、例えば、単一の光源から車両前方を照らす光を遮断する複数のシャッタ等を設けて、各シャッタの大きさを分割領域に対応させて、図2に示す各分割領域の点灯や消灯を可能としてもよいし、DMD30の代りにDMD30以外の液晶素子等の光変調素子等を用いるようにしてもよい。
図4(A)は、本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置10の前照灯12の分割領域を説明するための図である。
本実施の形態の前照灯12の分割領域の分割パターンは、図4(A)に示すように、車幅方向の略中央部分の分割領域の分割幅が車幅方向端部よりも車幅方向に短く設定され、車幅方向外側に向かって徐々に車幅方向に長い分割領域となるように設定されている。なお、分割パターンは、これに限るものではない。
また、前照灯12は、各分割領域に対応するLED光源24が予め設定されており、複数のLED光源24を選択的に点灯することによって、各分割領域毎の点灯や消灯を行う。
例えば、本実施の形態では、図4(B)に示すように、分割領域No.1に対応するLED光源24は、LED光源No.1〜8を対応させ、分割領域No.2に対応するLED光源24は、LED光源No.9〜12を対応させ、分割領域No.3に対応するLED光源24は、LED光源No.13〜15を対応させ、分割領域No.4に対応するLED光源24は、LED光源No.16を対応させ、分割領域No.5に対応するLED光源24は、LED光源No.17を対応させ、分割領域No.6に対応するLED光源24は、LED光源No.18,19を対応させ、分割領域No.7に対応するLED光源24は、LED光源No.20〜22を対応させ、分割領域No.8に対応するLED光源24は、LED光源No.23〜27を対応させる。そして、各分割領域に対応させたLED光源24の点灯や消灯を制御することで、各分割領域毎の光の照射や非照射が可能となるので、図4(B)に示す対応を光源分割領域対応関係テーブル38としてROM14C等に記憶しておき、配光制御ECU14が当該光源分割領域対応関係テーブル38を用いて点灯制御することで、各領域毎に前照灯12の点灯や消灯が可能となる。
なお、本実施の形態では、LED光源24の点灯数で分割領域を決定するが、これに限るものではなく、例えば、レンズや光源の大きさ、或いは特性等で分割領域の大きさを決定するようにしてもよい。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の配光制御について説明する。本実施形態では、対向車を検出して、前照灯12の配光領域のうち対向車に対応する分割領域22を非照射にすると共に、当該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域についても非照射にするようにしたものである。
ここで、本発明の第1実施形態に係わる車両用照明装置10の配光制御ECU14で行われる配光制御の詳細について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係わる車両用照明装置10の配光制御ECU14で行われる配光制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図5に示す配光制御ルーチンは、乗員のスイッチ16の操作によって、前照灯12の点灯が指示された場合等に開始する。また、スイッチ16に自動点灯モードを備える場合には、乗員によって自動点灯が指示されて、前照灯12を点灯する所定の条件が満たされた場合に開始するようにしてもよい。
乗員のスイッチ16の操作によって前照灯12の点灯が指示されると、ステップ100では、前照灯12が点灯される。すなわち、CPU14AがI/O14Dを介して前照灯ドライバ20を制御することによって、2つの前照灯12の各LED光源24が駆動されることによって前照灯12を点灯させる。
ステップ102では、カメラ18によって車両前方を撮影した撮影結果がI/O14Dを介しては配光制御ECU14に取得されてステップ104へ移行する。
ステップ104では、カメラ18の撮影結果に基づいて対向車がCPU14Aによって検出されてステップ106へ移行する。なお、対向車の検出は、種々の既知の技術などを用いて検出可能で、例えば、画像処理を用いて光輝点を検出する等の処理を行うことによって対向車を検出することが可能である。
続いてステップ106では、前方に対向車が存在するか否かがCPU14Aによって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ118へ移行する。
ステップ108では、対向車が存在する領域に対応する前照灯12の分割領域がCPU14Aによって特定されてステップ110へ移行する。
ステップ110では、特定した分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域がCPU14Aによって特定されてステップ112へ移行する。
次にステップ112では、特定した分割領域及び当該分割領域の車両外側に隣接した分割領域が消灯され他の分割領域が点灯されてステップ116へ移行する。すなわち、配光制御ECU14が前照灯ドライバ20を制御することによって、対向車に対応する分割領域及び当該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域が消灯されるので、ハイビームで走行しても対向車へのグレア光を抑制することができる。また、対向車が存在する領域に隣接する分割領域も消灯されるが、当該領域は対向車の前照灯によって照射されている領域であるので、照射する必要がないので、非照射にすることで省電力化も図ることが可能となる。
一方、ステップ114では、配光がリセット、すなわち、配光制御が行われて分割領域が消灯されている場合があるので、配光制御をリセットすることにより、全ての分割領域を点灯してステップ116へ移行する。
そして、ステップ116では、スイッチ16がオフされたか否かがCPU14Aによって判定され、該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ120の判定が肯定されたところでステップ118へ移行して、前照灯12を消灯して一連の処理を終了する。
このように本実施の形態に係わる車両用照明装置10の配光制御ECU14によって上述のように配光制御を行うことにより、図6に示すように、対向車が存在する場合には、前照灯12の配光領域を複数に分割して、対向車に対応する分割領域(図6では分割領域No.6)を検出して、検出した対向車が存在する分割領域と、該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域(図6では分割領域No.7)を消灯するように配光制御するので、これによって対向車に照射される光が非照射となり、対向車に対するグレア光を抑制することができる。
また、対向車の前照灯によって光が照射されている領域は明るいので、自車両の前照灯12から光を照射する必要がなく、対向車に対応する分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域についても非照射とすることで、不必要な領域への光の照射を行うことがなくなり、省電力化も図ることができる。この時、対向車の前照灯から光が照射される領域の特定は、対向車の存在する分割領域を特定することで容易に特定できるので、対向車の前照灯から照射される光の光度分布等を求める必要がなく、制御負荷を低減することができる。
なお、本実施形態では、対向車が存在する分割領域と、該分割領域の車両側外側方向に隣接する分割領域を消灯するように配光を制御したが、消灯ではなくて減光するように配光を制御するようにしてもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、対向車が存在する分割領域と、該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域を消灯するように配光を制御したが、第2実施形態では、対向車が存在する分割領域と、該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域に対応する光源の光軸を移動することによって、これらの分割領域を非照射として、移動先の分割領域の光量を増加するようにしたものである。
すなわち、前照灯12として複数のLED光源24を備えたものを適用する場合には、各LED光源24の光軸を移動するアクチュエータ等を備えることで、分割領域毎の光軸を移動することが可能となり、DMDを適用する場合には、マイクロミラー32の回動によって各分割領域毎の光軸の移動が可能となる。
図7は、本発明の第2実施形態に係わる車両用照明装置の配光制御ECUで行われる配光制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、当該配光制御ルーチンも第1実施形態と同様に、乗員のスイッチ16の操作によって、前照灯12の点灯が指示された場合等に開始する。また、スイッチ16に自動点灯モードを備える場合には、乗員によって自動点灯が指示されて、前照灯12を点灯する所定の条件が満たされた場合に開始するようにしてもよい。
乗員のスイッチ16の操作によって前照灯12の点灯が指示されると、ステップ200では、前照灯12が点灯される。すなわち、CPU14AがI/O14Dを介して前照灯ドライバ20を制御することによって、2つの前照灯12の各LED光源24が駆動されることによって前照灯12を点灯させる。
ステップ202では、カメラ18によって車両前方を撮影した撮影結果がI/O14Dを介しては配光制御ECU14に取得されてステップ204へ移行する。
ステップ204では、カメラ18の撮影結果に基づいて対向車がCPU14Aによって検出されてステップ206へ移行する。なお、対向車の検出は、種々の既知の技術などを用いて検出可能で、例えば、画像処理を用いて光輝点を検出する等の処理を行うことによって対向車を検出することが可能である。
続いてステップ206では、前方に対向車が存在するか否かがCPU14Aによって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ208へ移行し、否定された場合にはステップ218へ移行する。
ステップ208では、対向車が存在する領域に対応する前照灯12の分割領域がCPU14Aによって特定されてステップ210へ移行する。
ステップ210では、特定した分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域がCPU14Aによって特定されてステップ212へ移行する。
次にステップ212では、特定した分割領域が変化有るか否かCPU14Aによって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ214へ移行し、否定された場合にはステップ220へ移行する。
ステップ214では、配光がリセットされてステップ216へ移行する。すなわち、配光制御が行われて光軸が移動されている場合があるので、配光をリセットすることにより移動されている光軸を元に戻してステップ216へ移行する。
ステップ216では、特定した分割領域及び当該分割領域の車両外側に隣接した分割領域に対応する光軸が移動されてステップ220へ移行する。すなわち、配光制御ECU14が前照灯ドライバ20を制御することによって、対向車に対応する分割領域及び当該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域に対応するLED光源24の光軸が移動されるので、結果としてこれらの分割領域が非照射となり、対向車へのグレア光を抑制することができる。また、対向車が存在する領域に隣接する分割領域に対応する光軸も移動されるので非照射となるが、当該領域は対向車の前照灯によって照射されている領域であるので、照射する必要がなく、不必要な領域への光の照射を低減することができる。なお、光軸の移動量は、本実施形態では、自車の走行車線側へ光軸が移動するようにする。これによって、自車の走行車線側の分割領域へ照射される光量が増加されるので、対向車の前照灯の光によって見えにくくなっており、かつ自車が今後走行する道路側の領域を見易くすることができる。この場合において、ステップ210で特定する車両外側に隣接する分割領域の、さらに車両外側に隣接する分割領域の光量を増加させることも可能である。該隣接領域は対向車の光源に近く、特に見えにくい領域であり、この領域の光量を増加させることで、運転者の視認性を向上する。また、本実施形態では、光軸の移動量は、移動する分割領域に対応する領域が非照射状態となるように光軸を移動するが、これに限るものではなく、移動する分割領域に対応する領域に照射される光が減光されるような移動量とするようにしてもよい。
一方、ステップ218では、配光がリセットされる。すなわち、配光制御が行われて光軸が移動されている場合があるので、配光制御をリセットすることにより、移動されている光軸を元に戻してステップ220へ移行する。
そして、ステップ220では、スイッチ16がオフされたか否かがCPU14Aによって判定され、該判定が否定された場合にはステップ202に戻って上述の処理が繰り返され、ステップ220の判定が肯定されたところでステップ222へ移行して、前照灯12を消灯して一連の処理を終了する。
このように、本実施形態では、対向車に対応する分割領域と、該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域に対応する光軸を移動することによって、結果として第1実施形態と同様に、図8に示すように、対向車に対応する分割領域と、該分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域(図8では分割領域No.6、7の部分)が消灯されることになり、第1実施形態と同様に、対向車に対するグレア光を抑制することができる。
また、対向車の前照灯によって光が照射されている領域は明るいので、自車両の前照灯12から光を照射する必要がなく、対向車に対応する分割領域の車両外側方向に隣接する分割領域についても光軸を移動することで、不必要な領域への光の照射を低減することができる。この時、対向車の前照灯から光が照射される領域の特定は、対向車の存在する分割領域を特定することで容易に特定できるので、対向車の前照灯から照射される光の光度分布等を求める必要がなく、制御負荷を低減することができる。
また、本実施形態では、移動対象の分割領域(図8では分割領域No.6、7)それぞれの部分に光が照射されないように自車の走行車線側に光軸を移動するので、対向車の前照灯の光によって見えにくくなっているエリアを見易くすることができ、視認性を向上することができる。
なお、上記の各実施形態では、ハイビームとロービームについては特に言及しなかったが、ハイビームの領域のみについて上述の配光制御を行うようにしてもよいし、ハイビームとロービームの領域について上述の配光制御を行うようにしてもよいし、ロービームの領域のみについて上述の配光制御を行うようにしてもよい。例えば、ハイビームとロービームの領域、或いはハイビームの領域のみについて上述の配光制御を行う場合には、図9に示すように、ハイビームでも対向車に対するグレア光が抑制されるため、常時ハイビーム点灯で走行することが可能となる。なお、図9では、ハイビームの領域について第1実施形態の配光制御を行う例を示す。
また、上記の各実施形態では、本発明の車両用照明手段として前照灯12を適用するようにしたが、これに限るものではなく、補助前照灯やその他の車両用照明手段を適用するようにしてもよい。
さらに、上記の第1実施形態の配光制御ルーチンにおけるステップ112の処理は、第2実施形態のステップ212〜216のようにしてもよい。すなわち、特定した分割領域の変化がある場合には、配光をリセットした後に、特定した分割領域及び当該分割領域の車両外側に隣接した分割領域に対応する分割領域を消灯するようにし、特定した分割領域の変化がない場合にその状態を維持してステップ116へ移行するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置の前照灯の配光範囲の分割領域を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置に適用可能な前照灯の一例を示す図である。 (A)は本発明の実施の形態に係わる車両用照明装置の前照灯の分割領域を説明するための図であり、(B)は光源分割領域対応関係テーブルを示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる車両用照明装置の配光制御ECUで行われる配光制御ルーチンを示すフローチャートである。 第1実施形態に係わる車両用照明装置の前照灯の配光制御を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる車両用照明装置の配光制御ECUで行われる配光制御ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態に係わる車両用照明装置の前照灯の配光制御を説明するための図である。 ハイビームの領域について第1実施形態の配光制御を行う例を示す図である。
符号の説明
10 車両用照明装置
12 前照灯
14 配光制御ECU
18 カメラ
20 前照灯ドライバ
22 分割領域
24 LED光源
28 光源
30 DMD
32 マイクロミラー

Claims (3)

  1. 複数に分割した配光領域のそれぞれの分割領域毎に配光を変更可能な車両用照明手段と、
    他車両の存在を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって他車両が検出された場合に、他車両に対応する前記分割領域を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記分割領域及び該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する前記分割領域へ照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御する制御手段と、
    を備えた車両用照明装置。
  2. 前記制御手段は、前記車両用照明手段から前記特定手段によって特定された前記分割領域及び該分割領域の道路中央側とは反対側の車両外側方向に隣接する前記分割領域へ照射される光の光軸を他の周囲の分割領域に光を照射する方向に移動することにより、前記非照射状態または減光されるように配光を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用照明装置。
  3. 複数に分割した配光領域のそれぞれの分割領域毎に配光を変更可能とされ、かつ車幅方向の中央部分の分割領域の分割幅が車幅方向端部よりも車幅方向に短く設定された車両用照明手段と、
    他車両の存在を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって他車両が検出された場合に、他車両に対応する前記分割領域を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記分割領域及び該分割領域の周囲に存在する前記分割領域へ照射される光が、非照射状態または減光されるように配光を制御する制御手段と、
    を備えた車両用照明装置。
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