JP7049917B2 - 異種金属材料の接合構造、および異種金属材料の接合方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る溶接構造を有する接合体の構成を示す斜視図である。図1に示すA-A線断面図である。図1および図2に示す接合体1は、板状をなす第一部材2と、棒状の第二部材3とを備え、第一部材2と第二部材3とが重なり合って接続した構成をなす。接合体1には、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2と第二部材3とを接合する溶接部4が形成されている。ここで、本明細書では、部材の表面を構成する表面のうち、最も面積の大きい表面を「主面」と呼ぶ。また、その主面間の厚さを板厚といい、板厚方向、および部材の長手方向と直交する方向の長さを幅という。接合体1は、第一部材2および第二部材3の長手方向が揃っている。以下の説明においては、部材(接合体1)の長手方向をX軸方向、幅方向をY軸方向、板厚方向をZ軸方向として説明する。
また、比較例として、上述した第一部材2と第二部材3とをレーザー溶接して接合した接合体であって、固液拡散層42を有しない接合体を作製した。比較例に係る接合体は、第一部材2の一部と第二部材3の一部とが溶融することによって溶接部が形成される。
その後、得られた接合体1と、比較例の接合体について、X軸方向(図1参照)の引張強度を測定した。接合体1の引張強度は、約7Nであった。これに対し、比較例の接合体の引張強度は、3Nであった。このことから、固液拡散層42を設けることによって、強度を向上した接合体が得られることがわかる。
図4は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る溶接構造を有する接合体を示す断面図である。変形例1に係る接合体1Aは、板状をなす第一部材2と、棒状の第二部材3とを備え、第一部材2と第二部材3とが重なり合って接続した構成をなす。接合体1Aには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2と第二部材3とを接合する溶接部4Aが形成されている。以下、上述した実施の形態1とは異なる溶接部4Aについて説明する。
図5は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る溶接構造を有する接合体を示す断面図である。変形例2に係る接合体1Bは、板状をなす第一部材2と、棒状の第二部材3とを備え、第一部材2と第二部材3とが重なり合って接続した構成をなす。接合体1Bには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2と第二部材3とを接合する溶接部4Bが形成されている。以下、上述した実施の形態1とは異なる溶接部4Bについて説明する。
図7は、本発明の実施の形態1の変形例3に係る溶接構造を有する接合体を示す断面図である。変形例3に係る接合体1Cは、断面がアーチ状をなして延びる第一部材2Aと、棒状の第二部材3とを備え、第一部材2Aと第二部材3とが重なり合って接続した構成をなす。第一部材2Aの第二部材3に接する側の曲率半径は、第二部材3の曲率半径よりも大きい。接合体1Cには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2Aと第二部材3とを接合する溶接部4Cが形成されている。第二部材3は、上述した実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態1の変形例4に係る溶接構造を有する接合体を示す断面図である。変形例4に係る接合体1Dは、断面がアーチ状をなして延びる第一部材2Bと、棒状の第二部材3とを備え、第一部材2Bと第二部材3とが重なり合って接続した構成をなす。第一部材2Bの第二部材3に接する側の曲率半径は、第二部材3の曲率半径よりも大きい。接合体1Dには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2Bと第二部材3とを接合する溶接部4Dが形成されている。
次に、本発明の実施の形態2について、図9~図11を参照して説明する。図9は、本発明の実施の形態1に係る溶接構造を有する接合体の構成を示す斜視図である。図10は、図9の矢視B方向からみた接合体の平面図である。本実施の形態2に係る接合体1Eは、円筒状の第一部材2Cと、円柱状の第二部材3Aを備える。接合体1Eには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2Cと第二部材3Aとを接合する溶接部4Eが形成されている。本実施の形態2では、Y軸方向が、筒の中心軸方向に相当する。また、X軸方向およびZ軸方向は、それぞれ筒の径方向であり、厚さ方向に相当する。
次に、本発明の実施の形態2について、図12~図14を参照して説明する。図12は、本発明の実施の形態2の変形例に係る溶接構造を有する接合体の構成を示す斜視図である。図13は、図12の矢視C方向からみた接合体の平面図である。本変形例に係る接合体1Fは、円柱状の第一部材2Dと、円筒状の第二部材3Bを備える。接合体1Fには、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、第一部材2Dと第二部材3Bとを接合する溶接部4Fが形成されている。
2、2A、2B、2C、2D 第一部材
3、3A、3B 第二部材
4、4A、4B、4C、4D、4E、4F 溶接部
41、41A、41B、41C、41D、41E、41F 密接部
42、42A、42B、42C、42D、42E、42F 固液拡散層
Claims (5)
- 互いに組成が異なる金属であって、互いに溶融した際に、金属間化合物を生成する組み合わせの金属からなる第一部材および第二部材を接合した接合構造であって、前記第二部材が曲面を有する接合構造において、
前記第一部材の一部が溶融固化してなり、該溶融した部分が前記第二部材の曲面に密接する溶接部を有し、
前記溶接部において、前記第一部材と前記第二部材とが密接した密接部分の少なくとも一部は、固液拡散することによって溶融によって生じる前記金属間化合物の生成が抑制されてなる
ことを特徴とする異種金属材料の接合構造。 - 前記密接部分には、前記第二部材と接する側に固液拡散層が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の異種金属材料の接合構造。 - 前記第一部材と前記第二部材とは、各部材の組成が、互いに溶融した際に金属間化合物を生成する金属の組み合わせである
ことを特徴とする請求項1に記載の異種金属材料の接合構造。 - 前記溶接部は、所定の方向において、前記第一部材の主面に前記第二部材を投影した投影領域よりも広く形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の異種金属材料の接合構造。 - 互いに組成が異なる金属であって、互いに溶融した際に、金属間化合物を生成する組み合わせの金属からなる第一部材および第二部材を接合する接合方法であって、前記第二部材が曲面を有する接合方法において、
前記第一部材と前記第二部材とを当接し、
前記第一部材側からレーザー光を照射して前記第一部材を溶融させ、溶融物を前記第二部材の前記曲面に広げて前記第二部材に密接させ、前記第二部材側の密接部分の少なくとも一部が固液拡散して溶融によって生じる前記金属間化合物の生成が抑制された状態で接合する
ことを特徴とする異種金属材料の接合方法。
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