JP2003088971A - レーザ溶接方法 - Google Patents
レーザ溶接方法Info
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Abstract
を向上させる。 【解決手段】 外径が異なった2つの部材4,5の端部
を相互に突き合わせた状態または嵌合させた状態で、突
き合わせ部位または嵌合部位にレーザ光を照射して両部
材の外周を溶融接合する。その後、接合された部材4と
溶融部分8との境界部に対し、溶融接合時のパワーより
も小さなパワーのレーザ光3bを照射して両部材の継ぎ
目を滑らかに成形する。
Description
合わせた状態または嵌合した状態でレーザ溶接するレー
ザ溶接方法に関する。
2つの部材を突き合わせて、その境界部位をレーザ光に
よって溶接する従来の方法が開示されている。図4〜図
7により、同公報に記載された溶接方法を説明する。
次電池などの密閉型電池の製造に用いるものであり、電
池蓋100に対して電池缶110の端部を突き合わせ、
突き合わせ状態でレーザ溶接する。電池蓋100及び電
池缶110の材料としては、鉄系金属材、アルミニウム
系金属材などが用いられる。なお、これらの材料は、溶
接の容易さ並びに溶接部の機械的強度の長期安定性の観
点から、組成並びに融点が似通っていることが好まし
く、特に融点の差が10℃以内の材料であることが好ま
しい。
突き合わせ部位が段状に低くなっており、図5では、段
状に低くなった端部が円弧状に成形され、図6では、段
状に低くなっていると共に外面がテーパ状に成形されて
いる。これらの突き合わせ部位が接合部101となって
おり、接合部101に対して電池缶110の端部が突き
合わせられてレーザ溶接される。また、図7の電池蓋1
00では、溝部が形成されることにより接合部102と
なっており、溝状の接合部102に電池蓋110の端部
が嵌合してレーザ溶接される。
電池蓋100の接合部101の厚み、電池缶110の端
部の厚みなどによって異なるが、例えば、厚さ6〜14
mm程度、幅22〜34mm程度、高さ40〜60mm
程度のサイズのアルミニウム系合金製の電池の場合であ
れば、40〜1000μm程度で溶接を行う。また、レ
ーザ光LDのビームの断面形状は円形であっても良く、
楕円形や角形などの非円形の断面形状であっても良い。
さらにレーザ光LDとして、連続波レーザ光(CW)や
パルスレーザ光(PW)などを用いても良い。
度未満であり、電池蓋100と電池缶110の突き合わ
せ部位(接合部101,102)に対してレーザ光の照
射を行うことにより、これらが溶融して接合される。図
4〜図7において、梨地で示す部分がレーザ溶接された
溶融接合部120である。
2つの部材100,110をレーザ溶接する際に、部材
が溶融した溶融部分が形成されるが、この溶融部分と接
合された部材との境界部は、不連続な形状となっている
ため、外観上好ましくない。
て、超音波振動子等の振動を伝える部材をレーザ溶接し
た場合、形状が急激に変化しないため、振動が効率良く
伝わらないばかりか、境界部に応力が集中して溶融接合
部120で破断する問題を有している。
してなされたものであり、境界部の外観を向上させるこ
とができると共に、接合した部材が振動を良好に伝達す
ることが可能なレーザ溶接方法を提供することを目的と
する。
め、請求項1の発明のレーザ溶接方法は、外径が異なっ
た2つの部材の端部を相互に突き合わせた状態または嵌
合させた状態で、突き合わせ部位または嵌合部位にレー
ザ光を照射して両部材の外周を溶融接合した後、接合さ
れた部材と溶融部分との境界部に対し、溶融接合時のパ
ワーよりも小さなパワーのレーザ光を照射して両部材の
継ぎ目を滑らかに成形することを特徴とする。
後、溶融接合時のパワーよりも小さなパワーのレーザ光
を溶融部分と接合された部材との境界部に対して照射す
ることにより、継ぎ目の溶融部分が滑らかに連続した形
状となる。このため、外観が向上した形状とすることが
できる。また、接合された部材が超音波振動子等の振動
を伝える用途の部品の場合には、振動が効率良く伝達さ
れるため、境界部に応力が集中して破断することがなく
なる。
溶接方法であって、前記2つの部材が円筒形状または円
柱形状であることを特徴とする。
合には、これらを同期回転させながらレーザ溶接するこ
とができる。これにより、溶接の作業性を向上させるこ
とができる。
形態であり、図1及び図2は溶融接合時の状態を、図3
は後処理後の状態を示す。
うに把持爪1a、2aを有した一対のチャック1,2が
対向している。チャック1,2は回転軸6を中心として
矢印で示すA方向に同期回転するように回転駆動源(図
示省略)に取り付けられている。チャック1,2の把持
爪1a、2aは、接合される部材4,5をそれぞれ把持
するものである。
形状となっており、部材5は円筒形状となっている。部
材4の外径に対し、部材5は外径が大きいと共に、その
内径は部材4が嵌合可能な寸法となっている。
材5の端部(左端部)に嵌合し、この嵌合状態に対して
レーザヘッド3から第1弾のレーザ光3aを照射して部
材4,5の外周を接合する。すなわち、部材4,5の溶
接位置7にレーザ光3aが収束するようにレーザヘッド
3を位置決めし、チャック1、2を同期回転することに
より、部材4、5を同期回転させながら、部材4、5を
溶融接合するのに充分なパワーのレーザ光3aを照射し
て溶融接合する。
材4,5が溶融接合されて溶融部分8が形成される。こ
の溶融部分8は部材4及び5が互いに溶け合って接合さ
れた部分であるが、溶融部分8と接合された一方の部材
4との境界部には、不連続な形状部8aが形成される。
弾のレーザ光3bが収束するようにレーザ照射位置を移
動させる。そして、再びチャック1、2を同期回転させ
ながら、レーザ光3bを照射する。このときのレーザ光
3bは、部材4,5を溶融接合したパワーよりも小さい
パワーで照射を行う。例えば、溶融接合時のパワーに対
して、5〜8%程度のパワーでレーザ光3bを照射す
る。
後の状態を示し、溶融部分8よりも少ない溶け込み量で
溶融部分9が形成される。この溶融部分9が形成される
ことにより、溶接部位の形状が連続した形状となる。
ザ光3bの照射を行うことにより、部材4,5の継ぎ目
の溶融部分が滑らかに連続した形状となるため、外観が
向上する。また、接合された部材が超音波振動子等の振
動を伝える用途の部品の場合には、振動が効率良く伝達
されるため、境界部に応力が集中して破断することがな
くなる。
円柱形状及び円筒形状としているが、角柱形状、角筒形
状その他の形状の部材であっても良い。また、部材4,
5を嵌合させることなく、2つの部材の端部を突き合わ
せた状態に対して溶融接合を行っても良い。
継ぎ目の溶融部分を滑らかに連続した形状とすることが
できるため、外観が向上した形状とすることができる。
これにより、接合された部材が超音波振動子等の振動を
伝える用途の部品の場合には、振動が効率良く伝達され
るため、境界部に応力が集中して破断することがなくな
る。
と同様な効果を有するもに加えて、2つの部材を同期回
転させながらレーザ溶接することができため、溶接の作
業性を向上させることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 外径が異なった2つの部材の端部を相互
に突き合わせた状態または嵌合させた状態で、突き合わ
せ部位または嵌合部位にレーザ光を照射して両部材の外
周を溶融接合した後、接合された部材と溶融部分との境
界部に対し、溶融接合時のパワーよりも小さなパワーの
レーザ光を照射して両部材の継ぎ目を滑らかに成形する
ことを特徴とするレーザ溶接方法。 - 【請求項2】 前記2つの部材が円筒形状または円柱形
状であることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接方
法。
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