JP2018158350A - レーザ溶接方法及び溶接継手 - Google Patents

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翔太 遠藤
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直樹 河田
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Abstract

【課題】隅肉溶接において溶接ビード形状を均質に形成できるレーザ溶接方法及び溶接継手を提供する。【解決手段】このレーザ溶接方法は、外板2の端面6aと出入口枠3の車両外側面4aとによって形成される隅部11に溶接予定線Lに沿って第1の溶接ビードB1を形成する第1の溶接ビード形成工程と、外板2の端面6aを構成する角部のうち、隅部11と反対側に位置する角部12に溶接予定線Lに沿って第2の溶接ビードB2を形成する第2の溶接ビード形成工程と、外板2の端面6aに溶接予定線Lに沿って第3の溶接ビードB3を形成する第3の溶接ビード形成工程と、を備え、第1〜第3の溶接ビード形成工程で形成される第1〜第3の溶接ビードB1〜B3を互いに連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ溶接方法及び溶接継手に関する。
レーザ溶接の一形態として隅肉溶接が知られている。例えば鉄道車両構体の分野では、外板2の縁部に出入口フレームの縁部を重ね合わせ、当該重ね合わせ部分をレーザによって隅肉溶接することで、車両の水密性を確保している(例えば特許文献1参照)。
特開2007−112343号公報
上述したような隅肉溶接では、溶接部の強度及び美観を確保する観点から、溶接部に形成される溶接ビード形状の均質性が求められている。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、隅肉溶接において溶接ビード形状を均質に形成できるレーザ溶接方法及び溶接継手を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るレーザ溶接方法は、板状のワーク同士の重ね合わせ部分に設定された溶接予定線に沿って、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とを隅肉溶接するレーザ溶接方法であって、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とによって形成される隅部に溶接予定線に沿って第1の溶接ビードを形成する第1の溶接ビード形成工程と、一方のワークの端面を構成する角部のうち、隅部と反対側に位置する角部に溶接予定線に沿って第2の溶接ビードを形成する第2の溶接ビード形成工程と、一方のワークの端面に溶接予定線に沿って第3の溶接ビードを形成する第3の溶接ビード形成工程と、を備え、第1〜第3の溶接ビード形成工程で形成される第1〜第3の溶接ビードを互いに連結する。
このレーザ溶接方法では、第1〜第3の溶接ビード形成工程で形成される第1〜第3の溶接ビードを互いに連結している。これにより、ワークの角部、端面、及び隅部にかけて形成される溶接ビードを一体化した状態とすることができる。溶接ビードを一体化することで、溶接予定線に沿って延在する溶接ビード形状を均質に形成でき、溶接部の強度及び美観を十分に確保できる。
また、第1〜第3の溶接ビード形成工程をこの順で実施し、第3の溶接ビード形成工程で形成される第3の溶接ビードによって第1の溶接ビードと第2の溶接ビードとを連結してもよい。第1の溶接ビード形成工程では、隅部にレーザ光を照射させる必要があるため、レーザ光の走査の安定性が課題となっている。これに対し、第1の溶接ビード形成工程の後に第2及び第3の溶接ビード形成工程を実施することにより、第1の溶接ビード形成工程で他の部位にレーザ光による凹み等が生じた場合でも、後から形成する第2及び第3の溶接ビードによって凹み等を補修することが可能となる。
また、第1〜第3の溶接ビード形成工程において、スポット状の複数の溶接ビードを繋げることによって第1〜第3の溶接ビードを形成してもよい。この場合、連続溶接を行う場合に比べてワークへの入熱量を抑えることができる。また、連続溶接を行う場合に比べて溶接ビードの幅を太くすることが可能となる。したがって、第1〜第3の溶接ビードの連結が容易なものとなる。
また、第2の溶接ビードのナゲット径を第1の溶接ビード及び第3の溶接ビードのナゲット径よりも小さくしてもよい。これにより、第1〜第3の溶接ビードを滑らかに連結することが可能となる。
また、第3の溶接ビード形成工程において、第3の溶接ビードを複数列に形成してもよい。これにより、第1〜第3の溶接ビードの連結が容易なものとなる。
また、第1〜第3の溶接ビード形成において、コンタクトチップを用いてワークへのレーザ照射を行ってもよい。コンタクトチップを用いることで、レーザ光の走査の安定性を高めることができる。
また、本発明の一側面に係る溶接継手は、板状のワーク同士の重ね合わせ部分に設定された溶接予定線に沿って、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とに隅肉溶接部が設けられた溶接継手であって、隅肉溶接部は、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とによって形成される隅部に溶接予定線に沿って形成された第1の溶接ビードと、一方のワークの端面を構成する角部のうち、隅部と反対側に位置する角部に溶接予定線に沿って形成された第2の溶接ビードと、一方のワークの端面に溶接予定線に沿って形成された第3の溶接ビードと、を有し、第1〜第3の溶接ビードが互いに連結されている。
この溶接継手では、隅肉溶接部を構成する第1〜第3の溶接ビードが互いに連結されている。これにより、ワークの角部、端面、及び隅部にかけて形成される溶接ビードを一体化した状態とすることができる。溶接ビードを一体化することで、溶接予定線に沿って延在する溶接ビード形状を均質に形成でき、溶接部の強度及び美観を十分に確保できる。
また、第1〜第3の溶接ビードのそれぞれは、スポット状の複数の溶接ビードが繋がることによって構成されていてもよい。この場合、連続溶接を行う場合に比べてワークへの入熱量を抑えることができる。また、連続溶接を行う場合に比べて溶接ビードの幅を太くすることが可能となる。したがって、第1〜第3の溶接ビードの連結が容易なものとなる。
また、第2の溶接ビードのナゲット径は、第1の溶接ビード及び第3の溶接ビードのナゲット径よりも小さくなっていてもよい。これにより、第1〜第3の溶接ビードを滑らかに連結することが可能となる。
また、第3の溶接ビードは、複数列に形成されていてもよい。これにより、第1〜第3の溶接ビードの連結が容易なものとなる。
本発明によれば、隅肉溶接において溶接ビード形状を均質に形成できる。
レーザ溶接方法の一実施形態を適用して製造された溶接継手の一例を示す概略断面図である。 隅肉溶接部を示す概略図である。 レーザ溶接方法の一実施形態を示すフローチャートである。 第1の溶接ビード形成工程を示す概略断面図である。 第2の溶接ビード形成工程を示す概略断面図である。 第3の溶接ビード形成工程を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係るレーザ溶接方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、レーザ溶接方法の一実施形態を適用して製造された溶接継手の一例を示す概略断面図である。同図で例示する溶接継手1は、鉄道車両構体に用いられる外板(一方のワーク)2と、出入口枠(他方のワーク)3との接合体である。
外板2は、鉄道車両の側構体の外郭部分を形成する平板部材である。外板2は、例えば厚さ1.0mm〜3.0mm程度のステンレス鋼によって形成されている。図1では、外板2は、出入口枠3と等厚となっているが、厚さの大小関係に特に制限はない。外板2は、出入口枠3よりも肉薄の板状部材であってもよい。
出入口枠3は、鉄道車両の側構体に設けられるドア配置空間を形成する枠部材である。出入口枠3は、例えば厚さ1.0mm〜6.0mm程度のステンレス鋼によって形成されている。出入口枠3の一端側は、平坦部4となっており、他端側は、平坦部4から略直角に折れ曲がる折曲部5となっている。
溶接継手1は、折曲部5の折れ曲がり方向が車内側を向くように、鉄道車両構体に適用される。本実施形態では、出入口枠3における平坦部4の車両外側面(他方のワークの一方面)4aに対して外板2の端部6が重ね合されている。外板2における端部6側の端面(一方のワークの端面)6aと出入口枠3の車両外側面4aとには、レーザ溶接による隅肉溶接が施されており、重ね合わせ部分Pの延在方向(図1の奥行方向)に沿って隅肉溶接部Wが形成されている。隅肉溶接部Wの形成により、外板2に対して出入口枠3が強固かつ水密に接合されている。
図2は、隅肉溶接部Wを示す概略図である。同図では、説明の便宜上、外板2における端部6の車両外側面6bと、外板2の端面6aと、出入口枠3の車両外側面4aとを平面的に示している。図2に示すように、隅肉溶接部Wは、外板2と出入口枠3との重ね合わせ部分Pに設定された溶接予定線Lに沿って形成されている。隅肉溶接部Wは、第1の溶接ビードB1と、第2の溶接ビードB2と、第3の溶接ビードB3とを有し、これらの第1〜第3の溶接ビードB1〜B3が互いに連結することによって構成されている。
より具体的には、第1の溶接ビードB1は、外板2の端面6aと出入口枠3の車両外側面4aによって形成される隅部11に溶接予定線Lに沿って形成されている。第2の溶接ビードB2は、外板2の端面6aを構成する角部のうち、隅部11と反対側に位置する角部12に溶接予定線Lに沿って形成されている。また、第3の溶接ビードB3は、外板2の端面6aに溶接予定線Lに沿って形成されている。
これらの第1〜第3の溶接ビードB1〜B3は、いずれも複数のスポット状の溶接ビードBが互いに繋がることによって構成されている。各溶接ビードBは、例えば溶接予定線L方向を長軸とする楕円形状をなしている。隣り合う溶接ビードB,Bの重なり具合に特に制限はなく、互いに接する程度に溶接ビードB,Bが重なっていてもよく、中心間距離が長軸半径若しくは短軸半径よりも短くなる程度に溶接ビードB,Bが重なっていてもよい。
本実施形態では、第1の溶接ビードB1は、隅部11に一列に形成されており、第2の溶接ビードB2は、角部12に一列に形成されている。これに対し、第3の溶接ビードB3は、端面6aに二列に形成されている。また、第2の溶接ビードB2における各溶接ビードBのナゲット径R2は、第1の溶接ビードB1における各溶接ビードBのナゲット径R1及び第3の溶接ビードB3の各溶接ビードBのナゲット径R3よりも小さくなっている。第1の溶接ビードB1における各溶接ビードBのナゲット径R1と、第3の溶接ビードB3の各溶接ビードBのナゲット径R3とは、略同径となっている。
次に、上述した隅肉溶接部Wを形成するレーザ溶接方法について詳細に説明する。
図3は、レーザ溶接方法の一実施形態を示すフローチャートである。同図に示すように、このレーザ溶接方法は、第1の溶接ビード形成工程(ステップS01)と、第2の溶接ビード形成工程(ステップS02)と、第3の溶接ビード形成工程(ステップS03)と、を備えて構成されている。
第1の溶接ビード形成工程は、外板2の端面6aと出入口枠3の車両外側面4aとによって形成される隅部11に溶接予定線Lに沿って第1の溶接ビードB1を形成する工程である。第2の溶接ビード形成工程は、外板2の端面6aを構成する角部のうち、隅部11と反対側に位置する角部12に溶接予定線Lに沿って第2の溶接ビードB2を形成する工程である。第3の溶接ビード形成工程は、外板2の端面6aに溶接予定線Lに沿って第3の溶接ビードB3を形成する工程である。
各工程でのレーザ溶接の実施にあたっては、例えばハンドトーチ型のレーザ溶接装置を用いる。レーザ溶接装置は、例えばファイバレーザ発振器からのレーザ光をトーチ部から出射させる装置である。また、トーチ部には、レーザ光の手動による走査をアシストするためのコンタクトチップを取り付けられる。
コンタクトチップは、例えば金属によって形成された中空の円筒状部材であり、コンタクトチップの先端部には、筒状部分の周面を切り欠くことによって、ワークに当接させる複数の当接面が設けられている。コンタクトチップを形成する導電性材料は、ワークに傷を発生させない観点から、ワークの形成材料よりも硬度が低い材料であることが好適である。例えばワークがステンレス鋼板である場合、コンタクトチップを形成する導電性材料としては、銅、銅合金、導電性カーボンなどが挙げられる。
第1の溶接ビード形成工程では、図4に示すように、第1のコンタクトチップ21を用いる。第1のコンタクトチップ21の凸状の先端部には、筒状部分22の径方向から見て、中心軸の一方側に位置する露出面23及び第1当接面24と、中心軸の他方側に位置する第2当接面25が設けられている。第1当接面24と第2当接面25とのなす角部27は、直角となっており、筒状部分22の径方向から見て中心軸と一致している。露出面23は、筒状部分22の内部空間を露出させるための面である。溶接時にワークから発生するスラグは、露出面23から外部に排出される。
第1の溶接ビード形成工程では、第1当接面24を外板2の端面6aに当接させ、第2当接面25を出入口枠3の車両外側面4aに当接させる。この状態で、第1のコンタクトチップ21の中心軸に一致するようにレーザ光Kを出射させると、レーザ光Kが隅部11に照射され、隅部11にスポット状の溶接ビードBが形成される。その後、トーチ部Tの位置を溶接予定線Lに沿って走査し、スポット状の溶接ビードBを順次形成することにより、第1の溶接ビードB1が溶接予定線Lに沿って形成され、外板2と出入口枠3とが接合される。
第2の溶接ビード形成工程では、図5に示すように、第2のコンタクトチップ31を用いる。第2のコンタクトチップ31の凹状の先端部には、筒状部分32の径方向から見て、中心軸の一方側に位置する露出面33及び第1当接面34と、中心軸の他方側に位置する第2当接面35とが設けられている。第1当接面34と第2当接面35とがなす角は、直角となっている。
第2の溶接ビード形成工程では、第1当接面34を外板2の車両外側面6bに当接させ、第2当接面35を外板2の端面6aに当接させる。この状態で、第2のコンタクトチップ31の中心軸に一致するようにレーザ光Kを出射させると、レーザ光Kが外板2の角部12に照射され、角部12にスポット状の溶接ビードBが形成される。その後、トーチ部Tの位置を溶接予定線Lに沿って走査し、スポット状の溶接ビードBを順次形成することにより、第2の溶接ビードB2が溶接予定線Lに沿って形成され、外板2の角部12が面取りされる。
第3の溶接ビード形成工程では、図6に示すように、第3のコンタクトチップ41を用いる。第3のコンタクトチップ41の凸状の先端部には、筒状部分42の径方向から見て、中心軸の一方側に位置する露出面43及び第1当接面44と、中心軸の他方側に位置する第2当接面45及び第3当接面46とが設けられている。第3の溶接ビード形成工程では、第1当接面44を外板2の端面6aに当接させると共に、第2当接面45と第3当接面46とがなす角部47を出入口枠3の車両外側面4aに当接させる。この状態で、第1のコンタクトチップ21の中心軸に一致するようにレーザ光Kを出射させると、レーザ光Kが外板2の端面6aに照射され、端面6aにスポット状の溶接ビードBが形成される。
その後、トーチ部Tの位置を溶接予定線Lに沿って走査し、スポット状の溶接ビードBを順次形成することにより、第3の溶接ビードB3が溶接予定線Lに沿って形成され、外板2の端面6aが表面処理される。また、第3の溶接ビードB3の形成により、先に形成した第1の溶接ビードB1及び第2の溶接ビードB2が第3の溶接ビードB3によって互いに連結される。
図2に示したように、第3の溶接ビードB3を複数列に形成する場合には、第3のコンタクトチップ41の角度を変え、端面6aの異なる位置にレーザ光Kが照射されるように調整してトーチ部Tの走査を実施すればよい。この場合、複数列の第3の溶接ビードB3の形成順序は、任意の順序としてよい。
以上説明したように、このレーザ溶接方法では、第1〜第3の溶接ビード形成工程で形成される第1〜第3の溶接ビードB1〜B3を互いに連結している。これにより、外板2の角部12、外板2の端面6a、及び外板2と出入口枠3とがなす隅部11にかけて形成される溶接ビードBを一体化した状態とすることができる。溶接ビードBを一体化することで、溶接予定線Lに沿って延在する溶接ビード形状を均質に形成でき、隅肉溶接部Wの強度及び美観を十分に確保できる。
本実施形態では、第1〜第3の溶接ビード形成工程をこの順で実施し、第3の溶接ビード形成工程で形成される第3の溶接ビードB3によって第1の溶接ビードB1と第2の溶接ビードB2とを連結している。第1の溶接ビード形成工程では、隅部11にレーザ光Kを照射させる必要があるため、レーザ光Kの走査の安定性が課題となっている。これに対し、第1の溶接ビード形成工程の後に第2及び第3の溶接ビード形成工程を実施することにより、第1の溶接ビード形成工程で他の部位(例えば角部12及び端面6a)にレーザ光Kによる凹み等が生じた場合でも、後から形成する第2及び第3の溶接ビードB2,B3によって凹み等を補修することが可能となる。
また、本実施形態では、第1〜第3の溶接ビード形成工程において、スポット状の複数の溶接ビードBを繋げることによって第1〜第3の溶接ビードB1〜B3をそれぞれ形成している。これにより、連続溶接を行う場合に比べてワークへの入熱量を抑えることができる。また、連続溶接を行う場合に比べて溶接ビードBの幅(図2の例では短軸方向のナゲット径)を太くすることが可能となる。したがって、第1〜第3の溶接ビードB1〜B3の連結が容易なものとなる。
また、本実施形態では、第2の溶接ビードB2のナゲット径R2が第1の溶接ビードB1のナゲット径R1及び第3の溶接ビードB3のナゲット径R3よりも小さくなっている。これにより、第1〜第3の溶接ビードB1〜B3を滑らかに連結することが可能となる。また、第2の溶接ビードB2による外板2の角部12の面取りの仕上がりが良好なものとなる。
また、本実施形態では、第3の溶接ビード形成工程において、第3の溶接ビードB3が複数列に形成されている。これにより、第1〜第3の溶接ビードB1〜B3の連結が容易なものとなる。
また、本実施形態では、第1〜第3の溶接ビード形成工程において、第1〜第3のコンタクトチップ21,31,41を用いてワークへのレーザ照射を行っている。第1〜第3の溶接ビード形成工程毎に形状の異なる第1〜第3のコンタクトチップ21,31,41を用いることで、レーザ光Kの走査の安定性を高めることができる。
なお、上述した実施形態では、第1の溶接ビード形成工程、第2の溶接ビード形成工程、第3の溶接ビード形成工程の順にレーザ溶接を実施しているが、これらの工程は任意の順序で実施してよい。また、上記実施形態では、第3の溶接ビード形成工程において第3の溶接ビードB3を複数列に形成しているが、第3の溶接ビードB3は、一列に形成してもよい。
1…溶接継手、2…外板(一方のワーク)、3…出入口枠(他方のワーク)、L…溶接予定線、P…重ね合わせ部分、4a…車両外側面(一方面)、6a…端面、11…隅部、12…角部、21…第1のコンタクトチップ(コンタクトチップ)、31…第2のコンタクトチップ(コンタクトチップ)、41…第3のコンタクトチップ(コンタクトチップ)、B…溶接ビード、B1…第1の溶接ビード、B2…第2の溶接ビード、B3…第3の溶接ビード。

Claims (10)

  1. 板状のワーク同士の重ね合わせ部分に設定された溶接予定線に沿って、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とを隅肉溶接するレーザ溶接方法であって、
    前記一方のワークの端面と前記他方のワークの一方面とによって形成される隅部に前記溶接予定線に沿って第1の溶接ビードを形成する第1の溶接ビード形成工程と、
    前記一方のワークの端面を構成する角部のうち、前記隅部と反対側に位置する角部に前記溶接予定線に沿って第2の溶接ビードを形成する第2の溶接ビード形成工程と、
    前記一方のワークの端面に前記溶接予定線に沿って第3の溶接ビードを形成する第3の溶接ビード形成工程と、を備え、
    前記第1〜第3の溶接ビード形成工程で形成される前記第1〜第3の溶接ビードを互いに連結するレーザ溶接方法。
  2. 前記第1〜第3の溶接ビード形成工程をこの順で実施し、前記第3の溶接ビード形成工程で形成される前記第3の溶接ビードによって前記第1の溶接ビードと前記第2の溶接ビードとを連結する請求項1記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記第1〜第3の溶接ビード形成工程において、スポット状の複数の溶接ビードを繋げることによって前記第1〜第3の溶接ビードを形成する請求項1又は2記載のレーザ溶接方法。
  4. 前記第2の溶接ビードのナゲット径を前記第1の溶接ビード及び前記第3の溶接ビードのナゲット径よりも小さくする請求項3記載のレーザ溶接方法。
  5. 前記第3の溶接ビード形成工程において、前記第3の溶接ビードを複数列に形成する請求項1〜4のいずれか一項記載のレーザ溶接方法。
  6. 前記第1〜第3の溶接ビード形成において、コンタクトチップを用いて前記ワークへのレーザ照射を行う請求項1〜5のいずれか一項記載のレーザ溶接方法。
  7. 板状のワーク同士の重ね合わせ部分に設定された溶接予定線に沿って、一方のワークの端面と他方のワークの一方面とに隅肉溶接部が設けられた溶接継手であって、
    前記隅肉溶接部は、
    前記一方のワークの端面と前記他方のワークの一方面とによって形成される隅部に前記溶接予定線に沿って形成された第1の溶接ビードと、
    前記一方のワークの端面を構成する角部のうち、前記隅部と反対側に位置する角部に前記溶接予定線に沿って形成された第2の溶接ビードと、
    前記一方のワークの端面に前記溶接予定線に沿って形成された第3の溶接ビードと、を有し、
    前記第1〜第3の溶接ビードが互いに連結されている溶接継手。
  8. 記第1〜第3の溶接ビードのそれぞれは、スポット状の複数の溶接ビードが繋がることによって構成されている請求項7記載の溶接継手。
  9. 前記第2の溶接ビードのナゲット径は、前記第1の溶接ビード及び前記第3の溶接ビードのナゲット径よりも小さくなっている請求項7又は8記載の溶接継手。
  10. 第3の溶接ビードは、複数列に形成されている請求項7〜9のいずれか一項記載の溶接継手。
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