JP7132829B2 - アルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法 - Google Patents
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Description
ガルバノスキャナにより、レーザ発振器から出力されたレーザ光を溶接対象部位に照射して、該溶接対象部位に設定された溶接ラインに沿って35mm以下の長さ走査して、溶接ビードを形成する溶接工程と、
該溶接工程における上記レーザ光の照射時間の1/3以上に相当する時間にわたってレーザ光の照射及び走査を停止する停止工程と、を交互に繰り返す、アルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法にある。
アルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法の実施例について、図1~図6を用いて説明する。
本実施例のアルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法では、図5(a)、図5(b)に示すように、溶接工程S1と停止工程S2とを交互に繰り返し行う。
溶接工程S1では、図1に示すように、ガルバノスキャナ20により、レーザ発振器60から出力されたレーザ光Qを溶接対象部位Aに照射して、溶接対象部位Aに設定された溶接ラインGに沿って35mm以下の長さ走査して、溶接ビードを形成する。
停止工程S2では、溶接工程S1におけるレーザ光Qの照射時間の1/3以上に相当する時間にわたってレーザ光Qの照射及び走査を停止する。
次に、実施例1のアルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法において、割れの発生の有無に関する評価試験を行った。
溶接工程S1と停止工程S2とを一回ずつ行うことを1サイクルとした。図3に示すように、1サイクル中の溶接工程S1においてレーザ光Qを照射して溶接ラインGに沿って走査した溶接方向X1の長さを走査長さ(mm/cycle)とし、1サイクル中の溶接工程S1においてレーザ光Qを照射した時間を照射時間(ms/cycle)とした。表1に試験条件を示した。
まず、比較例1では、図6(a)に示すように、上記方法により溶接方向X1の長さ50mmの溶接ビード70が形成された。そして、溶接開始点71から溶接方向X1に40mmの位置に、下板12の溶接側端部111から溶接ビード70に向かって下板12に割れ113が生じた。図示しないが溶接ビード70の内部に到達する割れも存在した。
本例のアルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法においては、溶接工程S1では、走査長さが35mm以下となるようにレーザ光Qを溶接対象部位Aに走査する。これにより、溶接工程S1において溶接対象部位Aへの入熱量が適度に抑制される。さらに、停止工程S2では、溶接工程S1におけるレーザ光Qの照射時間の1/3以上の時間にわたって上記照射及び走査を停止するため、溶接対象部位Aにおいて放熱が促される。そして、溶接工程S1と停止工程S2とが交互に繰り返されることにより、所定距離の溶接を行うことができる。その結果、全体として溶接長さが長い場合でも、連続して行われるレーザ光Qの走査は短い時間となるため、溶接対象部位Aが過度に加熱されることが防止されて、溶接対象部位Aやその近辺において、熱収縮に起因する割れが発生することが防止される。また、停止工程S2では、ガルバノスキャナ20による走査も停止されるため、繰り返し形成される溶接ビード80が一繋がりとなり、溶接状態が良好となる。
11 上板
111 溶接側端部
114 被照射面
12 下板
121 フランジ部
122 溶接側端部
124 裏面
20 ガルバノスキャナ
60 レーザ発振器
80 溶接ビード
82 裏ビード
100 溶接システム
Claims (3)
- アルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法であって、
ガルバノスキャナにより、レーザ発振器から出力されたレーザ光を溶接対象部位に照射して、該溶接対象部位に設定された溶接ラインに沿って35mm以下の長さ走査して、溶接ビードを形成する溶接工程と、
該溶接工程における上記レーザ光の照射時間の1/3以上に相当する時間にわたってレーザ光の照射及び走査を停止する停止工程と、を交互に繰り返す、アルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法。 - 上記溶接工程において、上記レーザ光をウォブリングさせながら上記溶接ラインに沿って走査する、請求項1に記載のアルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法。
- 上記溶接工程において、上記溶接対象部位に上記レーザ光を照射して、上記レーザ光が照射される被照射面と反対側の裏面まで上記溶接対象部位を溶融させる、請求項1又は2に記載のアルミニウム合金板の重ね隅肉溶接方法。
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