JP7049108B2 - 静電チャック - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハ等の基板を保持するための静電チャックに関する。
従来から、例えば、半導体ウェハ等の基板を半導体製造装置内で保持するために静電チャックが使用されている。
特許文献1には、電源と接続され、各々が互いに逆電荷を保持するように構成された2つの平面状の電極、及び当該2つの電極と電気回路的に並列に接続されたコンデンサを有する静電チャックが開示されている。この静電チャックにおいては、電極との接続が遮断されても、コンデンサからの放電によりしばらくの間、基板に対する静電チャックの吸着力が維持される。
特許文献2には、静電チャックと吸着対象物(基板)との間に配される静電吸着用トレイが開示されている。このトレイは、配線で接続された上下2層の電極が内蔵されており、下面側から与えられる静電位により上面に載置される吸着対象物を保持する。また、静電チャック用トレイを低抵抗誘電体からなるものとすることにより、高い静電位が伝達でき、吸着力の向上を図ることも開示されている。
特開2002-299426号公報 特開2016-9715号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成においては、加工液によって湿潤した状態で基板を研削加工する際などの湿潤環境下においては、静電チャックの端子間に電気的な短絡が発生し、電極と基板との間に蓄積されていた電荷が急激に消滅することで静電吸着力が失われ、基板を保持することができないおそれが生じるという課題があった。
さらに、特許文献2に開示の構成においては、静電チャック用トレイが低抵抗誘電体からなるので、蓄積されていた電荷が早く消滅して短時間で静電吸着力が失われるので、基板を長時間に亘って保持することができないという課題があった。
本発明は、以上の従来技術の課題に鑑みなされたものであり、電源から切り離されてから長時間に亘って湿潤環境下であっても基板を保持することが可能な静電チャックを提供することを目的とする。
本発明の静電チャックは、基板を吸着するための吸着面を有する平板状の絶縁体からなる基材と、前記基材に埋設されている少なくとも一対の静電チャック電極を含む導体部とを備える静電チャックであって、前記基材に埋設されている前記導体部の全ての外表面は前記絶縁体によって覆われており、前記絶縁体の体積抵抗率は1×1015Ωcmよりも大きいことを特徴とする。
本発明の静電チャックによれば、体積抵抗率が1×1015Ωcmより大きい高抵抗率の絶縁体から基材がなるので、静電チャック電極間などに電気的な短絡は生じ難く、湿潤環境下においても基板を良好に吸着することが可能となると共に、蓄積されていた電荷の消滅が遅延化され、静電吸着力を長時間に亘って持続させることが可能となる。
さらに、導体部として少なくとも一対の静電チャック電極が基材に埋設されているだけであるので、特許文献1,2に記載された構成と比較して静電チャックの薄厚化を図ることが可能となる。
また、本発明の静電チャックにおいて、前記基材に埋設されている前記導体部は、少なくとも前記一対の静電チャック電極及び少なくとも一対のキャパシタ電極を備え、前記吸着面は、第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域を有し、前記一対の静電チャック電極は、第1の静電チャック電極及び第2の静電チャック電極からなり、前記一対のキャパシタ電極は、前記第1の静電チャック電極と対向する第1のキャパシタ電極及び前記第2の静電チャック電極と対向する第2のキャパシタ電極からなり、前記吸着面から当該吸着面と反対の面に向う第1の方向において前記第1領域と重なる前記基材内の第1内部領域において、前記第1の静電チャック電極及び前記第1のキャパシタ電極を有し、前記第1の方向において前記第2領域と重なる前記基材内の第2内部領域において、前記第2の静電チャック電極及び前記第2のキャパシタ電極を有し、前記第1の静電チャック電極と前記第2のキャパシタ電極とが電気的に接続され、前記第2の静電チャック電極と前記第1のキャパシタ電極とが電気的に接続される。
この場合、第1内部領域及び第2内部領域においても電荷を蓄積することが可能となり、静電吸着力をさらに長時間に亘って持続させることが可能となる
第1の実施形態に係る静電チャックの模式断面図。 図1の静電チャックの模式上面図。 図1の静電チャックに基板が載置された際の等価回路の概略図。 静電チャック装置の模式断面図。 図4の静電チャック装置における図1の静電チャックに基板が載置された際の等価回路の概略図。 第2の実施形態に係る静電チャックの模式断面図。 図6の静電チャックの模式上面図。 図6の静電チャックに基板が載置された際の等価回路の概略図。
本発明の第1の実施形態に係る静電チャック10について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、静電チャック10は、円板状、矩形板状などの平板状の基材11を備えている。基材11は、半導体ウェハ等の基板Wを吸着するための吸着面11aを上面11aとして、上面11aの反対側に存在する面を下面11bとして有している。
基材11は、絶縁体からなり、その体積抵抗率は1×1015Ωcmよりも大きい。基材11は、例えば、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化珪素(SiC)などのセラミックス焼結体からなる。基材11の上下方向の高さ、すなわち厚さは1.3mm以下であることが好ましい。
静電チャック10は、さらに、基材11に埋設されている一対の静電チャック電極12を含む導体部13を備える。静電チャック電極12は、基材11内に埋設され、上面11a及び下面11bに沿った方向に延在している薄膜状又は薄板状の金属電極である。静電チャック電極12は、例えば、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等から形成されている。
静電チャック電極12は、上面11aに沿った方向において並置され、互いに電気的に絶縁された第1の静電チャック電極12Aと及び第2の静電チャック電極12Bとから構成されている。例えば、基板11が円板状である場合、第1及び第2の静電チャック電極12A,12Bはそれぞれ略半円状である。第1及び第2の静電チャック電極12A,12Bとの間には、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上の隙間Tが設けられている。
そして、基材11に埋設されている導体部13は、その全ての外表面が基材11を構成する絶縁体によって覆われており、外部に何ら露出しておらず、外部電源等と接続するための端子などと接続可能な構成とはなっていない。
静電チャック10に基板Wを載置したときの等価回路は、図3に概略図を示すように、基板Wと静電チャック電極12との間において、第1の静電チャック電極12A上の領域S1にキャパシタC1が形成され、第2の静電チャック電極12B上の領域S2にキャパシタC2が形成される。そして、静電チャック10の上面11aのうち、第1の静電チャック電極12A上の領域SA1と第2の静電チャック電極12B上の領域SA2との間は、基材11を構成する絶縁体と比較して電気抵抗が無視できるほどに小さな導電体又は半導体からなる基板Wによって接続されている。さらに、第1の静電チャック電極12Aから領域S1を通過して基板Wに向う場合には電気抵抗R1が、第2の静電チャック電極12Bから領域S2を通過して基板Wに向う場合には電気抵抗R2が形成されているとみなすことができる。
静電チャック10において、静電チャック電極12A,12Bの間に電位差が与えられ、キャパシタC1,C2に電荷が蓄積されていると、静電チャック電極12と基板Wとの間にクーロン力が働き、基板Wが吸着面11aに吸着される。なお、静電チャック10は、第1の静電チャック電極12Aと第2の静電チャック電極12Bとに、互いに正負逆の極性の電圧が印加される、いわゆる双極型の静電チャックである。
このような回路構成の静電チャック10においては、キャパシタC1,C2は並列に接続されている電気抵抗R1,R2に従って徐々に電荷が減衰する。しかし、基材11を構成する絶縁体の体積抵抗率が1×1015Ωcmよりも大きいので、電気抵抗R1,R2が非常に大きくなるため、電荷の減衰スピードは非常に緩やかになる。また、絶縁体の体積抵抗率が十分大きいので、静電チャック電極12A,12B間で流れるリーク電流を抑制することが可能となる。
よって、湿潤環境下においても、残留吸着力の急激な消滅は起こらず、残留吸着力が長時間存続するので、基板Wを長時間に亘って持続的に吸着することが可能となる。さらに、上記特許文献2に開示の静電吸着用トレイと比較して静電チャック10の厚みを薄くすることが可能であり、基板Wを静電チャック10に吸着したままの状態で、従来は基板W単体で基板Wを搬送、収納する際などに使用されるシステムに適用することが可能となる。
次に、本発明の静電チャック10を用いた静電チャック装置100の一例について、図面を参照して説明する。
図4に示すように、静電チャック装置100は、静電チャック10の他に静電チャック20を備えている。静電チャック20は従来から存在するものであり、市販品を用いればよい。
静電チャック20は、上面視において静電チャック10の基材11と同じ又は大きな形状を有する平板状の基材21を備えている。基材21は、静電チャック10の下面11bが載置される載置面21aを上面21aとして、上面21aの反対側に存在する面を下面21bとして有している。
基材21は、絶縁体からなり、その体積抵抗率は基材11の体積抵抗率と同じでも、大きくとも、小さくともよい。基材21は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)炭化珪素(SiC)などのセラミックス焼結体からなる。
静電チャック20は、さらに、基材21に埋設されている少なくとも一対の静電チャック電極22を備える。静電チャック電極22は、基体21内に埋設され、上面21a及び下面21bに沿った方向に延在している薄膜状の金属電極である。静電チャック電極22は、例えば、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等から形成されている。
静電チャック電極22は、上面21aに沿った方向において並置され、互いに電気的に絶縁された第1の静電チャック電極22Aと及び第2の静電チャック電極22Bとから構成されている。例えば、基板21が円板状である場合、第1及び第2の静電チャック電極22A,22Bはそれぞれ略半円状である。
静電チャック20は、さらに、給電端子23を備えている。給電端子23は、静電チャック電極22に一端が電気的に接続されており、他端が基体21の下面21bにおいて露出している。そして、給電端子23は、基体21から露出している端において電源PSに接続可能に構成されている。
給電端子23は、一端が第1の静電チャック電極22Aに接続されている第1の給電端子23Aと、一端が第2の静電チャック電極22Bに接続されている第2の給電端子23Bとから構成されている。そして、第1及び第2の給電端子23A,23Bは、互いに正負の異なる極性の電源PSに接続されている。これにより、第1及び第2の給電端子23A,23Bを介して、第1及び第2の静電チャック電極22A,22Bにそれぞれ正負の異なる極性の電圧を印加することが可能に構成されている。
静電チャック20の載置面21a上に基板Wを載置した静電チャック10を載置してなる静電チャック装置100の等価回路は、図5に概略図を示すように、静電チャック電極12と静電チャック10の下面11bとの間において、第1の静電チャック電極12A下の領域S3にキャパシタC3が形成され、第2の静電チャック電極12B下の領域S4にキャパシタC4が形成される。そして、静電チャック10の下面11bと静電チャック電極22との間において、第1の静電チャック電極22A上の領域S5にキャパシタC5が形成され、第2の静電チャック電極22B上の領域S6にキャパシタC6が形成される。
さらに、静電チャック10の下面11bから領域S3を通過し第1の静電チャック電極12Aに向う場合には電気抵抗R3が、静電チャック10の下面11bから領域S4を通過し第2の静電チャック電極12Bに向う場合には電気抵抗R4が形成されるとみなすことができる。そして、第1の静電チャック電極22Aから領域S5を通過し静電チャック10の下面11bに向う場合には電気抵抗R5が、第2の静電チャック電極22Bから領域S6を通過し静電チャック10の下面11bに向う場合には電気抵抗R6が形成されるとみなすことができる。
このように、静電チャック装置100においては、キャパシタC1,C3,C5が直列に接続され、キャパシタC2,C4,C6が直列に接続されている。
上述のように、給電端子23に電源PSを接続して電圧を負荷すると、各キャパシタC1~C6に電荷が蓄積される。その後、静電チャック10を静電チャック20から分離すると、キャパシタC1,C2に蓄積された電荷は時間の経過に従って減衰するが、上述したように、キャパシタC1,C2に蓄積された電荷が消失するまで、静電チャック10によって基板Wを吸着することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る静電チャック10Aについて、図面を参照して説明する。
なお、本発明の第1領域は、上面視において吸着面11aの第1の静電チャック電極12Aと重なり合う領域SA1(図7における符号12Aを示す点線で囲まれる領域)に相当し、本発明の第2領域は、上面視において吸着面11aの第2の静電チャック電極12Bと重なり合う領域SA2(図7における符号12Bを示す点線で囲まれる領域)に相当する。そして、本発明の第1の方向は、上面11aから下面11bに向う下方向に相当する。
図6及び図7に示すように、静電チャック10Aは、上述した静電チャック10と同様の基材11及び一対の静電チャック電極12を備えている。さらに、静電チャック10Aは、導体部13Aとして、一対の静電チャック電極12の他に、一対のキャパシタ電極14及び静電チャック電極12とキャパシタ電極14とを電気的に接続する配線15とを備えている。
ここで、第1及び第2の静電チャック電極12A,12Bは、基材11の上下方向の高さを揃えて、上面11aに沿って埋設されている。そして、キャパシタ電極14は、第1の静電チャック電極12Aよりも上面11aから離れた位置であって、第1の静電チャック電極12Aと対向する位置において上面11aに沿って基材11に内蔵された第1のキャパシタ電極14Aと、第2の静電チャック電極12Bよりも上面11aから離れた位置であって、第2の静電チャック電極12Bと対向する位置において上面11aに沿って基材11に内蔵された第2キャパシタ電極14Bとから構成されている。キャパシタ電極14は、例えば、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等から形成されている。例えば、第1及び第2の静電チャック電極12A,12B基板11が略半円板状である場合、第1及び第2のキャパシタ電極14A,14Bは同じくそれぞれ略半円状である。
なお、本発明の第1内部領域SI1は、上面視において基材11の第1の静電チャック電極12Aと重なり合う領域S1及び領域S7に相当し、本発明の第2内部領域SI2は、上面視において基材11の第2の静電チャック電極12Bと重なり合う領域S2及び領域S8に相当する。
配線15は、第1の静電チャック電極12Aと第2のキャパシタ電極14Bとを電気的に接続する第1の配線15Aと、第2の静電チャック電極12Bと第1のキャパシタ電極14Aとを電気的に接続する第2の配線15Bとから構成されている。なお、配線15は、静電チャック電極12とキャパシタ電極14とを電気的に接続するものであれば、その構造は限定されない。配線15が、例えば、基材11内を上下方向に延びるビアホール内に形成された金属層であり、この金属層が静電チャック電極12及びキャパシタ電極14に電気的に接続されているものであってもよい。
基板Wが載置されているときの静電チャック10Aの等価回路は、図8に示すように、静電チャック電極12とキャパシタ電極14との間において、第1の静電チャック電極12A下の領域S7にキャパシタC7が形成され、第2のキャパシタ電極12B下の領域にキャパシタC8が形成される。
さらに、第1の静電チャック電極12Aから領域S7を通過して第1のキャパシタ電極14Aに向う場合には電気抵抗R7が、第2の静電チャック電極12Bから領域S8を通過して第2のキャパシタ電極14Bに向う場合には電気抵抗R8がそれぞれ形成されるとみなすことができる。そして、キャパシタC7,C8及び電気抵抗R7,R8は並列に接続されている。
このような構成の静電チャック10Aを静電チャック20に載置した状態で給電端子23に電源PSを接続して電圧を印加すると、各キャパシタC1,C2,C7,C8に電荷が蓄積される。その後、静電チャック10Aを静電チャック20から分離すると、キャパシタC1,C2は並列に接続されている電気抵抗R1,R2に従って徐々に電荷が減衰する。しかし、キャパシタC7,C8に蓄積されている電荷が、キャパシタC1,C2に移動する。そのため、上述した静電チャック10と比較して、より長時間に亘って基板Wを吸着することが可能となる。
静電チャック10Aは、上述した静電チャック10と同様に、例えば上述した静電チャック装置100によって、第1の静電チャック電極12Aと第2の静電チャック電極12Bとに互いに正負逆の電圧が印加されればよい。
上記した各構成は一例であり、各構成は用途等によって変更され得る。
(実施例1)
静電チャック10を構成するための窒化アルミニウム製のセラミックグリーンシートを用意した。各セラミックグリーンシートは、共に厚さ0.65mm、半径200mmの円板状のセラミックグリーンシートであった。うち1枚のセラミックグリーンシートの一方の面に、静電チャック電極12をスクリーン印刷で形成した。第1及び第2の静電チャック電極12A,12Bは、それぞれタングステンからなり、焼成後に厚さ20μmで、半径147mmとなる半円板状であって、その間に5mmの隙間Tを有するように形成された。
静電チャック電極12をスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から3番目として、5枚のセラミックグリーンシートを積層して圧着した状態で、炉内において1800℃で4時間焼成した。そして、静電チャック電極12から上面11aまでの高さが0.3mm、且つ静電チャック10の総厚みが1.3mmとなるように、上下面を研削加工した。これにより静電チャック10が完成した。静電チャック10の基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、2×1015Ωcmであった。
そして、基板Wとしてシリコンウェハからなる厚さ0.7mm、半径150mmの円板状のものを用意した。静電チャック20として窒化アルミニウムに窒化チタン(TiN)を添加した絶縁体からなる体積抵抗率が1×1013Ωcmであるものを用意した。
この静電チャック20の上面21aの上に静電チャック10を載置し、静電チャック10の上面11aに基板Wを載置した。そして、静電チャック20に接続した2つの電源PSによって、静電チャック20に+5kV、-5kVの電圧を印加した。印加開始後60秒経過したところで、電源PSと静電チャック20との接続を遮断し、その後すぐに、基板Wを吸着した状態の静電チャック10を静電チャック20から分離させた。
基板Wを吸着した状態の静電チャック10を搬送システムを用いて搬送し、基板収納装置の基板Wを収納する箇所に一旦収納した。その後、基板Wを吸着した状態の静電チャック10を基板収納装置から搬出し、搬送システムを用いて基板Wの上面を研削する機械加工装置に搬送した。そして、この機械加工装置において、加工面に加工液が触れる湿潤環境下において研削加工を行った。
静電チャック10を静電チャック20から分離させてから600秒が経過しても、基板Wが静電チャック10に吸着された状態は維持されていた。
以上より、実施例1の静電チャック10においては、湿潤環境下でも基板Wを吸着することができ、且つ、600秒という長時間に亘って基板Wを吸着できた。
(実施例2)
実施例2においては、実施例1と材質が異なりアルミナ(Al)からなるセラミックグリーンシートを用いて、実施例1と同様にして静電チャック10を製造した。
セラミックグリーンシートは、厚さ0.4mmとした。静電チャック電極12をスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から3番目として、5枚のセラミックグリーンシートを積層した状態で、炉内において1600℃で4時間焼成した。そして、静電チャック電極12から上面11aまでの高さが0.2mm、且つ静電チャック10の総厚みが0.8mmとなるように、上下面を研削加工した。静電チャック10の基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、8×1015Ωcmであった。
そして、第1の実施例と同じ、基板W及び静電チャック20を用い、且つ静電チャック20に同じ電圧を印加した。そして、実施例1と同様に、電源PSの接続遮断、静電チャック10の分離、静電チャック10の搬送及び収納、並びに基板Wの研削加工を行った。
実施例2においては、実施例1と同様に、静電チャック10を静電チャック20から分離させてから600秒が経過しても、基板Wが静電チャック10に吸着された状態は維持されていた。
(実施例3)
実施例3においては、実施例1と同じ材質からなるセラミックグリーンシートを用いて、実施例1と同様にして静電チャック10を製造した。
ただし、静電チャック電極12をスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から3番目として、5枚のセラミックグリーンシートを積層した状態で、炉内において1800℃で4時間焼成した。そして、静電チャック電極12から上面11aまでの高さが0.3mm、且つ静電チャック10の総厚みが1.6mmとなるように、上下面を研削加工した。静電チャック10の基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、2×1015Ωcmであった。
そして、第1の実施例と同じ、基板W及び静電チャック20を用い、且つ静電チャック20に同じ電圧を印加した。そして、実施例1と同様に、電源PSの接続遮断、及び静電チャック10の分離を行った。しかしながら、静電チャック10の厚みが厚すぎたので、基板Wを吸着した状態の静電チャック10を搬送システムを用いた搬送、及び基板収納装置を用いた収納を行うことはできなかった。
ただし、実施例1と同じ機械加工装置を用いて、加工面に加工液が触れる湿潤環境下において、静電チャック10に吸着された基板Wに対して研削加工を行うことはできた。
実施例3においては、静電チャック10を静電チャック20から分離させてから600秒が経過しても、基板Wが静電チャック10に吸着された状態は維持されていた。
(比較例)
比較例においては、実施例1と材質が異なり酸化サマリウム(Sm)を3重量%添加した窒化アルミニウムからなるセラミックグリーンシートを用いて、実施例1と同様にして静電チャック10を製造した。
セラミックグリーンシートは、厚さ0.65mmとした。静電チャック電極12をスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から3番目として、5枚のセラミックグリーンシートを積層した状態で、炉内において1800℃で4時間焼成した。そして、静電チャック電極12から上面11aまでの高さが0.5mm、且つ静電チャック10の総厚みが1.0mmとなるように、上下面を研削加工した。静電チャック10の基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、3×1013Ωcmであった。
そして、第1の実施例と同じ、基板W及び静電チャック20を用い、且つ静電チャック20に同じ電圧を印加した。そして、実施例1と同様に、電源PSの接続遮断、静電チャック10の分離、静電チャック10の搬送及び収納、並びに基板Wの研削加工を行った。
比較例においては、静電チャック10を静電チャック20から分離させてから120秒が経過した研削加工中に、基板Wが静電チャック10から外れた。
以上の結果を表1にまとめた。なお、表1及び後記の表2における「絶縁体厚さ」は基材11の上面11aと静電チャック電極12との間における絶縁体の厚さを意味する。
Figure 0007049108000001
(実施例4)
静電チャック10Aを構成するための窒化アルミニウムのセラミックグリーンシートを用意した。各セラミックグリーンシートは、共に厚さ0.65mm、半径200mmの円板状のセラミックグリーンシートであった。うち1枚のセラミックグリーンシートの一方の面に、第1の静電チャック電極12A及び第2の静電チャック電極12Bをスクリーン印刷で形成した。また、別の1枚のセラミックグリーンシートの一方の面に、第1のキャパシタ電極14A及び第2のキャパシタ電極14Bをスクリーン印刷で形成した。
第1及び第2の静電チャック電極12A,12B並びに第1及び第2のキャパシタ電極14A,14Bは、それぞれタングステンからなり、焼成後に厚さ20μmで、半径147mmの半円板状となるように形成した。焼成後において、第1の静電チャック電極12Aと第2の静電チャック電極12Bとの間、及び第1のキャパシタ電極14Aと第2のキャパシタ電極14Bとの間にそれぞれ5mmの隙間が設けられるように、静電チャック電極12A,12Bとキャパシタ電極14A,14Bを設けた。
なお、後述する第1及び第2の配線15A,15Bを介して、静電チャック電極12A,12B及びキャパシタ電極14A,14Bを接続するため、セラミックスグリーンシートを積層した際の上下方向において、第1の静電チャック電極12Aと第2のキャパシタ電極14Bが部分的に重なり、かつ、第2の静電チャック電極12Bと第1のキャパシタ電極14Aが部分的に重なるように、静電チャック電極12A,12B及びキャパシタ電極14A,14Bのそれぞれの外縁の一部に凹凸を設けた。上下方向において、第1の静電チャック電極12Aと第2のキャパシタ電極14Bが部分的に重なる部分に第1の配線15Aを接続し、第2の静電チャック電極12Bと第1のキャパシタ電極14Aが部分的に重なる部分に第2の配線15Bを接続した。
第1の静電チャック電極12A及び第2の静電チャック電極12Bをスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートと、第1のキャパシタ電極14A及び第2のキャパシタ電極14Bをスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートとを重ねて積層した。そして、この積層したセラミックグリーンシートを上下方向に貫通するビアホールを形成し、このビアホール内にタングステンの金属からなる層を形成することにより、第1及び第2の配線15A,15Bを形成した。そして、さらに、複数枚の無地のセラミックグリーンシートを上下に積層した状態で圧着した後に、炉内において1800℃で4時間焼成した。
そして、第1の静電チャック電極12Aから上面11aまでの高さが0.3mm、且つ静電チャック10Aの総厚みが1.3mmとなるように、上下面を研削加工した。これにより静電チャック10Aが完成した。なお、第1の静電チャック電極12Aから第1のキャパシタ電極14Aまでの高さは0.5mmであった。静電チャック10Aの基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、2×1015Ωcmであった。
そして、第1の実施例と同じ、基板W及び静電チャック20を用い、且つ静電チャック20に同じ電圧を印加した。そして、実施例1と同様に、電源PSの接続遮断、静電チャック10Aの分離、静電チャック10Aの搬送及び収納、並びに基板Wの研削加工を行った。
実施例4においては、実施例1よりも長く、静電チャック10Aを静電チャック20から分離させてから900秒が経過しても、基板Wが静電チャック10Aに吸着された状態は維持されていた。
以上より、実施例4の静電チャック10Aにおいては、湿潤環境下でも基板Wを吸着することができ、且つ、900秒という長時間に亘って基板Wを吸着できた。
(実施例5)
実施例5においては、実施例1と材質が異なりアルミナからなるセラミックグリーンシートを用いて、実施例4と同様にして静電チャック10Aを製造した。
ただし、第1の静電チャック電極12A及び第2の静電チャック電極12Bをスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から2番目として、第1のキャパシタ電極14A及び第2のキャパシタ電極14Bをスクリーン印刷で形成したセラミックグリーンシートを上から3番目として、5枚のセラミックグリーンシートを積層した状態で、炉内において1600℃で2時間焼成した。
そして、第1の静電チャック電極12Aから上面11aまでの高さが0.2mm、且つ静電チャック10Aの総厚みが0.8mmとなるように、上下面を研削加工した。これにより静電チャック10Aが完成した。なお、第1の静電チャック電極12Aから第1のキャパシタ電極14Aまでの高さは0.3mmであった。静電チャック10Aの基材11の絶縁体の体積抵抗率は、ダイアインスツルメンツ社製のハイレスターを用いて室温で500Vに印加した状態で測定したところ、8×1015Ωcmであった。
そして、実施例4と同じ、基板W及び静電チャック20を用い、且つ静電チャック20に同じ電圧を印加した。そして、実施例1と同様に、電源PSの接続遮断、静電チャック10Aの分離、静電チャック10Aの搬送及び収納、並びに基板Wの研削加工を行った。
実施例5においては、実施例4と同様に、静電チャック10Aを静電チャック20から分離させてから900秒が経過しても、基板Wが静電チャック10Aに吸着された状態は維持されていた。
以上の結果を表2にまとめた。なお、表2における「電極間厚さ」は第1の静電チャック電極12Aと第1のキャパシタ電極14Aとの間における絶縁体の厚さを意味する。
Figure 0007049108000002
10,10A,20…静電チャック、 11…基材、11a…上面、吸着面、 11b…下面、 12…静電チャック電極、 12A…第1の静電チャック電極、 12B…第2の静電チャック電極、 13…導体部、 14…キャパシタ電極、 14A…第1のキャパシタ電極、 14B…第2のキャパシタ電極、 15…配線、 15A…第1の配線、 15B…第2の配線、 21…基材、 21a…上面、 21b…下面、 22…静電チャック電極、 22A…第1の静電チャック電極、 22B…第2の静電チャック電極、 23…給電端子、 23A…第1の給電端子、 23B…第2の給電端子、 100…静電チャック装置、 C1~C8…キャパシタ、 PS…電源、 R1~R8…電気抵抗、 S1~S8…領域、 SI1…第1内部領域、 SI2…第2内部領域、 SA1…領域(第1領域)、 SA2…領域(第2領域)、 W…基板。

Claims (1)

  1. 基板を吸着するための吸着面を有する平板状の絶縁体からなる基材と、前記基材に埋設されている少なくとも一対の静電チャック電極を含む導体部とを備える静電チャックであって、
    前記基材に埋設されている前記導体部の全ての外表面は前記絶縁体によって覆われており、前記絶縁体の体積抵抗率は1×10 15 Ωcmよりも大きく、
    前記基材に埋設されている前記導体部は、少なくとも前記一対の静電チャック電極及び少なくとも一対のキャパシタ電極を備え、
    前記吸着面は、第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域を有し、
    前記一対の静電チャック電極は、第1の静電チャック電極及び第2の静電チャック電極からなり、
    前記一対のキャパシタ電極は、前記第1の静電チャック電極と対向する第1のキャパシタ電極及び前記第2の静電チャック電極と対向する第2のキャパシタ電極からなり、
    前記吸着面から当該吸着面と反対の面に向う第1の方向において前記第1領域と重なる前記基材内の第1内部領域において、前記第1の静電チャック電極及び前記第1のキャパシタ電極を有し、
    前記第1の方向において前記第2領域と重なる前記基材内の第2内部領域において、前記第2の静電チャック電極及び前記第2のキャパシタ電極を有し、
    前記第1の静電チャック電極と前記第2のキャパシタ電極とが電気的に接続され、前記第2の静電チャック電極と前記第1のキャパシタ電極とが電気的に接続されることを特徴とする静電チャック。
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