JP7046753B2 - シャッター枠部の防火構造 - Google Patents
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Description
本発明の請求項1記載のシャッター枠部51の防火構造は、外壁15に開口する開口部13を前記外壁15の外側で昇降して覆い、下降先端に座板37を有するシャッターカーテン23と、
前記シャッターカーテン23の側部43を挿入して昇降を案内する一対のガイドレール45のそれぞれを支持するとともに、前記ガイドレール45に沿って延在し、前記外壁15に垂直な外側板部55と該外側板部55から前記外壁15と平行に折れ曲がる取付板部57とを有する一対のアルミ製の外枠27と、
前記ガイドレール45及び前記外枠27の下端を塞ぎ前記座板37の延在方向の端が接する底板部79を有し、該底板部79から前記外側板部55と平行な側片部81及び前記取付板部57と平行な共締め片部85が起立して形成される一対のスチール製の補強部材29と、
前記外側板部55と前記側片部81を連結固定する連結具31と、
前記取付板部57を挟み前記外壁15に前記共締め片部85を共締め固定する固定具33と、
を具備することを特徴とする。
外枠27の下端を塞ぐ補強部材29の底板部79には、取付板部57と平行な共締め片部85が、底板部79から起立して形成される。従って、この共締め片部85は、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されて、取付板部57を外壁15へ共締め固定する。このように、シャッター枠部の防火構造では、シャッターカーテン23の荷重を受ける補強部材29の外壁15に対する共締め片部85が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されるので、外部からの直接的な火炎からは遮蔽されるようになっている。
シャッター枠部の防火構造では、座板37を支持する補強部材29が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置される共締め片部85で外壁15に固定される。このため、補強部材29は、シャッター枠部が火炎にさらされ、外枠27や下枠39が高温になり、軟化して変形しやすくなった場合であっても、外壁15への固定が解除されにくくなる。つまり、一対の補強部材29は、座板37の両端を底板部79に載置した状態で支持し続けることが可能となる。その結果、シャッター枠部の防火構造は、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端とのシャッター枠構造に比べ、下枠39が脱落するまでの時間を遅延させ、座板37を支持することができる。
前記外枠27には前記取付板部57を挟み前記外側板部55と反対側に前記取付板部57と平行な段板部59が形成され、
前記補強部材29の前記底板部79には前記段板部59と平行な背片部89が起立して形成され、前記段板部59及び前記背片部89が連結具により連結固定されることを特徴とする。
前記底板部79には水抜き穴91が穿設され、前記補強部材29の下方に配置された下枠39の前記底板部79に相当する下面には、前記下枠39の端を覆う樹脂製のキャップ93が取り付けられることを特徴とする。
図1は本発明の実施の形態に係るシャッター枠部の防火構造を備えたシャッター装置11の外観を表す斜視図である。
本実施の形態に係るシャッター枠部の防火構造は、例えば住宅の開口部13を覆うシャッター装置11に好適に用いることができる。住宅の外壁15には、開口部13が設けられる。この開口部13には、サッシ窓17が取り付けられる。シャッター装置11は、サッシ窓17の外側に取り付けられる。サッシ窓17の取り付けられた開口部13の上方には、シャッター装置11の収納部19が取り付けられる。
外枠27は、シャッターカーテン23の側部43を挿入して昇降を案内するガイドレール45を支持する。
外枠27は、外壁15から外側(図3の左側)へ突出して固定される。外枠27は、この突出側でガイドレール45を保持する。つまり、ガイドレール45は、外壁15から離間して保持されている。従って、ガイドレール45と外壁15との間には、間隙53が形成される。下枠39は、延在方向に直交する幅長(図3の左右長)が、外枠27の突出長と略一致する。下枠39は、シャッターカーテン23と外壁15との間に形成される上記の間隙53の下端を塞ぐ。
外枠27は、外壁15に垂直な外側板部55を有する。外側板部55は、外枠27の全長に渡って形成される。外枠27は、この外側板部55から外壁15と平行に折れ曲がる取付板部57を有する。外枠27は、取付板部57を挟み外側板部55と反対側に、取付板部57と平行な段板部59が形成される。取付板部57と段板部59との間は、外側板部55と平行な内側板部61により接続される。段板部59には、内側板部61の反対側に、内側板部61と平行な固定座部63が折り曲げ形成される。
補強部材29は、ガイドレール45及び外枠27の下端を塞ぐ。換言すれば、ガイドレール45は、補強部材29の底板部79の上に載った状態となる。上記のように、ガイドレール45は、シャッターカーテン23の側部43をスリット65に挿入して昇降を案内する。図4に示すように、スリット65の下端は、補強部材29の底板部79により塞がれる。従って、スリット65を下降したシャッターカーテン23の座板37は、延在方向の両端が補強部材29の底板部79に着地、すなわち座板37の両端は底板部79に支持されることになる。
補強部材29は、側片部81と背片部89とが、予め外枠27の外側板部55と段板部59とにリベット31により固定される。外枠27は、補強部材29が取り付けられた状態で、その下面に下枠39が取り付けられる。下枠39は、延在方向両側の下面に、上記のキャップ93が取り付けられる。シャッター枠部51は、これにより組立が完了する。
本実施形態に係るシャッター枠部の防火構造では、従来、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端との間に、スチール製の補強部材29が挟入される。補強部材29は、底板部79が、外枠27とガイドレール45の下端を蓋状に塞ぐ。外枠27には、外側板部55から外壁15と平行に折り曲げられた取付板部57が形成される。この取付板部57は、外側板部55の内側となって外側板部55と外壁15とによって囲まれる。このため、取付板部57は、外部からの直接的な火炎からは遮蔽される。
15…外壁
23…シャッターカーテン
27…外枠
29…補強部材
31…連結具(リベット)
33…固定具(ビス)
37…座板
39…下枠
43…側部
45…ガイドレール
51…シャッター枠部
55…外側板部
57…取付板部
59…段板部
79…底板部
81…側片部
85…共締め片部
89…背片部
91…水抜き穴
93…キャップ
Claims (3)
- 外壁に開口する開口部を前記外壁の外側で昇降して覆い、下降先端に座板を有するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの側部を挿入して昇降を案内する一対のガイドレールのそれぞれを支持するとともに、前記ガイドレールに沿って延在し、前記外壁に垂直な外側板部と該外側板部から前記外壁と平行に折れ曲がる取付板部とを有する一対のアルミ製の外枠と、
前記ガイドレール及び前記外枠の下端を塞ぎ前記座板の延在方向の端が接する底板部を有し、該底板部から前記外側板部と平行な側片部及び前記取付板部と平行な共締め片部が起立して形成される一対のスチール製の補強部材と、
前記外側板部と前記側片部を連結固定する連結具と、
前記取付板部を挟み前記外壁に前記共締め片部を共締め固定する固定具と、
を具備することを特徴とするシャッター枠部の防火構造。 - 請求項1記載のシャッター枠部の防火構造であって、
前記外枠には前記取付板部を挟み前記外側板部と反対側に前記取付板部と平行な段板部が形成され、
前記補強部材の前記底板部には前記段板部と平行な背片部が起立して形成され、
前記段板部及び前記背片部が連結具により連結固定されることを特徴とするシャッター枠部の防火構造。 - 請求項1または2記載のシャッター枠部の防火構造であって、
前記底板部には水抜き穴が穿設され、
前記補強部材の下方に配置された下枠の前記底板部に相当する下面には、前記下枠の端を覆う樹脂製のキャップが取り付けられることを特徴とするシャッター枠部の防火構造。
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