JP7046753B2 - シャッター枠部の防火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッター枠部の防火構造に関する。
窓用シャッターは、建物躯体に開口する窓を覆って外壁に取り付けられる。窓用シャッターでは、防錆性や意匠性等を考慮して、アルミやアルミ合金を素材とする部品や、樹脂を素材とする部品が多用されている。例えば特許文献1に開示の窓用シャッターは、窓の上方にシャッター本体が取り付けられ、そのシャッター本体の両側から窓を挟むようにして外枠が左右に取り付けられる。それぞれの外枠の内側にはガイドレールが固定される。シャッター本体からは、シャッターカーテンがガイドレールに沿って引き出される。窓用シャッターは、左右の外枠下端部が窓の下方で水平に配置される下枠によって接続される。外枠と下枠は、シャッター枠部を構成している。シャッター枠部の下枠は、シャッターカーテンの下降先端に設けられた座板を載置する。
特開2014-31635号公報
しかしながら、火災時に、火炎の熱で、各部が溶融、軟化、変形等し、シャッターカーテンの重みが下枠にかかってしまう。これは、シャッターが火炎を受けると、巻取り部のばねがトルクを失うことで降下方向に荷重がかかることによる。そして下枠も熱によって変形しやすくなる。そのため、シャッターカーテン全体の重みを下枠が支えきれなくなることで、脱落する虞が生じる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、火炎により下枠が変形しても座板を含むシャッターカーテンの脱落を抑制し、防火性能を向上させることができるシャッター枠部の防火構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッター枠部51の防火構造は、外壁15に開口する開口部13を前記外壁15の外側で昇降して覆い、下降先端に座板37を有するシャッターカーテン23と、
前記シャッターカーテン23の側部43を挿入して昇降を案内する一対のガイドレール45のそれぞれを支持するとともに、前記ガイドレール45に沿って延在し、前記外壁15に垂直な外側板部55と該外側板部55から前記外壁15と平行に折れ曲がる取付板部57とを有する一対のアルミ製の外枠27と、
前記ガイドレール45及び前記外枠27の下端を塞ぎ前記座板37の延在方向の端が接する底板部79を有し、該底板部79から前記外側板部55と平行な側片部81及び前記取付板部57と平行な共締め片部85が起立して形成される一対のスチール製の補強部材29と、
前記外側板部55と前記側片部81を連結固定する連結具31と、
前記取付板部57を挟み前記外壁15に前記共締め片部85を共締め固定する固定具33と、
を具備することを特徴とする。
このシャッター枠部の防火構造では、従来、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端との間に、スチール製の補強部材29が挟入される。補強部材29は、底板部79が、外枠27とガイドレール45の下端を塞ぐ。外枠27には、外側板部55から外壁15と平行に折り曲げられた取付板部57が形成される。この取付板部57は、外側板部55の内側となって外側板部55と外壁15とによって囲まれる。このため、取付板部57は、外部からの直接的な火炎からは遮蔽される。
外枠27の下端を塞ぐ補強部材29の底板部79には、取付板部57と平行な共締め片部85が、底板部79から起立して形成される。従って、この共締め片部85は、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されて、取付板部57を外壁15へ共締め固定する。このように、シャッター枠部の防火構造では、シャッターカーテン23の荷重を受ける補強部材29の外壁15に対する共締め片部85が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されるので、外部からの直接的な火炎からは遮蔽されるようになっている。
シャッター枠部の防火構造では、座板37を支持する補強部材29が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置される共締め片部85で外壁15に固定される。このため、補強部材29は、シャッター枠部が火炎にさらされ、外枠27や下枠39が高温になり、軟化して変形しやすくなった場合であっても、外壁15への固定が解除されにくくなる。つまり、一対の補強部材29は、座板37の両端を底板部79に載置した状態で支持し続けることが可能となる。その結果、シャッター枠部の防火構造は、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端とのシャッター枠構造に比べ、下枠39が脱落するまでの時間を遅延させ、座板37を支持することができる。
本発明の請求項2記載のシャッター枠部の防火構造は、請求項1記載のシャッター枠部の防火構造であって、
前記外枠27には前記取付板部57を挟み前記外側板部55と反対側に前記取付板部57と平行な段板部59が形成され、
前記補強部材29の前記底板部79には前記段板部59と平行な背片部89が起立して形成され、前記段板部59及び前記背片部89が連結具により連結固定されることを特徴とする。
このシャッター枠部の防火構造では、補強部材29が、外枠27とともに外壁15に共締め固定されている。この共締めは、外枠27の取付板部57と、補強部材29の共締め片部85とが、固定具33により外壁15に固定されることによりなされる。外枠27には、取付板部57を挟み外側板部55と反対側に取付板部57と平行な段板部59が形成される。また、補強部材29の底板部79には、この段板部59と平行な背片部89が起立して形成される。そして、これら外枠27の段板部59と、補強部材29の背片部89とは、連結具により固定される。この段板部59と背片部89も、上記した外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置される。従って、段板部59と背片部89の連結部は、上記同様に、外部からの直接的な火炎からは遮蔽される。これにより、外枠27と補強部材29は、上記の共締め部に加え、段板部59と背片部89とによりさらに強固に固定される。また、外枠27の形状を、これら連結具31と固定具33との固定で、維持されることとなり、熱による外枠27の変形を抑制する。
本発明の請求項3記載のシャッター枠部の防火構造は、請求項1または2記載のシャッター枠部の防火構造であって、
前記底板部79には水抜き穴91が穿設され、前記補強部材29の下方に配置された下枠39の前記底板部79に相当する下面には、前記下枠39の端を覆う樹脂製のキャップ93が取り付けられることを特徴とする。
このシャッター枠部の防火構造では、補強部材29の底板部79に水抜き穴91が穿設される。外枠27やガイドレール45に進入して落下した水は、水抜き穴91から下枠39へ流下し、下枠39とキャップ93との間から落下して排水される。また、外枠27と下枠39が接続されると、金属製部材の切断加工面である外枠27の下端または下枠39の端が出隅部で表出する。シャッター枠部は、この出隅部が樹脂製のキャップ93により覆われる。
本発明に係る請求項1記載のシャッター枠部の防火構造によれば、火炎により下枠が変形しても、外枠の下端に設けられた補強部材が支えることになって座板の脱落を抑制し、シャッター装置としての防火性能を向上させることができる。
本発明に係る請求項2記載のシャッター枠部の防火構造によれば、補強部材と外枠との固定箇所が増えることで、これらを強固に固定でき、また、外枠の形状を、これら連結具と固定具との固定で、維持することとなり、熱による外枠の変形を抑制する。また、下枠に対するシャッターカーテンの荷重を補強部材が受けることになり、下枠が脱落するまでの時間をさらに遅延させることができる。
本発明に係る請求項3記載のシャッター枠部の防火構造によれば、腰高窓などでシャッター枠部が外壁から突出し、下側の出隅部に人が衝突した場合であっても怪我を負わせることがなく、安全性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るシャッター枠部の防火構造を備えたシャッター装置の外観を表す斜視図である。 図1に示した収納部の縦断面図である。 図2に示した外枠の下端と下枠の端との連結部分における要部拡大図である。 図3の平断面図である。 外枠と補強部材との分解斜視図である。 補強部材が固定された外枠と下枠との分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシャッター枠部の防火構造を備えたシャッター装置11の外観を表す斜視図である。
本実施の形態に係るシャッター枠部の防火構造は、例えば住宅の開口部13を覆うシャッター装置11に好適に用いることができる。住宅の外壁15には、開口部13が設けられる。この開口部13には、サッシ窓17が取り付けられる。シャッター装置11は、サッシ窓17の外側に取り付けられる。サッシ窓17の取り付けられた開口部13の上方には、シャッター装置11の収納部19が取り付けられる。
収納部19は、巻取装置を収納している。巻取装置は、巻胴21を有する。巻胴21は、両端に設けられる支持軸によって回動自在に支持される。巻胴21には、シャッターカーテン23の繰出方向後端である吊元が固定される。巻胴21の一端には、減速装置を介して開閉機25(駆動モータ)が接続される。巻胴21は、開閉機25が駆動されると、その回転が減速され、巻取り・繰り出し方向へ回転駆動される。収納部19には、シャッターカーテン23を巻き取り方向に付勢するばねが設けられている。シャッターカーテン23は、開口部13を閉鎖した状態で吊り持ち支持される重量の一部分が、このばねにより軽減される。
本実施形態に係るシャッター枠部の防火構造は、シャッターカーテン23と、アルミ製の外枠27と、スチール製の補強部材29と、連結具(リベット31)と、固定具(ビス33)と、を主要な構成として有する。
シャッターカーテン23は、外壁15に開口する開口部13を外壁15の外側で昇降して覆う。つまり、シャッターカーテン23は、サッシ窓17を外壁15の外側から覆う。シャッターカーテン23は、アルミ製やスチール製のスラット35を複数連結して構成される。
シャッターカーテン23は、複数のスラット35が、隣接する長手方向に沿う両端縁同士を係合することにより、巻回可能な面状に連結構成される。シャッターカーテン23は、繰り出し方向の先端に、座板37(幅木とも称す。)が取り付けられる。座板37は、シャッターカーテン23が下降した際、下枠39に着座する。この座板37の近傍には、巻き上げられたシャッターカーテン23の収納部19への引き込みを規制するためのストッパー41(図2参照)が設けられてもよい。
図2は図1に示した収納部19の縦断面図である。
外枠27は、シャッターカーテン23の側部43を挿入して昇降を案内するガイドレール45を支持する。
ガイドレール45は、シャッターカーテン23を挟んで、開口部13の左右に一対が設けられる。ガイドレール45は、シャッターカーテン23の昇降方向に延在するとともに、シャッターカーテン23のそれぞれの側部43(図1参照)を表裏面から挟んで案内する。
外枠27は、一対のガイドレール45のそれぞれに沿って、一対が上下に延在する。垂下した一対の外枠27の下端は、アルミ製の下枠39によって連結される。下枠39は、左右一対の外枠27同士の下端に渡って横方向に設けられる。下枠39の前側には、起立前板47が全長に渡って起立して形成される。下枠39は、起立前板47と反対側の後縁に、長手方向に延在する水切傾斜片49が一体成形されていてもよい。
外枠27、ガイドレール45、下枠39は、図1に示すシャッター枠部51を構成する。
図3は図2に示した外枠27の下端と下枠39の端との連結部分における要部拡大図である。
外枠27は、外壁15から外側(図3の左側)へ突出して固定される。外枠27は、この突出側でガイドレール45を保持する。つまり、ガイドレール45は、外壁15から離間して保持されている。従って、ガイドレール45と外壁15との間には、間隙53が形成される。下枠39は、延在方向に直交する幅長(図3の左右長)が、外枠27の突出長と略一致する。下枠39は、シャッターカーテン23と外壁15との間に形成される上記の間隙53の下端を塞ぐ。
図4は図3の平断面図である。
外枠27は、外壁15に垂直な外側板部55を有する。外側板部55は、外枠27の全長に渡って形成される。外枠27は、この外側板部55から外壁15と平行に折れ曲がる取付板部57を有する。外枠27は、取付板部57を挟み外側板部55と反対側に、取付板部57と平行な段板部59が形成される。取付板部57と段板部59との間は、外側板部55と平行な内側板部61により接続される。段板部59には、内側板部61の反対側に、内側板部61と平行な固定座部63が折り曲げ形成される。
それぞれのガイドレール45は、シャッターカーテン23の側部43をスリット65に挿入して昇降を案内する平断面視略コ字形状に形成される。より具体的には、平断面視略コ字形状のガイドレール45は、スリット開口側から外壁15へ向かって垂直に突出する内固定片67と、スリット開口側と反対側の背側から外壁15と平行に突出する外係合片69と、により平断面視略h字形状に形成される。
ガイドレール45の内固定片67は、連結ビス71が貫通可能となる。内固定片67には、段板部59から曲げられた固定座部63が連結ビス71により固定される。また、ガイドレール45の外係合片69は、突出先端に係合溝73を有する。この係合溝73には、外枠27の外側板部55に形成された係合爪部75が係合する。
外側板部55は、取付板部57の外端で直角に折り曲げられて外壁15から垂直に突出するように形成され、平断面視で略直線形状となる。内側板部61は、取付板部57の内端で折り曲げられて垂直となって外壁15から突出した後にさらに曲げられ、平断面視で略Z曲げ形状に形成される。外側板部55と内側板部61は、取付板部57を挟んで双方が外壁15から垂直に突出し、双方の間に空間部77が形成される。この空間部77は、外側板部55の先端(係合爪部75)と、内側板部61の先端(固定座部63)とにガイドレール45が取り付けられることにより閉塞した空間となる。
つまり、シャッターカーテン23の両側の側部43を案内する一対のガイドレール45は、それぞれがアルミ製の外枠27を介して外壁15に固定される。外枠27は、アルミ製とすることにより、シャッター用ガイドレールの意匠性や防錆性を高め、軽量化を可能としている。
シャッターカーテン23は、両側の側部43が外枠27を介して外壁15に支持されたガイドレール45により案内されることにより、下降することで開口部13を覆う。これにより、シャッターカーテン23は、建物の開口部13に設けられているサッシ窓17を屋外側から覆うことができる。外枠27は、外側板部55が屋外側に露出する。これに対し、取付板部57、内側板部61、段板部59、固定座部63は、シャッターカーテン23の内側となって屋外から空気層となる空間部77を介して遮断される。
外枠27とガイドレール45とに包囲された空間部77は、下端の開放部分がスチール製の補強部材29により塞がれる。補強部材29は、空間部77の略平断面形状に形成される底板部79により空間部77の下端を塞ぐ。
図5は外枠27と補強部材29との分解斜視図である。
補強部材29は、ガイドレール45及び外枠27の下端を塞ぐ。換言すれば、ガイドレール45は、補強部材29の底板部79の上に載った状態となる。上記のように、ガイドレール45は、シャッターカーテン23の側部43をスリット65に挿入して昇降を案内する。図4に示すように、スリット65の下端は、補強部材29の底板部79により塞がれる。従って、スリット65を下降したシャッターカーテン23の座板37は、延在方向の両端が補強部材29の底板部79に着地、すなわち座板37の両端は底板部79に支持されることになる。
この補強部材29には、外側板部55と平行な側片部81が底板部79から起立して形成される。側片部81は、外側板部55と連結具により連結固定される。連結具としては、例えばリベット31を好適に用いることができる。外側板部55及び側片部81には、リベット31を挿通するための複数(図例ではそれぞれに2つ)のリベット孔83が穿設される。
また、補強部材29には、取付板部57と平行な共締め片部85が底板部79から起立して形成される。共締め片部85及び取付板部57には、ビス33を挿通するビス挿通孔87が穿設される。共締め片部85は、取付板部57を挟み固定具により外壁15に共締めされる。固定具としては、ビス33や木ねじ等が好適に用いられる。
さらに、補強部材29には、外枠27の段板部59と平行な背片部89が底板部79から起立して形成される。段板部59と背片部89には、リベット31を挿通するためのリベット孔83が穿設される。背片部89は、外枠27の段板部59とリベット31により連結固定される。
補強部材29の底板部79には、水抜き穴91が穿設される。
そして、シャッター枠部の防火構造は、補強部材29の下方に配置された下枠39の底板部79に相当する下面に、下枠39の延在方向の端を覆う図3に示す樹脂製のキャップ93が取り付けられる。
図6は補強部材29が固定された外枠27と下枠39との分解斜視図である。
補強部材29は、側片部81と背片部89とが、予め外枠27の外側板部55と段板部59とにリベット31により固定される。外枠27は、補強部材29が取り付けられた状態で、その下面に下枠39が取り付けられる。下枠39は、延在方向両側の下面に、上記のキャップ93が取り付けられる。シャッター枠部51は、これにより組立が完了する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るシャッター枠部の防火構造では、従来、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端との間に、スチール製の補強部材29が挟入される。補強部材29は、底板部79が、外枠27とガイドレール45の下端を蓋状に塞ぐ。外枠27には、外側板部55から外壁15と平行に折り曲げられた取付板部57が形成される。この取付板部57は、外側板部55の内側となって外側板部55と外壁15とによって囲まれる。このため、取付板部57は、外部からの直接的な火炎からは遮蔽される。
外枠27の下端を塞ぐ補強部材29の底板部79には、取付板部57と平行な共締め片部85が、底板部79から起立して形成される。従って、この共締め片部85は、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されて、取付板部57を外壁15へ共締め固定する。このように、シャッター枠部の防火構造では、シャッターカーテン23の荷重を受ける補強部材29の外壁15に対する共締め片部85が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置されるので、外部からの直接的な火炎からは遮蔽されるようになっている。
シャッター枠部の防火構造では、火災でアルミ製の下枠39が高温になると、軟化して変形しやすくなる。下枠39には、シャッターカーテン23の下降先端に設けられた座板37が当接する。下枠39は、シャッターカーテン23の重量を座板37を介して支持する。
従来のアルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端との接続構造では、変形しやすくなった下枠39は、耐荷重が急激に低下し、座板37を含むシャッターカーテン23の重量を支えきれず、座板37とともに脱落する虞が生じた。
また、シャッターカーテン23の収納部19には、シャッターカーテン23を巻き取り方向に付勢するばねが設けられている。シャッターカーテン23は、閉鎖状態で吊り持ち支持される重量の一部分が、このばねにより軽減されている。ところが、ばねは、火炎にさらされると、弾性復元力が低下する。このため、下枠39には、通常時よりも大きな荷重が加わり、より脱落しやすくなる。
これに対し、シャッター枠部の防火構造では、座板37を支持する補強部材29が、外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置される共締め片部85で外壁15に固定される。このため、補強部材29は、シャッター枠部51が火炎にさらされ、外枠27や下枠39が高温になり、軟化して変形しやすくなった場合であっても、外壁15への固定が解除されにくくなる。つまり、一対の補強部材29は、座板37の両端を底板部79に載置した状態で支持し続けることが可能となる。その結果、シャッター枠部の防火構造は、アルミ部材同士のみの接続であった外枠27の下端と下枠39の端とのシャッター枠構造に比べ、下枠39が脱落するまでの時間を遅延させることができる。
また、このシャッター枠部の防火構造では、補強部材29が、外枠27とともに外壁15に共締め固定されている。この共締めは、外枠27の取付板部57と、補強部材29の共締め片部85とが、固定具(ビス)33により外壁15に固定されることによりなされる。外枠27には、取付板部57を挟み外側板部55と反対側に取付板部57と平行な段板部59が形成される。また、補強部材29の底板部79には、この段板部59と平行な背片部89が起立して形成される。
そして、これら外枠27の段板部59と、補強部材29の背片部89とは、連結具(リベット)31により固定される。この段板部59と背片部89も、上記した外側板部55と取付板部57と底板部79とに塞がれた空間部77に配置される。従って、段板部59と背片部89の連結部は、上記同様に、外部からの直接的な火炎からは遮蔽される。これにより、外枠27と補強部材29は、上記の共締め部に加え、段板部59と背片部89とによりさらに強固に固定される。その結果、下枠39が脱落するまでの時間をさらに遅延させることができる。
さらに、このシャッター枠部の防火構造では、補強部材29の底板部79に水抜き穴91が穿設される。外枠27やガイドレール45に進入して落下した水は、水抜き穴91から下枠39へ流下し、下枠39とキャップ93との間から落下して排水される。
また、外枠27と下枠39が接続されると、金属製部材の切断加工面である外枠27の下端または下枠39の端が出隅部で表出する。シャッター枠部51は、この出隅部が樹脂製のキャップ93により覆われる。その結果、腰高窓などでシャッター枠部51が外壁15から突出し、下側の出隅部に人が衝突した場合であっても怪我を負わせることがなく、安全性を高めることができる。
従って、本実施形態に係るシャッター枠部の防火構造によれば、火炎により下枠39が変形しても座板37を含むシャッターカーテン23の脱落を抑制し、防火性能を向上させることができる。
13…開口部
15…外壁
23…シャッターカーテン
27…外枠
29…補強部材
31…連結具(リベット)
33…固定具(ビス)
37…座板
39…下枠
43…側部
45…ガイドレール
51…シャッター枠部
55…外側板部
57…取付板部
59…段板部
79…底板部
81…側片部
85…共締め片部
89…背片部
91…水抜き穴
93…キャップ

Claims (3)

  1. 外壁に開口する開口部を前記外壁の外側で昇降して覆い、下降先端に座板を有するシャッターカーテンと、
    前記シャッターカーテンの側部を挿入して昇降を案内する一対のガイドレールのそれぞれを支持するとともに、前記ガイドレールに沿って延在し、前記外壁に垂直な外側板部と該外側板部から前記外壁と平行に折れ曲がる取付板部とを有する一対のアルミ製の外枠と、
    前記ガイドレール及び前記外枠の下端を塞ぎ前記座板の延在方向の端が接する底板部を有し、該底板部から前記外側板部と平行な側片部及び前記取付板部と平行な共締め片部が起立して形成される一対のスチール製の補強部材と、
    前記外側板部と前記側片部を連結固定する連結具と、
    前記取付板部を挟み前記外壁に前記共締め片部を共締め固定する固定具と、
    を具備することを特徴とするシャッター枠部の防火構造。
  2. 請求項1記載のシャッター枠部の防火構造であって、
    前記外枠には前記取付板部を挟み前記外側板部と反対側に前記取付板部と平行な段板部が形成され、
    前記補強部材の前記底板部には前記段板部と平行な背片部が起立して形成され、
    前記段板部及び前記背片部が連結具により連結固定されることを特徴とするシャッター枠部の防火構造。
  3. 請求項1または2記載のシャッター枠部の防火構造であって、
    前記底板部には水抜き穴が穿設され、
    前記補強部材の下方に配置された下枠の前記底板部に相当する下面には、前記下枠の端を覆う樹脂製のキャップが取り付けられることを特徴とするシャッター枠部の防火構造。
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