JP7044543B2 - 芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法 - Google Patents

芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法 Download PDF

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本発明は、芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法に関する。
独特で豊潤な香味を呈する芋焼酎は、昔から人々に親しまれ、現在では、非常に数多くの銘柄の芋焼酎が製造されている。
そして、芋焼酎の香味に関して、より良いものを創出すべく、研究開発が進められている。
例えば、特許文献1には、さつま芋を二次仕込みの主原料とする芋焼酎の製造方法において、二次仕込みに使用するさつま芋を蒸煮し、蒸煮したさつま芋に燻煙材を燃焼させて発生する燻煙を接触させた後、燻煙処理したさつま芋を冷却して二次仕込みの主原料として使用することを特徴とする芋焼酎の製造方法が記載されている。
そして、特許文献1には、芋焼酎独特の香味に加えて豊潤なスモーキーフレーバーの芳香を有する芋焼酎を提供できると記載されている。
また、特許文献2には、マルトール含有量が高められた焼酎原酒、または当該原酒から得られる乙類焼酎製品であって、次の3つの工程;(1)装置内部のサツマイモの内部温度を95℃~100℃に到達せしめる工程、(2)装置内部のサツマイモの内部温度を95℃~100℃に約30分間保持する工程、(3)装置内部のサツマイモの内部温度を100℃から60℃に4時間~15時間保持する工程、を蒸し工程として含む、焼酎用原料サツマイモを原料の一部として用いる焼酎原酒、または当該原酒から得られる乙類焼酎製品が記載されている。
そして、特許文献2には、甘い豊潤な芳香を有する芋焼酎を提供できると記載されている。
特開2016-73228号公報 特開2010-207217号公報
特許文献1、2に係る芋焼酎をはじめとして、基本的に芋焼酎は、独特の豊潤な香味を呈する。
しかしながら、この芋焼酎の独特の豊潤な香味を、飲用者が重く感じてしまうことで、飲み難さを助長してしまう場合がある。よって、本発明者らは、芋焼酎の飲み易さを向上させるために、芋焼酎本来の香味の「濃厚さ」は有しつつも、芋焼酎の香味に「さわやかさ」や「メリハリ」を付与することを検討した。
なお、芋焼酎の飲み方としては、主流であるロック、お湯割り、水割りに加え、最近、炭酸割り(いわゆる、焼酎ハイボール、酎ハイ)が注目を浴びているが、芋焼酎を炭酸割りにした場合、炭酸の爽快感と芋焼酎の香味の重さとがマッチせず、炭酸割りが非常に飲み難くなってしまう場合がある。よって、本発明者らは、炭酸割りにも好適な芋焼酎とするという観点からも、芋焼酎の香味に「さわやかさ」、「メリハリ」を付与するのは非常に好ましいのではないかと考えた。
そこで、本発明は、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
(1)単式蒸留焼酎である芋焼酎であって、β-シトロネロールの含有量が210~600ppbであり、リノール酸エチルの含有量が60~300ppbである芋焼酎。
(2)単式蒸留焼酎である芋焼酎の混和割合がA%である混和焼酎であって、β-シトロネロールの含有量が210×A/100~600×A/100ppbであり、リノール酸エチルの含有量が60×A/100~300×A/100ppbである芋焼酎。
(3)芋焼酎を含有する炭酸飲料であって、β-シトロネロールの含有量が70~200ppbであり、リノール酸エチルの含有量が20~100ppbである芋焼酎含有炭酸飲料。
(4)単式蒸留焼酎である芋焼酎の製造方法であって、β-シトロネロールの含有量を210~600ppbとし、リノール酸エチルの含有量を60~300ppbとする工程を含む芋焼酎の製造方法。
(5)単式蒸留焼酎である芋焼酎の若葉的なさわやかさ、バター的な口内への残り感、及び、ハーブ様の苦味の落差を増強させる香味向上方法であって、前記芋焼酎のβ-シトロネロールの含有量を210~600ppbとし、リノール酸エチルの含有量を60~300ppbとする芋焼酎の香味向上方法。
本発明に係る芋焼酎(単式蒸留焼酎、混和焼酎)によると、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量が所定範囲に特定されていることから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した芋焼酎とすることができる。
本発明に係る芋焼酎含有炭酸飲料によると、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量が所定範囲に特定されていることから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した炭酸飲料とすることができる。
本発明に係る芋焼酎の製造方法によると、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量を所定範囲とする工程を含むことから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した芋焼酎を製造することができる。
本発明に係る芋焼酎の香味向上方法によると、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量を所定範囲とすることから、芋焼酎のさわやかさ(詳細には、若葉的なさわやかさ)、濃厚さ(詳細には、バター的な口内への残り感)、及び、メリハリ(詳細には、ハーブ様の苦味の落差)を増強させる。
以下、本発明に係る芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法を実施するための形態(実施形態)について説明する。
[焼酎]
まず、焼酎に関する定義等について簡単に説明する。
(単式蒸留焼酎)
単式蒸留焼酎とは、穀類又は芋類、これらの麹及び水を原料として発酵させたアルコール含有物を単式蒸留機により蒸留したもの等であって、酒税法第3条第10号に規定されるものである。なお、単式蒸留焼酎は、焼酎乙類、乙類焼酎とも呼ばれる。そして、単式蒸留焼酎は、蒸留が基本的に1回であるため、原料由来の独特な風味を有する。
(連続式蒸留焼酎)
連続式蒸留焼酎とは、アルコール含有物を連続式蒸留機(連続して供給されるアルコール含有物を蒸留しつつ、フーゼル油、アルデヒドその他の不純物を取り除くことができる蒸留機)により蒸留したものであって、酒税法第3条第9号に規定されるものである。なお、連続式蒸留焼酎は、焼酎甲類、甲類焼酎とも呼ばれる。そして、連続式蒸留焼酎は、何度も蒸留を行うため、単式蒸留焼酎と比較し、独特な風味は減少するが、連続蒸留機を用いて製造することから大量生産に適しているため、比較的安価である。
(混和焼酎)
混和焼酎とは、単式蒸留焼酎と連続式蒸留焼酎とを混和したものである。
そして、本明細書において、混和焼酎の単式蒸留焼酎の混和割合は特に制限されず、0%を超え100%未満の範囲内であればよい。また、単式蒸留焼酎の混和割合が0%を超え50%未満であるものは、連続式・単式蒸留混和焼酎(甲乙混和焼酎)に分類され、単式蒸留焼酎の混和割合が50%以上100%未満であるものは単式・連続式蒸留混和焼酎(乙甲混和焼酎)に分類される。
混和焼酎の単式蒸留焼酎の混和割合とは、(単式蒸留焼酎の純アルコール量)/(混和後の焼酎の純アルコール量)×100によって算出される割合である。例えば、アルコール度数40v/v%の単式蒸留焼酎1Lとアルコール度数30v/v%の連続式蒸留焼酎2Lを混和させた場合、混和焼酎の単式蒸留焼酎の混和割合は、(1×0.4)/(1×0.4+2×0.3)×100によって算出され40%となる。
(芋焼酎)
芋焼酎とは、主原料(掛原料)として芋類を用いて製造された焼酎である。そして、主原料である芋類としては、サツマイモ、ジャガイモ、キャッサバ、ヤマノイモ、サトイモ、コンニャクイモ等を用いることができ、特に制限されない。
[単式蒸留焼酎の芋焼酎]
次に、本実施形態に係る芋焼酎が単式蒸留焼酎である場合について説明する。
本実施形態に係る芋焼酎(単式蒸留焼酎)は、β-シトロネロールの含有量とリノール酸エチルの含有量が所定範囲に特定されている。
(β-シトロネロール:単式蒸留焼酎)
β-シトロネロール(β-citronellol)は、分子式がC1020Oで示されるモノテルペンアルコール類の化合物である。
このβ-シトロネロールは、驚くべきことに、後記のリノール酸エチルと相乗的に作用し、芋焼酎のさわやかさ(詳細には、若葉的なさわやかさ)、濃厚さ(詳細には、バター的な口内への残り感)、及び、メリハリ(詳細には、ハーブ様の苦味の落差)を増強させる。
β-シトロネロールの含有量は、120ppb(120μg/L)以上が好ましく、150ppb以上がより好ましく、180ppb以上がさらに好ましく、210ppb以上が特に好ましい。β-シトロネロールの含有量が所定量以上であることにより、芋焼酎の香味の濃厚さを増強させるとともに、香味のさわやかさとメリハリとを増強させることができる。
また、β-シトロネロールの含有量は、600ppb以下が好ましく、450ppb以下がより好ましく、420ppb以下がさらに好ましく、300ppb以下が特に好ましい。β-シトロネロールの含有量が所定量以下であることにより、柑橘様の香味が強くなり過ぎ、香味が芋焼酎として適さなくなるといった事態を回避することができる。
β-シトロネロールの含有量について、純アルコール換算値で示すと以下のとおりとなる。
β-シトロネロールの含有量(純アルコール換算値)は、480ppb以上が好ましく、600ppb以上がより好ましく、720ppb以上がさらに好ましく、840ppb以上が特に好ましい。また、β-シトロネロールの含有量(純アルコール換算値)は、2400ppb以下が好ましく、1800ppb以下がより好ましく、1680ppb以下がさらに好ましく、1200ppb以下が特に好ましい。
なお、純アルコール換算値とは、製造時にアルコール収率を計算する際に用いる一つの指標であって、飲料中の所定成分の含有量の値を、当該飲料のアルコール度数で除した後、100を乗じて算出される値である。例えば、アルコール度数25v/v%の飲料中にβ-シトロネロールが120ppb含有していた場合、β-シトロネロールの含有量(純アルコール換算値)は、480ppb(=120ppb/25×100)となる。
なお、飲料中のβ-シトロネロールの含有量は、例えば、アジレント・テクノロジー株式会社製のガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)及びシグマアルドリッチ株式会社社製のSPMEファーバーを用いて測定することができる。詳細には、以下の条件で測定することができる。
SPEMファイバー:Polydimethylsiloxane/Divinylbenzene(PDMS/DVB)
カラム::HP-1MS(長さ30m、内径0.25mm、膜厚1μm)
注入口温度:270℃
キャリアガス:He
流速:1.0ml/min
カラムオーブン:40℃→5℃/分→200℃→10℃/分→320℃
(リノール酸エチル:単式蒸留焼酎)
リノール酸エチル(Ethyl linoleate)は、分子式がC2036で示されるエステル化合物である。
このリノール酸エチルは、驚くべきことに、前記のβ-シトロネロールの相乗的に作用し、芋焼酎のさわやかさ(詳細には、若葉的なさわやかさ)、濃厚さ(詳細には、バター的な口内への残り感)、及び、メリハリ(詳細には、ハーブ様の苦味の落差)を増強させる。
リノール酸エチルの含有量は、60ppb(60μg/L)以上が好ましく、90ppb以上がより好ましく、120ppb以上がさらに好ましく、150ppb以上が特に好ましい。リノール酸エチルの含有量が所定量以上であることにより、芋焼酎の香味の濃厚さを増強させるととにも、香味のさわやかさとメリハリとを増強させることができる。
また、リノール酸エチルの含有量は、300ppb以下が好ましく、270ppb以下がより好ましく、240ppb以下がさらに好ましく、210ppb以下が特に好ましい。リノール酸エチルの含有量が所定量以下であることにより、さわやかさ、濃厚さ、メリハリの増強という効果を確実なものとすることができる。
リノール酸エチルの含有量について、純アルコール換算値で示すと以下のとおりとなる。
リノール酸エチルの含有量(純アルコール換算値)は、240ppb以上が好ましく、360ppb以上がより好ましく、480ppb以上がさらに好ましく、600ppb以上が特に好ましい。また、リノール酸エチルの含有量(純アルコール換算値)は、1200ppb以下が好ましく、1080ppb以下がより好ましく、960ppb以下がさらに好ましく、840ppb以下が特に好ましい。
なお、飲料中のリノール酸エチルの含有量は、例えば、ジクロロメタンで抽出後、アジレント・テクノロジー株式会社製のガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を用いて測定することができる。詳細には、以下の条件で測定することができる。
カラム:DB-WAX(長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm)
注入口温度:270℃
キャリアガス:He
流速:1.0ml/min
カラムオーブン:40℃→5℃/分→250℃
(アルコール度数)
本実施形態に係る芋焼酎が単式蒸留焼酎である場合、45v/v%以下であり、例えば、10~45v/v%であり、18~40v/v%であり、20~30v/v%である。
(その他)
本実施形態に係る芋焼酎(単式蒸留焼酎)は、本発明の所望の効果が阻害されない範囲において、一般的に芋焼酎に含まれる成分、例えば、無機成分、エタノール以外のアルコール分、エステル化合物、カルボニル化合物、フェノール化合物、有機酸、含硫化合物、窒素化合物等を含んでいてもよい。
[混和焼酎の芋焼酎]
次に、本実施形態に係る芋焼酎が混和焼酎である場合について説明する。
本実施形態に係る芋焼酎(混和焼酎)は、β-シトロネロールの含有量とリノール酸エチルの含有量が所定範囲に特定されている。
なお、混和焼酎を説明するに際して、前記の単式蒸留焼酎と共通する部分については説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
本実施形態に係る芋焼酎が混和焼酎である場合、混和焼酎全体の香味の印象を形成するのは主に単式蒸留焼酎の香味である。したがって、混和焼酎の単式蒸留焼酎の混和割合が少ない場合、β-シトロネロール及びリノール酸エチルの香味への影響度は大きくなるため、両成分の含有量が少なくとも所望の効果(さわやかさ、濃厚さ、及び、メリハリの増強)を発揮することができる。そして、混和焼酎の単式蒸留焼酎の混和割合が多くなると、混和割合の上昇に比例するように、所望の効果を発揮するために必要となるβ-シトロネロール及びリノール酸エチルの含有量も多くなる。
よって、混和焼酎におけるβ-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量は、単式蒸留焼酎の混和割合をA%とした場合、以下のとおりとなる。
(β-シトロネロール:混和焼酎)
β-シトロネロールの含有量は、120×A/100ppb以上が好ましく、150×A/100ppb以上がより好ましく、180×A/100ppb以上がさらに好ましく、210×A/100ppb以上が特に好ましい。
また、β-シトロネロールの含有量は、600×A/100ppb以下が好ましく、450×A/100ppb以下がより好ましく、420×A/100ppb以下がさらに好ましく、300×A/100ppb以下が特に好ましい。
(リノール酸エチル:混和焼酎)
リノール酸エチルの含有量は、60×A/100ppb以上が好ましく、90×A/100ppb以上がより好ましく、120×A/100ppb以上がさらに好ましく、150×A/100ppb以上が特に好ましい。
また、リノール酸エチルの含有量は、300×A/100ppb以下が好ましく、270×A/100ppb以下がより好ましく、240×A/100ppb以下がさらに好ましく、210×A/100ppb以下が特に好ましい。
(混和割合)
本実施形態に係る芋焼酎が混和焼酎である場合、単式蒸留焼酎の混和割合は特に限定されないものの、例えば、10~30%であり、13~17%である。
(アルコール度数)
本実施形態に係る芋焼酎が混和焼酎である場合、アルコール度数は特に限定されないものの、例えば、10~35v/v%であり、20~30v/v%である。
(その他)
本実施形態に係る芋焼酎(混和焼酎)は、本発明の所望の効果が阻害されない範囲において、一般的に混和焼酎に含まれる物質、例えば、白砂糖、クエン酸、酒石酸等を含んでいてもよい。
[芋焼酎含有炭酸飲料]
次に、本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料について説明する。
本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料は、前記した芋焼酎を含有し、β-シトロネロールの含有量とリノール酸エチルの含有量が所定範囲に特定されている。
なお、芋焼酎含有炭酸飲料を説明するに際して、前記の単式蒸留焼酎と共通する部分については説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料は発泡性であることから、β-シトロネロールとリノール酸エチルに由来する香味が発泡によって強調される。したがって、前記の芋焼酎(単式蒸留焼酎)において示した含有量よりも少ない含有量(1/3程度の含有量)によって所望の効果を発揮する。
よって、芋焼酎含有炭酸飲料におけるβ-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量は、以下のとおりとなる。
(β-シトロネロール:芋焼酎含有炭酸飲料)
β-シトロネロールの含有量は、40ppb以上が好ましく、50ppb以上がより好ましく、60ppb以上がさらに好ましく、70ppb以上が特に好ましい。
また、β-シトロネロールの含有量は、200ppb以下が好ましく、150ppb以下がより好ましく、140ppb以下がさらに好ましく、100ppb以下が特に好ましい。
(リノール酸エチル:芋焼酎含有炭酸飲料)
リノール酸エチルの含有量は、20ppb以上が好ましく、30ppb以上がより好ましく、40ppb以上がさらに好ましく、50ppb以上が特に好ましい。
また、リノール酸エチルの含有量は、100ppb以下が好ましく、90ppb以下がより好ましく、80ppb以下がさらに好ましく、70ppb以下が特に好ましい。
(発泡性)
本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料は、発泡性である。ここで、本実施形態における発泡性とは、20℃におけるガス圧が0.5kg/cm以上であることをいい、例えば、1.0~5.0kg/cmであり、1.8~3.3kg/cmである。
(割り材)
本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料は、基本的に、芋焼酎と割り材である炭酸飲料とから構成される。そして、割り材である炭酸飲料は、芋焼酎の香味を邪魔しないような炭酸水(炭酸ガスを含む水)が好ましいが、本発明の所望の効果が阻害されない範囲において、各種炭酸飲料(果汁、甘味料、酸味料、フレーバリング等が加えられた炭酸飲料)であってもよい。
(その他)
本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料は、本発明の所望の効果が阻害されない範囲において、一般的に焼酎ハイボール(酎ハイ)に含まれる物質、例えば、甘味料、高甘味度甘味料、酸化防止剤、香料、酸味料、塩類、食物繊維、果汁、安定剤、着色料等を含んでいてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る芋焼酎(単式蒸留焼酎、混和焼酎)によれば、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量が所定範囲に特定されていることから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した芋焼酎とすることができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係る芋焼酎含有炭酸飲料によれば、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量が所定範囲に特定されていることから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した炭酸飲料とすることができる。
[芋焼酎の製造方法]
次に、本発明の実施形態に係る芋焼酎の製造方法について説明する。
本実施形態に係る芋焼酎(単式蒸留焼酎)の製造方法は、一次仕込み工程、二次仕込み工程、蒸留工程、蒸留後ろ過工程、割水工程等を含む。
一次仕込み工程では、まず、一次もろみの原料となる米、麦、又は芋を洗い、水に浸漬し、蒸した後、放冷する。そして、放冷した後の原料に種麹(白麹菌、黒麹菌、黄麹菌等)を種付して、製麹を行う。その後、焼酎酵母や水等が加えられ、一次熟成もろみ(酒母)が製造される。
二次仕込み工程では、一次仕込み工程で製造された一次熟成もろみに、水や主原料(掛原料)である芋を加える。そして、温度等を管理しながら数日~数十日間、発酵させることにより、二次熟成もろみが製造される。
この二次仕込み工程で使用する主原料の芋について、サツマイモの使用比率、及び、芋の皮の使用比率を調製することによって、β-シトロネロールの含有量を調製する(例えば、サツマイモの使用比率を上げる、又は、芋の皮の使用比率を上げると、β-シトロネロールの含有量を増加させる)ことができる。
蒸留工程では、二次仕込み工程で製造された二次熟成もろみを単式蒸留機により蒸留することによって原酒が製造される。なお、単式蒸留機による蒸留については、蒸留機内の温度が100℃前後である常圧蒸留と、50℃あるいは60℃以下である減圧蒸留とが存在するが、いずれでもよい。
蒸留後ろ過工程では、蒸留工程後の原酒中の油脂成分を除去するためにろ過を施す。ろ過処理に用いる装置等については、特に限定されない。
この蒸留後ろ過工程でのろ過処理の精度を調製することによって、リノール酸エチルの含有量を調製する(例えば、孔径の大きなろ過層を使用すると、リノール酸エチルの含有量を増加させる)ことができる。
なお、蒸留後ろ過工程後、適宜、貯蔵し熟成させる工程を実施してもよい。
割水工程では、所望のアルコール度数までアルコール度数を下げるために、蒸留後ろ過工程後の焼酎に水を加える。
なお、割水工程の後、適宜、アルコール度数が低くなることで析出する油脂成分を除去するために再度ろ過を施す工程を実施してもよい。
そして、これらの工程を経た芋焼酎をビン詰め、検査を実施した後、出荷する。
以上説明したように、本実施形態に係る芋焼酎の製造方法によれば、β-シトロネロールとリノール酸エチルとの含有量を所定範囲とする工程を含むことから、濃厚な香味であるとともに、香味のさわやかさとメリハリとが増強した芋焼酎を製造することができる。
(連続式蒸留焼酎の製造方法)
次に、連続式蒸留焼酎、及び混和焼酎の製造方法について説明する。
連続式蒸留焼酎の製造方法については、単式蒸留焼酎の製造方法と異なる点を中心に説明する。
まず、連続式蒸留焼酎の製造方法について、単式蒸留焼酎の製造方法と大きく異なる点は、蒸留工程において、単式蒸留機ではなく連続式蒸留機を用いる点である。
そして、連続式蒸留焼酎の製造方法は連続式蒸留機を用いることから、当該蒸留機により蒸留された原酒には、油性成分がほとんど含まれていない。したがって、通常、油性成分を除去するような蒸留後ろ過工程や割水後の再度のろ過工程の処理は施さず、不純物を取り除く程度の簡易なろ過処理のみ行えばよい。
なお、連続式蒸留焼酎の製造方法における蒸留の対象として、糖蜜等から作られる酒類原料用アルコールや、穀物等のデンプン質原料を麹等で糖化し発酵させたものが用いられることが多い。
(混和焼酎の製造方法)
混和焼酎の製造方法は、前記した製造方法で製造された単式蒸留焼酎と、前記した製造方法で製造された連続式蒸留焼酎とを混和する混和工程を含んで構成される。また、混和工程後に、油性成分を除去するための混和後ろ過工程を設けてもよい。
なお、混和工程では、全ての工程を経て得られた単式蒸留焼酎と、連続式蒸留焼酎とを混和してもよいが、蒸留工程の後、蒸留後ろ過工程の後、又は割水工程の後の単式蒸留焼酎と、連続式蒸留焼酎とを混和してもよい。これらの場合は、混和工程の後に、油性成分を除去するための混和後ろ過工程を設けるのが好ましい。
(芋焼酎含有炭酸飲料の製造方法)
次に、芋焼酎含有炭酸飲料の製造方法について説明する。
芋焼酎含有炭酸飲料の製造方法は、前記した製造方法で製造された単式蒸留焼酎、又は、混和焼酎に対し、割り材である炭酸飲料等を加える混合工程を含んで構成される。
なお、前記した製造方法で製造された単式蒸留焼酎、又は、混和焼酎に対し、水等を加えた後、炭酸ガスを付加するという方法であってもよい。
[芋焼酎の香味向上方法]
次に、芋焼酎の香味向上方法について説明する。
本実施形態に係る芋焼酎の香味向上方法は、単式蒸留焼酎である芋焼酎の若葉的なさわやかさ、バター的な口内への残り感、及び、ハーブ様の苦味の落差を増強させる香味向上方法であって、芋焼酎のβ-シトロネロールの含有量とリノール酸エチルの含有量とを所定範囲とする方法である。
なお、各成分の含有量等については、前記の「単式蒸留焼酎の芋焼酎」において説明した値と同じである。
以上説明したように、本実施形態に係る芋焼酎の香味向上方法は、β-シトロネロールとリノール酸エチルの含有量を所定範囲とすることから、芋焼酎のさわやかさ(詳細には、若葉的なさわやかさ)、濃厚さ(詳細には、バター的な口内への残り感)、及び、メリハリ(詳細には、ハーブ様の苦味の落差)を増強させる。
なお、本発明の実施形態に係る芋焼酎、芋焼酎含有炭酸飲料、芋焼酎の製造方法、及び、芋焼酎の香味向上方法において、明示していない特性や条件については、従来公知のものであればよく、前記特性や条件によって得られる効果を奏する限りにおいて、限定されないことは言うまでもない。
次に、本発明の要件を満たす実施例とそうでない比較例とを例示して、本発明に係る焼酎およびその製造方法について説明する。
[サンプルの準備]
ます、ベースとなる芋焼酎(単式蒸留焼酎、アルコール度数25度、主原料:芋、麹:黒麹、β-シトロネロール:約46ppb、リノール酸エチル:約4ppb、黒伊佐錦、市販品)を用意した。
この芋焼酎をベースとし、β-シトロネロール及びリノール酸エチルの含有量が表に記載の値となるように、β-シトロネロール(和光純薬工業株式会社製)、リノール酸エチル(東京化成工業株式会社製)を添加し、各サンプル(単式蒸留焼酎)を準備した。
また、前記の方法で準備した一部のサンプル(単式蒸留焼酎)について、表に記載の混和割合となるように連続式蒸留焼酎(アルコール度数25度、β-シトロネロール:0ppb、リノール酸エチル:0ppb、サッポロビール株式会社群馬工場製造品)を混和してサンプル(混和焼酎)を準備した。
また、前記の方法で準備した一部のサンプル(単式蒸留焼酎)について、炭酸水を用いて表に記載の希釈倍率で希釈し、20℃におけるガス圧が約2.0kg/cm2のサンプル(芋焼酎含有炭酸飲料)を準備した。
[各成分の含有量の測定]
サンプルを準備する際に使用した芋焼酎(市販の単式蒸留焼酎と製造品の連続式蒸留焼酎)のβ-シトロネロール及びリノール酸エチルの含有量については、前記の[単式蒸留焼酎の芋焼酎]において説明した方法で測定を行った。
[試験内容]
前記の方法により製造した各サンプルについて、訓練された識別能力のあるパネル6名が下記評価基準に則って「若葉的なさわやかさ」、「バター的な口内への残り感」、「ハーブ様の苦味の落差」について、1~5点の5段階評価で独立点数付けし、その平均値を算出した。
なお、全ての評価は、サンプルを飲んで評価した。
(若葉的なさわやかさ:評価基準)
5点:若葉的なさわやかさが基準サンプルと比較して非常に強く感じる。
4点:若葉的なさわやかさが基準サンプルと比較して強く感じる。
3点:若葉的なさわやかさが基準サンプルと比較して少し強く感じる。
2点:若葉的なさわやかさが基準サンプルと比較して僅かに感じる。
1点:若葉的なさわやかさがなく、基準サンプルと同程度である。
なお、表1、2に挙げたサンプルは、サンプル1-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表3に挙げたサンプルは、サンプル3-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表4に挙げたサンプルは、サンプル4-1を基準サンプル(1.00)として評価を行った。
なお、「若葉的なさわやかさ」とは、簡単に説明すると香味の「さわやかさ」であるが、詳細には、若葉をちぎった際に感じられるようなフレッシュなさわやかさである。
(バター的な口内への残り感:評価基準)
5点:バター的な口内への残り感が基準サンプルと比較して非常に強く感じる。
4点:バター的な口内への残り感が基準サンプルと比較して強く感じる。
3点:バター的な口内への残り感が基準サンプルと比較して少し強く感じる。
2点:バター的な口内への残り感が基準サンプルと比較して僅かに感じる。
1点:バター的な口内への残り感がなく、基準サンプルと同程度である。
なお、表1、2に挙げたサンプルは、サンプル1-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表3に挙げたサンプルは、サンプル3-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表4に挙げたサンプルは、サンプル4-1を基準サンプル(1.00)として評価を行った。
なお、「バター的な口内への残り感」とは、簡単に説明すると香味の「濃厚さ」であるが、詳細には、芋焼酎本来の濃厚でまろやかな香味がバターのように後に残る感覚である。
(ハーブ様の苦味の落差:評価基準)
5点:ハーブ様の苦味の落差が基準サンプルと比較して非常に強く感じる。
4点:ハーブ様の苦味の落差が基準サンプルと比較して強く感じる。
3点:ハーブ様の苦味の落差が基準サンプルと比較して少し強く感じる。
2点:ハーブ様の苦味の落差が基準サンプルと比較して僅かに感じる。
1点:ハーブ様の苦味の落差がなく、基準と同程度である。
なお、表1、2に挙げたサンプルは、サンプル1-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表3に挙げたサンプルは、サンプル3-1を基準サンプル(1.00)として評価を行い、表4に挙げたサンプルは、サンプル4-1を基準サンプル(1.00)として評価を行った。
なお、「ハーブ様の苦味の落差」とは、簡単に説明すると香味の「メリハリ」であるが、詳細には、ハーブの様な好ましい苦味の強弱に基づく香味の落差である。
表1~4に、各サンプルの配合を示すとともに、各評価の結果を示す。
Figure 0007044543000001
Figure 0007044543000002
Figure 0007044543000003
Figure 0007044543000004
[結果の検討]
サンプル1-1~1-7の結果から、β-シトロネロールの含有量が所定範囲内となることにより、芋焼酎(単式蒸留焼酎)の「若葉的なさわやかさ」、「バター的な口内への残り感」、「ハーブ様の苦味の落差」の点数が高くなることが確認できた。
また、サンプル2-1~2-7の結果から、β-シトロネロールの含有量が所定範囲となり、さらにリノール酸エチルの含有量が所定範囲内となることにより、芋焼酎(単式蒸留焼酎)の「若葉的なさわやかさ」、「バター的な口内への残り感」、「ハーブ様の苦味の落差」の点数がより高くなることが確認できた。
サンプル3-1~3-2の結果から、β-シトロネロールの含有量が所定範囲となり、さらにリノール酸エチルの含有量が所定範囲内となることにより、芋焼酎(混和焼酎)の「若葉的なさわやかさ」、「バター的な口内への残り感」、「ハーブ様の苦味の落差」の点数が高くなることが確認できた。
サンプル4-1~4-2の結果から、β-シトロネロールの含有量が所定範囲となり、さらにリノール酸エチルの含有量が所定範囲内となることにより、芋焼酎含有炭酸飲料の「若葉的なさわやかさ」、「バター的な口内への残り感」、「ハーブ様の苦味の落差」の点数が高くなることが確認できた。

Claims (5)

  1. 単式蒸留焼酎である芋焼酎であって、
    β-シトロネロールの含有量が210~600ppbであり、
    リノール酸エチルの含有量が60~300ppbである芋焼酎。
  2. 単式蒸留焼酎である芋焼酎の混和割合がA%である混和焼酎であって、
    β-シトロネロールの含有量が210×A/100~600×A/100ppbであり、
    リノール酸エチルの含有量が60×A/100~300×A/100ppbである芋焼酎。
  3. 芋焼酎を含有する炭酸飲料であって、
    β-シトロネロールの含有量が70~200ppbであり、
    リノール酸エチルの含有量が20~100ppbである芋焼酎含有炭酸飲料。
  4. 単式蒸留焼酎である芋焼酎の製造方法であって、
    β-シトロネロールの含有量を210~600ppbとし、リノール酸エチルの含有量を60~300ppbとする工程を含む芋焼酎の製造方法。
  5. 単式蒸留焼酎である芋焼酎の若葉的なさわやかさ、バター的な口内への残り感、及び、ハーブ様の苦味の落差を増強させる香味向上方法であって、
    前記芋焼酎のβ-シトロネロールの含有量を210~600ppbとし、リノール酸エチルの含有量を60~300ppbとする芋焼酎の香味向上方法。
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